JPH07218177A - 熱交換器とそれを用いた給湯器 - Google Patents

熱交換器とそれを用いた給湯器

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JPH07218177A
JPH07218177A JP705394A JP705394A JPH07218177A JP H07218177 A JPH07218177 A JP H07218177A JP 705394 A JP705394 A JP 705394A JP 705394 A JP705394 A JP 705394A JP H07218177 A JPH07218177 A JP H07218177A
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JP
Japan
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heat exchanger
wall body
heat
tubular wall
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP705394A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Tomura
義宏 戸村
Toshio Morikawa
敏夫 森川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07218177A publication Critical patent/JPH07218177A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新たな部品を追加することなく、通水管とこ
の通水管を支える筒状の壁体との温度差により発生する
熱歪みによる熱応力を容易に吸収することができる熱交
換器を提供する。 【構成】 熱交換器10は、複数の薄板を互いに平行か
つ一定間隔を保つように並べられる熱交換用フィン11
と、熱交換用フィン11の周囲を囲む四角柱状の筒から
なり四隅の各角に熱交換用フィン11側へ折り曲げ高さ
方向に延びる溝状の緩衝部12aを有する筒状の壁体1
2と、円筒状の1本の管からなりU字形状を複数回折り
返した形状に配管された通水管13とを有する。通水管
13は、筒状の壁体12の側面にろう付されるシール部
14により支持され、通水管13と筒状の壁体12との
温度差による熱歪みから発生する熱応力を緩衝部12a
が吸収し、シール部14に発生する熱応力は過大になら
ないため、シール部14の破損または、破壊を防止する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器、風呂釜等の燃
焼部を有する機器に使用される熱交換器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の熱交換器は、例えば図6および図
7に示すように構成される。この熱交換器20は、熱交
換用フィン21に貫通した通水管23と、熱交換用フィ
ン21の周囲を囲み通水管23を支持する筒状の壁体2
2とから構成されている。この熱交換器20は、通水管
23と筒状の壁体22とを固定することなく樹脂系のシ
ール材を用いシール部24で緩やかに接続することによ
り、通水時に通水管23と筒状の壁体22との温度差か
ら発生する熱歪みによる熱応力を吸収させ筒状の壁体2
2又は通水管23の変形を防止していることが知られて
いる。
【0003】しかし、このような従来の熱交換器による
と、通水管23と筒状の壁体22とを接続する際、別工
程によるシール部24を設けることになりコストの上昇
を招くという問題がある。そこで、シール部に樹脂系の
シール材を用いることなく他の固定手段等を備えた熱交
換器として、例えば実開昭63−184388号公報に
開示されているように、擬似水管を熱交換用フィンに貫
通させ熱交換器の側板にろう付したものが知られてい
る。この熱交換器は、多数の熱交換用フィンに貫通させ
る通水管を熱交換器の側面に支持させるため、通水管よ
り熱伸縮率の小さい材料からなる擬似水管を用い側板に
ろう付し通水管を直接側面に固定しないようにしてい
る。
【0004】また、同様な熱交換器として、例えば実開
平4−20956号公報に開示されているように、熱交
換用フィンを備えた通水管の入口に近い部分に通水管よ
り小径で両端が開口された内管を挿入したものが知られ
ている。この熱交換器は、内管を通水管と略同心で、か
つ、内管と通水管との温度差による熱歪みを吸収するた
め自由状態に持設することにより、内管外の流水速度が
内管内の流水速度より遅くなり内管外の流水が内管内の
流水より早く加熱されることから通水管の熱歪みを防止
するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな熱交換器によると、実開昭63−184388号公
報に開示されている方法は、擬似水管による燃焼ガスの
圧力損失により性能低下が予想され、また、実開平4−
20956号公報に開示されている方法は、通水管内の
内管による水圧損失により性能低下が予想される。しか
も、前記両方法は、形状の複雑化や部品点数増加による
コストの上昇を招くことも予想される。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、新たな部品を追加することなく、通
水管とこの通水管を支える筒状の壁体との温度差により
発生する熱歪みによる熱応力を容易に吸収することがで
きる熱交換器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による熱交換器は、高温に晒される筒状の壁
体と、この筒状の壁体の内部に筒軸方向に高温ガスが流
通するように配設される複数の熱交換用フィンと、前記
複数の熱交換用フィンに略直行する方向に伝熱可能に接
続され、前記筒状の壁体にろう付等により固定される通
水管と、前記筒状の壁体の少なくとも長手方向の熱応力
を緩和するように前記筒状の壁体に形成される緩衝部と
を備えたことを特徴とする構成を有する。
【0008】また、本発明の熱交換器は、前記構成にお
いて、好ましくは、前記筒状の壁体に横断面波状に筒軸
方向に沿って延びるように形成される前記緩衝部を備え
ることを特徴とする。さらに、本発明の熱交換器は、前
記構成において、横断形状が矩形の四辺状に形成され、
その四辺四隅に前記緩衝部が形成される前記筒状の壁体
を備えることを特徴とする。
【0009】さらにまた、本発明による給湯器は、ファ
ンと、このファンにより発生するガス流を加熱する熱源
と、この熱源により加熱された高温ガスを熱媒体とする
前記構成の熱交換器を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用および発明の効果】本発明の熱交換器は、通水管
を支える筒状の壁体の四隅の各角又は筒状の壁体の四面
の任意の位置に横断面波状曲げ成形加工を施すのみで熱
応力を吸収緩和することができるため、通水管と筒状の
壁体とのろう付等によるシール部の破損または破壊を容
易に防止することができる効果がある。
【0011】また、前記シール部がろう付等できること
により、熱交換器が炉中一体ろう付工程のみで製造でき
るため大量生産による大幅なコスト低減が図れるという
効果がある。また、本発明の給湯器は、熱応力を緩和す
る熱交換器を使用するため、高温ガスを熱媒体とする高
熱負荷環境下において、熱応力による熱交換器の破損を
防止することができる効果がある。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の熱交換器を給湯器に適用した第1実施例
を図1〜図3に示す。図2に示すように、給湯器1は、
ファン2と、バーナ3と、ハウジング4と、熱交換器1
0とから構成される。ファン2により吸気口5から吸入
した空気を矢印7方向に吹出し、この空気をバーナ3で
加熱し、矢印8方向に導き、熱交換器10の通水管13
を通る水に熱を与えて、この水を湯に変換する。
【0013】ファン2は、給湯器1の下部に設けられた
吸気口5の付近に設けられ、外気を吸気口5から給湯器
内へ取り込む機能を有する。バーナ3はファン2の上方
に設けられ、ファン2から送られてくる空気を加熱する
機能を有する。ハウジング4は、下方に吸気口5と上方
に排気口6とを有し、ファン2とバーナ3と熱交換器1
0とを覆い内部を保護する機能を有する。
【0014】熱交換器10は、バーナ3の上方に設けら
れ、図1に示すように、熱交換用フィン11と筒状の壁
体12と通水管13とを有する。熱交換用フィン11
は、複数の薄板を互いに平行かつ一定間隔を保つように
並べられ、複数箇所において薄板に略直交する方向に貫
通する通水管13とろう付される。
【0015】筒状の壁体12は、熱交換用フィン11の
周囲を囲む四角柱状の筒からなり四隅の各角に熱交換用
フィン11側へ折り曲げ高さ方向に延びる溝状の緩衝部
12aを有する。通水管13は、円筒状の1本の管から
なり図示しない給水源に接続された給水口と、図示しな
い蛇口等に接続された出湯口とを有する。通水管13の
配管形状は、U字形状を複数回折り返した形状を有す
る。すなわち、通水管13は、熱交換用フィン11と筒
状の壁体12の側面とに対しほぼ直交するように、一方
の筒状の壁体12の側面外側から熱交換用フィン11と
他方の筒状の壁体12の側面外側に貫通し、前記他方の
筒状の壁体12の側面外側で折り返され、貫通した前記
経路と反対方向に平行な経路で再び熱交換用フィン11
を貫通し、これらの貫通を繰り返す構成になっている。
通水管13の給水口と出湯口とは筒状の壁体12の同一
側面側に配置される。
【0016】この通水管13は、筒状の壁体12の側面
にろう付されるシール部14により支持されている。熱
交換器10の組立て時、予め通水管13を貫通させる穴
をあけた複数の薄板からなる熱交換用フィン11に通水
管13を貫通させ、熱交換用フィン11が平行かつ一定
間隔を保つように治具等で固定した後、熱交換用フィン
11の周囲を囲む筒状の筒状の壁体12を仮止めする。
このようにして仮止めされた熱交換器10は、炉中一体
ろう付の工程により熱交換用フィン11と通水管13お
よび筒状の壁体12と通水管13とがろう付固定され
る。
【0017】給湯器1の作動時、給水源から供給される
水を通水管13に流通した後、バーナ3に点火しファン
2の駆動により吸気口5から吸入した空気をバーナ3で
加熱する。加熱により発生した加熱空気を熱交換器10
に送り熱交換用フィン11を加熱し、加熱空気の余剰分
および熱交換器10により冷却された空気を矢印9方向
に排気口6から排出する。図示しない給水源から給水さ
れる水は、熱交換器10内の通水管13を複数回折り返
し通過する際、熱交換用フィン11から熱を奪うことに
より温度上昇をするため温水となって図示しない蛇口等
から導出される。
【0018】図2に示すように、給湯器1の作動時、給
水口に近い部分の通水管13は吸熱初期段階の低温の水
が流通するため加熱した筒状の壁体12より温度が低
く、この温度差により筒状の壁体12は、図3に示すA
方向に通水管13に対して平行方向に伸長し、同様に通
水管13も伸長するが、通水管13の伸長量が筒状の壁
体12の伸長量より小さいため熱歪みによる熱応力が発
生する。
【0019】また、給湯器1の停止直後、給水口に近い
部分の通水管13は、図3に示すA方向と逆方向に、筒
状の壁体12の冷却と共に通水管13に対して平行方向
に収縮するが、通水管13の収縮量が筒状の壁体12の
収縮量より小さいため熱歪みによる熱応力が発生する。
本発明の第1実施例によると、このような通水管13と
筒状の壁体12との伸縮量の差は緩衝部12aが吸収す
るため、シール部14に発生する熱応力は過大にならな
い。このため、ろう付されたシール部14の破損または
破壊を容易に防止することができる。
【0020】次に本発明の第2実施例を図4に示す。第
2実施例は、熱歪みを吸収する緩衝部の形状を変更した
例である。筒状の壁体17は、四隅の各角に熱交換用フ
ィン11がない側へ折り曲げ高さ方向に延びる溝状の緩
衝部17aを有する。本発明の第2実施例によると、第
1実施例と同様に、緩衝部17aが熱応力を緩和し、ろ
う付されたシール部の破損を容易に防止することができ
る。
【0021】次に本発明の第3実施例を図5に示す。第
3実施例は、緩衝部17aを設ける位置を変更した例で
ある。筒状の壁体19は、通水管13に対して平行な各
2面のそれぞれ任意の位置に熱交換用フィン11がない
側へ折り曲げ高さ方向に延びる溝状の緩衝部19aを有
する。本発明の第3実施例によると、第1実施例と同様
に、緩衝部19aが熱応力を吸収し、ろう付されたシー
ル部の破損を容易に防止することができる。
【0022】なお、筒状の壁体が通水管を支えることが
可能であれば、緩衝部の形状と数量は、前記第1、第2
または第3実施例に限られることはなく、例えば緩衝部
の形状は蛇腹状その他複雑な形状でもよく、緩衝部の数
量は2箇所、その他複数箇所でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による熱交換器の斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例による給湯器の構成図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例による筒状の壁体と通水管
とのシール部断面図である。
【図4】本発明の第2実施例の要部斜視図である。
【図5】本発明の第3実施例の要部斜視図である。
【図6】従来例を示す熱交換器の斜視図である。
【図7】従来例を示す熱交換器の筒状の壁体と通水管と
のシール部断面図である。
【符号の説明】
1 給湯器 2 ファン 3 バーナ(熱源) 4 ハウジング 5 吸気口 6 排出口 10 熱交換器 11 熱交換用フィン 12 筒状の壁体 12a 緩衝部 13 通水管 14 シール部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温に晒される筒状の壁体と、 この筒状の壁体の内部に筒軸方向に高温ガスが流通する
    ように配設される複数の熱交換用フィンと、 前記複数の熱交換用フィンに略直交する方向に伝熱可能
    に接続され、前記筒状の壁体にろう付等により固定され
    る通水管と、 前記筒状の壁体の少なくとも長手方向の熱応力を緩和す
    るように前記筒状の壁体に形成される緩衝部とを備えた
    ことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記緩衝部は、前記筒状の壁体に横断面
    波状に筒軸方向に沿って延びるように形成されることを
    特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記筒状の壁体は、横断形状が矩形の四
    辺状に形成され、その四辺四隅に前記緩衝部が形成され
    ることを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 ファンと、このファンにより発生するガ
    ス流を加熱する熱源と、この熱源により加熱された高温
    ガスを熱媒体とする請求項1、2または3記載の熱交換
    器を備えることを特徴とする給湯器。
JP705394A 1994-01-26 1994-01-26 熱交換器とそれを用いた給湯器 Pending JPH07218177A (ja)

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JP705394A JPH07218177A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 熱交換器とそれを用いた給湯器

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JP705394A JPH07218177A (ja) 1994-01-26 1994-01-26 熱交換器とそれを用いた給湯器

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JP (1) JPH07218177A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019190796A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 株式会社ティラド 複合型熱交換器のタンク構造
US10578377B2 (en) 2016-03-31 2020-03-03 Mitsubishi Electric Corporation Heat exchanger and refrigeration cycle apparatus

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10578377B2 (en) 2016-03-31 2020-03-03 Mitsubishi Electric Corporation Heat exchanger and refrigeration cycle apparatus
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