JPH10306324A - 炉内張力制御方法 - Google Patents
炉内張力制御方法Info
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- JPH10306324A JPH10306324A JP11257797A JP11257797A JPH10306324A JP H10306324 A JPH10306324 A JP H10306324A JP 11257797 A JP11257797 A JP 11257797A JP 11257797 A JP11257797 A JP 11257797A JP H10306324 A JPH10306324 A JP H10306324A
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- tension
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- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続焼鈍炉内の各炉セクションにおける被焼
鈍材1の張力を高い精度でかつ高い応答性で各目標張力
に制御する。 【解決手段】 被焼鈍材1をヘルパーロールが組込まれ
た複数の炉セクション4〜8を順次通過させることによ
っ焼鈍させる連続焼鈍炉において、被焼鈍材の各炉セク
ションの入側と出側との温度差と各炉セクションを通過
する被焼鈍材の張力とを測定し、測定した各温度差から
被焼鈍材の炉セクションを通過するときの伸縮率を求
め、求めた各伸縮率に応じて各炉セクションにおけるヘ
ルパーロールの回転速度を補正し、その後、測定された
各張力に基づいて前記各炉セクションのヘルパーロール
の伸縮率で補正された回転速度を調整して、各炉セクシ
ョンを通過する被焼鈍材の張力を各炉セクション毎に設
定された目標張力に制御する。
鈍材1の張力を高い精度でかつ高い応答性で各目標張力
に制御する。 【解決手段】 被焼鈍材1をヘルパーロールが組込まれ
た複数の炉セクション4〜8を順次通過させることによ
っ焼鈍させる連続焼鈍炉において、被焼鈍材の各炉セク
ションの入側と出側との温度差と各炉セクションを通過
する被焼鈍材の張力とを測定し、測定した各温度差から
被焼鈍材の炉セクションを通過するときの伸縮率を求
め、求めた各伸縮率に応じて各炉セクションにおけるヘ
ルパーロールの回転速度を補正し、その後、測定された
各張力に基づいて前記各炉セクションのヘルパーロール
の伸縮率で補正された回転速度を調整して、各炉セクシ
ョンを通過する被焼鈍材の張力を各炉セクション毎に設
定された目標張力に制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄工場の焼鈍ラ
インに組込まれた連続焼鈍炉に係わり、特に被焼鈍材が
連続焼鈍炉に組込まれた各炉セクションを通過するとき
の張力を各炉セクションに設定された値に制御する炉内
張力制御方法に関する。
インに組込まれた連続焼鈍炉に係わり、特に被焼鈍材が
連続焼鈍炉に組込まれた各炉セクションを通過するとき
の張力を各炉セクションに設定された値に制御する炉内
張力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製鉄工場の焼鈍ラインに組込まれた連続
焼鈍炉は例えば図6に示すように構成されている(特公
昭59−43979号公報)。被焼鈍材としての鋼帯1
の搬送路に沿って、入口ブライドルロール2、入口張力
ロール3、加熱部4、均熱部5、第1冷却部6、第2冷
却部7、第3冷却部8、出口張力ロール9、出口ブライ
ドルロール10が配設されている。
焼鈍炉は例えば図6に示すように構成されている(特公
昭59−43979号公報)。被焼鈍材としての鋼帯1
の搬送路に沿って、入口ブライドルロール2、入口張力
ロール3、加熱部4、均熱部5、第1冷却部6、第2冷
却部7、第3冷却部8、出口張力ロール9、出口ブライ
ドルロール10が配設されている。
【0003】そして、入口ブライドルロール2を介して
前工程から搬入された鋼帯1は、加熱部4で所定の温度
まで加熱され、均熱部5でこの所定の温度が所定時間維
持された後、第1冷却部6で急速冷却され、次いで、第
2冷却部7で所定時間同一温度で維持され、最後に第3
冷却部8で環境温度近傍まで冷却された後、出口ブライ
ドルロール10を介して次工程へ搬出される。
前工程から搬入された鋼帯1は、加熱部4で所定の温度
まで加熱され、均熱部5でこの所定の温度が所定時間維
持された後、第1冷却部6で急速冷却され、次いで、第
2冷却部7で所定時間同一温度で維持され、最後に第3
冷却部8で環境温度近傍まで冷却された後、出口ブライ
ドルロール10を介して次工程へ搬出される。
【0004】加熱部4、均熱部5、第1冷却部6、第2
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内にはそれぞ
れ複数のヘルパーロール11が組込まれている。さら
に、均熱部5と第1冷却部6との間には基準ロール12
が設けられている。
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内にはそれぞ
れ複数のヘルパーロール11が組込まれている。さら
に、均熱部5と第1冷却部6との間には基準ロール12
が設けられている。
【0005】また、加熱部4、均熱部5、第1冷却部
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内に
は各炉セクション内を通過する鋼板1の張力Ta,T
b,Tc,Td,Teを測定する張力計13a,13
b,13c,13d,13eが組込まれている。
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内に
は各炉セクション内を通過する鋼板1の張力Ta,T
b,Tc,Td,Teを測定する張力計13a,13
b,13c,13d,13eが組込まれている。
【0006】加熱部4、均熱部5、第1冷却部6、第2
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内の各ヘルパ
ーロール11はそれぞれモータ14a,14b,14
c,14d,14eで回転駆動され、入口ブライドルロ
ール2及び出口ブライドルロール10は各モータ16,
17で回転駆動され、入口張力ロール3及び出口張力ロ
ール9はそれぞれトルクモータ18,19で回転駆動さ
れる。また、基準ロール12は基準モータ20で回転駆
動される。
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内の各ヘルパ
ーロール11はそれぞれモータ14a,14b,14
c,14d,14eで回転駆動され、入口ブライドルロ
ール2及び出口ブライドルロール10は各モータ16,
17で回転駆動され、入口張力ロール3及び出口張力ロ
ール9はそれぞれトルクモータ18,19で回転駆動さ
れる。また、基準ロール12は基準モータ20で回転駆
動される。
【0007】また、各モータ16、17,20は各駆動
回路21,22,23で回転速度が制御され、各トルク
メータ18,19は、張力制御部24,25で回転速度
が制御される。
回路21,22,23で回転速度が制御され、各トルク
メータ18,19は、張力制御部24,25で回転速度
が制御される。
【0008】さらに、加熱部4、均熱部5、第1冷却部
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション毎に
張力制御部15a,15b,15c,15d,15eが
設けられており、各張力制御部15a,15b,15
c,15d,15eには、各炉セクション毎にそれぞれ
最適値に設定された目標張力TSa,TSb,TSc,
TSd,TSeが入力されている。
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション毎に
張力制御部15a,15b,15c,15d,15eが
設けられており、各張力制御部15a,15b,15
c,15d,15eには、各炉セクション毎にそれぞれ
最適値に設定された目標張力TSa,TSb,TSc,
TSd,TSeが入力されている。
【0009】加熱部4の張力計13aで測定された張力
Taは各張力制御部24,15aに入力され、均熱部5
の張力計13bで測定された張力Tbは各張力制御部2
4,15a,15bに入力され、第1冷却部6の張力計
13cで測定された張力Tcは各張力制御部15c,1
5d、15eに入力され、第2冷却部7の張力計13d
で測定された張力Tdは各張力制御部15d、15e、
25に入力され、最後の第3冷却部8で測定された張力
Teは各張力制御部15e,25に入力される。
Taは各張力制御部24,15aに入力され、均熱部5
の張力計13bで測定された張力Tbは各張力制御部2
4,15a,15bに入力され、第1冷却部6の張力計
13cで測定された張力Tcは各張力制御部15c,1
5d、15eに入力され、第2冷却部7の張力計13d
で測定された張力Tdは各張力制御部15d、15e、
25に入力され、最後の第3冷却部8で測定された張力
Teは各張力制御部15e,25に入力される。
【0010】そして、加熱部4、均熱部5、第1冷却部
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクションの各
張力制御部5a,15b,15c,15d,15eは、
それぞれ自己に入力された複数の張力Ta〜Teに基づ
いて自己に接続されたモータ14a,14b,14c,
14d,14eの各回転速度を調整して、加熱部4、均
熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8内
における鋼帯1の各張力をそれぞれ各目標張力TSa,
TSb,TSc,TSd,TSeに制御する。
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクションの各
張力制御部5a,15b,15c,15d,15eは、
それぞれ自己に入力された複数の張力Ta〜Teに基づ
いて自己に接続されたモータ14a,14b,14c,
14d,14eの各回転速度を調整して、加熱部4、均
熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8内
における鋼帯1の各張力をそれぞれ各目標張力TSa,
TSb,TSc,TSd,TSeに制御する。
【0011】また、各張力制御24,25はそれぞれト
ルクモータ18,19を駆動制御して、鋼帯1の加熱部
4の入力側及び第3冷却部8の出力側の各張力をそれぞ
れ目標張力TSC1,TSC2に制御する。
ルクモータ18,19を駆動制御して、鋼帯1の加熱部
4の入力側及び第3冷却部8の出力側の各張力をそれぞ
れ目標張力TSC1,TSC2に制御する。
【0012】駆動回路23は、基準ロール12のモータ
20を駆動して均熱部5と第1冷却部6との間における
鋼帯1の速度を外部から入力した基準速度SSに制御す
る。このように、基準ロール12及び各張力計13a〜
13eを設けることによって、連続焼鈍炉内を走行する
鋼帯1の速度を基準速度SSに制御した状態で、加熱部
4、均熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却
部8の各炉セクション内における鋼帯1の張力を各炉セ
クションの処理内容に最適な各目標張力TSa,TS
b,TSb,TSc,TSd,TSeに制御できる。し
たがって、各炉セクション内において、鋼帯1が弛んだ
り、鋼帯1に対して過大な張力が作用することが未然に
防止される。
20を駆動して均熱部5と第1冷却部6との間における
鋼帯1の速度を外部から入力した基準速度SSに制御す
る。このように、基準ロール12及び各張力計13a〜
13eを設けることによって、連続焼鈍炉内を走行する
鋼帯1の速度を基準速度SSに制御した状態で、加熱部
4、均熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却
部8の各炉セクション内における鋼帯1の張力を各炉セ
クションの処理内容に最適な各目標張力TSa,TS
b,TSb,TSc,TSd,TSeに制御できる。し
たがって、各炉セクション内において、鋼帯1が弛んだ
り、鋼帯1に対して過大な張力が作用することが未然に
防止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した連続焼鈍炉における各炉セクション内における鋼
帯1の張力をそれぞれ目標値に制御する手法において
も、まだ改良すべき次のような課題があった。
示した連続焼鈍炉における各炉セクション内における鋼
帯1の張力をそれぞれ目標値に制御する手法において
も、まだ改良すべき次のような課題があった。
【0014】すなわち、各炉セクション内における鋼帯
1の張力を高い精度で各目標張力TSa〜TSeに一致
させるために各張力制御部15a〜15eの感度を高く
設定している。すなわち、各張力制御部15a〜15e
は、入力される各測定された張力Ta〜Teが僅かに変
化したとしても、各ヘルパーローラ11の各モータ14
a〜14eの速度をこまめに調整している。
1の張力を高い精度で各目標張力TSa〜TSeに一致
させるために各張力制御部15a〜15eの感度を高く
設定している。すなわち、各張力制御部15a〜15e
は、入力される各測定された張力Ta〜Teが僅かに変
化したとしても、各ヘルパーローラ11の各モータ14
a〜14eの速度をこまめに調整している。
【0015】よって、入力される測定された張力Ta〜
Teの許容範囲にはおのずと限界がある。また、連続焼
鈍炉の稼働期間中における鋼帯1の切断事故や鋼帯1を
搬送するための各ロールの駆動用の各モータの故障や、
誤って異常な速度指令が入力した場合等を想定して、故
意に測定される張力Ta〜Teの許容範囲を小さくする
場合もある。
Teの許容範囲にはおのずと限界がある。また、連続焼
鈍炉の稼働期間中における鋼帯1の切断事故や鋼帯1を
搬送するための各ロールの駆動用の各モータの故障や、
誤って異常な速度指令が入力した場合等を想定して、故
意に測定される張力Ta〜Teの許容範囲を小さくする
場合もある。
【0016】この連続焼鈍炉が定常状態で運行している
期間においては、各炉セクション内における鋼帯1の張
力Ta〜Teの変動範囲は小さいので、測定された張力
Ta〜Teは上述した許容範囲に十分入るので、問題は
生じない。
期間においては、各炉セクション内における鋼帯1の張
力Ta〜Teの変動範囲は小さいので、測定された張力
Ta〜Teは上述した許容範囲に十分入るので、問題は
生じない。
【0017】しかし、上述した故障や異常発生時でなく
て、例えば新規に起動させる場合や、鋼帯1の材料を変
更した場合や、各炉セクションの目標張力TSa〜TS
eを変更した場合等においては、鋼帯1とヘルパーロー
ル11との間におけるスリップ現象や、各炉セクション
を通過する場合に鋼帯1の温度変化等に起因して、鋼帯
1自体が伸縮する現象が発生する。そして、この鋼帯1
自体の伸縮現象に起因して、各炉セクション内における
鋼帯1の張力Ta〜Teが大きく変動する。
て、例えば新規に起動させる場合や、鋼帯1の材料を変
更した場合や、各炉セクションの目標張力TSa〜TS
eを変更した場合等においては、鋼帯1とヘルパーロー
ル11との間におけるスリップ現象や、各炉セクション
を通過する場合に鋼帯1の温度変化等に起因して、鋼帯
1自体が伸縮する現象が発生する。そして、この鋼帯1
自体の伸縮現象に起因して、各炉セクション内における
鋼帯1の張力Ta〜Teが大きく変動する。
【0018】その結果、測定された張力Ta〜Teが上
記許容範囲を外れて、各張力制御部15a〜15eが正
常に動作せずに、連続焼鈍炉が停止したり、マニュアル
操作で運転しなければならない問題が発生する懸念があ
る。
記許容範囲を外れて、各張力制御部15a〜15eが正
常に動作せずに、連続焼鈍炉が停止したり、マニュアル
操作で運転しなければならない問題が発生する懸念があ
る。
【0019】また、各炉セクション内における鋼帯1の
張力の制御は、張力の測定値(Ta〜Te)を各張力制
御部15a〜15eに帰還させるフィードバック制御で
ある。このフィードバック制御は他のフィードフォワー
ド制御に比較して、必然的に応答特性が悪く、鋼帯1の
張力が目標値に収束するまでに長時間を必要とする性質
を有している。
張力の制御は、張力の測定値(Ta〜Te)を各張力制
御部15a〜15eに帰還させるフィードバック制御で
ある。このフィードバック制御は他のフィードフォワー
ド制御に比較して、必然的に応答特性が悪く、鋼帯1の
張力が目標値に収束するまでに長時間を必要とする性質
を有している。
【0020】その結果、前述したように、各炉セクショ
ンの入側温度と出側温度との温度差に起因してに鋼帯1
が伸縮した場合においても、この鋼帯1の伸縮を吸収し
て各炉セクションにおける各張力を目標値に収束させる
までに長時間を必要とし、装置全体としての張力の制御
精度が低下する問題がある。
ンの入側温度と出側温度との温度差に起因してに鋼帯1
が伸縮した場合においても、この鋼帯1の伸縮を吸収し
て各炉セクションにおける各張力を目標値に収束させる
までに長時間を必要とし、装置全体としての張力の制御
精度が低下する問題がある。
【0021】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、被焼鈍材における各炉セクションの入側と
出側との温度差を検出することによって、予めこの温度
差に起因する速度変化分でロールの速度を補正でき、各
炉セクションにおける被焼鈍材の張力を高い精度でかつ
高い応答性で各目標張力に制御できる炉内張力制御方法
を提供することを目的とする。
ものであり、被焼鈍材における各炉セクションの入側と
出側との温度差を検出することによって、予めこの温度
差に起因する速度変化分でロールの速度を補正でき、各
炉セクションにおける被焼鈍材の張力を高い精度でかつ
高い応答性で各目標張力に制御できる炉内張力制御方法
を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、連続して搬入
される帯状の被焼鈍材をそれぞれヘルパーロールが組込
まれた複数の炉セクションを順次通過させることによっ
て被焼鈍材を焼鈍させる連続焼鈍炉における被焼鈍材の
張力を制御する炉内張力制御方法に適用される。
される帯状の被焼鈍材をそれぞれヘルパーロールが組込
まれた複数の炉セクションを順次通過させることによっ
て被焼鈍材を焼鈍させる連続焼鈍炉における被焼鈍材の
張力を制御する炉内張力制御方法に適用される。
【0023】そして、上記課題を解消するために、本発
明の炉内張力制御方法においては、被焼鈍材の各炉セク
ションの入側と出側との温度差と各炉セクションを通過
する被焼鈍材の張力とを測定し、測定した各温度差から
被焼鈍材の炉セクションを通過するときの伸縮率を求
め、この求めた各伸縮率に応じて各炉セクションにおけ
るヘルパーロールの回転速度を補正し、その後、測定さ
れた各張力に基づいて各炉セクションのヘルパーロール
の伸縮率で補正された回転速度を調整して、各炉セクシ
ョンを通過する被焼鈍材の張力を各炉セクション毎に設
定された目標張力に制御する。
明の炉内張力制御方法においては、被焼鈍材の各炉セク
ションの入側と出側との温度差と各炉セクションを通過
する被焼鈍材の張力とを測定し、測定した各温度差から
被焼鈍材の炉セクションを通過するときの伸縮率を求
め、この求めた各伸縮率に応じて各炉セクションにおけ
るヘルパーロールの回転速度を補正し、その後、測定さ
れた各張力に基づいて各炉セクションのヘルパーロール
の伸縮率で補正された回転速度を調整して、各炉セクシ
ョンを通過する被焼鈍材の張力を各炉セクション毎に設
定された目標張力に制御する。
【0024】このように構成された炉内張力制御方法の
動作原理を説明する。連続焼鈍炉の各炉セクションのな
かには、加熱処理や冷却処理を実行する炉セクションが
含まれる。これらの炉セクションにおいては、被焼鈍材
は加熱又は冷却されるので、この炉セクションを通過す
る過程で伸縮する。被焼鈍材が伸縮すると、被焼鈍材の
張力を一定値に維持するためには炉セクションの入口の
速度と出口の速度とを異ならせる必要がある。
動作原理を説明する。連続焼鈍炉の各炉セクションのな
かには、加熱処理や冷却処理を実行する炉セクションが
含まれる。これらの炉セクションにおいては、被焼鈍材
は加熱又は冷却されるので、この炉セクションを通過す
る過程で伸縮する。被焼鈍材が伸縮すると、被焼鈍材の
張力を一定値に維持するためには炉セクションの入口の
速度と出口の速度とを異ならせる必要がある。
【0025】この温度差に起因する被焼鈍材の伸縮率に
対応する速度で各ロールの速度を予め補正しておくの
で、測定される張力が温度差に起因して許容範囲から外
れることが極力抑制される。
対応する速度で各ロールの速度を予め補正しておくの
で、測定される張力が温度差に起因して許容範囲から外
れることが極力抑制される。
【0026】したがって、測定された各張力に基づいて
各炉セクションのヘルパーロールの前述した伸縮率で補
正された後の回転速度を調整することによって、簡単に
被焼鈍材の張力を各炉セクション毎に設定された目標張
力に制御できる。
各炉セクションのヘルパーロールの前述した伸縮率で補
正された後の回転速度を調整することによって、簡単に
被焼鈍材の張力を各炉セクション毎に設定された目標張
力に制御できる。
【0027】また、他の発明においては、上記発明の炉
内張力制御方法に対して、さらに、複数の炉セクション
における先頭の炉セクションの前段に被焼鈍材の速度を
設定するための基準ロールを設け、この基準ロールの速
度を基準として複数の炉セクションにおける先頭の炉セ
クションから最終の炉セクション方向へ順番に各炉セク
ションにおける被焼鈍材の張力をそれぞれ各炉セクショ
ン毎に設定された目標張力に制御していくようにしてい
る。
内張力制御方法に対して、さらに、複数の炉セクション
における先頭の炉セクションの前段に被焼鈍材の速度を
設定するための基準ロールを設け、この基準ロールの速
度を基準として複数の炉セクションにおける先頭の炉セ
クションから最終の炉セクション方向へ順番に各炉セク
ションにおける被焼鈍材の張力をそれぞれ各炉セクショ
ン毎に設定された目標張力に制御していくようにしてい
る。
【0028】別の発明においては、上述した炉内張力制
御方法に対して、さらに、複数の炉セクションにおける
最終の炉セクションの後段に被焼鈍材の速度を設定する
ための基準ロールを設け、この基準ロールの速度を基準
として複数の炉セクションにおける最終の炉セクション
から先頭の炉セクション方向へ順番に各炉セクションに
おける被焼鈍材の張力をそれぞれ各炉セクション毎に設
定された目標張力に制御していくようにしている。
御方法に対して、さらに、複数の炉セクションにおける
最終の炉セクションの後段に被焼鈍材の速度を設定する
ための基準ロールを設け、この基準ロールの速度を基準
として複数の炉セクションにおける最終の炉セクション
から先頭の炉セクション方向へ順番に各炉セクションに
おける被焼鈍材の張力をそれぞれ各炉セクション毎に設
定された目標張力に制御していくようにしている。
【0029】このような構成においては、被焼鈍材の速
度を設定するための基準ロールを先頭の炉セクションの
前段又は最終の炉セクションの後段に設けている。そし
て、各炉セクションにおける張力がこの基準ロールの速
度を基準速度として先頭の炉セクションから又は最終の
炉セクションから順番に制御されていく。
度を設定するための基準ロールを先頭の炉セクションの
前段又は最終の炉セクションの後段に設けている。そし
て、各炉セクションにおける張力がこの基準ロールの速
度を基準速度として先頭の炉セクションから又は最終の
炉セクションから順番に制御されていく。
【0030】したがって、連続焼鈍炉内を走行する被焼
鈍材の速度を基準ロールの速度に制御した状態で、各炉
セクションの張力を精度良く制御できる。さらに、別の
発明においては、上述した炉内張力制御方法に対して、
さらに、複数の炉セクションにおける所定位置に被焼鈍
材の速度を設定するための基準ロールを設け、基準ロー
ルの速度を基準として、この基準ロールから複数の炉セ
クションにおける先頭の炉セクション方向へ順番に各炉
セクションにおける被焼鈍材の張力をそれぞれ各炉セク
ション毎に設定された目標張力に制御していくととも
に、基準ロールから複数の炉セクションにおける最終の
炉セクション方向へ順番に各炉セクションにおける被焼
鈍材の張力をそれぞれ各炉セクション毎に設定された目
標張力に制御していくようにしている。
鈍材の速度を基準ロールの速度に制御した状態で、各炉
セクションの張力を精度良く制御できる。さらに、別の
発明においては、上述した炉内張力制御方法に対して、
さらに、複数の炉セクションにおける所定位置に被焼鈍
材の速度を設定するための基準ロールを設け、基準ロー
ルの速度を基準として、この基準ロールから複数の炉セ
クションにおける先頭の炉セクション方向へ順番に各炉
セクションにおける被焼鈍材の張力をそれぞれ各炉セク
ション毎に設定された目標張力に制御していくととも
に、基準ロールから複数の炉セクションにおける最終の
炉セクション方向へ順番に各炉セクションにおける被焼
鈍材の張力をそれぞれ各炉セクション毎に設定された目
標張力に制御していくようにしている。
【0031】したがって、この発明においては、基準ロ
ールが複数の炉セクションにおける所定位置に配設され
ているので、連続焼鈍炉内の任意位置の速度を基準速度
に設定できる。
ールが複数の炉セクションにおける所定位置に配設され
ているので、連続焼鈍炉内の任意位置の速度を基準速度
に設定できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の各実施形態を図面を
用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
炉内張力制御方法が適用される連続焼鈍炉の概略構成図
である。図6に示した従来の連続焼鈍炉と同一部分には
同一符号が付してある。したがって、重複する部分の詳
細説明は省略されている。
用いて説明する。 (第1実施形態)図1は本発明の第1実施形態に係わる
炉内張力制御方法が適用される連続焼鈍炉の概略構成図
である。図6に示した従来の連続焼鈍炉と同一部分には
同一符号が付してある。したがって、重複する部分の詳
細説明は省略されている。
【0033】被焼鈍材としての鋼帯1の搬送路に沿っ
て、入口ブライドルロール2、加熱部4、均熱部5、第
1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8、出口ブライ
ドルロール10が配設されている。そして、加熱部4、
均熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8
の各炉セクション内にはそれぞれ複数のヘルパーロール
11が組込まれている。
て、入口ブライドルロール2、加熱部4、均熱部5、第
1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8、出口ブライ
ドルロール10が配設されている。そして、加熱部4、
均熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8
の各炉セクション内にはそれぞれ複数のヘルパーロール
11が組込まれている。
【0034】また、入口ブライドルロール2内にはこの
連続焼鈍炉を走行する鋼帯1の基準速度SSを設定する
ための基準ロール2aが組込まれている。加熱部4、均
熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8の
各炉セクション内には該当炉セクション内を通過する鋼
板1の張力Ta,Tb,Tc,Td,Teを測定する張
力計13a,13b,13c,13d,13eが組込ま
れている。
連続焼鈍炉を走行する鋼帯1の基準速度SSを設定する
ための基準ロール2aが組込まれている。加熱部4、均
熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8の
各炉セクション内には該当炉セクション内を通過する鋼
板1の張力Ta,Tb,Tc,Td,Teを測定する張
力計13a,13b,13c,13d,13eが組込ま
れている。
【0035】加熱部4、均熱部5、第1冷却部6、第2
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内の各ヘルパ
ーロール11はそれぞれモータ14a,14b,14
c,14d,14eで回転駆動され、入口ブライドルロ
ール2の基準ロール2a及び出口ブライドルロール10
はそれぞれモータ16,17で回転駆動される。
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内の各ヘルパ
ーロール11はそれぞれモータ14a,14b,14
c,14d,14eで回転駆動され、入口ブライドルロ
ール2の基準ロール2a及び出口ブライドルロール10
はそれぞれモータ16,17で回転駆動される。
【0036】また、各モータ16,17は各駆動回路2
1,22で回転速度が制御される。そして、一方の駆動
回路21には基準速度SSが入力されており、この駆動
回路21はモータ16を介して基準ロール2aを基準速
度SSに回転制御する。したがって、鋼帯1の加熱部4
の入側位置の速度は基準速度SSに制御されている。
1,22で回転速度が制御される。そして、一方の駆動
回路21には基準速度SSが入力されており、この駆動
回路21はモータ16を介して基準ロール2aを基準速
度SSに回転制御する。したがって、鋼帯1の加熱部4
の入側位置の速度は基準速度SSに制御されている。
【0037】さらに、加熱部4、均熱部5、第1冷却部
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション毎に
張力制御部34a,34b,34c,34d,34eが
設けられており、各張力制御部34a,34b,34
c,34d,34eには、各炉セクション毎にそれぞれ
最適値に設定された目標張力TSa,TSb,TSc,
TSd,TSeが入力されている。
6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション毎に
張力制御部34a,34b,34c,34d,34eが
設けられており、各張力制御部34a,34b,34
c,34d,34eには、各炉セクション毎にそれぞれ
最適値に設定された目標張力TSa,TSb,TSc,
TSd,TSeが入力されている。
【0038】さらに、各張力制御部34a,34b,3
4c,34d,34eには自己炉セクションに対して一
つ上流側の炉セクションの張力制御部34a,34b,
34c,34d,34eから該当炉セクションの出側の
モータにおける制御後の回転速度が入力される。
4c,34d,34eには自己炉セクションに対して一
つ上流側の炉セクションの張力制御部34a,34b,
34c,34d,34eから該当炉セクションの出側の
モータにおける制御後の回転速度が入力される。
【0039】加熱部4、均熱部5、第1冷却部6、第2
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内に設けられ
た各張力計13a,13b,13c,13d,13eで
測定された各張力Ta,Tb,Tc,Td,Teはそれ
ぞれ自己に対応する各張力制御部34a,34b,34
c,34d,13eへ入力される。
冷却部7、第3冷却部8の各炉セクション内に設けられ
た各張力計13a,13b,13c,13d,13eで
測定された各張力Ta,Tb,Tc,Td,Teはそれ
ぞれ自己に対応する各張力制御部34a,34b,34
c,34d,13eへ入力される。
【0040】加熱部4の入側と、加熱部4、均熱部5、
第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セク
ションの間、及び第3冷却部8の出側には、該当位置を
走行する鋼帯1の温度を検出する温度計31a,31
b,31c,31d,31e、31fが配設されてい
る。
第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セク
ションの間、及び第3冷却部8の出側には、該当位置を
走行する鋼帯1の温度を検出する温度計31a,31
b,31c,31d,31e、31fが配設されてい
る。
【0041】各温度計31a〜31fは例えば図2
(a)(b)に示すように、放射型の温度計で構成され
ていて、各炉セクションの側壁の上部位置から下方のヘ
ルパーロール11に接して走行している鋼帯1の温度を
被接触で測定する。
(a)(b)に示すように、放射型の温度計で構成され
ていて、各炉セクションの側壁の上部位置から下方のヘ
ルパーロール11に接して走行している鋼帯1の温度を
被接触で測定する。
【0042】加熱部4の入側及び出側に配設された温度
計31a,31bで検出された各温度t1 ,t2 は減算
器32aへ入力される。減算器32aは加熱部4の入側
と出側との温度差Δta=(t1 −t2 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33aへ送出する。
計31a,31bで検出された各温度t1 ,t2 は減算
器32aへ入力される。減算器32aは加熱部4の入側
と出側との温度差Δta=(t1 −t2 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33aへ送出する。
【0043】均熱部5の両側に配設された温度計31
b,31cで検出された各温度t2 ,t3 は減算器32
bへ入力される。減算器32bは均熱部5の入側と出側
との温度差Δtb=(t2 −t3 )を算出して、次の温
度・伸率変換器33bへ送出する。
b,31cで検出された各温度t2 ,t3 は減算器32
bへ入力される。減算器32bは均熱部5の入側と出側
との温度差Δtb=(t2 −t3 )を算出して、次の温
度・伸率変換器33bへ送出する。
【0044】第1冷却部6の両側に配設された温度計3
1c,31dで検出された各温度t3 ,t4 は減算器3
2cへ入力される。減算器32cは第1冷却部6の入側
と出側との温度差Δtc=(t3 −t4 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33cへ送出する。
1c,31dで検出された各温度t3 ,t4 は減算器3
2cへ入力される。減算器32cは第1冷却部6の入側
と出側との温度差Δtc=(t3 −t4 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33cへ送出する。
【0045】第2冷却部7の両側に配設された温度計3
1d,31eで検出された各温度t4 ,t5 は減算器3
2dへ入力される。減算器32dは第2冷却部7の入側
と出側との温度差Δtd=(t4 −t5 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33dへ送出する。
1d,31eで検出された各温度t4 ,t5 は減算器3
2dへ入力される。減算器32dは第2冷却部7の入側
と出側との温度差Δtd=(t4 −t5 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33dへ送出する。
【0046】第3冷却部8の両側に配設された温度計3
1e,31fで検出された各温度t5 ,t6 は減算器3
2eへ入力される。減算器32eは第2冷却部8の入側
と出側との温度差Δte=(t5 −t6 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33eへ送出する。
1e,31fで検出された各温度t5 ,t6 は減算器3
2eへ入力される。減算器32eは第2冷却部8の入側
と出側との温度差Δte=(t5 −t6 )を算出して、
次の温度・伸率変換器33eへ送出する。
【0047】鋼帯1における温度tと伸び(%)との関
係は例えば図3に示されるように、直線関係ではない。
しかし、各炉セクションにおける鋼帯1の温度範囲は図
3に示すように、大きく変化しないので、加熱部4、均
熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8の
各炉セクション毎に自己に対応する温度範囲の温度伸率
特性が抽出されて各温度・伸率変換器33a〜33e内
に変換テーブルとして設定されている。
係は例えば図3に示されるように、直線関係ではない。
しかし、各炉セクションにおける鋼帯1の温度範囲は図
3に示すように、大きく変化しないので、加熱部4、均
熱部5、第1冷却部6、第2冷却部7、第3冷却部8の
各炉セクション毎に自己に対応する温度範囲の温度伸率
特性が抽出されて各温度・伸率変換器33a〜33e内
に変換テーブルとして設定されている。
【0048】したがって、各温度・伸率変換器33a〜
33eは入力した各温度差Δta〜Δteをほぼ正しい
伸縮率Ea〜Eeへ変換する。各温度・伸率変換器33
a,33b,33c,33d,33eから出力された鋼
帯1の各伸縮率Ea,Eb,Ec,Ed,Eeは、それ
ぞれ自己の炉セクションに対応する各張力制御部34
a,34b,34c,34d,34eへ送出される。
33eは入力した各温度差Δta〜Δteをほぼ正しい
伸縮率Ea〜Eeへ変換する。各温度・伸率変換器33
a,33b,33c,33d,33eから出力された鋼
帯1の各伸縮率Ea,Eb,Ec,Ed,Eeは、それ
ぞれ自己の炉セクションに対応する各張力制御部34
a,34b,34c,34d,34eへ送出される。
【0049】各張力制御部34a〜34eは、先ず、自
己が管理する炉セクションの各モータ14a〜14eに
おける出側モータの回転速度を入側モータの回転速度に
対して、入力された伸縮率Ea〜Eeに対応する速度だ
け増減する速度補正を実施する。
己が管理する炉セクションの各モータ14a〜14eに
おける出側モータの回転速度を入側モータの回転速度に
対して、入力された伸縮率Ea〜Eeに対応する速度だ
け増減する速度補正を実施する。
【0050】なお、入側モータの回転速度は自己セクシ
ョンの上流側に隣接する炉セクションの張力制御部34
a〜34eから入力された該当炉セクションの出側のモ
ータの回転速度に一致させる。
ョンの上流側に隣接する炉セクションの張力制御部34
a〜34eから入力された該当炉セクションの出側のモ
ータの回転速度に一致させる。
【0051】次に、自己の炉セクションから入力された
張力Ta〜Teが自己に設定された目標張力TSa〜T
Seに一致するように、先に速度補正した出側のモータ
14a〜14eの回転速度を調整する。
張力Ta〜Teが自己に設定された目標張力TSa〜T
Seに一致するように、先に速度補正した出側のモータ
14a〜14eの回転速度を調整する。
【0052】その結果、加熱部4、均熱部5、第1冷却
部6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクションに
おける鋼帯1の張力は各炉セクション毎に設定された目
標張力TSa,TSb,TSc,TSd,TSeに制御
される。
部6、第2冷却部7、第3冷却部8の各炉セクションに
おける鋼帯1の張力は各炉セクション毎に設定された目
標張力TSa,TSb,TSc,TSd,TSeに制御
される。
【0053】次に、各炉セクション相互間の鋼帯1の張
力の制御順序を説明する。先ず、入口ブライドルロール
2内の基準ロール2aにて鋼帯1の速度が基準速度SS
に設定される。この基準速度SSは駆動回路21から先
頭の炉セクションである加熱部4の張力制御部34aへ
入力される。張力制御部34aは入力された基準速度S
Sを該当炉セクションの入側のモータに設定し、その後
目標張力TSaが得られるように出側のモータを制御す
る。そして、出側のモータの制御後の回転速度を下流側
に位置する炉セクションである均熱部5の張力制御部3
4bへ送出する。
力の制御順序を説明する。先ず、入口ブライドルロール
2内の基準ロール2aにて鋼帯1の速度が基準速度SS
に設定される。この基準速度SSは駆動回路21から先
頭の炉セクションである加熱部4の張力制御部34aへ
入力される。張力制御部34aは入力された基準速度S
Sを該当炉セクションの入側のモータに設定し、その後
目標張力TSaが得られるように出側のモータを制御す
る。そして、出側のモータの制御後の回転速度を下流側
に位置する炉セクションである均熱部5の張力制御部3
4bへ送出する。
【0054】均熱部5の張力制御部34bは上流側から
受領した回転速度を入側のモータに設定して、その後、
目標張力TSbが得られるように出側のモータを制御す
る。そして、出側のモータの制御後の回転速度を下流側
に位置する炉セクションである第1冷却部6の張力制御
部34cへ送出する。
受領した回転速度を入側のモータに設定して、その後、
目標張力TSbが得られるように出側のモータを制御す
る。そして、出側のモータの制御後の回転速度を下流側
に位置する炉セクションである第1冷却部6の張力制御
部34cへ送出する。
【0055】このように、各炉セクションにおける各張
力を先頭の炉セクション(加熱部4)から最終の炉セク
ション(第3冷却部8)方向へ順番に目標張力TSa〜
TSeに設定していくようにしている。
力を先頭の炉セクション(加熱部4)から最終の炉セク
ション(第3冷却部8)方向へ順番に目標張力TSa〜
TSeに設定していくようにしている。
【0056】このように構成された第1実施形の炉内張
力制御方法においては、各炉セクションの入側と出側と
の温度差Δta〜Δteを求めて、鋼帯1の各炉セクシ
ョン内における伸縮率Ea〜Eeを求めて、この伸縮率
Ea〜Eeに対応する回転速度差を予め入側モータと出
側モータとの間に設定することによって速度補正を行っ
ている。そして、この前もって補正された回転速度を測
定された張力Ta〜Teでフイードバック制御してい
る。
力制御方法においては、各炉セクションの入側と出側と
の温度差Δta〜Δteを求めて、鋼帯1の各炉セクシ
ョン内における伸縮率Ea〜Eeを求めて、この伸縮率
Ea〜Eeに対応する回転速度差を予め入側モータと出
側モータとの間に設定することによって速度補正を行っ
ている。そして、この前もって補正された回転速度を測
定された張力Ta〜Teでフイードバック制御してい
る。
【0057】このように、この温度差Δta〜Δteに
起因する鋼帯1の伸縮率Ea〜Eeに対応する速度で各
ロールの速度を予め補正しておくので、測定される張力
Ta〜Teが温度差Δta〜Δteに起因して各張力制
御部34a〜34eにおける許容範囲から外れることが
極力抑制される。
起因する鋼帯1の伸縮率Ea〜Eeに対応する速度で各
ロールの速度を予め補正しておくので、測定される張力
Ta〜Teが温度差Δta〜Δteに起因して各張力制
御部34a〜34eにおける許容範囲から外れることが
極力抑制される。
【0058】したがって、測定された各張力Ta〜Te
に基づいて各炉セクションのヘルパーロール11の補正
後の回転速度を調整することによって、簡単にかつ短時
間で鋼帯1の張力を各炉セクション毎に設定された目標
張力TSa〜TSeに制御できる。
に基づいて各炉セクションのヘルパーロール11の補正
後の回転速度を調整することによって、簡単にかつ短時
間で鋼帯1の張力を各炉セクション毎に設定された目標
張力TSa〜TSeに制御できる。
【0059】さらに、温度差Δta〜Δteに起因する
鋼帯1の伸縮率Ea〜Eeを考慮する必要がないので、
各張力制御部34a〜34eに入力される各張力Ta〜
Teの許容範囲を狭く設定できる。その結果、鋼帯1に
対する張力の制御精度を向上できる。
鋼帯1の伸縮率Ea〜Eeを考慮する必要がないので、
各張力制御部34a〜34eに入力される各張力Ta〜
Teの許容範囲を狭く設定できる。その結果、鋼帯1に
対する張力の制御精度を向上できる。
【0060】また、各炉セクションにおける各張力を先
頭の炉セクション(加熱部4)から最終のセクション
(第3冷却部8)方向へ順番に制御していくので、連続
焼鈍炉内を走行する鋼帯1の速度を基準ロール2aの基
準速度SSに制御した状態で、各炉セクションの張力を
精度良く制御できる。
頭の炉セクション(加熱部4)から最終のセクション
(第3冷却部8)方向へ順番に制御していくので、連続
焼鈍炉内を走行する鋼帯1の速度を基準ロール2aの基
準速度SSに制御した状態で、各炉セクションの張力を
精度良く制御できる。
【0061】(第2実施形態)図4は本発明の第2実施
形態に係わる炉内張力制御方法が適用される連続焼鈍炉
の概略構成図である。図1に示した第1実施形態の連続
焼鈍炉と同一部分には同一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明は省略されている。
形態に係わる炉内張力制御方法が適用される連続焼鈍炉
の概略構成図である。図1に示した第1実施形態の連続
焼鈍炉と同一部分には同一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明は省略されている。
【0062】この第2実施形態においては、出口ブライ
ドルロール10内に連続焼鈍炉を走行する鋼帯1の基準
速度SSを設定するための基準ロール10aが組込まれ
ている。そして、駆動回路22には基準速度SSが入力
されており、この駆動回路22はモータ19を介して基
準ロール10aを基準速度SSで回転制御する。したが
って、鋼帯1の第3加熱部8の出側位置の速度は基準速
度SSに制御されている。
ドルロール10内に連続焼鈍炉を走行する鋼帯1の基準
速度SSを設定するための基準ロール10aが組込まれ
ている。そして、駆動回路22には基準速度SSが入力
されており、この駆動回路22はモータ19を介して基
準ロール10aを基準速度SSで回転制御する。したが
って、鋼帯1の第3加熱部8の出側位置の速度は基準速
度SSに制御されている。
【0063】この第2実施形態においては、先に説明し
た第1実施形態とは逆に、各炉セクションにおける各張
力を先頭の炉セクション(加熱部4)から最終の炉セク
ション(第3冷却部8)方向へ順番に制御していく。
た第1実施形態とは逆に、各炉セクションにおける各張
力を先頭の炉セクション(加熱部4)から最終の炉セク
ション(第3冷却部8)方向へ順番に制御していく。
【0064】すなわち、先ず、出口ブライドルロール1
0内の基準ロール10aにて鋼帯1の速度が基準速度S
Sに設定される。この基準速度SSは駆動回路22から
最終の炉セクションである第3冷却部8の張力制御部3
4eへ入力される。張力制御部34eは入力された基準
速度SSを該当炉セクションの出側のモータに設定し、
その後目標張力TSeが得られるように入側のモータを
制御する。そして、入側のモータの制御後の回転速度を
上流側に位置する炉セクションである第2冷却部7の張
力制御部34dへ送出する。
0内の基準ロール10aにて鋼帯1の速度が基準速度S
Sに設定される。この基準速度SSは駆動回路22から
最終の炉セクションである第3冷却部8の張力制御部3
4eへ入力される。張力制御部34eは入力された基準
速度SSを該当炉セクションの出側のモータに設定し、
その後目標張力TSeが得られるように入側のモータを
制御する。そして、入側のモータの制御後の回転速度を
上流側に位置する炉セクションである第2冷却部7の張
力制御部34dへ送出する。
【0065】第2冷却部7の張力制御部34dは、下流
側から受領した回転速度を出側のモータに設定して、そ
の後、目標張力TSdが得られるように入側のモータを
制御する。そして、入側のモータの制御後の回転速度を
上流側に位置する炉セクションである第1冷却部6の張
力制御部34cへ送出する。
側から受領した回転速度を出側のモータに設定して、そ
の後、目標張力TSdが得られるように入側のモータを
制御する。そして、入側のモータの制御後の回転速度を
上流側に位置する炉セクションである第1冷却部6の張
力制御部34cへ送出する。
【0066】このように、各炉セクションにおける各張
力を最終の炉セクション(第3冷却部8)から先頭の炉
セクション(加熱部4)方向へ順番に目標張力TSe〜
TSaに制御していくようにしている。
力を最終の炉セクション(第3冷却部8)から先頭の炉
セクション(加熱部4)方向へ順番に目標張力TSe〜
TSaに制御していくようにしている。
【0067】なお、各張力制御部34e〜34aにおい
ては、各温度・伸率変換器33e〜33aから伸縮率E
e〜Eaが入力すると、出側のモータの回転速度を下流
側の炉セクションから受領した該当炉セクションの入側
のモータの回転速度に固定して、自己の炉セクションの
入側のモータの回転速度を前記伸縮率Ee〜Eaに対応
する速度だけ増減する。すなわち、出側のモータの回転
速度に対して入側のモータの反転速度を補正する。
ては、各温度・伸率変換器33e〜33aから伸縮率E
e〜Eaが入力すると、出側のモータの回転速度を下流
側の炉セクションから受領した該当炉セクションの入側
のモータの回転速度に固定して、自己の炉セクションの
入側のモータの回転速度を前記伸縮率Ee〜Eaに対応
する速度だけ増減する。すなわち、出側のモータの回転
速度に対して入側のモータの反転速度を補正する。
【0068】このように構成された第2実施形態の炉内
張力制御方法においては、各炉セクションにおける各張
力を最終の炉セクション(第3冷却部8)から先頭の炉
セクション(加熱部4)方向へ順番に制御していくの
で、連続焼鈍炉内を走行する鋼帯1の速度を基準ロール
10aの基準速度SSに制御した状態で、各炉セクショ
ンの張力を精度良く制御できる。
張力制御方法においては、各炉セクションにおける各張
力を最終の炉セクション(第3冷却部8)から先頭の炉
セクション(加熱部4)方向へ順番に制御していくの
で、連続焼鈍炉内を走行する鋼帯1の速度を基準ロール
10aの基準速度SSに制御した状態で、各炉セクショ
ンの張力を精度良く制御できる。
【0069】(第3実施形態)図5は本発明の第3実施
形態に係わる炉内張力制御方法が適用される連続焼鈍炉
の概略構成図である。図1に示した第1実施形態の連続
焼鈍炉と同一部分には同一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明は省略されている。
形態に係わる炉内張力制御方法が適用される連続焼鈍炉
の概略構成図である。図1に示した第1実施形態の連続
焼鈍炉と同一部分には同一符号が付してある。したがっ
て、重複する部分の詳細説明は省略されている。
【0070】この第3実施形態においては、均熱部5と
第1冷却部6との間にこの連続焼鈍炉を走行する鋼帯1
の基準速度SSを設定するための基準ロール12が組込
まれている。そして、駆動回路23には基準速度SSが
入力されており、この駆動回路23はモータ20を介し
て基準ロール12を基準速度SSで回転制御する。した
がって、鋼帯1における均熱部5と第1冷却部6との間
の速度は基準速度SSに制御されている。
第1冷却部6との間にこの連続焼鈍炉を走行する鋼帯1
の基準速度SSを設定するための基準ロール12が組込
まれている。そして、駆動回路23には基準速度SSが
入力されており、この駆動回路23はモータ20を介し
て基準ロール12を基準速度SSで回転制御する。した
がって、鋼帯1における均熱部5と第1冷却部6との間
の速度は基準速度SSに制御されている。
【0071】そして、この第3実施形態においては、各
炉セクションにおける鋼帯1に対する各張力を、均熱部
5から先頭の炉セクション(加熱部4)方向へ順番に設
定していくと共に、第1冷却部6から最終の炉セクショ
ン(第3冷却部8)方向へ順番に設定していく。
炉セクションにおける鋼帯1に対する各張力を、均熱部
5から先頭の炉セクション(加熱部4)方向へ順番に設
定していくと共に、第1冷却部6から最終の炉セクショ
ン(第3冷却部8)方向へ順番に設定していく。
【0072】各炉セクションにおける鋼帯1に対する各
張力の具体的制御方法は第1実施形態及び第2実施形態
において説明したので説明を省略する。この第3実施形
態においては、連続焼鈍炉内を通過する鋼帯1の基準速
度SSを連続焼鈍炉内におけるほぼ中央位置で設定して
いる。前述したように、各炉セクション内において温度
差に起因する伸縮や鋼帯1と各ロールとの間のスリップ
現象等が存在するので、各炉セクションにおいて所定の
目標張力TSa〜TSeを維持するために、連続焼鈍炉
内の各位置における鋼帯1の実際の速度は基準速度SS
に一致することはなく、この基準速度SSからずれる。
張力の具体的制御方法は第1実施形態及び第2実施形態
において説明したので説明を省略する。この第3実施形
態においては、連続焼鈍炉内を通過する鋼帯1の基準速
度SSを連続焼鈍炉内におけるほぼ中央位置で設定して
いる。前述したように、各炉セクション内において温度
差に起因する伸縮や鋼帯1と各ロールとの間のスリップ
現象等が存在するので、各炉セクションにおいて所定の
目標張力TSa〜TSeを維持するために、連続焼鈍炉
内の各位置における鋼帯1の実際の速度は基準速度SS
に一致することはなく、この基準速度SSからずれる。
【0073】この基準速度SSからのずれ量は、基準速
度SSがどの位置で設定されたかに依存する。したがっ
て、第3実施形態に示すように、基準速度SSを連続焼
鈍炉内におけるほぼ中央位置で設定することによって、
各位置における速度の基準速度SSからのずれ量を小さ
く抑制できる。
度SSがどの位置で設定されたかに依存する。したがっ
て、第3実施形態に示すように、基準速度SSを連続焼
鈍炉内におけるほぼ中央位置で設定することによって、
各位置における速度の基準速度SSからのずれ量を小さ
く抑制できる。
【0074】さらに、各炉セクションにおける鋼帯1に
対する各張力を中央から上流側及び下流側の両方向に制
御していくので、連続焼鈍炉全体の張力制御の応答性能
を向上できる。
対する各張力を中央から上流側及び下流側の両方向に制
御していくので、連続焼鈍炉全体の張力制御の応答性能
を向上できる。
【0075】なお、本発明は第3実施形態に限定される
ものではない。第3実施形態においては、基準ロール1
2を均熱部5と第1冷却部6との間に設置したが、任意
の位置に設定できる。すなわち、各位置における速度の
基準速度SSからのずれ量が最小になる位置に設定すれ
ばよい。
ものではない。第3実施形態においては、基準ロール1
2を均熱部5と第1冷却部6との間に設置したが、任意
の位置に設定できる。すなわち、各位置における速度の
基準速度SSからのずれ量が最小になる位置に設定すれ
ばよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明の炉内張力制
御方法においては、被焼鈍材における各炉セクションの
入側と出側との温度差を検出して、この温度差から被焼
鈍材の伸縮率を算出し、予めこの伸縮率に起因する速度
変化分でロールの速度を補正して、その後、測定された
張力で各炉セクションの張力を目標張力になるようにフ
イードバック制御している。
御方法においては、被焼鈍材における各炉セクションの
入側と出側との温度差を検出して、この温度差から被焼
鈍材の伸縮率を算出し、予めこの伸縮率に起因する速度
変化分でロールの速度を補正して、その後、測定された
張力で各炉セクションの張力を目標張力になるようにフ
イードバック制御している。
【0077】したがって、測定される張力の許容範囲を
狭く設定することによって、各炉セクションにおける被
焼鈍材の張力を高い精度でかつ高い応答性で各目標張力
に制御できる。
狭く設定することによって、各炉セクションにおける被
焼鈍材の張力を高い精度でかつ高い応答性で各目標張力
に制御できる。
【0078】さらに、連続焼鈍炉内を走行する被焼鈍材
の速度を設定する基準ロールを設け、この基準ロール位
置からこの基準ロールの速度を基準速度として各炉セク
ションにおける各張力を順番に目標張力に制御していく
ようにしている。したがって、連続焼鈍炉内を走行する
被焼鈍材の速度を基準ロールの速度に制御した状態で、
各炉セクションの張力を目標張力に精度良く制御でき
る。
の速度を設定する基準ロールを設け、この基準ロール位
置からこの基準ロールの速度を基準速度として各炉セク
ションにおける各張力を順番に目標張力に制御していく
ようにしている。したがって、連続焼鈍炉内を走行する
被焼鈍材の速度を基準ロールの速度に制御した状態で、
各炉セクションの張力を目標張力に精度良く制御でき
る。
【図1】 本発明の第1実施形態の炉内張力制御方法が
適用される連続焼鈍炉の概略構成図
適用される連続焼鈍炉の概略構成図
【図2】 同連続焼鈍炉内に取付けられた温度計の配設
位置を示す断面図
位置を示す断面図
【図3】 被焼鈍材としての鋼帯における温度と伸率と
の関係を示す特性図
の関係を示す特性図
【図4】 本発明の第2実施形態の炉内張力制御方法が
適用される連続焼鈍炉の概略構成図
適用される連続焼鈍炉の概略構成図
【図5】 本発明の第3実施形態の炉内張力制御方法が
適用される連続焼鈍炉の概略構成図
適用される連続焼鈍炉の概略構成図
【図6】 従来の炉内張力制御方法が適用される連続焼
鈍炉の概略構成図
鈍炉の概略構成図
1…鋼帯 2…入口ブライドルロール 2a,10a,12…基準ロール 4…加熱部 5…均熱部 6…第1冷却部 7…第2冷却部 8…第3冷却部 10…出口ブライドルロール 11…ヘルパーロール 13a〜13e…張力計 14a〜14e,16,17…モータ 21,22,23…駆動回路 31a〜31f…温度計 32a〜32e…減算器 33a〜33e…温度・伸率変換器 34a〜34e…張力制御部
Claims (4)
- 【請求項1】 連続して搬入される帯状の被焼鈍材をそ
れぞれヘルパーロールが組込まれた複数の炉セクション
を順次通過させることによって前記被焼鈍材を焼鈍させ
る連続焼鈍炉における前記被焼鈍材の張力を制御する炉
内張力制御方法において、 前記被焼鈍材の前記各炉セクションの入側と出側との温
度差と前記各炉セクションを通過する被焼鈍材の張力と
を測定し、 前記測定した各温度差から前記被焼鈍材の前記炉セクシ
ョンを通過するときの伸縮率を求め、 この求めた各伸縮率に応じて前記各炉セクションにおけ
るヘルパーロールの回転速度を補正し、 その後、前記測定された各張力に基づいて前記各炉セク
ションのヘルパーロールの前記伸縮率で補正された回転
速度を調整して、各炉セクションを通過する被焼鈍材の
張力を各炉セクション毎に設定された目標張力に制御す
ることを特徴とする炉内張力制御方法。 - 【請求項2】 前記複数の炉セクションにおける先頭の
炉セクションの前段に前記被焼鈍材の速度を設定するた
めの基準ロールを設け、 この基準ロールの速度を基準として前記複数の炉セクシ
ョンにおける先頭の炉セクションから最終の炉セクショ
ン方向へ順番に各炉セクションにおける前記被焼鈍材の
張力をそれぞれ各炉セクション毎に設定された目標張力
に制御していくことを特徴とする請求項1記載の炉内張
力制御方法。 - 【請求項3】 前記複数の炉セクションにおける最終の
炉セクションの後段に前記被焼鈍材の速度を設定するた
めの基準ロールを設け、 この基準ロールの速度を基準として前記複数の炉セクシ
ョンにおける最終の炉セクションから先頭の炉セクショ
ン方向へ順番に各炉セクションにおける前記被焼鈍材の
張力をそれぞれ各炉セクション毎に設定された目標張力
に制御していくことを特徴とする請求項1記載の炉内張
力制御方法。 - 【請求項4】 前記複数の炉セクションにおける所定位
置に前記被焼鈍材の速度を設定するための基準ロールを
設け、 この基準ロールの速度を基準として、この基準ロールか
ら前記複数の炉セクションにおける先頭の炉セクション
方向へ順番に各炉セクションにおける前記被焼鈍材の張
力をそれぞれ各炉セクション毎に設定された目標張力に
制御していくとともに、前記基準ロールから前記複数の
炉セクションにおける最終の炉セクション方向へ順番に
各炉セクションにおける前記被焼鈍材の張力をそれぞれ
各炉セクション毎に設定された目標張力に制御していく
ことを特徴とする請求項1記載の炉内張力制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11257797A JPH10306324A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 炉内張力制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11257797A JPH10306324A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 炉内張力制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10306324A true JPH10306324A (ja) | 1998-11-17 |
Family
ID=14590211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11257797A Pending JPH10306324A (ja) | 1997-04-30 | 1997-04-30 | 炉内張力制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10306324A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100711472B1 (ko) | 2005-12-26 | 2007-04-24 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로의 강판 장력 제어방법 |
KR100986808B1 (ko) | 2008-04-25 | 2010-10-08 | 주식회사 포스코 | 연속 소둔로의 장력 제어 시스템 |
CN102534182A (zh) * | 2012-02-23 | 2012-07-04 | 中冶南方工程技术有限公司 | 一种用于罩式退火炉工艺的控制系统 |
-
1997
- 1997-04-30 JP JP11257797A patent/JPH10306324A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100711472B1 (ko) | 2005-12-26 | 2007-04-24 | 주식회사 포스코 | 연속소둔로의 강판 장력 제어방법 |
KR100986808B1 (ko) | 2008-04-25 | 2010-10-08 | 주식회사 포스코 | 연속 소둔로의 장력 제어 시스템 |
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