JPH1030758A - 二重管 - Google Patents
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- JPH1030758A JPH1030758A JP18617896A JP18617896A JPH1030758A JP H1030758 A JPH1030758 A JP H1030758A JP 18617896 A JP18617896 A JP 18617896A JP 18617896 A JP18617896 A JP 18617896A JP H1030758 A JPH1030758 A JP H1030758A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内管と外管とを同軸に配置した二重管におい
て、熱変形による内管と外管との相対的な変位を抑制し
且つ内管の損傷を防止する。 【解決手段】 互いに平行に配置された一対の受圧部材
12によって防振用ワイヤロープ13を螺旋状に拘束し
た防振具10を備え、同軸に遊嵌させた内管3と外管5
との間に防振具10を、一方の受圧部材12が内管3と
ともに変位し得るように配置し、防振用ワイヤロープ1
3の撓みによって、内管3及び外管5に対する応力を緩
和しつつ、内管3と外管5との相対的な変位を抑制す
る。
て、熱変形による内管と外管との相対的な変位を抑制し
且つ内管の損傷を防止する。 【解決手段】 互いに平行に配置された一対の受圧部材
12によって防振用ワイヤロープ13を螺旋状に拘束し
た防振具10を備え、同軸に遊嵌させた内管3と外管5
との間に防振具10を、一方の受圧部材12が内管3と
ともに変位し得るように配置し、防振用ワイヤロープ1
3の撓みによって、内管3及び外管5に対する応力を緩
和しつつ、内管3と外管5との相対的な変位を抑制す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温の流体を送給
する手段として適用されている二重管に関するものであ
る。
する手段として適用されている二重管に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図15から図17は高温ガス炉の炉心を
冷却することにより昇温された一次ヘリウムガスにより
中間熱交換器を介して昇温された二次ヘリウムガスを、
熱利用系に送給し、熱利用系により温度が低下した二次
ヘリウムガスを中間熱交換器に送給する手段として提案
されている二重管の一例を示すものである。
冷却することにより昇温された一次ヘリウムガスにより
中間熱交換器を介して昇温された二次ヘリウムガスを、
熱利用系に送給し、熱利用系により温度が低下した二次
ヘリウムガスを中間熱交換器に送給する手段として提案
されている二重管の一例を示すものである。
【0003】この二重管は、薄肉管状のライナ1を断熱
材2を介して同軸に内装する内管3と、該内管3との間
にガス流路4が形成されるように内管3を周方向に取り
囲む外管5とを有している。
材2を介して同軸に内装する内管3と、該内管3との間
にガス流路4が形成されるように内管3を周方向に取り
囲む外管5とを有している。
【0004】ライナ1の内方には、中間熱交換器から熱
利用系へ送給されるべき熱交換前の二次ヘリウムガスが
流通し、また、内管3と外管5との間のガス流路4に
は、熱利用系から中間熱交換器へ送給されるべき熱交換
後の二次ヘリウムガスが流通するようになっている。
利用系へ送給されるべき熱交換前の二次ヘリウムガスが
流通し、また、内管3と外管5との間のガス流路4に
は、熱利用系から中間熱交換器へ送給されるべき熱交換
後の二次ヘリウムガスが流通するようになっている。
【0005】前記の外管5の中間部分の所定箇所には、
クランプ6が外嵌されており、該クランプ6と外管5の
近傍に位置する固定構造物(図示せず)とを相互に連結
するスナッバ7によって、外管5の径方向の振れが減衰
されるようになっている。
クランプ6が外嵌されており、該クランプ6と外管5の
近傍に位置する固定構造物(図示せず)とを相互に連結
するスナッバ7によって、外管5の径方向の振れが減衰
されるようになっている。
【0006】更に、内管3の中間部分の所定箇所には、
外管5の内側面に対して間隙が形成されるようにスペー
サ8が固着されており、該スペーサ8によって、内管3
の径方向の振れが抑制されるようになっている。
外管5の内側面に対して間隙が形成されるようにスペー
サ8が固着されており、該スペーサ8によって、内管3
の径方向の振れが抑制されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな内管3と外管5とにより構成される二重管では、内
管3と外管5との間のガス流路4を流通する二次ヘリウ
ムガスの温度よりも、内管3の内方を流通する二次ヘリ
ウムガスの温度が高いので、外管5に比べて内管3によ
り大きな熱膨張が生じる。
うな内管3と外管5とにより構成される二重管では、内
管3と外管5との間のガス流路4を流通する二次ヘリウ
ムガスの温度よりも、内管3の内方を流通する二次ヘリ
ウムガスの温度が高いので、外管5に比べて内管3によ
り大きな熱膨張が生じる。
【0008】このため、図17に示すように、内管3と
外管5とによって構成される2本の二重管の端部を、内
部エルボ部材3aと外部エルボ部材5aとにより構成さ
れる二重管エルボを介して接続した場合に、スペーサ8
に対する二重管と二重管エルボとの接続部9の間隔が短
いと、内管3に熱膨張が生じた際にスペーサ8が内管3
に干渉して該内管3の変位が抑制され、内管3、外管5
に過大な応力が作用することになる。
外管5とによって構成される2本の二重管の端部を、内
部エルボ部材3aと外部エルボ部材5aとにより構成さ
れる二重管エルボを介して接続した場合に、スペーサ8
に対する二重管と二重管エルボとの接続部9の間隔が短
いと、内管3に熱膨張が生じた際にスペーサ8が内管3
に干渉して該内管3の変位が抑制され、内管3、外管5
に過大な応力が作用することになる。
【0009】このため、中間熱交換器と熱利用系との間
で二次ヘリウムガスの授受を行う手段に適用される二重
管においては、上述したようなスペーサ8に対して二重
管と二重管エルボとの接続部9が充分な間隔を隔てるよ
うに、二重管の引き回しを長くする必要がある。
で二次ヘリウムガスの授受を行う手段に適用される二重
管においては、上述したようなスペーサ8に対して二重
管と二重管エルボとの接続部9が充分な間隔を隔てるよ
うに、二重管の引き回しを長くする必要がある。
【0010】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、熱変形に起因した内管及び外管に対する応力を緩和
できる二重管を提供することを目的としている。
で、熱変形に起因した内管及び外管に対する応力を緩和
できる二重管を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載した二重管では、互いに平
行に配置された一対の受圧部材によって防振用ワイヤロ
ープを螺旋状に拘束した防振具を内管と外管との間に備
え、一方の受圧部材を内管に取り付けている。
め、本発明の請求項1に記載した二重管では、互いに平
行に配置された一対の受圧部材によって防振用ワイヤロ
ープを螺旋状に拘束した防振具を内管と外管との間に備
え、一方の受圧部材を内管に取り付けている。
【0012】本発明の請求項2に記載した二重管では、
互いに平行に配置された一対の受圧部材によって防振用
ワイヤロープを螺旋状に拘束した防振具を内管と外管と
の間に備え、一方の受圧部材を内管に取り付け、他方の
受圧部材を外管に取り付けている。
互いに平行に配置された一対の受圧部材によって防振用
ワイヤロープを螺旋状に拘束した防振具を内管と外管と
の間に備え、一方の受圧部材を内管に取り付け、他方の
受圧部材を外管に取り付けている。
【0013】本発明の請求項3に記載した二重管では、
本発明の請求項1あるいは請求項2に記載の二重管にお
ける一方の受圧部材を、クランプによって内管に拘束し
ている。
本発明の請求項1あるいは請求項2に記載の二重管にお
ける一方の受圧部材を、クランプによって内管に拘束し
ている。
【0014】本発明の請求項4に記載した二重管では、
本発明の請求項1あるいは請求項2に記載の二重管にお
ける内管の外側面に防振具取付座を固着し、該防振具取
付座に防振具の一方の受圧部材を固着している。
本発明の請求項1あるいは請求項2に記載の二重管にお
ける内管の外側面に防振具取付座を固着し、該防振具取
付座に防振具の一方の受圧部材を固着している。
【0015】本発明の請求項5に記載した二重管では、
本発明の請求項3あるいは請求項4に記載の二重管にお
ける外管の内側面に、該内側面に対向する防振具の受圧
部材が嵌入する嵌入部を設けている。
本発明の請求項3あるいは請求項4に記載の二重管にお
ける外管の内側面に、該内側面に対向する防振具の受圧
部材が嵌入する嵌入部を設けている。
【0016】本発明の請求項6に記載した二重管では、
本発明の請求項3あるいは請求項4に記載の二重管にお
ける外管の内側面に、防振具の他方の受圧部材が嵌入す
る嵌入部を外管の全長にわたって設けている。
本発明の請求項3あるいは請求項4に記載の二重管にお
ける外管の内側面に、防振具の他方の受圧部材が嵌入す
る嵌入部を外管の全長にわたって設けている。
【0017】本発明の請求項7に記載した二重管では、
本発明の請求項1から請求項6のいずれかに記載の二重
管における螺旋状に拘束した防振用ワイヤロープの内方
に、ワイヤメッシュ材を充填している。
本発明の請求項1から請求項6のいずれかに記載の二重
管における螺旋状に拘束した防振用ワイヤロープの内方
に、ワイヤメッシュ材を充填している。
【0018】本発明の請求項1から請求項7に記載の二
重管のいずれにおいても、内管と外管との間に熱膨張差
などに起因して相対的な径方向変位、軸方向変位、周方
向変位が生じようとすると、防振具を構成する受圧部材
に螺旋状に拘束された防振用ワイヤロープが撓んで内管
及び外管に対する応力を緩和する。
重管のいずれにおいても、内管と外管との間に熱膨張差
などに起因して相対的な径方向変位、軸方向変位、周方
向変位が生じようとすると、防振具を構成する受圧部材
に螺旋状に拘束された防振用ワイヤロープが撓んで内管
及び外管に対する応力を緩和する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
示例と共に説明する。
【0020】図1から図4は本発明の二重管の実施の形
態の第1の例を示すものであり、図中、図15から図1
7と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
態の第1の例を示すものであり、図中、図15から図1
7と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0021】図1から図4に示す二重管は、内管3と、
外管5と、複数箇の防振具10とによって構成されてい
る。
外管5と、複数箇の防振具10とによって構成されてい
る。
【0022】防振具10は、図4に示すように、所定の
間隔を置いて互いに平行に配設され且つそれぞれ複数の
貫通孔11を有する一対の受圧部材12,12と、該受
圧部材12,12のそれぞれの貫通孔11に交互に挿通
され且つ受圧部材12,12によって螺旋状に拘束され
た防振用ワイヤロープ13とにより形成されている。
間隔を置いて互いに平行に配設され且つそれぞれ複数の
貫通孔11を有する一対の受圧部材12,12と、該受
圧部材12,12のそれぞれの貫通孔11に交互に挿通
され且つ受圧部材12,12によって螺旋状に拘束され
た防振用ワイヤロープ13とにより形成されている。
【0023】防振用ワイヤロープ13は、受圧部材1
2,12の長手方向中央部を境として両側端部方向へ、
それぞれ相反するリード角をなすように一対の受圧部材
12,12を点綴しており、螺旋状に拘束された防振用
ワイヤロープ13の軸線に沿って一対の受圧部材12,
12が相対的に変位しても、防振用ワイヤロープ13の
螺旋形状が崩れることなく保持されるようになってい
る。
2,12の長手方向中央部を境として両側端部方向へ、
それぞれ相反するリード角をなすように一対の受圧部材
12,12を点綴しており、螺旋状に拘束された防振用
ワイヤロープ13の軸線に沿って一対の受圧部材12,
12が相対的に変位しても、防振用ワイヤロープ13の
螺旋形状が崩れることなく保持されるようになってい
る。
【0024】また、各受圧部材12は、螺旋状に拘束さ
れる防振用ワイヤロープ13の内方に位置すべき部材と
外方に位置すべき部材とを、ボルト等の締結手段によっ
て相互に固着したものである。
れる防振用ワイヤロープ13の内方に位置すべき部材と
外方に位置すべき部材とを、ボルト等の締結手段によっ
て相互に固着したものである。
【0025】更に、受圧部材12に付与される振動がよ
り効果的に減衰されるように、受圧部材12によって螺
旋状に拘束した防振用ワイヤロープ13の内方には、ワ
イヤメッシュ材を充填することが望ましい。
り効果的に減衰されるように、受圧部材12によって螺
旋状に拘束した防振用ワイヤロープ13の内方には、ワ
イヤメッシュ材を充填することが望ましい。
【0026】図1から図4に示す二重管では、複数箇の
防振具10を、一方の受圧部材12が内管3の軸線に対
して平行に且つ内管3の外周面に当接するように周方向
に等間隔に配置し、内管3の周方向へ延びるクランプ1
4,14によって一方の受圧部材12の両端部を内管3
に支持し、複数箇の防振具10が取り付けられた内管3
を外管5へ挿入することにより、各防振具10の他方の
受圧部材12を外管5の内周面に当接させている。
防振具10を、一方の受圧部材12が内管3の軸線に対
して平行に且つ内管3の外周面に当接するように周方向
に等間隔に配置し、内管3の周方向へ延びるクランプ1
4,14によって一方の受圧部材12の両端部を内管3
に支持し、複数箇の防振具10が取り付けられた内管3
を外管5へ挿入することにより、各防振具10の他方の
受圧部材12を外管5の内周面に当接させている。
【0027】以下、図1から図4に示す二重管の作動に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0028】各防振具10は、所定の間隔を隔てて平行
に配設された一対の受圧部材12,12を、柔軟性を有
する防振用ワイヤロープ13によって点綴したものであ
るので、受圧部材12,12を相対的に変位させるよう
な外力が付与されると、防振用ワイヤロープ13が撓
み、この撓み量に応じた復元力(反力)が受圧部材1
2,12の間に生じる。
に配設された一対の受圧部材12,12を、柔軟性を有
する防振用ワイヤロープ13によって点綴したものであ
るので、受圧部材12,12を相対的に変位させるよう
な外力が付与されると、防振用ワイヤロープ13が撓
み、この撓み量に応じた復元力(反力)が受圧部材1
2,12の間に生じる。
【0029】即ち、図1から図4に示す二重管において
は、内管3と外管5との間に熱膨張差などに起因して相
対的な径方向変位、軸方向変位、周方向変位が生じよう
とすると、内管3と外管5との間に配置されている防振
具10に受圧部材12,12を相対的に変位させようと
する外力が付与され、該受圧部材12,12の間の防振
用ワイヤロープが撓んで内管3及び外管5に対する応力
を緩和する。
は、内管3と外管5との間に熱膨張差などに起因して相
対的な径方向変位、軸方向変位、周方向変位が生じよう
とすると、内管3と外管5との間に配置されている防振
具10に受圧部材12,12を相対的に変位させようと
する外力が付与され、該受圧部材12,12の間の防振
用ワイヤロープが撓んで内管3及び外管5に対する応力
を緩和する。
【0030】又、防振用ワイヤロープ13の撓み量に応
じた反力が受圧部材12,12の間に生じ、この反力に
よって、内管3と外管5との相対的な変位が抑制され
る。
じた反力が受圧部材12,12の間に生じ、この反力に
よって、内管3と外管5との相対的な変位が抑制され
る。
【0031】一方、地震等によって内管3及び外管5に
振動が生じた場合には、受圧部材12,12の間の防振
用ワイヤロープ13が、内管3及び外管5の振動を減衰
させる。
振動が生じた場合には、受圧部材12,12の間の防振
用ワイヤロープ13が、内管3及び外管5の振動を減衰
させる。
【0032】従って、図1から図4に示す二重管が、図
17に示すように熱膨張したとすると、内管3が熱変形
する際には、防振具10により内管3及び外管5に対す
る応力が緩和される。
17に示すように熱膨張したとすると、内管3が熱変形
する際には、防振具10により内管3及び外管5に対す
る応力が緩和される。
【0033】つまり、図1から図4に示す二重管を、先
に述べたような中間熱交換器と熱利用系との間で二次ヘ
リウムガスの授受を行う手段に適用すれば、防振具10
と接続部9(図17参照)との間隔を狭くすることが可
能となり、二重管の引き回しを短くすることができる。
に述べたような中間熱交換器と熱利用系との間で二次ヘ
リウムガスの授受を行う手段に適用すれば、防振具10
と接続部9(図17参照)との間隔を狭くすることが可
能となり、二重管の引き回しを短くすることができる。
【0034】図5及び図6は本発明の二重管の実施の形
態の第2の例を示すものであり、図中、図1から図4と
同一の符号を付した部分は同一物を表している。
態の第2の例を示すものであり、図中、図1から図4と
同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0035】図5及び図6に示す二重管では、複数箇の
防止具取付座15を、内管3の外周面に周方向に等間隔
に溶接固定し、防振具10の一方の受圧部材12を前記
の防振具取付座15にボルト締結し、複数箇の防振具1
0が取り付けられた内管3を外管5へ挿入することによ
り、各防振具10の他方の受圧部材12を外管5の内周
面に当接させている。
防止具取付座15を、内管3の外周面に周方向に等間隔
に溶接固定し、防振具10の一方の受圧部材12を前記
の防振具取付座15にボルト締結し、複数箇の防振具1
0が取り付けられた内管3を外管5へ挿入することによ
り、各防振具10の他方の受圧部材12を外管5の内周
面に当接させている。
【0036】この図5及び図6に示す二重管によって
も、図1から図4に示すものと同様な作用効果を得るこ
とができる。
も、図1から図4に示すものと同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0037】図7及び図8は本発明の二重管の実施の形
態の第3の例を示すものであり、図中、図1から図4と
同一の符号を付した部分は同一物を表している。
態の第3の例を示すものであり、図中、図1から図4と
同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0038】図7及び図8に示す二重管では、外管5の
内周面に、外管5の軸線に平行に延びる一対のガイド部
材16,16を、複数箇の防振具10の他方の受圧部材
12にそれぞれに対して設けることにより該受圧部材1
2に対する嵌入部17を形成し、クランプ14によって
複数箇の防振具10が取り付けられた内管3を外管5へ
挿入する際に、各防振具10の他方の受圧部材12を嵌
入部17で案内するようにしたものである。
内周面に、外管5の軸線に平行に延びる一対のガイド部
材16,16を、複数箇の防振具10の他方の受圧部材
12にそれぞれに対して設けることにより該受圧部材1
2に対する嵌入部17を形成し、クランプ14によって
複数箇の防振具10が取り付けられた内管3を外管5へ
挿入する際に、各防振具10の他方の受圧部材12を嵌
入部17で案内するようにしたものである。
【0039】この図7及び図8に示す二重管において
は、嵌入部17によって、外管5の周方向への他方の受
圧部材12の変位が拘束されるので、図1から図4に示
す二重管における作用効果に加えて、内管3と外管5と
の周方向の変位をより効果的に抑制することができる。
は、嵌入部17によって、外管5の周方向への他方の受
圧部材12の変位が拘束されるので、図1から図4に示
す二重管における作用効果に加えて、内管3と外管5と
の周方向の変位をより効果的に抑制することができる。
【0040】図9及び図10は本発明の二重管の実施の
形態の第4の例を示すものであり、図中、図5から図8
と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
形態の第4の例を示すものであり、図中、図5から図8
と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0041】図9及び図10に示す二重管は、防振具取
付座15を介して複数箇の防振具10が取り付けられた
内管3を、ガイド部材16,16による嵌入部17が形
成された外管5へ挿入したものである。
付座15を介して複数箇の防振具10が取り付けられた
内管3を、ガイド部材16,16による嵌入部17が形
成された外管5へ挿入したものである。
【0042】この図9及び図10に示す二重管において
も、図7及び図8に示すものと同様な作用効果を得るこ
とができる。
も、図7及び図8に示すものと同様な作用効果を得るこ
とができる。
【0043】図11及び図12は本発明の二重管の実施
の形態の第5の例を示すものであり、図中、図7及び図
8と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
の形態の第5の例を示すものであり、図中、図7及び図
8と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0044】図11及び図12に示す二重管では、外管
5の内周面に、外管5の軸線に平行に延びる溝状の嵌入
部18を、複数箇の防振具10の他方の受圧部材12に
それぞれに対して設けることにより、クランプ14によ
って複数箇の防振具10が取り付けられた内管3を外管
5へ挿入する際に、各防振具10の他方の受圧部材12
を嵌入部18で案内するようにしたものである。
5の内周面に、外管5の軸線に平行に延びる溝状の嵌入
部18を、複数箇の防振具10の他方の受圧部材12に
それぞれに対して設けることにより、クランプ14によ
って複数箇の防振具10が取り付けられた内管3を外管
5へ挿入する際に、各防振具10の他方の受圧部材12
を嵌入部18で案内するようにしたものである。
【0045】この図11及び図12に示す二重管におい
ても、図7及び図8に示すものと同様な作用効果を得る
ことができる。
ても、図7及び図8に示すものと同様な作用効果を得る
ことができる。
【0046】図13及び図14は本発明の二重管の実施
の形態の第6の例を示すものであり、図中、図9から図
12と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
の形態の第6の例を示すものであり、図中、図9から図
12と同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0047】図13及び図14に示す二重管は、防振具
取付座15を介して複数箇の防振具10が取り付けられ
た内管3を、嵌入部18が形成された外管5へ挿入した
ものである。
取付座15を介して複数箇の防振具10が取り付けられ
た内管3を、嵌入部18が形成された外管5へ挿入した
ものである。
【0048】この図13及び図14に示す二重管におい
ても、図7及び図8に示すものと同様な作用効果を得る
ことができる。
ても、図7及び図8に示すものと同様な作用効果を得る
ことができる。
【0049】なお、本発明の二重管は上述した形態例に
のみ限定されるものではなく、内管と外管との間に配置
する防振具の数を適宜増減すること、外管の内側面と該
内側面に対向する防振具の受圧部材との間に間隙を形成
させた構成とすること、嵌入部を外管の内側面の軸線方
向の所定箇所だけに設ける構成とすること、その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
のみ限定されるものではなく、内管と外管との間に配置
する防振具の数を適宜増減すること、外管の内側面と該
内側面に対向する防振具の受圧部材との間に間隙を形成
させた構成とすること、嵌入部を外管の内側面の軸線方
向の所定箇所だけに設ける構成とすること、その他、本
発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え
得ることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の二重管によ
れば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
れば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0051】(1)本発明の請求項1から請求項7に記
載の二重管のいずれにおいても、内管と外管との間に熱
膨張差などに起因して相対的な径方向変位、軸方向変
位、周方向変位が生じようとすると、防振具を構成する
受圧部材に螺旋状に拘束された防振用ワイヤロープが撓
み、内管及び外管に対する応力を緩和しつつ内管と外管
との相対的な変位の抑制を図るので、二重管の屈曲部分
における熱変形に起因した内管及び外管に対する応力を
緩和することができる。
載の二重管のいずれにおいても、内管と外管との間に熱
膨張差などに起因して相対的な径方向変位、軸方向変
位、周方向変位が生じようとすると、防振具を構成する
受圧部材に螺旋状に拘束された防振用ワイヤロープが撓
み、内管及び外管に対する応力を緩和しつつ内管と外管
との相対的な変位の抑制を図るので、二重管の屈曲部分
における熱変形に起因した内管及び外管に対する応力を
緩和することができる。
【0052】(2)本発明の請求項1から請求項7に記
載の二重管のいずれにおいても、熱変形に起因した内管
及び外管に対する応力が緩和されるので、二重管を他の
部材に接続する場合に、二重管の引き回しを短縮化する
ことができ、よって、プラントの経済性向上を図ること
が可能になる。
載の二重管のいずれにおいても、熱変形に起因した内管
及び外管に対する応力が緩和されるので、二重管を他の
部材に接続する場合に、二重管の引き回しを短縮化する
ことができ、よって、プラントの経済性向上を図ること
が可能になる。
【0053】(3)本発明の請求項1から請求項7に記
載の二重管のいずれにおいても、螺旋状に拘束された防
振用ワイヤロープが内管及び外管の変位を減衰させるの
で、内管及び外管の振動を低減することができる。
載の二重管のいずれにおいても、螺旋状に拘束された防
振用ワイヤロープが内管及び外管の変位を減衰させるの
で、内管及び外管の振動を低減することができる。
【0054】(4)本発明の請求項7に記載の二重管に
おいては、螺旋状に拘束した防振用ワイヤロープの内方
にワイヤメッシュ材を充填しているので、内管及び外管
の振動をより効果的に防止することができる。
おいては、螺旋状に拘束した防振用ワイヤロープの内方
にワイヤメッシュ材を充填しているので、内管及び外管
の振動をより効果的に防止することができる。
【図1】本発明の二重管の実施の形態の第1の例を示す
管軸平行方向断面図である。
管軸平行方向断面図である。
【図2】図1に関連する管軸直角方向断面図である。
【図3】図1に関連する防振具と内管及び外管との取合
部の部分拡大図である。
部の部分拡大図である。
【図4】図1に関連する防振具の斜視図である。
【図5】本発明の二重管の実施の形態の第2の例を示す
管軸平行方向断面図である。
管軸平行方向断面図である。
【図6】図5に関連する防振具と内管及び外管との取合
部の部分拡大図である。
部の部分拡大図である。
【図7】本発明の二重管の実施の形態の第3の例を示す
管軸平行方向断面図である。
管軸平行方向断面図である。
【図8】図7に関連する防振具と内管及び外管との取合
部の部分拡大図である。
部の部分拡大図である。
【図9】本発明の二重管の実施の形態の第4の例を示す
管軸平行方向断面図である。
管軸平行方向断面図である。
【図10】図9に関連する防振具と内管及び外管との取
合部の部分拡大図である。
合部の部分拡大図である。
【図11】本発明の二重管の実施の形態の第5の例を示
す管軸平行方向断面図である。
す管軸平行方向断面図である。
【図12】図11に関連する防振具と内管及び外管との
取合部の部分拡大図である。
取合部の部分拡大図である。
【図13】本発明の二重管の実施の形態の第6の例を示
す管軸平行方向断面図である。
す管軸平行方向断面図である。
【図14】図13に関連する防振具と内管及び外管との
取合部の部分拡大図である。
取合部の部分拡大図である。
【図15】従来の二重管の一例を示す管軸平行方向断面
図である。
図である。
【図16】図15に関連する管軸直角方向断面図であ
る。
る。
【図17】図15の二重管を屈曲させた状態を示す概念
図である。
図である。
3 内管 5 外管 10 防振具 12 受圧部材 13 防振用ワイヤロープ 14 クランプ 15 防振具取付座 17 嵌入部 18 嵌入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠羽 道博 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内
Claims (7)
- 【請求項1】 互いに平行に配置された一対の受圧部材
によって防振用ワイヤロープを螺旋状に拘束した防振具
を内管と外管との間に備え、一方の受圧部材を内管に取
り付けたことを特徴とする二重管。 - 【請求項2】 互いに平行に配置された一対の受圧部材
によって防振用ワイヤロープを螺旋状に拘束した防振具
を内管と外管との間に備え、一方の受圧部材を内管に取
り付け、他方の受圧部材を外管に取り付けたことを特徴
とする二重管。 - 【請求項3】 一方の受圧部材をクランプによって内管
に拘束した請求項1あるいは請求項2に記載の二重管。 - 【請求項4】 内管の外側面に防振具取付座を固着し、
該防振具取付座に防振具の一方の受圧部材を固着した請
求項1あるいは請求項2に記載の二重管。 - 【請求項5】 外管の内側面に、該内側面に対向する防
振具の受圧部材が嵌入する嵌入部を設けた請求項3ある
いは請求項4に記載の二重管。 - 【請求項6】 外管の内側面に、該内側面に対向する防
振具の受圧部材が嵌入する嵌入部を外管の全長にわたっ
て設けた請求項3あるいは請求項4に記載の二重管。 - 【請求項7】 螺旋状に拘束した防振用ワイヤロープの
内方にワイヤメッシュ材を充填した請求項1から請求項
6のいずれかに記載の二重管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18617896A JPH1030758A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 二重管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18617896A JPH1030758A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 二重管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1030758A true JPH1030758A (ja) | 1998-02-03 |
Family
ID=16183765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18617896A Pending JPH1030758A (ja) | 1996-07-16 | 1996-07-16 | 二重管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1030758A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125473A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-05-18 | Toyota Motor Corp | 駆動手段評価装置および駆動手段評価装置に用いる振動緩衝方法 |
KR101049407B1 (ko) | 2011-03-25 | 2011-07-14 | (주)서전기전 | 무방향 탄성지지대를 구비한 내진형 배전반 |
CN112780846A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-05-11 | 中冶京诚工程技术有限公司 | 自除垢水管及供排水系统 |
-
1996
- 1996-07-16 JP JP18617896A patent/JPH1030758A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006125473A (ja) * | 2004-10-27 | 2006-05-18 | Toyota Motor Corp | 駆動手段評価装置および駆動手段評価装置に用いる振動緩衝方法 |
JP4734890B2 (ja) * | 2004-10-27 | 2011-07-27 | トヨタ自動車株式会社 | 駆動手段評価装置および駆動手段評価装置に用いる振動緩衝方法 |
KR101049407B1 (ko) | 2011-03-25 | 2011-07-14 | (주)서전기전 | 무방향 탄성지지대를 구비한 내진형 배전반 |
CN112780846A (zh) * | 2021-01-06 | 2021-05-11 | 中冶京诚工程技术有限公司 | 自除垢水管及供排水系统 |
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