JPH10307907A - リンク情報保守管理方法 - Google Patents
リンク情報保守管理方法Info
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- JPH10307907A JPH10307907A JP9134427A JP13442797A JPH10307907A JP H10307907 A JPH10307907 A JP H10307907A JP 9134427 A JP9134427 A JP 9134427A JP 13442797 A JP13442797 A JP 13442797A JP H10307907 A JPH10307907 A JP H10307907A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】地図情報システムでは、地図情報と属性情報と
の対応関係(以下、リンク情報と呼ぶ)を保存しておく
必要がある。一方、システムの業務内容が変化すると、
地図情報の種別も変更せざるをえない。しかし、従来技
術では、地図情報同士の縮尺や方位が異なる場合には、
登録済みのリンク情報を新しい地図情報に正しく貼り替
えられない。このため、リンク情報保守に工数を要して
いる。本発明の目的は、地図情報システムなどにおける
リンク保守処理の工数を低減させることにある。 【解決手段】操作者が第一と第二の地図情報上で、同一
点と判定した対応点入力することで、地図情報同士の比
較判定を行う。さらに、リンク情報と属性情報との登録
日時を比較判定し、前記2つの比較判定結果に基づき、
第二の地図情報と属性情報とを対応づける更新後リンク
情報を生成する。生成した更新後リンク情報を用いて、
属性情報や第二の地図情報上の閉領域を表示す。
の対応関係(以下、リンク情報と呼ぶ)を保存しておく
必要がある。一方、システムの業務内容が変化すると、
地図情報の種別も変更せざるをえない。しかし、従来技
術では、地図情報同士の縮尺や方位が異なる場合には、
登録済みのリンク情報を新しい地図情報に正しく貼り替
えられない。このため、リンク情報保守に工数を要して
いる。本発明の目的は、地図情報システムなどにおける
リンク保守処理の工数を低減させることにある。 【解決手段】操作者が第一と第二の地図情報上で、同一
点と判定した対応点入力することで、地図情報同士の比
較判定を行う。さらに、リンク情報と属性情報との登録
日時を比較判定し、前記2つの比較判定結果に基づき、
第二の地図情報と属性情報とを対応づける更新後リンク
情報を生成する。生成した更新後リンク情報を用いて、
属性情報や第二の地図情報上の閉領域を表示す。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、領域情報(地図情
報、帳票、図面などのこと)と属性情報(データベース
やファイルなどに格納された情報のこと)とを対応づけ
て扱う装置やシステム(例えば、地図情報システムな
ど)におけるリンク情報の保守管理方法に関する。
報、帳票、図面などのこと)と属性情報(データベース
やファイルなどに格納された情報のこと)とを対応づけ
て扱う装置やシステム(例えば、地図情報システムな
ど)におけるリンク情報の保守管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地図情報と属性情報間の対応関係を用い
て、データ検索・参照を支援するシステムとして、地図
情報システムが知られている。地図情報システムでは、
地図情報と住民情報などの属性情報とを、相互に検索す
る基本機能をもっている。例えば、地図上の住宅を指定
することで該当する住民情報を表示することや、逆に住
民情報の住民名を指定することで該当する住民の住宅を
地図上に表示することができる。こうした機能をもつ地
図システムとしては、地図と道路情報や土地情報などの
属性情報とを対応づけて活用する機能をもつ、自治体地
図システムARISTOWN(PIXEL,No56,pp73
-78)が知られている。
て、データ検索・参照を支援するシステムとして、地図
情報システムが知られている。地図情報システムでは、
地図情報と住民情報などの属性情報とを、相互に検索す
る基本機能をもっている。例えば、地図上の住宅を指定
することで該当する住民情報を表示することや、逆に住
民情報の住民名を指定することで該当する住民の住宅を
地図上に表示することができる。こうした機能をもつ地
図システムとしては、地図と道路情報や土地情報などの
属性情報とを対応づけて活用する機能をもつ、自治体地
図システムARISTOWN(PIXEL,No56,pp73
-78)が知られている。
【0003】地図情報システムの基本機能を実現するに
あたっては、なんらかの形で、地図情報と属性情報との
対応関係(以下、リンク情報と呼ぶ)を保存しておく必
要がある。そのため、地図情報システムの運用開始に当
たっては、リンク情報登録作業が不可欠である。更に、
地図情報システムの運用中においては、地図情報、属性
情報、及びリンク情報のそれぞれに対して保守が必要に
なる。リンク情報登録処理やリンク情報保守処理におい
ては、常に地図情報と属性情報との相互関係を意識しな
がらリンク情報の登録・変更を行うため、地図情報と属
性情報の個々に対する登録・変更作業と比較して、作業
に手間がかかる。また、取り扱う地図情報や属性情報の
規模や種類が増加するにつれ、組み合わせ的に登録リン
ク情報の個数が増加する場合もある。以上の理由によ
り、リンク情報の登録・保守に当たっては多くの工数を
要することがある。このためリンク情報登録・保守作業
の工数を減らすことを目的とした支援技術が検討されて
いる。
あたっては、なんらかの形で、地図情報と属性情報との
対応関係(以下、リンク情報と呼ぶ)を保存しておく必
要がある。そのため、地図情報システムの運用開始に当
たっては、リンク情報登録作業が不可欠である。更に、
地図情報システムの運用中においては、地図情報、属性
情報、及びリンク情報のそれぞれに対して保守が必要に
なる。リンク情報登録処理やリンク情報保守処理におい
ては、常に地図情報と属性情報との相互関係を意識しな
がらリンク情報の登録・変更を行うため、地図情報と属
性情報の個々に対する登録・変更作業と比較して、作業
に手間がかかる。また、取り扱う地図情報や属性情報の
規模や種類が増加するにつれ、組み合わせ的に登録リン
ク情報の個数が増加する場合もある。以上の理由によ
り、リンク情報の登録・保守に当たっては多くの工数を
要することがある。このためリンク情報登録・保守作業
の工数を減らすことを目的とした支援技術が検討されて
いる。
【0004】例えば、リンク情報登録を支援するものと
して、文字カーソル機能がある(「イメージ地図−DB
リンク設定のための文字カーソル方式の提案とその効
果」,阪口他,平成5年3月情報処理全国大会)。文字カ
ーソル機能は、地図と属性情報とを対応づける際に、属
性情報の一部をマウスカーソル付近に表示することによ
り、操作者の画面上での視線移動量を減らし、リンク情
報登録処理の効率化を図るものである。
して、文字カーソル機能がある(「イメージ地図−DB
リンク設定のための文字カーソル方式の提案とその効
果」,阪口他,平成5年3月情報処理全国大会)。文字カ
ーソル機能は、地図と属性情報とを対応づける際に、属
性情報の一部をマウスカーソル付近に表示することによ
り、操作者の画面上での視線移動量を減らし、リンク情
報登録処理の効率化を図るものである。
【0005】また、リンク情報保守を支援する技術とし
ては、住民情報と地図情報間のリンク情報を用いて地図
上の住民名を自動的に保守する技術(特願平5−221
696号)がある。これは、例えば、ある家について地
図情報と住民情報とがリンクされている状態から引っ越
しなどでその家の住民が変更されたとき、変更された住
民情報のリンク先の地図情報の住民名の表記を自動的に
書き替えてしまうものである。
ては、住民情報と地図情報間のリンク情報を用いて地図
上の住民名を自動的に保守する技術(特願平5−221
696号)がある。これは、例えば、ある家について地
図情報と住民情報とがリンクされている状態から引っ越
しなどでその家の住民が変更されたとき、変更された住
民情報のリンク先の地図情報の住民名の表記を自動的に
書き替えてしまうものである。
【0006】更に別のリンク情報保守を支援する技術と
して、旧地図上の閉領域内のリンク情報の位置を補正す
ることにより、旧地図と新地図とのリンク保守を行う技
術(特願平4−207264号)が知られている。これ
は、ほとんど同じだが若干変更されている旧地図と新地
図(例えば、96年版の地図から97年版の地図に変更
する場合など)で、旧地図のリンク情報の位置を補正し
て新地図に引き写すものである。
して、旧地図上の閉領域内のリンク情報の位置を補正す
ることにより、旧地図と新地図とのリンク保守を行う技
術(特願平4−207264号)が知られている。これ
は、ほとんど同じだが若干変更されている旧地図と新地
図(例えば、96年版の地図から97年版の地図に変更
する場合など)で、旧地図のリンク情報の位置を補正し
て新地図に引き写すものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、地図
情報システムを運用するに当たって、リンク情報登録・
保守を支援する技術が検討されている。
情報システムを運用するに当たって、リンク情報登録・
保守を支援する技術が検討されている。
【0008】一方、前述した従来技術は以下に述べる点
で、リンク情報を登録・保守する上で不十分な点があ
る。例えば、前述した文字カーソル機能では、既に登録
したリンク情報が存在する場合での支援機能がない。既
に地図情報に対してリンク情報が登録されている状況
で、地図情報の更新処理を行う場合、文字カーソル機能
では、リンク情報を登録する前の属性情報をカーソル付
近に表示するだけであるので、更新後の地図情報に対す
るリンク情報をすべて最初から登録し直す必要が発生す
る。すなわち、既に登録されているリンク情報を活用す
ることができない。
で、リンク情報を登録・保守する上で不十分な点があ
る。例えば、前述した文字カーソル機能では、既に登録
したリンク情報が存在する場合での支援機能がない。既
に地図情報に対してリンク情報が登録されている状況
で、地図情報の更新処理を行う場合、文字カーソル機能
では、リンク情報を登録する前の属性情報をカーソル付
近に表示するだけであるので、更新後の地図情報に対す
るリンク情報をすべて最初から登録し直す必要が発生す
る。すなわち、既に登録されているリンク情報を活用す
ることができない。
【0009】特願平5−221696号では、既にリン
ク情報が存在する場合の、地図情報と住民情報間の更新
については述べられている。しかし、リンク情報登録後
に住民情報を追加登録した場合での支援機能がない。シ
ステム運用面から考えると、リンク情報登録後に新たに
住民情報を追加登録した場合、地図情報と対応づけられ
ていない(すなわちリンク情報の存在しない)住民情報
が発生する場合がある。しかし、特願平5−22169
6号の方法では、リンク情報登録後に追加登録された住
民情報は見逃されてしまい、追加登録された住民情報に
対しては、リンク保守処理の支援を行うことができな
い。
ク情報が存在する場合の、地図情報と住民情報間の更新
については述べられている。しかし、リンク情報登録後
に住民情報を追加登録した場合での支援機能がない。シ
ステム運用面から考えると、リンク情報登録後に新たに
住民情報を追加登録した場合、地図情報と対応づけられ
ていない(すなわちリンク情報の存在しない)住民情報
が発生する場合がある。しかし、特願平5−22169
6号の方法では、リンク情報登録後に追加登録された住
民情報は見逃されてしまい、追加登録された住民情報に
対しては、リンク保守処理の支援を行うことができな
い。
【0010】また、特願平4−207264号において
は、更新前と更新後の地図情報間で縮尺や東西南北の方
位が異なる場合に、リンク情報を保守する機能がない。
一方、システム運用面から考えると、地図情報システム
であつかう業務内容が変化するにつれ、属性情報と対応
づける地図情報の種別も変更せざるをえないことがあ
る。業務が複雑化するにつれ、詳細な地図情報が必要と
なり、1/5万の地図から1/2.5万への変更が生じる場合
などがある。しかし、特願平4−207264号の方法
では、更新前地図上に登録されたリンク情報の位置をほ
ぼそのまま引き継ぐ方法でリンク情報の保守を行うた
め、更新前地図情報と更新後地図情報の縮尺や方位が異
なる場合には、更新前地図上に登録されているリンク情
報を、更新後地図情報に正しく貼り替えることができな
い。
は、更新前と更新後の地図情報間で縮尺や東西南北の方
位が異なる場合に、リンク情報を保守する機能がない。
一方、システム運用面から考えると、地図情報システム
であつかう業務内容が変化するにつれ、属性情報と対応
づける地図情報の種別も変更せざるをえないことがあ
る。業務が複雑化するにつれ、詳細な地図情報が必要と
なり、1/5万の地図から1/2.5万への変更が生じる場合
などがある。しかし、特願平4−207264号の方法
では、更新前地図上に登録されたリンク情報の位置をほ
ぼそのまま引き継ぐ方法でリンク情報の保守を行うた
め、更新前地図情報と更新後地図情報の縮尺や方位が異
なる場合には、更新前地図上に登録されているリンク情
報を、更新後地図情報に正しく貼り替えることができな
い。
【0011】なお、地図情報システムと類似したシステ
ムとして、データベースと帳票とを対応づけてデータベ
ース構築を支援するシステムが、特願平8−97996
号に述べられている。特願平8−97996号のシステ
ムにおいても、地図情報システムと同様にデータベース
と帳票とを対応づけるリンク情報の登録・保守処理が必
要であり、地図情報システムと同様にリンク情報登録・
保守処理における工数面で上述したのと同様の課題が生
じている。
ムとして、データベースと帳票とを対応づけてデータベ
ース構築を支援するシステムが、特願平8−97996
号に述べられている。特願平8−97996号のシステ
ムにおいても、地図情報システムと同様にデータベース
と帳票とを対応づけるリンク情報の登録・保守処理が必
要であり、地図情報システムと同様にリンク情報登録・
保守処理における工数面で上述したのと同様の課題が生
じている。
【0012】本発明の目的は、従来技術によって解決で
きなかった上記問題点を解決し、地図情報システムなど
におけるリンク保守処理の工数を低減させることにあ
る。
きなかった上記問題点を解決し、地図情報システムなど
におけるリンク保守処理の工数を低減させることにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、閉領域を含む第一の領域に
関する情報(以下、第一の領域情報と呼ぶ)と、閉領域
を含む第二の領域に関する情報(以下、第二の領域情報
と呼ぶ)と、前記第一の領域情報と対応づけられている
属性情報と、前記第一の領域情報と前記属性情報との対
応関係を表す更新前リンク情報とを保持するシステムに
おけるリンク情報保守管理方法であって、前記第一の領
域情報及び第二の領域情報にしたがって前記第一の領域
及び第二の領域を画面上にそれぞれ表示し、操作者がこ
れら2つの表示画面上で比較して同一位置と判断した所
定数の点を双方の表示画面上で指定したとき、その位置
情報を取得するステップと、前記位置情報を用いて、前
記第一の領域情報の閉領域と前記第二の領域情報の閉領
域との類似度を判定するステップと、前記類似度判定の
結果と前記更新前リンク情報とに基づいて、前記第二の
領域情報と前記属性情報とを対応づける情報である更新
後リンク情報を生成するステップと、生成した更新後リ
ンク情報を用いて、前記属性情報や前記第二の領域上の
閉領域を表示するステップとを備えたことを特徴とす
る。
め、請求項1に係る発明は、閉領域を含む第一の領域に
関する情報(以下、第一の領域情報と呼ぶ)と、閉領域
を含む第二の領域に関する情報(以下、第二の領域情報
と呼ぶ)と、前記第一の領域情報と対応づけられている
属性情報と、前記第一の領域情報と前記属性情報との対
応関係を表す更新前リンク情報とを保持するシステムに
おけるリンク情報保守管理方法であって、前記第一の領
域情報及び第二の領域情報にしたがって前記第一の領域
及び第二の領域を画面上にそれぞれ表示し、操作者がこ
れら2つの表示画面上で比較して同一位置と判断した所
定数の点を双方の表示画面上で指定したとき、その位置
情報を取得するステップと、前記位置情報を用いて、前
記第一の領域情報の閉領域と前記第二の領域情報の閉領
域との類似度を判定するステップと、前記類似度判定の
結果と前記更新前リンク情報とに基づいて、前記第二の
領域情報と前記属性情報とを対応づける情報である更新
後リンク情報を生成するステップと、生成した更新後リ
ンク情報を用いて、前記属性情報や前記第二の領域上の
閉領域を表示するステップとを備えたことを特徴とす
る。
【0014】例えば、本発明を地図情報システムに適用
するなら、第一の領域情報は更新前地図情報(既にリン
ク情報が登録されている地図情報のこと)であり、第二
の領域情報は更新後地図情報(リンク情報が登録されて
いない地図情報のこと)である。前記閉領域の類似度の
判定ステップは、例えば、操作者の指定点を元に更新前
地図情報と更新後地図情報間で座標変換処理を行い、そ
の座標変換処理に基づいて更新前地図情報と更新後地図
情報のそれぞれに含まれる閉領域を比較して類似度を判
定するものである。なお、前記属性情報のうち新たに登
録されているもの(リンク情報がないもの)を表示する
ようにすると良い。
するなら、第一の領域情報は更新前地図情報(既にリン
ク情報が登録されている地図情報のこと)であり、第二
の領域情報は更新後地図情報(リンク情報が登録されて
いない地図情報のこと)である。前記閉領域の類似度の
判定ステップは、例えば、操作者の指定点を元に更新前
地図情報と更新後地図情報間で座標変換処理を行い、そ
の座標変換処理に基づいて更新前地図情報と更新後地図
情報のそれぞれに含まれる閉領域を比較して類似度を判
定するものである。なお、前記属性情報のうち新たに登
録されているもの(リンク情報がないもの)を表示する
ようにすると良い。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記更新前リンク情報と前記属性情報とをそれぞれ
の登録・更新日時を用いて比較分類するとともに、前記
更新後リンク情報を生成するステップでは、該登録・更
新日時による比較分類結果と前記類似度判定の結果とに
基づいて、前記更新後リンク情報を生成するようにした
ことを特徴とする。
て、前記更新前リンク情報と前記属性情報とをそれぞれ
の登録・更新日時を用いて比較分類するとともに、前記
更新後リンク情報を生成するステップでは、該登録・更
新日時による比較分類結果と前記類似度判定の結果とに
基づいて、前記更新後リンク情報を生成するようにした
ことを特徴とする。
【0016】請求項3に係る発明は、請求項1または2
において、前記更新後リンク情報を生成するステップで
は、生成する更新後リンク情報が確定的か否かの種別を
含んで更新後リンク情報を生成し、前記属性情報や前記
第二の領域上の閉領域を表示するステップでは、生成さ
れた更新後リンク情報が確定的なものである場合は該更
新後リンク情報でリンクされた属性情報や第二の領域上
の閉領域を第一の態様で表示し、生成された更新後リン
ク情報が確定的なものでない場合は該更新後リンク情報
でリンクされた属性情報や第二の領域上の閉領域を第二
の態様で表示するとともに、表示された属性情報や第二
の領域上の閉領域に所定の操作を加えることで、対応す
る更新後リンク情報についての確定的か否かの種別を変
更するステップを備えたことを特徴とする。
において、前記更新後リンク情報を生成するステップで
は、生成する更新後リンク情報が確定的か否かの種別を
含んで更新後リンク情報を生成し、前記属性情報や前記
第二の領域上の閉領域を表示するステップでは、生成さ
れた更新後リンク情報が確定的なものである場合は該更
新後リンク情報でリンクされた属性情報や第二の領域上
の閉領域を第一の態様で表示し、生成された更新後リン
ク情報が確定的なものでない場合は該更新後リンク情報
でリンクされた属性情報や第二の領域上の閉領域を第二
の態様で表示するとともに、表示された属性情報や第二
の領域上の閉領域に所定の操作を加えることで、対応す
る更新後リンク情報についての確定的か否かの種別を変
更するステップを備えたことを特徴とする。
【0017】請求項4に係る発明は、請求項1または2
において、前記第一の領域情報の閉領域と前記第二の領
域情報の閉領域との類似度を判定するステップは、それ
ぞれの閉領域内の文字認識結果を用いて類似度を判定
し、前記更新後リンク情報を生成するステップは、前記
文字認識結果を用いて更新後リンク情報を生成すること
を特徴とする。
において、前記第一の領域情報の閉領域と前記第二の領
域情報の閉領域との類似度を判定するステップは、それ
ぞれの閉領域内の文字認識結果を用いて類似度を判定
し、前記更新後リンク情報を生成するステップは、前記
文字認識結果を用いて更新後リンク情報を生成すること
を特徴とする。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項1または2
において、前記第一の領域情報のデータ形式と前記第二
の領域情報のデータ形式とが異なるものであることを特
徴とする。例えば、更新前地図情報がベクトル形式で、
更新後地図情報が画像形式であるような場合でも、リン
ク情報の張り替えを行なうことができる。
において、前記第一の領域情報のデータ形式と前記第二
の領域情報のデータ形式とが異なるものであることを特
徴とする。例えば、更新前地図情報がベクトル形式で、
更新後地図情報が画像形式であるような場合でも、リン
ク情報の張り替えを行なうことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。以下では、地図情報と住民情報とを
対応づけて管理するシステムにおけるリンク情報保守管
理方式について述べる。なお、ここでいう地図情報は、
道路や建造物などの地形をあらわす情報のことであり、
建造物などのように閉領域として表示される情報を含ん
だものである。
の形態を説明する。以下では、地図情報と住民情報とを
対応づけて管理するシステムにおけるリンク情報保守管
理方式について述べる。なお、ここでいう地図情報は、
道路や建造物などの地形をあらわす情報のことであり、
建造物などのように閉領域として表示される情報を含ん
だものである。
【0020】図1に、本実施の形態の処理概要を示す。
まず本実施の形態で用いる格納情報について説明する。
まず本実施の形態で用いる格納情報について説明する。
【0021】領域情報1020には、更新前地図情報1
021と更新後地図情報1022と呼ぶ2種類の地図情
報が格納されている。更新前地図情報1021とは、地
図情報上の閉領域と住民情報1030との対応関係がリ
ンク情報1010として予め存在する地図情報のことで
ある。一方、更新後地図情報1022とは、以下で説明
する処理以前には地図情報の閉領域と住民情報とを対応
づけるリンク情報1010が存在しない地図情報のこと
である。なお、地図情報の格納形式としては、ベクトル
形式(領域情報を代数曲線を用いて格納する形式)や画
像形式(領域情報を画素の並びで表現する形式)などの
形式が知られている。本実施の形態における地図情報の
格納形式は、ベクトル形式でも画像形式でもよいし、そ
の他の形式であってもよい。特に画像形式の地図情報に
対しては、後述する画像処理技術により画像情報から閉
領域を抽出できるため、本実施の形態においてはベクト
ル地図と同等に扱うことができる。すなわち、本実施の
形態においては、更新前地図情報1021と更新後地図
情報1022との格納形式が異なっていてもよい。図3
に、領域情報1020として格納されている更新前地図
情報1021と更新後地図情報1022との一例を図示
する。
021と更新後地図情報1022と呼ぶ2種類の地図情
報が格納されている。更新前地図情報1021とは、地
図情報上の閉領域と住民情報1030との対応関係がリ
ンク情報1010として予め存在する地図情報のことで
ある。一方、更新後地図情報1022とは、以下で説明
する処理以前には地図情報の閉領域と住民情報とを対応
づけるリンク情報1010が存在しない地図情報のこと
である。なお、地図情報の格納形式としては、ベクトル
形式(領域情報を代数曲線を用いて格納する形式)や画
像形式(領域情報を画素の並びで表現する形式)などの
形式が知られている。本実施の形態における地図情報の
格納形式は、ベクトル形式でも画像形式でもよいし、そ
の他の形式であってもよい。特に画像形式の地図情報に
対しては、後述する画像処理技術により画像情報から閉
領域を抽出できるため、本実施の形態においてはベクト
ル地図と同等に扱うことができる。すなわち、本実施の
形態においては、更新前地図情報1021と更新後地図
情報1022との格納形式が異なっていてもよい。図3
に、領域情報1020として格納されている更新前地図
情報1021と更新後地図情報1022との一例を図示
する。
【0022】図1において、住民情報1030とは、住
民の氏名や住所などの住民情報を格納したものである。
図3に、住民情報の構成例を示す。図3に示す住民情報
1030は、住民ID1031、氏名1032、及び登
録日時1033より構成されている。住民IDには、住
民情報1030のレコードを一意に識別するための識別
子が格納されている。登録日時1033には、住民情報
の各レコードの登録日時が格納されている。
民の氏名や住所などの住民情報を格納したものである。
図3に、住民情報の構成例を示す。図3に示す住民情報
1030は、住民ID1031、氏名1032、及び登
録日時1033より構成されている。住民IDには、住
民情報1030のレコードを一意に識別するための識別
子が格納されている。登録日時1033には、住民情報
の各レコードの登録日時が格納されている。
【0023】図1において、リンク情報1010とは、
既に上記で述べた住民情報1030と領域情報1020
との対応関係を保持する情報である。リンク情報101
0は、図1に示すように、更新前リンク情報1011、
確定リンク情報1012、保留リンク情報1013、及
び未該当リンク情報1014からなる。図3に、リンク
情報の構成例を示す。図3に示すように、前記全てのリ
ンク情報1011〜1014は、異なるテーブルファイ
ルとして格納されているが、リンク情報としての構造は
同一である。
既に上記で述べた住民情報1030と領域情報1020
との対応関係を保持する情報である。リンク情報101
0は、図1に示すように、更新前リンク情報1011、
確定リンク情報1012、保留リンク情報1013、及
び未該当リンク情報1014からなる。図3に、リンク
情報の構成例を示す。図3に示すように、前記全てのリ
ンク情報1011〜1014は、異なるテーブルファイ
ルとして格納されているが、リンク情報としての構造は
同一である。
【0024】図3に示すように、リンク情報1010
は、ID4010、内部点4020、閉領域4030、
住民ID4040、及び登録日時4050により構成さ
れている。ID4010には、リンク情報のレコードを
一意に識別するための識別子が格納されている。閉領域
4030には地図上の多角形領域を特定する情報が格納
されており、内部点4020には、閉領域4030に含
まれる点が、内部点として格納されている。例えば、図
3の更新前地図情報1021上の閉領域(X00,X01,
X02,X03)が、更新前リンク情報1011の閉領域4
030に格納されており、この閉領域内部の点X0が、
更新前リンク情報1011の内部点4020に格納され
ている。住民ID4040には、住民情報1030の住
民ID1031のうち、閉領域4030に記載された閉
領域に対応する住民の住民IDが格納される。このよう
なリンク情報1010により、地図情報(領域情報10
20)上の閉領域が住民情報1030と対応づけられて
いる。なお以下では、地図情報1020上の閉領域のう
ち、リンク情報1010によって住民情報1030と対
応づけられている閉領域のことを、アンカー領域と呼
ぶ。リンク情報1010の登録日時4050には、各レ
コードの登録日時が格納されている。
は、ID4010、内部点4020、閉領域4030、
住民ID4040、及び登録日時4050により構成さ
れている。ID4010には、リンク情報のレコードを
一意に識別するための識別子が格納されている。閉領域
4030には地図上の多角形領域を特定する情報が格納
されており、内部点4020には、閉領域4030に含
まれる点が、内部点として格納されている。例えば、図
3の更新前地図情報1021上の閉領域(X00,X01,
X02,X03)が、更新前リンク情報1011の閉領域4
030に格納されており、この閉領域内部の点X0が、
更新前リンク情報1011の内部点4020に格納され
ている。住民ID4040には、住民情報1030の住
民ID1031のうち、閉領域4030に記載された閉
領域に対応する住民の住民IDが格納される。このよう
なリンク情報1010により、地図情報(領域情報10
20)上の閉領域が住民情報1030と対応づけられて
いる。なお以下では、地図情報1020上の閉領域のう
ち、リンク情報1010によって住民情報1030と対
応づけられている閉領域のことを、アンカー領域と呼
ぶ。リンク情報1010の登録日時4050には、各レ
コードの登録日時が格納されている。
【0025】図1において、位置情報1040とは、操
作者が、図2に示すキーボード2020やマウス203
0などにより、画面上に表示した更新前地図情報上また
は更新後地図情報上の位置を指定することで入力される
情報のことである。
作者が、図2に示すキーボード2020やマウス203
0などにより、画面上に表示した更新前地図情報上また
は更新後地図情報上の位置を指定することで入力される
情報のことである。
【0026】以下では、図1における各処理について説
明する前に、本実施の形態のシステム構成と画面例につ
いて説明する。
明する前に、本実施の形態のシステム構成と画面例につ
いて説明する。
【0027】図2に、本実施の形態のシステム構成図を
示す。本実施の形態のシステムは、表示装置2010、
キーボード2020、マウス2030、計算機装置20
40、及び記憶装置2050を備えている。計算機装置
2040は、CPU2041とメモリ2042を備えて
いる。図2に示すシステム装置を用いて、図1に示す各
処理が実行される。記憶装置2050には、図1に示す
住民情報1030、リンク情報1010、及び領域情報
1020が格納されている。なお、メモリ2042が十
分にあれば、住民情報1030、リンク情報1010、
及び領域情報1020をすべてメモリ上に格納しておい
てもよい。また、図1の各処理を行うプログラムは、メ
モリ2042に限らず、フロッピィーディスクなどの媒
体に格納されていてもよい。また記憶装置2050とし
て、CD−ROMなどを用い、地図情報に代表される領
域情報1020を格納しておいてもよい。
示す。本実施の形態のシステムは、表示装置2010、
キーボード2020、マウス2030、計算機装置20
40、及び記憶装置2050を備えている。計算機装置
2040は、CPU2041とメモリ2042を備えて
いる。図2に示すシステム装置を用いて、図1に示す各
処理が実行される。記憶装置2050には、図1に示す
住民情報1030、リンク情報1010、及び領域情報
1020が格納されている。なお、メモリ2042が十
分にあれば、住民情報1030、リンク情報1010、
及び領域情報1020をすべてメモリ上に格納しておい
てもよい。また、図1の各処理を行うプログラムは、メ
モリ2042に限らず、フロッピィーディスクなどの媒
体に格納されていてもよい。また記憶装置2050とし
て、CD−ROMなどを用い、地図情報に代表される領
域情報1020を格納しておいてもよい。
【0028】図5に、本実施の形態において表示装置2
010に表示する画面例を示す。以下では図5を用い
て、本実施の形態における操作手順を説明する。
010に表示する画面例を示す。以下では図5を用い
て、本実施の形態における操作手順を説明する。
【0029】図5の更新前地図情報表示画面5010に
は、図3の更新前地図情報1021が表示されている。
図5の更新後地図情報表示画面5020には、図3の更
新後地図情報1022が表示されている。操作者は、図
5のメニュー「リンク点指定5021」を選択した後、
更新前地図情報1021の表示画面5010上で3点
(例えばP,Q,R)を指定する。次に操作者は、更新
後地図情報1022の表示画面5020上で「更新前地
図情報1021の指定点と同一地点である」と判断した
3点を指定する。図5では、操作者が、点P,Q,Rに
対応する点として、点S,T,Uを指定した場合を示し
ている。
は、図3の更新前地図情報1021が表示されている。
図5の更新後地図情報表示画面5020には、図3の更
新後地図情報1022が表示されている。操作者は、図
5のメニュー「リンク点指定5021」を選択した後、
更新前地図情報1021の表示画面5010上で3点
(例えばP,Q,R)を指定する。次に操作者は、更新
後地図情報1022の表示画面5020上で「更新前地
図情報1021の指定点と同一地点である」と判断した
3点を指定する。図5では、操作者が、点P,Q,Rに
対応する点として、点S,T,Uを指定した場合を示し
ている。
【0030】なお、図5では更新前地図情報表示画面5
010と更新後地図情報表示画面5020とでは異なる
縮尺で地図を表示しているが、この実施の形態のシステ
ムでは、更新前地図情報表示画面5010と更新後地図
情報表示画面5020のそれぞれを表示上拡大または縮
小して表示することができるようになっている。この機
能を用いて、対応点を指定する際には、双方の地図の縮
小率を適宜変化させて、双方の画面上での縮尺が一致す
る形態で画面に表示しておくと、対応関係が見やすくな
るので好ましい。また、本実施の形態では、便宜上、領
域情報1020の全体を表示した画面5010,502
0を示しているが、領域情報の全体を画面に表示する必
要はない。領域情報1020を部分的に表示するなど
の、対応点を入力できる形式で画面表示が行われていれ
ばよい。また更新前地図情報1021と更新後地図情報
1022を、同一のウィンドウなどの表示領域に重ねあ
わて表示してもよい。なお本実施の形態では、後述する
処理により、地図情報の部分的領域に対して対応点を入
力した場合でも表示画面外のリンク情報に対してリンク
情報の貼り替えが可能である。
010と更新後地図情報表示画面5020とでは異なる
縮尺で地図を表示しているが、この実施の形態のシステ
ムでは、更新前地図情報表示画面5010と更新後地図
情報表示画面5020のそれぞれを表示上拡大または縮
小して表示することができるようになっている。この機
能を用いて、対応点を指定する際には、双方の地図の縮
小率を適宜変化させて、双方の画面上での縮尺が一致す
る形態で画面に表示しておくと、対応関係が見やすくな
るので好ましい。また、本実施の形態では、便宜上、領
域情報1020の全体を表示した画面5010,502
0を示しているが、領域情報の全体を画面に表示する必
要はない。領域情報1020を部分的に表示するなど
の、対応点を入力できる形式で画面表示が行われていれ
ばよい。また更新前地図情報1021と更新後地図情報
1022を、同一のウィンドウなどの表示領域に重ねあ
わて表示してもよい。なお本実施の形態では、後述する
処理により、地図情報の部分的領域に対して対応点を入
力した場合でも表示画面外のリンク情報に対してリンク
情報の貼り替えが可能である。
【0031】次に操作者が、メニュー「リンク貼替50
22」を選択すると、図1の各処理1001〜1008
が行われる。システム側では、図3の更新前リンク情報
1011から、図3の確定リンク情報1012、保留リ
ンク情報1013、及び未該当リンク情報1014を生
成する。そして、生成したリンク情報の種別に応じて、
更新後地図情報1022上のアンカー領域を青、黄など
の色で色分け表示する。確定リンク情報とは確定したリ
ンク情報、保留リンク情報とは確実とは言えないまでも
多分そうであろうと思われるリンク情報、未該当リンク
情報とは住民情報のうちリンクできなかったものを格納
したリンク情報である。操作者がマウス2030を用い
て更新後地図情報1022上のアンカー領域(住民情報
1030と対応づけられている閉領域のこと)を選択す
ると、そのアンカー領域に対応する住民情報1030の
内容が住民情報表示画面5030に表示される。一方、
保留リンク情報1013、及び未該当リンク情報101
2に対応している住民情報1030の一覧が、「保留・
未該当の住民情報表示画面5040」に表示される。こ
の一覧のうち、保留リンク情報1013によって対応づ
けらている住民名は、未該当リンク情報1014によっ
て対応づけらている住民名と区別する形で表示する。図
5の例では、斜体文字で表示されている「大阪花子」が
保留リンク情報1013によって対応づけらている住民
名である。残りの「関西一郎」と「田中次郎」が未該当
リンク情報1012に対応している住民名である。な
お、文字種を変えて表示する代わりに、別々の色を用い
て区別する形で表示してもよい。
22」を選択すると、図1の各処理1001〜1008
が行われる。システム側では、図3の更新前リンク情報
1011から、図3の確定リンク情報1012、保留リ
ンク情報1013、及び未該当リンク情報1014を生
成する。そして、生成したリンク情報の種別に応じて、
更新後地図情報1022上のアンカー領域を青、黄など
の色で色分け表示する。確定リンク情報とは確定したリ
ンク情報、保留リンク情報とは確実とは言えないまでも
多分そうであろうと思われるリンク情報、未該当リンク
情報とは住民情報のうちリンクできなかったものを格納
したリンク情報である。操作者がマウス2030を用い
て更新後地図情報1022上のアンカー領域(住民情報
1030と対応づけられている閉領域のこと)を選択す
ると、そのアンカー領域に対応する住民情報1030の
内容が住民情報表示画面5030に表示される。一方、
保留リンク情報1013、及び未該当リンク情報101
2に対応している住民情報1030の一覧が、「保留・
未該当の住民情報表示画面5040」に表示される。こ
の一覧のうち、保留リンク情報1013によって対応づ
けらている住民名は、未該当リンク情報1014によっ
て対応づけらている住民名と区別する形で表示する。図
5の例では、斜体文字で表示されている「大阪花子」が
保留リンク情報1013によって対応づけらている住民
名である。残りの「関西一郎」と「田中次郎」が未該当
リンク情報1012に対応している住民名である。な
お、文字種を変えて表示する代わりに、別々の色を用い
て区別する形で表示してもよい。
【0032】以下では、図1と前述した図5の画面例を
用いて、本実施の形態における処理を説明する。本実施
の形態の処理は、座標変換算出部1001、内部点変換
部1002、領域情報抽出部1003、領域情報の類似
度判定部1004、登録日時比較部1005、リンク情
報分類部1006、アンカー領域表示部1007、住民
情報表示部1008よりなる。
用いて、本実施の形態における処理を説明する。本実施
の形態の処理は、座標変換算出部1001、内部点変換
部1002、領域情報抽出部1003、領域情報の類似
度判定部1004、登録日時比較部1005、リンク情
報分類部1006、アンカー領域表示部1007、住民
情報表示部1008よりなる。
【0033】座標変換算出部1001では、操作者が図
5の画面上で指定した点列(P,Q,R)及び(S,
T,U)の位置情報1040をもとに、以下の等式を満
たす2次元行列Mと2次元ベクトルVを求める。 M・P+V=S,M・Q+V=T,M・R+V=U 対応する3点(P,Q,R)及び(S,T,U)から、
上記M,Vを求めることができるは、連立方程式の解の
性質から数学的に示せることが「線形代数学 斎藤正彦
著 東京大学出版社」などに述べられている。なお、地
図情報間にいくつかの前提を仮定することで、画面上の
指定点の個数を1点または2点に減らすことができる。
例えば更新前地図情報1021と更新後地図情報102
2における縦横それぞれの倍率が等しいならば、Mは定
数倍した回転行列として与えられ、画面5010,50
20のそれぞれの上で2点ずつを指定するだけで、M,
Vが算出できる。また更新前地図情報1021と更新後
地図情報1022の縦横それぞれの倍率が等しく、東西
南北の向きも等しいと仮定するならば、Mは単位行列と
して与えられ、画面5010,5020のそれぞれの上
で1点ずつを指定するだけで、M,Vが算出できる。本
実施の形態では、それぞれの地図情報上に3点を指定す
る場合について述べているが、前述した仮定が成り立つ
場合には、指定点の個数が1点もしくは2点であっても
構わない。また座標変換時の誤差を押さえるため、4点
以上の点を指定して座標変換算出部1001の精度をあ
げてもよい。
5の画面上で指定した点列(P,Q,R)及び(S,
T,U)の位置情報1040をもとに、以下の等式を満
たす2次元行列Mと2次元ベクトルVを求める。 M・P+V=S,M・Q+V=T,M・R+V=U 対応する3点(P,Q,R)及び(S,T,U)から、
上記M,Vを求めることができるは、連立方程式の解の
性質から数学的に示せることが「線形代数学 斎藤正彦
著 東京大学出版社」などに述べられている。なお、地
図情報間にいくつかの前提を仮定することで、画面上の
指定点の個数を1点または2点に減らすことができる。
例えば更新前地図情報1021と更新後地図情報102
2における縦横それぞれの倍率が等しいならば、Mは定
数倍した回転行列として与えられ、画面5010,50
20のそれぞれの上で2点ずつを指定するだけで、M,
Vが算出できる。また更新前地図情報1021と更新後
地図情報1022の縦横それぞれの倍率が等しく、東西
南北の向きも等しいと仮定するならば、Mは単位行列と
して与えられ、画面5010,5020のそれぞれの上
で1点ずつを指定するだけで、M,Vが算出できる。本
実施の形態では、それぞれの地図情報上に3点を指定す
る場合について述べているが、前述した仮定が成り立つ
場合には、指定点の個数が1点もしくは2点であっても
構わない。また座標変換時の誤差を押さえるため、4点
以上の点を指定して座標変換算出部1001の精度をあ
げてもよい。
【0034】内部点変換部1002では、座標変換算出
部1001で求めたM,Vを用いて、更新前リンク情報
1011の各内部点4020に対して座標変換を行い、
更新後地図情報1022上の点を求める。図3では、更
新前地図情報1021の各内部点Xi(i=0,1,
2)に対して座標変換を行った結果、更新後地図情報1
022上の点として、変換後内部点Zi=M・Xi+V
(i=0,1,2)を得た状態を示している。
部1001で求めたM,Vを用いて、更新前リンク情報
1011の各内部点4020に対して座標変換を行い、
更新後地図情報1022上の点を求める。図3では、更
新前地図情報1021の各内部点Xi(i=0,1,
2)に対して座標変換を行った結果、更新後地図情報1
022上の点として、変換後内部点Zi=M・Xi+V
(i=0,1,2)を得た状態を示している。
【0035】領域情報抽出部1003では、内部点変換
部1002で求めた変換後内部点Ziと更新後地図情報
1022を用いて、更新後地図情報1022の閉領域を
抽出する。地図情報がベクトル形式で格納されている場
合には、ベクトル形式の地図情報そのものに閉領域が格
納されているため、「各閉領域に対して変換後内部点を
含むか否か」を判定することで、変換後内部点を含む閉
領域を抽出できる。一方、地図情報が画像形式である場
合には、画像処理技術を用いて、閉領域を抽出する。画
像処理技術として「特定点を含む閉領域を抽出するアル
ゴリズム」が「画像処理とパターン計測技術日本機会学
会編朝倉書店(1986)」などにより知られている。
前記アルゴリズムを用いることで、画像形式の地図情報
から特定点(本実施の形態においては内部点)を含む閉
領域を求めることができる。すなわち、地図情報がベク
トル形式であるか画像形式であるかにかかわらず、内部
点Ziを含む閉領域が求められる。図3の更新後地図情
報1022では、内部点Z0を含む閉領域として、閉領
域(Z00,Z01,Z02,Z03)を得た場合を示してい
る。
部1002で求めた変換後内部点Ziと更新後地図情報
1022を用いて、更新後地図情報1022の閉領域を
抽出する。地図情報がベクトル形式で格納されている場
合には、ベクトル形式の地図情報そのものに閉領域が格
納されているため、「各閉領域に対して変換後内部点を
含むか否か」を判定することで、変換後内部点を含む閉
領域を抽出できる。一方、地図情報が画像形式である場
合には、画像処理技術を用いて、閉領域を抽出する。画
像処理技術として「特定点を含む閉領域を抽出するアル
ゴリズム」が「画像処理とパターン計測技術日本機会学
会編朝倉書店(1986)」などにより知られている。
前記アルゴリズムを用いることで、画像形式の地図情報
から特定点(本実施の形態においては内部点)を含む閉
領域を求めることができる。すなわち、地図情報がベク
トル形式であるか画像形式であるかにかかわらず、内部
点Ziを含む閉領域が求められる。図3の更新後地図情
報1022では、内部点Z0を含む閉領域として、閉領
域(Z00,Z01,Z02,Z03)を得た場合を示してい
る。
【0036】以下では説明及び図を簡単にするため、各
変換後の内部点Zi(i=0,1)に対して閉領域(Z
i0,Zi1,Zi2,Zi3)を得たものとして説明を行う。
ただし、図3の更新後地図情報1022における変換後
内部点Z2に対しては、該当する閉領域が存在しなかっ
た状況を図示している。なお、以下に述べる本実施の形
態の説明は、一般の多角形である閉領域に対しても同様
に処理できるものである。
変換後の内部点Zi(i=0,1)に対して閉領域(Z
i0,Zi1,Zi2,Zi3)を得たものとして説明を行う。
ただし、図3の更新後地図情報1022における変換後
内部点Z2に対しては、該当する閉領域が存在しなかっ
た状況を図示している。なお、以下に述べる本実施の形
態の説明は、一般の多角形である閉領域に対しても同様
に処理できるものである。
【0037】領域情報の類似度判定部1004では、座
標変換算出部1001で求めた座標変換(M,V)に基
づき、「領域抽出部1003で得た更新後地図情報10
22の閉領域」と「変換前リンク情報1011の閉領域
4030」との類似度を判定する。まず「更新前リンク
情報1011の閉領域4030」に対して座標変換処理
(M,Vによる座標変換)を行い、更新後地図情報10
22の座標系に変換した閉領域を算出する。以下の説明
では、更新前リンク情報1011の閉領域4030(X
i0,Xi1,Xi2,Xi3)に座標変換をほどこした閉領域
を、(Yi0,Yi1,Yi2,Yi3)と表記する。ここで、
Yij=M・Xij+Vが成立している。こうして得た同一
座標系の閉領域(Yi0,Yi1,Yi2,Yi3)と、領域抽
出部1003で得た閉領域(Zi0,Zi1,Zi2,Zi3)
に対して、領域類似度の判定を行う。領域類似度の判定
は、音声認識や画像認識などでよく知られているDPマ
ッチングを用いておこなう。DPマッチングとは、音声
情報や画像情報を数学的な手法を用いて周波数成分に置
き換え、周波数成分間に距離の概念を定義し、距離の大
きさによって、音声情報や画像情報の類似度を判定する
アルゴリズムである。DPマッチングの詳細な内容につ
いては、例えば「パターン理解 白井良明著オーム社
(1987)」に述べられている。ここではDPマッチ
ングで得た距離をLとおき、直線上での適当な区間
(a,b)(ただしa>0)を与え、以下のように、閉
領域同士の類似度判定を行う。
標変換算出部1001で求めた座標変換(M,V)に基
づき、「領域抽出部1003で得た更新後地図情報10
22の閉領域」と「変換前リンク情報1011の閉領域
4030」との類似度を判定する。まず「更新前リンク
情報1011の閉領域4030」に対して座標変換処理
(M,Vによる座標変換)を行い、更新後地図情報10
22の座標系に変換した閉領域を算出する。以下の説明
では、更新前リンク情報1011の閉領域4030(X
i0,Xi1,Xi2,Xi3)に座標変換をほどこした閉領域
を、(Yi0,Yi1,Yi2,Yi3)と表記する。ここで、
Yij=M・Xij+Vが成立している。こうして得た同一
座標系の閉領域(Yi0,Yi1,Yi2,Yi3)と、領域抽
出部1003で得た閉領域(Zi0,Zi1,Zi2,Zi3)
に対して、領域類似度の判定を行う。領域類似度の判定
は、音声認識や画像認識などでよく知られているDPマ
ッチングを用いておこなう。DPマッチングとは、音声
情報や画像情報を数学的な手法を用いて周波数成分に置
き換え、周波数成分間に距離の概念を定義し、距離の大
きさによって、音声情報や画像情報の類似度を判定する
アルゴリズムである。DPマッチングの詳細な内容につ
いては、例えば「パターン理解 白井良明著オーム社
(1987)」に述べられている。ここではDPマッチ
ングで得た距離をLとおき、直線上での適当な区間
(a,b)(ただしa>0)を与え、以下のように、閉
領域同士の類似度判定を行う。
【0038】(1)距離Lが区間[0,a]に含まれる場
合:同一領域と判定する。 (2)距離Lが区間(a,b)に含まれる場合:保留領
域と判定する。 (3)距離Lが区間[b,∞]に含まれる場合:未該当領
域と判定する。 なお、領域情報の類似度判定部1004に用いるアルゴ
リズムは、DPマッチングに限定されず、面積の比較や
閉領域の頂点数などを用いたアルゴリズムでもよい。閉
領域の類似度を判定するアルゴリズムの種類は問わな
い。
合:同一領域と判定する。 (2)距離Lが区間(a,b)に含まれる場合:保留領
域と判定する。 (3)距離Lが区間[b,∞]に含まれる場合:未該当領
域と判定する。 なお、領域情報の類似度判定部1004に用いるアルゴ
リズムは、DPマッチングに限定されず、面積の比較や
閉領域の頂点数などを用いたアルゴリズムでもよい。閉
領域の類似度を判定するアルゴリズムの種類は問わな
い。
【0039】登録日時比較部1005では、更新前リン
ク情報1011と住民情報1030との登録日時の比較
を行う。更新前リンク情報1011に格納されている最
新の登録日時と、対応する住民情報1030の登録日時
1033を以下のように比較分類する。 (1)住民情報≦更新リンク情報:住民情報がリンク情
報よりも古い、または同じ日時である場合 (2)住民情報>更新リンク情報:住民情報がリンク情
報よりも新しい場合 なお、登録日時の比較分類方法は、ここで述べたものに
限らない。
ク情報1011と住民情報1030との登録日時の比較
を行う。更新前リンク情報1011に格納されている最
新の登録日時と、対応する住民情報1030の登録日時
1033を以下のように比較分類する。 (1)住民情報≦更新リンク情報:住民情報がリンク情
報よりも古い、または同じ日時である場合 (2)住民情報>更新リンク情報:住民情報がリンク情
報よりも新しい場合 なお、登録日時の比較分類方法は、ここで述べたものに
限らない。
【0040】リンク情報分類部1006では、「領域情
報の類似判定部1004」の判定結果と「登録日時比較
部1005」の比較結果とに基づいて、住民情報103
0及び更新前リンク情報1011を、図4に示すリンク
情報分類表に基づいて分類し、確定リンク情報101
2、保留リンク情報1013、および未該当リンク情報
1014を生成する。確定リンク情報1012および保
留リンク情報1013には、ID、住民ID、及び登録
日時とともに、領域情報抽出部1003で得られた内部
点及び閉領域が格納される。未該当リンク情報1014
には、ID、住民ID、及び登録日時は格納されるが、
内部点及び閉領域は格納される場合と格納されない場合
とがある。住民情報1030のレコードが、更新前リン
ク情報1011によって更新前地図情報1020と対応
づけられている場合には、領域情報抽出部1003で得
た内部点及び閉領域が未該当リンク情報1014に格納
される。(図3の例では、内部点としてz2が格納され
ている。)その他の場合には、未該当リンク情報101
4の内部点4022及び閉領域4032にはなにも格納
されない。図3に、本処理によるリンク情報の格納結果
例を示す。
報の類似判定部1004」の判定結果と「登録日時比較
部1005」の比較結果とに基づいて、住民情報103
0及び更新前リンク情報1011を、図4に示すリンク
情報分類表に基づいて分類し、確定リンク情報101
2、保留リンク情報1013、および未該当リンク情報
1014を生成する。確定リンク情報1012および保
留リンク情報1013には、ID、住民ID、及び登録
日時とともに、領域情報抽出部1003で得られた内部
点及び閉領域が格納される。未該当リンク情報1014
には、ID、住民ID、及び登録日時は格納されるが、
内部点及び閉領域は格納される場合と格納されない場合
とがある。住民情報1030のレコードが、更新前リン
ク情報1011によって更新前地図情報1020と対応
づけられている場合には、領域情報抽出部1003で得
た内部点及び閉領域が未該当リンク情報1014に格納
される。(図3の例では、内部点としてz2が格納され
ている。)その他の場合には、未該当リンク情報101
4の内部点4022及び閉領域4032にはなにも格納
されない。図3に、本処理によるリンク情報の格納結果
例を示す。
【0041】アンカー領域表示部1007は、リンク情
報分類部1006で得られたリンク情報1010を用い
て、更新後地図情報1022上にアンカー領域を異なる
形態で表示する。例えば、更新後リンク情報1012及
び保留リンク情報1013のアンカー領域を、青及び黄
でそれぞれ表示する。図5に、アンカー領域の表示画面
例を示す。
報分類部1006で得られたリンク情報1010を用い
て、更新後地図情報1022上にアンカー領域を異なる
形態で表示する。例えば、更新後リンク情報1012及
び保留リンク情報1013のアンカー領域を、青及び黄
でそれぞれ表示する。図5に、アンカー領域の表示画面
例を示す。
【0042】住民情報表示部1008では、リンク情報
分類部1006で得られたリンク情報1010を用い
て、住民情報1030を分類し、分類結果を画面に表示
する。住民情報1030のうち、住民ID1031の値
が、保留リンク情報1013または未該当リンク情報1
014の住民ID4042として格納されている住民情
報1030を、図5に示す「保留・未該当住民情報」の
表示画面5040に一覧表示する。
分類部1006で得られたリンク情報1010を用い
て、住民情報1030を分類し、分類結果を画面に表示
する。住民情報1030のうち、住民ID1031の値
が、保留リンク情報1013または未該当リンク情報1
014の住民ID4042として格納されている住民情
報1030を、図5に示す「保留・未該当住民情報」の
表示画面5040に一覧表示する。
【0043】なお、更新後地図情報1022に対するリ
ンク情報の種別(「確定」か「保留」か「未該当」か)
は、操作者の画面操作により、リンク情報のレコード単
位で変更できる。例えば、操作者が「保留・未該当住民
情報」の表示画面5040において保留として表示され
ている住民名(図5では「大阪花子」)を、図2のマウ
ス2030でダブルクリックする。するとシステム側で
は、操作者がリンク情報を確定したものと判断し、選択
された保留リンク情報1013の該当レコードを、確定
リンク情報1012のレコードへと移動する。そして
「保留・未該当住民情報」の表示画面5040からは、
確定した住民情報の住民名を削除する。これにより、保
留されているリンク情報については、簡単に確定するこ
とができる。
ンク情報の種別(「確定」か「保留」か「未該当」か)
は、操作者の画面操作により、リンク情報のレコード単
位で変更できる。例えば、操作者が「保留・未該当住民
情報」の表示画面5040において保留として表示され
ている住民名(図5では「大阪花子」)を、図2のマウ
ス2030でダブルクリックする。するとシステム側で
は、操作者がリンク情報を確定したものと判断し、選択
された保留リンク情報1013の該当レコードを、確定
リンク情報1012のレコードへと移動する。そして
「保留・未該当住民情報」の表示画面5040からは、
確定した住民情報の住民名を削除する。これにより、保
留されているリンク情報については、簡単に確定するこ
とができる。
【0044】なお、上記の発明の実施の形態では、図3
の示すように別々のテーブルで、確定リンク情報101
2、保留リンク情報1013、および未該当リンク情報
1014を構成したが、1つのテーブルにこれらのリン
ク情報すべてを格納し、各レコードごとにそのレコード
が「確定」か「保留」か「未該当」かを示すフラグを保
持するようにしても良い。
の示すように別々のテーブルで、確定リンク情報101
2、保留リンク情報1013、および未該当リンク情報
1014を構成したが、1つのテーブルにこれらのリン
ク情報すべてを格納し、各レコードごとにそのレコード
が「確定」か「保留」か「未該当」かを示すフラグを保
持するようにしても良い。
【0045】また、上記の発明の実施の形態では、本発
明を地図情報システムに適用した例を説明したが、本発
明は、これに限らず、領域情報と属性情報とを対応づけ
るリンク情報を保持するシステムであれば適用可能であ
る。例えば、地図情報システムと類似したシステムとし
て、帳票とデータベースとをリンク情報で対応づけるシ
ステムがある。帳票はセルと呼ばれる矩形領域(領域情
報)をもっていることから、図1の処理が同様に帳票に
対しても適応できることが分かる。すなわち、帳票上の
矩形領域に対して、図1の処理を用いることで、帳票と
データベース間を対応づけるリンク情報の保守が同様に
実現できる。
明を地図情報システムに適用した例を説明したが、本発
明は、これに限らず、領域情報と属性情報とを対応づけ
るリンク情報を保持するシステムであれば適用可能であ
る。例えば、地図情報システムと類似したシステムとし
て、帳票とデータベースとをリンク情報で対応づけるシ
ステムがある。帳票はセルと呼ばれる矩形領域(領域情
報)をもっていることから、図1の処理が同様に帳票に
対しても適応できることが分かる。すなわち、帳票上の
矩形領域に対して、図1の処理を用いることで、帳票と
データベース間を対応づけるリンク情報の保守が同様に
実現できる。
【0046】なお、帳票などでは、セル内に項目名など
の文字が記載されていることが多い。そこで、帳票の場
合には、図1の領域情報の類似度判定部1004の内部
処理に「2つの矩形領域内の文字認識結果が一致してい
れば、領域情報が一致したと判定する処理」を追加する
とよい。前記処理を追加することにより、帳票を対象に
したリンク情報保守方式のリンク情報貼り替え精度を向
上させることができる。また、地図情報でも地図内に文
字がある場合には、同様の処理を行ってリンク情報貼り
替え精度を向上させることができる。
の文字が記載されていることが多い。そこで、帳票の場
合には、図1の領域情報の類似度判定部1004の内部
処理に「2つの矩形領域内の文字認識結果が一致してい
れば、領域情報が一致したと判定する処理」を追加する
とよい。前記処理を追加することにより、帳票を対象に
したリンク情報保守方式のリンク情報貼り替え精度を向
上させることができる。また、地図情報でも地図内に文
字がある場合には、同様の処理を行ってリンク情報貼り
替え精度を向上させることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作者が更新前の第一の領域情報と更新後の第二の領域
情報の双方で指定した位置情報をもとに、双方の閉領域
の類似度を判定しているので、例えば異なる縮尺や方位
の領域情報間であっても、地図上の閉領域の対応関係を
判定できリンク情報の貼り替えが可能となる。したがっ
て、以前に登録したリンク情報でも貼り替えが可能でな
る。登録・更新日時による比較分類結果を考慮して更新
後リンク情報を生成するようにすれば、より正確に更新
後リンク情報を生成できる。更新後リンク情報が確定的
か否かの種別に応じて異なる態様で属性情報などを表示
し、所定の操作で種別を変更できるようにすれば、例え
ば確定的でないリンク情報を簡単に確定的にできリンク
情報の貼り替えが非常に容易である。これにより、操作
者のリンク情報更新結果の確認処理を支援することが可
能となる。また、属性情報のうち新たに登録されている
ものを表示するようにすれば、操作者が新たにリンク情
報を作成しなければならない属性情報を認識でき便宜で
ある。閉領域内の文字認識結果を用いて類似度を判定
し、更新後リンク情報を生成するようにすれば、より正
確に更新後リンク情報を生成できる。また、更新前領域
情報がベクトル形式で、更新後領域情報が画像形式であ
るようなデータ形式が異なる場合でも、リンク情報の張
り替えを行なうことができる。以上より、地図情報シス
テムなどにおけるリンク保守処理の工数を低減させるこ
とができる。
操作者が更新前の第一の領域情報と更新後の第二の領域
情報の双方で指定した位置情報をもとに、双方の閉領域
の類似度を判定しているので、例えば異なる縮尺や方位
の領域情報間であっても、地図上の閉領域の対応関係を
判定できリンク情報の貼り替えが可能となる。したがっ
て、以前に登録したリンク情報でも貼り替えが可能でな
る。登録・更新日時による比較分類結果を考慮して更新
後リンク情報を生成するようにすれば、より正確に更新
後リンク情報を生成できる。更新後リンク情報が確定的
か否かの種別に応じて異なる態様で属性情報などを表示
し、所定の操作で種別を変更できるようにすれば、例え
ば確定的でないリンク情報を簡単に確定的にできリンク
情報の貼り替えが非常に容易である。これにより、操作
者のリンク情報更新結果の確認処理を支援することが可
能となる。また、属性情報のうち新たに登録されている
ものを表示するようにすれば、操作者が新たにリンク情
報を作成しなければならない属性情報を認識でき便宜で
ある。閉領域内の文字認識結果を用いて類似度を判定
し、更新後リンク情報を生成するようにすれば、より正
確に更新後リンク情報を生成できる。また、更新前領域
情報がベクトル形式で、更新後領域情報が画像形式であ
るようなデータ形式が異なる場合でも、リンク情報の張
り替えを行なうことができる。以上より、地図情報シス
テムなどにおけるリンク保守処理の工数を低減させるこ
とができる。
【図1】 本発明の処理概要図
【図2】 本発明のシステム構成図
【図3】 本発明のテーブル構成図
【図4】 リンク情報分類表を示す図
【図5】 本発明の画面表示例を示す図
1001…座標変換算出部、1002…内部点変換部、
1003…領域情報抽出部、1004…領域情報の類似
度判定部、1005…登録日時比較部、1006…リン
ク情報分類部、1007…アンカー領域表示部、100
8…住民情報表示部。
1003…領域情報抽出部、1004…領域情報の類似
度判定部、1005…登録日時比較部、1006…リン
ク情報分類部、1007…アンカー領域表示部、100
8…住民情報表示部。
フロントページの続き (72)発明者 吉川 喜章 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】閉領域を含む第一の領域に関する情報(以
下、第一の領域情報と呼ぶ)と、閉領域を含む第二の領
域に関する情報(以下、第二の領域情報と呼ぶ)と、前
記第一の領域情報と対応づけられている属性情報と、前
記第一の領域情報と前記属性情報との対応関係を表す更
新前リンク情報とを保持するシステムにおけるリンク情
報保守管理方法であって、 前記第一の領域情報及び第二の領域情報にしたがって前
記第一の領域及び第二の領域を画面上にそれぞれ表示
し、操作者がこれら2つの表示画面上で比較して同一位
置と判断した所定数の点を双方の表示画面上で指定した
とき、その位置情報を取得するステップと、 前記位置情報を用いて、前記第一の領域情報の閉領域と
前記第二の領域情報の閉領域との類似度を判定するステ
ップと、 前記類似度判定の結果と前記更新前リンク情報とに基づ
いて、前記第二の領域情報と前記属性情報とを対応づけ
る情報である更新後リンク情報を生成するステップと、 生成した更新後リンク情報を用いて、前記属性情報や前
記第二の領域上の閉領域を表示するステップとを備えた
ことを特徴とするリンク情報保守管理方法。 - 【請求項2】前記更新前リンク情報と前記属性情報とを
それぞれの登録・更新日時を用いて比較分類するととも
に、前記更新後リンク情報を生成するステップでは、該
登録・更新日時による比較分類結果と前記類似度判定の
結果と前記更新前リンク情報とに基づいて、前記更新後
リンク情報を生成する請求項1に記載のリンク情報保守
管理方法。 - 【請求項3】前記更新後リンク情報を生成するステップ
では、生成する更新後リンク情報が確定的か否かの種別
を含んで更新後リンク情報を生成し、 前記属性情報や前記第二の領域上の閉領域を表示するス
テップでは、生成された更新後リンク情報が確定的なも
のである場合は該更新後リンク情報でリンクされた属性
情報や第二の領域上の閉領域を第一の態様で表示し、生
成された更新後リンク情報が確定的なものでない場合は
該更新後リンク情報でリンクされた属性情報や第二の領
域上の閉領域を第二の態様で表示するとともに、 表示された属性情報や第二の領域上の閉領域に所定の操
作を加えることで、対応する更新後リンク情報について
の確定的か否かの種別を変更するステップを備えた請求
項1または2の何れか1つに記載のリンク情報保守管理
方法。 - 【請求項4】前記第一の領域情報の閉領域と前記第二の
領域情報の閉領域との類似度を判定するステップは、そ
れぞれの閉領域内の文字認識結果を用いて類似度を判定
し、前記更新後リンク情報を生成するステップは、前記
文字認識結果を用いて更新後リンク情報を生成する請求
項1または2の何れか1つに記載のリンク情報保守管理
方法。 - 【請求項5】前記第一の領域情報のデータ形式と前記第
二の領域情報のデータ形式とが異なるものである請求項
1または2の何れか1つに記載のリンク情報保守管理方
法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9134427A JPH10307907A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | リンク情報保守管理方法 |
US09/072,453 US6169995B1 (en) | 1994-03-17 | 1998-05-05 | Link information maintenance management method |
US09/621,616 US6266676B1 (en) | 1994-03-17 | 2000-07-21 | Link information management method |
US09/870,742 US6381612B2 (en) | 1994-03-17 | 2001-06-01 | Link information maintenance and management method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9134427A JPH10307907A (ja) | 1997-05-08 | 1997-05-08 | リンク情報保守管理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10307907A true JPH10307907A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=15128136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9134427A Pending JPH10307907A (ja) | 1994-03-17 | 1997-05-08 | リンク情報保守管理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10307907A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006090868A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Mitsubishi Electric Corp | 位置決定方法、装置およびシステム |
JP2013175190A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-05 | Hyundai Motor Co Ltd | SOI(SpaceofInterest)とコンテンツの結合客体の関係及び履歴管理システム |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0561407A (ja) * | 1991-08-30 | 1993-03-12 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理装置 |
JPH06251120A (ja) * | 1993-02-28 | 1994-09-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理方法 |
JPH06250587A (ja) * | 1993-02-28 | 1994-09-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 地図データベース検定方法 |
JPH08185510A (ja) * | 1994-12-31 | 1996-07-16 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理方法 |
JPH08190618A (ja) * | 1994-12-31 | 1996-07-23 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理方法 |
JPH08190577A (ja) * | 1994-12-31 | 1996-07-23 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理装置 |
-
1997
- 1997-05-08 JP JP9134427A patent/JPH10307907A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0561407A (ja) * | 1991-08-30 | 1993-03-12 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理装置 |
JPH06251120A (ja) * | 1993-02-28 | 1994-09-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理方法 |
JPH06250587A (ja) * | 1993-02-28 | 1994-09-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 地図データベース検定方法 |
JPH08185510A (ja) * | 1994-12-31 | 1996-07-16 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理方法 |
JPH08190618A (ja) * | 1994-12-31 | 1996-07-23 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理方法 |
JPH08190577A (ja) * | 1994-12-31 | 1996-07-23 | Tokyo Gas Co Ltd | 図形処理装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006090868A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Mitsubishi Electric Corp | 位置決定方法、装置およびシステム |
JP2013175190A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-09-05 | Hyundai Motor Co Ltd | SOI(SpaceofInterest)とコンテンツの結合客体の関係及び履歴管理システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031216 |