JPH10308068A - 光情報媒体とその記録方法 - Google Patents
光情報媒体とその記録方法Info
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- JPH10308068A JPH10308068A JP12643097A JP12643097A JPH10308068A JP H10308068 A JPH10308068 A JP H10308068A JP 12643097 A JP12643097 A JP 12643097A JP 12643097 A JP12643097 A JP 12643097A JP H10308068 A JPH10308068 A JP H10308068A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 再生時の光情報媒体の回転速度を一定にした
状態でその内外周に記録されたデータを読み取る方式
の、いわゆるCLV方式の光情報媒体のCAV再生にお
いて、データの平均的な読み取り速度を速くする。 【解決手段】 光情報媒体の内周側から外周側に形成し
た螺旋状のトラックに沿って、単位線長当たり同じ密度
で信号を記録し、同媒体の内周側から外周側に記録して
いくに従って、読み取り頻度の低いデータから読み取り
頻度の高いデータを記録する。また、光情報媒体の内周
側から外周側に形成した螺旋状のトラックに沿って、単
位線長当たり同じ密度で信号を記録し、同媒体の記録領
域12内周側に非読取領域9を設け、記録領域12の外
周側に読取領域8を設け、非読取領域9に読み取りの必
要のないデータを記録した後、前記読取領域9に読み取
りの必要のあるデータを記録する。
状態でその内外周に記録されたデータを読み取る方式
の、いわゆるCLV方式の光情報媒体のCAV再生にお
いて、データの平均的な読み取り速度を速くする。 【解決手段】 光情報媒体の内周側から外周側に形成し
た螺旋状のトラックに沿って、単位線長当たり同じ密度
で信号を記録し、同媒体の内周側から外周側に記録して
いくに従って、読み取り頻度の低いデータから読み取り
頻度の高いデータを記録する。また、光情報媒体の内周
側から外周側に形成した螺旋状のトラックに沿って、単
位線長当たり同じ密度で信号を記録し、同媒体の記録領
域12内周側に非読取領域9を設け、記録領域12の外
周側に読取領域8を設け、非読取領域9に読み取りの必
要のないデータを記録した後、前記読取領域9に読み取
りの必要のあるデータを記録する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に読み取り
可能な情報が再生及び/又は記録し得る光情報媒体方法
とそれにデータを記録する方法に関し、特にCLV方式
の光情報媒体を定速回転で再生する場合、速い速度でデ
ータの読み取りを可能とする光情報媒体とその記録方法
に関する。
可能な情報が再生及び/又は記録し得る光情報媒体方法
とそれにデータを記録する方法に関し、特にCLV方式
の光情報媒体を定速回転で再生する場合、速い速度でデ
ータの読み取りを可能とする光情報媒体とその記録方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、光情報媒体は、オーディオやビデ
オ、情報処理等、様々な分野で使用されており、その形
式、規格も多種にのぼる。光情報媒体には、その内外周
の記録密度を一定にするか変えるかで2つの方式があ
る。換言すると、再生時のトラッキング方向に沿った光
学ピックアップの線速度を一定とする方式と、光学ピッ
クアップの位置に係わらず光情報媒体の回転速度を一定
にする方式の2つがある。前者の方式は、CLV(Co
nstantLinear Velocity)、後者
の方式はCAV(ConstantAngular V
elocity)と呼ばれている。
オ、情報処理等、様々な分野で使用されており、その形
式、規格も多種にのぼる。光情報媒体には、その内外周
の記録密度を一定にするか変えるかで2つの方式があ
る。換言すると、再生時のトラッキング方向に沿った光
学ピックアップの線速度を一定とする方式と、光学ピッ
クアップの位置に係わらず光情報媒体の回転速度を一定
にする方式の2つがある。前者の方式は、CLV(Co
nstantLinear Velocity)、後者
の方式はCAV(ConstantAngular V
elocity)と呼ばれている。
【0003】デジタル方式の光情報媒体の代表的な例で
あるコンパクトディスク(以下「CD」という。)は、
小さいディスクの中にできるだけ大きな記憶容量を得る
ため、ディスクの内外周にわたって内周部分と同じ記録
密度でデータを記録することが望ましいことから、CL
V方式を採用している。具体的には、CDでは、光学ピ
ックアップの線速が1.2〜1.4m/secであるこ
とが定められており、実際には1.25m/secの線
速が採用されている。このため、CDの記録領域の最内
周部(直径約50mm)を光学ピックアップがトレース
するときは、ディスクは600rpmで回転され、記録
領域の最外周部(直径約116mm)を光学ピックアッ
プがトレースするときは、ディスクは200rpmで回
転されることになる。
あるコンパクトディスク(以下「CD」という。)は、
小さいディスクの中にできるだけ大きな記憶容量を得る
ため、ディスクの内外周にわたって内周部分と同じ記録
密度でデータを記録することが望ましいことから、CL
V方式を採用している。具体的には、CDでは、光学ピ
ックアップの線速が1.2〜1.4m/secであるこ
とが定められており、実際には1.25m/secの線
速が採用されている。このため、CDの記録領域の最内
周部(直径約50mm)を光学ピックアップがトレース
するときは、ディスクは600rpmで回転され、記録
領域の最外周部(直径約116mm)を光学ピックアッ
プがトレースするときは、ディスクは200rpmで回
転されることになる。
【0004】このようなCLV方式を採用しているCD
を再生するためのCDプレーヤでは、前記のような光学
ピックアップを所定の線速にするため、光情報媒体の回
転数を制御する回転サーボ機構が採用されている。例え
ば、光学ピックアップを介して光情報媒体から読み出さ
れた信号を2値化した後、このパルスの長さを計測する
ことで、その最長のものと最短のものを検出し、これら
がCDについて定められた長さになるようスピンドルモ
ータの回転を制御する。
を再生するためのCDプレーヤでは、前記のような光学
ピックアップを所定の線速にするため、光情報媒体の回
転数を制御する回転サーボ機構が採用されている。例え
ば、光学ピックアップを介して光情報媒体から読み出さ
れた信号を2値化した後、このパルスの長さを計測する
ことで、その最長のものと最短のものを検出し、これら
がCDについて定められた長さになるようスピンドルモ
ータの回転を制御する。
【0005】今日、基本的にCD規格を採用する光情報
媒体として、特に情報処理等の分野で使用されているC
D−ROMや、記録可能なCD−R等が広く使用されは
じめた。ところが、このような光情報媒体の使用態様に
おいて、前記のような回転サーボを行う場合、ランダム
アクセスをする際の光学ピックアップの位置に合わせて
ディスクの回転速度を急激に変化させなければならず、
光情報媒体のドライブモータの負担が大きい。また、回
転サーボを最終的にスピンドルモータ等のドライブのメ
カニズムに依存して行うため、光情報媒体の所望のトラ
ック部分にアクセスするのに、応答性が悪いという問題
がある。そこで、この問題を解決するために、ドライブ
側ではスピンドルモータの回転数を一定にしたまま光学
ピックアップで信号を読み取り、その時間軸方向のずれ
を再生回路において一定化し、再生するCD−ROMド
ライブが実用化されている。いわゆるCLVのCAV再
生とも言うべき方式である。
媒体として、特に情報処理等の分野で使用されているC
D−ROMや、記録可能なCD−R等が広く使用されは
じめた。ところが、このような光情報媒体の使用態様に
おいて、前記のような回転サーボを行う場合、ランダム
アクセスをする際の光学ピックアップの位置に合わせて
ディスクの回転速度を急激に変化させなければならず、
光情報媒体のドライブモータの負担が大きい。また、回
転サーボを最終的にスピンドルモータ等のドライブのメ
カニズムに依存して行うため、光情報媒体の所望のトラ
ック部分にアクセスするのに、応答性が悪いという問題
がある。そこで、この問題を解決するために、ドライブ
側ではスピンドルモータの回転数を一定にしたまま光学
ピックアップで信号を読み取り、その時間軸方向のずれ
を再生回路において一定化し、再生するCD−ROMド
ライブが実用化されている。いわゆるCLVのCAV再
生とも言うべき方式である。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】ところが、このよ
うな方式でCLV方式の光情報媒体を再生する場合、光
情報媒体の外周側より内周側の光学ピックアップの線速
度が遅くなるため、光情報媒体の外周側に比べて内周側
のデータの読み取り速度が遅くなってしまう。例えば、
前述の記録領域の最内周部の直径が約50mm、記録領
域の最外周部の直径が約116mmのCD方式では、記
録領域の最内周部では、最外周部に比べてデータの読み
取り速度が約1/2.5となってしまう。
うな方式でCLV方式の光情報媒体を再生する場合、光
情報媒体の外周側より内周側の光学ピックアップの線速
度が遅くなるため、光情報媒体の外周側に比べて内周側
のデータの読み取り速度が遅くなってしまう。例えば、
前述の記録領域の最内周部の直径が約50mm、記録領
域の最外周部の直径が約116mmのCD方式では、記
録領域の最内周部では、最外周部に比べてデータの読み
取り速度が約1/2.5となってしまう。
【0007】今日、パーソナルコンピュータの分野等で
は、10倍速を越える高速再生機能を有するCD−RO
Mドライブの使用が一般化されている。また、高性能3
2ビットマイクロプロセッサが普及していることを背景
として、多くのソフトウェアが32ビット処理に移行し
ているいること等から、バス上でのデータ転送の高速化
が図られている。それに伴って、光情報媒体のデータの
読み取り、転送の高速化が要請されている。
は、10倍速を越える高速再生機能を有するCD−RO
Mドライブの使用が一般化されている。また、高性能3
2ビットマイクロプロセッサが普及していることを背景
として、多くのソフトウェアが32ビット処理に移行し
ているいること等から、バス上でのデータ転送の高速化
が図られている。それに伴って、光情報媒体のデータの
読み取り、転送の高速化が要請されている。
【0008】本発明は、このような従来の光情報媒体に
おける課題に鑑み、再生時の光情報媒体の回転速度を一
定にした状態でその内外周に記録されたデータを読み取
る方式の、いわゆるCLV方式の光情報媒体のCAV再
生において、データの平均的な読み取り速度を速くする
ことが出来る光情報媒体とその記録方法を提供すること
を目的とするものである。
おける課題に鑑み、再生時の光情報媒体の回転速度を一
定にした状態でその内外周に記録されたデータを読み取
る方式の、いわゆるCLV方式の光情報媒体のCAV再
生において、データの平均的な読み取り速度を速くする
ことが出来る光情報媒体とその記録方法を提供すること
を目的とするものである。
【0009】本発明では、このような目的を達成するた
め、光情報媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状の
トラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号を記
録すすると共に、同媒体の内周側に比べて外周側のデー
タを読み取る機会を多くすることを基本とする。このた
めに、光情報媒体の内周側に比べて外周側に読み取り頻
度の高いデータを記録したり、或いは、光情報媒体にそ
の記憶容量より小さな容量のデータを記録するときは、
内周側を読み取りの必要のないデータ、いわゆるダミー
のデータで埋め、光情報媒体の外周側にのみ読み取りの
必要のある本来のデータを記録する。
め、光情報媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状の
トラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号を記
録すすると共に、同媒体の内周側に比べて外周側のデー
タを読み取る機会を多くすることを基本とする。このた
めに、光情報媒体の内周側に比べて外周側に読み取り頻
度の高いデータを記録したり、或いは、光情報媒体にそ
の記憶容量より小さな容量のデータを記録するときは、
内周側を読み取りの必要のないデータ、いわゆるダミー
のデータで埋め、光情報媒体の外周側にのみ読み取りの
必要のある本来のデータを記録する。
【0010】すなわち、本発明による光情報媒体は、第
一に、光学的に読み取り可能な情報が再生及び/又は記
録し得る媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状のト
ラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号が記録
され、同媒体の外周側に再生頻度の高いデータを記録
し、その内周側に読み取り頻度の低いデータを記録した
ことを特徴とする。第二に、媒体の内周側から外周側に
形成した螺旋状のトラックに沿って、単位線長当たり同
じ密度で信号が記録され、同媒体の記録領域12の内周
側に非読取領域9を設け、記録領域12の外周側に読取
領域8を設け、読み取りの必要のあるデータを前記読取
領域8に記録し、読み取りの必要のないデータを前記非
読取領域9に記録したことを特徴とするものである。こ
の場合において、記録領域12の外周側の読取領域8の
外周側に読み取り頻度の高いデータを記録し、その内周
側に読み取り頻度の低いデータを記録する。
一に、光学的に読み取り可能な情報が再生及び/又は記
録し得る媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状のト
ラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号が記録
され、同媒体の外周側に再生頻度の高いデータを記録
し、その内周側に読み取り頻度の低いデータを記録した
ことを特徴とする。第二に、媒体の内周側から外周側に
形成した螺旋状のトラックに沿って、単位線長当たり同
じ密度で信号が記録され、同媒体の記録領域12の内周
側に非読取領域9を設け、記録領域12の外周側に読取
領域8を設け、読み取りの必要のあるデータを前記読取
領域8に記録し、読み取りの必要のないデータを前記非
読取領域9に記録したことを特徴とするものである。こ
の場合において、記録領域12の外周側の読取領域8の
外周側に読み取り頻度の高いデータを記録し、その内周
側に読み取り頻度の低いデータを記録する。
【0011】さらに、本発明による光情報媒体の記録方
法は、第一に、光学的に読み取り可能な情報が再生及び
/又は記録し得る媒体の内周側から外周側に形成した螺
旋状のトラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信
号を記録し、同媒体の内周側から外周側に記録していく
に従って、読み取り頻度の低いデータから読み取り頻度
の高いデータを記録することを特徴とするものである。
第二に、媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状のト
ラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号を記録
し、同媒体の記録領域12内周側に非読取領域9を設
け、記録領域12の外周側に読取領域8を設け、非読取
領域9に読み取りの必要のないデータを記録した後、前
記読取領域9に読み取りの必要のあるデータを記録する
ことを特徴とするものである。この場合に、記録領域1
2の外周側の読取領域8の内周側に読み取り頻度の低い
データを記録した後、その外周側に読み取り頻度の高い
データを記録する。
法は、第一に、光学的に読み取り可能な情報が再生及び
/又は記録し得る媒体の内周側から外周側に形成した螺
旋状のトラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信
号を記録し、同媒体の内周側から外周側に記録していく
に従って、読み取り頻度の低いデータから読み取り頻度
の高いデータを記録することを特徴とするものである。
第二に、媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状のト
ラックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号を記録
し、同媒体の記録領域12内周側に非読取領域9を設
け、記録領域12の外周側に読取領域8を設け、非読取
領域9に読み取りの必要のないデータを記録した後、前
記読取領域9に読み取りの必要のあるデータを記録する
ことを特徴とするものである。この場合に、記録領域1
2の外周側の読取領域8の内周側に読み取り頻度の低い
データを記録した後、その外周側に読み取り頻度の高い
データを記録する。
【0012】このような本発明による光情報媒体及びそ
の記録方法により記録された光情報媒体では、それを一
定の回転速度で回転させながら再生する場合、その内周
側に比べて外周側での光学ピックアップがトラックをト
レースする線速度が速くなる。このため、媒体の内外周
にわたって、トラックに沿って単位線長当たり同じ密度
で記録された信号は、内周側に比べて外周側において、
単位密度当たりより高速で読み取られることになる。従
って、読み取り頻度の高いデータを媒体の外周側に記録
しておくことにより、光情報媒体全体のデータは平均的
に高速で読み取られる頻度が高くなる。これにより、光
情報媒体全体のデータの読み取り速度やプロセッサ等へ
の転送速度が速くなる。
の記録方法により記録された光情報媒体では、それを一
定の回転速度で回転させながら再生する場合、その内周
側に比べて外周側での光学ピックアップがトラックをト
レースする線速度が速くなる。このため、媒体の内外周
にわたって、トラックに沿って単位線長当たり同じ密度
で記録された信号は、内周側に比べて外周側において、
単位密度当たりより高速で読み取られることになる。従
って、読み取り頻度の高いデータを媒体の外周側に記録
しておくことにより、光情報媒体全体のデータは平均的
に高速で読み取られる頻度が高くなる。これにより、光
情報媒体全体のデータの読み取り速度やプロセッサ等へ
の転送速度が速くなる。
【0013】さらに、光情報媒体に、その全記録容量よ
り小さな容量のデータを記録すれば足りる場合は、媒体
の外周側に読取領域8を設け、その内周側に非読取領域
9を設け、この内周側の非読取領域9に予め読み取りの
必要のないデータを記録した後、前記読取領域9に読み
取りの必要のあるデータを記録することにより、データ
の読み取りは、内周側より高速で読み取られる外周側の
みで行われることになる。これにより、やはり光情報媒
体全体のデータの読み取り速度やプロセッサ等への転送
速度が速くなる。
り小さな容量のデータを記録すれば足りる場合は、媒体
の外周側に読取領域8を設け、その内周側に非読取領域
9を設け、この内周側の非読取領域9に予め読み取りの
必要のないデータを記録した後、前記読取領域9に読み
取りの必要のあるデータを記録することにより、データ
の読み取りは、内周側より高速で読み取られる外周側の
みで行われることになる。これにより、やはり光情報媒
体全体のデータの読み取り速度やプロセッサ等への転送
速度が速くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1は、光情報媒体の一例として、記録出来るCD、い
わゆるCD−Rを示す断面図である。この種の光情報媒
体は、表面に螺旋状のトラッキング用のグルーブが形成
されたポリカーボネート等からなる透光性基板1上に、
シアニン色素等の光吸収層2を形成し、その上に金、
銀、アルミニウム等の金属膜からなる反射層3を形成
し、その上に紫外線硬化樹脂等からなる保護層4を形成
したものである。この光情報媒体の中心には、センター
ホールを有する。本発明による光情報媒体は、このよう
なCD−Rに代表されるが、他の形式の光情報媒体にも
当然のことながら適用することが出来る。
明の実施の形態について、具体的且つ詳細に説明する。
図1は、光情報媒体の一例として、記録出来るCD、い
わゆるCD−Rを示す断面図である。この種の光情報媒
体は、表面に螺旋状のトラッキング用のグルーブが形成
されたポリカーボネート等からなる透光性基板1上に、
シアニン色素等の光吸収層2を形成し、その上に金、
銀、アルミニウム等の金属膜からなる反射層3を形成
し、その上に紫外線硬化樹脂等からなる保護層4を形成
したものである。この光情報媒体の中心には、センター
ホールを有する。本発明による光情報媒体は、このよう
なCD−Rに代表されるが、他の形式の光情報媒体にも
当然のことながら適用することが出来る。
【0015】図2は、光情報媒体の一般的なエリアを示
す平面図である。光情報媒体の中央にはセンターホール
5があり、ここにスピンドルモータに連結されたクラン
パが挿入される。このセンターホール5の周囲のある一
定の部分がクランピングエリア6となっており、前記ク
ランパがこのクランピングエリア6を保持し、光情報媒
体を回転させる。
す平面図である。光情報媒体の中央にはセンターホール
5があり、ここにスピンドルモータに連結されたクラン
パが挿入される。このセンターホール5の周囲のある一
定の部分がクランピングエリア6となっており、前記ク
ランパがこのクランピングエリア6を保持し、光情報媒
体を回転させる。
【0016】このクランピングエリア6の外側に記録領
域がある。光情報媒体の内周側から、まずリードイン1
0があり、その外周側に記録領域12があり、さらにそ
の外側にリードアウト11がある。その外側はブランク
領域7であり、その大半は透光性基板1と保護層4のみ
からなる。本発明では、このような光情報媒体では透光
性基板1を成型する際に、モールドにより予め形成され
たプレピットによりデータを記録する場合でも、また前
記光吸収層2のような記録層を有し、光情報媒体の製造
後に記録を行う、いわゆるCD−Rのような光情報媒体
の場合でも、前記記録領域12の内周側に読み取り頻度
の少ないデータを記録し、内周側に比べて記録領域12
の外周側に読み取り頻度の多いデータを記録する。
域がある。光情報媒体の内周側から、まずリードイン1
0があり、その外周側に記録領域12があり、さらにそ
の外側にリードアウト11がある。その外側はブランク
領域7であり、その大半は透光性基板1と保護層4のみ
からなる。本発明では、このような光情報媒体では透光
性基板1を成型する際に、モールドにより予め形成され
たプレピットによりデータを記録する場合でも、また前
記光吸収層2のような記録層を有し、光情報媒体の製造
後に記録を行う、いわゆるCD−Rのような光情報媒体
の場合でも、前記記録領域12の内周側に読み取り頻度
の少ないデータを記録し、内周側に比べて記録領域12
の外周側に読み取り頻度の多いデータを記録する。
【0017】このような光情報媒体では、それを一定回
転速度で回転させながら再生することにより、光情報媒
体の内周側に比べて外周側での光学ピックアップがトラ
ックをトレースする線速度が速くなる。このため、読み
取り頻度の高い光情報媒体の外周側のデータを読み取る
ときは、読み取り頻度の低い内周側のデータを読み取り
ときに比べて、読み取り速度やそのプロセッサ等への転
送速度が速くなる。
転速度で回転させながら再生することにより、光情報媒
体の内周側に比べて外周側での光学ピックアップがトラ
ックをトレースする線速度が速くなる。このため、読み
取り頻度の高い光情報媒体の外周側のデータを読み取る
ときは、読み取り頻度の低い内周側のデータを読み取り
ときに比べて、読み取り速度やそのプロセッサ等への転
送速度が速くなる。
【0018】さらに、光情報媒体に、その全記録容量よ
り少ない容量のデータを記録すれば足りる場合、記録領
域12の内周側に非読取領域9を設け、そこに読み取り
の必要のない、いわゆるダミーのデータを記録し、その
外周側に読取領域8を設け、その部分にのみ読み取りの
必要のある、いわゆる本来のデータを記録する。透光性
基板1を成型する際に、その表面に予めプレピットを形
成して記録する場合は、非読取領域9も読取領域8も、
透光性基板1の成型から反射層3の形成等の工程を経て
同時にデータが記録されることになる。
り少ない容量のデータを記録すれば足りる場合、記録領
域12の内周側に非読取領域9を設け、そこに読み取り
の必要のない、いわゆるダミーのデータを記録し、その
外周側に読取領域8を設け、その部分にのみ読み取りの
必要のある、いわゆる本来のデータを記録する。透光性
基板1を成型する際に、その表面に予めプレピットを形
成して記録する場合は、非読取領域9も読取領域8も、
透光性基板1の成型から反射層3の形成等の工程を経て
同時にデータが記録されることになる。
【0019】他方、CD−Rのように、光情報媒体を製
造した後にデータを記録する光情報媒体の場合は、通常
の場合、リードイン10のある光情報媒体の内周側から
リードアウト11のある光情報媒体の外周側へと記録、
再生が行われる。このためまず、リードイン10の外周
側にある非読取領域9にダミーのデータを記録し、その
後非読取領域9より外周側にある読取領域9に本来のデ
ータを記録する。また、非読取領域9には、透光性基板
1の成型時に予めプレピットを形成することで、ダミー
のデータをそのプレピットで形成しておいてもよい。そ
の場合は、記録領域8にのみデータを記録すればよい。
造した後にデータを記録する光情報媒体の場合は、通常
の場合、リードイン10のある光情報媒体の内周側から
リードアウト11のある光情報媒体の外周側へと記録、
再生が行われる。このためまず、リードイン10の外周
側にある非読取領域9にダミーのデータを記録し、その
後非読取領域9より外周側にある読取領域9に本来のデ
ータを記録する。また、非読取領域9には、透光性基板
1の成型時に予めプレピットを形成することで、ダミー
のデータをそのプレピットで形成しておいてもよい。そ
の場合は、記録領域8にのみデータを記録すればよい。
【0020】この光情報媒体では、必要に応じて読み取
られる、いわゆる本来のデータは、光情報媒体の外周側
の読取領域8でのみ読み取られる。このため、そのデー
タを光情報媒体の内周側に記録する場合に比べて、光情
報媒体全体のデータの読み取り速度やそのプロセッサ等
への転送速度は速くなる。
られる、いわゆる本来のデータは、光情報媒体の外周側
の読取領域8でのみ読み取られる。このため、そのデー
タを光情報媒体の内周側に記録する場合に比べて、光情
報媒体全体のデータの読み取り速度やそのプロセッサ等
への転送速度は速くなる。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、光
情報媒体に記録されたデータ全体の平均的な読み取り速
度やプロセッサへの転送速度を高くすることが出来るた
め、データの高速処理が可能となる。このことは、パー
ソナルコンピュータの分野等で進むデータ処理の高速化
に対応するうえで特に有効である。
情報媒体に記録されたデータ全体の平均的な読み取り速
度やプロセッサへの転送速度を高くすることが出来るた
め、データの高速処理が可能となる。このことは、パー
ソナルコンピュータの分野等で進むデータ処理の高速化
に対応するうえで特に有効である。
【図1】本発明が適用される光情報媒体の一例と示した
記録出来るコンパクトディスク、いわゆるCD−Rの構
造を示す半断面概斜視図である。
記録出来るコンパクトディスク、いわゆるCD−Rの構
造を示す半断面概斜視図である。
【図2】本発明による光情報媒体のエリア配分の例を示
す光情報媒体の平面図である。
す光情報媒体の平面図である。
5 センターホール 6 クランプエリア 8 読取領域 9 非読取領域 10 リードイン 11 リードアウト 12 記録領域
Claims (6)
- 【請求項1】 光学的に読み取り可能な情報が再生及び
/又は記録し得る光情報媒体において、媒体の内周側か
ら外周側に形成した螺旋状のトラックに沿って、単位線
長当たり同じ密度で信号が記録され、同媒体の外周側に
再生頻度の高いデータを記録し、その内周側に読み取り
頻度の低いデータを記録したことを特徴とする光情報媒
体。 - 【請求項2】 光学的に読み取り可能な情報が再生及び
/又は記録し得る光情報媒体において、媒体の内周側か
ら外周側に形成した螺旋状のトラックに沿って、単位線
長当たり同じ密度で信号が記録され、同媒体の記録領域
(12)の内周側に非読取領域(9)を設け、記録領域
(12)の外周側に読取領域(8)を設け、読み取りの
必要のあるデータを前記読取領域(8)に記録し、読み
取りの必要のないデータを前記非読取領域(9)に記録
したことを特徴とする光情報媒体。 - 【請求項3】 記録領域(12)の外周側の読取領域
(8)の外周側に読み取り頻度の高いデータを記録し、
その内周側に読み取り頻度の低いデータを記録したこと
を特徴とする請求項2に記載の光情報媒体。 - 【請求項4】 光学的に読み取り可能な情報が再生及び
/又は記録し得る光情報媒体にデータを記録する方法お
いて、媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状のトラ
ックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号を記録
し、同媒体の内周側から外周側に記録していくに従っ
て、読み取り頻度の低いデータから読み取り頻度の高い
データを記録することを特徴とする光情報媒体の記録方
法。 - 【請求項5】 光学的に読み取り可能な情報が再生及び
/又は記録し得る光情報媒体にデータを記録する方法お
いて、媒体の内周側から外周側に形成した螺旋状のトラ
ックに沿って、単位線長当たり同じ密度で信号を記録
し、同媒体の記録領域(12)の内周側に非読取領域
(9)を設け、記録領域(12)の外周側に読取領域
(8)を設け、非読取領域(9)に読み取りの必要のな
いデータを記録した後、前記読取領域(9)に読み取り
の必要のあるデータを記録することを特徴とする光情報
媒体の記録方法。 - 【請求項6】 記録領域(12)の外周側の読取領域
(8)の内周側に読み取り頻度の低いデータを記録した
後、その外周側に読み取り頻度の高いデータを記録する
ことを特徴とする請求項5に記載の光情報媒体の記録方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12643097A JPH10308068A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 光情報媒体とその記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12643097A JPH10308068A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 光情報媒体とその記録方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10308068A true JPH10308068A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14935006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12643097A Pending JPH10308068A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 光情報媒体とその記録方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10308068A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007049330A1 (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-03 | Tri-Crescendo Inc. | ファイルのディスクメディア上の配置を定める方法、システム、及び配置デ-タを生産する方法 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP12643097A patent/JPH10308068A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007049330A1 (ja) * | 2005-10-24 | 2007-05-03 | Tri-Crescendo Inc. | ファイルのディスクメディア上の配置を定める方法、システム、及び配置デ-タを生産する方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030325 |