JPH10307940A - 硬貨処理機 - Google Patents

硬貨処理機

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JPH10307940A
JPH10307940A JP9119953A JP11995397A JPH10307940A JP H10307940 A JPH10307940 A JP H10307940A JP 9119953 A JP9119953 A JP 9119953A JP 11995397 A JP11995397 A JP 11995397A JP H10307940 A JPH10307940 A JP H10307940A
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roller
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Daiki Sato
大樹 佐藤
Yasutaka Nakatsuka
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納硬貨用ベルトコンベア上で搬送される硬
貨を該収納硬貨用ベルトコンベアから側方に外すことな
く検出可能とすることにより、コンパクト化が図れる硬
貨処理機を提供する。 【解決手段】 一枚ずつに分離された硬貨を検出して計
数する計数手段102A〜102Fとして、収納硬貨用
ベルトコンベア86A〜86Fの上面に対向して配置さ
れる反射型の光学センサを用いてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨を収納すると
ともに必要に応じて繰り出させる硬貨収納繰出部を具備
する硬貨処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨を収納するとともに必要に応
じて一枚ずつ繰り出させる硬貨収納繰出部を具備する硬
貨処理機としては、実開平5−12981号公報に開示
された硬貨入出金機がある。この硬貨入出金機は、硬貨
の放出方向に向けて上り傾斜状に張り渡される収納硬貨
用ベルトコンベアと、該収納硬貨用ベルトコンベアの繰
出上部域で繰り出される硬貨を一層一列の状態に分離す
る分離手段と、この分離手段を通過して一枚ずつ繰り出
される硬貨を検出し計数する計数手段と、収納硬貨用ベ
ルトコンベアに向け進退可能に設けられ、繰り出される
硬貨の放出を許容および規制する規制手段とを有してお
り、必要な枚数の硬貨を繰り出し可能としている。そし
て、この硬貨入出金機の計数手段としては、発光素子と
受光素子とが対向配置される構成の光学センサが用いら
れているが、このような光学センサを用いる関係上、収
納硬貨用ベルトコンベアが存在していたのでは硬貨が検
出できないため、硬貨を、収納硬貨用ベルトコンベアの
一端縁部からその一部を側方に突出させるよう案内部材
で案内しながら搬送させ、この突出部分を上記光学セン
サでその光路の遮断により検出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように硬貨を収納硬貨用ベルトコンベアの一端縁部から
その一部を側方に突出させるよう案内部材で案内しなが
ら搬送させる構成を採用すると、該案内部材を含む硬貨
収納繰出部の硬貨搬送方向に直交する水平方向の幅が、
当然のことながら、収納硬貨用ベルトコンベアの同方向
の幅よりかなり大きくなってしまうという問題があっ
た。しかも、通常はこのような硬貨収納繰出部が金種別
に並列されているため、全体としての幅がかなり大きく
なってしまう。したがって、本発明の目的は、収納硬貨
用ベルトコンベア上で搬送される硬貨を該収納硬貨用ベ
ルトコンベアから側方に外すことなく検出可能とするこ
とにより、コンパクト化が図れる硬貨処理機を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の硬貨処理機は、硬貨を載置
収納させるとともに必要に応じて搬送する収納硬貨用ベ
ルトコンベアと、該収納硬貨用ベルトコンベアで一側に
搬送される硬貨を一枚ずつに分離する分離手段と、該分
離手段で一枚ずつに分離された硬貨を検出して計数する
計数手段と、硬貨の収納硬貨用ベルトコンベアの一側か
らの放出を許容および規制する規制手段とを有する硬貨
収納繰出部を具備するものであって、前記計数手段とし
て、前記収納硬貨用ベルトコンベアの上面に対向して配
置される反射型の光学センサを用いてなることを特徴と
している。これにより、反射型の光学センサを用いて、
収納硬貨用ベルトコンベアと硬貨との反射光レベルの違
いにより硬貨を検出することになるため、収納硬貨用ベ
ルトコンベア上で搬送される硬貨を該収納硬貨用ベルト
コンベアから側方に外すことなく検出可能となる。本発
明の請求項2記載の硬貨処理機は、請求項1記載のもの
に関し、前記収納硬貨用ベルトコンベアは、反射光レベ
ルを低く抑える色からなることを特徴としている。これ
により、反射型の光学センサを用いた場合に、収納硬貨
用ベルトコンベアと硬貨との反射光レベルの差を明確に
区別することができるため、該収納硬貨用ベルトコンベ
ア上を搬送する硬貨を確実に認識することができる。本
発明の請求項3記載の硬貨処理機は、請求項2記載のも
のに関し、前記収納硬貨用ベルトコンベアの色は、黒か
らなることを特徴としている。これにより、反射型の光
学センサを用いた場合に、収納硬貨用ベルトコンベアの
反射光レベルを最も低く抑えることができ、該収納硬貨
用ベルトコンベア上を搬送する硬貨をより確実に認識す
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の硬貨処理機の一の実施の
形態を図面を参照して以下に説明する。ここで、この実
施の形態は、硬貨処理機を、これを含むとともに紙幣を
も取り扱う貨幣入出金機に適用したものである。なお、
以下の説明における前後左右は、使用時における使用者
側から見たものである。
【0006】図1に全体構成を示す貨幣入出金機11
は、POSレジ等の上位機に接続され、主に該上位機で
制御されて作動するものである。この貨幣入出金機11
は、略直方体形状をなすとともに前面側が開口された形
状の筐体12と、該筐体12に対し前記開口側から前後
方向に引出・挿入可能に設けられて硬貨を入出金処理す
る硬貨入出金ユニット13と、筐体12に対し前記開口
側から前後方向に引出・挿入可能に設けられて紙幣を入
出金処理する紙幣入出金ユニット14とを有している。
【0007】ここで、硬貨入出金ユニット13は、機体
の下側全体を占有するよう配置される略直方体形状の主
部15と、該主部15より左右方向の幅が小さくかつ前
後方向長さが略同じで主部15から機体の右側端部に沿
って上方に突出する入金搬送部16(詳細は後述)とを
有する正面から見て略L字状をなしている。また、紙幣
入出金ユニット14は、硬貨入出金ユニット13の主部
15の上側であって入金搬送部16の横側の空いた部分
を占有するように配置される略直方体形状をなしてい
る。これにより、これら硬貨入出金ユニット13および
紙幣入出金ユニット14は、筐体12内に挿入された状
態において全体が略直方体形状をなすようになってい
る。
【0008】硬貨入出金ユニット13には、入金搬送部
16の前側位置に、入金される硬貨を受け入れるため前
面から上面にかけて内側に凹む形状の硬貨入金口17が
設けられている。また、主部15の略中央の前側位置
に、硬貨を出金させるため前面から後方に凹む形状の硬
貨出金口18が設けられている。加えて、主部15の下
端部は前面側に突出する突出部19とされており、その
上面には、使用者に対し操作ガイダンス、貨幣の処理状
態、処理結果、異常等の表示を行う表示部20と、各種
設定あるいは作動開始時に各種の指令を行うための操作
部21とが設けられている。さらに、この突出部19に
は、前面から後側に凹む凹部22が形成されており、該
凹部22には図示せぬ電源スイッチが設けられている。
【0009】紙幣入出金ユニット14には、その上面側
かつ前面側に、入金される紙幣を受け入れるため前面か
ら上面にかけて内側に凹む形状の紙幣入金口23が設け
られている。また、該紙幣入金口23の下側には、紙幣
を出金させるため前面から後方に凹む形状の紙幣出金口
24が設けられており、該紙幣出金口24には開閉自在
の外扉25が取り付けられている。さらに、紙幣出金口
24の直下には、入金され収納された紙幣等を回収する
ための紙幣用金庫26が必要に応じて前後方向に抜取・
挿入が可能に設けられている。
【0010】次に、硬貨入出金ユニット13について、
さらに説明する。硬貨入出金ユニット13は、図2に示
すように、上記した硬貨入金口17と、該硬貨入金口1
7に投入されたバラ硬貨を一枚ずつ分離して後方に繰り
出すための硬貨分離部28と、該硬貨分離部28によっ
て繰り出された硬貨を金種別に分類等する硬貨計数選別
部29と、該硬貨計数選別部29によって選別された硬
貨を各金種毎にその金種に応じた位置まで搬送する選別
硬貨搬送部30と、選別硬貨搬送部30によって搬送さ
れた硬貨を含むバラ硬貨を金種別に収納可能で、必要に
応じて上記硬貨出金口18に繰り出す金種別硬貨収納繰
出部(収納部)31と、硬貨出金口18とを有してい
る。
【0011】硬貨分離部28は、硬貨入金口17の後側
に設けられており、図3に示すように、硬貨入金口17
の直下に設けられた略筒状のガイド体33と、それぞれ
軸線が左右方向に水平配置されるとともに前後方向に離
間されたローラ46,47と、これらローラ46,47
間に掛けられるとともに、後側が若干上側に位置するよ
う傾斜延在され、しかも前側部分がガイド体33の直下
に配置された入金用ベルトコンベア34とを有してい
る。ここで、ガイド体33は、硬貨入金口17に投入さ
れた硬貨を確実に入金用ベルトコンベア34上に案内し
てその脱落を防止する。
【0012】また、硬貨分離部28は、ガイド体33の
後側かつ入金用ベルトコンベア34の上側に左右方向に
水平配置された支持軸35と、該支持軸35に固定され
その外周面が入金用ベルトコンベア34との間に硬貨一
枚のみが通過可能な間隔をあけるよう配置された入金用
分離ローラ36と、支持軸35に入金用分離ローラ36
と一体回転するよう同軸固定されたプーリ37と、該プ
ーリ37に一側が掛けられるベルト38と、該ベルト3
8の他側が掛けられるプーリ39と、該プーリ39を固
定支持する支持軸40と、該支持軸40に固定支持され
たプーリ41と、該プーリ41に一側が掛けられるベル
ト42と、該ベルト42の他側が掛けられるプーリ43
と、該プーリ43を支持する支持軸44と、該支持軸4
4を駆動する図示せぬモータとを有している。上記した
支持軸40は、入金用ベルトコンベア34の後側がかけ
られるローラ47をも同軸固定させている。そして、モ
ータは、入金用ベルトコンベア34の上面を前から後に
移動させるように駆動するとともに、入金用分離ローラ
36を、入金用ベルトコンベア34と対向するその下部
が入金用ベルトコンベア34の上面と反対方向すなわち
前方向に移動するように駆動する。
【0013】これにより、入金用ベルトコンベア34の
搬送で該入金用ベルトコンベア34上の硬貨が複数重な
って入金用分離ローラ36と入金用ベルトコンベア34
との間に送り込まれようとしても、重なった上方の硬貨
が入金用分離ローラ36でその移動が規制され、あるい
は前方に弾き戻されて、確実に最下の一枚のみが入金用
分離ローラ36と入金用ベルトコンベア34との間を通
過して、後方に移動する。
【0014】硬貨計数選別部29は、硬貨分離部28の
後側に設けられており、図2に示すように、両外側に一
段高いガイド部49,50が設けられるとともに硬貨分
離部28の入金用ベルトコンベア34の後端から略連続
するよう前後方向に略直線状に水平延在する硬貨通路5
1と、この硬貨通路51の上側に設けられて、硬貨分離
部28で分離された硬貨をガイド部49,50間で硬貨
通路51の上面上を後方に移動させる上述した入金搬送
部16と、硬貨通路51の前側位置に設けられて、硬貨
分離部28によって繰り出された硬貨の金種等を判別す
る判別部(誤選別検出手段)52と、硬貨通路51の該
判別部52の後側に該判別部52の判別結果により必要
に応じて硬貨をリジェクトさせるよう設けられたリジェ
クト部53と、硬貨通路51の該リジェクト部53の後
側に硬貨を金種毎に選別するよう設けられた選別部54
とを有している。
【0015】入金搬送部16は、図2および図3に示す
ように、硬貨通路51の上側に前後方向に位置をずらし
てそれぞれの軸線が略左右方向に水平配置されたプーリ
56,57とこれらプーリ56,57に掛けられて前後
方向に延在する搬送ベルト58と、後側のプーリ57よ
りさらに後方側であって硬貨通路51より後方位置にそ
の軸線が略左右方向に水平配置されたプーリ59と、プ
ーリ57,59に掛けられて前後方向に延在する搬送ベ
ルト60と、最後方のプーリ59に同軸固定されたプー
リ61と、その下側にその軸線が左右方向に水平配置さ
れたプーリ62と、これらプーリ61,62に掛けられ
て上下に延在するベルト63と、下側のプーリ62を駆
動する図示せぬモータとを有している。
【0016】そして、各搬送ベルト58,60の下面が
後方に移動するようにモータを駆動することで、硬貨分
離部28で一枚ずつ分離され繰り出される硬貨を、一枚
ずつ硬貨通路51に押し付けながら自らの摩擦力で保持
して後方に移動させる。なお、各搬送ベルト58,60
は後方側が平面視右側に位置するよう若干傾斜されてお
り、これにより、硬貨を右側の基準となるガイド部50
の硬貨通路51側の基準ガイド面50aに常時当接させ
ながら後方側に移動させる。
【0017】硬貨通路51に設けられた判別部52は、
硬貨の金種毎に異なる磁気的性質を検出する磁気センサ
65と、その後方に設けられて硬貨の金種毎に異なる外
径を検出するラインセンサ66とを有している。この判
別部52では、検出した磁気的性質と外径とから硬貨の
真偽および金種を判別する。
【0018】また、硬貨通路51の判別部52の後方に
設けられたリジェクト部53は、硬貨通路51から基準
ガイド面50aより右側まで形成されたリジェクト孔6
7と、リジェクト孔67内におけるガイド部50の下側
位置に設けられたガイド片68と、該ガイド片68を、
基準ガイド面50aより硬貨通路51側に突出させる状
態と引き込ませる状態とに切り換え可能なソレノイド6
9とを有している。ソレノイド69は、非駆動状態でガ
イド片68を基準ガイド面50aから硬貨通路51側に
突出させる状態とすることになり、このとき、すべての
硬貨は基準ガイド面50aに案内され、かつガイド片6
8で支えられて移動することで、落下されることなくリ
ジェクト孔67を通過する。他方、ソレノイド69は、
駆動時にガイド片68を引込ませる状態とすることにな
り、このとき硬貨はガイド片68による支えがなくなる
ことで、リジェクト硬貨としてリジェクト孔67に落下
させられる。
【0019】硬貨通路51のリジェクト部53の後方に
設けられた選別部54は、前後方向に直列に配置される
とともに、すべて基準ガイド面50aとの間に若干間隔
をあけて硬貨通路51に貫通形成された、金種別の幅を
有する選別孔71A〜71Fを有している。ここで、最
も前側の選別孔71Aは最小径の1円硬貨のみを、基準
ガイド面50aで案内される状態において落下させる幅
とされ、同様に、その直後の選別孔71Bは次に小さい
50円硬貨のみを、その直後の選別孔71Cは次に小さ
い5円硬貨のみを、その直後の選別孔71Dは次に小さ
い100円硬貨のみを、その直後の選別孔71Eは次に
小さい10円硬貨のみを、最後の選別孔71Fは最大の
500円硬貨を、それぞれ、基準ガイド面50aで案内
される状態において落下させる幅とされている。
【0020】なお、各選別孔71A〜71Fのそれぞれ
の直前位置には、硬貨の通過を検知する、発光・受光素
子からなる計数センサ(誤選別検出手段)72A〜72
Fが設けられており、これら計数センサ72A〜72F
はそれぞれ前後で隣り合うもの同士の検知状態から各選
別孔71A〜71Fのそれぞれに落下される硬貨を確認
する。ここで、図示せぬ制御部では、判別部52でその
金種が判別された硬貨について、これら計数センサ72
A〜72Fの検知結果から、選別孔71A〜71Fのう
ち対応する金種のものに落下したことが確認されると、
該硬貨について金種別の計数値を加算することになる。
一方、制御部は、判別部52でその金種が判別された硬
貨が、計数センサ72A〜72Fの検出結果から、選別
孔71A〜71Fのうちの対応する金種のものに落下せ
ず、他の金種のものに落下され、あるいは対応する金種
のものを通過してしまったことを確認すると、直ちに、
硬貨分離部28、硬貨計数選別部29および選別硬貨搬
送部30の駆動を停止させることで、誤選別した硬貨の
取り出しを容易とする。
【0021】選別硬貨搬送部30は、硬貨通路51の下
側に設けられるもので、リジェクト孔67の下側に上下
方向に沿って設けられた筒状をなすリジェクトシュート
74を有しており、該リジェクトシュート74の下側に
は、リジェクト孔67から落下されリジェクトシュート
74を介して案内されるリジェクト硬貨を収納する着脱
自在のリジェクトボックス75が設けられている。
【0022】選別硬貨搬送部30は、各金種毎の選別孔
71A〜71Fの下側に、それぞれ左下方に傾斜して延
出しそれぞれ落下する硬貨を案内するよう設けられた筒
状の選別硬貨シュート76A〜76Fを有しており、ま
た、最も後側の500円硬貨用を除く選別硬貨用シュー
ト76A〜76Eの下側に、それぞれ同じ高さで左右方
向に延在するとともに選別硬貨用シュート76A〜76
Eの下端開口部に中間位置が対向配置されてなる選別硬
貨用ベルトコンベア77A〜77Eを有している。
【0023】これら選別硬貨用ベルトコンベア77A〜
77Eは、図4に選別硬貨用ベルトコンベア77Dを例
に示すように、これらすべての一側を巻回支持する一体
のローラ78が選別硬貨シュート76A〜76Eの下側
であって下端開口部より右側位置において共用のモータ
79の駆動軸79aに固定されており、すべて同時に駆
動・停止がなされるようになっている。また、それぞれ
の他側を巻回支持するローラ85が選別硬貨シュート7
6A〜76Eの下端開口部より左側の位置においてそれ
ぞれ個別の所定位置に設けられている。モータ79は、
選別硬貨シュート76Fの下側であってその下端開口部
より右側位置に配置されている。
【0024】そして、各選別硬貨用ベルトコンベア77
A〜77Eは、各選別硬貨シュート76A〜76Eを介
して落下される硬貨をそれぞれの水平延在する搬送面8
0上に受け入れて該搬送面80の移動で左方向に搬送さ
せる。ここで、搬送面80を水平延在させる際に、選別
硬貨用ベルトコンベア77A〜77Eのローラ78側を
上側から下方に押すローラ81を有しており、これによ
り、ローラ78およびモータ79を、選別硬貨シュート
71A〜76Fの傾斜により生じる下側の空間側に配置
することができる。
【0025】なお、最も後方側の500円硬貨用の選別
孔71Fの下側には、左下方に延出し落下する硬貨を案
内する選別硬貨シュート76Fのみを有しており、選別
硬貨用ベルトコンベアは設けられていない。
【0026】選別硬貨搬送部30は、図2に示すよう
に、選別硬貨用ベルトコンベア77A〜77Eおよび選
別硬貨シュート76Fの隣り合うもの同士の間および全
体の両外側に選別硬貨用仕切板82を有しており、これ
により、各金種別の選別孔71A〜71Fから落下され
る硬貨は、他の金種の選別硬貨用ベルトコンベア77A
〜77Eあるいは選別硬貨シュート76Fに移動等する
ことなく確実に対応する金種の選別硬貨用ベルトコンベ
ア77A〜77Eあるいは選別硬貨シュート76Fで搬
送される。
【0027】選別硬貨用ベルトコンベア77A〜77E
の直下には、図5に示す天板83が水平配置されてお
り、図2に示すように、該天板83には前後左右に位置
をずらして複数の収納孔84A〜84Eが設けられてい
る。そして、最も前側の1円硬貨用の選別硬貨用ベルト
コンベア77Aは、側方に水平搬送しその左端位置から
放出させる硬貨を天板83の最も左側の1円硬貨用の収
納孔84Aを介して金種別硬貨収納繰出部31に落下さ
せるように延出されている。同様にして、50円硬貨用
の選別硬貨用ベルトコンベア77Bは1円硬貨用に対し
右隣の50円硬貨用の収納孔84Bを介して、5円硬貨
用の選別硬貨用ベルトコンベア77Cは50円硬貨用に
対し右隣の5円硬貨用の収納孔84Cを介して、100
円硬貨用の選別硬貨用ベルトコンベア77Dは5円硬貨
用に対し右隣の100円硬貨用の収納孔84Dを介し
て、10円硬貨用の選別硬貨用ベルトコンベア77Eは
100円硬貨用に対し右隣の10円硬貨用の収納孔84
Eを介して、それぞれの左端位置から放出させる硬貨を
金種別硬貨収納繰出部31に落下させるように延出され
ている。なお、最も後方側の500円硬貨用の選別孔7
1Fの下側に設けられた選別硬貨シュート76Fの下端
の下側には天板83が設けられておらず、該選別硬貨シ
ュート76Fは、収納孔を介することなく、金種別硬貨
収納繰出部31に硬貨を落下させるようになっている。
【0028】天板83の直下に設けられた金種別硬貨収
納繰出部31は、それぞれ前後方向に同位置および同長
さとされしかも同じ角度で前側が上側に後側が下側に位
置するように傾斜された状態で、左右方向に並列される
複数の収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fと、各
収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの隣り合うも
の同士の間および全体の両外側に設けられ、硬貨が他の
ものに移動してしまうことを防止するため区画する収納
硬貨用仕切板87と、各収納硬貨用ベルトコンベア87
の後側に立設されたガイド部材88とを有している。
【0029】そして、各収納硬貨用ベルトコンベア86
A〜86Fの上面とその両側の収納硬貨用仕切板87,
87とガイド部材88とで画成された収納空間に天板8
3の各金種別の収納孔84A〜84Eが開口している。
具体的には、最も左側の1円硬貨用の収納孔84Aは、
最も左側の1円硬貨用の収納硬貨用ベルトコンベア86
Aの上面上の収納空間に開口されており、落下させる硬
貨を該収納空間に収納させる。同様にして、50円硬貨
用の収納孔84Bは1円硬貨用に対し右隣の50円硬貨
用の収納硬貨用ベルトコンベア86Bの上面上の収納空
間に、5円硬貨用の収納孔84Cは50円硬貨用に対し
右隣の5円硬貨用の収納硬貨用ベルトコンベア86Cの
上面上の収納空間に、100円硬貨用の収納孔84Dは
5円硬貨用に対し右隣の100円硬貨用の収納硬貨用ベ
ルトコンベア86Dの上面上の収納空間に、10円硬貨
用の収納孔84Eは100円硬貨用に対し右隣の10円
硬貨用の収納硬貨用ベルトコンベア86Eの上面上の収
納空間に、それぞれ開口されている。
【0030】なお、最も右側の500円硬貨用の収納硬
貨用ベルトコンベア86Fの上面上には天板83および
収納孔は設けられておらず、最も後ろ側の500円硬貨
用の選別孔71Fの下側に設けられた選別硬貨シュート
76Fの下端位置から放出される硬貨を直接落下させる
ようになっている。
【0031】金種別硬貨収納繰出部31の前側には、硬
貨を出金させるための上記した硬貨出金口18が設けら
れている。金種別硬貨収納繰出部31は、すべての収納
硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの前部位置の上側
に軸線を左右方向に水平配置して設けられるとともにそ
の外周面が各収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86F
との間に硬貨一枚のみが通過可能な間隔をあけて配置さ
れる一体化された出金用分離ローラ(分離手段)90
と、該出金用分離ローラ90を固定支持する支持軸91
と、出金用分離ローラ90の側方において支持軸91に
固定支持されたローラ92と、該ローラ92に一側が掛
けられるベルト93と、該ベルト93の他側が掛けられ
るローラ94と、該ローラ94を固定支持する、軸線を
左右方向に水平配置した支持軸95と、該支持軸95に
固定支持されたローラ96と、該ローラ96に一側が掛
けられるベルト97と、該ベルト97を駆動する図示せ
ぬモータとを有しており、図5に示すように、支持軸9
5は、すべての収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86
Fの前側がかけられるローラ98をも固定支持してい
る。よって、モータが、すべての収納硬貨用ベルトコン
ベア86A〜86Fの上面を後から前に移動させるよう
に駆動すると、出金用分離ローラ90は、収納硬貨用ベ
ルトコンベア86A〜86Fと対向するその下部がこれ
らの上面と反対方向すなわち後方向に移動するように駆
動される。
【0032】このように駆動されることで、収納硬貨用
ベルトコンベア86A〜86Fの搬送で該収納硬貨用ベ
ルトコンベア86A〜86F上の硬貨が複数重なって出
金用分離ローラ90と収納硬貨用ベルトコンベア86A
〜86Fとの間に送り込まれようとしても、重なった上
方の硬貨が出金用分離ローラ90でその移動が規制され
あるいは戻され、確実に最下の一枚のみが出金用分離ロ
ーラ90と収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fと
の間を通過して前方に移動する。
【0033】金種別硬貨収納繰出部31は、各収納硬貨
用ベルトコンベア86A〜86Fの上側であって出金用
分離ローラ90の前側位置に、収納硬貨用ベルトコンベ
ア86A〜86Fと出金用分離ローラ90との間を通過
する硬貨を計数するとともに、その移動の許容および規
制を切り換え可能な、各金種別の出金硬貨計数部100
A〜100Fを有している。
【0034】これら出金硬貨計数部100A〜100F
は、図6に示すように、各収納硬貨用ベルトコンベア8
6A〜86Fのそれぞれの両側に設けられ、出金用分離
ローラ90で一枚ずつに分離され搬送される硬貨Cを各
収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの左右方向に
おける各中央位置に案内する搬送ガイド板101と、搬
送ガイド板101で案内される硬貨を検出して計数を行
う各金種別の計数センサ(計数手段)102A〜102
Fと、計数センサ102A〜102Fより前側に設けら
れ、収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの上面に
向けて突出・引込可能で突出時に硬貨の移動を規制し引
込み時に許容する停止ピン103を有する個別に駆動が
制御される各金種別のソレノイド(規制手段)104A
〜104Fと、を具備している。なお、ソレノイド10
4A〜104Fは非駆動時は停止ピン103を突出さ
せ、駆動時に引込むようになっている。
【0035】搬送ガイド板101は、収納硬貨用ベルト
コンベア86A〜86F上にそれぞれ、搬送される金種
の硬貨の外径に略等しい幅の計数路105A〜105F
を形成し、硬貨を計数路105A〜105Fに案内し該
計数路105A〜105F内で直線状に移動させる。
【0036】計数センサ102Aは計数路105Aの上
側に、計数センサ102Bは計数路105Bの上側に、
計数センサ102Cは計数路105Cの上側に、計数セ
ンサ102Dは計数路105Dの上側に、計数センサ1
02Eは計数路105Eの上側に、計数センサ102F
は計数路105Fの上側に、それぞれ対向配置されるも
ので、それぞれ、計数路105A〜105Fの対応する
ものに向け光を照射するとともにその反射光を受光して
計数路105A〜105Fすなわち収納硬貨用ベルトコ
ンベア86A〜86Fの対応するものに対する反射光
と、搬送される硬貨との反射光との受光量差から硬貨を
検知する発光/受光素子からなる反射型の光学センサと
されている。そして、計数センサ102A〜102F
は、それぞれ、硬貨の穴の影響を排除するとともに硬貨
の通過(硬貨と硬貨の間)を検知できるように、搬送ガ
イド板101の一方側(この場合右側)に近接するよう
配置されている。ここで、すべての収納硬貨用ベルトコ
ンベア86A〜86Fは、黒色とされており、これによ
り、計数路105A〜105Fすなわち収納硬貨用ベル
トコンベア86A〜86Fに向け光を照射した光の反射
光の受光素子による受光量と、硬貨に照射した光の反射
光の受光素子による受光量との差が大きく、硬貨の有無
を明確に確認できるようになっている。つまり、前記収
納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの色を黒くした
場合に、光を照射された時の反射光の光量(反射光レベ
ル)が最も低く抑えることができ、これによって、光が
照射された時の硬貨の反射光レベルと収納硬貨用ベルト
コンベア86A〜86Fの反射光レベルとの差を確実に
区別することができるようにしたものである。なお、本
実施の形態においては、この収納硬貨用ベルトコンベア
86A〜86Fの色を黒としたが、例えば、取り扱う硬
貨の反射光レベルがより高いものであれば、前記収納硬
貨用ベルトコンベア86A〜86Fの色を黒よりも反射
光レベルが多少高くなる他の色にしても、収納硬貨用ベ
ルトコンベア86A〜86Fと硬貨とを確実に区別する
ことが可能であり、したがって、取り扱う硬貨に対し確
実に区別がつけられる反射光レベルが得られる色であれ
ば、前記収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの色
は黒に限定されることはない。
【0037】計数センサ102A〜102Fは、それぞ
れ、このようにして受光素子の検出結果から硬貨の有無
を検出するとともに検出した硬貨の枚数を計数する。そ
して、制御部は、繰出必要枚数の最終の硬貨が検出され
計数値が繰出必要枚数に達すると、繰出必要枚数の最終
の硬貨が検出された後、該硬貨が停止ピン103を越
え、かつ次に計数センサ102A〜102Fで検出され
る硬貨が停止ピン103を越える直前のタイミング(収
納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの搬送速度から
割り出される)で、ソレノイド104A〜104Fの駆
動を停止させてそれまで引込状態にあった停止ピン10
3を計数路105A〜105F上の硬貨の通過範囲に突
出させ、繰出必要枚数を越える硬貨の繰り出しを規制す
るという制御を、各金種別に行う。
【0038】金種別硬貨収納繰出部31のすべての収納
硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fから出金硬貨計数
部100A〜100Fを越えて繰り出される硬貨は、収
納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Fの端部から、硬
貨出金口18の下端部を構成する出金受皿部106に放
出されるようになっている。
【0039】なお、以上に述べた硬貨入出金ユニット1
3において、横方向に並列され金種別に処理を行うこと
になる金種別硬貨収納繰出部31と、これらに硬貨を選
別搬送するため横方向に延在する硬貨選別搬送部30
と、これらの間に介在する天板83とが主部15とされ
ている。
【0040】次に、上記硬貨入出金ユニット13の入金
処理について説明する。硬貨入金口17に硬貨が投入さ
れ、操作部21あるいは上位機に入金開始操作がなされ
ると、図示せぬ制御部が、硬貨分離部28、入金搬送部
16および選別硬貨搬送部30を駆動させる。すると、
硬貨が硬貨分離部28で一枚ずつ分離されて硬貨通路5
1上を入金搬送部16の搬送ベルト58,60の駆動力
で移動する。
【0041】そして、制御部は、一枚ずつ搬送される硬
貨について、判別部52で材質および外径から金種を判
別させ、金種が判別できない硬貨については該硬貨が判
別部52で検出されてからリジェクト部53に至る所定
のタイミングでソレノイド69を駆動してガイド片68
を引込んで、該硬貨を、リジェクト孔67から落下させ
てリジェクトシュート74を介してリジェクトボックス
75に収納させる。他方、金種が判別された硬貨につい
てはリジェクト孔67で落下させることなく、さらに下
流側に移動させる。すると、該硬貨は、選別孔71A〜
71Fの対応する金種のものから落下されて選別硬貨シ
ュート76A〜76Eの対応する金種のものを介して、
選別硬貨用コンベア77A〜77Eの対応する金種のも
のに至りこれで送られて、収納硬貨用ベルトコンベア8
6A〜86Eの対応する金種のものの上に収納され、ま
たは選別硬貨シュート76Fから対応する金種の収納硬
貨用ベルトコンベア86F上に直接収納される。
【0042】このとき、制御部は、各選別孔71A〜7
1Fのそれぞれの直前位置に設けられた計数センサ72
A〜72Fにより、それぞれ前後で隣り合うもの同士の
検知状態から選別孔71A〜71F毎に落下される硬貨
を確認するとともに、判別部52でその金種が判別され
た硬貨について、これら計数センサ72A〜72Fの検
知結果から、選別孔71A〜71Fのうち対応する金種
のものに落下したことが確認されると、該硬貨について
金種別の計数値を加算することになる。
【0043】一方、制御部は、判別部52でその金種が
判別された硬貨が、計数センサ72A〜72Fの検知結
果から、選別孔71A〜71Fのうち対応する金種のも
のに落下せず、他の金種のものに落下され、あるいはこ
れを通過してしまったことが確認されると、直ちに、硬
貨分離部28、入金搬送部16および選別硬貨搬送部3
0の駆動を停止させる。すると、選別異常があった硬貨
のうち500円用の選別孔71Fに落下されるもの以外
は、収納硬貨用コンベア86A〜86Eまで至ることな
く、選別硬貨用ベルトコンベア77A〜77E上または
選別通路51上にあるため、その回収が容易となる。
【0044】ここで、勿論、500円硬貨用の選別硬貨
シュート76Fに対しても、その下側に収納硬貨用ベル
トコンベア86Fまで延在する選別硬貨用ベルトコンベ
アを設けることで、上記のように誤選別時の回収を容易
にすることができる。しかしながら、選別孔71A〜7
1Fにおいて誤選別が多いのは通過する枚数の多い上流
側のものであるため、最も下流側の500円硬貨用の選
別硬貨シュート76Fに誤選別で硬貨が落下する可能性
は極めて低く、よって、上記のように最下流側の選別孔
71Fから落下した硬貨を直接収納硬貨用ベルトコンベ
ア86Fに硬貨選別シュート76Fで案内すればコスト
を低減することができる。
【0045】そして、最終的に、制御部は、判別部52
で硬貨が検出されない状態で予め設定された所定時間が
経過すると、硬貨分離部28、入金搬送部16および選
別硬貨搬送部30の駆動を停止させ、入金処理を終了さ
せる。なお、入金処理において金種別硬貨収納繰出部3
1を駆動させることはない。
【0046】次いで、上記硬貨入出金ユニット13の出
金処理について説明する。操作部21あるいは上位機に
出金開始操作がなされると、制御部は、収納硬貨用ベル
トコンベア86A〜86Fおよび出金用分離ローラ90
の駆動を開始させるとともに、設定された出金金額に応
じた各金種毎の払出枚数を算出し、各金種毎に払出枚数
分の硬貨を払い出させるべく、ソレノイド104A〜1
04Fのうち出金を行う金種のものを駆動し停止ピン1
03を引込状態とする。すると、収納硬貨用ベルトコン
ベア86A〜86Fで前方に搬送される硬貨が、停止ピ
ン103が引込状態とされている金種のみ、出金用分離
ローラ90で一枚ずつ分離されて硬貨出金口18の出金
受皿部106に放出される。そして、制御部は、ソレノ
イド104A〜104Fのうち、払出枚数分の硬貨が、
計数センサ102A〜102Fの対応する金種のもので
計数された金種のものについては、計数から所定のタイ
ミングでその駆動を停止させて、それを越える硬貨の放
出を規制する。このようにして、すべての金種毎の払出
枚数を計数するとすべてのソレノイド104A〜104
Fの駆動を停止させることにより、各金種毎に払出枚数
のみを硬貨出金口18に出金させる。なお、すべての金
種について払出枚数が計数センサ102A〜102Fで
計数されると、制御部は、確実に硬貨が硬貨出金口18
に放出される所定時間の経過の後、収納硬貨用ベルトコ
ンベア86A〜86Fおよび出金用分離ローラ90の駆
動を停止させて、出金処理を終了する。
【0047】以上のような硬貨入出金ユニット13によ
れば、金種別硬貨収納繰出部31に設けられる計数セン
サ102A〜102Fとして、各収納硬貨用ベルトコン
ベア86A〜86Fの各上面に対向して配置される反射
型の光学センサを用いて、収納硬貨用ベルトコンベア8
6A〜86Fと硬貨との反射光レベルの違いにより硬貨
を検出することになるため、収納硬貨用ベルトコンベア
86A〜86F上で搬送される硬貨を該収納硬貨用ベル
トコンベア86A〜86Fから側方に外すことなく検出
可能となる。したがって、特に左右方向の幅をコンパク
トにすることができる。
【0048】また、硬貨通路51を機体の前後方向に略
直線状としかつ各金種別の選別孔71A〜71Fを前後
方向に配置させているため、搬送方向が屈曲されること
なく、直線状に搬送しつつ選別することになる。したが
って、硬貨が搬送中に基準ガイド面50aから離間して
誤選別を発生させる可能性を低くすることができ、確実
に金種別の選別を行うことができる。また、最下流の選
別孔71Fを除く選別孔71A〜71Eから落下された
硬貨は、直接金種別硬貨収納繰出部31の各金種別の収
納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Eに放出されるの
ではなく、各選別孔71A〜71Eの下側の機体左右方
向に延在する選別硬貨用コンベア77A〜77Eに放出
され該選別硬貨用コンベア77A〜77Eで搬送されて
金種別硬貨収納繰出部31の各金種別の収納硬貨用ベル
トコンベア86A〜86Eに放出されるため、誤選別さ
れた硬貨も直接金種別硬貨収納繰出部31に放出されず
に選別硬貨用コンベア77A〜77E上に落下されるこ
とになる。したがって、選別孔71A〜71Eで誤選別
が生じても、誤選別された硬貨は、当初は選別硬貨用コ
ンベア77A〜77E上に位置することになるため、容
易かつ即座に回収することができる。なお、上述したよ
うに、最下流側の選別孔71Fに誤選別で硬貨が落下す
る可能性は極めて低いことから、該選別孔71Fからは
直接収納硬貨用ベルトコンベア86Fに硬貨選別シュー
ト76Fで案内させるようにしたのでコストを低減する
ことができる。しかも、この実施の形態では、制御部
が、判別部52および計数センサ72A〜72Fにより
各金種別の選別孔71A〜71Fの少なくともいずれか
一つについての誤選別が検出されると、直ちに、硬貨分
離部28、入金搬送部16、および全選別硬貨用コンベ
ア77A〜77Eを含む選別硬貨搬送部30の駆動を停
止させるため、誤選別硬貨は、選別硬貨用コンベア77
A〜77E上に保持され、金種別硬貨収納繰出部31の
各金種別の収納硬貨用ベルトコンベア86A〜86Eに
放出されてしまうことがない。このように、誤選別が生
じても誤選別硬貨を選別硬貨用コンベア77A〜77E
上に保持することになるため、誤選別された硬貨を確実
に、容易かつ即座に回収することができる。
【0049】次に、紙幣入出金ユニット14について説
明する。紙幣入出金ユニット14は、図7に示すよう
に、その前上部に設けられて入金紙幣を受け入れる上述
した紙幣入金口23と、該紙幣入金口23の後方に設け
られて該紙幣入金口23から入金された紙幣を一枚ずつ
分離して繰り出す紙幣分離部110と、該紙幣分離部1
10によって分離された紙幣をユニット14内でユニッ
ト14の上面、後面および下面に沿って搬送させる紙幣
搬送路111と、紙幣分離部110の後方であって紙幣
搬送路111の上側部分の途中位置に設けられ、搬送す
る紙幣の外形、磁気的性質等から金種を判別する入金判
別部112と、入金判別部112の後方に設けられ、入
金判別部112で判別された金種に応じて紙幣を振り分
ける第1振分部113および第2振分部114と、第1
振分部113および第2振分部114のそれぞれの下側
に設けられこれらで振り分けられた特定金種の紙幣をそ
の表裏面が上下方向となる状態で集積するとともに必要
に応じてその最下のものから一枚ずつ紙幣搬送路111
の下側部分に繰出可能な第1紙幣収納繰出部115およ
び第2紙幣収納繰出部116と、紙幣搬送路111の下
側部分に設けられて第1紙幣収納繰出部115および第
2紙幣収納繰出部116から繰り出された紙幣の二重送
り等を検出する出金判別部117とを有している。
【0050】また、紙幣入出金ユニット14は、紙幣搬
送路111における出金判別部117の搬送方向下流側
に設けられ出金時に二重送り等が検出されることにより
出金に適さないと判別された紙幣、入金時に入金判別部
112により汚れ・破れ等が検出されることにより還流
して出金に利用するには適さない損券であると判別され
た紙幣、および必要に応じて第1紙幣収納繰出部115
および第2紙幣収納繰出部116から回収する際に繰り
出される紙幣(以下、これらすべて回収紙幣と総称す
る)を振り分ける第3振分部119と、該第3振分部1
19によって振り分けられた回収紙幣を収納するととも
にユニット14に対し着脱自在とされた上述した紙幣用
金庫26と、外扉25を有する上述した紙幣出金口24
と、紙幣出金口24から突出・引込自在に設けられると
ともに出金判別部117で正常とされて紙幣搬送路11
1から搬送された紙幣をその上に載置させて機外へ突出
し突出時に外扉25を開いて取り出しを可能とさせる紙
幣出金用トレイ120とを有している。
【0051】ここで、紙幣入出金ユニット14の全体の
入金処理について説明する。紙幣入金口23に紙幣がセ
ットされた状態で、操作部21あるいは上位機に入金開
始操作がなされると、図示せぬ制御部は、紙幣入金口2
3の直後に設けられた紙幣分離部110で、集積状態の
紙幣を下側のものから一枚ずつ分離して繰り出させ、紙
幣搬送部111で搬送させ、入金判別部112でその真
偽・正損・金種等を判別させる。第1紙幣収納繰出部1
15は、取り扱う金種の内、出金用の紙幣として還流利
用する2金種(千券,五千券)のいずれか一方の単一金
種を貯留させ、第2紙幣収納繰出部116はいずれか他
方の単一金種を貯留させるよう設定されており、上記入
金判別部112で真と判別された紙幣が、第1紙幣収納
繰出部115に貯留されるべき金種である場合、制御部
は、該紙幣を第1振分部113で紙幣搬送部111から
第1紙幣収納繰出部115に搬送させ、第2紙幣収納繰
出部116に貯留されるべき金種である場合、該紙幣を
第2振分部114で紙幣搬送部111から第2紙幣収納
繰出部116に搬送させる。さらに、それ以外の紙幣
は、紙幣搬送部111で第2紙幣収納繰出部116より
さらに下流側に搬送させ、第3振分部119で振り分け
て、そのうちの還流利用しない金種の真券(万券)と全
金種の損券とが紙幣用金庫26に収納される一方、偽券
あるいは判別不能(二重送り)と判別された判別不能紙
幣は、リジェクト紙幣として最下流位置の紙幣出金口2
4の紙幣出金用トレイ120に、該紙幣出金用トレイ1
20が機体内に引き込まれた状態において載置され該紙
幣出金用トレイ120の機体外への突出で返却される。
【0052】次に、紙幣入出金ユニット14の全体の出
金処理について説明する。操作部21あるいは上位機に
出金開始操作がなされると、制御部は、その出金金額に
応じた各金種(この場合、千券および五千券)の払出枚
数を算出し、各金種毎に払出枚数分の紙幣を第1紙幣収
納繰出部115および第2紙幣収納繰出部116から一
枚ずつ繰り出させる。制御部は、繰り出された紙幣を、
第1紙幣収納繰出部115および第2紙幣収納繰出部1
16にそれぞれ設けられた図示せぬセンサで計数させる
とともに、紙幣搬送路111に送り込ませ、出金判別部
117で二重送り等を検出させて、正常に搬送される紙
幣は紙幣搬送路111の最下流となる紙幣出金用トレイ
120に、該紙幣出金用トレイ120が機体内に引き込
まれた状態において載置され該紙幣出金用トレイ120
の機体外への突出で払い出される。一方、二重送り等が
検出された紙幣については、センサの計数値から除外さ
せるとともに第3振分部119で紙幣用金庫26に収納
させる。このようにして、出金金額に応じた全ての紙幣
を第1紙幣収納繰出部115および第2紙幣収納繰出部
116から繰り出させると、制御部は、第1紙幣収納繰
出部115および第2紙幣収納繰出部116については
それぞれ個別に払い出しが完了した時点で駆動を停止さ
せ、最終的に両方からの払い出しが完了し最後に払い出
された紙幣が紙幣出金用トレイ120に送り込まれるタ
イミングで紙幣搬送路111を停止させるとともに、紙
幣出金用トレイ120を機外に突出させて外扉25を開
き、出金紙幣を全て一括して取り出し可能な状態とす
る。
【0053】次に、紙幣入出金ユニット14の全体の回
収処理について説明する。業務終了時等において紙幣入
出金ユニット14内の紙幣を全て回収する場合と、第1
紙幣収納繰出部115あるいは第2紙幣収納繰出部11
6に収納された紙幣が満杯状態になったことが図示せぬ
満杯センサで検知された場合とにおいて、入金処理およ
び出金処理が行われていないことを条件に、操作部21
あるいは上位機に回収開始操作がなされると、制御部
は、紙幣入出金ユニット14内の紙幣を全て回収する場
合は、第1紙幣収納繰出部115および第2紙幣収納繰
出部116に収納された紙幣をすべて一枚ずつ分離させ
て紙幣搬送路111に繰り出させ、該紙幣搬送路111
で搬送させて第3振分部119で紙幣用金庫26に収納
させる。
【0054】また、第1紙幣収納繰出部115あるいは
第2紙幣収納繰出部116に収納された紙幣が満杯状態
になった場合は、満杯になった一方のみ、収納された紙
幣のうち所定の回収枚数を一枚ずつ分離させて紙幣搬送
路111に繰り出させ、該紙幣搬送路111で搬送させ
て第3振分部119で紙幣用金庫26に収納させる。な
お、入金処理中に、第1紙幣収納繰出部115あるいは
第2紙幣収納繰出部116に収納された紙幣が満杯状態
になった場合、制御部は、満杯以後の対応する金種の紙
幣はすべて、紙幣搬送路111で搬送させて、第1紙幣
収納繰出部115および第2紙幣収納繰出部116の対
応する金種のものに収納させることなく第3振分部11
9で紙幣用金庫26に収納させる。
【0055】次に、紙幣入出金ユニット14の各部の構
成についてさらに説明する。まず、紙幣分離部110に
ついて説明する。図8および図9に示すように、紙幣入
金口23に入金される紙幣は、紙幣入金口23から紙幣
分離部110まで連続するよう水平延在する底板122
上に、その表裏方向を上下として上下方向に集積され長
さ方向を横方向に向けた状態で、紙幣分離部110の後
述する繰出ローラ123および分離ローラ124に略突
き当てられた状態で載置される。
【0056】底板122の下側には、底板122の両側
に配置されたユニットフレーム125,126に両端が
回転自在に支持された蹴出軸127が、左右方向に水平
配置された状態で設けられており、該蹴出軸127のユ
ニットフレーム125,126間位置には、全外周面が
摩擦部材からなる蹴出ローラ128が三つ並列して固定
されている。これら蹴出ローラ128は、すべて底板1
22の図示せぬ開口部から底板122より上側に同高さ
突出させられており、上記載置状態にある紙幣の最下の
ものはすべての蹴出ローラ128の上に載置させられ
る。
【0057】底板122の蹴出ローラ128より後側の
下側位置には、ユニットフレーム125,126に両端
が回転自在に支持された繰出軸130が、左右方向に水
平配置された状態で設けられており、該繰出軸130の
ユニットフレーム125,126間位置には、外周面の
連続する一部が摩擦部材からなる摩擦部131aとさ
れ、該摩擦部131aを除く連続する他部が非摩擦材料
からなる非摩擦部131bとされた繰出ローラ123が
二つ並列して固定されている。これら繰出ローラ123
には、環状の溝部132がそれぞれ二カ所ずつ形成され
ている。これら繰出ローラ123は、底板122の図示
せぬ開口部から底板122より上側に同高さ突出させら
れている。
【0058】底板122の繰出ローラ123より後側の
下側位置には、ユニットフレーム125,126に両端
が回転自在に支持された搬送ローラ軸134が、左右方
向に水平配置された状態で設けられており、該搬送ロー
ラ軸134のユニットフレーム125,126間位置に
は、全外周面が摩擦部材からなる搬送ローラ(搬送手
段)135が二つ並列して固定されている。これら搬送
ローラ135は、底板122の図示せぬ開口部から底板
122より上側に同高さ突出させられている。
【0059】ユニットフレーム125,126には、こ
れらに両端が固定される支持軸136が、左右方向に水
平配置された状態で搬送ローラ軸134より後方に位置
して設けられており、該支持軸136には外側に支持部
材137が固定されている。そして、該支持部材137
の支持軸136に対し反対側には、左右方向に水平配置
された状態で分離軸138がその両端が支持された状態
で設けられており、該分離軸138には、全外周面が摩
擦部材からなる分離ローラ124が二つ並列して固定さ
れている。これら分離ローラ124には、環状の溝部1
40がそれぞれ一カ所ずつ形成されており、それぞれの
溝部140の両側部分を各繰出ローラ123の各二カ所
の溝部132内に入り込ませることが可能となってい
る。
【0060】ここで、分離軸138には、支持部材13
7との間にワンウエイクラッチ141が介装されてお
り、このワンウエイクラッチ141により、分離ローラ
124の下側部分を前方へ移動させる方向(図9におけ
る時計回り方向)の回転のみが許容され、逆方向の回転
が規制されるようになっている。また、支持軸136の
支持部材137より外側位置には、支持部材142がそ
れぞれ固定されており、これら支持部材142の支持軸
136に対し反対側には、左右方向に水平配置された状
態で全外周面が摩擦部材からなる送りローラ143が、
それぞれ回転自在に支持されている。これら送りローラ
143は、搬送ローラ135上に載置されることにな
り、搬送ローラ135の回転等で連れ回りするようにな
っている。なお、支持部材142は、送りローラ143
を搬送ローラ135の方向に付勢して押し付けるように
板バネ状となっている。
【0061】ここで、搬送ローラ軸134のユニットフ
レーム126から外側に突出する部分には、プーリ14
5が固定されており、該プーリ145に一側が掛けられ
た駆動伝達ベルト146を介して図示せぬモータの駆動
力が伝達される。また、搬送ローラ軸134の他側のユ
ニットフレーム125から外側に突出する部分には、プ
ーリ147が固定されており、繰出軸130の同じユニ
ットフレーム125より外側に突出する部分には、繰出
軸130との連結を切り離し可能なクラッチ(切換手
段)148を介してプーリ149が支持されていて、こ
れらプーリ147,149間にベルト150が巻回され
ている。さらに、繰出軸130のユニットフレーム12
6より外側に突出する部分には、プーリ151が固定さ
れており、蹴出軸127の同じユニットフレーム126
より外側に突出する部分にも、プーリ152が固定され
ていて、これらプーリ151,152間にベルト155
が巻回されている。加えて、蹴出軸127のユニットフ
レーム125より外側に突出する部分には、ユニットフ
レーム125との間に該蹴出軸127の回転を停止可能
なブレーキ(切換手段)153が介装されている。
【0062】以上により、クラッチ148を繋ぎ(O
N)、ブレーキ153を解除(OFF)した状態におい
ては、駆動伝達ベルト146を介して入力される駆動力
が、プーリ145、搬送ローラ軸134、プーリ14
7、ベルト150、プーリ149、繰出軸130、プー
リ151、ベルト155、プーリ152および蹴出軸1
27を一体に回転させ、搬送ローラ135、繰出ローラ
123および蹴出ローラ128を一体にそれぞれの上部
が前から後に移動するよう回転させる。他方、クラッチ
148を切り(OFF)、ブレーキ153を作動(O
N)させた状態においては、駆動伝達ベルト146を介
して入力される駆動力が、プーリ145、搬送ローラ軸
134、プーリ147、ベルト150およびプーリ14
9を回転させるものの、繰出軸130以降には伝達され
ず、搬送ローラ135は上記と同方向に回転するもの
の、繰出ローラ123および蹴出ローラ128はブレー
キ153で回転が停止されることになる。
【0063】なお、この実施の形態では、繰出ローラ1
23による紙幣の繰出速度よりも搬送ローラ135によ
る紙幣の搬送速度の方が速くなるようにプーリ比あるい
はローラ径等が設定されている。また、図9に示すよう
に、搬送ローラ135および送りローラ143の後側
(搬送方向下流側)には、これらから送り出される紙幣
によって光路が遮断されることにより該紙幣を検出する
発光素子および受光素子からなるタイミングセンサ(離
間検出センサ)154が設けられている。
【0064】次に、以上に述べた紙幣分離部110の作
動について説明する。操作部21あるいは上位機に入金
開始操作がなされると、図示せぬ制御部が、ブレーキ1
53はOFF状態のままクラッチ148をONさせ、図
示せぬモータを駆動させる。すると、蹴出ローラ12
8、繰出ローラ123および搬送ローラ135が図9に
おける時計回り方向に回転するとともに、送出ローラ1
43が連れ回りする。
【0065】これにより、集積された紙幣Sの最下側の
ものが、その下面と、全周が摩擦部材からなる蹴出ロー
ラ128との間の摩擦力で繰出ローラ123の方向に蹴
り出され該繰出ローラ123に接触する。すると、蹴出
ローラ128および繰出ローラ123の摩擦部131a
との間の摩擦力で紙幣Sが分離ローラ124に当接する
まで移動される。ここで、分離ローラ124はワンウエ
イクラッチ141により紙幣Sの移動方向には回転が規
制され停止状態にあるので、紙幣Sが複数枚、繰出ロー
ラ123と分離ローラ124との間に送り込まれようと
しても、紙幣Sの上面と分離ローラ124との間に摩擦
力が発生して上側の紙幣Sは移動が規制され、よって、
繰出ローラ123の摩擦部131aとの間に摩擦力が生
じる下側の紙幣Sのみが分離されて繰り出されることに
なる。このようにして、紙幣Sが一枚ずつ分離され繰り
出されることになる。
【0066】ここで、繰出ローラ123の摩擦部131
aの紙幣送り方向における外周長さは、繰出ローラ12
3と分離ローラ124の紙幣挾持位置から下流側の搬送
ローラ135と送りローラ143の紙幣挾持位置までの
距離にほぼ等しくされており、これにより、繰出ローラ
123の回転により摩擦部131aが紙幣Sの挾持位置
にない状態から挾持位置に至った時点で紙幣Sを挾持し
て搬送を開始し、摩擦部131aが紙幣Sの挾持位置か
ら離れる時点で、該挾持した紙幣Sが搬送ローラ135
と送りローラ143との間に至ることになるため、繰出
ローラ123で摩擦部131aが繰り出した紙幣Sを確
実に搬送ローラ135と送りローラ143との間に送り
込むことが可能となる。
【0067】また、搬送ローラ135側の紙幣Sの搬送
速度は、繰出ローラ123側の搬送速度よりも大きくさ
れているが、上記のように、紙幣Sが搬送ローラ135
と送りローラ143との間に至った時点で、繰出ローラ
123の摩擦部131aが紙幣Sの挾持位置から離れる
ことになるため、同じ一枚の紙幣Sが搬送ローラ135
と送りローラ143とで引かれる状態が生じても、紙幣
Sに無理な負荷がかかることはない。なお、当然のこと
ながら、繰出ローラ123の摩擦部131a以外の外周
面である非摩擦部131bは、摩擦部131aよりも摩
擦係数が大幅に低くされており、この非摩擦部131b
においては紙幣Sの繰り出しは不可能とされている。
【0068】ここで、この実施の形態においては、繰出
ローラ123の非摩擦部131bの周方向における長さ
を短くするとともに、繰出ローラ123の回転で紙幣S
を挾持し搬送する摩擦部131aが紙幣Sの挾持位置か
ら離れた位置(すなわち摩擦部131aが紙幣Sから離
れた位置)から、摩擦部131aが次の紙幣Sの挾持を
開始する前の位置までの間(以下、待機位置と称す)に
おいて、制御部が、十分な紙幣Sの繰出間隔が得られる
所定時間の間、クラッチ148を切るとともにブレーキ
153をかけて、搬送ローラ135は回転させた状態の
まま、繰出ローラ123および蹴出ローラ128を停止
させるよう制御する。
【0069】ここで、繰出ローラ123が上記待機位置
にあることを検出するために、上述したタイミングセン
サ154を使用する。すなわち、上述したように、紙幣
Sの先端が搬送ローラ135と送りローラ143との間
に送り込まれると、繰出ローラ123の摩擦部131a
は、この紙幣Sから離れることになるため、図10に示
すように、搬送ローラ135と送りローラ143の後側
に近接してタイミングセンサ154を設け、繰り出され
た紙幣Sの先端が搬送ローラ135と送りローラ143
との間を越えた直後にタイミングセンサ154で検出す
るようにする(当然、この検出時点で繰出ローラ123
の摩擦部131aは紙幣Sから離れることになる)。
【0070】そして、制御部では、図10に示すよう
に、このタイミングセンサ154で紙幣Sの先端が検出
されない状態から検出される状態に切り換わった時点
(すなわちタイミングセンサ154の位置で紙幣Sの先
端位置の通過を検出した時点)で、紙幣Sが摩擦部13
1aから離間したと判定して、クラッチ148を切ると
ともにブレーキ153をかけて繰出ローラ123を停止
させる。なお、当然のことながら、この時点において繰
出ローラ123は、次の紙幣Sに非摩擦部131bで接
触する程度に非摩擦部131bの長さは設定される。こ
の停止状態において、図11に示すように、タイミング
センサ154で紙幣Sが検出されていた状態から検出さ
れなくなる状態に切り換わった時点(すなわちタイミン
グセンサ154の位置で紙幣Sの後端の通過を検出した
時点)から今繰り出した紙幣Sから次に繰り出す紙幣S
との間に所定の間隔を設けるための所定の待機時間が経
過した時点で、制御部は、クラッチ148を繋ぐととも
にブレーキ153を解除して繰出ローラ123を再回転
させる。
【0071】以上のように繰出ローラ123を停止させ
ることで、繰出ローラ123の外径を小さくしても、搬
送ローラ135と送りローラ143で搬送される繰り出
し後の紙幣Sと次の繰り出し予定の紙幣Sとの間に十分
な間隔をあけることができる。したがって、繰出間隔を
確保した上で、繰出ローラ123のコンパクト化を図
り、結果として貨幣入出金機11のコンパクト化を図る
ことができる。しかも、繰出時における紙幣Sの摩擦部
131aからの離間を紙幣の前端の通過から検出するタ
イミングセンサ154を用いており、該タイミングセン
サ154は紙幣Sの搬送ルートに沿って配置されている
ため、繰出ローラ123の駆動系回りにこの検出のため
のスペースが不要となり、コンパクト化が図れる。ま
た、停止させた繰出ローラ123の再回転のタイミング
を紙幣Sの後端の通過から検出するため、金種によらず
(すなわち搬送方向の幅の相違によらず)、紙幣Sの後
端と次の紙幣Sとの間に確実に間隔をあけることができ
る。加えて、タイミングセンサ154で繰出ローラ12
3の停止および再回転の両方のタイミングを計ることに
なるため、コストを低減することができる。また、クラ
ッチ148とブレーキ153とを用いているため、確実
に繰出ローラ123を停止および回転させることができ
る。
【0072】なお、待機時間は、紙幣Sと紙幣Sとの間
隔と、タイミングセンサ154、繰出ローラ123およ
び搬送ローラ135の位置関係と、繰出ローラ123の
形状、回転速度および繰出速度と、搬送ローラ135以
降の搬送速度とから割出されるものである。加えて、上
記においては、タイミングセンサ154で紙幣の通過す
なわち後端を検出した時点から、クラッチ148を繋ぐ
とともにブレーキ153を解除するタイミングを計るよ
うにしているため、紙幣Sと紙幣Sとの間に正確に所定
の間隔を設けることができることになるが、タイミング
センサ154で紙幣の前端を検出した時点から、クラッ
チ148を繋ぐとともにブレーキ153を解除するタイ
ミングを計るようにしてもよい。この場合は、紙幣Sの
前端と次の紙幣Sの前端との距離をあけるようにするた
め、金種によって紙幣Sと紙幣Sとの間の間隔が若干異
なることになるが、制御を簡易にすることができる。
【0073】また、タイミングセンサ154の位置は上
記に限定されることなく、種々の位置に設けることがで
き、タイミングセンサ154の位置に応じて、紙幣Sと
紙幣Sとの間隔と、タイミングセンサ154、繰出ロー
ラ123および搬送ローラ135の位置関係と、繰出ロ
ーラ123の形状および速度と、搬送ローラ135以降
の速度とから、クラッチ148を切るとともにブレーキ
153をかけるタイミングと、クラッチ148を繋ぐと
ともにブレーキ153を解除するタイミングとを制御す
れば、紙幣Sと紙幣Sとの間に所定の繰出間隔を確実に
設けることができる。
【0074】加えて、待機位置にあることを検出するた
めの手段としては、上記のようなタイミングセンサ15
4の他に、繰出ローラ123の回転位置を直接検出する
位置検出センサを用いてもよい。この場合は、待機位置
にあることを直接検出するため確実に検出することがで
きる。なお、この場合は、待機位置にあることを該位置
検出センサで検出した時点で、制御部はクラッチ148
を切るとともにブレーキ153をかけることになり、該
時点から紙幣Sと紙幣Sとの間に所定の繰出間隔を設け
るために必要な所定時間経過した時点でクラッチ148
を繋ぐとともにブレーキ153を解除する。このような
位置検出センサとしては、例えば、繰出ローラ123が
固定される繰出軸130に検知片を固定し、該検知片
と、該検知片で光路が遮断されることで繰出ローラ12
3が待機位置にあることを検出する発光素子および受光
素子とで構成されるもの等を採用することができる。
【0075】さらに、このような繰出ローラ123の回
転位置を直接検出する位置検出センサとタイミングセン
サ154とを併用して、例えば、クラッチ148を切る
とともにブレーキ153をかけるタイミングを位置検出
センサの検出で計り、クラッチ148を繋ぐとともにブ
レーキ153を解除するタイミングをタイミングセンサ
の検出で計るようにしてもよい。
【0076】次に、紙幣搬送路111、第1振分部11
3および第2振分部114について説明する。紙幣搬送
路111は、紙幣分離部110の搬送ローラ135およ
び送りローラ143で送り出された紙幣をこれらと同じ
速度で搬送するもので、図7に示すように、紙幣入出金
ユニット14の上面側であって紙幣分離部110の後方
に設けられ、該紙幣分離部110から送り出された紙幣
を入金判別部112を通過させるよう設けられた第1搬
送部156と、ユニット14の上面側であって第1搬送
部156の後方に設けられ、紙幣を第1振分部113あ
るいは第2振分部114を通過させるよう設けられた第
2搬送部157と、ユニット14の下面側に設けられ
て、第1振分部113および第2振分部114を通過し
た紙幣と第1紙幣収納繰出部115および第2紙幣収納
繰出部116から繰り出された紙幣とを搬送する第3搬
送部158と等を有している。
【0077】紙幣搬送路111の一例として、第2搬送
部157を例にとり図12を参照して説明する。第2搬
送部157は、紙幣入出金ユニット14の外側位置に着
脱自在に設けられた可動側搬送ユニット(外側搬送ユニ
ット)160と、該可動側搬送ユニット160の取り付
け位置の内側に固定された固定側搬送ユニット(内側搬
送ユニット)161とで構成されており、固定側搬送ユ
ニット161に第1振分部113および第2振分部11
4が設けられている。
【0078】可動側搬送ユニット160について固定側
搬送ユニット161への取付状態をもって説明する。可
動側搬送ユニット160は、鉛直配置された状態でその
長さ方向が前後方向に沿わされた左右一対の板状のユニ
ットフレーム162,163と、これらユニットフレー
ム162,163間にこれら同士を連結させるよう水平
配置された複数の板状の支持部材164と、これら支持
部材164の前後に、左右方向に沿って水平配置された
回転自在の回転軸165および駆動軸166と、左右方
向に離間して回転軸165に固定された二つのプーリ1
67と、これら二つのプーリ167と左右方向の位置を
同じくして駆動軸166に固定された二つのプーリ16
8と、左右方向に位置の合う前後のプーリ167,16
8間にそれぞれ互いに平行をなすよう掛けられた二つの
搬送ベルト169と、各搬送ベルト169の内側位置に
それぞれ、支持部材164に支持された状態で設けられ
た板バネ状の複数の支持部材170と、各搬送ベルト1
69の内側位置において支持部材170に回転自在に支
持された付勢ローラ171と有している。なお、駆動軸
166は図示せぬモータからの駆動力で駆動されるよう
になっている。
【0079】固定側搬送ユニット161は、鉛直配置さ
れた状態で前後方向に沿わされた左右一対の板状のユニ
ットフレーム173,174と、これらユニットフレー
ム173,174間にこれら同士を連結させるように前
後に間隔をあけて略水平配置された二つのガイド板17
5,176とを有している。なお、これらガイド板17
5,176はそれぞれユニットフレーム173,174
に対しネジ部材177で着脱自在に取り付けられている
(後方のガイド板176のみネジ部材177を図示)。
なお、ユニットフレーム173,174は、機体自体を
主構成するフレームであり、図示は略すが種々の機構部
が数多く取り付けられている。ユニットフレーム173
には、搬送方向における後端位置に軸孔178が形成さ
れており、該軸孔178に高さおよび前後の位置を合わ
せて、ユニットフレーム174に上方に抜ける切欠部1
79が形成されている。
【0080】前方のガイド板175には、前後方向にお
ける中央同位置に左右に離間して開口部180が形成さ
れており、該ガイド板175の下側に左右方向に軸線を
水平配置させた状態で回転自在に支持された二つの送り
ローラ181が、それぞれ上部を開口部180から突出
させている。さらに、該ガイド板175の後端位置に
は、後方に抜ける切欠部182が左右に離間して形成さ
れており、ユニットフレーム173,174間に左右方
向に水平配置された状態で回転自在に支持された駆動軸
183に対し同軸に固定された二つの搬送ローラ184
が、これら切欠部182から上部の前方側を突出させて
いる。なお、駆動軸183は図示せぬモータからの駆動
力で駆動されるようになっている。
【0081】ガイド板175の後方のガイド板176と
の間位置には、第1振分部113の略板状の振分部材1
86が、搬送ローラ184の間および両外側に配置され
た状態で設けられており、該振分部材186は、ユニッ
トフレーム173,174間に左右方向に水平配置され
た状態で回転自在に支持された駆動軸187に固定され
ている。該振分部材186は、ガイド板175,176
と略同一平面をなす状態と、駆動軸187の回転で前端
側を上方に位置させる揺動状態とに切り換えられるよう
になっている。なお、駆動軸187は図示せぬモータか
らの駆動力で単独に駆動されるようになっている。
【0082】後方のガイド板176には、前後方向にお
ける中央同位置に左右に離間して開口部188が形成さ
れており、さらにこれらそれぞれの同距離後側にも、開
口部189が形成されている。そして、ガイド板176
の下側に左右方向に軸線を水平配置させた状態で回転自
在に支持された二つの送りローラ190が、それぞれ上
部を開口部188から突出させており、同様に、他の二
つの送りローラ191が、それぞれの上部を開口部18
9から突出させている。さらに、該ガイド板176の後
端位置には、後方に抜ける切欠部192が左右に離間し
て形成されており、ユニットフレーム173,174間
に左右方向に水平配置された状態で回転自在に支持され
た駆動軸193に対し同軸に固定された二つの搬送ロー
ラ194が、これら切欠部192から上部の前方側を突
出させている。なお、駆動軸193は図示せぬモータか
らの駆動力で駆動されるようになっている。
【0083】ガイド板176の後方側には、第2振分部
114の略板状の振分部材196が、搬送ローラ194
の間および両外側に配置された状態で設けられており、
該振分部材196は、ユニットフレーム173,174
間に左右方向に水平配置された状態で回転自在に支持さ
れた駆動軸197に固定されている。該振分部材196
は、ガイド板175,176と略同一平面をなす閉状態
と、駆動軸197の回転で前端側を上方に位置させるよ
う揺動する開状態とに切り換えられるようになってい
る。なお、駆動軸197は図示せぬモータからの駆動力
で単独に駆動されるようになっている。振分部材196
の後側には、ユニットフレーム173,174間に左右
方向に水平配置された状態で回転自在に支持された支持
軸198と、該支持軸198に対し同軸に固定された二
つの支持ローラ199とが設けられている。
【0084】そして、上記可動側搬送ユニット160
は、駆動軸166の一端側を軸孔178に側方から挿入
させ、他端側を切欠部179に上から挿入させること
で、水平配置されることになり、この状態で、その全体
を固定側搬送ユニット161上に載置させる。この状態
で、可動側搬送ユニット160の各搬送ベルト169
は、それぞれ左右方向に位置を合わせた、送りローラ1
81、搬送ローラ184、送りローラ190,191、
搬送ローラ194および支持ローラ199の上に載置さ
れることになる。なお、この状態で可動側搬送ユニット
160の付勢ローラ171は、搬送ローラ184、送り
ローラ190,191および搬送ローラ194の上側に
位置し、これら搬送ローラ184、送りローラ190,
191および搬送ローラ194に対し搬送ベルト169
を支持部材170の付勢力で押し付け、それぞれの間で
搬送される紙幣の挾持力を増大させるようになってい
る。他方、可動側搬送ユニット160は、上記のように
駆動軸166の一端側を軸孔178に側方から挿入させ
他端側を切欠部179に上から挿入させることで、固定
側搬送ユニット161に支持されているため、固定側搬
送ユニット161に対し、該駆動軸166を中心に揺動
して開閉自在とされ、かつ該駆動軸166を軸孔178
および切欠部179から外すことで着脱自在とされてい
る。
【0085】そして、紙幣を振り分けることなく搬送さ
せる場合には、制御部は、図示せぬモータにより可動側
搬送ユニット160の駆動軸166を回転させて搬送ベ
ルト169をその下面が前から後に移動するよう回転さ
せるとともに、図示せぬモータにより固定側搬送ユニッ
ト161の駆動軸183,193を回転させて搬送ロー
ラ184,185をその上部が前から後に移動するよう
回転させる。このとき、送りローラ181,190,1
91も搬送ベルト169の駆動力で連れ回りする。な
お、搬送ベルト169と搬送ローラ184,194とは
同じ搬送速度を得るよう設定されている。この状態で上
流側から紙幣が搬送されてくると、例えば、擦り分けを
行わない場合は、ガイド板175,176および閉状態
の振分部材186,196で下側をガイドしながら、可
動側搬送ユニット160に設けられた外側搬送手段とし
ての搬送ベルト169と、該搬送ベルト169に対向し
て固定側搬送ユニット161に設けられた内側搬送手段
としての、送りローラ181、搬送ローラ184、送り
ローラ190,191、搬送ローラ194および支持ロ
ーラ199との間で紙幣を挟んで搬送させることにな
る。
【0086】他方、例えば、第1振分部113で振り分
けを行う場合、制御部は、振り分けるべきでない紙幣が
振分部材186を通過した後、振り分けるべき紙幣が振
分部材186の前方に位置する所定のタイミングで該振
分部材186が固定された駆動軸187を駆動させ、該
振分部材186を揺動させて開状態とさせる。これによ
り、紙幣が振分部材186で下方に移動がガイドされ、
搬送ローラ184の駆動力で下方に搬送され、第1紙幣
収納繰出部115に導かれる。そして、振り分けるべき
紙幣が振り分けられた後、次の振り分けるべきでない紙
幣が振分部材186の前方に位置する所定のタイミング
で該振分部材186が固定された駆動軸187を駆動さ
せ、振分部材186を閉状態とさせる。
【0087】なお、連続して搬送される紙幣を振り分け
る場合は、振り分けるべき最後の紙幣が振り分けられた
後、次の振り分けるべきでない紙幣が前側の振分部材1
86の前方に位置する所定のタイミングまでは振分部材
186を持続して開状態とする。第2振分部114で振
り分けを行う場合も、後側の振分部材196および駆動
軸197を上記振分部材186および駆動軸187の代
りに作動させて、搬送ローラ194を介して第2紙幣収
納繰出部116に導かせる以外は上記と同様である。
【0088】以上のような第2搬送部157によれば、
可動側搬送ユニット160が固定側搬送ユニット161
に対し駆動軸166を中心に揺動開閉自在とされている
ため、これらの間で搬送される紙幣にジャム等が発生し
た場合に、可動側搬送ユニット160を揺動させること
で固定側搬送ユニット161との間を容易に開かせるこ
とができ、よって、ジャム紙幣の回収等の作業が容易に
行えることになる。また、固定側搬送ユニット161に
対し、駆動軸166の一端を切欠部179から上方に外
し、その後、他端を軸孔178から抜くことで可動側搬
送ユニット160を固定側搬送ユニット161に対し取
り外すことができ、しかも、搬送に係る構成として、こ
のように取り外しが容易な外側の可動側搬送ユニット1
60に搬送ベルト169を設け、取り外し困難な固定側
搬送ユニット160には搬送ベルトを設けることなく破
損を生じにくい送りローラ181,190,191およ
び搬送ローラ184,194等のローラのみを使用して
いる。したがって、比較的破損を生じやすい搬送ベルト
に破損が生じるとしても、固定側搬送ユニット161に
対し着脱自在に設けられた可動側搬送ユニット160の
みであるため、その交換は容易となり、よって、早急に
復旧させることができる。なお、以上において、可動側
搬送ユニット160を固定側搬送ユニット161に対し
取り外すことができなくても、固定側搬送ユニット16
1に対し可動側搬送ユニット160を開閉させることが
できれば、搬送ベルトの交換は容易となるため、早急に
復旧させることができる。
【0089】加えて、固定側搬送ユニット161におい
ては、紙幣の移動をガイドするガイド板175,176
に送りローラ181,190,191を支持させている
ため、ガイド板175,176が送りローラ181,1
90,191を支持する支持部材を兼用することにな
り、部品点数を削減することができる。しかも、固定側
搬送ユニット161においても、これらガイド板17
5,176をネジ部材177でユニットフレーム17
3,174に取り付けているため、送りローラ181,
190,191に破損が生じてしまっても、ネジ部材1
77を取り外してガイド板175,176を取り外し、
新たな送りローラ181,190,191が取り付けら
れた新たなガイド板175,176をユニットフレーム
173,174にネジ部材177で取り付けることで対
応でき、復旧作業の効率化が図れる。
【0090】なお、以上においては第2搬送部157を
例にとり説明したが、第1搬送部156および第3搬送
部158も同様な構成とされている。すなわち、図7に
示すように、第1搬送部156においては、上側の図示
せぬ可動側搬送ユニットに、外側搬送手段として、付勢
ローラ201を内側に配して搬送ベルト202を設け、
下側の図示せぬ固定側搬送ユニットに、内側搬送手段と
して搬送ベルトを設けることなく送りローラ203等の
ローラのみを設けている。同様に、第3搬送部158に
おいては、下側の図示せぬ可動側搬送ユニットに、外側
搬送手段として、付勢ローラ204を内側に配して搬送
ベルト205を設け、上側の図示せぬ固定側搬送ユニッ
トに、内側搬送手段として、搬送ベルトを設けることな
く送りローラ206等のローラのみを設けている。
【0091】次に、第1紙幣収納繰出部115および第
2紙幣収納繰出部116について説明する。第1紙幣収
納繰出部115および第2紙幣収納繰出部116は、そ
れぞれ、鉛直状態で左右方向に配置された立設板部20
8と該立設板部208の下端から後方に水平に延出する
底板部209とを有する収納筐体210と、底板部20
9の延出先端側の上方に略鉛直状態で左右方向に配置さ
れた別体板部211と、第1振分部113および第2振
分部114の対応する一方で紙幣搬送路111から振り
分けられて搬送される紙幣を、収納筐体210内に略水
平状態で前方向に放出させる導入ローラ212および送
りローラ213とを有しており、導入ローラ212には
放出され立設板部208に当接された紙幣の後端を下方
すなわち底板部209に向け叩き落とす羽根車214が
付設されている。これにより導入ローラ212および送
りローラ213から放出された紙幣は、立設板部208
で放出先端側が揃えられて順次下から上へその表裏面を
上下方向に向けて集積され収納される。なお、導入ロー
ラ212および送りローラ213が導入部305を構成
している。
【0092】また、第1紙幣収納繰出部115および第
2紙幣収納繰出部116の下側には、それぞれ、上記紙
幣分離部110と同様の紙幣分離繰出部215が設けら
れている。すなわち、底板部209の下側には、軸線が
左右方向に水平配置された状態で、全外周面が摩擦部材
からなる蹴出ローラ128が三つ並列して設けられてい
る(一つのみ図示)。これら蹴出ローラ128は、すべ
て底板部209の図示せぬ開口部から底板部209より
上側に同高さ突出させられており、収納筐体210に収
納された状態にある紙幣の最下のものはすべての蹴出ロ
ーラ128の上に載置させられる。
【0093】底板部209の蹴出ローラ128より後側
の下側位置には、軸線が左右方向に水平配置された状態
で、外周面の一部が摩擦部131aからなる繰出ローラ
123が二つ並列して設けられている(一つのみ図
示)。これら繰出ローラ123には、図示は略すが環状
の溝部がそれぞれ二カ所ずつ形成されている。これら繰
出ローラ123は、底板部209より上側に同高さ突出
させられている。
【0094】底板部209の繰出ローラ123より後側
の下側位置には、軸線が左右方向に水平配置された状態
で、全外周面が摩擦部材からなる搬送ローラ135が二
つ並列して設けられている(一つのみ図示)。これら搬
送ローラ135は、底板部209より上側に同高さ突出
させられている。該繰出ローラ123の上側位置には、
軸線が左右方向に水平配置された状態で、全外周面が摩
擦部材からなる分離ローラ124が二つ並列して設けら
れている(一つのみ図示)。これら分離ローラ124
は、図示せぬ環状の溝部がそれぞれ一カ所ずつ形成され
ており、それぞれの溝部の両側部分を各繰出ローラ12
3の各二カ所の溝部内に入り込ませることが可能となっ
ている。
【0095】ここで、分離ローラ124は、図示せぬワ
ンウエイクラッチにより、下側部分を前方へ移動させる
方向(図7における時計回り方向)の回転のみが許容さ
れ、逆方向の回転が規制されるようになっている。ま
た、搬送ローラ135上には、軸線が左右方向に水平配
置された状態で、全外周面が摩擦部材からなる送りロー
ラ143が搬送ローラ135方向に付勢された状態で設
けられている。蹴出ローラ128と繰出ローラ123と
は一体に回転させられるようになっているとともに図示
せぬブレーキで回転が停止可能とされ、また、これらに
対して搬送ローラ135は図示せぬクラッチを介して駆
動力の伝達・遮断が切換可能であって、該搬送ローラ1
35に図示せぬモータからの駆動力が伝達される。
【0096】そして、紙幣を紙幣搬送路111に繰り出
させる場合には、上記した紙幣分離部110と同様に、
制御部は、ブレーキはOFF状態のままクラッチをON
させ、図示せぬモータを駆動させることにより、集積さ
れた紙幣の最下側のものを、蹴出ローラ128で蹴り出
させて、繰出ローラ123の摩擦部131aおよび分離
ローラ124で一枚ずつに分離して繰り出させる。そし
て、繰り出した紙幣を下流側の搬送ローラ135と送り
ローラ143で挾持させて搬送させかつ摩擦部131a
が紙幣から離間すると、次の紙幣との間に間隔をあける
ため所定時間、クラッチをOFFさせブレーキをONさ
せて蹴出ローラ128および繰出ローラ123を停止さ
せ、その後、ブレーキをOFFさせクラッチをONさせ
て次の紙幣を摩擦部131aで繰り出させる。このよう
な紙幣分離繰出部215を用いることにより、上述した
紙幣分離部110と同様の効果が得られることになる。
勿論、この紙幣分離繰出部215においても上記紙幣分
離部110と同様の変更を施すことができる。
【0097】第1紙幣収納繰出部115および第2紙幣
収納繰出部116には、さらに、ビルプレス部217,
218がそれぞれ設けられている。これらビルプレス部
217,218は、紙幣を繰り出す際に蹴出ローラ12
8に押し付けるべく上方から収納紙幣を押圧するととも
に、紙幣を受け入れる際には、導入ローラ212および
送りローラ213から放出された紙幣を案内する。
【0098】図13に示すように、前側のビルプレス部
217は、対応する収納筐体210の前方位置において
左右方向に水平配置された状態で、ユニットフレーム2
19に回転自在に支持された駆動軸220と、該駆動軸
220に固定されるとともに、収納筐体210および別
体板部211(図13では図示略)の内側の紙幣収納空
間に延出する支持アーム221と、該支持アーム221
の延出先端に左右方向に水平配置された揺動軸222を
中心に揺動自在に支持されたビルプレス223とを有し
ている。なお、これにより、ビルプレス223は、収納
された紙幣における繰出方向側(繰出ローラ123側)
が上下するように揺動自在とされている。ここで、ビル
プレス223は、略板状をなしており、略水平延在され
た状態で前後方向における中間所定位置で前記揺動軸2
22に吊り下げられるように支持されていて、下側の紙
幣を押圧するときに略水平状態で押圧可能となってい
る。なお、駆動軸220には、ビルプレス223を下方
向に移動させるよう付勢するバネ部材224がユニット
フレーム219との間に設けられている。そして、駆動
軸220には、アーム部材226が固定されており、該
アーム部材226の駆動軸220に対し反対側には、ロ
ーラ227がその軸線を左右方向に水平配置させた状態
で回転自在に取り付けられている。
【0099】ビルプレス部217におけるローラ227
の前側には、該ローラ227に当接可能なカム228が
その軸線を左右方向に水平配置させた状態で設けられて
おり、該カム228はその最大径のカム面229でロー
ラ227に当接するとローラ227を後方に押圧してア
ーム部材226を揺動させ、該アーム部材226に固定
された駆動軸220を回転させて、該駆動軸220に固
定された支持アーム221を揺動させ、ビルプレス22
3を上昇させることになる。
【0100】ここで、カム228は、回転中心からの距
離が一定の部分が所定範囲形成された形状のカム面22
9を有しており、該カム面229にローラ227が載り
上げた状態においては、図13に示すように、ビルプレ
ス223を一定の上昇限界位置に位置させる。ビルプレ
ス223には、その後側(すなわち収納された紙幣にお
ける繰出方向側)を下方に位置させるよう付勢するバネ
部材230が設けられており、ビルプレス223は、該
バネ部材230の付勢力で支持アーム221に前側が当
接した状態とされる。このバネ部材230はビルプレス
223が他の外力を受けない状態において、支持アーム
221に当接させた状態に維持し不要な揺動を防ぐため
のものであり、また、ビルプレス223が紙幣を押圧す
る際に、繰出方向側(繰出ローラ123側)の押圧力を
大きくするためのものである。
【0101】そして、ビルプレス223は、上記した上
昇限界位置にあってバネ部材230の付勢力により支持
アーム221に当接された状態において、収納された紙
幣から離間し、かつ、その後側を上方に位置させるよう
水平に対し若干傾斜され、その後端部の高さを導入ロー
ラ212および送りローラ213の紙幣導入位置近傍で
あってその若干上側に位置させて、導入ローラ212お
よび送りローラ213から放出された紙幣を、水平に対
し若干先端が下方に位置するよう案内する。カム228
のカム面229から外れた部分においては、図15に示
すように、ローラ227はカム228から離間すること
になり、この状態では、自重およびバネ部材224の付
勢力によって、可能な限りビルプレス223を下降させ
ることになる。
【0102】なお、以上においては、前側のビルプレス
部217を説明したが、後側のビルプレス部218も、
これらと同じ、駆動軸232、支持アーム233、揺動
軸234、ビルプレス235、バネ部材236、アーム
部材237、ローラ238、カム面239を有するカム
240およびバネ部材241を具備している。
【0103】図14に示すように、前方のビルプレス部
217用のカム228は、駆動軸220の前方位置にお
いて左右方向に水平配置された状態で固定された固定軸
243を介してユニットフレーム219に回転自在に支
持されており、該カム228には、ギア244とプーリ
245とが同軸固定されている。後方のビルプレス部2
18のカム240は、駆動軸232の前方位置において
左右方向に水平配置された固定軸247に回転自在に支
持されており、該固定軸247は、ユニットフレーム2
19に固定された支持部材246に固定されている。カ
ム240にはプーリ248が同軸固定されている。そし
て、プーリ245とプーリ248とは支持部材246に
よって左右方向の位置が合わせられており、前後のカム
228,240の位相を一致させた状態で、これらプー
リ245,248間にベルト249が掛けられている。
図示せぬ支持部材を介してユニットフレーム219には
モータ251が取り付けられており、該モータ251の
駆動軸252に固定されたギア253が、上記ギア24
4に噛み合わされていて、これにより、該モータ251
の駆動力で前後のカム228,240が一体となって同
位相で(すなわち同期して)回転する。
【0104】すなわち、入金処理時においては、制御部
がモータ251を駆動させ前後のカム228,240を
回転させてそれぞれのカム面229,239に対応する
ローラ227,238を載り上げさせることでビルプレ
ス223,235を上記した上昇限界位置に位置させ
る。すると、両ビルプレス223,235共に、バネ部
材230,241の付勢力によりその後側を上方に位置
させるよう水平に対し若干傾斜され、その後端部の高さ
を導入ローラ212および送りローラ213の紙幣導入
位置近傍であってその若干上側に位置させることにな
る。よって、導入ローラ212および送りローラ213
から放出させる紙幣の上方向への移動を規制し、良好に
立設板部208に当接させるよう案内する。
【0105】他方、出金処理時および回収処理時におい
ては、制御部がモータ251を駆動させ前後のカム22
8,224を回転させてそれぞれのカム面229,23
9からローラ227,238を離間させる。すると、両
ビルプレス223,235は共に、自重とバネ部材22
4,236の付勢力とにより下方に移動し、上下方向に
集積された紙幣に上側から当接してこれを下方に押圧し
て、最下の紙幣と蹴出ローラ128との間に十分な摩擦
力を発生させるとともに、バネ部材230,241の付
勢力で紙幣の繰出方向側をより大きな力で押圧する。こ
こでは、ビルプレス223,235の昇降状態を検出す
る昇降検出センサ255が一つ設けられている。この昇
降検出センサ225は、前側のカム228の近傍におい
て、該カム228のカム面229にローラ227が載り
上げた状態においてカム228のカム面229側すなわ
ち最大径側でその光路が遮断され、かつカム228のカ
ム面229からローラ227が離間した状態においてカ
ム228による光路遮断がなくなる位置に設けられた、
発光素子および受光素子からなっている。
【0106】そして、制御部では、この昇降検出センサ
225の検出結果によりモータ251の駆動を制御し
て、ビルプレス223,235を昇降させる。すなわ
ち、下降状態にあるビルプレス223,235を上昇さ
せる場合は、昇降検出センサ225の光路が遮断されて
いない状態からモータ251を駆動して、昇降検出セン
サ225の光路が遮断されてから所定時間(確実にロー
ラ227,238がカム面229,239に載り上げビ
ルプレス223,235が上昇限界位置に位置するまで
カム228,240が回転する時間)が経過するとモー
タ251を停止させる。逆に、上昇状態にあるビルプレ
ス223,235を下降させる場合は、昇降検出センサ
255の光路が遮断された状態からモータ251を駆動
して、昇降検出センサ255の光路が遮断されなくなる
ってから所定時間(紙幣が空の状態においてもローラ2
27,238がカム228,240から離間可能な位置
までカム228,240が回転する時間)が経過すると
モータ251を停止させる。なお、以上において、カム
228、固定軸243、ギア244、プーリ245、カ
ム240、固定軸247、プーリ248、ベルト24
9、固定軸243およびギア253が、ビルプレス22
3,235を共通のモータ251で同期して移動させる
移動部306を構成している。
【0107】以上のビルプレス部217,218によれ
ば、第1紙幣収納繰出部115および第2紙幣収納繰出
部116に紙幣を導入させる際に、ビルプレス223,
235を、上昇限界位置すなわち導入部305から放出
される紙幣をガイドする位置に移動させることになる。
この状態において、ビルプレス223,235は、導入
される紙幣から完全に退避させられる従来の状態より紙
幣側に近づくことになるため、ビルプレス223,23
5の移動のためのスペースを小さくできる。したがっ
て、機体をコンパクト化することができる。しかも、第
1紙幣収納繰出部115および第2紙幣収納繰出部11
6に紙幣を導入させる際に、ビルプレス223,235
が導入部305から放出される紙幣をガイドすることに
なるため、紙幣の繰出時に紙幣の押圧を行う以外にもビ
ルプレス223,235を有効に使用することになる。
また、移動部306によって、複数のビルプレス22
3,235の駆動源としてのモータ251を共用化でき
るため、モータを個別に設ける場合に比してモータの配
置のためのスペースを小さくできる。したがって、機体
をさらにコンパクト化することができる。加えて、ビル
プレス223,235で押圧される紙幣は、バネ部材2
30,241によりその繰出方向側の押圧力が大きくな
るため、曲り癖や折り癖のついた紙幣があっても、これ
が確実に矯正されることになる。したがって、蹴出ロー
ラ128で蹴り出された紙幣を繰出ローラ123と分離
ローラ124との間に確実に入り込ませることができ、
良好に繰り出しを行うことができる。
【0108】図7に示すように、紙幣搬送路111の第
3搬送路158で前方に搬送される紙幣は、制御部が第
3振分部119の振分部材257をその紙幣の放出先に
応じて揺動させることで振り分けられて、入金または収
納された紙幣のうち回収させる紙幣がユニット前面の下
側に配置された紙幣用金庫26に、出金紙幣またはリジ
ェクト紙幣が該紙幣用金庫26の上側に配置された紙幣
出金用トレイ120に、それぞれ放出されることにな
る。ここで、これら紙幣用金庫26および紙幣出金用ト
レイ120の紙幣搬送路111からの紙幣放出位置に
は、それぞれ、第3振分部119で紙幣搬送路111か
ら振り分けられた紙幣を、略水平状態で前方向に放出さ
せる導入ローラ258および送りローラ259を有して
おり、導入ローラ258には羽根車260が付設されて
いる。羽根車260は、紙幣用金庫26においては、導
入ローラ258および送りローラ259による放出で、
鉛直状態で左右方向に配置された前面板261に当接し
た紙幣の後端を下方に叩き落とすことになり、同様に、
紙幣出金用トレイ120においては、導入ローラ258
および送りローラ259による放出で、鉛直状態で左右
方向に配置されている内扉263に当接された紙幣の後
端を下方に叩き落とすことになる。
【0109】次に、紙幣出金口24について説明する。
紙幣出金口24内には、水平配置された底板部264
と、該底板部264の両側部から鉛直上方に屈曲して前
後に延びる両側板部265,266と、底板部264の
後部から鉛直上方に屈曲して左右に延びるとともに両側
板部265,266に連続する後板部267とを有する
紙幣出金用トレイ120が設けられている。この紙幣出
金用トレイ120の左側の側板部265には、外側に支
持ブロック269が固定されており、この支持ブロック
269には、その後端に左側方に突出するよう摺動ブロ
ック270が固定されている。他方、紙幣出金用トレイ
120の右側の側板部266には、外側に、その軸線を
左右方向に水平配置させた状態でローラ271が回転自
在に支持されている。摺動ブロック270は、摺動軸2
74を摺動自在に嵌合させており、該摺動軸274は、
鉛直状態で前後に配置されたユニットフレーム273に
前後方向に水平配置された状態で固定されている。他
方、ローラ271は、断面コ字状のレール部材276に
前後方向に移動のみが許容されるよう支持されており、
該レール部材276は、前記ユニットフレーム273と
平行をなすユニットフレーム275に前後方向に水平配
置された状態で固定されている。以上により、紙幣出金
用トレイ120は、前後に水平移動可能とされている。
【0110】摺動ブロック270の左側面には、その軸
線を左右方向に水平配置させた状態でローラ278が回
転自在に支持されている。摺動ブロック270の下側位
置には、左右方向に水平配置させた状態で固定軸279
がユニットフレーム273に固定されており、該固定軸
279の先端には、回転部材280の一端側が回転自在
に支持されている。この回転部材280は、他端側を上
方に延出させており、該他端側に延出方向に沿って形成
された長穴281に上記ローラ278を移動自在に嵌合
させている。この回転部材280の後方位置には、ユニ
ットフレーム273に図示せぬ支持部材を介してモータ
283が取り付けられており、該モータ283の左右方
向に水平配置された駆動軸284には側方に延出するよ
う支持部材285が固定されている。該支持部材285
の延出先端には、ローラ286がその軸線を左右方向に
水平配置させた状態で回転自在に支持されている。モー
タ283の上側位置には、左右方向に水平配置された状
態で固定軸287がユニットフレーム273に固定され
ており、該固定軸287の先端には、回転部材288の
一端側が回転自在に支持されている。この回転部材28
8は、他端側を下方に延出させており、該中間所定位置
に延出方向に沿って形成された長穴289に上記ローラ
286を移動自在に嵌合させている。
【0111】この回転部材288の他端には、回転軸2
91がその軸線を左右方向に水平配置させた状態で回転
自在に支持されており、他方、上述した回転部材280
の中間所定位置にも、回転軸292がその軸線を左右方
向に水平配置させた状態で回転自在に支持されていて、
これら回転軸291,292には、リンク部材293の
各端側がそれぞれ回転自在に支持されている。
【0112】これにより、モータ283が駆動され支持
部材285が回転するとローラ286を旋回させること
になり、該ローラ286の旋回で回転部材288が固定
軸287を中心に下端側を前後方向に揺動させる。する
と、該下端側に連結されたリンク部材293が前後方向
に移動し前方の回転部材280を固定軸279を中心に
前後に揺動させ、回転部材280に嵌合されたローラ2
78を前後方向に移動させる。これにより、該ローラ2
78を支持する摺動ブロック270とこれに一体化され
た紙幣出金用トレイ120が、摺動ブロック270の摺
動軸274による案内およびローラ271のレール部材
276による案内により前後に所定の範囲内で水平に往
復移動する。そして、紙幣出金用トレイ120は、図1
8に示す前方の移動限界位置にあるとき、紙幣出金口2
4から機外へ一部突出されることになり、図17に示す
後方の移動限界位置にあるとき、紙幣出金口24内に所
定量引き込まれた状態とされる。なお、以上に述べた、
モータ283、支持部材285、ローラ286、固定軸
287、回転部材288、回転軸291、リンク部材2
93、回転軸292、固定軸279、回転部材280、
ローラ278、摺動ブロック270、摺動軸274、支
持ブロック269、ローラ271およびレール部材27
6が、紙幣出金用トレイ120を、機体内に引き込まれ
る状態と機体に対しその一部を突出させる状態とに移動
させる移動部290を構成している。
【0113】紙幣出金用トレイ120の上側には、図示
せぬユニットフレームに固定されて支持部材295が設
けられており、該支持部材295の前端には、左右方向
に水平配置された状態で両側方に延出する支持軸296
が設けられており、該支持軸296には、長方形状の内
扉263がその一端縁側において回転自在に支持されて
いる。この内扉263は、下方に下げられた状態で、後
方の移動限界位置にある紙幣出金用トレイ120の前側
(すなわち突出移動方向における前側)に配置されてこ
の部分を覆うようになっており、左側部に、この状態で
後方に延出する延出部298が形成されている。この延
出部298の内側には、その軸線を左右方向に水平配置
させた状態でローラ299が回転自在に支持されてい
る。他方、この状態でローラ299を収容する凹部30
0が支持ブロック269の前端位置に形成されており、
この凹部300は、上方に抜ける形状をなしている。ま
た、内扉263の支持軸296の前方には、図示せぬユ
ニットフレームに、左右方向に水平配置された状態で支
持軸302が設けられており、該支持軸302には、長
方形状の外扉25がその一端縁側において回転自在に支
持されている。この外扉25は、下方に下げられた状態
で、紙幣出金口24の開口部を閉塞させるようになって
いる。
【0114】図17に示す状態から、移動部290によ
る駆動で紙幣出金用トレイ120が前方に移動すると、
この移動に連動して、ローラ299を凹部300で前方
に押圧させることで内扉263を支持軸296を中心に
下側が前方に移動するよう揺動させ、紙幣出金用トレイ
120の前側を開放させる。そして、内扉263が所定
角度揺動すると、外扉25に当接し、さらなる内扉26
3の揺動で外扉25を支持軸302を中心に下側を前方
に移動させるよう揺動させ、紙幣出金口24の開口部を
開放させる。最終的に、ローラ299が凹部300から
抜け支持ブロック269の水平延在する上端面に載り上
げることで内扉263は略90゜回転し水平延在して紙
幣出金用トレイ120の前側を完全に開放させ、これに
より、外扉25も略90゜回転し水平延在して紙幣出金
口24の開口部を完全に開放させる。そして、この状態
から紙幣出金用トレイ120はさらに前方に移動して、
図18に示すように、紙幣出金口24から一部を突出さ
せて前方の移動限界位置に位置する。この状態において
は、開放された前方から紙幣出金用トレイ120に載置
された紙幣を一括して取り出し可能となる。
【0115】また、移動部290による駆動で、この状
態から紙幣出金用トレイ120が後方に移動すると、該
移動に連動して、ローラ299が凹部300に入ること
で内扉263が支持軸296を中心に下側を後方に移動
させるよう自重で揺動し、この内扉263の揺動で、外
扉25が支持軸302を中心に下側を後方に移動させる
よう自重で揺動して、まず外扉25が紙幣出金口24の
開口部を閉塞させ、次いで内扉263が紙幣出金用トレ
イ120の前側を閉塞させる。そして、最終的に、紙幣
出金トレイ120が後方の移動限界位置に位置すると、
ローラ299が凹部300に入り込むことで内扉263
は鉛直延在して紙幣出金用トレイ120の前側を完全に
閉塞させる。この状態においては、ローラ299が凹部
300から抜け出すことが規制されるため、内扉263
は閉塞状態でロックされることになる。これらローラ2
99および凹部300が、紙幣出金用トレイ120の機
体内への移動に連動して内扉263を閉状態でロックす
るロック部301を構成している。なお、内扉263
は、後方の移動限界位置にある紙幣出金用トレイ120
の前側に鉛直立設されることになり、よって、この状態
で紙幣出金用トレイ120に導入ローラ258および送
りローラ259で出金のため放出される紙幣の先端を当
接させて整列させることになる。
【0116】ここで、紙幣出金用トレイ120には、こ
れと一体に移動する図示せぬ検知片が側部に設けられて
おり、紙幣出金用トレイ120が前方および後方のそれ
ぞれの移動限界位置に位置すると該検知片を検出する図
示せぬトレイ位置検出センサが設けられている。また、
紙幣出金用トレイ120には、底板部264上に載置さ
れた紙幣の有無を、少なくとも前方の移動限界位置にあ
る状態で検出する残留センサ303が設けられている。
この残留センサ303は、紙幣無し時の反射光と紙幣の
反射光との受光量差から紙幣の残留を検出する反射型の
発光素子および受光素子からなるものである。さらに、
図1に示すように紙幣出金口24の上部には、出金また
はリジェクトされる紙幣が全て紙幣出金用トレイ120
に載置されて、紙幣の取り出しが可能となったことを使
用者に知らせるために、この旨を点滅あるいは点灯する
ことによって知らせる表示ランプ304が設けられてい
る。
【0117】よって、制御部では、トレイ位置検出セン
サおよび残留センサ303の検出結果に基づいてモータ
283の駆動を制御する。具体的には、紙幣出金用トレ
イ120が後方の移動限界位置にあって出金またはリジ
ェクトされる紙幣がすべて載置されると、表示ランプ3
04が点滅して使用者に紙幣出金用トレイ120上の紙
幣の取り出しが可能であることを知らせる。これにより
上位機あるいは操作部21で紙幣取り出しの指令操作が
使用者によりなされて取り出し信号が出力されると、制
御部はこれを受けてモータ283を駆動して紙幣出金用
トレイ120を前方に移動させ、トレイ位置検出センサ
で紙幣出金用トレイ120が前方の移動限界位置に位置
したことが検出されるとモータ283を停止させる。そ
して、残留センサ303で紙幣が検知されなくなるまで
(すなわち紙幣の取り出しが確認されるまで)、その状
態で待機し、残留センサ303で紙幣が検知されなくな
ると、モータ283の駆動を再開させて(回転方向は一
定)、紙幣出金用トレイ120を後方に移動させ、トレ
イ位置検出センサで紙幣出金用トレイ120が後方の移
動限界位置に位置したことが検出されるとモータ283
を停止させ、この状態で次に出金させる紙幣を受け入れ
る。なお、本実施の形態においては、紙幣の取り出しが
可能となったことを使用者に知らせるための表示手段と
して表示ランプ304を用いたが、この他に上位機ある
いは表示部20によりこの旨を知らせるような構成とし
てもよい。また、本実施の形態では、上位機あるいは操
作部21で紙幣の取り出し指令操作を使用者が行なうこ
とによって、紙幣出金用トレイ120を機体外に突出さ
せるようにしたが、出金またはリジェクトされる紙幣が
全て紙幣出金用トレイ120に載置された後、自動的に
制御部が紙幣出金用トレイ120の一部を機体外に突出
させるようにしても良く、この様な構成の場合であって
も、少なくとも出金あるいはリジェクトされた紙幣出金
用トレイ上の紙幣は、該紙幣全体が機体外に出ることも
無く、また紙幣出金用トレイ120の両側板部265,
266によって、屋外に設置された場合における紙幣の
吹き飛ばされを防止することができる。
【0118】以上の紙幣出金口24によれば、出金させ
る紙幣を、機体内に引き込んまれた状態の紙幣出金用ト
レイ120に載置させ、この状態で、使用者の操作によ
って移動部290で該紙幣出金用トレイ120を機体外
に突出させることにより使用者に受け取らせる一方、使
用者の操作がなければ紙幣出金用トレイ120を機体内
に引き込ませた状態とすることができる。このため、使
用者がその場を離れなければならない状態が生じたとき
等は、使用者が操作しなければ、紙幣出金用トレイ12
0の機体外への突出を行わないようにでき、よって、使
用者がその場を離れた後に自動的に紙幣が払い出されて
しまうことがなく、紙幣の抜き取りや、屋外に設置され
る場合における紙幣の吹き飛ばされを防止できる。
【0119】また、紙幣出金用トレイ120が機体内に
引き込まれた状態では、紙幣出金用トレイ120の突出
移動方向における前側に設けられた内扉263および外
扉25が閉じられているため、使用者がその場を離れな
ければならない状態が生じたとき等において紙幣出金用
トレイ120を機体内に引き込ませた状態としても、さ
らに抜き取りを図ろうとした場合に、これを防止でき
る。したがって、払い出された紙幣をさらに確実に使用
者に受け取らせることができる。しかも、この内扉26
3および外扉25は紙幣出金用トレイ120の突出時の
移動部290による移動に連動して開くため、扉を開く
ためだけに駆動源を設ける必要はない。したがって、コ
スト増を抑えることができる。
【0120】さらに、紙幣出金用トレイ120が機体内
に引き込まれた状態では、紙幣出金用トレイ120の前
側に設けられた内扉263が閉じられ、しかもロック部
301で閉状態にロックされるため、使用者がその場を
離れなければならない状態が生じたとき等において紙幣
出金用トレイ120を機体内に引き込ませた状態とし内
扉263および外扉25を閉じた状態としても、さらに
抜き取りを図ろうとした場合に、これを防止できる。し
たがって、払い出された紙幣をさらに確実に使用者に受
け取らせることができる。しかも、このロック部301
は、移動部290による紙幣出金用トレイ120の機体
内への引込時の移動に連動して内扉263をロックする
ため、内扉263をロックするためだけに駆動源を設け
る必要がない。したがって、コスト増を抑えることがで
きる。
【0121】加えて、制御部が、機体外に突出された状
態の紙幣出金用トレイ120を、残留センサ303で紙
幣が検出されなくなると移動部290で機体内に引き込
ませるため、使用者が紙幣を受け取ると自動的に紙幣出
金用トレイを機体内に引き込ませることができる。
【0122】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の硬貨処理機によれば、反射型の光学センサを用い
て、収納硬貨用ベルトコンベアと硬貨との反射光レベル
の違いにより硬貨を検出することになるため、収納硬貨
用ベルトコンベア上で搬送される硬貨を該収納硬貨用ベ
ルトコンベアから側方に外すことなく検出可能となる。
したがって、コンパクト化を図ることができる。また、
本発明の請求項2記載の硬貨処理機によれば、収納硬貨
用ベルトコンベアが反射光レベルを低く抑える色からな
るため、反射型の光学センサを用いた場合に、収納硬貨
用ベルトコンベアと硬貨との反射光レベルの差を明確に
区別することができ、よって、該収納硬貨用ベルトコン
ベア上を搬送する硬貨を確実に認識することができる。
さらに、本発明の請求項3記載の硬貨処理機によれば、
収納硬貨用ベルトコンベアの色が黒からなるため、反射
型の光学センサを用いた場合に、収納硬貨用ベルトコン
ベアの反射光レベルを最も低く抑えることができ、該収
納硬貨用ベルトコンベア上を搬送する硬貨をより確実に
認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機を示す斜視図である。
【図2】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の硬貨入出金ユニットの全体構成を示す平
面図である。
【図3】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の硬貨入出金ユニットの硬貨分離部、入金
搬送部および硬貨計数選別部を概略的に示す側断面図で
ある。
【図4】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の選別通路、収納硬貨搬送部および金種別
硬貨収納繰出部を示す正断面図である。
【図5】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の金種別硬貨収納繰出部および硬貨出金口
を示す側断面図である。
【図6】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の金種別硬貨収納繰出部の硬貨繰出状態を
示す部分平面図である。
【図7】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの全体構成を示す側
断面図である。
【図8】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣分離部を示す
平面図である。
【図9】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含む
貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣分離部の紙幣
分離時の一状態を示す側面図である。
【図10】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣分離部の紙
幣分離時の図9の後の状態を示す側面図である。
【図11】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣分離部の紙
幣分離時の図10の後の状態を示す側面図である。
【図12】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣搬送路の一
部を示す分解斜視図である。
【図13】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットのビルプレス部の
紙幣収納時の状態を示す側面図である。
【図14】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットのビルプレス部を
示す平面図である。
【図15】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットのビルプレス部の
待機時および出金処理時の状態を示す側面図である。
【図16】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣出金用トレ
イ等を示す平面図である。
【図17】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣出金用トレ
イが後方の移動限界位置に位置する状態を示す側面図で
ある。
【図18】 本発明の硬貨処理機の一の実施の形態を含
む貨幣入出金機の紙幣入出金ユニットの紙幣出金用トレ
イが前方の移動限界位置に位置する状態を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
11 貨幣入出金機(硬貨処理機) 31 金種別硬貨収納繰出部 86A〜86F 収納硬貨用ベルトコンベア 90 出金用分離ローラ(分離手段) 102A〜102F 計数センサ(計数手段) 104A〜104F ソレノイド(規制手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨を載置収納させるとともに必要に応
    じて搬送する収納硬貨用ベルトコンベアと、該収納硬貨
    用ベルトコンベアで一側に搬送される硬貨を一枚ずつに
    分離する分離手段と、該分離手段で一枚ずつに分離され
    た硬貨を検出して計数する計数手段と、硬貨の収納硬貨
    用ベルトコンベアの一側からの放出を許容および規制す
    る規制手段とを有する硬貨収納繰出部を具備する硬貨処
    理機において、 前記計数手段として、前記収納硬貨用ベルトコンベアの
    上面に対向して配置される反射型の光学センサを用いて
    なることを特徴とする硬貨処理機。
  2. 【請求項2】 前記収納硬貨用ベルトコンベアは、反射
    光レベルを低く抑える色からなることを特徴とする請求
    項1記載の硬貨処理機。
  3. 【請求項3】 前記収納硬貨用ベルトコンベアの色は、
    黒からなることを特徴とする請求項2記載の硬貨処理
    機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008234388A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Toshiba Tec Corp 硬貨判別装置
WO2021014978A1 (ja) * 2019-07-25 2021-01-28 日本金銭機械株式会社 コイン識別ユニット
JP2021022352A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 日本金銭機械株式会社 コイン識別ユニット

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WO2021014978A1 (ja) * 2019-07-25 2021-01-28 日本金銭機械株式会社 コイン識別ユニット
JP2021022352A (ja) * 2019-07-25 2021-02-18 日本金銭機械株式会社 コイン識別ユニット

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