JPH0668520A - 光ディスク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単にランダムアクセスすることができる高容
量で信頼性の高い光ディスクを提供する。 【構成】情報記録面を半径方向に分割して再生専用領域
１１と記録再生領域１２、１３に割り当て、再生専用領
域１１と記録再生領域１２、１３でそれぞれＣＡＶのフ
ォーマットでデータを記録し、さらにデータを記録再生
し得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【産業上の利用分野】本発明は情報記録面を再生専用領
域及び記録再生領域に分割して所望の情報を記録再生す
る光ディスクに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、光ディスクにおいては、回転速度
を一定値に保持して全周を一定のチャンネルクロックで
フォーマットすることにより、角速度一定の条件で所望
の情報を記録再生するようになされた所謂ＣＡＶフォー
マットの光ディスクが知られている。すなわち図２に示
すように、ＣＡＶフォーマットの光ディスク１において
は、所定の角間隔で内周側から外周側に整列してセクタ
Ｓ１、Ｓ２、Ｓ３を形成し得ることにより、所望の記録
トラックを簡単にアクセスすることができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところがこのＣＡＶフ
ォーマットの光ディスクにおいては、外周側になればな
る程、記録波長が長くなることにより、その分外周側で
記録密度が低下する。このためこの種の光ディスクにお
いては、全体の記録容量が最内周の最短波長で制限さ
れ、結局記録容量を大きくし得ないという問題がある。

【０００４】この問題を解決するため、この種の光ディ
スクにおいては、記録波長を一定に保持するようにフォ
ーマットすることにより、線速度一定の条件で記録再生
するようになされた所謂ＣＬＶフォーマットの光ディス
クがある。このＣＬＶフォーマットの光ディスクにおい
ては、記録波長を一定に保持することにより、ＣＡＶフ
ォーマットの光ディスクに比して記録密度を向上し得、
その分全体の記録容量を向上し得る。

【０００５】ところがＣＬＶフォーマットの光ディスク
においては、内周側から外周側に向かつて順次光ディス
クの回転速度を低下させて記録再生する必要があり、そ
の分回転速度を切り換えるために時間を要し、結局ラン
ダムアクセスに時間を要するという問題がある。

【０００６】さらにＣＡＶフォーマットの光ディスクに
おいて、更新する必要のないプログラム等を記録した再
生専用の領域と、必要に応じて更新するデータを記録し
た領域とを形成した場合、回転速度及びチャンネルクロ
ックを一定値に保持した状態で記録再生し得ることによ
り、再生専用の領域を誤つて更新する恐れもある。

【０００７】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、簡単にランダムアクセスすることができる高容量で
信頼性の高い光ディスクを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、情報記録面に光ビームを照射して所望の情報を
記録再生する光ディスクにおいて、情報記録面を半径方
向に同心円状に分割して再生専用領域及び記録再生領域
に割り当て、再生専用領域には、回転速度を第１の回転
速度に保持した状態で所定のチャンネルクロックで、更
新する必要のない再生専用のデータを記録し、記録再生
領域には、回転速度を第２の回転速度に保持した状態で
所定のチャンネルクロックで、所望のデータを記録再生
し得るようにデータ記録再生領域を形成し、さらにこの
第１及び第２の回転速度は、外周側の領域の回転速度に
比して内周側の領域の回転速度を大きく選定した光ディ
スクにより、達成される。

【０００９】さらに上記目的は、再生専用領域に、記録
再生領域及び再生専用領域のトラック番号、アドレスの
データを併せて記録することにより、達成される。

【００１０】

【作用】上述した構成によれば、再生専用領域と記録再
生領域とでそれぞれＣＡＶのフォーマットでデータを記
録し、さらにデータを記録再生し得るようにすれば、そ
の分全体をＣＡＶでフォーマットする場合に比して記録
密度を向上し得、さらに回転速度も段階的に切り換えて
簡単にアクセスすることができる。

【００１１】このとき再生専用領域に、記録再生領域及
び再生専用領域のトラック番号、アドレスのデータを併
せて記録することにより、簡単に目的トラックをアクセ
スすることができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様の限られるものではない。

【００１３】図１は、本発明に係る光ディスクの一実施
例を示す平面図である。図において、光ディスク１０
は、記録領域を半径方向に所定間隔毎に第１〜第３のゾ
ーン１１〜１３に分割し、このうち第１のゾーン１１を
再生専用領域に、第２及び第３のゾーン１２及び１３を
記録再生領域に割り当てるようになっている。

【００１４】ここで再生専用領域においては、更新する
必要のない処理プログラム等のデータが記録され、スタ
ンパを用いて形成するようになっている。これにより光
ディスク１０においては、記録再生装置が誤動作した場
合でも、この再生専用領域に記録したデータを誤消去し
ないようになっている。

【００１５】さらに再生専用領域においては、この光デ
ィスク１０のトラック番号及びアドレスデータ等のディ
スク情報が記録され、これにより光ディスク１０におい
ては、この再生専用領域をアクセスして必要に応じて記
録再生領域をアクセスすることにより、所望のデータを
簡単にアクセスし得るようになっている。

【００１６】これに対して記録再生領域においては、磁
気薄膜を付着して情報記録面が形成され、これにより熱
磁気記録の手法を適用して所望の情報を記録再生し得る
ようになっている。これにより光ディスク１０において
は、この記録再生領域にたびたび更新するデータを割り
当てて記録し得るように形成され、再生専用領域に割り
当てた処理プログラムに従ってこの記録再生領域のデー
タを処理し得るようになっている。

【００１７】ここで再生専用領域においては、光ディス
ク１０の回転速度を一定速度に保持した状態で一定周波
数のチャンネルクロックで再生し得るように形成され、
これにより光ディスク１０においては、この再生専用領
域の範囲で、簡単かつ高い速度で所望の記録トラックを
アクセスし得るようになっている。さらに再生専用領域
においては、最内周の記録トラックで記録波長が最短波
長になるように形成され、これにより再生専用領域内で
記録密度を最も向上し得るようになっている。

【００１８】これに対して第２及び第３のゾーン１２及
び１３においては、それぞれ各ゾーン毎に光ディスク１
０の回転速度を一定速度に保持した状態で一定周波数の
チャンネルクロックで所望のデータを記録再生し得るよ
うにプリグルーブが形成され、これにより各ゾーン１２
及び１３の範囲で、簡単かつ高い速度で所望の記録トラ
ックをアクセスし得るようになっている。このとき第２
及び第３のゾーン１２及び１３においては、それぞれ最
内周の記録トラックで記録波長が最短波長になるように
プリグルーブが形成され、これにより各ゾーン１２及び
１３毎にそれそれ記録密度を最も向上し得るようになっ
ている。

【００１９】これにより光ディスク１０においては、全
体をゾーンに分割して各ゾーン毎にＣＡＶフォーマット
で所望のデータを記録するようになされ、全体をＣＡＶ
フォーマットで形成した場合に比して記録容量を向上し
得るようになっている。

【００２０】さらに各ゾーン毎にＣＡＶフォーマットを
適用することにより、光ディスク装置においては、異な
るゾーンをアクセスする場合、光ディスク１０の回転速
度を段階的に切り換えるだけでよく、その分ＣＬＶフォ
ーマットの場合に比してアクセス速度を向上することが
できる。

【００２１】なお光ディスク１０においては、このよう
に分割したゾーンを再生専用領域及び記録再生領域に割
り当てることにより、この再生専用領域を記録可能な磁
気薄膜で形成した場合でも、再生専用領域に記録したデ
ータの誤消去を未然に防止することができる。

【００２２】さらにこの実施例において光ディスク１０
は、各ゾーン１１〜１３を所定の角間隔で分割して各ゾ
ーン１１〜１３毎にセクタを形成し、各ゾーン１１〜１
３の先頭セクタＳ１１、Ｓ１２、Ｓ１３の開始位置が光
ディスク１０の半径方向に整列するように、各ゾーンの
大きさ、セクタの大きさを選定するようになっている。
さらに光ディスク１０においては、このように各ゾーン
１１〜１３にセクタを形成して、第１のゾーン１１にデ
ータを記録した際に、この第１のゾーン１１で再生専用
のデータの記録を完結するように各ゾーンの大きさ、セ
クタの大きさを選定するようになっている。

【００２３】これによりこの光ディスクを再生する光デ
ィスク装置においては、光ディスク１０の回転速度を一
定値に保持した状態で再生専用の領域をアクセスし得、
その分アクセス速度を向上することができる。さらに光
ディスク装置においては、異なるゾーン１１〜１３をア
クセスする場合でも、光ディスク１０の回転に同期した
所定のタイミングで先頭セクタＳ１１、Ｓ１２、Ｓ１３
の位置を検出し得、その分アクセス速度を向上すること
ができる。

【００２４】なお上述の実施例においては、光ディスク
の情報記憶面を第１〜第３のゾーンに分割する場合にに
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じて
ゾーンの数を自由に選定することができる。

【００２５】さらに上述の実施例においては、磁気薄膜
を付着して熱磁気記録の手法で所望のデータを記録再生
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、い
わゆる相変化型の光ディスク等に広く適用することがで
きる。

【００２６】

【発明の効果】以上述べたように、本発明による光ディ
スクによれば、簡単にランダムアクセスすることがで
き、さらに高容量で信頼性を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ディスクの一実施例を示す平面図。

【図２】ＣＡＶフォーマットの光ディスクを示す平面
図。

【符号の説明】

１、１０ 光ディスク １１ ゾーン １２ ゾーン １３ ゾーン Ｓ１ セクタ Ｓ２ セクタ Ｓ３ セクタ Ｓ１１ セクタ Ｓ１２ セクタ Ｓ１３ セクタ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 情報記録面に光ビームを照射して所望の
   情報を記録再生する光ディスクにおいて、 上記情報記録面を半径方向に同心円状に分割して再生専
   用領域及び記録再生領域に割り当て、 上記再生専用領域には、更新する必要のない再生専用の
   データを記録し、 上記記録再生領域には、所望のデータを記録再生し得る
   ようにデータ記録再生領域を形成し、 上記再生専用領域には、回転速度を第１の回転速度に保
   持した状態で所定のチャンネルクロックで上記再生専用
   のデータを記録し、 上記記録再生領域には、回転速度を第２の回転速度に保
   持した状態で所定のチャンネルクロックで上記所望のデ
   ータを記録再生し得るように上記データ記録再生領域を
   形成し、 上記再生専用領域及び上記記録再生領域の上記第１及び
   第２の回転速度は、外周側の領域の回転速度に比して内
   周側の領域の回転速度を大きく選定したことを特徴とす
   る、光ディスク。
2. 【請求項２】 前記再生専用領域は、前記記録再生領域
   及び前記再生専用領域のトラック番号，アドレスのデー
   タを併せて記録することを特徴とする、請求項１に記載
   の光ディスク。 【０００１】