JPH10306076A - プロピオン酸誘導体 - Google Patents

プロピオン酸誘導体

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JPH10306076A
JPH10306076A JP36597897A JP36597897A JPH10306076A JP H10306076 A JPH10306076 A JP H10306076A JP 36597897 A JP36597897 A JP 36597897A JP 36597897 A JP36597897 A JP 36597897A JP H10306076 A JPH10306076 A JP H10306076A
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JP
Japan
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group
ring
carbon atoms
atom
substituent
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Pending
Application number
JP36597897A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nomura
豊 野村
Shogo Sakuma
詔悟 佐久間
Seiichiro Masui
誠一郎 増井
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Nippon Chemiphar Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemiphar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、血糖降下作用及び脂質低下作用を有
する次の一般式(II)、 【化1】 (式中、A1は置換基を有していても良いアリ−ル基又
は複素環基を表し、Y2は炭素数1〜5のアルキレン鎖
を表し、X4は結合手、酸素原子又は硫黄原子を表し、
1は置換基を有していても良いナフタレン環、キノリ
ン環、インド−ル環、又はベンゾ[b]チオフェン環を
表し、R4は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を
表し、X5は酸素原子又は硫黄原子を表し、そしてR5
置換基を有していても良い炭素数1〜8のアルキル基、
アラルキル基又はアリール基を表す。)で表されるプロ
ピオン酸誘導体又はその塩に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血糖降下作用を有する
新規な化合物に関し、詳細には、血糖降下作用及び脂質
低下作用を有する次の一般式(I)、
【化3】 (式中、Aは置換基を有していても良いアリ−ル基又は
複素環基を表し、X1は結合手、酸素原子、硫黄原子又
はNR1(R1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又
はアラルキル基を表す。)を表し、Y1は置換基を有し
ていても良い炭素数1〜8のアルキレン鎖を表し、X2
は結合手、酸素原子、硫黄原子又はNR2(R2は水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基を表
す。)を表し、Wは置換基を有していても良いナフタレ
ン環、又は環を構成する元素として少なくとも1個の窒
素原子若しくは硫黄原子を含む複素環とベンゼン環が縮
合した二環式の置換基を有していても良い複素環(但
し、ベンズイソキサゾール環を除く)を表し、Bはカル
ボキシル基、シアノ基、炭素数2〜9のアルコキシカル
ボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリ−ルオ
キシカルボニル基、スルホン酸基、ホスホン酸基又はテ
トラゾリル基を表し、X3は酸素原子又は硫黄原子を表
し、R3は置換基を有していても良い炭素数1〜8のア
ルキル基、アラルキル基又はアリ−ル基を表し、そして
nは1〜4の整数を表す。)で表される化合物又はその
塩に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、糖尿病の治療には、注射剤と
してのインスリン製剤と、経口剤である塩酸メトホルミ
ンなどのビグアナイド剤や、トルブタミドなどのスルホ
ニル尿素剤などが用いられている。ところで、インスリ
ン製剤は注射剤に伴う使用上の煩わしさがあり、一方、
経口投与剤であるビグアナイド剤は、乳酸アシド−シス
を生じ、また、スルホニル尿素剤は、重篤な低血糖とい
う副作用を有している。最近、これらの欠点を有さない
インスリンの作用不全(インスリン抵抗性)の改善とい
う新しい作用機序をもつトログリタゾン(trogli
tazone:欧州特許 139,421)、塩酸ピオ
グリタゾン(pioglitazonehydroch
loride:欧州特許 193,256)などの5−
置換ベンジル−2,4−チアゾリジンジオン誘導体が注
目されている。トログリタゾンは、血糖降下作用と中性
脂肪低下作用を有し、障害を受けているインスリン受容
体機能を改善し、グルコ−ストランスポ−タ−やグルコ
キナ−ゼなどにも働きインスリン作用不全を改善すると
いわれている。
【化4】 (トログリタゾン)
【化5】 (塩酸ピオグリタゾン) 一方、5−置換ベンジル−2,4−チアゾリジンジオン
誘導体以外の下記のカルボン酸誘導体もインスリン抵抗
性改善作用を有する旨の報告がなされている。
【化6】 (WO 9503288)
【化7】 (WO 9604260)
【化8】 (特許第2581523号)
【化9】 (特開平8−311065)
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明の目的は新規な
化学構造を有し、安全性の高い血糖降下作用及び脂質低
下作用を有する新規化合物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らはかかる状況
下、血糖降下作用を有する新規化合物に関する研究を行
った結果、上記一般式(I)で表される化合物が優れた
血糖降下作用及び脂質低下作用を有することを見い出し
本発明を完成した。即ち、本発明は次の一般式(I)、
【化10】 (式中、Aは置換基を有していても良いアリ−ル基又は
複素環基を表し、X1は結合手、酸素原子、硫黄原子又
はNR1(R1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又
はアラルキル基を表す。)を表し、Y1は置換基を有し
ていても良い炭素数1〜8のアルキレン鎖を表し、X2
は結合手、酸素原子、硫黄原子又はNR2(R2は水素原
子、炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基を表
す。)を表し、Wは置換基を有していても良いナフタレ
ン環、又は環を構成する元素として少なくとも1個の窒
素原子若しくは硫黄原子を含む複素環とベンゼン環が縮
合した二環式の置換基を有していても良い複素環(但
し、ベンズイソキサゾール環を除く)を表し、Bはカル
ボキシル基、シアノ基、炭素数2〜9のアルコキシカル
ボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリ−ルオ
キシカルボニル基、スルホン酸基、ホスホン酸基又はテ
トラゾリル基を表し、X3は酸素原子又は硫黄原子を表
し、R3は置換基を有していても良い炭素数1〜8のア
ルキル基、アラルキル基又はアリ−ル基を表し、そして
nは1〜4の整数を表す。)で表される化合物又はその
塩に関する。
【0005】また、本発明は次の一般式(II)、
【化11】 (式中、A1は置換基を有していても良いアリ−ル基又
は複素環基を表し、Y2は炭素数1〜5のアルキレン鎖
を表し、X4は結合手、酸素原子又は硫黄原子を表し、
1は置換基を有していても良いナフタレン環、キノリ
ン環、インド−ル環、又はベンゾ[b]チオフェン環を
表し、R4は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を
表し、X5は酸素原子又は硫黄原子を表し、そしてR5
置換基を有していても良い炭素数1〜8のアルキル基、
アラルキル基又はアリール基を表す。)で表されるプロ
ピオン酸誘導体又はその塩に関する。
【0006】以下、本発明を詳しく説明する。まず、上
記一般式(I)の記号について説明する。上記一般式
(I)で表される化合物で、Aとしては置換基を有して
いても良いフェニル基、ナフチル基等のアリ−ル基又は
ピリジル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、クロマニ
ル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、ベンゾオキ
サゾリル基、モルホリニル基、インドリル基、ベンズイ
ミダゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピペリジニル基、
ピリミジニル基等の複素環基が挙げられ、好ましくはフ
ェニル基又はオキサゾリル基が挙げられる。X1は結合
手、酸素原子、硫黄原子又はNR1であり、ここで、R1
としては水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基などの炭素数1〜8のアルキル基又はベ
ンジル基、フェネチル基等のアラルキル基が挙げられ
る。X1としては好ましくは結合手が挙げられる。Y1
してはオキソ、ヒドロキシ基、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基などの炭素数1〜8のアルキ
ル基、フェニル基などの置換基を有していても良い炭素
数1〜8、好ましくは炭素数1〜5のアルキレン鎖、さ
らに好ましくは炭素数1〜3のアルキレン鎖が挙げられ
る。X2としては結合手、酸素原子、硫黄原子又はNR2
が挙げられ、ここで、R2としては上記のX1におけるR
1と同様な原子又は基が挙げられ、好ましくは結合手又
は酸素原子が挙げられる。Wとしては置換基を有してい
ても良いナフタレン環、又はキノリン環、インド−ル
環、ベンゾ[b]チオフェン環、イソキノリン環、ベン
ゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環若しくはベンズ
イミダゾ−ル環等の環を構成する元素として少なくとも
1個の窒素原子若しくは硫黄原子を含む複素環とベンゼ
ン環が縮合した二環式の置換基を有していても良い複素
環が挙げられ、好ましくは、置換基を有していても良い
ナフタレン環、キノリン環、インド−ル環又はベンゾ
[b]チオフェン環が挙げられ、さらに好ましくは置換
基を有していても良いキノリン環又はインド−ル環が挙
げられる。Bはカルボキシル基、シアノ基、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボ
ニル基、イソプロポキシカルボニル基等の炭素数2〜9
のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル
基等のアラルキルオキシカルボニル基、フェノキシカル
ボニル基等のアリ−ルオキシカルボニル基、スルホン酸
基、ホスホン酸基又はテトラゾリル基等の酸性基が挙げ
られ、好ましくはカルボキシル基又はメトキシカルボニ
ル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基等の炭素数2〜7のア
ルコキシカルボニル基が挙げられる。X3は酸素原子又
は硫黄原子を表し、好ましくは酸素原子である。R3
置換基を有していても良いメチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基等の炭素数1〜8のアルキル基、
ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基又はフェニ
ル基等のアリ−ル基が挙げられる。そして、nは1〜4
の整数を表し、好ましくは1である。上記のAで表され
るアリール基又は複素環基及びWで表されるナフタレン
環又は二環式の複素環が有していても良い置換基の例と
してはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基などの炭素数1〜6のアルキル基、メトキシ基、エト
キシ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基、塩素原子、
フッ素原子などのハロゲン原子、2−クロロエチル基、
トリフルオロメチル基などの1〜3個のハロゲン原子で
置換された炭素数1〜6のアルキル基、2−クロロエト
キシ基などの1〜3個のハロゲン原子で置換された炭素
数1〜6のアルコキシ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ア
ミノ(NH2)基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基などのアミノ基が
挙げられる。又Aで表されるアリール基又は複素環基が
有していても良い置換基の例としては上記記載のものの
他、フェニル基、チエニル基、フリル基、チアゾリル基
又はピリジル基(これらの置換基も、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基などの炭素数1〜6の
アルキル基、メトキシ基、エトキシ基などの炭素数1〜
6のアルコキシ基、塩素原子、フッ素原子などのハロゲ
ン原子、ヒドロキシ基などの置換基により置換されてい
ても良い。)が挙げられる。R3が有していても良い置
換基の例としては、ヒドロキシ基、メトキシ基、エトキ
シ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基、ベンジルオキシ
基等のアラルキルオキシ基又はフェノキシ基等のアリ−
ルオキシ基などが挙げられる。また、次の一般式(II
I)、
【化12】 で表される基と次の一般式(IV)、
【化13】 で表される基のWとの結合は、Wがナフタレン環の場合
は両者は異なるベンゼン環に結合し、Wが環を構成する
元素として少なくとも1個の窒素原子若しくは硫黄原子
を含む複素環とベンゼン環が縮合した二環式の複素環の
場合は、ベンゼン環に一般式(III)で表される基が結
合し、複素環に一般式(IV)で表される基が結合するこ
とが好ましい。
【0007】次に上記一般式(II)の記号について説明
する。A1は上記一般式(I)のAと同様な基が挙げら
れる。Y2は炭素数1〜5のアルキレン鎖で、好ましく
は炭素数1〜3のアルキレン鎖が挙げられる。X4は結
合手、酸素原子又は硫黄原子で、好ましくは結合手又は
酸素原子である。W1としては、置換基を有していても
良いナフタレン環、キノリン環、インド−ル環又はベン
ゾ[b]チオフェン環が挙げられ、好ましくはキノリン
環又はインド−ル環が挙げられる。R4は水素原子又は
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の
炭素数1〜8のアルキル基が挙げられる。X5は酸素原
子又は硫黄原子を表し、好ましくは酸素原子である。そ
して、R5は上記一般式(I)のR3と同様な基が挙げら
れる。A1で表されるアリール基又は複素環基及びW1
表されるナフタレン環又は二環式の複素環が有していて
も良い置換基の例も上記一般式(I)のAで表されるア
リール基又は複素環基及びWで表されるナフタレン環又
は二環式の複素環が有していても良い置換基と同様な原
子及び基が挙げられる。また、次の一般式(V)、
【化14】 で表される基と次の一般式(VI)、
【化15】 で表される基のW1との結合は、W1がナフタレン環の場
合は両者は異なるベンゼン環に結合し、W1がキノリン
環、インド−ル環又はベンゾ[b]チオフェン環の場合
は、一般式(V)で表される基がベンゼン環に、一般式
(VI)で表される基が複素環に結合することが好まし
い。更に、一般式(VI)で表される基の好ましい置換位
置としては、ナフタレン環では2位、キノリン環では2
及び3位、インドール環及びベンゾ[b]チオフェン環
では2位が挙げられる。また、一般式(V)で表される
基の置換位置については、ナフタレン環及びキノリン環
では6及び7位、インドール環及びベンゾ[b]チオフ
ェン環では5及び6位が挙げられる。
【0008】上記の一般式(I)で表される化合物又は
上記一般式(II)で表されるプロピオン酸誘導体(以
下、両者を合わせて本発明化合物という)は、薬理学的
に許容される塩として存在する場合があり、かかる塩と
しては塩酸、酢酸のような酸性塩や、アルカリ金属(ナ
トリウム、カリウム)塩のような塩基性塩が挙げられ
る。また、上記一般式(I)の化合物でBが結合してい
る炭素原子及び一般式(II)のプロピオン酸誘導体でC
24が結合している炭素原子は不斉炭素原子であり、
従って、本発明化合物は光学異性体、ラセミ体も存在す
るが、いずれも本発明化合物に含まれる。
【0009】本発明の上記一般式(II)で表されるプロ
ピオン酸誘導体は、例えば以下で示される製造方法によ
り得ることができる。 (合成方法 1)
【化16】 (式中、Q1は塩素原子若しくは臭素原子等のハロゲン
原子、又はトシルオキシ基等の脱離基を表し、R6はメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等の炭
素数1〜8のアルキル基を表し、そしてA1、Y2
4、W1、X5及びR5は前記と同じ。) 一般式(c)で表される本発明化合物のプロピオン酸エ
ステルは、一般式(a)で表されるプロピオン酸エステ
ルと一般式(b)で表される化合物とを反応させること
により得ることができる。この反応は、NaH、LDA
等の塩基の存在下、ベンゼン、THF等の反応に関与し
ない溶媒中で行われる。さらに、得られた一般式(c)
で表されるプロピオン酸エステルを公知の加水分解反応
に付すことにより同じく本発明化合物の一般式(d)で
表されるプロピオン酸誘導体を得ることができる。ここ
で、一般式(a)で表されるプロピオン酸エステルは、
例えばWO 9612719等に記載の方法(Meer
wein反応を使用)により得ることができる。
【0010】(合成方法 2)
【化17】 (式中、A1、Y2、X4、W1、X5、R5及びR6は前記
と同じ。) 又、上記一般式(g)で表されるアクリル酸エステルは
以下の方法で得ることもできる。
【化18】 (式中、Gは、X4に対する保護基を表し、Q2は、上記
のQ1と同様な脱離基を表し、そしてA1、Y2、X4、W
1、X5、R5及びR6は前記と同じ。)
【0011】(合成方法 3)
【化19】 (式中、G、X4、W1、X5、R5及びR6は前記と同
じ。) (合成方法 4) (1)α−ジアゾアリールプロピオン酸エステルをアル
コール中、ロジウム(II)アセテートと反応させる方
法。(Tetrahedron Letters,vo
l.35,No.19,p3139−3142,(19
94)) (2)α−ヒドロキシアリールプロピオン酸エステルを
アルキルハライドと反応させる方法。(WO 9401
420)などが挙げられる。
【0012】他の一般式(I)で表される化合物は上記
一般式(II)で表されるプロピオン酸誘導体と同様な方
法により得ることができる。かくして得られた本発明の
上記一般式(II)で表されるプロピオン酸誘導体の代表
化合物例を表1〜4に示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【0013】さらに、上記一般式(II)で表されるプロ
ピオン酸誘導体以外の本発明の上記一般式(I)で表さ
れる化合物の代表化合物例を表5〜7に示す。
【表5】
【表6】
【表7】
【0014】次に本発明化合物の血糖低下作用及び中性
脂肪低下作用についての薬理実験結果を示す。 (薬理試験)本発明化合物について、その血糖低下作用
と中性脂肪低下作用をインシュリン非依存性糖尿病のモ
デル動物であるKKAyマウスを用いて検討した。KK
yマウス(9〜11週齢)を血漿中グルコ−ス濃度に
より等質な群に分けた後、1%メチルセルロ−ス溶液に
懸濁した各本発明化合物を1日1回3日間経口投与し
た。 薬物非投与群(コントロ−ル)には1%メチルセ
ルロ−ス溶液を同じく経口投与した。最終投与18時間
後に採血し血漿中グルコ−ス濃度及びトリグリセライド
濃度を測定した。測定は市販の測定キット(それぞれグ
ルコ−スCII−テストワコ−、トリグリセライドG−
テストワコ−、和光純薬工業)を用いて行った。本発明
化合物投与群の血漿中グルコ−ス濃度及びトリグリセラ
イド濃度を薬物非投与群に対する割合(パ−セント)を
計算しその結果を表8に示す。比較化合物として、糖尿
病治療薬として公知のトログリタゾン及び塩酸ピオグリ
タゾンを用いた。
【0015】
【表8】 化合物1:3−[6−[(4−トリフルオロメチル)ベ
ンジルオキシ]−3−キノリル]−2−(フェニルチ
オ)プロピオン酸 化合物2:2−(2−メトキシエトキシ)−3−[5−
[(4−トリフルオロメチル)ベンジルオキシ]−2−
インドリル]プロピオン酸 化合物3:3−[6−(4−クロロベンジルオキシ)−
3−キノリル]−2−エトキシプロピオン酸 化合物4:3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−
3−キノリル]−2−エトキシプロピオン酸 化合物5:3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−
3−キノリル]−2−フェノキシプロピオン酸 表8から本発明化合物は、薬物非投与群に比較して有意
にグルコース濃度及びトリグリセライド濃度が減少し、
優れた血糖降下作用及び血中脂質低下作用を有すること
が明らかになった。
【0016】本発明化合物は、経口、非経口のいずれの
方法でも投与できる。経口投与剤の剤型としては、錠
剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤及びシロップ剤などが挙
げられ、非経口投与方法としては、点眼剤、吸入剤、噴
霧剤、坐剤などの粘膜投与、軟膏剤などの体表投与、注
射剤などの血管・組織内投与が挙げられる。上記の経口
製剤の製造は、通常の賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢
剤、色素、希釈剤などを用いて行われる。賦形剤として
は、ブドウ糖、乳糖などが、崩壊剤としては、澱粉、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウムなどが、滑沢剤と
しては、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどが、結
合剤としては、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチ
ン、ポリビニルピロリドンなどが用いられる。非経口投
与製剤で注射剤の場合、注射用蒸留水、生理食塩水、リ
ンゲル液を用いて調製される。本発明化合物の投与量
は、通常成人において、注射剤で1日約0.1mg〜2
00mg、経口投与で1日約1mg〜2000mgであ
るが、年令、人種、症状などにより増減することができ
る。以上、本発明化合物は優れた血漿中のグルコ−ス濃
度の低下作用及びトリグリセライド濃度の低下作用を有
することから、糖尿病治療剤、高脂血症治療剤として有
用である。
【0017】以下に実施例をもって本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 実施例1 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−(フェニルチオ)プロピオン酸 (1) 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3
−キノリル]−2−(フェニルチオ)プロピオン酸メチ
ル 氷冷下、60%水素化ナトリウム(80mg,2.0m
mol)をDMF(6ml)に加え、チオフェノール
(0.23ml,2.2mmol)を1分間かけて滴下
した。室温に戻し、2−クロロ−3−[7−(4−クロ
ロベンジルオキシ)−3−キノリル]プロピオン酸メチ
ル(780mg,2.0mmol)のDMF溶液(2m
l)を加え、室温で30分攪拌後、さらに2時間加熱還
流した。反応混合物を水にあけ酢酸エチルで抽出し、有
機層を水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトゲラフィー
(ヘキサン/酢酸エチル=2/1)で精製することで無
色油状物である標題化合物(740mg:収率80%)
を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ: 3.20(1H,dd,J=6,14Hz) 3.34(1H,dd,J=8,14Hz) 3.60(3H,s) 3.94(1H,dd,J=6,8Hz) 5.17(2H,s) 7.2〜7.5(11H,m) 7.66(1H,d,J=9Hz) 7.88(1H,d,J=2Hz) 8.67(1H,d,J=2Hz) (2) 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3
−キノリル]−2−(フェニルチオ)プロピオン酸 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−(フェニルチオ)プロピオン酸メチル(73
0mg,1.57mmol)をエタノール(10ml)
に溶解させ、1N水酸化ナトリウム水溶液(4ml)を
加え、室温で3時間攪拌した。1N塩酸を加え中和し、
析出した結晶を濾取、水およびエタノールで洗浄した。
室温で一晩減圧乾燥させ、白色結晶である標題化合物
(470mg:収率66%)を得た。 mp:157〜158℃1 H−NMR(DMSO−d6) δ: 3.12(1H,dd,J=7,14Hz) 3.23(1H,dd,J=7,14Hz) 4.17(1H,t,J=7Hz) 5.27(2H,s) 7.2〜7.5(9H,m) 7.53(2H,d,J=8Hz) 7.82(1H,d,J=9Hz) 8.12(1H,s) 8.71(1H,s) 12.76(1H,brs) IR(KBr) cm-1:1710,1700,162
0,1580,1480,1470,1430,138
0,1370,1320,1260,1220,116
0,1080,1010,990,830,800,7
20
【0018】実施例2 実施例1と同様な方法で下記化合物を得た。 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−(プロピルチオ)プロピオン酸 mp:50〜60℃1 H−NMR(CDCl3) δ: 1.05(3H,t,J=7Hz) 1.6〜1.8(2H,m) 2.7〜2.9(2H,m) 3.22(1H,dd,J=4,14Hz) 3.45(1H,dd,J=10,14Hz) 3.58(1H,dd,J=4,10Hz) 5.12(2H,s) 7.24(1H,dd,J=2,9Hz) 7.3〜7.5(4H,m) 7.59(1H,d,J=2Hz) 7.68(1H,d,J=9Hz) 8.08(1H,d,J=2Hz) 8.87(1H,d,J=2Hz) IR(KBr) cm-1:2960,2930,171
0,1620,1500,1260,1240,122
0,1180,1130,1100,1020,82
0.
【0019】実施例3 実施例1と同様な方法で下記化合物を得た。 3−[6−[(4−トリフルオロメチル)ベンジルオキ
シ]−3−キノリル]−2−(フェニルチオ)プロピオ
ン酸 mp:127〜131℃1 H−NMR (CDCl3) δ: 3.35(1H,dd,J=5,14Hz) 3.40(1H,dd,J=9,14Hz) 4.03(1H,dd,J=5,9Hz) 5.21(2H,s) 7.08(1H,d,J=3Hz) 7.29〜7.42(4H,m) 7.56〜7.67(6H,m) 8.00(1H,d,J=2Hz) 8.03(1H,d,J=9Hz) 8.74(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3458,1718,162
2,1585,1506,1438,1419,138
9,1329,1236,1169,1124,106
6,1018,904,827,750,692,59
6.
【0020】実施例4 2−エトキシ−3−[6−(4−ニトロベンジルオキ
シ)−3−キノリル]プロピオン酸 (1) 2−エトキシ−3−[(6−(メトキシメトキ
シ)−3−キノリル]アクリル酸エチル エトキシ酢酸エチル(3.92g,29.6mmo
l)、6−(メトキシメトキシ)キノリン−3−カルバ
ルデヒド(1.61g,7.41mmol)をトルエン
(20ml)に溶解し、氷冷下、カリウム tert−
ブトキシド(998mg,8.89mmol)を加え、
一晩攪拌した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出
し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカ
ゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/
酢酸エチル=2/1〜3/2)で精製して、標題化合物
(1.08g:収率44%)を得た。1 H−NMR (CDCl3) δ: 1.40(3H,t,J=7Hz) 1.41(3H,t,7Hz) 3.54(3H,s) 4.13(2H,q,J=7Hz) 4.34(2H,q,J=7Hz) 5.32(2H,s) 7.06(1H,s) 7.34(1H,d,J=3Hz) 7.44(1H,dd,J=3,9Hz) 7.99(1H,d,J=9Hz) 8.50(1H,d,J=2Hz) 9.10(1H,d,J=2Hz) (2) 2−エトキシ−3−[6−(メトキシメトキ
シ)−3−キノリル]プロピオン酸エチル 2−エトキシ−3−[6−(メトキシメトキシ)−3−
キノリル]アクリル酸エチル(1.07g,3.23m
mol)をエタノール(10 ml)に溶解し、10%
パラジウム炭素(215mg)を加え、水素気流下、2
0時間攪拌した。セライトろ過により触媒を除去後濃縮
し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2)で精製して、標
題化合物(661mg:収率61%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ: 1.16(3H,t,J=7Hz) 1.24(3H,t,7Hz) 3.14(1H,dd,J=8,14Hz) 3.19(1H,dd,J=5,14Hz) 3.31〜3.39(1H,m) 3.53(3H,s) 3.61〜3.69(1H,m) 4.07(1H,dd,J=5,8Hz) 4.20(2H,q,J=7Hz) 5.30(2H,s) 7.31(1H,d,J=2Hz) 7.40(1H,dd,J=2,9Hz) 7.92(1H,d,J=2Hz) 7.99(1H,d,J=9Hz) 8.70(1H,d,J=2Hz) (3) 2−エトキシ−3−[6−(4−ニトロベンジ
ルオキシ)−3−キノリル]プロピオン酸エチル 2−エトキシ−3−[6−(メトキシメトキシ)−3−
キノリル]プロピオン酸エチル(379mg,1.14
mmol)を酢酸(5ml)に溶解し、水(5ml)、
濃硫酸(2滴)を加え、90℃で16時間攪拌した。反
応液を飽和重曹水にあけ、クロロホルムで抽出した。無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過して濃縮し、粗体の2
−エトキシ−3−(6−ヒドロキシ−3−キノリル)プ
ロピオン酸エチル(300mg)を得た。この粗体(3
00mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)
に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(50mg,1.
24mmol)を加え、30分間攪拌した。つぎに4−
ニトロベンジルブロミド(269mg,1.24mmo
l)を加え室温に戻しさらに2時間攪拌した。反応液を
水にあけ、クロロホルムで抽出し、有機層を水でおよび
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=3/2〜
1/1)で精製して、標題化合物(232mg:収率4
8%)を得た。1 H−NMR(CDCl3) δ: 1.15(3H,t,J=7Hz) 1.23(3H,t,7Hz) 3.15(1H,dd,J=8,14Hz) 3.20(1H,dd,J=5,14Hz) 3.31〜3.38(1H,m) 3.62〜3.68(1H,m) 4.07(1H,dd,J=5,8Hz) 4.19(2H,q,J=7Hz) 5.30(2H,s) 7.08(1H,d,J=2Hz) 7.43(1H,dd,J=2,9Hz) 7.67(2H,d,J=9Hz) 7.90(1H,d,J=2Hz) 8.02(1H,d,J=9Hz) 8.28(2H,d,J=9Hz) 8.71(1H,d,J=2Hz) (4) 2−エトキシ−3−[6−(4−ニトロベンジ
ルオキシ)−3−キノリル]プロピオン酸 2−エトキシ−3−[6−(4−ニトロベンジルオキ
シ)−3−キノリル]プロピオン酸エチル(227m
g,0.535mmol)をエタノール(3.75m
l)に溶解し、1N水酸化リチウム(1.25ml)を
加え、2.5時間攪拌した。氷冷下、反応混合物に酢酸
をゆっくりと加えpH5とし、さらに30分間攪拌し、
反応液を飽和重曹水にあけ、クロロホルムで抽出後、無
水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣
を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、標題化合物
(150mg:収率71%)を得た。 mp:169〜174℃1 H−NMR(CDCl3) δ: 1.26(3H,t,J=7Hz) 3.28(1H,dd,J=5,14Hz) 3.35(1H,dd,J=5,14Hz) 3.54〜3.61(1H,m) 3.74〜3.81(1H,m) 4.25(1H,t,J=5Hz) 5.26(2H,s) 7.09(1H,d,J=2Hz) 7.39(1H,dd,J=2,9Hz) 7.63(2H,d,J=9Hz) 8.02(1H,d,J=9Hz) 8.04(1H,d,J=2Hz) 8.26(2H,d,J=9Hz) 8.69(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3437,3429,171
8,1624,1605,1518,1346,123
8,1122,1049,839,735.
【0021】実施例5 実施例4と同様な方法で下記化合物を得た。。 2−(2−メトキシエトキシ)−3−[5−[(4−ト
リフルオロメチル)ベンジルオキシ]−2−インドリ
ル]プロピオン酸 mp:88〜89℃1 H−NMR (CD3OD) δ: 3.2〜3.4(2H,m) 3.52(3H,s) 3.6〜3.7(2H,m) 3.8〜3.9(2H,m) 4.18(1H,dd,J=3,8Hz) 5.15(2H,s) 6.23(1H,s) 6.86(1H,dd,J=2,8Hz) 7.06(1H,d,J=2Hz) 7.20(1H,d,J=8Hz) 7.58(2H,d,J=8Hz) 7.63(2H,d,J=8Hz) 9.01(1H,s) IR(KBr)cm-1:3400,1710,162
0,1590,1480,1450,1415,137
0,1325,1290,1230,1180,116
0,1120,1090,1060,1040,101
5,980,960,840,820, 800
【0022】実施例6 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−(2−メトキシエトキシ)プロピオン酸 mp:110−113℃1 H−NMR(CDCl3) δ: 3.2〜3.4(2H,m) 3.40(3H,s) 3.5〜3.6(2H,m) 3.7〜3.8(2H,m) 4.25(1H,dd,J= 5,7Hz) 5.15(2H,s) 7.35〜7.45(5H,m) 7.48(1H,d,J=2Hz) 7.70(1H,d,J=9Hz) 8.07(1H,d,J=2Hz) 8.77(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3400,1715,162
0,1580,1490,1380,1330,126
0,1215,1200,1090,1030,101
0,965,900,845,810,780,750
【0023】実施例7 2−(2−メトキシエトキシ)−3−[6−(4−ニト
ロベンジルオキシ)−3−キノリル]プロピオン酸 mp:146〜148℃1 H−NMR (CDCl3) δ: 3.28(1H,dd,J=6,14Hz) 3.35〜3.39(1H,m) 3.39(3H,s) 3.51〜3.78(4H,m) 4.27(1H,dd,J=5,6Hz) 5.29(2H,s) 7.09(1H,d,J=3Hz) 7.42(1H,dd,J=3,9Hz) 7.65(2H,d,J=9Hz) 8.01(1H,d,J=2Hz) 8.03(1H,d,J=9Hz) 8.27(2H,d,J=9Hz) 8.71(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3435,2922,172
0,1624,1606,1521,1344,123
6,1174,1109,1043,841,737.
【0024】実施例8 3−[6−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−エトキシプロピオン酸 mp:>250℃(分解)1 H−NMR(DMSO−d6:CD3OD=10:1
v/v) δ: 1.02(3H,t,J=7Hz) 2.95(1H,dd,J=8,14Hz) 3.10(1H,dd,J=4,14Hz) 3.17〜3.24(1H,m) 3.56〜3.62(1H,m) 3.80(1H,dd,J=4,8Hz) 5.23(2H,s) 7.36(1H,d,J=3Hz) 7.38(1H,dd,J=3,9Hz) 7.46(2H,d,J=8Hz) 7.54(2H,d,J=8Hz) 7.88(1H,d,J=9Hz) 8.00(1H,d,2Hz) 8.62(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3425,2968,162
6,1594,1508,1417,1387,134
4,1240,1217,1124,1107,109
2,1055,1014,831,806,756,7
03.
【0025】実施例9 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−エトキシプロピオン酸 mp:75〜78℃1 H−NMR (CDCl3) δ: 1.27(3H,t,J=7Hz) 3.2〜3.4(2H,m) 3.55〜3.65(1H,m) 3.75〜3.85(1H,m) 4.2〜4.3(1H,m) 5.12(2H,s) 7.2〜7.3(1H,m) 7.37(2H,d,J=9Hz) 7.42(2H,d,J=9Hz) 7.53(1H,d,J=2Hz) 7.70(1H,d,J=9Hz) 8.12(1H,s) 8.76(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3425,2975,287
5,1720,1620,1490,1430,141
0,1385,1330,1260,1220,117
0,1125,1090,1040,1010,90
0,845,810,770,665.
【0026】実施例10 3−[7−(4−クロロベンジルオキシ)−3−キノリ
ル]−2−フェノキシプロピオン酸 mp:192〜194℃1 H−NMR (DMSO−d6) δ: 3.3〜3.4(2H,m) 4.95〜5.05(1H,m) 5.27(2H,s) 6.8〜7.25(5H,m) 7.30(1H,dd,J=2,9Hz) 7.42(1H,d,J=2Hz) 7.46(2H,d,J=8Hz) 7.54(2H,d,J=8Hz) 7.85(1H,d,J=9Hz) 8.19(1H,s) 8.79(1H,d,J=2Hz) IR(KBr)cm-1:3425,1720,162
5,1600,1585,1490,1430,141
0,1380,1330,1300,1260,123
0,1170,1150,1130,1090,101
0,990,920,885,830, 810,75
0,690,670,540.
【0027】実施例11 3−[5−[(4−トリフルオロメチル)ベンジルオキ
シ]−2−インドリル]−2−フェノキシプロピオン酸1 H−NMR(CDCl3) δ: 3.40〜3.45(2H,m) 4.95〜5.00(1H,m) 5.13(2H,s) 6.28(1H,s) 6.86(1H,dd,J=2,9Hz) 7.0〜7.4(6H,m) 7.21(1H,d,J=9Hz) 7.56(2H,d,J=8Hz) 7.62(2H,d,J=8Hz) 8.33(1H,brs,) IR(KBr)cm-1:3475,1720,162
5,1590,1490,1455,1420,132
5,1295,1230,1180,1175,111
0,1090,1070,1020,870,840,
830,810,800,790,760,690
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 215/36 C07D 215/36 217/24 217/24 235/16 235/16 277/62 277/62 333/56 333/56 333/64 333/64 401/12 209 401/12 209 213 213 239 239 403/12 209 403/12 209 409/12 213 409/12 213 413/06 215 413/06 215 413/12 209 413/12 209 215 215 333 333 // A61K 31/19 A61K 31/19 31/38 31/38 31/405 31/405 31/415 31/415 31/42 31/42 31/425 31/425 31/44 31/44 31/47 ADP 31/47 ADP 31/505 ADN 31/505 ADN 31/66 31/66

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I)、 【化1】 (式中、Aは置換基を有していても良いアリ−ル基又は
    複素環基を表し、X1は結合手、酸素原子、硫黄原子又
    はNR1(R1は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又
    はアラルキル基を表す。)を表し、Y1は置換基を有し
    ていても良い炭素数1〜8のアルキレン鎖を表し、X2
    は結合手、酸素原子、硫黄原子又はNR2(R2は水素原
    子、炭素数1〜8のアルキル基又はアラルキル基を表
    す。)を表し、Wは置換基を有していても良いナフタレ
    ン環、又は環を構成する元素として少なくとも1個の窒
    素原子若しくは硫黄原子を含む複素環とベンゼン環が縮
    合した二環式の置換基を有していても良い複素環(但
    し、ベンズイソキサゾール環を除く)を表し、Bはカル
    ボキシル基、シアノ基、炭素数2〜9のアルコキシカル
    ボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、アリ−ルオ
    キシカルボニル基、スルホン酸基、ホスホン酸基又はテ
    トラゾリル基を表し、X3は酸素原子又は硫黄原子を表
    し、R3は置換基を有していても良い炭素数1〜8のア
    ルキル基、アラルキル基又はアリ−ル基を表し、そして
    nは1〜4の整数を表す。)で表される化合物又はその
    塩。
  2. 【請求項2】次の一般式(II)、 【化2】 (式中、A1は置換基を有していても良いアリ−ル基又
    は複素環基を表し、Y2は炭素数1〜5のアルキレン鎖
    を表し、X4は結合手、酸素原子又は硫黄原子を表し、
    1は置換基を有していても良いナフタレン環、キノリ
    ン環、インド−ル環、又はベンゾ[b]チオフェン環を
    表し、R4は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を
    表し、X5は酸素原子又は硫黄原子を表し、そしてR5
    置換基を有していても良い炭素数1〜8のアルキル基、
    アラルキル基又はアリール基を表す。)で表されるプロ
    ピオン酸誘導体又はその塩。
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WO2000050392A1 (fr) * 1999-02-24 2000-08-31 Sankyo Company, Limited Derives de l'acide 2-mercaptocarboxylique
WO2006049304A1 (ja) * 2004-11-02 2006-05-11 Banyu Pharmaceutical Co., Ltd アリールオキシ置換ベンズイミダゾール誘導体

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