JPH10307606A - プラント制御システム及びプロセスコントローラ - Google Patents

プラント制御システム及びプロセスコントローラ

Info

Publication number
JPH10307606A
JPH10307606A JP11562197A JP11562197A JPH10307606A JP H10307606 A JPH10307606 A JP H10307606A JP 11562197 A JP11562197 A JP 11562197A JP 11562197 A JP11562197 A JP 11562197A JP H10307606 A JPH10307606 A JP H10307606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cpu
control system
serial
control
controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11562197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3363063B2 (ja
Inventor
Hideyuki Kawamura
英之 河村
Akio Ito
明男 伊藤
Shigeki Adachi
茂樹 足立
Katsuto Shimizu
勝人 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11562197A priority Critical patent/JP3363063B2/ja
Priority to CN 98107944 priority patent/CN1093646C/zh
Publication of JPH10307606A publication Critical patent/JPH10307606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363063B2 publication Critical patent/JP3363063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control By Computers (AREA)
  • Safety Devices In Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】操作端ドライブモジュールの入出力点を固定せ
ず、多様な補機に対応して任意に組み替えできるコント
ローラと、それを用いた配線数の少ないプラント制御装
置を提供する。 【解決手段】制御用コントローラ100に付属したPD
CM(操作端ドライブモジュール)200にCPU20
2、不揮発性メモリ203、シリアルI/F204を設
け、シリアル信号線300とRTB400を介して、対
象補機の関連機器とシリアル信号で送受信する。PDC
M200のメモリ203には、操作端に固有の保護機能
などのプログラムを記憶し、コントローラ100のダウ
ン時、CPU202によって操作端500のホールドを
行う。また、空気源510の異常時には操作端をフェイ
ルセーフ側(全開/全閉)に操作する。PDCM200
の入出力点はハード的に固定しないので、機能の増設や
変更が任意に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラント制御システ
ムに係り、特にプラントを直接制御するプロセスコント
ローラと、そのプロセス機器との接続方式、及び操作端
に固有の処理方式に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模プラントの制御システムで
は、複数のプロセス系統をそれぞれ制御する分散制御が
普及している。例えば、火力発電プラント制御システム
では、マスタ計算機によって統括されるボイラ系統、タ
ービン系統、発電系統など、概ね主機に対応した複数の
系統コントローラを備え、プラントの負荷追従性や制御
精度の向上、シビアな排ガス規制などを実現している。
【0003】各系統コントローラの下に、プラントのプ
ロセス機器を直接制御する複数のプロセスコントローラ
が設けられている。プロセスコントローラは一つのプロ
セッサ(CPU)を備え、その演算処理によって複数の
機器を統括して制御するので、複雑な制御や最適化を容
易にする。また、コントローラのコンパクト化やコスト
低減などの効果を持たらしている。
【0004】しかし、複数の機器が一つのコントローラ
によって操作される場合、そのCPUや入出力手段が故
障すると、そのコントローラの下にある全ての機器の制
御が不可能になり、通常はプラント運転の継続を困難に
する。
【0005】この問題点を解決するために、本出願人は
特公平6−37845号公報(引用例1)に記載のドラ
イブコントロールモジュール(DCM)を備える方式を
提案し、以前から実用に供している。ここでは、1つの
CPUにより複数のプロセス機器(操作端を含む)を直
接制御するコントローラに、各機器に対応しかつ互いに
独立したDCMを設け、このDCMにアナログ及びデジ
タルの入出力部や、CPUの異常時に現状の制御指令値
をホールドして手動調整を可能にするバックアップ手段
を設けている。また、機器側に故障のあるときに、現状
の操作量にロックアップする手段も付加している。
【0006】ところで、従来のプラント制御システムは
現場の振動や温湿度あるいはノイズなどの制約から、上
位制御装置やプロセスコントローラを制御機器室に配備
し、そこから配線を引き回してプロセス側(現場)と接
続している。火力発電プラントなどでは、制御機器室と
プロセスの距離は数十〜数百mにもおよび、全ての操作
端及び計装品について1本ずつ配線する必要があるた
め、配線数が膨大になり配線作業に多大な時間を要して
いる。このため、システム変更の自由度が低く保守性も
劣っていた。このため、特開平8−314505号公報
(引用例2)に記載のように、機器を直接制御するコン
トローラを現場の操作端の近くに配置する提案がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】引用例1に記載の方式
は、機器コントローラにその制御下の各機器と1対1に
対応するDCMを設けることで、機器コントローラの信
頼性と保守性を向上し、発電制御システムに広く適用さ
れている。本出願人による改良はその後も続き、例えば
「最近の火力発電技術(日立評論 Vol.79 1997/3 pp29-
32)」に紹介されているように、上記のDCMにCPU
と不揮発性メモリを搭載し、操作端インタフェースとと
もに、コントローラのダウン時にも動作可能なプラント
補機類の保護機能を内蔵したプログラマブルコントロー
ルモジュール(PCM)を実現している。
【0008】上記のDCMやPCMが1対1に対応する
操作対象のプロセス機器は、一般には補機と呼ばれ、弁
やポンプなどの操作端とその周辺機器からなる。周辺機
器には操作端の制御量(プロセス量)や操作量の計器、
全閉/全開などを検知するリミットスイッチ、操作端の
駆動源等の異常を監視するリレーやスイッチなど、多種
の計器類が含まれる。また、手動調整のために必要な信
号や、関連する他の操作端のインターロック信号などの
入力手段が含まれることもある。さらに、1つの操作端
のみではなく、連動して流量を制御する大弁と小弁のよ
うに、特別の連動関係にある複数の操作端とその周辺機
器を操作対象とする場合もある。
【0009】しかし、上記のように制御性や信頼性の向
上のために、操作端の制御・保護機能が追加されるに伴
って、コントローラの入出力点は増え、配線数が益々増
加する。また、個々の操作端に固有の処理機能は、DC
Mの入出力点の構成を個々に固定して、入出力点の組替
えによるシステムの設計や変更を複雑にする。また、シ
ステムの変更は、たとえ端子台や計装品のタイプ変更で
あっても、入出力点の増減や組替えに連なる場合は、D
CMコネクタの接続と現場の配線作業を伴うので簡単に
は実現できない。さらに、入出力点の増大は、ドライブ
コントロールモジュールの基板サイズに合わせた標準仕
様のコネクタの変更を余儀なくする。コネクタサイズの
増大は、そのままコントローラの大型化となる。
【0010】なお、引用例2のように、コントローラを
その操作端の近くに配置して、制御機器室から現場まで
の配線を減少する方式は、最近のシステムではコスト面
からも有効である。しかし、コントローラを現場に配置
するために空調室を設けるなど、現場環境に対応するた
めの新たな課題が発生する。空調なしでコントローラを
現場配置すると故障率が高くなる。このため、クロック
を下げて演算能力を下げたり、高価な特殊部品を用いた
りする必要があり、実用には供しえない。
【0011】本発明の目的は、上記した現状の問題点を
克服し、ドライブコントロールモジュールの入出力点が
補機によって固定されず、多様な補機に対応して任意な
組替えができるプロセスコントローラと、それを用いた
プラント制御システムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数のプロセス機器を制御する複数のプ
ロセスコントローラをネットワークにより結合して中央
制御機器室に設置し、前記コントローラに付属して1以
上の操作端ドライブモジュールを設け、前記モジュール
と前記プロセス機器を伝送手段を介して接続し、前記プ
ロセス機器を制御するプラント制御システムにおいて、
前記操作端ドライブモジュールに、シリアル/パラレル
変換が双方向に可能なシリアル通信手段を設け、前記プ
ロセス機器における操作端の制御指令値やプロセス量の
計測値などの複数のデータを、シリアル信号線を経由し
て入出力できるように構成したことを特徴とする。
【0013】また、前記操作端ドライブモジュールに、
対象操作端に固有の処理機能をソフトウェア化して格納
する不揮発性のメモリと、前記ソフトウェアを前記プロ
セスコントローラと独立して実行するCPUを設け、前
記固有の処理機能に必要なデータを前記シリアル信号線
を経由して入出力することを特徴とする。
【0014】前記固有の処理機能は、例えば対象操作端
のホールドやフェイルセーフ操作を行う保護(インター
ロック)機能である。あるいは、後述する連動制御機能
などである。
【0015】また、前記プロセス機器の近傍に、双方向
のシリアル/パラレル変換をして前記シリアル信号線と
送受信するシリアル通信手段と、前記プロセス機器の駆
動手段や計器と並列接続して前記データを入出力する入
出力点端子を含む、リモート端子台モジュールを設けた
ことを特徴とする。
【0016】前記リモート端子台モジュールは、従来の
DCMからCPUやメモリなどによる機能を除いたもの
で、ハードウェアの回路手段によって構成され、現場に
おける耐環境性を向上してプロセス機器の近傍への配置
を可能にしている。
【0017】前記リモート端子台モジュールは、前記プ
ロセス機器とアナログデータを入出力するものと、ディ
ジタルデータ(接点信号など)を入出力するものとに分
け、前記シリアル信号線を介してディジタルのデータを
送受信できるように構成してもよい。この場合、アナロ
グタイプの端子台モジュールには、アナログ/ディジタ
ル変換手段およびディジタル/アナログ変換手段が設け
られる。
【0018】また、前記リモート端子台モジュールが入
出力点の数または信号の種別などから複数に分割される
場合、各リモート端子台モジュール間をマルチドロップ
で接続することを特徴とする。これにより、入出力点数
の増大などに簡単に対応できる。なお、入出力点数の上
限は、プラントの制御周期などから許容されるシリアル
信号の通信量によって規制される。
【0019】さらに、前記操作端ドライブモジュールと
前記リモート端子台モジュール間を、2重化シリアル回
線で構成することを特徴とする。これにより、システム
の信頼性を向上できる。
【0020】本発明は、特定のプロセス量を制御するた
めに複数の操作端間で連動制御を行う場合に、前記連動
制御の処理手順を前記操作端ドライブモジュールの前記
メモリに格納し、前記CPUで各操作端の個別の制御指
令値を演算し、前記シリアル信号線を通じて各操作端に
シリアルに伝送する。このような例に、弁開度サイズの
異なる大流量弁と小流量弁の2つの操作端による2弁連
動制御がある。あるいは、供給容量の異なる複数の給水
ポンプ等の連動制御がある。
【0021】また、前記メモリに前記操作端を連動保護
する処理手順を格納し、前記CPUが操作端の異常動作
を監視するデータを各操作端から前記シリアル信号線を
通じて受信し、何れかの操作端の動作に異常が認められ
る場合に、当該操作端の全部または一部をフェイルセー
フ側に動作させる。
【0022】本発明のプロセスコントローラは、プロセ
ス機器の制御演算を行う第1のCPUと、前記CPUと
バスを介して接続される複数の操作端ドライブモジュー
ルを設け、前記モジュールと前記プロセス機器を伝送手
段を介して接続し、前記プロセス機器を制御するものに
おいて、前記操作端ドライブモジュールに、対象操作端
の固有の処理機能をソフトウェアで化して書き換え可能
に格納する不揮発性メモリと、前記ソフトウェアを前記
第1のCPUと独立して実行す第2のCPUを設け、前
記第1のCPUの制御演算に必要なデータと前記第2の
CPUの固有の処理に必要なデータを、前記シリアル信
号線を経由して入出力できるように構成されてなる。
【0023】本発明の構成によれば、以下のような作
用、効果が実現される。前記操作端ドライブモジュール
は、プロセス機器との入出力をシリアル伝送によって行
うので、その入出力点の構成が対象機器毎に固定され
ず、入出力点の増減や組替えがアドレスの設定によって
自由に行えるので、対象機器に応じた固有の処理を簡単
に付加できる。
【0024】例えば、操作端ドライブモジュールにソフ
トウェアの保護機能を設け、プロセスコントローラのC
PUがダウンしたときに、操作端ドライブモジュールの
CPUで対象操作端を現状保持したり、プロセス機器側
に異常があるときに操作端をフェイルセーフ側に動作さ
せることができる。また、複数の操作端の連動制御をハ
ード的に分割せずにひと纏めにして処理することもでき
る。しかも、このようなプロセス機器に固有の処理を設
けても、制御機器室と現場の配線を変更する必要はな
い。
【0025】前記操作端ドライブモジュールと対象プロ
セス機器の配線は、前記端子台モジュールを介して、1
本のシリアル信号線で接続できる。また、プロセス機器
の入出力点数が増加したときなどは、端子台モジュール
を増設してその間をマルチドロップ接続すればよいの
で、従来の膨大な配線量と配線作業に対する抜本的な解
決を与えることができる。
【0026】このように、本発明によれば、プロセスコ
ントローラの標準化と、個々の操作端に固有のインター
ロックや連動処理を簡単に設けることができ、制御性能
や信頼性を向上できる。また、制御機器室と現場の配線
を大幅に削減できるので、プラントシステムの構築や変
更あるいはメンテナンスを容易にする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1及び第2の実
施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0028】図2に、本発明を適用する発電プラントの
一例として、一軸型コンバインドサイクルプラントの構
成を示す。コンバインドサイクルプラントは圧縮機、タ
ービン、燃焼器からなるガスタービン、このガスタービ
ンの排熱を回収し蒸気タービンへ供給する排熱回収ボイ
ラ、ガスタービンと1軸で直結され回転する蒸気タービ
ン及び発電機の各主機と、その操作や計測のための補機
類から構成される。図示の加減弁は操作端で、タービン
の補機の一つである。
【0029】図3は、図2のコンバインドサイクルプラ
ントによる発電所のレイアウトを示す。図示例は4軸分
を一つの系列(グループ)とし、2系列で一つの発電所
を構成している。このプラントの配置スペースは一辺が
300m程度にもなる。一方、プラントの各設備を制御
するプラント制御装置は、ふつう中央操作室に近い制御
機器室と呼ばれる部屋に設置される。従来は、この制御
機器室から現場の各補機の操作端や計測点まで、数十〜
数百mの距離を1本ずつ配線している。ちなみに、4軸
セット×2系列のコンバインドサイクルの場合、システ
ム全体ではこのような配線を数千本も必要としていた。
【0030】図4は、火力発電プラント制御システムの
概略の構成を示す。図示の制御システムは、図2の1系
列4軸分の構成を示している。中央操作室には系列制御
盤と大型スクリーン、系列共通制御装置、集中保守ツー
ルなどが配置される。一方、制御機器室は中央操作室と
系列ネットワークで接続され、各軸別に軸マスタ計算機
や各主機の制御装置などが配置される。本発明で直接の
対象となる制御用コントローラは、例えばガスタービン
・蒸気タービン制御装置やボイラ制御装置などである。
【0031】図1は、本発明の第1の実施形態による制
御用コントローラと、その制御対象補機との接続を示す
プラント制御装置の構成である。
【0032】制御用コントローラ100は、CPU10
1、メモリ102、PIOインタフェース104を備
え、コントローラ内部バス105によって接続してい
る。CPU101は対象主機、例えばボイラの全体プロ
セスまたは部分プロセスを制御する。通常は伝送インタ
フェース103を有し、他の制御用コントローラと接続
して分散制御する。
【0033】さらに、PIOインタフェース104から
PIO拡張バス106を介して、複数のドライブコント
ロールモジュール200−1〜200−nを設けてい
る。各々のドライブコントロールモジュール200はP
IOインタフェース201、CPU202、メモリ20
3及びシリアルインタフェース204を基板上に実装し
たカードでなる。メモリ203は書き換え可能な不揮発
性メモリで、従来はハードウェアで構成していた操作端
毎の保護機能を、ソフトウェア(プログラム)によって
構成して格納している。このように、プログム可能なド
ライブコントロールモジュール200を、以後はPDC
M(Programmable Drive Control Module)と呼ぶ。
【0034】本実施例のPDCM200は、制御対象と
なる現場の補機と1対1に対応し、操作端とその周辺機
器を1本のシリアル信号線300によって接続する。こ
のために、シリアルインタフェース204を備え、CP
U202からのパラレルデータをシリアルデータに変換
し、また、シリアル信号線300からのシリアルデータ
をパラレルデータに変換する。
【0035】図1のように、シリアル信号線300はR
TB(Remote Terminal Box)400を介して、操作端
を含む対象補機と入出力する。図5に示すように、シリ
アル信号線300はツイストペア・シリアル・ケーブル
301の両端に、ツイストペアケーブルコネクタ30
2、303を接続したものからなり、制御機器室のPD
CM200と現場のRTB400をコネクタ接続する。
従来のように、入出力点数分の配線の1本々々に圧着端
子を設けてネジ止めするのに比べて、配線作業が簡単で
保守点検も容易になる。
【0036】また、ケーブル301とコネクタ302、
303を追加するのみで、シリアル回線の2重化が簡単
に実現できる。この、2重化したシリアル回線で、ケー
ブル301の配置ルートを別々にすると、火災や地震な
どによる被害を片系に止めて、システムの復旧を容易に
することもできる。
【0037】シリアルツイストペアケーブルは1本のケ
ーブルで、制御演算周期から許容されるシリアル通信容
量の範囲で、P/S変換した複数の信号を伝送できる。
また、対象補機の入出力点数などの必要から、図1のよ
うに複数のRTB400−1、400−2を使用する場
合は、RTB間をマルチドロップによってシリアル接続
するので、現場と制御機器室間を接続するシリアル信号
線を増加する必要は無い。なお、RTB400の構成に
ついては後述する。
【0038】図1における対象補機は、空気式調節弁5
00を操作端とする流量制御弁とその周辺機器からな
る。電空変換器(E/P)503は、RTB400−1
のアナログ出力部(AO)のチャネルから出力される
操作量の電流値(E)に比例して移動するソレノイドノ
ズルによって、空気圧源510から供給される空気量を
調節し、操作量(E)に対応する空気圧(P)に変換す
る。空気圧・バルブ位置変換器(P/P)502は、空
気圧源510から供給されて、空気圧(P)に対応した
バルブ位置に弁500の開度を調節する。P/P502
に設けられた弁開度計507により、操作端の弁開度が
アナログ入力部(AI)のチャネルに入力される。ま
た、操作端で制御されたプロセス流量が流量計501で
測定され、AIのチャネルに入力される。
【0039】リミットスイッチ506は、操作端500
の全開または全閉を検出し、その検出信号をRTB40
0−2のディジタル入力部(DI)のチャネルに、ま
た、空気圧監視圧力SW508、509は、空気圧源5
10からの空気の供給をそれぞれ監視し、空気圧が異常
低下(空気喪失)したとき、空気圧異常信号をDIのチ
ャネルまたはに入力する。RTB400−2のディ
ジタル出力部(DO)のチャネルから出力されるイン
ターロック信号は、強制動作電磁弁504を動作して操
作端500を全開または全閉する。また、チャネルか
ら出力されるホールド信号は、開度保持電磁弁505を
動作して操作端500の開度を現状に保持する。
【0040】図6は、アナログ信号及びディジタル信号
の入出力を行うRTBの構成を示す。本実施例のRTB
は、引用例などに記載のある従来のドライブコントロー
ルモジュールから、そのCPUやメモリにより実現する
機能を除き、対象機器とのインターフェース機能をハー
ドウェア回路によって構成して、対象機器の近傍に配置
している。
【0041】RTB400は、シリアル信号線300を
介して送受信するデータを、シリアル(S)からパラレ
ル(P)にまたはその逆に変換(P⇔S)するシリアル
I/F401、RTB400が扱う信号のアドレスを設
定するアドレス設定器402、RTB400の動作のク
ロック信号を出力する発信回路403を有している。
【0042】対象補機の関連機器とは端子台200で接
続し、そのDI信号はレベルチェンジャ407を介し
て、信号レベルを変更して取り込む。また、AI信号は
2次変換器を介して取り込み、MPX(マルチプレク
サ)406、A/D変換器405によりディジタルデー
タに変換する。これらの入力データは、シリアルI/F
401で順番にシリアル信号に変換され、このときアド
レスを付与されて、所定のタイミングでシリアル信号線
300に送出される。
【0043】一方、シリアルI/F401が受信したシ
リアル信号は、シリアル接続のRTBが複数の場合に自
局宛のアドレスのみ取り込む。インターロックなどのD
O信号は、ラッチ回路411の該当のアドレス部にラッ
チしたのち、レベルチエンジャ412、端子台420を
介して対応する操作機器に出力する。操作端指令のAO
信号はD/A変換器413、DE−MPX414を介し
てアナログデータに変換し、アンプ415で増幅して出
力する。なお、図1のように、アナログ信号とディジタ
ル信号の入出力を別々のRTBで分担する場合は、一方
の機能のみを備えればよい。
【0044】RTB400における上記の動作は、それ
ぞれ入力制御回路404と出力制御回路410によって
制御される。制御回路404、410は、LSIなどの
ハード回路により構成され、発信回路403のクロック
で歩進しながら、所定のシーケンスにより各回路の動作
を進行させる。RTBと制御用コントローラの動作は非
同期に行われてよいが、シリアル接続している全てのR
TBの一連の入出力周期は、制御用コントローラ100
の制御周期に制約される。また、RTB400のその他
の機器や回路もハード鋼製されているので、高温や塵埃
あるいはノイズなどの多い現場の環境下でも誤動作が少
ない。
【0045】このように、本実施例のRTBはCPUや
メモリを持たず、ハードウェアのみによって耐環境性を
向上しているので、空調室などを用いることなく現場の
対象機器近くに設置できる。また、1本のツイストペア
シリアルケーブルによって簡単にマルチドロップ接続し
て、入出力点を必要に応じて増やすことができるので、
システムの構築や変更あるいはRTB内部の機器の変更
が容易になる。
【0046】次に、第1の実施形態によるプラント制御
装置の動作を説明する。まず、シリアル信号の送受信処
理から説明する。図7は、シリアル信号のフォーマット
とその送受信処理フローを示している。(a)に示すよ
うに、シリアル信号はスタートフラグ、データ、アドレ
ス、エンドフラグなどの後に、それらを反転した反転デ
ータが付加されている。PDCM200とRTB400
の間では、各々のシリアルI/204、401で共に使
用している専用LSIによって、送受信を折り返しなが
ら処理する。
【0047】同図(b)に示すように、PDCM200
がデータ送受信処理をスタートすると(s101)、送
信シリアル信号を作成し(s103)、RTB400側
へ送信する(s103)。RTB400はシリアル信号
を受信すると(s104)、データの合理性チエックに
よるデータ受信処理を行なう(s105)。合理性チエ
ックは反転データ比較処理、反転フラグチエック、タイ
ムアウト判断を行なう(s1051)。この結果、RT
Bからの受信が正常であれば、該当のアドレスへデータ
を渡し(s1052)、異常があればデータを廃棄する
(s1053)。その後、RTB400側からPDCM
200側へ、折り返しデータ送信処理が自動スタートす
る(s106)。RTB400は送信シリアル信号を作
成し(s107)、PDCM200側へ送信する(s1
08)。PDCM200は折り返し信号を受信すると
(s109)、ステップs105と同様の合理性チエッ
クによるデータ受信処理を行ない、正常受信の場合にデ
ータを該当アドレスに取り込む(s110)。
【0048】図8に、シリアル信号のアドレスを説明す
る。(a)のように、PDCM200とRTB400が
シリアル接続しているとき、RTB400の入出力デー
タのアドレスは、例えば(b)のテーブルのように設定
される。すなわち、PDCM200からRTB400−
1に送信される出力1、出力2のアドレスは、RTB
(1)の出力データアドレスの1、2となる。例えば、
出力データアドレス1は操作端の制御指令値である。図
示のアドレス3、4は未使用で、欠番となっている。一
方、RTB400−1からPDCM200に送信される
入力1、入力2のアドレスは、RTB(1)の入力デー
タアドレスの1、2となる。例えば、入力データアドレ
ス1はプロセス量の計測値である。
【0049】シリアル信号には上記の対応表によるアド
レスが付与され、アドレス順に送信される。通常、A
I,AOのアナログ信号はディジタル化され、複数ビッ
トによって表現されるので、1フレームに1個で伝送さ
れる。しかし、DI,DOのディジタル信号は1フレー
ムに複数のアドレスをまとめて伝送することが多い。
【0050】図9に、PDCMが行うプラント保護動作
の処理フローを示す。この処理プログラムはPDCM2
00のメモリ203に格納され、CPU202によって
実行される。通常の自動制御が行われている場合に、C
PU202は制御周期毎に以下の手順で処理する。
【0051】まず、CPU101の正常信号を参照し、
コントローラ100が正常に動作しているかチエックす
る(s201)。正常であれば、弁開度計507の測定
値を参照し、弁開度信号に対しRTB正常診断を行なう
(s202)。RTB正常診断は上記受信処理時の合理
性判定チエックである。弁開度計信号が正常であれば指
令値通りに動作しているかチエックする(s203)。
正常に動作していれば、操作端の弁開度のリミットスイ
ッチ506の測定値を参照し、そのRTB正常診断(s
204)の結果が正常であれば、開度LS信号の値が正
常側(1/0)であるかチエックする(s205)。正
常であれば、空気圧監視圧力SW508、509の測定
値を参照し、そのRTB正常診断(s206)の結果が
正常であれば、空気圧に異常がないかチエックする(s
207)。異常がなければ、当該周期の処理を終了す
る。
【0052】一方、s201で異常と判定されると、コ
ントローラ異常とみてホールド信号を出力し(s20
8)、開度保持電磁弁505によって操作端500の開
度を現状に保持し、手動モードを可能にする(s21
1)。また、s202などによるRTB正常診断の結果
が異常のとき()、RTB異常とみてインターロック
信号を出力し(s209)、強制動作電磁弁504によ
って操作端500をフェイルセーフの方向(全開または
全閉)に操作する。さらに、s203、s205及びs
207の何れかで異常な場合には、操作端異常とみてイ
ンターロック信号を出力し(s210)、s212でフ
ェイルセーフの方向(全開または全閉)に操作し、プラ
ント事故の発生や拡大を防止する。
【0053】このように、制御用コントローラ100の
異常時に、PDCM200のCPU202が独自に制御
演算を行い、操作端のインターロックを行うことができ
る。上記の処理で、RTB正常診断などはシリアルI/
F204の専用LSIによって行なってもよい。また、
メモリ203に記憶しているソフトウェアによる保護回
路を、図4の保守ツール(ワークステーション)のCR
Tにビジュアル化し、その動作状態を監視することも可
能である。
【0054】以上、第1の実施形態によれば、シリアル
接続によりPDCMの入出力点が固定されないので、イ
ンタロックやホールドなど、操作端毎に異なる固有の処
理に対応して、標準のPDCMを用いた自由な組替えが
でき、任意のシステム設計を容易に行なえる。また、マ
ルチドロップにより複数台のRTBをシリアル接続でき
るので、対象補機の入出力点数、操作端や計装品のタイ
プ等の多様化にも柔軟に対応できる。当然の結果とし
て、PDCMと現場の対象補機は、原理的には1本のシ
リアル信号線によって接続できるので、現場配線が大幅
に削減される。
【0055】もちろん、対象補機とのシリアル信号線は
1本に限られるものではない。上述のように、シリアル
信号線を2重化してもよい。また、プラント制御システ
ムでは、全体への影響が著しいプロセスデータなどの喪
失を回避するために、該当の計測点を2重化構成にする
ことも行われる。
【0056】図10は、PDCMと対象補機を複数のシ
リアル信号線で接続する、他の実施例を示したものであ
る。図1との相違は、2重化されたプロセス流量計50
1a、501bの測定値(AI)のそれぞれを、専用の
RTB400−1a,1b及びDPCM200−1a,
1bを介して、制御用コントローラ100に入力してい
る点である。
【0057】本実施例では、対象補機の入出力を1つの
PDCMに一括せず、特定の信号を専用に入出力するP
DCMを別置し、専用のシリアル信号線とRTBを介し
て接続している。これによっても、従来の配線数を大幅
に削減しながら、システムの信頼性を維持している。こ
の場合、PDCM独自の保護機能などは一つのDPCM
に一括されるので、それらの入出力点が固定化されるこ
とはなく、機能の増設や変更あるいは補機側の機種変更
などに柔軟に対応した組替えが可能である。
【0058】このように、シリアル回線の2重化によ
り、片系(主系)が断線などの異常を起こしても、残り
の片系に機能を引き継ぐことができる。さらに、災害に
備えて2重化したシリアル回線を、発電所内で別ルート
で配線すると、一層、システムの信頼性を向上できる。
本実施形態によれば、シリアル通信によって配線が大幅
に削減され、入出力点も固定されないので、このような
冗長構成が容易に実現できる。
【0059】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。上記した第1の実施形態では、PDCMは対象補機
の操作端と1対1に対応し、制御用コントローラ100
の制御指令はPDCMを経由して対応する操作端に出力
される。しかし、本来は1つの制御機能でありがら、複
数の操作端に分担して処理される場合がある。例えば、
広いレンジの流量を全ての範囲で精度よく制御するため
には、大きいサイズの弁と小さいサイズの弁を並置し、
両者を連動しながら調整する必要がある。ちなみに、石
炭火力発電所では3つの弁を連動して操作するケースが
ある。
【0060】従来、このような連動制御は、制御用コン
トローラで各操作端の個別指令を演算し、各々のドライ
ブコントロールモジュールを通じて出力していた。すな
わち、機能的にはひと纏まりの構成でありながら、ハー
ドウェアを分割して処理していた。本実施形態では、こ
のよな機能的にはひと纏まりの連動制御を、以下のよう
に1つのPDCMによって実行する。
【0061】図11は、2弁連動制御を行うプラント制
御装置の概略図である。制御装置の基本的な構成は図1
と同様になるが、PDCM200の対象操作端は大流量
弁600と小流量弁700になる。各弁の周辺機器につ
いては図示を省略しているが、図1とほぼ同じになる。
【0062】CPU100からトータルの流量制御指令
を受け取ったPDCM200は、2弁連動制御プログラ
ムを実行して大流量弁600及び小流量弁700開度指
令を出力し、シリアル信号線300とRTB400−1
〜4を経由して制御する。RTB400−1(AI/
O)、400−2(DI/O)は大流量弁600及びそ
の周辺機器と、RTB400−3(AI/O)、400
−4(DI/O)は小流量弁700及びその周辺機器
と、それぞれ接続している。
【0063】PDCM200は、上記の2弁連動制御と
ともに、インターロックロジックの制御演算を実行し、
プラントを保護する。なお、2弁連動制御の手順やイン
タロックのロジックは、メモリ203にプログラムで記
憶されている。
【0064】図12に、2弁連動制御の特性図の一例を
示す。流量の50%以下では、小流量弁700の弁開度
のみを流量に比例して制御し、この間大流量弁600を
全閉にする。一方、流量の50%以上では、小流量弁7
00を全開に保持し、大流量弁600の弁開度を流量に
比例して制御する。本例のPDCM200は、コントロ
ーラ100からの制御指令にしたがって、大流量弁60
0と小流量弁700それぞれの弁開度を演算し、シリア
ル伝送によって各々に指令する。これにより、流量の0
〜100%の範囲を精度よく制御できる。
【0065】図13に、インターロックロジックの処理
フローを示す。通常の自動制御時、まずコントローラ正
常信号によってコントローラ100が正常か判断する。
コントローラ異常と認められる場合は操作端の開度保持
指令を出力し、手動モードに切り替える(s308,s
312)。一方、コントローラ100が正常動作してい
る場合は、各操作端からの計測信号をRTB正常診断
(s300)を経て参照し、以下のインターロックロジ
ックによる判定を行う。
【0066】まず、小流量弁700側の動作チエックを
行う。小流量弁700の開度計信号を参照し、小流量弁
700が指令値通りに動作しているかチエックする(s
302)。正常であれば、小流量弁700のリミットス
イッチ信号を参照し、小流量弁700が連動関係に従っ
て正常に動作しているかチエックする(s303)。リ
ミットスイッチ信号が正常であれば、空気源圧力SW信
号を参照し、空気圧源が正常かチエックする(s30
4)。上記s302〜s304のいずれかで小流量弁7
00の異常が検知されると(s310)、大流量弁・小
流量弁全閉(または全開)の電磁弁出力を発行し、フェ
イルセーフ操作を行う(s313)。小流量弁700側
の各判定が正常であれば、次に大流量弁600側につい
て、ステップs305〜s307により、小流量弁70
0側と同様に動作チエックを行い、異常が検知されると
フェイルセーフ操作を行う。ただし、連動制御操作端の
一方のみをフェイルセーフ操作することもある。
【0067】上記のインターロックの処理手順はメモリ
203に格納されるが、これを図4の保守ツールでシー
ケンス図または論理回路図に変換し、CRTでその動作
状態を監視することができる。
【0068】以上のように、本実施形態では制御機能が
同じで連動関係にある複数の流量弁の各制御指令を、1
つのPDCMに格納したプログラムによって演算し、P
DCMからのシリアル接続によって各々の弁を連動制御
する。また、それら各弁のインターロックも、PDCM
に格納したロジックにより連動処理する。これにより、
本来はひと纏まりの機能をハードウェアを分割すること
なく簡単に構成できるので、システムの制御性能を向上
でき、またシステムのフェイルセーフな設計を容易にす
る。
【0069】なお、上記実施例では大流量弁と小流量弁
の連動制御を示したが、本発明はこれに限られない。た
とえば、火力発電プラントでは、この他に給水ポンプ、
再循環ポンプ、制御油ポンプ、燃料ポンプ、重油ポンプ
等の大型補機で、その周辺機器との間で同様な連動制御
が行われている。本発明はこのような連動制御にも適用
でき、実施例の場合と同様な効果を奏することができ
る。
【0070】また、本例のような連動制御に関わる範囲
は、保護機能を含む入出力点数は20以上の多数になる
ことが多い。しかし、本PDCMはシリアル接続によっ
て多数の入出力点を可能にしているので、従来のように
特別仕様のコネクタを用いる必要がなくなり、システム
設計が容易で保守性も向上できる。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、制御用コントローラに
付属し、プラントの対象補機との入出力を行う操作端ド
ライブモジュールにシリアルIFを設けて、対象補機と
1本のシリアル信号線によって接続しているので、現場
配線が大幅に削減でき、操作端ドライブモジュールの標
準化が可能になるなど、システムの構築を容易にし、そ
のコストを低減できる効果がある。
【0072】また、操作端ドライブモジュールに制御用
コントローラと独立して演算するCPUを搭載して、対
象補機のインターロックなど操作端に固有の処理を実行
する場合に、上記のシリアル接続によって、操作端ドラ
イブモジュール複数の入出力点がハード的に固定される
ことがないので、入出力点の自由な組替えによる機能の
追加や変更を容易に行なうことができ、システムの制御
性と信頼性を向上できる効果がある。
【0073】さらに、複数の操作端が本来1つの機能を
達成する連動関係にある場合に、これら操作端を1つの
操作端ドライブモジュールを通じてハード的に分割する
ことなく制御できるので、システムの制御性能の向上と
フェイルセーフな設計を容易にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラント制御装置の一実施例を示す構
成図。
【図2】本発明を適用するプラントの一例を示す概略
図。
【図3】図2のプラントのレイアウトを示す説明図。
【図4】図2のプラントの全体的な監視制御を行う監視
制御システムの構成図。
【図5】シリアル信号線とその接続の一実施例を示す説
明図。
【図6】RTBの一実施例を示す構成図。
【図7】PDCMとRTB間のシリアル信号と、その送
受信処理を示す説明図。
【図8】RTB側における入出力データとその設定アド
レスの説明図。
【図9】PDCMによるインターロック処理の一実施例
を示すフローチャート。
【図10】図1を変形し、シリアル接続を多重化したプ
ラント制御装置の構成図。
【図11】本発明のプラント制御装置の他の実施例で、
連動制御を示す構成図。
【図12】大流量弁と小流量弁の連動制御で、流量に対
する分担を示す説明図。
【図13】図10の連動制御で、PDCMによるインタ
ーロックを示すフローチャート。
【符号の説明】
100…制御用コントローラ、101…CPU、102
…メモリ、103…伝送インタフェース、104…PI
/Oインタフェース、105…内部バス、200…PD
CM(Programmable Drive Cnotrol Module)、201
…PI/Oインタフェース、202…CPU、203…
不揮発性メモリ、204…シリアルI/F、300…シ
リアル信号線、400…RTB(Remote Terminal Bo
x)、401…シリアルI/F、402…アドレス設定
器、403…発信回路、404…入力制御回路、405
…A/D変換器、406…MPX、407…レベルチェ
ンジャ、408…2次変換器、410…出力制御回路、
411…ラッチ回路、412…レベルチェンジャ、41
3…D/A変換器、414…DE−MPX、415…ア
ンプ回路、420…端子台、500…空気式調節弁(操
作端)、501…プロセス流量計、502…P/P変換
器、503…E/P変換器、504…強制動作電磁弁、
505…開度保持電磁弁、506…開度監視リミットS
W、507…弁開度計、508,509…空気圧監視圧
力SW、510…空気源、600…大流量弁、700…
小流量弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 勝人 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のプロセス機器を制御する複数のプ
    ロセスコントローラをネットワークにより結合して中央
    制御機器室に設置し、前記コントローラに付属して1以
    上の操作端ドライブモジュールを設け、前記モジュール
    と前記プロセス機器を伝送手段を介して接続し、前記プ
    ロセス機器を制御するプラント制御システムにおいて、 前記操作端ドライブモジュールに、シリアル/パラレル
    変換が双方向に可能なシリアル通信手段を設け、前記プ
    ロセス機器における操作端の制御指令値やプロセス量の
    計測値などの複数のデータを、シリアル信号線を経由し
    て入出力するように構成したことを特徴とするプラント
    制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記操作端ドライブモジュールに、対象操作端に固有の
    処理機能をソフトウェア化して格納する不揮発性のメモ
    リと、前記ソフトウェアを前記プロセスコントローラと
    独立して実行するCPUを設け、前記固有の処理機能に
    必要なデータを前記シリアル信号線を経由して入出力す
    ることを特徴とするプラント制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記固有の処理機能が保護機能で、対象操作端をホール
    ドおよび/またはフェイルセーフ操作するプラント制御
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、 前記プロセス機器の近傍に、双方向のシリアル/パラレ
    ル変換をして前記シリアル信号線と送受信するシリアル
    通信手段と、前記プロセス機器の駆動手段や計器と並列
    接続して前記データを入出力する入出力点端子を含むリ
    モート端子台モジュールを設けたことを特徴とするプラ
    ント制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記リモート端子台モジュールは、前記プロセス機器と
    アナログデータを入出力するものと、ディジタルデータ
    (接点信号など)を入出力するものとに分けられ、前記
    シリアル信号線を介してディジタルのデータを送受信で
    きるように構成したことを特徴とするプラント制御シス
    テム。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、 前記リモート端子台モジュールがCPUやメモリを持た
    ず、ハードウェアの回路手段によって構成されているプ
    ラント制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項4、5または6において、 前記リモート端子台モジュールが入出力点の数または信
    号の種別などから複数に分割される場合、各リモート端
    子台モジュール間をマルチドロップで接続することを特
    徴とするプラント制御システム。
  8. 【請求項8】 請求項4、5、6または7において、 前記操作端ドライブモジュールと前記リモート端子台モ
    ジュール間を、2重化シリアル回線で構成することを特
    徴とするプラント制御システム。
  9. 【請求項9】 中央制御機器室にネットワークを介して
    結合する計算機とプラントの複数のプロセス機器を制御
    するプロセスコントローラを設置し、前記コントローラ
    に付属して複数の操作端ドライブモジュールを設け、前
    記モジュールと前記プロセス機器を伝送手段を介して接
    続し、前記プロセス機器を制御するプラント制御システ
    ムにおいて、 前記操作端ドライブモジュールに、対象操作端に固有の
    処理機能をソフトウェアにより格納する不揮発性のメモ
    リと、前記ソフトウェアを前記プロセスコントローラと
    独立して実行するCPUと、双方向のシリアル/パラレ
    ル変換が可能なシリアル通信手段を設け、 特定のプロセス量を制御するために複数の操作端間で連
    動制御を行う場合に、前記連動制御の処理手順を前記メ
    モリに格納し、前記CPUで各操作端の個別の制御指令
    値を演算し、前記シリアル信号線を通じて各操作端にシ
    リアルに伝送するように構成したことを特徴とするプラ
    ント制御システム。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記メモリに前記操作端を連動保護する処理手順を格納
    し、前記CPUが操作端の異常動作を監視するデータを
    各操作端から前記シリアル信号線を通じて受信し、何れ
    かの操作端の動作に異常が認められる場合に、当該操作
    端の全部または一部をフェイルセーフ側に動作させるこ
    とを特徴とするプラント制御システム。
  11. 【請求項11】 請求項9または10において、 前記メモリに格納されている前記連動制御および/また
    は前記連動保護の処理手順をビジュアル化し、前記CP
    Uによる処理動作を表示する監視手段を前記中央制御機
    器室の前記ネットワークに結合し、前記計算機によって
    統括制御されることを特徴とするプラント制御システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項9、10または11において、 前記連動制御を行う複数の操作端は、弁開度サイズの異
    なる複数の流量弁あるいは供給容量の異なる複数の流量
    ポンプ等であるプラント制御システム。
  13. 【請求項13】 中央制御機器室に複数のプロセス機器
    の制御演算を行う第1のCPUと、前記CPUとバスを
    介して接続される複数の操作端ドライブモジュールを設
    け、前記モジュールと前記プロセス機器を伝送手段を介
    して接続し、前記プロセス機器を制御するプロセスコン
    トローラにおいて、 前記操作端ドライブモジュールに、対象操作端の固有の
    処理機能をソフトウェアで作成して書き換え可能に格納
    する不揮発性メモリと、前記ソフトウェアを前記第1の
    CPUと独立して実行する第2のCPUを設け、前記第
    1のCPUの制御演算に必要なデータと前記第2のCP
    Uの固有の処理に必要なデータを、前記シリアル信号線
    を経由して入出力できるように構成したことを特徴とす
    るプロセスコントローラ。
  14. 【請求項14】 請求項13において、 前記固有の処理機能は、対象操作端のインターロックお
    よび/または複数の操作端間の連動制御であることを特
    徴とするプロセスコントローラ。
JP11562197A 1997-05-06 1997-05-06 プラント制御システム及びプロセスコントローラ Expired - Fee Related JP3363063B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11562197A JP3363063B2 (ja) 1997-05-06 1997-05-06 プラント制御システム及びプロセスコントローラ
CN 98107944 CN1093646C (zh) 1997-05-06 1998-05-06 设备控制系统和过程控制器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11562197A JP3363063B2 (ja) 1997-05-06 1997-05-06 プラント制御システム及びプロセスコントローラ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002131364A Division JP3825363B2 (ja) 2002-05-07 2002-05-07 プラント制御システム及びプロセスコントローラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10307606A true JPH10307606A (ja) 1998-11-17
JP3363063B2 JP3363063B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=14667195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11562197A Expired - Fee Related JP3363063B2 (ja) 1997-05-06 1997-05-06 プラント制御システム及びプロセスコントローラ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3363063B2 (ja)
CN (1) CN1093646C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337706A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Sumitomo Chem Co Ltd プロセス制御方法、プロセス制御装置、プロセス制御システムおよびプロセス制御方法を実行するプログラムを記録した記録媒体
CN102650853A (zh) * 2011-02-28 2012-08-29 Somfy两合公司 包括能够建议将要发送给家庭自动化器具的下一控制命令的接口的控制设备
US8564466B2 (en) 2011-08-01 2013-10-22 Mitsubishi Electric Corporation Analog input system, analog output system, and analog input/output system
CN110703638A (zh) * 2018-07-10 2020-01-17 横河电机株式会社 现场仪表和仪器控制方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE20307308U1 (de) * 2003-05-09 2003-07-03 Dbt Autom Gmbh Steuergerät für den untertägigen Bergbau
ITCO20110065A1 (it) * 2011-12-15 2013-06-16 Nuovo Pignone Spa Metodo per controllare una pluralita' di macchine, sistema di controllo e impianto
CN104145482B (zh) * 2012-03-09 2018-01-30 株式会社爱霓威亚 互锁异常的检测方法以及使用于该方法的子站终端机
CN104266316A (zh) * 2014-10-24 2015-01-07 中国扬子集团滁州扬子空调器有限公司 一种应用于空调器的热回收控制电路

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001337706A (ja) * 2000-05-25 2001-12-07 Sumitomo Chem Co Ltd プロセス制御方法、プロセス制御装置、プロセス制御システムおよびプロセス制御方法を実行するプログラムを記録した記録媒体
CN102650853A (zh) * 2011-02-28 2012-08-29 Somfy两合公司 包括能够建议将要发送给家庭自动化器具的下一控制命令的接口的控制设备
US8564466B2 (en) 2011-08-01 2013-10-22 Mitsubishi Electric Corporation Analog input system, analog output system, and analog input/output system
CN110703638A (zh) * 2018-07-10 2020-01-17 横河电机株式会社 现场仪表和仪器控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1093646C (zh) 2002-10-30
CN1201923A (zh) 1998-12-16
JP3363063B2 (ja) 2003-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6225244B2 (ja) 油田処理制御システム
US5984504A (en) Safety or protection system employing reflective memory and/or diverse processors and communications
CN104169816B (zh) 用于控制器转变的方法和系统
JP3292300B2 (ja) フィールドバスシステム
JPH10307606A (ja) プラント制御システム及びプロセスコントローラ
US9671778B2 (en) Process control system and managing method therefor
JP2868162B2 (ja) 二重化フィールドバスシステム
JPS6235638B2 (ja)
JP3825363B2 (ja) プラント制御システム及びプロセスコントローラ
JPH0262606A (ja) Cncの診断方式
JP2006004455A (ja) 発電プラント制御装置
JPH01156896A (ja) 障害情報収集処理方式
CN101520660A (zh) 一种通用环境监控传感器信号的模拟装置和模拟方法
JPH06245280A (ja) 情報伝送装置
JPH0798601A (ja) 故障許容プログラマブルコントローラ
JPH0223120B2 (ja)
JPH08237762A (ja) ビル管理システム
CN212391791U (zh) 一种可灵活互联的总线拓展型智能通风柜控制系统
JPH08166815A (ja) プラント監視制御システム
CN102213960B (zh) 一种基于同构多核架构的燃气用具数控系统及设立方法
JP2001350511A (ja) 製造ラインのリモートメンテナンスシステム
Short Mission Critical Web Based Building Monitoring and Control Systems
JPS63119400A (ja) プロセス計算機制御装置
JPH0528544B2 (ja)
Hemmaplardh et al. Microprocessor Applications in RTU Comunications And in Master Station Control

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071025

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081025

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091025

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101025

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111025

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121025

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131025

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees