JPH10307789A - データ転送方法及び装置 - Google Patents

データ転送方法及び装置

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JPH10307789A
JPH10307789A JP11480897A JP11480897A JPH10307789A JP H10307789 A JPH10307789 A JP H10307789A JP 11480897 A JP11480897 A JP 11480897A JP 11480897 A JP11480897 A JP 11480897A JP H10307789 A JPH10307789 A JP H10307789A
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data transfer
dma
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JP11480897A
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Yasuyuki Yamamoto
靖之 山本
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Sony Computer Entertainment Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なるバス間でバッファを介してDMA転送
するシステムの転送データのブロックサイズを簡単に変
更可能とする。 【解決手段】 第1のバス11と第2のバス12とはバ
ッファメモリを有するバス中継器13を介して接続さ
れ、各バス11、12にはDMA(ダイレクトメモリア
クセス)コントローラ22、27が接続される。バス中
継器13は、データ転送時にダミーデータを付加した
り、一部のデータを省略することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの異なるバス
にそれぞれ接続されたデバイスやメモリの間でデータを
転送するためのデータ転送方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、メインバスとサブバスの
ような異なるバスをゲートウェイ等のバス中継器を介し
て接続し、メインバスに設けられたDMA(ダイレクト
メモリアクセス)コントローラによりこれらのバス間で
データのDMA転送を行うものが知られている。
【0003】例えば、図13に示すような構成におい
て、メインバス101とサブバス102とはそれぞれバ
スゲートウェイ等のバス中継器103に接続されてい
る。メインバス101には、CPUや各種インターフェ
ース等のデバイス104、DMAコントローラ105が
接続され、サブバス102には、デバイス106、RO
M等のメモリ107が接続される。
【0004】この図13の例では、メインバス101上
のDMAコントローラ105がバス中継器103を介し
てサブバス102も制御することにより、例えばデバイ
ス104とデバイス106との間のDMA転送を実現し
ている。このように、異なるバス101、102間であ
っても、それぞれのバスのアクセス時間が同じ程度であ
れば、無駄な待ち時間がなく、効率の良いデータ転送を
行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デバイス間
でデータ転送を行う場合には、それぞれのデバイスにと
って都合のよいデータの並びかたがあり、これに対応す
るために、余分なデータを切り捨てたり、転送されたデ
ータ列の間に別のデータを挿入したりすることが必要と
される。
【0006】メモリ上に展開されたデータ列に対して、
上述のような操作をCPUが行おうとすると、一旦CP
Uのレジスタに読み込んだ後、また書かなければならな
いことから、非常に効率が悪く、これはCPUが他の作
業を行おうとする時間を削減することにもなり、好まし
くない。
【0007】ここで、DMAコントローラがデータ転送
時に転送元アドレスや転送先アドレスを毎回変更するこ
とも考えられ、この場合には、転送元のアドレスと転送
量のリストを用意し、DMAコントローラが毎回そのリ
ストに従ってDMA転送を行うわけであるが、転送仕様
テーブルをCPUが用意しなければならず、毎回転送仕
様をチェックするためのオーバーヘッドが生ずる等の難
点がある。
【0008】また、上述したような1つのシステム内で
異なるバスが共存する場合には、バス幅やデータアクセ
ス速度が異なることが多く、例えば図13の例では、メ
インバス101が32ビット幅で高速、サブバス102
が16ビット幅で低速となっている。このように、バス
幅やデータアクセス速度が異なるバス間でDMA転送を
行わせる場合にも、余分なデータを切り捨てたり、転送
されたデータ列の間に別のデータを挿入したりすること
があり、この場合にも簡単にデータ構造やアドレスの区
切りの変更が行えることが望ましい。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、異なる2つのバス間でのデータ転送の際
に、CPUに負担をかけずに簡単に転送データブロック
のサイズを変更でき、作業効率の向上を図ることができ
るようなデータ転送方法及び装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために、互いに異なる第1のバスと第2のバ
スとをバッファメモリを有するバス中継手段を介して接
続し、上記第1のバスと上記第2のバスとの間でのデー
タ転送を上記バス中継手段内のバッファメモリを介して
行い、上記バス中継手段はデータ転送時にダミーデータ
を付加することにより転送データブロックのサイズを大
きくすること、又は、上記バス中継手段はデータ転送時
に一部のデータを省略することにより転送データブロッ
クのサイズを小さくすることを特徴とする。
【0011】ここで、上記第1のバスに接続された第1
のダイレクトメモリアクセス制御手段により、上記第1
のバスと上記バス中継手段内のバッファメモリとの間で
データ転送制御し、上記第2のバスに接続された第2の
ダイレクトメモリアクセス制御手段により、上記第2の
バスと上記バス中継手段内のバッファメモリとの間でデ
ータ転送制御することが挙げられる。また、上記バス中
継手段は、データ転送時に上記バッファメモリ内のデー
タがなくなっても出力要求がきているときにダミーデー
タを出力することにより転送データブロックのサイズを
大きくしたり、データ転送時に出力側のデータ転送が終
了した時点で上記バッファメモリ内のデータが残存して
いるときに、該残存データを破棄することにより転送デ
ータブロックのサイズを小さくすることが挙げられる。
【0012】転送を仲介するバス中継器に、転送データ
のブロックサイズを大きくしたり、小さくしたりする機
能を付加することにより、データ転送時に簡単なデータ
構成の変更を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
に係る実施の形態となるデータ転送方法が適用されるシ
ステム構成をを示すブロック図である。
【0014】この図1において、第1のバス11及び第
2のバス12は、FIFO等のバッファメモリを用いて
成るバス中継器13にそれぞれ接続され、このバス中継
器13を介してバス11、12間で互いにデータの転送
を行うことができる。第1のバス11には、CPU2
1、DMA(ダイレクトメモリアクセス)コントローラ
(DMAC)22、デバイス23、メモリ24等が接続
されており、第2のバス12には、CPU26、DMA
コントローラ27、デバイス28、メモリ29等が接続
されている。
【0015】デバイス23はDMAコントローラ22に
対して、デバイス28はDMAコントローラ27に対し
て、それぞれDMA要求を出すことができる。これらの
デバイス23,28としては、例えば、画像や音声のエ
ンコーダ、デコーダ、グラフィック処理のためのグラフ
ィックエンジン、画像処理や音声処理IC等、あるい
は、それぞれのインターフェースを介してのハードディ
スク装置、光磁気ディスク装置、フロッピィディスク装
置、CD−ROM装置等の周辺機器を挙げることができ
る。バス中継器13は、DMAコントローラ22、27
に対してそれぞれDMA要求(DREQ)を出すことができ
る。これらのDMA要求は、複数のDMAチャネルの内
のどのDMAチャネルかを指定することができる。ま
た、バス中継器13は、例えばバス12上のCPU26
に対してバス12の使用権の要求(BREQ)を出し、CP
U26からのバス使用許可の応答(BACK)を受け取るこ
とができる。
【0016】このような図1のシステムに用いられるバ
ス中継器13の構成の一例を図2に示す。この図2にお
いて、上記図1の第1のバス11はデータバス11aと
アドレス・制御バス11bとに分けて、上記第2のバス
12はデータバス12bとアドレス・制御バス12bと
に分けて示されている。バス中継器13内には、第1の
バス11のデータバス11aに接続される内部バス31
と、第2のバス12のデータバス12aに接続される内
部バス32とが設けられ、これらの内部バス31,32
には、FIFO(First In First Out:先入れ先出し)
メモリ33と、バッファ制御ユニット34とがそれぞれ
接続されている。バッファ制御ユニット34は、第1の
バス11のアドレス・制御バス11b、及び第2のバス
12のアドレス・制御バス12bとも接続されている。
また、バッファ制御ユニット34には、上記図1のDM
Aコントローラ22,27との間でDMA要求(DREQ)
やチャネル指定等を行うための制御信号ラインが接続さ
れている。
【0017】この図2に示すバス中継器13において、
FIFOメモリ33は、バッファの役割を果たすメモリ
であり、バッファ制御ユニット34によって、アクセス
されるバス11,12、すなわちこれらに接続された内
部バス31,32に対してデータの入出力を制御され
る。バッファ制御ユニット34は、FIFOメモリ33
のバスアクセス動作を制御すると共に、各バス11,1
2のDMAコントローラ22,27に対してDMA要求
(DREQ)を出し、その応答(DMAアクノリッジ:DAC
K)を受け取る。このDMA要求は、複数のDMAチャ
ネルの1つを指定して出すことができる。DMAコント
ローラ22,27からのDMAチャネル選択情報もこの
バッファ制御ユニット34に送られる。
【0018】ところで、第1のバス11と第2のバス1
2との間で、バス中継器13を介してDMA転送を行う
場合には、DMAコントローラ22及び27のDMAの
設定(例えばデータサイズ等)が矛盾なく対応している
必要がある。CPU21はDMAコントローラ22に対
して、またCPU26はDMAコントローラ27に対し
て、それぞれのバス上のDMAの設定を行う。
【0019】例えば、第1のバス11のメモリ24から
第2のバス12のメモリ28にDMAによるデータ転送
を行う場合、第1のバス11のDMAコントローラ22
にはメモリ24からバス中継器13へのDMAについ
て、また第2のバス12のDMAコントローラ27には
バス中継器13からメモリ29へのDMAについて、そ
れぞれ同じデータサイズ(データ量)で対応するDMA
チャネルとなるように設定されることが必要である。こ
れらの設定がされた後の処理手順は、図3のようにな
る。
【0020】この図3において、最初のステップS61
で、バス中継器13からDMAコントローラ22に対し
てDMA要求(DREQ)を行う。次のステップS62で、
DMAコントローラ22はCPU21にバス11の使用
権の要求(BREQ)を行ってバス使用権をもらい、メモリ
24からバス中継器13へのDMA転送を行う。次のス
テップS63では、バス中継器13はDMAコントロー
ラ27に対してDMA要求(DREQ)を行う。次のステッ
プS64では、DMAコントローラ27はCPU26に
バス12の使用権の要求(BREQ)を行ってバス使用権を
もらい、バス中継器13からメモリ29へのDMA転送
を行う。
【0021】また、第2のバス12上のデバイス28か
ら第1のバス11上のデバイス23にデータをDMA転
送する場合には、DMAコントローラ27にはデバイス
28からバス中継器13へのDMAについて、またDM
Aコントローラ22にはバス中継器13からデバイス2
3へのDMAについて、それぞれ同じデータサイズで対
応するDMAチャネルとなるように設定されることが必
要である。これらの設定がされた後の処理手順は、図4
のようになる。
【0022】この図4の最初のステップS71におい
て、第2のバス12上のデバイス28はDMAコントロ
ーラ27に対してDMA要求(DREQ)を行う。次のステ
ップS72で、バス中継器13はDMAコントローラ2
7に対してDMA要求(DREQ)を行う。ステップS73
で、DMAコントローラ27は、デバイス28及びバス
中継器13からの各DMA要求を受けたことに応じて、
CPU26にバス12の使用権の要求(BREQ)を行って
バス使用権をもらい、デバイス28からバス中継器13
へのDMA転送を行う。このとき、CPU26がバス要
求(BREQ)に応じてバスを開放したときの応答をDMA
コントローラ27に返し、DMAコントローラ27はD
MAアクノリッジ(DACK)をバス中継器13等に返すこ
とは、通常のDMA転送と同様である。次のステップS
74で、バス中継器13が第1のバス11上のDMAコ
ントローラ22に対してDMA要求(DREQ)を行い、ス
テップS75で、デバイス23がDMAコントローラ2
2に対してDMA要求(DREQ)を行う。次のステップS
76で、DMAコントローラ22は、デバイス23及び
バス中継器13からの各DMA要求を受けたことに応じ
て、CPU21にバス11の使用権の要求(BREQ)を行
ってバス使用権をもらい、バス中継器13からデバイス
23へのDMA転送を行う。
【0023】なお、バス中継器13のFIFO等のメモ
リ容量は有限なので、それを超える大きさのデータを転
送する場合には、DMAコントローラ22、27に分割
転送の設定をして、上記ステップS61からS64ま
で、あるいはステップS71からS76までを繰り返せ
ばよい。この分割転送の際の1回の転送単位(ブロッ
ク)は、バス中継器13のメモリ容量によって決まる。
【0024】従って、バス中継器13のバッファメモリ
を介して2つのバス11,12間でDMA転送を行わせ
ることにより、異なるバス間のDMAを無駄な待ち時間
を発生させることなく行うことができる。また、複数の
DMAチャネルを同時に動作可能にすることにより、C
PUの処理を簡素化し、平易なプログラミングと少ない
オーバーヘッドを実現できる。また、バス間の中継器の
バッファを効率よく活用することができる。さらに、マ
ルチスレッドのプログラムを簡単に書くことができる。
【0025】ところで、上述したようなDMA転送の際
に、転送元からの連続したデータ列を全て転送先にその
まま書き込む場合、1回の転送単位(ブロック)は、D
MAコントローラ22,27共にバス中継器13内のF
IFO33のサイズと等しく設定することによって最も
効率のよい転送が行われる。
【0026】バス中継器13は、バッファ(FIFO3
3)に入ってくるデータ量と出て行くデータ量とが異な
る場合に、次のような処理を行う機能を有している。
【0027】すなわち、第1に、入力されたデータがバ
ッファ(FIFO33)からなくなってもさらに出力要
求がきている場合にはダミーデータを出力する。第2
に、入力されたデータが出力側のDMAが終了した時点
でバッファ(FIFO33)に残っている場合には、残
ったデータを破棄する。
【0028】このようなバス中継器13の機能によっ
て、転送するデータ列の構成を変えることができる。こ
のデータ列の構成の変更としては、DMA転送時にダミ
ーデータを追加することによりデータブロックのサイズ
を大きくすることと、DMA転送時に一部のデータを省
略することによりデータブロックのサイズを小さくする
ことが挙げられる。
【0029】以下、バス中継器13のバッファ(FIF
O33)の容量が64バイトである場合の具体例につい
て説明する。
【0030】例えば、図5に示すようなデータ列S1A
1B,S1C,S2A,…が、図1のメモリ29に展開され
ているものとする。このデータ列S1A,S1B,S1C,S
2A,…の添字のA,B,Cは、それぞれ種類の異なるデ
ータを表し、これらの3種類のデータの内のB,Cの種
類のデータだけを図1のデバイス23に転送する場合を
想定する。このときデバイス23には、図6に示すよう
なデータ列を書き込む必要がある。なお、データ列
1A,S1B,S1C,S2A,…の添字の数字1,2,3,
…は、1回の転送単位であるデータブロックの番号を示
す。
【0031】DMAコントローラ27には、上記データ
1A,S1B,S1C,S2A,…の全ての種類(A,B,
C)、すなわち32バイトを1ブロックとして、データ
列S1Bから3ブロック分を転送するようなDMA転送の
設定を行う。これに対して、DMAコントローラ22に
は、上記B,Cの2種類だけ、すなわち24バイトを1
ブロックとして3ブロック分を転送するように設定す
る。これによって、種類Cのデータ列(S1C,S2C)に
続く8バイト(データ列S2A,S3A)は破棄されるか
ら、結果として、図6に示すようなデータ列をデバイス
23に書き込むことができる。
【0032】次に、図1のデバイス23から図6に示す
ような書式のデータ列を出力し、これを例えばメモリ2
9に展開すると共に図4に示すように種類Cのデータ列
の後に種類Dのデータ列を挿入しようとする場合を想定
する。
【0033】この場合には、DMAコントローラ27に
は、36バイトを1ブロックとして3ブロック転送する
ように設定を行う。このとき、DMA転送の結果、上記
種類B,Cの24バイトのデータ列の後に12バイトの
ダミーデータが書き込まれるため、図1のCPU26
は、このダミーデータ領域に上記種類Dのデータ列を直
接書き込むことができる。すなわち、CPU26は、メ
モリ29上でデータをシフトさせる手間を省くことがで
きる。
【0034】なお、図1の例えばデバイス28が図7の
ようなデータ列を出力し、その内のB,Cの種類だけの
データ列をデバイス23に書き込むような場合には、D
MAコントローラ27にはデータ列の先頭から36バイ
トを1ブロックとして3ブロック転送するように設定
し、DMAコントローラ27には24バイトを1ブロッ
クとして3ブロック転送するように設定すればよい。
【0035】このように、転送を仲介するバス中継器1
3に上述した機能を付加するだけで、簡単なデータ構成
の変換をデータ列の転送時に行うことができ、システム
のパフォーマンスを向上させることができる。
【0036】ここで、上述したような余分のデータを切
り捨てたり、データ列の間に別のデータを挿入する場合
の具体例について、図面を参照しながら説明する。
【0037】図8は、コンピュータグラフィックス等の
画像処理におけるテクスチャマッピングのためのテクス
チャ画像領域を示しており、この広いテクスチャ領域内
の一部、例えば図中の斜線部で示す領域T1,T2
3,T4を転送することを想定する。このテクスチャ画
像は、メモリ上で例えば図9のように展開され、このメ
モリ上での一部領域T1,T2,T3,T4のデータを転送
するときに、余分なデータを切り捨てることが必要とさ
れる。
【0038】また、データ付加の例としては、図10に
示すようにいくつかのデータ列、例えばポリゴンデータ
にヘッダを付加する場合が挙げられる。すなわち、ポリ
ゴンデータは、頂点数、シェーディング、テクスチャの
有無などによってデータ列の大きさが異なり、また、テ
クスチャデータとの区別や転送先の区別などのために、
ヘッダ(GPUIFtag)を付けることがある。GPU(グラ
フィックプロセッサユニット)のインターフェースGP
UIFにより転送されるデータは、先頭のヘッダ(GPUI
Ftag)と、後続するデータとで構成されるプリミティブ
と称されるデータの一まとまりを基本単位とし、また一
括処理される複数のプリミティブをまとめてGPUパケ
ットという。図11は、上記ヘッダ(GPUIFtag)の構成
例を示しており、MSBから順に、レジスタ記述子REG
S、レジスタ記述子数NREG、データ形式FLG 等から成っ
ている。このように、ポリゴンデータにヘッダ(GPUIFt
ag)を付加する場合に、データ列の間に別のデータを挿
入することが必要とされる。
【0039】以上のような簡単なデータ構成の変換を必
要とする場合に、上述した本発明の実施の形態を用いる
ことにより、メモリ上にDMA転送されたデータ列ある
いはメモリ上のDMA転送されようとしているデータ列
をCPUが並べ替えるといった効率の悪い作業を省くこ
とができ、システムのパフォーマンスが向上する。ま
た、異なるデータフォーマットのデバイス間のDMA転
送を行うことができる。さらに、特別な仕様の転送元ア
ドレスや転送量のテーブルを用意したり、テーブルを参
照したりする作業を省略できる。
【0040】次に、図12は、本発明の実施の形態が適
用されるシステムの一例を示し、このシステムにおいて
は、高速の画像処理を行うためのメインバス111と、
CD−ROMドライブ等の低速な周辺デバイスが接続さ
れるサブバス112とを、FIFO等のバッファメモリ
を有するバス中継器113を介して接続している。
【0041】すなわち、図12において、高速のメイン
バス111には、メインCPU121と、DMAコント
ローラ122と、高速画像処理のためのグラフィックエ
ンジン123と、メインメモリ124とが接続され、比
較的低速のサブバス122には、サブCPU126と、
DMAコントローラ127と、CD−ROM等のデータ
記録媒体128と、サブメモリ129とが接続されてい
る。これらのメインバス111とサブバス112とは、
上述したようなFIFO等のバッファメモリを有するバ
ス中継器113を介して接続され、このバス中継器11
3は、DMAコントローラ122、127に複数のDM
Aチャネルに対応する複数種類のDMA要求、例えば3
種類のDMA要求を出すことができる。このバス中継器
113の具体的な構成及び動作は、上述した実施の形態
のバス中継器13と同様とすればよいため、説明を省略
する。
【0042】このように、高速バスと低速バスとの間で
DMA転送する場合に、高速バス上で無駄な待ち時間を
生じさせることなくデータ転送が行え、CPUの処理を
簡素化できる。また、簡単なデータ構成の変更をデータ
転送時に行うことができ、システムのパフォーマンスを
向上させることができる。
【0043】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、例えば、上記実施の形態では、第
1のバスと第2のバスとの間で双方向のDMA転送を行
う例について説明したが、第1のバスから第2のバスへ
のDMA転送のみ、あるいは第2のバスから第1のバス
へのDMA転送のみを行う場合にも本発明を適用でき
る。また、DMAチャネル数、各バスに接続される回路
等は実施の形態に限定されないことは勿論である。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第1のバス及び第2のバスの間にバッファメ
モリを有するバス中継手段を設け、上記第1のバスと上
記第2のバスとの間でのデータ転送を上記バス中継手段
内のバッファメモリを介して行い、上記バス中継手段
は、データ転送時にダミーデータを付加することにより
転送データブロックのサイズを大きくすること、又は、
データ転送時に一部のデータを省略することにより転送
データブロックのサイズを小さくすることにより、デー
タ転送時に簡単なデータ構成の変更を行うことができ、
システムのパフォーマンスを向上させることができる。
【0045】また、上記第1のバスに第1のダイレクト
メモリアクセス制御手段を接続して、上記第1のバスと
上記バス中継手段内のバッファメモリとの間でデータ転
送制御し、上記第2のバスに第2のダイレクトメモリア
クセス制御手段を接続して、上記第2のバスと上記バス
中継手段内のバッファメモリとの間でデータ転送制御す
るようにし、上記バス中継手段としては、データ転送時
に上記バッファメモリ内のデータがなくなっても出力要
求がきているときにダミーデータを出力する機能と、デ
ータ転送時に出力側のデータ転送が終了した時点で上記
バッファメモリ内のデータが残存しているときに該残存
データを破棄する機能とを持たせることにより、データ
転送されたあるいはデータ転送されようとしているメモ
リ上のデータをCPU等が並べ替え処理するような効率
の悪い作業を省くことができ、またデータ転送のための
転送元アドレスや転送量等の特別の転送仕様テーブルを
用意したり参照したりする手間が省ける。また、異なる
データフォーマットのデバイス間のデータ転送を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の実施の形態に用いられるバス中継器の
内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態の動作の一例を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態の動作の他の例を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】転送前のデータ列の具体例を示す図である。
【図6】転送の際に一部を省略して得られたデータ列の
具体例を示す図である。
【図7】転送の際に別のデータを追加して得られたデー
タ列の具体例を示す図である。
【図8】テクスチャ画像上の転送すべきデータ領域の一
例を示す図である。
【図9】図8のメモリ上でのデータ配列を示す図であ
る。
【図10】いくつかのデータ列にヘッダを付加した一例
を示す図である。
【図11】図10で付加されるヘッダの具体例を示す図
である。
【図12】本発明の実施の形態が適用されたシステムの
一例を示すブロック図である。
【図13】2バスを用いるシステムの従来例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】 11 第1のバス、 12 第2のバス、 13 バス
中継器、 21,26CPU、 22,27 DMAコ
ントローラ、 23,28 デバイス、 24,29
メモリ、 31,32 内部バス、 33 FIFOメ
モリ、 34バッファ制御ユニット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる第1のバスと第2のバスと
    をバッファメモリを有するバス中継手段を介して接続
    し、 上記第1のバスと上記第2のバスとの間でのデータ転送
    を上記バス中継手段内のバッファメモリを介して行い、 上記バス中継手段はデータ転送時にダミーデータを付加
    することにより転送データブロックのサイズを大きくす
    ることを特徴とするデータ転送方法。
  2. 【請求項2】 上記第1のバスに接続された第1のダイ
    レクトメモリアクセス制御手段により、上記第1のバス
    と上記バス中継手段内のバッファメモリとの間でデータ
    転送制御し、 上記第2のバスに接続された第2のダイレクトメモリア
    クセス制御手段により、上記第2のバスと上記バス中継
    手段内のバッファメモリとの間でデータ転送制御し、 上記バス中継手段は、データ転送時に上記バッファメモ
    リ内のデータがなくなっても出力要求がきているときに
    ダミーデータを出力することを特徴とする請求項1記載
    のデータ転送方法。
  3. 【請求項3】 上記バス中継手段はデータ転送時に一部
    のデータを省略することにより転送データブロックのサ
    イズを小さくすることを特徴とする請求項1記載のデー
    タ転送方法。
  4. 【請求項4】 互いに異なる第1のバスと第2のバスと
    をバッファメモリを有するバス中継手段を介して接続
    し、 上記第1のバスと上記第2のバスとの間でのデータ転送
    を上記バス中継手段内のバッファメモリを介して行い、 上記バス中継手段はデータ転送時に一部のデータを省略
    することにより転送データブロックのサイズを小さくす
    ることを特徴とするデータ転送方法。
  5. 【請求項5】 上記第1のバスに接続された第1のダイ
    レクトメモリアクセス制御手段により、上記第1のバス
    と上記バス中継手段内のバッファメモリとの間でデータ
    転送制御し、 上記第2のバスに接続された第2のダイレクトメモリア
    クセス制御手段により、上記第2のバスと上記バス中継
    手段内のバッファメモリとの間でデータ転送制御し、 上記バス中継手段は、データ転送時に出力側のデータ転
    送が終了した時点で上記バッファメモリ内のデータが残
    存しているときに、該残存データを破棄することを特徴
    とする請求項4記載のデータ転送方法。
  6. 【請求項6】 第1のバス及び第2のバスと、 これらの第1のバス及び第2のバスにそれぞれ接続され
    たバッファメモリを有するバス中継手段と、 上記第1のバスに接続された第1のダイレクトメモリア
    クセス制御手段と、 上記第2のバスに接続された第2のダイレクトメモリア
    クセス制御手段とを有し、 上記バス中継手段は、データ転送時に上記バッファメモ
    リ内のデータがなくなっても出力要求がきているときに
    ダミーデータを出力することを特徴とするデータ転送装
    置。
  7. 【請求項7】 上記バス中継手段は、データ転送時に出
    力側のデータ転送が終了した時点で上記バッファメモリ
    内のデータが残存しているときに、該残存データを破棄
    することを特徴とする請求項6記載のデータ転送方法。
  8. 【請求項8】 第1のバス及び第2のバスと、 これらの第1のバス及び第2のバスにそれぞれ接続され
    たバッファメモリを有するバス中継手段と、 上記第1のバスに接続された第1のダイレクトメモリア
    クセス制御手段と、 上記第2のバスに接続された第2のダイレクトメモリア
    クセス制御手段とを有し、 上記バス中継手段は、データ転送時に出力側のデータ転
    送が終了した時点で上記バッファメモリ内のデータが残
    存しているときに、該残存データを破棄することを特徴
    とするデータ転送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000315186A (ja) * 1999-05-06 2000-11-14 Hitachi Ltd 半導体装置

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JP2000315186A (ja) * 1999-05-06 2000-11-14 Hitachi Ltd 半導体装置

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