JP2001337706A - プロセス制御方法、プロセス制御装置、プロセス制御システムおよびプロセス制御方法を実行するプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

プロセス制御方法、プロセス制御装置、プロセス制御システムおよびプロセス制御方法を実行するプログラムを記録した記録媒体

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JP2001337706A
JP2001337706A JP2000159583A JP2000159583A JP2001337706A JP 2001337706 A JP2001337706 A JP 2001337706A JP 2000159583 A JP2000159583 A JP 2000159583A JP 2000159583 A JP2000159583 A JP 2000159583A JP 2001337706 A JP2001337706 A JP 2001337706A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 再利用性および拡張性に富み、システムの変
更を容易かつ低コストで行うことができるプロセス制御
オープンシステムを提供する。 【解決手段】 I/Oボックス2は、I/Oカード4の
信号入出力端子に接続される制御対象装置1の各機器と
パーソナルコンピュータ5との間で、標準化された信号
を生成する信号変換を行う。メモリ6には、信号入出力
端子のアドレスで定義した信号入出力端子と各機器との
接続関係と、制御条件等を定めたデータベースと、装置
レイアウトを表示するピクチャデータとが、制御対象装
置1の種類別に複数組格納され、端子レイアウト表示用
ピクチャデータも格納されている。各ピクチャデータと
データベースは上記アドレスで一元管理されているの
で、パーソナルコンピュータ5は、選択された制御対象
装置1に応じたデータベースを呼び出し、装置/端子各
レイアウトの表示制御とプロセス制御とを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学プロセスのよ
うな各種プロセスの制御に関し、プロセス制御システム
の構築容易性および再利用性と、各種プロセスへの拡張
性と、各種制御対象装置への切り替え容易性とを、いず
れも高めることができるプロセス制御方法、プロセス制
御装置、プロセス制御システムおよびプロセス制御方法
を実行するプログラムを記録した記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば化学プロセスは、所与の原材料に
対し、化学的、物理的な変換や、時には生物学的な変換
を施して、目的の生成物やエネルギーをシステマティク
に取り出す一連の処理である。このような化学プロセス
では、プロセス内の温度、圧力、流量または液面レベル
など種々の状態量をアナログ量またはデジタル量として
把握し、把握した状態量と目標値とを比較し、その差異
に応じた制御出力を制御対象装置に出力するフィードバ
ック制御や、制御対象装置の状態をアナログ量またはデ
ジタル量として把握するとともに、工程の状況を把握
し、把握した状態量や工程の状況から、別工程の制御対
象装置の制御を順次行うシーケンス制御あるいはこれら
を組み合わせた制御技術等が一般的に広く利用されてい
る。
【0003】かかる制御対象装置を制御するシステムと
しては、例えば図23(a)に示すような、プログラマ
ブル・コントローラ(PLC:Programmable Logic Con
troller)を用いて構築した制御システムが知られてい
る。
【0004】かかる制御システムの場合、PLCは制御
対象装置と一体化されており、例えば押しボタン等の単
純な操作だけで制御が可能となっている。
【0005】一方、別の制御システムとして、図23
(b)に示すような、分散制御システム (DCS;Dist
ributed Control System) もよく知られている。かかる
分散制御システムは、例えば制御対象装置群の全体を監
視、制御するコンソールユニット、各制御対象装置を制
御するフィールド制御ユニット、I/O(入出力)ユニ
ットから構成されており、例えば化学プラント等の多く
の制御対象装置を制御する場合、高機能化が可能であ
り、またバックアップ機能等システムの信頼性が確保さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
プロセス制御システムでは、そのシステムを異なるプロ
セスに転用または再利用したり、異なるプロセスを増設
してシステムを拡張したり、あるいは各種制御対象装置
を切り替えて制御したりすることが、いずれも困難であ
り、柔軟性に乏しいという問題を有している。
【0007】これは、従来のシステム設計の主眼が、プ
ロセス毎に異なる固有の特性や、制御対象装置の仕様に
適合するように、操作性や、コストパフォーマンスおよ
び信頼性等を向上させることに置かれていたため、構築
されたシステムは、対象としたプロセス専用に特化して
設計されているためである。
【0008】また、それゆえに、システム設計には、そ
の専門家たるシステムエンジニアの手に委ねているのが
通常なので、現場の研究者や実験者にとって、システム
そのものはブラックスボックスとならざるを得ない。こ
のため、システムの変更を、システムエンジニアに頼ら
ずに、現場サイドで行うことは不可能に近い。
【0009】前述の分散制御システムは、複数の制御対
象装置を個々に制御することが可能なので、多機能であ
り、かつ使い方に柔軟性が有るといえるが、制御対象装
置を設計対象外の装置に付け替えることは、その付け替
えを要する部分のシステムを変更しなければならないだ
けではなく、連繋している他のプロセスに対する影響を
も考慮して、分散制御システムの全体を見直さなければ
ならない。このため、上記と同様の理由によって、シス
テムエンジニアでなければシステムの変更は困難であ
り、また、システム変更のためのコストが高いという問
題も派生する。
【0010】ところで、化学プラントを設計する場合、
化学プラントと同程度の制御ループ数の実験装置を研究
室で組み立て、動作を検証できるようにすることが望ま
しい。また、化学プラントの設計には、いろいろな制御
条件で、装置も多種多様に組み換えて、その最適化を図
りたいという要望が伴う。
【0011】その要望に沿うためには、一度設計したシ
ステムを異なるプロセスに再利用したり、異なるプロセ
スを増設してシステムを拡張したり、あるいは各種制御
対象装置を切り替えて制御したりすることが、システム
エンジニアでなくても容易に、かつ低コストで行うこと
ができる柔軟性に富んだシステムでなければならない。
しかしながら、従来のプロセス制御システムに、そのよ
うな要望を満足できるものは存在していない。
【0012】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、一度設計したシステムを
異なるプロセスに再利用したり、異なるプロセスを増設
してシステムを拡張したり、あるいは各種制御対象装置
を切り替えて制御したりすることが、システムエンジニ
アでなくても容易に、かつ低コストで行うことができる
柔軟性に富んだシステムの構築を可能とする、プロセス
制御方法、プロセス制御装置、プロセス制御システムお
よびプロセス制御を実行するプログラムを記録した記録
媒体を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】・請求項1の発明に係る
プロセス制御装置は、上記の課題を解決するために、
(1) 一連のプロセスを実行する制御対象装置を構成する
各機器を、制御プログラムに従って制御する制御信号を
生成する制御手段(例えばパーソナルコンピュータの制
御部)と、(2) 上記各機器と接続され、該プロセスの制
御に伴って各機器とやり取りする入出力信号が、制御内
容に応じて標準化された状態で入出力される信号入出力
端子を複数有し、上記制御手段と各機器との間で送受さ
れる信号を、制御手段および各機器に適した信号に変換
する信号入出力手段(例えばI/Oボックス)と、(3)
上記信号入出力手段の信号入出力端子に、上記各機器の
いずれが接続されるかを、信号入出力端子に付与したア
ドレスと対応付けて定義した第1のデータ、および各機
器の制御条件または監視条件に関する第2のデータを有
して構築されたデータベースと上記制御プログラムとの
組み合わせを、制御対象としたい制御対象装置の種類別
に複数組格納した記憶手段とを備え、(4) 上記制御手段
は、操作者によって選択された制御対象装置に対応する
データベースおよび制御プログラムを上記記憶手段から
呼び出し、選択された制御対象装置を構成する各機器を
制御することを特徴としている。
【0014】上記の構成によれば、記憶手段には、制御
手段が、信号入出力手段を介して入出力される標準化さ
れた信号を用いて、制御対象装置で実行されるプロセス
を制御することができるように、データベースと制御プ
ログラムとの組み合わせが、各種制御対象装置別に予め
格納されているので、その組み合わせを制御対象装置の
選択に応じて制御手段が呼び出すことにより、信号入出
力手段に接続された制御対象装置のプロセスを制御する
ことができる。
【0015】信号入出力端子に対し入出力される信号は
標準化されていることによって、その信号に適合する機
器であれば、信号入出力端子に接続することが可能なの
で、1つの信号入出力端子に複数種類の機器を切替えて
接続することができる。したがって、1つの信号入出力
端子に接続可能な複数種類の機器を、信号入出力端子別
に適宜組み合わせることにより、信号入出力手段に接続
できる制御対象装置を複数種類組むことができる。
【0016】また、複数種類の制御対象装置を構成する
多種多様な機器と、信号入出力端子との接続関係は、信
号入出力端子に付与したアドレスによって管理され、第
1のデータとして制御対象装置毎に用意されたデータベ
ースに格納されている。ただし、信号入出力端子のアド
レスは、制御対象装置の種類によらず、全てのデータベ
ースに共通して使われる一元的情報である。したがっ
て、各機器と信号入出力端子との接続関係は、信号入出
力端子のアドレスを用いて一元的に管理されている。
【0017】さらに、信号入出力手段は、制御手段と各
機器との間で送受される信号を、制御手段および各機器
に適した信号に変換する標準化された機能を備えていれ
ばよいので、信号入出力手段については、信号入出力端
子と入出力される信号の種類との対応付けも、信号入出
力手段の動作プログラムも、信号入出力手段に接続する
制御対象装置の種類を変えることに対して、何ら変更を
加える必要が無い。
【0018】これにより、データベースと制御プログラ
ムとの組み合わせが、記憶手段に格納されている制御対
象装置であれば、システムエンジニアのようにシステム
に精通していない者でも、また変更の必要が生じたとき
にいつでも、信号入出力手段に対して制御対象装置を適
宜付け替え、プロセスの切り替えを容易に行うことがで
きるオープンシステムを提供することができる。
【0019】・請求項2の発明に係るプロセス制御装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載した
構成に加えて、(5) 上記各機器および信号入出力端子を
表示画面上で視覚化したオブジェクトを、制御対象装置
および信号入出力端子の各レイアウトに即して表示画面
上に配置したピクチャをそれぞれ表示画面上に表示する
ための表示データが、上記記憶手段に格納され、(6) 上
記制御手段は、操作者が制御対象装置の1つを指定した
ときに、記憶手段から対応する表示データを読み出し、
指定された制御対象装置のピクチャを信号入出力端子の
ピクチャと共に表示画面に表示可能とする制御を行い、
(7-1) 上記オブジェクトのいずれかを操作者が選択する
選択入力の操作が表示画面上で行われたときに、選択さ
れたオブジェクトに対応する信号入出力端子のアドレス
を認識すると共に、アドレスを認識した特定信号入出力
端子と、その特定信号入出力端子に接続された特定機器
との接続関係を認識し、認識した接続関係を視覚化する
接続表示データを、該特定信号入出力端子および特定機
器の少なくとも一方の表示データに付加する表示制御
を、上記制御手段が行うことを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、データベースと制御
プログラムとの組み合わせが記憶手段に格納されている
各種制御対象装置の中から、1つの制御対象装置を操作
者が任意に選択した場合、その選択した制御対象装置の
レイアウトを示すピクチャが、信号入出力端子のレイア
ウトを示す共通のピクチャと共に表示画面に表示され
る。
【0021】このピクチャが表示された表示画面上で、
個々の機器および信号入出力端子を視覚化したオブジェ
クトのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作、例
えばオブジェクトにカーソルを置いてマウスボタンをク
リックする操作が行われた場合に、選択した特定信号入
出力端子と特定機器との接続関係は、一元的な管理情報
である信号入出力端子のアドレスによって認識され、オ
ブジェクトの表示データに接続表示データを付加する処
理、例えば選択したオブジェクトと接続関係にある他の
オブジェクトの色を変えるなどの処理によって視覚化さ
れる。
【0022】この結果、操作者は制御対象装置および信
号入出力端子のレイアウトと、各機器と信号入出力端子
との接続関係とを表示画面上で確認することができるの
で、その確認に基づきながら制御対象装置を安全、かつ
容易に組み上げることができる。
【0023】・請求項3の発明に係るプロセス制御装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載した
構成に加えて、(5) 上記各機器および信号入出力端子を
表示画面上で視覚化したオブジェクトを、制御対象装置
および信号入出力端子の各レイアウトに即して表示画面
上に配置したピクチャをそれぞれ表示画面上に表示する
ための表示データが、上記記憶手段に格納され、(6) 上
記制御手段は、操作者が制御対象装置の1つを指定した
ときに、記憶手段から対応する表示データを読み出し、
指定された制御対象装置のピクチャを信号入出力端子の
ピクチャと共に表示画面に表示可能とする制御を行い、
(7-2) 上記オブジェクトのいずれかを操作者が選択する
選択入力の操作が表示画面上で行われたときに、上記制
御手段は、選択されたオブジェクトに対応するデータベ
ースを呼び出し、選択されたオブジェクトに対応する制
御動作を、呼び出したデータベースに基づいて実行する
ことを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、データベースと制御
プログラムとの組み合わせが記憶手段に格納されている
各種制御対象装置の中から、操作者が任意に1つを選択
した場合、その選択した制御対象装置のレイアウトを示
すピクチャが、信号入出力端子のレイアウトを示す共通
のピクチャと共に表示画面に表示される。
【0025】このピクチャが表示された表示画面上で、
個々の機器および信号入出力端子を視覚化したオブジェ
クトのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作、例
えばオブジェクトにカーソルを置いてマウスボタンをク
リックする操作が行われた場合に、制御手段は、対応す
るデータベースを呼び出し、さらに、選択されたオブジ
ェクトに関わるプロセスを実行する制御プログラムに、
第2のデータから必要な制御条件または監視条件を読み
込んで、プロセス制御を実行する。
【0026】具体的に説明すれば、表示画面上で例えば
撹拌器のオブジェクトをクリックすれば、撹拌処理が第
2のデータとして設定されている制御条件または監視条
件に従って実行ないし停止するようにしたり、信号入出
力端子の1つであるON/OFF信号出力端子のオブジ
ェクトをクリックすれば、その端子に接続された機器の
強制ON/OFFを行えるようにしたりできる。
【0027】したがって、操作者は、実際に制御対象装
置が設置された研究室で、プロセス制御の動作確認を行
うのと全く同じ感覚で、表示画面上でプロセス制御の動
作確認を行うことができる。したがって、本発明は、安
全かつ操作性に優れたマンマシンインターフェースを提
供することができる。
【0028】・請求項4の発明に係るプロセス制御装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載した
構成に加えて、(5) 上記各機器および信号入出力端子を
表示画面上で視覚化したオブジェクトを、制御対象装置
および信号入出力端子の各レイアウトに即して表示画面
上に配置したピクチャをそれぞれ表示画面上に表示する
ための表示データが、上記記憶手段に格納され、(6) 上
記制御手段は、操作者が制御対象装置の1つを指定した
ときに、記憶手段から対応する表示データを読み出し、
指定された制御対象装置のピクチャを信号入出力端子の
ピクチャと共に表示画面に表示可能とする制御を行い、
(7-3) 上記オブジェクトのいずれかを操作者が選択する
選択入力の操作が表示画面上で行われたときに、上記制
御手段は、選択されたオブジェクトに対応するデータベ
ースを呼び出し、上記データベースを書き換えるための
入力を受け付ける制御を行うことを特徴としている。
【0029】上記の構成によれば、操作者が表示された
オブジェクトのいずれかを選択した場合に、対応するデ
ータベースを呼び出し、設定温度や流量のような各種制
御条件または監視条件を書き換えたり、選択されたオブ
ジェクトに対応する接続関係を修正ないし変更すること
が可能になる。
【0030】したがって、操作者は、実際に制御対象装
置が設置された研究室で、プロセスの解析や評価を行
い、プロセス制御の最適化を図るのと全く同じ感覚で、
表示画面を見ながらプロセス制御の最適化を図ることが
できる。したがって、本発明は、安全かつ操作性に優れ
たマンマシンインターフェースを提供することができ
る。
【0031】・請求項5の発明に係るプロセス制御装置
は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし4の
いずれか1項に記載した構成に加えて、(8) 操作者の指
示を入力する入力手段を備え、(9) 上記制御手段は、入
力手段を介した上記第1のデータおよび第2のデータの
書き換え指示を受け付け、上記記憶手段にアクセスし
て、第1のデータおよび第2のデータの書き換え制御を
行うことを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、信号入出力手段に接
続されて動作させている制御対象装置の一部機器を、そ
の機器が接続された信号入出力端子に対して入出力され
る信号の仕様に適合した別の機器に付け替えることが可
能になる。別の機器に付け替えた場合には、信号入出力
端子に付与したアドレスと機器との対応付けを更新すべ
く、入力手段を介して第1のデータを書き換えると共
に、付け替えた機器に適した制御条件または監視条件に
更新すべく第2のデータを書き換える。
【0033】これにより、従来のシステムと比較して、
信号入出力端子に対して入出力される信号の仕様の範囲
内で、プロセスの変更を極めて容易に行うことができ
る。
【0034】・請求項6の発明に係るプロセス制御シス
テムは、上記の課題を解決するために、(1) 制御プログ
ラムに従う一連のプロセスを実行する制御対象装置を構
成する各機器と接続され、該プロセスの制御に伴って各
機器とやり取りする入出力信号が、制御内容に応じて標
準化された状態で入出力される信号入出力端子を複数有
する第1のコンピュータ(例えばI/Oボックス)と、
(2) 上記信号入出力端子に接続された特定の制御対象装
置と、(3) 上記信号入出力端子に、上記各機器のいずれ
が接続されるかを、信号入出力端子に付与したアドレス
と対応付けて定義した第1のデータ、および各機器の制
御条件または監視条件に関する第2のデータを有して構
築されたデータベースと上記制御プログラムとの組み合
わせを、制御対象としたい制御対象装置の種類別に複数
組格納した記憶手段にアクセスする動作、上記特定の制
御対象装置に対応するデータベースおよび制御プログラ
ムを記憶手段から呼び出す動作、制御対象装置の各機器
を制御する制御信号を制御プログラムに従って生成する
動作を少なくとも行う第2のコンピュータ(例えばパー
ソナルコンピュータ)とで構成され、上記第1のコンピ
ュータは、第2のコンピュータと各機器との間で送受さ
れる信号を、第2のコンピュータおよび各機器に適した
信号に変換する動作を司ることを特徴としている。
【0035】上記の構成によれば、その作用効果は、請
求項1に記載の構成によるものと基本的に変わらない
が、本請求項に係る発明では、第1のコンピュータの信
号入出力端子に対し、制御対象装置の付け替えが可能な
オープンシステムを提供するにあたって、第1のコンピ
ュータの機能を信号変換に関わる単純機能に特化し、第
2のコンピュータに、データベースおよび制御プログラ
ムを呼び出して各機器を制御する高機能を担わせるよう
に、システムを階層化した点を明確にしている。
【0036】これにより、第1のコンピュータについて
は、前述したように、制御対象装置の付け替えに対し
て、全く変更を加える必要が無いので、信号入出力端子
を介して入出力される信号の仕様に合う各種の機器、ま
たは各種の機器によって構成された制御対象装置を操作
者が適宜選定しさえすればよい。
【0037】また、第2のコンピュータには、民生用と
して近年普及が著しいパーソナルコンピュータを使うこ
とができるので、上記制御プログラムおよびデータベー
スを、安価で扱いやすい汎用ソフトウェアを用いて記述
し、システムに精通していない者でも変更を加えやすく
することができる。
【0038】したがって、本発明によれば、仕様に合う
各種の機器を第1のコンピュータに多様に接続すること
ができ、また、パーソナルコンピュータの操作知識を持
っている者であれば、第2のコンピュータを使ってシス
テムの変更を容易に行うことができるオープンシステム
を提供することができる。
【0039】・請求項7の発明に係るプロセス制御方法
は、上記の課題を解決するために、(1) 一連のプロセス
を実行する制御対象装置を構成する各機器と、制御プロ
グラムに従ってプロセス制御信号を生成する制御手段と
の間で送受される信号を、制御手段および各機器に適し
た信号に変換する信号入出力手段に備えられた複数の信
号入出力端子のレイアウトを表示画面上に表示するため
の端子ピクチャデータが格納され、かつ、上記制御対象
装置のレイアウトを表示画面上に表示するための装置ピ
クチャデータが、複数種類の制御対象装置毎に格納され
ていると共に、上記信号入出力端子に、上記各機器のい
ずれが接続されるかを、信号入出力端子に付与したアド
レスと対応付けて定義した第1のデータ、および各機器
の制御条件または監視条件に関する第2のデータを有し
て構築されたデータベースと上記制御プログラムとの組
み合わせが、制御対象装置の種類別に複数組格納されて
いる記憶手段に対して、複数種類の制御対象装置の1つ
を選択する入力操作を操作者が行ったときにアクセス
し、(2) 信号入出力端子および選択された制御対象装置
の各レイアウトを、表示画面に表示可能にすると共に、
(3) 選択された制御対象装置に対応するデータベースお
よび制御プログラムを上記記憶手段から呼び出し、選択
された制御対象装置を構成する各機器の制御を実行可能
とし、(4) さらに、制御中のプロセスの状態を上記レイ
アウトと合わせて表示することを特徴としている。
【0040】上記の方法によれば、データベースと制御
プログラムとの組み合わせが記憶手段に格納されている
各種制御対象装置の中から、1つの制御対象装置を操作
者が任意に選択した場合、その選択した制御対象装置の
レイアウトが、制御対象装置の種類によらない共通の信
号入出力端子のレイアウトと共に表示画面に表示される
上に、選択された制御対象装置に対応するデータベース
および制御プログラムが呼び出され、各機器の制御が実
行される。
【0041】しかも、制御中のプロセスの状態が、上記
レイアウトと合わせて表示されるので、操作者は、実際
に制御対象装置が設置された研究室で、プロセス制御の
動作確認を行うのと全く同じ感覚で、表示画面上でプロ
セス制御の動作確認を行うことができる。
【0042】また、データベースと制御プログラムとの
組み合わせが記憶手段に格納されている各種制御対象装
置の中から、操作者が他の制御対象装置を選んだ場合で
も、制御対象装置を選択する操作者の入力操作に応じ
て、選択された制御対象装置のレイアウトが表示される
と共に、対応するデータベースおよび制御プログラムが
呼び出されるので、操作者は、他のプロセスの動作確認
を表示画面上で同様に行うことができる。なお、信号入
出力端子のレイアウトおよびその表示は、制御対象装置
の種類によって変わることはない。
【0043】したがって、本発明は、多種類のプロセス
制御に対応することが容易なプロセス制御方法を提供す
ることができる。
【0044】・請求項8の発明に係るプロセス制御方法
は、上記の課題を解決するために、請求項7に記載の構
成に加えて、(5-1) 上記複数の信号入出力端子および制
御対象装置のレイアウトを表す各ピクチャの構成要素と
して、信号入出力端子および各機器を個別に視覚化した
オブジェクトに対し、そのいずれかを操作者が選択する
選択入力の操作を表示画面上で行ったときに、選択され
たオブジェクトに対応する信号入出力端子のアドレスを
認識すると共に、アドレスを認識した特定信号入出力端
子と、その特定信号入出力端子に接続された特定機器と
の接続関係を認識し、(6) アドレスを認識した特定信号
入出力端子と、その特定信号入出力端子に接続された特
定機器との接続関係を視覚化する表示制御を行うことを
特徴としている。
【0045】上記の方法によれば、請求項7の発明によ
る作用効果に加えて、請求項2の発明と同様の作用効果
を得ることができる。
【0046】・請求項9の発明に係るプロセス制御方法
は、上記の課題を解決するために、請求項7に記載の構
成に加えて、(5-2) 上記複数の信号入出力端子および制
御対象装置のレイアウトを表す各ピクチャの構成要素と
して、信号入出力端子および各機器を個別に視覚化した
オブジェクトに対し、そのいずれかを操作者が選択する
選択入力の操作を表示画面上で行ったときに、選択され
たオブジェクトに対応するデータベースを呼び出し、選
択されたオブジェクトに対応する制御動作を、呼び出し
たデータベースに基づいて実行することを特徴としてい
る。
【0047】上記の方法によれば、請求項7の発明によ
る作用効果に加えて、請求項3の発明と同様の作用効果
を得ることができる。
【0048】・請求項10の発明に係るプロセス制御方
法は、上記の課題を解決するために、請求項7に記載の
構成に加えて、(5-3) 上記複数の信号入出力端子および
制御対象装置のレイアウトを表す各ピクチャの構成要素
として、信号入出力端子および各機器を個別に視覚化し
たオブジェクトに対し、そのいずれかを操作者が選択す
る選択入力の操作を表示画面上で行ったときに、選択さ
れたオブジェクトに対応するデータベースを呼び出し、
上記データベースを書き換えるための入力を受け付ける
制御を行うことを特徴としている。
【0049】上記の方法によれば、請求項7の発明によ
る作用効果に加えて、請求項4の発明と同様の作用効果
を得ることができる。
【0050】・請求項11の発明に係る記録媒体は、上
記の課題を解決するために、(1) 一連のプロセスを実行
する制御対象装置を構成する各機器と、制御プログラム
に従ってプロセス制御信号を生成する制御手段との間で
送受される信号を、制御手段および各機器に適した信号
に変換する信号入出力手段に備えられた複数の信号入出
力端子のレイアウトを表示画面上に表示するための端子
ピクチャデータが格納され、かつ、上記制御対象装置の
レイアウトを表示画面上に表示するための装置ピクチャ
データが、複数種類の制御対象装置毎に格納されている
と共に、上記信号入出力端子に、上記各機器のいずれが
接続されるかを、信号入出力端子に付与したアドレスと
対応付けて定義した第1のデータ、および各機器の制御
条件または監視条件に関する第2のデータを有して構築
されたデータベースと上記制御プログラムとの組み合わ
せが、制御対象装置の種類別に複数組格納されている記
憶手段に対して、複数種類の制御対象装置の1つを選択
する入力操作を操作者が行ったときにアクセスする処理
と、(2) 信号入出力端子および選択された制御対象装置
の各レイアウトを、表示画面に表示可能にする処理と、
(3) 選択された制御対象装置に対応するデータベースお
よび制御プログラムを上記記憶手段から呼び出し、選択
された制御対象装置を構成する各機器の制御を実行可能
とする処理と、(4) 制御中のプロセスの状態を上記レイ
アウトと合わせて表示する処理とを含むプロセス制御方
法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを
特徴としている。
【0051】上記の構成によれば、本発明の記録媒体か
らコンピュータへ上記のプログラムをセットアップする
ことによって、請求項7の発明と同様の作用効果が得ら
れるプロセス制御方法を実施することができる。
【0052】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図22に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。
【0053】まず、本発明に係るプロセス制御システム
の構成の概念を説明する。本発明に係るプロセス制御シ
ステムは、図2に示すように、一連のプロセスを実行す
る制御対象装置1と、制御対象装置1を構成する各機器
が接続されるI/Oカード4とPLC3とを備えたI/
Oボックス2(第1のコンピュータ)と、制御対象装置
1の各機器を制御する制御信号を制御プログラムに従っ
て生成する等、システム全体の制御を司るパーソナルコ
ンピュータ(第2のコンピュータ)5とから構成されて
いる。
【0054】制御対象装置1は、例えば、予備反応器、
主反応器、抽出分液器、濾過/乾燥器、濃縮器、受器等
の各種プロセスを分担する処理装置が有機的に結合さ
れ、受け入れた所定量の原料物質を目的生成物またはエ
ネルギーに変換するといった一連のプロセスを実行する
ところである。また、制御対象装置1を構成する各機器
とは、各種センサやスイッチのようなI/Oカード4の
信号入力端子に接続される機器や、リレーやアクチュエ
ータのようなI/Oカード4の信号出力端子に接続され
る機器のことであり、制御対象装置1において信号が入
出力される機器を意味している。
【0055】I/Oボックス2には、上記機器を接続す
る信号入出力端子を複数備えたI/Oカード4が複数装
着される。I/Oカード4は、さらに、パーソナルコン
ピュータ5と各機器との間でやり取りする信号を、パー
ソナルコンピュータ5および各機器のそれぞれに適する
ように標準化された信号に変換する信号変換機能を有し
ている。また、1枚のI/Oカード4が扱う信号の種
類、すなわちそのI/Oカード4に配列された各信号入
出力端子に対して入力または出力される信号の種類は、
どの信号入出力端子についても同じになっている。さら
に、I/Oカード4は、制御対象装置1の種類に応じて
任意に選択し交換することができる。
【0056】PLC3は、各信号入出力端子に付与した
アドレスを用いて、どのI/Oカード4にどのアドレス
の信号入出力端子が備えられているかを割付ける役割を
担っており、また、信号変換機能も有している。さら
に、PLC3は、パーソナルコンピュータ5と通信する
ための端子およびI/Oカード4と信号をやり取りする
ための端子を備えている。
【0057】本発明に係るプロセス制御システムにおい
て、第1の特徴は、制御対象装置1の各機器とPLC3
との間で入出力される信号、およびPLC3とパーソナ
ルコンピュータ5との間で入出力される信号が、制御対
象装置1で実行されるプロセスに固有の信号ではなく標
準化されていることである。
【0058】このため、標準化された信号の仕様に合う
機器であれば、I/Oカード4の信号入出力端子に付け
替えて使用することができる。したがって、I/Oカー
ド4を介してPLC3に接続される制御対象装置1の構
成は、1種類に固定されず、複数種類の構成が可能にな
る。
【0059】第2の特徴は、制御対象装置1の各機器と
I/Oカード4の信号入出力端子との接続関係を、信号
入出力端子に付与したアドレスによって管理しているこ
とである。
【0060】このため、パーソナルコンピュータ5は、
上記アドレスによって管理された各機器の制御条件また
は監視条件を定めたデータベースと、制御プログラムと
を持っていさえすれば、I/Oカード4のどの番地の信
号入出力端子からどのような制御条件または監視条件に
関わる信号をPLC3に出力させるかを定めた制御信号
を生成することによって、プロセスを制御することがで
きる。
【0061】第3の特徴は、パーソナルコンピュータ5
のメモリに格納された制御プログラムおよびデータベー
スを、FIX(DMACS)(インテルーション社の登
録商標)、InTouch(ワンダーウェア社の登録商
標)またはExcel(マイクロソフト社の登録商標)
のようなパーソナルコンピュータ5で動作する汎用ソフ
トウェアを用いて記述していることである。
【0062】このため、制御プログラムおよびデータベ
ースの書き換えないし新規作成は、システムエンジニア
のような専門知識を持っていない者でも、容易に行うこ
とができる。なお、汎用ソフトウェアは、プログラマブ
ルコントローラの入出力、タイマ、カウンタ、データレ
ジスタのデータを収集したり設定することができ、簡易
設定ソフトウェアとして手軽に活用できるものである。
【0063】第4の特徴は、PLC3は上述の信号変換
機能やタイマー機能のような単純機能を分担し、パーソ
ナルコンピュータ5はシステムの制御や、記録、表示と
いった高機能を分担していることである。
【0064】第5の特徴は、上記の第1ないし第4の特
徴によって、I/Oカード4には複数種類の制御対象装
置1を付け替えることができるという互換性を確保して
いると共に、パーソナルコンピュータ5についても、特
にハードウェアとしては種類を選ばない互換性を確保し
ているということである。
【0065】第6の特徴は、上記第5の特徴ゆえに、P
LC3については、制御対象装置1を付け替えても、一
切変更を加える必要が無いということである。
【0066】このように、本発明に係るプロセス制御シ
ステムは、1つのプロセスに固定化され、そのプロセス
の制御にしか用をなさないという従来のシステムとは全
く違って、制御対象装置1、PLC3およびパーソナル
コンピュータ5の全ての要素が、他のプロセス制御シス
テムへの転用や再利用が可能なオープンシステムになっ
ている。
【0067】また、制御プログラムおよびデータベース
をパーソナルコンピュータ5で動作する汎用ソフトウェ
アを用いて記述していることとも相俟って、システムエ
ンジニアのような専門知識を持っていない者でも、シス
テムの設計変更が極めて容易なので、実際の装置を動か
しながら試行錯誤を繰り返し、プロセス制御システムの
最適化を図ることができる。
【0068】次に、上記プロセス制御システムのより具
体的な構成例について説明する。図1に示すプロセス制
御システムは、大きく分けて、制御対象装置1と、I/
Oボックス2と、パーソナルコンピュータ5とで構成さ
れている。
【0069】制御対象装置1は、I/Oボックス2のI
/Oカード4に備えられた複数の信号入出力端子に対
し、入出力信号接続ケーブルによって接続されるが、信
号入出力端子で入出力される信号の仕様に適合した別構
成の制御対象装置1a、1b等と交換可能である。
【0070】I/Oボックス2には、信号入出力端子を
介して制御対象装置1とやり取りされる信号を、パーソ
ナルコンピュータ5で処理し得る信号に変換したり、パ
ーソナルコンピュータ5で生成された信号を制御対象装
置1に適合した信号に変換する信号変換機能を有するP
LC3およびI/Oカード4が装着され、さらにPLC
3は信号入出力端子のアドレスを管理している。
【0071】パーソナルコンピュータ5は、後述するデ
ータベースや制御プログラム、並びに各種表示用データ
が格納されたメモリ6(記憶手段)と、制御対象装置1
を構成する各機器のレイアウトおよびI/Oボックス2
における信号入出力端子のレイアウトを表示すると共
に、プロセス制御に関する各種指示の画面入力を受け付
ける各種ボタン等を表示する表示装置7と、マウスやキ
ーボード等で構成された入力手段8と、表示装置7に表
示された各機器または信号入出力端子のいずれかを、ク
リック等によって指定する画面入力の操作がなされたと
きに、その指定された各機器および信号入出力端子の一
方と他方との接続関係を、メモリ6に格納されたデータ
ベースに基づいて確認し、その確認内容に対して定めら
れた所定の処理を行う信号接続確認手段9と、メモリ6
に格納されたデータベースや制御プログラムおよびシス
テムプログラムに基づいて、表示装置7の表示制御、表
示装置7または入力手段8を介した入力の受け付けの制
御、I/Oカード4のどの信号入出力端子からどのよう
な信号を出力させるかをPLC3に指示する制御信号の
生成等を行う制御手段10とを備えている。
【0072】上記メモリ6には、プログラム領域6a
と、ファイル領域6bとが割り当てられている。プログ
ラム領域6aには、上記システムプログラムや制御プロ
グラム等のプログラムが格納されており、ファイル領域
6bには、I/Oボックス2に備えられた信号入出力端
子のレイアウトを表示装置7に表示するための表示用デ
ータであるI/Oボックスピクチャデータ(端子ピクチ
ャデータ)が、I/Oテーブル定義ファイルとして格納
されると共に、制御対象装置1を構成する各機器のレイ
アウトを表示装置7に表示するための表示用データであ
る装置ピクチャデータと、信号入出力端子に付与したア
ドレスを元に、信号入出力端子と各機器との接続関係を
定義した第1のデータ、および各機器の制御条件または
監視条件に関する第2のデータを有して構築されたデー
タベースとが、定義情報ファイルとして格納されてい
る。
【0073】上記のI/Oボックスピクチャデータは1
種類であって、制御対象装置1が制御対象装置1aや制
御対象装置1b等に交換されても、信号入出力端子の同
じレイアウトが共通して表示される。
【0074】これに対し、上記装置ピクチャデータとデ
ータベースとは、制御対象装置1と対応付けられたペア
をなしており、装置ピクチャデータは、データベースと
リンクして読み出される。したがって、本システムが制
御対象としたい制御対象装置1、制御対象装置1a、制
御対象装置1b等のそれぞれについて対応付けされた装
置ピクチャデータとデータベースとの組み合わせが、フ
ァイル領域6bに予め格納されている。
【0075】図3に、I/Oボックス2の外観と、I/
Oボックス2に装着された上記I/Oカード4に備えら
れた信号入出力端子およびPLC3のレイアウトとを表
示装置7の画面に表示した具体例を示す。
【0076】例えば、電磁弁のような2つの状態間で選
択的な動作を行う機器が接続され、その機器に対してO
N/OFFの2値信号のようなデジタル信号が出力され
るI/Oカード(DOUT16)については、「デジタ
ルOUT」の名称が付された表示枠中に、16個の信号
出力端子を表す図形(以下、ピクチャを構成する図形要
素をオブジェクトと呼ぶ)が、実際のレイアウトどおり
に表示されている。
【0077】また、例えば、8方切替弁の切替位置検出
器のような検出器が接続され、検出器が検出した状態を
表すデジタル信号が入力されるI/Oカード(DIN3
2)については、「デジタルIN」の名称が付された表
示枠中に、16個の信号入力端子を表すオブジェクト
が、実際のレイアウトどおりに表示されている。
【0078】さらに、上記のI/Oカード(DIN3
2)には、例えば、制御対象装置1を構成するポンプ、
ヒータ、ファンなどの負荷をON/OFFするリレー等
のデジタルスイッチが接続される16個の信号入出力端
子も備えられているので、その信号入出力端子を表すオ
ブジェクトが、「100V OUT」の名称が付された
表示枠中に、実際のレイアウトどおりに表示されてい
る。
【0079】さらに、例えば、圧力伝送器のような機器
が接続され、その機器から直流電圧信号のようなアナロ
グ信号が入力されるI/Oカード(AIN08)につい
ては、「アナログIN」の名称が付された表示枠中に、
入力信号レベルを表す数値データが、実際の端子レイア
ウトに合わせて表示されている。
【0080】さらに、例えば、調節弁のような機器が接
続され、その機器に対して直流電流信号のようなアナロ
グ信号を出力するI/Oカード(AOUT04)につい
ては、「アナログOUT」の名称が付された表示枠中
に、出力信号レベルを表す数値データが、実際の端子レ
イアウトに合わせて表示されている。
【0081】この他、I/Oボックス2には、温度セン
サや天秤などによる特殊な検出値を入力するI/Oカー
ド(SENSE)を装着することができ、その検出値が
信号入出力端子別に表示されるようになっている。ま
た、I/Oボックス2には、パーソナルコンピュータ5
の通信ポート(COM1)に接続され、パーソナルコン
ピュータ5と通信を行うPLC3の信号入出力端子も備
えられている。
【0082】次に、図4に、制御対象装置1のレイアウ
トを表示装置7の画面に表示した具体例を示す。図4
は、3成分の原料を併注して2槽連続反応させる装置の
レイアウトを示している。このような装置レイアウト図
は、SCADA(SupervisoryControl and Data Acquis
ition;スキャダ)と呼ばれる高機能グラフィックモニ
タソフトウェアを用いて描画できることは、よく知られ
ている。また、前述の汎用ソフトウェアを用いて描画す
ることもできる。そして、制御対象装置1で実際にプロ
セスが進行する様子や、プロセスの監視状況を、表示装
置7の画面上で表現することができ、操作者は、制御対
象装置1の設置現場から離れた場所で、表示装置7の画
面を見ることによって、制御プロセスの進行をモニタす
ることができる。
【0083】続いて、図5に、I/Oカード4の各信号
入出力端子と、各信号入出力端子に接続される制御対象
装置1の各機器とを、各信号入出力端子に付与したアド
レス(I/Oアドレス)によって対応付けたり、各機器
の監視条件や制御条件を設定したり、各信号入出力端子
に付与した物理的なアドレスをタグと呼ばれる論理名に
置き換えたりするためのテーブルであるデータベースの
具体例を、その一部を抜き出して示す。
【0084】なお、タグは、データベースから制御プロ
グラムに、必要な監視条件や制御条件を読み込むとき
に、物理的なアドレスの代わりに検索キーワードとして
用いられると共に、メモリ6のファイル領域6bに格納
されたI/Oボックスピクチャデータおよび装置ピクチ
ャデータと、データベースとを関連付けるときの検索キ
ーワードとしても用いられる。すなわち、I/Oボック
スピクチャデータにおいては、各信号入出力端子を図形
的に表すオブジェクトのピクチャデータが、それぞれ対
応する信号入出力端子に付与されたタグで管理されてい
る。さらに、装置ピクチャデータにおいても同様に、信
号入出力端子に接続される機器を図形的に表すオブジェ
クトのピクチャデータが、それぞれ対応する信号入出力
端子に付与されたタグで管理されている。
【0085】より具体的には、図5に示すように、「I
/O装置」の項目は、I/Oカード4に付与した識別符
号を表し、「I/Oアドレス」の項目は、識別符号を付
与されたI/Oカード4の各信号入出力端子に付与した
物理的なアドレスを表し、「記述」の項目は、各信号入
出力端子にどのような機器が接続されているかを表して
いる。なお、「記述」の欄には、「I/Oアドレス」の
欄を参照しなくても接続先がわかるように、機器の名称
の後に、アドレスを括弧書きしている。「次ブロック」
の項目は、あるタグ(例えば、ZAI2100)の内容
を読み出すときに、併せて参照するタグ(例えば、ZP
DO2)を指定するものである。
【0086】なお、「タグ名」「記述」「I/Oアドレ
ス」の各項目に記述されたデータが、上記第1のデータ
に相当する。
【0087】例えば、タグ名として「ZAI2100」
が付された1行目の欄の記載内容から、図4に示す反応
槽1の内部温度を検出する温度センサ(T1−0)が、
**1の識別符号を持つI/Oカード4において、「*
*1:DM:2100」という物理的なアドレスが付与
された信号入出力端子に接続され、「各種監視/制御条
件」として設定された数値データ(第2のデータ)の内
容に基づいて監視されるということがわかる。なお、監
視条件は書き換え可能であり、データベースを画面上に
呼び出し、書き換えたい数値のセルにカーソルを合わせ
てクリックする等の操作により、新たな数値入力を行う
ことができる。
【0088】また、各機器の制御条件は、図5で「タイ
プ」の項目が「PID」と記載されたタグの行に数値デ
ータとして入力されており、制御条件はプロセスの進行
中であっても随時書き換え可能となっている。なお、P
ID(proportional-integral-derivative:比例−積分
−微分)制御は自動制御アルゴリズムの1つである。こ
れは、例えば温度制御の場合、PLCは直接温度を制御
することができないので、PID制御のアルゴリズムに
よって、加熱機器や冷却機器の運転条件を定めるパラメ
ータを決め、間接的な温度制御を行えるようにしたもの
である。
【0089】一方、メモリ6のファイル領域6bには、
上記のように、信号入出力端子の物理的なアドレスの代
わりをするタグによって、I/Oカード4およびI/O
ボックスピクチャデータと対応付けるように、一元的に
管理された装置ピクチャデータおよびデータベースの組
み合わせが複数種類作成され、定義情報ファイルとして
予め格納されている。
【0090】具体的に説明すると、図6に示すように、
制御対象装置1の一例としての「6点式反応器温度制御
装置」(図8参照)に対して、「標準システム」「温度
計4点追加」等の7種類のプロセス制御を行うことがで
きるように、各プロセス制御を可能とするデータベース
が予め作成され、ファイル領域6bに格納されている。
なお、各データベースは、「6点式反応器温度制御装
置」のレイアウトを画面表示するための装置ピクチャデ
ータと、上記タグによって対応付けられ、一元的に管理
されている。
【0091】また、I/Oボックス2に接続可能な制御
対象装置1の他の例としての「3連フラスコ反応装置」
(図9参照)に対して、「温水循環」「ブライン循環」
等の3種類のプロセス制御を行うことができるように、
各プロセス制御を可能とするデータベースが予め作成さ
れ、ファイル領域6bに格納されている。この場合も、
上記と同様に、各データベースは、「3連フラスコ反応
装置」のレイアウトを画面表示するための装置ピクチャ
データと、上記タグによって対応付けられ、一元的に管
理されている。
【0092】さらに、上記以外のプロセス制御システム
の構築にも対応できるように、その他のオプション的な
制御対象装置1の装置ピクチャデータおよびデータベー
スの組み合わせが、各種用意されている(「連続反応シ
ステム」「要素」「減圧単蒸留+留分分散」等)。
【0093】なお、制御対象装置1の構成が、図4の2
槽連続反応装置、図8の6点式反応器温度制御装置、図
9の3連フラスコ反応装置等のいずれであっても、I/
Oカード4の各信号入出力端子で入出力される信号の種
類は変わらない。例えば、図3に示すI/Oカード(D
OUT16)には、どの種類の制御対象装置1であって
も、電磁弁のようなON/OFFの2値信号で選択的な
動作を行う機器が接続されており、他のI/Oカードに
ついても同じ種類の信号がやり取りされる機器が接続さ
れている。
【0094】ところで、上述の装置ピクチャデータおよ
びデータベースの組み合わせは、例えば図7に示す表示
画面上の入力操作で選択して切り換えることができるよ
うになっている。すなわち、制御対象装置1の選択は、
装置選択フレーム内に表示された選択肢のいずれかを指
定することによって行うことができる。データベース選
択フレームには、装置選択フレームから選ばれた制御対
象装置1に対応する各種データベースが切替表示される
ので、その内の1つを指定することによって、所望のデ
ータベースを呼び出すことができる。
【0095】呼び出されたデータベースに書き込まれて
いる監視条件および制御条件は、プロセス制御の初期値
として制御手段10に設定されるようになっている。
【0096】なお、装置選択フレームの「その他」を選
択した場合、自作の装置ピクチャデータおよびデータベ
ースの組み合わせを新規に追加できるようになってい
る。
【0097】こうして装置選択およびデータベース選択
が完了した後で、各選択フレームの下に表示された「開
始」ボタンをクリックすると、図8または図9に示すよ
うに、制御対象装置1のレイアウト画面が、I/Oボッ
クス2および信号入出力端子のレイアウト画面と重ね
て、あるいは画面切替えが可能なように表示される。
【0098】なお、制御対象装置1およびデータベース
の選択履歴は記録されるので、本システムの次の起動時
には、直前に選択された制御対象装置1およびデータベ
ースが最初に読み出されるようになっている。
【0099】このように、本発明のプロセス制御システ
ムは、I/Oボックス2に関しては、I/Oボックスピ
クチャデータにも、その動作内容にも、全く変更を加え
る必要が無いようにし、装置ピクチャデータおよびデー
タベースの組み合わせを、多様に選択できるようにし
て、プロセス制御の内容を変更できるように構築されて
いる。しかも、データベースは、パーソナルコンピュー
タ5上で動作する汎用ソフトウェアを用いて作成されて
いるので、パーソナルコンピュータを扱える者であれ
ば、監視条件または制御条件を随時簡単に書き換えるこ
とができる。
【0100】したがって、本発明のプロセス制御システ
ムを用いれば、システム設計の専門的な知識を持たない
者でも、各種のプロセスについて試行錯誤を繰り返しな
がら、プロセス制御の最適化を図ることができる。な
お、信号入出力端子で入出力される信号の仕様に合わな
い機器を接続した場合には、検出器等が正しい値を示さ
なくなるので、装置のレイアウト表示画面上で異常が判
明する。
【0101】また、装置ピクチャデータおよびデータベ
ース自体を、パーソナルコンピュータ5上で動作する汎
用ソフトウェアを用いて作成することができるので、新
規なプロセス制御システムの構築も容易に行うことがで
きる。
【0102】以上の説明が、本発明のプロセス制御シス
テムの最も重要な特徴に関するものであるが、本システ
ムでは、操作者に快適なマンマシンインターフェースを
提供するために、さらに様々な工夫が施されている。
【0103】第1の工夫点は、図3に示すI/Oボック
ス2のレイアウト画面で、各I/Oカード4の名称枠
(例えば、「デジタルOUT」)をクリックすると、図
10ないし図13に示すように、そのI/Oカード4に
おける信号入出力端子と機器との接続関係を示す一覧表
が表示されることである。この一覧表は、図8または図
9に示すように、I/Oボックス2のレイアウト画面に
重なるポップアップウィンドウとして開かれる。また、
一覧表の内容は、図5に示すデータベースの「記述」の
欄に基づいて表示される。
【0104】例えば、図10に示すように、I/Oカー
ド(DOUT16)の10番端子(Ch.10)には、
原料1洗浄用三方弁が接続されること、およびこの10
番端子には、物理的なアドレスとして、DOUT16:CH000-0
9 が付与されていることがわかり、対応するデータベー
スとの関係も、アドレスによって把握できるようになっ
ている。
【0105】また、図12に示すように、例えばI/O
カード(DIN32)における「100VOUT」の1
番端子(Ch.1)には、原料1ポンプが接続されるこ
と、およびこの1番端子には、物理的なアドレスとし
て、DIN32:IR100-00が付与されていることがわかる。
【0106】さらに、図13に示すように、例えばI/
Oカード(T1)の1番端子(Ch.1)には、反応槽
1内部温度センサが接続されること、およびこの1番端
子には、物理的なアドレスとして、T1-0:DM2100 が付与
されていることがわかる。
【0107】したがって、システム構築者のシステム内
容確認作業や装置組み立て作業の能率を、図10ないし
図13に示すような表示画面を用いることによって、向
上させることができる。
【0108】第2の工夫点は、I/Oボックス2または
制御対象装置1のレイアウト画面で、信号入出力端子を
示すオブジェクトまたは信号入出力端子に接続された機
器を示すオブジェクトのいずれかをクリックすると、互
いの接続関係が視覚的にわかるように、例えば、接続先
のオブジェクトの色が赤のような目立つ色に変わるよう
になっていることである。
【0109】例えば、図10を参照して説明したI/O
カード(DOUT16)の10番端子(Ch.10)の
オブジェクトを、図3に示すI/Oボックス2のレイア
ウト画面上でクリックすると、この10番端子には、原
料1洗浄用三方弁が接続されているので、図4のレイア
ウト画面における原料1洗浄用三方弁11として表示さ
れたオブジェクトの色が赤等の目立つ色に変わる。
【0110】上記と逆の手順で、図4のレイアウト画面
で原料1洗浄用三方弁11のオブジェクトをクリックす
ると、図3のレイアウト画面に表示されたI/Oカード
(DOUT16)の10番端子(Ch.10)のオブジ
ェクトの色が赤等の目立つ色に変わる。
【0111】同様に、図12を参照して説明したよう
に、図3におけるI/Oカード(DIN32)の1番端
子(Ch.1)のオブジェクトと、図4の原料1ポンプ
12を示すオブジェクトとの接続関係が、いずれかのク
リックによって接続先の色を変えることで視覚化され
る。
【0112】さらに、図13を参照して説明したよう
に、図3におけるI/Oカード(T1:温度入力)の1
番端子(Ch.1)のオブジェクトと、図4の反応槽1
の検出温度が表示されるセル13のオブジェクトとの接
続関係が、いずれかのクリックによって接続先の色を変
えることで視覚化される。
【0113】このように、I/Oボックス2または制御
対象装置1の各レイアウト画面を用いて、信号入出力端
子と各機器との接続関係を視覚的に捉えることができる
ので、操作者は図9に示すように、1つの表示画面上に
各レイアウト画面を表示し、接続関係を1つずつ目で確
認しながら、信号入出力端子と各機器とを接続する実際
の作業を進めることができ、作業能率が一層向上する。
【0114】なお、オブジェクトの色を変える制御は、
以下のように行われる。図1に示す表示装置7の画面上
で、入力手段8を用いて上記のようにオブジェクトがク
リックされると、信号接続確認手段9は、クリックされ
たオブジェクトの画面表示アドレスを得る。仮に、クリ
ックされたオブジェクトが信号入出力端子であったとす
ると、信号接続確認手段9は、その画面表示アドレスに
基づいて、メモリ6のファイル領域6bに格納されたI
/Oボックスピクチャデータにアクセスし、クリックさ
れたオブジェクトのデータに付与されたタグを読み取
る。
【0115】一方、装置ピクチャデータにおいても、信
号入出力端子に接続された機器のピクチャデータに同じ
タグが付されているから、信号接続確認手段9は、その
オブジェクトに対応する制御対象装置1の装置ピクチャ
データにアクセスし、先程読み取ったタグに基づいて、
接続相手である機器の表示用データを読み出すことがで
きる。
【0116】制御手段10は、信号接続確認手段9によ
って読み出された表示用データに、接続関係を視覚化さ
せる接続表示データを付加し、表示装置7のドライバに
出力することで、接続関係の表示が行われる。
【0117】次に、第3の工夫点は、2値のON/OF
F信号を出力する信号入出力端子を持つI/Oカードに
おいて、信号入出力端子のオブジェクトをクリックする
と、その接続先の機器の色が変わると共に、その機器を
強制的にON/OFFできることである。
【0118】例えば、図3のレイアウト画面で、「10
0V OUT」の表示枠中の1番端子のオブジェクトを
クリックすると、図4の原料1ポンプ12を示すオブジ
ェクトの色が変わると共に、原料1ポンプ12を実際に
ON/OFFすることができる。
【0119】この場合、制御手段10は、対応する制御
対象装置1のデータベースにアクセスし、前述のとおり
信号接続確認手段9によって読み取られたタグに基づい
て、オブジェクトがクリックされた信号入出力端子のア
ドレスを読み取り、そのアドレスを持つ信号入出力端子
からON/OFF信号を出力させるための命令信号を作
成し、PLC3に出力する。
【0120】第4の工夫点は、I/Oボックス2または
制御対象装置1のレイアウト画面で、信号入出力端子を
示すオブジェクトまたは信号入出力端子に接続された機
器を示すオブジェクトのいずれかをクリックすると、対
応するデータベースが画面上に呼び出され、クリックさ
れたオブジェクトに関する監視条件または制御条件を書
き換えることができることである。
【0121】例えば、図4のレイアウト画面で、「PI
D」と表示されたオブジェクトをクリックすることで、
例えば図14に示すようなPID制御ウィンドウを開
き、制御パラメータを書き換えることができる。また、
図3のレイアウト画面で信号入出力端子のオブジェクト
をクリックすると、図5に示すデータベースの対応頁を
呼び出すことができ、各種監視条件/制御条件のセルを
クリックすることによって、セル毎に条件を書き換える
こともできる。さらに、図5に示すデータベースで、タ
イプが「PID」となっている行のタグ名のセルをクリ
ックすることによっても、図14に示すPID制御ウィ
ンドウを開くことができる。
【0122】なお、制御対象装置1の運転中に、図4の
レイアウト画面で、「PID」と表示されたオブジェク
トをクリックすると、図15または図16に示すような
PID定数設定ウィンドウが開き、自動/手動の選択
や、その他の制御パラメータの書き換えを行うことがで
きる。PID定数設定ウィンドウの右横に記載されたメ
ッセージは、各項目にカーソルを置いたときに一時的に
表示される。
【0123】このPID定数設定ウィンドウで書き換え
た制御パラメータは、制御手段10のRAM等の随時書
き換え可能なメモリに設定された初期値に置き代わり、
制御プログラムに読み込まれるので、リアルタイムで制
御条件を変更することができる。
【0124】第5の工夫点は、図17に示すような制御
プロセスのステップ毎のPID制御条件を実際の物理量
によって書き換えることのできる表を、図4のレイアウ
ト画面の余白に常時表示したり、あるいは適宜ポップア
ップウィンドウとして開くことができることである。
【0125】図17に示す例では、PH、温度、減圧と
いった制御条件の設定値と、その保持時間とについて、
該当するセルをクリックすることにより、ステップ毎に
所望のアナログ値を入力することができる。その入力が
完了すると、制御手段10は、入力された物理量を、適
切なPID定数に変換し、対応するデータベースのPI
D制御パラメータを書き換えるようになっている。
【0126】これにより、操作者は、間接的な制御パラ
メータであるPID定数ではなく、PH、温度、減圧と
いった実際の物理量そのものを扱えばよいので、本シス
テムの操作性を向上させることができる。
【0127】以下、本システムの操作性を向上させるこ
とができるその他の工夫点についてさらに説明する。
【0128】例えば、図18に示すように、仕込み、計
量滴下、反応といった各プロセスを自動的にスタートさ
せる指示を入力することができるスタートボタン14
や、スタートボタン14によって自動的にスタートさせ
たいプロセスを選択するための選択ボタン15を、図4
のレイアウト画面の余白に表示することができる。例え
ば、選択ボタン15をクリックすることにより、「仕込
み」「計量滴下」「反応」「製品抜出」を選択し、スタ
ートボタン14をクリックすれば、「仕込み」→「計量
滴下」→「反応」→「製品抜出」の順にプロセスが進行
する。
【0129】また、仕込確認、分液確認、抜出確認のよ
うな確認ボタン16は、1つのプロセスが終了した後、
その結果を確認してから次のプロセスへの進行を許可す
る指示を入力したい場合に、表示させることができる
が、表示させるか否かは選択できるようになっている。
例えば、仕込確認の確認ボタン16を表示させた場合に
は、「仕込み」のプロセスが終了した後、確認ボタン1
6をクリックしない限り、次のプロセスへ進むことがで
きなくなる。したがって、スタートボタン14で各プロ
セスを自動的にスタートさせた場合であっても、必要に
応じ、プロセスの進行途中における確認作業を行うこと
ができる。
【0130】また、メンテナンスボタン17をクリック
すると、選択ボタン15によって選択された1つのプロ
セスを作動させ、当該プロセスを確かに制御できるかど
うかを確認することができる。なお、複数のプロセスが
選択されている場合には、メンテナンスボタン17をク
リックすることはできないようになっている。
【0131】また、図19に示すように、運転条件を設
定する必要の有るプロセスについて、運転条件の設定お
よびそのプロセスの開始指示のボタン入力を可能とする
ウィンドウを予め図4のレイアウト画面の余白に表示し
ておくこともできる。
【0132】例えば、図4に示す洗浄槽18から各原料
槽19〜21へ洗浄液を注入する準備工程の実施に際し
て、ライン洗浄時間として、洗浄液の注入時間を設定
し、各原料槽19〜21から反応槽22へ送る洗浄液の
量を、洗浄送液量として設定した後、図19の準備ボタ
ン23をクリックする。
【0133】また、2槽連続反応させた生成物を八方弁
24を切り換えてサンプリングする工程の実施に際し
て、反応開始から最初のサンプリングを始める時間を、
サンプリング待時間として設定し、サンプリング開始時
から八方弁24を8段階に切り換える時間間隔を、八方
弁切換時間として設定した後、図19の反応ボタン25
をクリックする。
【0134】さらに、プロセスの開始指示を入力する各
ボタン23・25等をクリックしたときに、そのプロセ
スの開始前に、実施しようとするプロセスに関する注意
事項を確認するようにし、その確認作業が完了してから
プロセスの実行をスタートさせることもできる。
【0135】そのために、例えば、ライン洗浄工程に関
して、図19に示すウィンドウで条件設定をした後、ラ
イン洗浄ボタン26をクリックすると、図20に示すよ
うな確認ボタンが画面に呼び出され、その確認ボタンに
カーソルを位置合わせすることにより、確認必要事項が
表示されるようになっている。例えば、図20の確認ボ
タン27にカーソルを位置合わせすると、「原料供給チ
ューブを廃液受器に入れた後、確認ボタンを押して下さ
い。」というメッセージが表示される。そして、その確
認必要事項に従って確認作業を終えてから、確認ボタン
27をクリックすることによって初めて、ライン洗浄工
程がスタートする。
【0136】なお、確認ボタンが複数表示される場合に
は、全ての確認ボタンがクリックされたときに初めて、
ライン洗浄工程がスタートする。
【0137】さらに、図21に示すように、機器の稼働
状態を監視する監視条件を設定する項目を図4のレイア
ウト画面の余白に表示したり、あるいは機器のオブジェ
クトをクリックすることによって、監視条件を設定する
項目を画面に呼び出したりすることもできる。
【0138】例えば、図21では、ポンプの送液能率
(g/min)の期待値と、期待値に対する誤差範囲と
を入力し、ポンプの送液能率の監視時間間隔を入力する
ことができる。このような監視条件の入力によって、制
御手段10は、対応するデータベースの監視条件を設定
ないし書き換えるようになっている。
【0139】また、図22に示すように、プロセスの異
常状態が発現したときに、警報を発することができるよ
うに、監視条件に警報設定値を定めておくこともでき
る。例えば図22の例では、反応槽の内部温度について
正常状態の上限値および下限値を警報設定値として入力
することができる。また、例えば、反応槽の液レベルの
監視開始を指示する水位警報確認開始ボタン28を表示
し、そのクリックによって、液レベルの監視を開始する
と共に、液レベルが異常になったときには、その異常状
態の継続時間に応じてプロセスを強制停止させたり、あ
るいは危険度に応じて即座にプロセスを強制停止させる
ようになっている。
【0140】なお、異常状態が発現したときには、図4
のレイアウト画面の異常発現箇所に、「酸素濃度異常」
「水位異常」のようなメッセージを点滅させ、かつアラ
ームを鳴らすようになっている。さらに、異常状態の発
現履歴が記録され、図4のレイアウト画面下部に、アラ
ームサマリとして表示することができる。
【0141】したがって、前述したように、信号入出力
端子で入出力される信号の仕様に合わない機器を接続し
た場合には、上記のような異常を報知するメッセージの
表示ないしアラームによって、操作者は、異常の発生お
よび発生箇所を簡単に把握することができ、また、異常
に関わる機器のオブジェクトをクリックすれば、その機
器が接続されている信号入出力端子がどれかが判り、そ
の信号入出力端子のオブジェクトをクリックすれば、図
10〜図13のような画面が呼び出されるので、接続間
違いの有無を迅速かつ容易に確認することができる。
【0142】以上、上記実施の形態では、1台のPLC
3に制御対象装置1を切り換えて接続する場合を説明し
たが、図23(b)に示すような分散制御システムにも
本発明を適用することが可能である。すなわち、PLC
3とパーソナルコンピュータ5との組み合わせを複数セ
ット用意し、分散している複数の制御対象装置1同士を
連繋動作させるのに必要な制御信号や情報のやり取り
を、パーソナルコンピュータ5同士で行わせるように構
成してもよい。さらに、複数のパーソナルコンピュータ
5を統括制御するホストコンピュータを配置して階層制
御システムを構成することもできる。
【0143】いずれにしても、再利用性および拡張性に
富み、システムの変更を容易かつ低コストで行うことが
できる高機能のプロセス制御オープンシステムを提供す
ることができる。
【0144】なお、本発明のプロセス制御方法を実行す
る制御プログラムを記録した記録媒体として、パーソナ
ルコンピュータ5と分離可能に構成される記録媒体であ
ってもよい。例えば、磁気テープやカセットテープ等の
テープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードデ
ィスク等の磁気ディスクやCD−ROM、MO、MD、
DVD等の光ディスク系、ICカード(メモリカードを
含む)、光カード等のカード系、あるいはマスクRO
M、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等に
よる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持す
る媒体であってもよい。
【0145】また、本発明のプロセス制御システムは、
インターネットを含む通信ネットワークと接続可能な構
成にすることができ、通信ネットワークを介して、他の
システムコンピュータと制御プログラムを送受するよう
にしてもよい。
【0146】
【発明の効果】・請求項1の発明に係るプロセス制御装
置は、以上のように、(1) 一連のプロセスを実行する制
御対象装置を構成する各機器を、制御プログラムに従っ
て制御する制御信号を生成する制御手段と、(2) 上記各
機器と接続され、該プロセスの制御に伴って各機器とや
り取りする入出力信号が、制御内容に応じて標準化され
た状態で入出力される信号入出力端子を複数有し、上記
制御手段と各機器との間で送受される信号を、制御手段
および各機器に適した信号に変換する信号入出力手段
と、(3) 上記信号入出力手段の信号入出力端子に、上記
各機器のいずれが接続されるかを、信号入出力端子に付
与したアドレスと対応付けて定義した第1のデータ、お
よび各機器の制御条件または監視条件に関する第2のデ
ータを有して構築されたデータベースと上記制御プログ
ラムとの組み合わせを、制御対象としたい制御対象装置
の種類別に複数組格納した記憶手段とを備え、(4) 上記
制御手段は、操作者によって選択された制御対象装置に
対応するデータベースおよび制御プログラムを上記記憶
手段から呼び出し、選択された制御対象装置を構成する
各機器を制御する構成である。
【0147】それゆえ、信号入出力端子に対し入出力さ
れる信号は標準化されていることによって、その信号に
適合する機器であれば、信号入出力端子に接続すること
が可能なので、1つの信号入出力端子に複数種類の機器
を接続することができる。また、複数種類の制御対象装
置を構成する多種多様な機器と、信号入出力端子との接
続関係を管理するために、信号入出力端子に付与したア
ドレスは、制御対象装置の種類によらず、全てのデータ
ベースに共通して使われる一元的情報である。
【0148】さらに、信号入出力手段は、制御手段と各
機器との間で送受される信号を、制御手段および各機器
に適した信号に変換する標準化された機能を備えていれ
ばよいので、信号入出力手段の機能、すなわち信号入出
力手段の動作プログラムは、信号入出力手段に接続する
制御対象装置の種類を変えることに対して、何ら変更を
加える必要が無い。
【0149】これにより、データベースと制御プログラ
ムとの組み合わせが、記憶手段に格納されている制御対
象装置であれば、システムエンジニアのようにシステム
に精通していない者でも、また変更の必要が生じたとき
にいつでも、信号入出力手段に対して制御対象装置を適
宜付け替え、プロセスの切り替えを容易に行うことがで
きるオープンシステムを提供することができるという効
果を奏する。
【0150】・請求項2の発明に係るプロセス制御装置
は、以上のように、請求項1に記載した構成に加えて、
(5) 上記各機器および信号入出力端子を表示画面上で視
覚化したオブジェクトを、制御対象装置および信号入出
力端子の各レイアウトに即して表示画面上に配置したピ
クチャをそれぞれ表示画面上に表示するための表示デー
タが、上記記憶手段に格納され、(6) 上記制御手段は、
操作者が制御対象装置の1つを指定したときに、記憶手
段から対応する表示データを読み出し、指定された制御
対象装置のピクチャを信号入出力端子のピクチャと共に
表示画面に表示可能とする制御を行い、(7-1) 上記オブ
ジェクトのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作
が表示画面上で行われたときに、選択されたオブジェク
トに対応する信号入出力端子のアドレスを認識すると共
に、アドレスを認識した特定信号入出力端子と、その特
定信号入出力端子に接続された特定機器との接続関係を
認識し、認識した接続関係を視覚化する接続表示データ
を、該特定信号入出力端子および特定機器の少なくとも
一方の表示データに付加する表示制御を、上記制御手段
が行う構成である。
【0151】それゆえ、操作者は制御対象装置および信
号入出力端子のレイアウトと、各機器と信号入出力端子
との接続関係とを表示画面上で確認することができるの
で、その確認に基づきながら制御対象装置を安全、かつ
容易に組み上げることができるという効果を奏する。
【0152】・請求項3の発明に係るプロセス制御装置
は、以上のように、請求項1に記載した構成に加えて、
(5) 上記各機器および信号入出力端子を表示画面上で視
覚化したオブジェクトを、制御対象装置および信号入出
力端子の各レイアウトに即して表示画面上に配置したピ
クチャをそれぞれ表示画面上に表示するための表示デー
タが、上記記憶手段に格納され、(6) 上記制御手段は、
操作者が制御対象装置の1つを指定したときに、記憶手
段から対応する表示データを読み出し、指定された制御
対象装置のピクチャを信号入出力端子のピクチャと共に
表示画面に表示可能とする制御を行い、(7-2) 上記オブ
ジェクトのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作
が表示画面上で行われたときに、上記制御手段は、選択
されたオブジェクトに対応するデータベースを呼び出
し、選択されたオブジェクトに対応する制御動作を、呼
び出したデータベースに基づいて実行する構成である。
【0153】それゆえ、例えば、表示画面上で例えば撹
拌器のオブジェクトをクリックすれば、撹拌処理が第2
のデータとして設定されている制御条件に従って実行さ
れるようにしたり、信号入出力端子の1つであるON/
OFF信号出力端子のオブジェクトをクリックすれば、
その端子に接続された機器の強制ON/OFFを行える
ようにしたりできる。
【0154】したがって、操作者は、実際に制御対象装
置が設置された研究室で、プロセス制御の動作検証を行
うのと全く同じ感覚で、表示画面上でプロセス制御の動
作検証を行うことができる。したがって、本発明は、安
全かつ操作性に優れたマンマシンインターフェースを提
供することができるという効果を奏する。
【0155】・請求項4の発明に係るプロセス制御装置
は、以上のように、請求項1に記載した構成に加えて、
(5) 上記各機器および信号入出力端子を表示画面上で視
覚化したオブジェクトを、制御対象装置および信号入出
力端子の各レイアウトに即して表示画面上に配置したピ
クチャをそれぞれ表示画面上に表示するための表示デー
タが、上記記憶手段に格納され、(6) 上記制御手段は、
操作者が制御対象装置の1つを指定したときに、記憶手
段から対応する表示データを読み出し、指定された制御
対象装置のピクチャを信号入出力端子のピクチャと共に
表示画面に表示可能とする制御を行い、(7-3) 上記オブ
ジェクトのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作
が表示画面上で行われたときに、上記制御手段は、選択
されたオブジェクトに対応するデータベースを呼び出
し、上記データベースを書き換えるための入力を受け付
ける制御を行う構成である。
【0156】それゆえ、操作者は、実際に制御対象装置
が設置された研究室で、プロセスの解析や評価を行い、
プロセス制御の最適化を図るのと全く同じ感覚で、表示
画面上でプロセス制御の最適化を図ることができる。し
たがって、本発明は、安全かつ操作性に優れたマンマシ
ンインターフェースを提供することができるという効果
を奏する。
【0157】・請求項5の発明に係るプロセス制御装置
は、以上のように、請求項1ないし4のいずれか1項に
記載した構成に加えて、(8) 操作者の指示を入力する入
力手段を備え、(9) 上記制御手段は、入力手段を介した
上記第1のデータおよび第2のデータの書き換え指示を
受け付け、上記記憶手段にアクセスして、第1のデータ
および第2のデータの書き換え制御を行う構成である。
【0158】それゆえ、信号入出力手段に接続されて動
作させている制御対象装置の一部機器を、その機器が接
続された信号入出力端子に対して入出力される信号の仕
様に適合した別の機器に付け替えることが可能になるの
で、従来のシステムと比較して、プロセスの変更を極め
て容易に行うことができるという効果を奏する。
【0159】・請求項6の発明に係るプロセス制御シス
テムは、以上のように、(1) 制御プログラムに従う一連
のプロセスを実行する制御対象装置を構成する各機器と
接続され、該プロセスの制御に伴って各機器とやり取り
する入出力信号が、制御内容に応じて標準化された状態
で入出力される信号入出力端子を複数有する第1のコン
ピュータと、(2) 上記信号入出力端子に接続された特定
の制御対象装置と、(3) 上記信号入出力端子に、上記各
機器のいずれが接続されるかを、信号入出力端子に付与
したアドレスと対応付けて定義した第1のデータ、およ
び各機器の制御条件または監視条件に関する第2のデー
タを有して構築されたデータベースと上記制御プログラ
ムとの組み合わせを、制御対象としたい制御対象装置の
種類別に複数組格納した記憶手段にアクセスする動作、
上記特定の制御対象装置に対応するデータベースおよび
制御プログラムを記憶手段から呼び出す動作、制御対象
装置の各機器を制御する制御信号を制御プログラムに従
って生成する動作を少なくとも行う第2のコンピュータ
とで構成され、上記第1のコンピュータは、第2のコン
ピュータと各機器との間で送受される信号を、第2のコ
ンピュータおよび各機器に適した信号に変換する動作を
司る構成である。
【0160】それゆえ、第1のコンピュータについて
は、前述したように、制御対象装置の付け替えに対し
て、全く変更を加える必要が無いので、信号入出力端子
を介して入出力される信号の仕様に合う各種の機器、ま
たは各種の機器によって構成された制御対象装置を操作
者が適宜選定しさえすればよい。
【0161】また、第2のコンピュータには、民生用と
して近年普及が著しいパーソナルコンピュータを使うこ
とができるので、上記制御プログラムおよびデータベー
スを、安価で扱いやすい汎用ソフトウェアを用いて記述
し、システムに精通していない者でも変更を加えやすく
することができる。
【0162】したがって、本発明によれば、仕様に合う
各種の機器を第1のコンピュータに多様に接続すること
ができ、また、パーソナルコンピュータの操作知識を持
っている者であれば、第2のコンピュータを使ってシス
テムの変更を容易に行うことができるオープンシステム
を提供することができるという効果を奏する。
【0163】・請求項7の発明に係るプロセス制御方法
は、以上のように、(1) 一連のプロセスを実行する制御
対象装置を構成する各機器と、制御プログラムに従って
プロセス制御信号を生成する制御手段との間で送受され
る信号を、制御手段および各機器に適した信号に変換す
る信号入出力手段に備えられた複数の信号入出力端子の
レイアウトを表示画面上に表示するための端子ピクチャ
データが格納され、かつ、上記制御対象装置のレイアウ
トを表示画面上に表示するための装置ピクチャデータ
が、複数種類の制御対象装置毎に格納されていると共
に、上記信号入出力端子に、上記各機器のいずれが接続
されるかを、信号入出力端子に付与したアドレスと対応
付けて定義した第1のデータ、および各機器の制御条件
または監視条件に関する第2のデータを有して構築され
たデータベースと上記制御プログラムとの組み合わせ
が、制御対象装置の種類別に複数組格納されている記憶
手段に対して、複数種類の制御対象装置の1つを選択す
る入力操作を操作者が行ったときにアクセスし、(2) 信
号入出力端子および選択された制御対象装置の各レイア
ウトを、表示画面に表示可能にすると共に、(3) 選択さ
れた制御対象装置に対応するデータベースおよび制御プ
ログラムを上記記憶手段から呼び出し、選択された制御
対象装置を構成する各機器の制御を実行可能とし、(4)
さらに、制御中のプロセスの状態を上記レイアウトと合
わせて表示する構成である。
【0164】それゆえ、制御対象装置の種類によらず共
通の信号入出力端子のレイアウトと、操作者が選択した
制御対象装置のレイアウトとが、表示画面に表示される
と共に、選択された制御対象装置に対応するデータベー
スおよび制御プログラムが呼び出され、各機器の制御が
実行される。
【0165】しかも、制御中のプロセスの状態が、上記
レイアウトと合わせて表示されるので、操作者は、実際
に制御対象装置が設置された研究室で、プロセス制御の
動作検証を行うのと全く同じ感覚で、表示画面上でプロ
セス制御の動作検証を行うことができる。
【0166】また、操作者が他の制御対象装置を選んだ
場合でも、信号入出力端子のレイアウトは変わらない
が、選択された制御対象装置の装置ピクチャデータおよ
び対応するデータベース並びに制御プログラムが呼び出
されるので、本発明は、多種類のプロセス制御に対応す
ることが容易なプロセス制御方法を提供することができ
るという効果を奏する。
【0167】・請求項8の発明に係るプロセス制御方法
は、以上のように、請求項7に記載の構成に加えて、(5
-1) 上記複数の信号入出力端子および制御対象装置のレ
イアウトを表す各ピクチャの構成要素として、信号入出
力端子および各機器を個別に視覚化したオブジェクトに
対し、そのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作
を表示画面上で行ったときに、選択されたオブジェクト
に対応する信号入出力端子のアドレスを認識すると共
に、アドレスを認識した特定信号入出力端子と、その特
定信号入出力端子に接続された特定機器との接続関係を
認識し、(6) アドレスを認識した特定信号入出力端子
と、その特定信号入出力端子に接続された特定機器との
接続関係を視覚化する表示制御を行う構成である。
【0168】それゆえ、請求項7の発明による効果に加
えて、請求項2の発明と同様の効果を奏する。
【0169】・請求項9の発明に係るプロセス制御方法
は、以上のように、請求項7に記載の構成に加えて、(5
-2) 上記複数の信号入出力端子および制御対象装置のレ
イアウトを表す各ピクチャの構成要素として、信号入出
力端子および各機器を個別に視覚化したオブジェクトに
対し、そのいずれかを操作者が選択する選択入力の操作
を表示画面上で行ったときに、選択されたオブジェクト
に対応するデータベースを呼び出し、選択されたオブジ
ェクトに対応する制御動作を、呼び出したデータベース
に基づいて実行する構成である。
【0170】それゆえ、請求項7の発明による効果に加
えて、請求項3の発明と同様の効果を奏する。
【0171】・請求項10の発明に係るプロセス制御方
法は、以上のように、請求項7に記載の構成に加えて、
(5-3) 上記複数の信号入出力端子および制御対象装置の
レイアウトを表す各ピクチャの構成要素として、信号入
出力端子および各機器を個別に視覚化したオブジェクト
に対し、そのいずれかを操作者が選択する選択入力の操
作を表示画面上で行ったときに、選択されたオブジェク
トに対応するデータベースを呼び出し、上記データベー
スを書き換えるための入力を受け付ける制御を行う構成
である。
【0172】それゆえ、請求項7の発明による効果に加
えて、請求項4の発明と同様の効果を奏する。
【0173】・請求項11の発明に係る記録媒体は、以
上のように、(1) 一連のプロセスを実行する制御対象装
置を構成する各機器と、制御プログラムに従ってプロセ
ス制御信号を生成する制御手段との間で送受される信号
を、制御手段および各機器に適した信号に変換する信号
入出力手段に備えられた複数の信号入出力端子のレイア
ウトを表示画面上に表示するための端子ピクチャデータ
が格納され、かつ、上記制御対象装置のレイアウトを表
示画面上に表示するための装置ピクチャデータが、複数
種類の制御対象装置毎に格納されていると共に、上記信
号入出力端子に、上記各機器のいずれが接続されるか
を、信号入出力端子に付与したアドレスと対応付けて定
義した第1のデータ、および各機器の制御条件または監
視条件に関する第2のデータを有して構築されたデータ
ベースと上記制御プログラムとの組み合わせが、制御対
象装置の種類別に複数組格納されている記憶手段に対し
て、複数種類の制御対象装置の1つを選択する入力操作
を操作者が行ったときにアクセスする処理と、(2) 信号
入出力端子および選択された制御対象装置の各レイアウ
トを、表示画面に表示可能にする処理と、(3) 選択され
た制御対象装置に対応するデータベースおよび制御プロ
グラムを上記記憶手段から呼び出し、選択された制御対
象装置を構成する各機器の制御を実行可能とする処理
と、(4) 制御中のプロセスの状態を上記レイアウトと合
わせて表示する処理とを含むプロセス制御方法をコンピ
ュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴として
いる。
【0174】それゆえ、本発明の記録媒体からコンピュ
ータへ上記のプログラムをセットアップすることによっ
て、請求項7の発明による効果が得られるプロセス制御
方法を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロセス制御システムの一構成例
を示す説明図である。
【図2】上記プロセス制御システムの構成を概念的に示
す説明図である。
【図3】I/OボックスおよびI/Oボックスに装着さ
れるI/Oカードに備えられた信号入出力端子のレイア
ウトの表示状態を示す説明図である。
【図4】制御対象装置の具体的なレイアウトの表示例を
示す説明図である。
【図5】メモリに格納されたデータベースの一例を示す
説明図である。
【図6】特定の制御対象装置と、予め用意された複数の
データベースとの対応関係を示す説明図である。
【図7】本システムの起動後に所望の制御対象装置およ
びデータベースの組み合わせを選択するための選択画面
を示す説明図である。
【図8】信号入出力端子のレイアウトと、信号入出力端
子に接続された制御対象装置のレイアウトと、信号入出
力端子の接続先とを、同時に確認することができる表示
状態を示す説明図である。
【図9】信号入出力端子のレイアウトと、信号入出力端
子に接続された他の制御対象装置のレイアウトと、信号
入出力端子の接続先とを、同時に確認することができる
他の表示状態を示す説明図である。
【図10】I/Oボックスに装着されたI/Oカード上
の信号入出力端子と、その信号入出力端子に接続された
機器と、信号入出力端子のアドレスとを確認する画面を
示す説明図である。
【図11】I/Oボックスに装着された他のI/Oカー
ド上の信号入出力端子と、その信号入出力端子に接続さ
れた機器と、信号入出力端子のアドレスとを確認する画
面を示す説明図である。
【図12】I/Oボックスに装着されたさらに他のI/
Oカード上の信号入出力端子と、その信号入出力端子に
接続された機器と、信号入出力端子のアドレスとを確認
する画面を示す説明図である。
【図13】I/Oボックスに装着されたさらに他のI/
Oカード上の信号入出力端子と、その信号入出力端子に
接続された機器と、信号入出力端子のアドレスとを確認
する画面を示す説明図である。
【図14】PID制御パラメータの入力ないし書き換え
を受け付ける画面を示す説明図である。
【図15】プロセス制御中に制御条件を変える場合に呼
び出される、PID定数設定画面の一例を示す説明図で
ある。
【図16】プロセス制御中に制御条件を変える場合に呼
び出される、PID定数設定画面の他の例を示す説明図
である。
【図17】PID制御項目の実データをそのまま入力す
ることができる画面部分の表示例を示す説明図である。
【図18】プロセスの進行に関する指示を入力するボタ
ンの表示例を示す説明図である。
【図19】各種工程の運転条件を入力する画面部分の表
示例を示す説明図である。
【図20】各種工程の注意事項を呼び出し、注意事項を
作業者が確認したことをシステムに知らせる確認ボタン
の表示例を示す説明図である。
【図21】プロセスの監視条件を入力する画面部分の表
示例を示す説明図である。
【図22】プロセスの異常状態が発現したときに備え
て、警報を発するための設定値を入力する画面部分の表
示例を示す説明図である。
【図23】(a)(b)は、一般的なプロセス制御シス
テムの構成例を形態別に分類して示す説明図である。
【符号の説明】
1 制御対象装置 2 I/Oボックス(信号入出力手段、第1のコンピ
ュータ) 3 PLC 4 I/Oカード 5 パーソナルコンピュータ(第2のコンピュータ) 6 メモリ(記憶手段、記録媒体) 7 表示装置 8 入力手段 9 信号接続確認手段(制御手段) 10 制御手段 11 原料1洗浄用三方弁(機器) 12 原料1ポンプ(機器) 24 八方弁(機器)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B076 AB17 AB20 EA19 5H220 AA01 BB05 BB07 BB17 CC09 CX09 EE12 EE15 FF05 GG05 GG07 GG14 HH01 JJ12 JJ53 JJ59

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一連のプロセスを実行する制御対象装置を
    構成する各機器を、制御プログラムに従って制御する制
    御信号を生成する制御手段と、 上記各機器と接続され、該プロセスの制御に伴って各機
    器とやり取りする入出力信号が、制御内容に応じて標準
    化された状態で入出力される信号入出力端子を複数有
    し、上記制御手段と各機器との間で送受される信号を、
    制御手段および各機器に適した信号に変換する信号入出
    力手段と、 上記信号入出力手段の信号入出力端子に、上記各機器の
    いずれが接続されるかを、信号入出力端子に付与したア
    ドレスと対応付けて定義した第1のデータ、および各機
    器の制御条件または監視条件に関する第2のデータを有
    して構築されたデータベースと、上記制御プログラムと
    の組み合わせを、制御対象としたい制御対象装置の種類
    別に複数組格納した記憶手段とを備え、 上記制御手段は、操作者によって選択された制御対象装
    置に対応するデータベースおよび制御プログラムを上記
    記憶手段から呼び出し、選択された制御対象装置を構成
    する各機器を制御することを特徴とするプロセス制御装
    置。
  2. 【請求項2】上記各機器および信号入出力端子を表示画
    面上で視覚化したオブジェクトを、制御対象装置および
    信号入出力端子の各レイアウトに即して表示画面上に配
    置したピクチャをそれぞれ表示画面上に表示するための
    表示データが、上記記憶手段に格納され、 上記制御手段は、操作者が制御対象装置の1つを指定し
    たときに、記憶手段から対応する表示データを読み出
    し、指定された制御対象装置のピクチャを信号入出力端
    子のピクチャと共に表示画面に表示可能とする制御を行
    い、 さらに、上記オブジェクトのいずれかを操作者が選択す
    る選択入力の操作が表示画面上で行われたときに、選択
    されたオブジェクトに対応する信号入出力端子のアドレ
    スを認識すると共に、アドレスを認識した特定信号入出
    力端子と、その特定信号入出力端子に接続された特定機
    器との接続関係を認識し、認識した接続関係を視覚化す
    る接続表示データを、該特定信号入出力端子および特定
    機器の少なくとも一方の表示データに付加する表示制御
    を行うことを特徴とする請求項1に記載のプロセス制御
    装置。
  3. 【請求項3】上記各機器および信号入出力端子を表示画
    面上で視覚化したオブジェクトを、制御対象装置および
    信号入出力端子の各レイアウトに即して表示画面上に配
    置したピクチャをそれぞれ表示画面上に表示するための
    表示データが、上記記憶手段に格納され、 上記制御手段は、操作者が制御対象装置の1つを指定し
    たときに、記憶手段から対応する表示データを読み出
    し、指定された制御対象装置のピクチャを信号入出力端
    子のピクチャと共に表示画面に表示可能とする制御を行
    い、 上記オブジェクトのいずれかを操作者が選択する選択入
    力の操作が表示画面上で行われたときに、上記制御手段
    は、選択されたオブジェクトに対応するデータベースを
    呼び出し、選択されたオブジェクトに対応する制御動作
    を、呼び出したデータベースに基づいて実行することを
    特徴とする請求項1に記載のプロセス制御装置。
  4. 【請求項4】上記各機器および信号入出力端子を表示画
    面上で視覚化したオブジェクトを、制御対象装置および
    信号入出力端子の各レイアウトに即して表示画面上に配
    置したピクチャをそれぞれ表示画面上に表示するための
    表示データが、上記記憶手段に格納され、 上記制御手段は、操作者が制御対象装置の1つを指定し
    たときに、記憶手段から対応する表示データを読み出
    し、指定された制御対象装置のピクチャを信号入出力端
    子のピクチャと共に表示画面に表示可能とする制御を行
    い、 上記オブジェクトのいずれかを操作者が選択する選択入
    力の操作が表示画面上で行われたときに、上記制御手段
    は、選択されたオブジェクトに対応するデータベースを
    呼び出し、上記データベースを書き換えるための入力を
    受け付ける制御を行うことを特徴とする請求項1に記載
    のプロセス制御装置。
  5. 【請求項5】操作者の指示を入力する入力手段を備え、 上記制御手段は、入力手段を介した上記第1のデータお
    よび第2のデータの書き換え指示を受け付け、上記記憶
    手段にアクセスして、第1のデータおよび第2のデータ
    の書き換え制御を行うことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1項に記載のプロセス制御装置。
  6. 【請求項6】制御プログラムに従う一連のプロセスを実
    行する制御対象装置を構成する各機器と接続され、該プ
    ロセスの制御に伴って各機器とやり取りする入出力信号
    が、制御内容に応じて標準化された状態で入出力される
    信号入出力端子を複数有する第1のコンピュータと、 上記信号入出力端子に接続された特定の制御対象装置
    と、 上記信号入出力端子に、上記各機器のいずれが接続され
    るかを、信号入出力端子に付与したアドレスと対応付け
    て定義した第1のデータ、および各機器の制御条件また
    は監視条件に関する第2のデータを有して構築されたデ
    ータベースと上記制御プログラムとの組み合わせを、制
    御対象としたい制御対象装置の種類別に複数組格納した
    記憶手段にアクセスする動作、上記特定の制御対象装置
    に対応するデータベースおよび制御プログラムを記憶手
    段から呼び出す動作、制御対象装置の各機器を制御する
    制御信号を制御プログラムに従って生成する動作を少な
    くとも行う第2のコンピュータとで構成され、 上記第1のコンピュータは、第2のコンピュータと各機
    器との間で送受される信号を、第2のコンピュータおよ
    び各機器に適した信号に変換する動作を司ることを特徴
    とするプロセス制御システム。
  7. 【請求項7】一連のプロセスを実行する制御対象装置を
    構成する各機器と、制御プログラムに従ってプロセス制
    御信号を生成する制御手段との間で送受される信号を、
    制御手段および各機器に適した信号に変換する信号入出
    力手段に備えられた複数の信号入出力端子のレイアウト
    を表示画面上に表示するための端子ピクチャデータが格
    納され、かつ、上記制御対象装置のレイアウトを表示画
    面上に表示するための装置ピクチャデータが、複数種類
    の制御対象装置毎に格納されていると共に、上記信号入
    出力端子に、上記各機器のいずれが接続されるかを、信
    号入出力端子に付与したアドレスと対応付けて定義した
    第1のデータ、および各機器の制御条件または監視条件
    に関する第2のデータを有して構築されたデータベース
    と上記制御プログラムとの組み合わせが、制御対象装置
    の種類別に複数組格納されている記憶手段に対して、複
    数種類の制御対象装置の1つを選択する入力操作を操作
    者が行ったときにアクセスし、 信号入出力端子および選択された制御対象装置の各レイ
    アウトを、表示画面に表示可能にすると共に、 選択された制御対象装置に対応するデータベースおよび
    制御プログラムを上記記憶手段から呼び出し、選択され
    た制御対象装置を構成する各機器の制御を実行可能と
    し、 さらに、制御中のプロセスの状態を上記レイアウトと合
    わせて表示することを特徴とするプロセス制御方法。
  8. 【請求項8】上記複数の信号入出力端子および制御対象
    装置のレイアウトを表す各ピクチャの構成要素として、
    信号入出力端子および各機器を個別に視覚化したオブジ
    ェクトに対し、そのいずれかを操作者が選択する選択入
    力の操作を表示画面上で行ったときに、選択されたオブ
    ジェクトに対応する信号入出力端子のアドレスを、対応
    するデータベースにアクセスして認識すると共に、アド
    レスを認識した特定信号入出力端子と、その特定信号入
    出力端子に接続された特定機器との接続関係を認識し、
    アドレスを認識した特定信号入出力端子と、その特定信
    号入出力端子に接続された特定機器との接続関係を視覚
    化する表示制御を行うことを特徴とする請求項7に記載
    のプロセス制御方法。
  9. 【請求項9】上記複数の信号入出力端子および制御対象
    装置のレイアウトを表す各ピクチャの構成要素として、
    信号入出力端子および各機器を個別に視覚化したオブジ
    ェクトに対し、そのいずれかを操作者が選択する選択入
    力の操作を表示画面上で行ったときに、選択されたオブ
    ジェクトに対応するデータベースを呼び出し、選択され
    たオブジェクトに対応する制御動作を、呼び出したデー
    タベースに基づいて実行することを特徴とする請求項7
    に記載のプロセス制御方法。
  10. 【請求項10】上記複数の信号入出力端子および制御対
    象装置のレイアウトを表す各ピクチャの構成要素とし
    て、信号入出力端子および各機器を個別に視覚化したオ
    ブジェクトに対し、そのいずれかを操作者が選択する選
    択入力の操作を表示画面上で行ったときに、選択された
    オブジェクトに対応するデータベースを呼び出し、上記
    データベースを書き換えるための入力を受け付ける制御
    を行うことを特徴とする請求項7に記載のプロセス制御
    方法。
  11. 【請求項11】一連のプロセスを実行する制御対象装置
    を構成する各機器と、制御プログラムに従ってプロセス
    制御信号を生成する制御手段との間で送受される信号
    を、制御手段および各機器に適した信号に変換する信号
    入出力手段に備えられた複数の信号入出力端子のレイア
    ウトを表示画面上に表示するための端子ピクチャデータ
    が格納され、かつ、上記制御対象装置のレイアウトを表
    示画面上に表示するための装置ピクチャデータが、複数
    種類の制御対象装置毎に格納されていると共に、上記信
    号入出力端子に、上記各機器のいずれが接続されるか
    を、信号入出力端子に付与したアドレスと対応付けて定
    義した第1のデータ、および各機器の制御条件または監
    視条件に関する第2のデータを有して構築されたデータ
    ベースと上記制御プログラムとの組み合わせが、制御対
    象装置の種類別に複数組格納されている記憶手段に対し
    て、複数種類の制御対象装置の1つを選択する入力操作
    を操作者が行ったときにアクセスする処理と、 信号入出力端子および選択された制御対象装置の各レイ
    アウトを、表示画面に表示可能にする処理と、 選択された制御対象装置に対応するデータベースおよび
    制御プログラムを上記記憶手段から呼び出し、選択され
    た制御対象装置を構成する各機器の制御を実行可能とす
    る処理と、 制御中のプロセスの状態を上記レイアウトと合わせて表
    示する処理とを含むプロセス制御方法をコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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