JPH1030604A - 油圧モータ制御装置 - Google Patents

油圧モータ制御装置

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JPH1030604A
JPH1030604A JP20316196A JP20316196A JPH1030604A JP H1030604 A JPH1030604 A JP H1030604A JP 20316196 A JP20316196 A JP 20316196A JP 20316196 A JP20316196 A JP 20316196A JP H1030604 A JPH1030604 A JP H1030604A
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hydraulic
motor
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Hidetoshi Satake
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧モータの起動時や停止時に衝撃等が発生
するのを防止し、例えば上部旋回体の旋回動作等を円滑
化できるようにする。 【解決手段】 油圧モータ11と方向切換弁15との間
に位置して主管路14A,14B間にバイパス管路31
を接続し、バイパス管路31の途中には電磁比例ソレノ
イド弁32を設ける。そして、このソレノイド弁32に
より主管路14A,14B間をバイパス管路31を介し
て連通、遮断させると共に、油圧モータ11のモータ回
転数Nを速度センサ35で検出する。さらに、油圧モー
タ11の起動時と減速停止時とを位置検出器34からの
信号で判別し、油圧モータ11の起動時または停止時に
モータ回転数Nに応じてソレノイド弁32の弁開度を可
変に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられる油圧モータ制御装置
に関し、特に、旋回用油圧モータの起動時や停止時に衝
撃が発生するのを緩和できるようにした油圧モータ制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4および図5に従来技術の油圧モータ
制御装置として、油圧ショベルの旋回用油圧回路を例に
挙げて示す。
【0003】図において、1は油圧ショベルの基台とな
る下部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載
された上部旋回体を示し、該上部旋回体2は骨組み構造
をなす旋回フレーム3を備え、該旋回フレーム3上には
運転室4、機械室5およびカウンタウエイト6等が設け
られている。
【0004】ここで、上部旋回体2には旋回フレーム3
の中央部付近に後述の図5に示す旋回用の油圧モータ1
1が旋回用減速機(図示せず)等と共に配設され、上部
旋回体2は下部走行体1上で油圧モータ11により旋回
駆動される構成となっている。また、上部旋回体2には
旋回フレーム3の前部側に作業装置7が俯仰動可能に設
けられ、該作業装置7はブーム8、アーム9およびバケ
ット10等によって構成されている。
【0005】11は上部旋回体2の旋回フレーム3上に
配設される旋回用の油圧モータを示し、該油圧モータ1
1は斜板型または斜軸型の油圧モータ等によって構成さ
れ、その出力軸11Aにより上部旋回体2全体を前記減
速機等を介して旋回駆動するものである。また、該油圧
モータ11にはネガティブ式のブレーキ装置(図示せ
ず)が付設され、このブレーキ装置は上部旋回体2の旋
回停止時に制動力を付与し、例えば坂道の途中等で上部
旋回体2が下部走行体1に対して不用意に旋回(回転)
してしまうのを規制する構成となっている。
【0006】12はタンク13と共に油圧源を構成する
油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ12は上部旋回体2の
機械室5内に原動機(図示せず)と共に設けられ、この
原動機で回転駆動されることによりタンク13内の作動
油を後述する主管路14A,14Bのいずれかに吐出さ
せるものである。
【0007】14A,14Bは油圧モータ11を油圧ポ
ンプ12、タンク13に接続する一対の主管路、15は
該主管路14A,14Bの途中に配設された方向切換弁
を示し、該方向切換弁15はオペレータが操作レバー1
5Aを手動で傾転操作することにより中立位置(イ)か
ら切換位置(ロ),(ハ)に切換えられ、この切換位置
(ロ),(ハ)で油圧ポンプ12から油圧モータ11に
給排する圧油の方向を切換えると共に、圧油の流量を制
御する構成となっている。
【0008】16はタンク管路を示し、該タンク管路1
6は油圧モータ11と方向切換弁15との間の位置で主
管路14A,14Bを分岐管路17A,17B、18
A,18Bを介してタンク13に接続するものである。
【0009】19A,19Bは分岐管路17A,17B
の途中にそれぞれ配設されたメイクアップ用のチェック
弁を示し、該チェック弁19A,19Bはタンク13か
ら主管路14A,14B側に向けて作動油(油液)が流
通するのを許すことにより、主管路14A,14B内が
負圧状態になるのを防止するものである。
【0010】20A,20Bは一対の圧力制御弁として
のオーバロードリリーフ弁で、該オーバロードリリーフ
弁20A,20Bは油圧モータ11と方向切換弁15と
の間に位置して分岐管路18A,18Bの途中にそれぞ
れ設けられ、圧力設定ばね21A,21Bにより予めリ
リーフ設定圧が一定の圧力値に決められている。そし
て、オーバロードリリーフ弁20A,20Bは油圧モー
タ11の慣性回転時等に主管路14Aまたは14B内
に、例えばリリーフ設定圧以上の圧力(過剰圧)が発生
すると、オーバロードリリーフ弁20A,20Bの弁体
(図示せず)が開弁することにより、この圧力(過剰
圧)をタンク管路16側へとリリーフさせるものであ
る。
【0011】さらに、22は油圧ポンプ12の吐出側と
タンク13との間に配設されたメインのリリーフ弁を示
し、該リリーフ弁22は油圧ポンプ12の最高吐出圧を
設定し、これ以上の過剰圧をタンク13側にリリーフさ
せるものである。
【0012】このように構成される油圧ショベルの旋回
用油圧回路では、まず方向切換弁15が中立位置(イ)
にあるときには、油圧モータ11に付設した前記ブレー
キ装置が制動ばね等によって油圧モータ11の出力軸1
1A側に制動を与え、上部旋回体2が不用意に動いてし
まうのを防止している。
【0013】次に、上部旋回体2を一方向に旋回させる
ためにオペレータが方向切換弁15を中立位置(イ)か
ら、例えば切換位置(ロ)に切換えると、油圧ポンプ1
2からの圧油がモータ駆動圧となって主管路14A側に
供給され、前記ブレーキ装置による制動が解除されて油
圧モータ11が回転駆動されるようになり、上部旋回体
2は前記減速機を介して油圧モータ11により一方向に
旋回し始める。そして、油圧モータ11からの戻り油は
主管路14Bを介してタンク13側に排出される。
【0014】次に、油圧モータ11の回転を停止させる
ために、方向切換弁15を再び中立位置(イ)に戻す
と、油圧ポンプ12から主管路14A側への圧油の供給
が断たれ、主管路14Bは方向切換弁15によりタンク
13に対して遮断される。そして、このときに上部旋回
体2からの慣性負荷等で油圧モータ11が慣性回転する
ようになると、該油圧モータ11はポンプ作用を行な
い、主管路14A側から吸込んだ圧油を主管路14B側
に吐出することにより主管路14B側を高圧とし、これ
を油圧モータ11のブレーキ圧として該油圧モータ11
に油圧ブレーキをかける。
【0015】そして、オーバロードリリーフ弁20B
は、主管路14B側のブレーキ圧(圧力)が圧力設定ば
ね21Bによるリリーフ設定圧まで上昇すると、オーバ
ロードリリーフ弁20Bの弁体が開弁し、このときの過
剰圧をタンク管路16側に排出することにより、慣性エ
ネルギーを熱エネルギーに変換させて油圧モータ11を
徐々に減速しつつ停止させる。
【0016】また、油圧ショベルの上部旋回体2を他方
向に旋回すべく方向切換弁15を切換位置(ハ)に切換
えたときには、油圧ポンプ12からの圧油がモータ駆動
圧となって主管路14B側に供給され、油圧モータ11
からの戻り油は主管路14Aを介してタンク13側に排
出される。そして、油圧モータ11の回転を停止させる
ため、方向切換弁15を中立位置(イ)に戻したとき
に、油圧モータ11が慣性回転するようになると、主管
路14A側が高圧となってオーバロードリリーフ弁20
Aの弁体が開弁し、このときの過剰圧をタンク管路16
側に排出することにより、油圧モータ11を徐々に停止
させる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、オーバロードリリーフ弁20A,20Bの
リリーフ設定圧を、圧力設定ばね21A,21Bにより
一定の圧力値に設定(固定)しているに過ぎないから、
上部旋回体2側の慣性負荷(慣性モーメント)が小さい
状態のときには油圧モータ11の減速停止時または起動
時に衝撃等が発生し易くなり、逆に慣性負荷が大きくな
ったときには油圧モータの停止または起動が遅れ易くな
るという問題がある。
【0018】即ち、油圧ショベルの上部旋回体2は旋回
フレーム3の前部側に図4に示す如く作業装置7を備え
る構成であるから、該作業装置7のバケット10内に掘
削土砂等を積込んでいるときと、積込んでいないときと
では、上部旋回体2を油圧モータ11で旋回駆動(停
止)するときの慣性負荷(慣性モーメント)が大きく変
わってしまう。
【0019】さらに、作業装置7のブーム8を上向きに
仰動させ、アーム9をブーム8側に小さく折り畳むよう
にした場合と、ブーム8を下向きに俯動させ、図4に示
す如くアーム9を前方に大きく延ばすようにした場合と
でも、上部旋回体2を油圧モータ11で旋回駆動(停
止)するときの慣性負荷(慣性モーメント)が大きく変
わってしまう。
【0020】このため、油圧モータ11に供給すべきモ
ータ駆動圧(停止時のブレーキ圧)は、土砂等の積込み
具合や作業装置7の姿勢(ブーム8の俯仰動等)によっ
て大きく変化することになる。
【0021】しかし、従来技術では、オーバロードリリ
ーフ弁20A,20Bのリリーフ設定圧が圧力設定ばね
21A,21Bにより一定の圧力値に固定されているか
ら、圧力設定ばね21A,21Bのばね荷重を高めに設
定しリリーフ設定圧を、例えば200kg/cm2 を越
える高い圧力値とした場合は、前記方向切換弁15を中
立位置(イ)に戻して回転(旋回)中の油圧モータ11
を停止させるときに、該油圧モータ11の慣性回転によ
り主管路14B(14A)内に発生するブレーキ圧によ
って、該油圧モータ11に生じるブレーキ力が大きく、
上部旋回体2に減速に伴う衝撃が発生し易くなり、この
傾向は特に慣性負荷が小さいときほど顕著になるという
問題がある。
【0022】また、圧力設定ばね21A,21Bのばね
荷重を低めに設定しリリーフ設定圧を、例えば100k
g/cm2 程度の低い圧力値まで下げるようにすると、
前記方向切換弁15を中立位置(イ)に戻して油圧モー
タ11が停止するまで慣性回転するときに、油圧モータ
11の主管路14B(14A)内に発生するブレーキ圧
がこのリリーフ設定圧(100kg/cm2 程度)を越
えた時点で、オーバロードリリーフ弁20B(20A)
は開弁するため、油圧モータ11に発生するブレーキ力
が小さく、特に慣性負荷が大きくなった状態では、この
ときの負荷をオーバロードリリーフ弁20B(20A)
で十分には吸収しきれずに、上部旋回体2の停止時期が
遅れてしまうという問題がある。
【0023】一方、方向切換弁15を中立位置(イ)か
ら切換位置(ロ)または(ハ)に切換えて油圧モータ1
1を起動する場合でも、オーバロードリリーフ弁20
A,20Bのリリーフ設定圧を高めに設定すると、上部
旋回体2側の慣性負荷(慣性モーメント)が小さい状態
のときに起動時の衝撃が大きくなり、逆にリリーフ設定
圧を低めに設定すると、上部旋回体2側の慣性負荷(慣
性モーメント)が大きい状態のときに油圧モータ11の
加速が遅れて、上部旋回体2を早期に旋回駆動できなく
なるという問題がある。
【0024】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は油圧モータの起動時や停止時に
衝撃等が発生するのを効果的に緩和でき、例えば旋回体
の旋回動作等を円滑化できる上に、油圧モータの起動や
停止が遅れる等の問題を確実に解消でき、信頼性を高め
ることができるようにした油圧モータ制御装置を提供す
ることを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、油圧モータと、該油
圧モータを油圧源に接続する一対の主管路と、該各主管
路の途中に設けられ、前記油圧源から油圧モータに給排
する圧油の方向を切換える方向切換弁と、該方向切換弁
と油圧モータとの間に位置して前記各主管路の途中に設
けられ、閉弁時には該各主管路間を遮断し開弁時には該
各主管路間を連通させる弁手段と、前記油圧モータの回
転速度を検出する速度検出手段と、該速度検出手段から
の信号に基づき前記弁手段の弁開度を可変に制御する弁
制御手段とからなる構成を採用している。
【0026】このように構成することにより、油圧モー
タの起動時や減速停止時には速度検出手段からの信号に
基づいて油圧モータの回転速度を読込みつつ、弁制御手
段により弁手段の弁開度を油圧モータの回転速度に応じ
て可変に制御でき、油圧モータの一対の主管路のうち高
圧側の主管路から低圧側の主管路に向け、弁手段の弁開
度に対応した流量の圧油を流通させることができる。そ
して、油圧モータのモータ駆動圧(ブレーキ圧)が起動
時(減速時)に急激に上昇しても、これを高圧側の主管
路から低圧側の主管路に向け弁手段を介して逃がすこと
ができ、モータ駆動圧(ブレーキ圧)の急激な上昇を抑
制できる。
【0027】また、請求項2に記載の発明では、前記油
圧モータを、基台上で旋回体を旋回駆動する旋回用油圧
モータにより構成している。
【0028】この結果、旋回体を油圧モータで旋回駆動
または停止するときの慣性負荷(慣性モーメント)が、
作業装置の姿勢や土砂等の積込み具合により大きく変わ
ったとしても、弁手段の弁開度を旋回用油圧モータの回
転速度に応じて可変に制御するから、油圧モータに作用
する慣性負荷(慣性モーメント)の大小に係りなく、起
動時や減速操作時に油圧モータの速度を滑らかに増,減
させることができる。
【0029】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
方向切換弁の切換操作を検出する操作検出手段と、該操
作検出手段からの信号に基づき前記油圧モータの起動時
を判別する起動時判定手段とを備え、前記弁制御手段
は、該起動時判定手段によって油圧モータの起動時を判
別したときに前記速度検出手段からの信号に基づき前記
弁手段の弁開度を予め決められた一定の開度まで漸増さ
せ、その後に弁開度を漸減させて前記弁手段を閉弁させ
る構成としている。
【0030】これにより、方向切換弁の切換操作を検出
する操作検出手段からの信号に基づき起動時判定手段で
油圧モータの起動時を判別でき、該油圧モータの起動時
には弁制御手段で弁手段の弁開度を予め決められた一定
の開度まで漸増させ、モータ駆動圧を高圧側の主管路か
ら低圧側の主管路に徐々に一定の流量分まで逃がすこと
により、モータ駆動圧が急激に上昇するのを抑えること
ができる。そして、その後にモータ駆動圧が上昇するに
応じて弁開度を漸減させつつ、前記弁手段を閉弁させる
ことにより、高圧側の主管路内でモータ駆動圧を安定さ
せて昇圧でき、油圧モータの起動を安定させることがで
きる。
【0031】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
前記弁制御手段は、前記油圧モータの起動時に前記弁手
段の弁開度を漸増させ、前記油圧モータの回転速度が予
め決められた回転数に達すると、前記弁手段の弁開度を
漸減させる構成としている。
【0032】この結果、油圧モータの起動時に弁手段の
弁開度を漸増させてモータ駆動圧が急激に上昇するのを
抑えることができると共に、油圧モータの回転速度が予
め決められた回転数に達すると、前記弁手段の弁開度を
漸減させつつ閉弁させることにより、油圧モータに作用
する慣性負荷(慣性モーメント)の大小に係りなく、高
圧側の主管路内でモータ駆動圧を滑らかに昇圧でき、油
圧モータの起動を安定させることができる。
【0033】一方、請求項5に記載の発明では、前記方
向切換弁の切換操作を検出する操作検出手段と、該操作
検出手段からの信号に基づき前記油圧モータの減速操作
時を判別する停止時判定手段とを備え、前記弁制御手段
は、該停止時判定手段によって油圧モータの減速操作時
を判別したときに前記速度検出手段からの信号に基づき
前記弁手段の弁開度を予め決められた一定の開度まで漸
増させ、その後に弁開度を漸減させて前記弁手段を閉弁
させる構成としている。
【0034】これにより、方向切換弁の切換操作を検出
する操作検出手段からの信号に基づき停止時判定手段で
油圧モータの減速操作時を判別でき、該油圧モータの減
速停止時には弁制御手段で弁手段の弁開度を一定の開度
まで漸増させ、油圧モータのブレーキ圧を高圧側から低
圧側の主管路へと徐々に一定の流量分まで逃がすことに
より、減速操作時のブレーキ圧が高圧状態に保持される
のを抑えることができる。そして、その後は弁開度を漸
減させてブレーキ圧を確保することにより、油圧モータ
の慣性回転を確実に減速できると共に、前記弁手段を閉
弁させて油圧モータが停止したときに、前記主管路内の
ブレーキ圧を確実に減少でき、油圧モータの反転動作を
抑えることができる。
【0035】また、請求項6に記載の発明では、前記弁
制御手段は、前記油圧モータの減速操作時に該油圧モー
タの回転速度が予め決められた第1の減速回転数に達す
ると、前記弁手段の弁開度を漸増させ、前記油圧モータ
の回転速度が前記第1の減速回転数よりも低い第2の減
速回転数まで減少すると、前記弁手段の弁開度を漸減さ
せる構成としている。
【0036】この結果、油圧モータの減速操作時に該油
圧モータの回転速度が予め決められた第1の減速回転数
に達すると、弁手段の弁開度を漸増させることによって
ブレーキ圧が高圧状態に保持されるのを防止でき、油圧
モータの慣性回転を徐々に抑えることができる。そし
て、油圧モータの回転速度が第2の減速回転数に達する
と、前記弁手段の弁開度を漸減させてある程度のブレー
キ圧を確保しつつ、弁手段を閉弁させることにより、油
圧モータに作用する慣性負荷(慣性モーメント)の大小
に係りなく、油圧モータの慣性回転を確実に減速でき、
該油圧モータが停止したときに、前記主管路内のブレー
キ圧を確実に減少でき、油圧モータの反転動作を抑える
ことができる。
【0037】さらに、請求項7に記載の発明では、前記
弁手段を、前記弁制御手段からの制御信号に応じて弁開
度が可変に制御される電磁比例ソレノイド弁によって構
成している。
【0038】これにより、弁制御手段から出力される制
御信号の電流値に対応してソレノイド弁の弁開度を可変
に制御でき、高圧側から低圧側の主管路に向けソレノイ
ド弁の弁開度に応じた流量の圧油(モータ駆動圧または
ブレーキ圧)を一時的に逃がすことができる。
【0039】さらにまた、請求項8に記載の発明では、
前記一対の主管路の途中には、前記油圧モータと方向切
換弁との間に位置して該各主管路内の圧力を予め決めら
れた圧力値よりも低い圧力に設定する圧力制御弁を設け
る構成としている。
【0040】この結果、例えば油圧モータの減速停止時
にブレーキ圧が上昇しても、過剰圧を圧力制御弁でリリ
ーフでき、該圧力制御弁の設定圧(圧力値)よりもブレ
ーキ圧が増大するのを防止できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。そして、図1ないし図3は本発
明の実施例を示し、本実施例では前述した図4および図
5に示す従来技術と同一構成要素に同一符号を付し、そ
の説明を省略するものとする。
【0042】図中、31は油圧モータ11と方向切換弁
15との間に位置して主管路14A,14B間に接続さ
れたバイパス管路、32は該バイパス管路31の途中に
設けた弁手段としての電磁比例ソレノイド弁(以下、ソ
レノイド弁32という)を示し、該ソレノイド弁32は
弁ばね33により常時は閉弁状態に付勢され、この状態
では主管路14A,14B間がバイパス管路31を介し
て連通するのを遮断している。そして、ソレノイド弁3
2は後述のコントローラ36から制御信号が出力される
と、この制御信号の電流値に対応した弁開度Vo をもっ
て開弁し、主管路14A,14B間をバイパス管路31
を介して連通させるものである。
【0043】ここで、ソレノイド弁32は制御信号の電
流値に応じて図3に示す如く、弁開度Vo が最小開度
(零)と最大開度Vocとの間で可変に制御され、最大開
度Vocとなったときの流路面積は、例えば主管路14A
(14B)の流路面積Vosに比較して1/3(Voc=V
os×1/3)程度となっている。この結果、ソレノイド
弁32を最大開度Vocまで開弁させた状態でも、例えば
油圧モータ11の起動時に主管路14A内を流れる圧油
(流量Q)のうち、一部の圧油(例えば流量Q/3の圧
油となるが、これは必ずしも流路面積に比例するもので
はない)のみが低圧側の主管路14Bにバイパス管路3
1を介して流通し、残余の圧油(例えば流量2Q/3)
が油圧モータ11に供給される。
【0044】34は方向切換弁15に設けられた操作検
出手段として例えば位置検出器を示し、該位置検出器3
4は、方向切換弁15が中立位置(イ)または切換位置
(ロ),(ハ)のいずれの位置にあるかを検出し、その
検出信号をコントローラ36に出力するものである。そ
して、コントローラ36は位置検出器34と共に起動時
および停止時判定手段を構成し、方向切換弁15が中立
位置(イ)から切換位置(ロ)または(ハ)に切換えら
れる油圧モータ11の起動時と、方向切換弁15が逆に
切換位置(ロ),(ハ)から中立位置(イ)に戻される
油圧モータ11の減速操作時とを判別するようになって
いる。
【0045】35は油圧モータ11の回転速度を検出す
る速度検出手段としての速度センサを示し、該速度セン
サ35は油圧モータ11の出力軸11A等に近接して配
設され、出力軸11Aの回転速度をモータ回転数Nとし
て検出することによりその検出信号をコントローラ36
に出力する構成となっている。
【0046】36はマイクロコンピュータ等から構成さ
れたコントローラを示し、該コントローラ36は入力側
が位置検出器34および速度センサ35等に接続され、
出力側がソレノイド弁32等に接続されている。そし
て、コントローラ36はその記憶回路内に図2に示すプ
ログラム等を格納し、油圧モータ11の起動時制御処理
および停止時制御処理等を行うようになっている。
【0047】また、コントローラ36の記憶回路はその
記憶エリア36A内に、予め決められた油圧モータ11
の起動回転数Nk 、第1の減速回転数Nd1および第2の
減速回転数Nd2(Nd2<Nk <Nd1)等を格納すると共
に、ソレノイド弁32を制御信号の電流値に応じて開,
閉弁させるときの弁開度Vo の増,減比率特性(図3参
照)等を格納している。
【0048】そして、コントローラ36は油圧モータ1
1の起動時に、図3中の特性線37に沿ってソレノイド
弁32を開,閉弁させるように、弁開度Vo を漸増,漸
減させる。また、コントローラ36は油圧モータ11の
減速操作時に、図3中に一点鎖線で示す特性線38に沿
って弁開度Vo を漸増,漸減させ、ソレノイド弁32を
開,閉弁させるものである。
【0049】なお、圧力制御弁としてのオーバロードリ
リーフ弁20A,20Bは圧力設定ばね21A,21B
により予めリリーフ設定圧が、例えば260kg/cm
2 程度の高い圧力値に設定され、油圧モータ11に起動
遅れが発生したり、慣性回転後の停止時期が遅れたりす
るのを防止できるようにしているものとする。
【0050】本実施例による油圧ショベルの旋回用油圧
回路は上述の如き構成を有するもので、その基本的作動
については従来技術によるものと格別差異はない。
【0051】そこで、本実施例の特徴であるコントロー
ラ36による油圧モータ11の起動時制御処理および停
止時制御処理について図2を参照して説明する。
【0052】まず、処理動作がスタートすると、ステッ
プ1で位置検出器34からの信号により方向切換弁15
が中立位置(イ)から切換位置(ロ)または(ハ)に切
換えられたか否かを判定し、油圧モータ11の起動時を
判別する。そして、ステップ1で「YES」と判定した
ときには、方向切換弁15が中立位置(イ)から切換位
置(ロ)に切換えられ、油圧モータ11が起動し始める
ときであるから、ステップ2に移ってソレノイド弁32
に制御信号を出力し、制御信号の電流値を漸次増大させ
ることにより、ソレノイド弁32の弁開度Vo を図3に
示す特性線37に沿って漸次増大させる。
【0053】この結果、油圧ポンプ12からの圧油がモ
ータ駆動圧となって主管路14A側に供給され、停止状
態の油圧モータ11が回転し始めるときに摩擦抵抗等に
よってモータ駆動圧が瞬間的に上昇しても、このときの
モータ駆動圧をソレノイド弁32の弁開度Vo に応じた
流量分だけ、主管路14Aから主管路14B側にバイパ
ス管路31を介して逃がすことができ、主管路14A側
から油圧モータ11に供給するモータ駆動圧が急激に増
大するのを抑えることができる。
【0054】また、ソレノイド弁32の弁開度Vo が漸
増する間は、方向切換弁15が中立位置(イ)から切換
位置(ロ)切換えられることにより、油圧ポンプ12か
ら主管路14A内に吐出(供給)される圧油の流量Q
が、少なくとも油圧モータ11を起動するに必要な流量
まで増量されるから、このときの圧油(流量Q)のうち
一部の圧油が、例えばQ/30〜Q/3程度の流量範囲
をもって漸増しつつ、主管路14Aから主管路14B側
にバイパス管路31を介して流通し、モータ駆動圧の急
激な上昇を抑制できると共に、モータ駆動圧を安定させ
て確実に上昇させることができる。
【0055】次に、ステップ3ではこのときのモータ駆
動圧に応じて増大する油圧モータ11のモータ回転数N
を速度センサ35から読込み、ステップ4に移ってモー
タ回転数Nが起動回転数Nk に達したか否かを判定す
る。そして、ステップ4で「NO」と判定する間はステ
ップ2に戻ってソレノイド弁32を弁開度Vo が最大開
度Vocとなるまで図3に示す特性線37に沿って漸次開
弁させる。
【0056】また、ステップ4で「YES」と判定した
ときにはモータ回転数Nが起動回転数Nk に達した状態
であるから、ステップ5に移ってソレノイド弁32の弁
開度Vo を最大開度Vocから漸次減少させ、一定時間を
もってソレノイド弁32を閉弁させる。これにより、モ
ータ駆動圧を安定させた状態でソレノイド弁32を閉弁
させることができ、油圧モータ11を起動するに十分な
モータ駆動圧を主管路14A側に確保しつつ、油圧モー
タ11のモータ回転数Nを起動回転数Nk 以上の回転
数、例えば最高回転数Nmax に近い回転数まで安定した
速度勾配をもって確実に増大させ、上部旋回体2を円滑
に旋回させることができる。
【0057】次に、ステップ6では位置検出器34から
の信号により、例えば方向切換弁15が切換位置(ロ)
から中立位置(イ)に戻されたか否かを判定し、油圧モ
ータ11の減速操作時を判別する。そして、ステップ6
で「YES」と判定したときには、方向切換弁15が切
換位置(ロ)から中立位置(イ)に戻されて、油圧モー
タ11が減速されつつ停止するときであるから、例えば
油圧モータ11の慣性回転により主管路14B側に発生
するブレーキ圧により減速状態にある油圧モータ11の
モータ回転数Nをステップ7で速度センサ35から読込
む。
【0058】そして、ステップ8に移ってモータ回転数
Nが減速回転数Nd1まで減速されたか否かを判定し、
「YES」と判定したときには油圧モータ11の慣性回
転による主管路14B内のブレーキ圧が、オーバロード
リリーフ弁20Bのリリーフ設定圧まで昇圧するか、ま
たはこれに近い圧力まで上昇することにより、モータ回
転数Nが減速回転数Nd1まで減速された状態であるか
ら、ステップ9に移ってソレノイド弁32に制御信号を
出力し、制御信号の電流値を漸次増大させることによ
り、ソレノイド弁32の弁開度Vo を図3に一点鎖線で
示す特性線38に沿って漸次増大させる。
【0059】この結果、油圧モータ11の慣性回転によ
り主管路14B内のブレーキ圧が、オーバロードリリー
フ弁20Bのリリーフ設定圧(例えば260kg/cm
2 程度の高い圧力値)まで上昇したり、またはこれに近
い圧力まで上昇しても、このときのブレーキ圧をソレノ
イド弁32の弁開度Vo に応じた流量分だけ、主管路1
4Bから主管路14A側にバイパス管路31を介して逃
がすことができ、油圧モータ11の慣性回転により主管
路14B側に発生したブレーキ圧が、オーバロードリリ
ーフ弁20Bのリリーフ設定圧に近い圧力状態に保持さ
れるのを確実に防止できる。
【0060】そして、ソレノイド弁32の弁開度Vo が
漸増する間は、慣性回転する油圧モータ11のポンプ作
用により該油圧モータ11から主管路14B内に吐出さ
れる圧油(流量Q)のうち一部の圧油が、例えばQ/3
0〜Q/3程度の流量範囲をもって漸増しつつ、主管路
14Bから主管路14A側にバイパス管路31を介して
排出されるから、主管路14B内のブレーキ圧を徐々に
減少させつつ、油圧モータ11を安定させて確実に減速
することができる。
【0061】次に、ステップ10では減速状態にある油
圧モータ11のモータ回転数Nを速度センサ35から再
び読込み、ステップ11に移ってモータ回転数Nが第2
の減速回転数Nd2(Nd2<Nd1)までさらに減少したか
否かを判定する。そして、ステップ11で「NO」と判
定する間は、ステップ9に戻ってソレノイド弁32の弁
開度Vo を図3に示す特性線38の如く漸増し続け、ソ
レノイド弁32を最大開度Vocで開弁させる。
【0062】また、ステップ11で「YES」と判定し
たときにはモータ回転数Nが減速回回転数Nd2まで減少
した状態であるから、ステップ12に移ってソレノイド
弁32の弁開度Vo を最大開度Vocから漸次減少させ、
一定時間をもってソレノイド弁32を閉弁させる。そし
て、該ソレノイド弁32の弁開度Vo を漸減させること
により、油圧モータ11のモータ回転数Nをさらに低下
でき、上部旋回体2の旋回動作を円滑に停止できると共
に、主管路14B側のブレーキ圧を十分に低い圧力まで
下げることができ、上部旋回体2が一端停止した後に主
管路14B,14A間の差圧で反転動作するのを効果的
に防止できる。
【0063】かくして、本実施例によれば、油圧モータ
11と方向切換弁15との間に位置して主管路14A,
14B間にバイパス管路31を接続して設け、該バイパ
ス管路31の途中には電磁比例式のソレノイド弁32を
設けることにより、主管路14A,14B間をバイパス
管路31を介して連通、遮断させると共に、油圧モータ
11の起動時と減速操作時とに油圧モータ11のモータ
回転数Nに応じてソレノイド弁32の弁開度Vo を可変
に制御する構成としたから、下記のような作用効果を得
ることができる。
【0064】即ち、コントローラ36から出力される制
御信号の電流値に応じて図3に示す特性線37,38の
如く、ソレノイド弁32の弁開度Vo を最小開度(零)
と最大開度Vocとの間で可変に制御し、一定の開度とな
るソレノイド弁32の最大開度Voc(流路面積)を、例
えば主管路14A(14B)の流路面積Vosに比較して
1/3程度としているから、ソレノイド弁32を最大開
度Vocまで開弁させた状態でも、例えば油圧モータ11
の起動時または減速操作時に主管路14A,14B間を
流通する圧油に絞り作用を与え、モータ駆動圧が急激に
上昇するのを防止できると共に、ブレーキ圧を安定させ
て減少させることができる。
【0065】そして、油圧モータ11が起動し始めると
きには、ソレノイド弁32の弁開度Vo を図3に示す特
性線37に沿って漸次増大させるから、停止状態の油圧
モータ11が回転し始めるときに摩擦抵抗等によってモ
ータ駆動圧が瞬間的に上昇しても、このときのモータ駆
動圧をソレノイド弁32の弁開度Vo に応じた流量分だ
け、例えば主管路14Aから主管路14B側にバイパス
管路31を介して逃がすことができ、主管路14A側か
ら油圧モータ11に供給するモータ駆動圧が急激に上昇
してサージ圧やピーク圧等が発生するのを抑え得ると共
に、方向切換弁15を例えば切換位置(ロ)に完全に切
換えることにより油圧ポンプ12から油圧モータ11に
供給する圧油量(流量)の増大に応じ、モータ駆動圧を
安定させて増大できる。
【0066】さらに、ソレノイド弁32の弁開度Vo を
最大開度Vocに設定した状態で油圧モータ11のモータ
回転数Nが起動回転数Nk に達したときには、ソレノイ
ド弁32の弁開度Vo を最大開度Vocから漸次減少さ
せ、一定時間をもってソレノイド弁32を閉弁させるか
ら、モータ駆動圧を安定させた状態でソレノイド弁32
を閉弁させることができ、油圧モータ11を起動するに
十分なモータ駆動圧を主管路14A側に確保しつつ、油
圧モータ11のモータ回転数Nを起動回転数Nk以上の
回転数、例えば最高回転数Nmax に近い回転数まで安定
した速度勾配をもって確実に増大させ、上部旋回体2を
円滑に旋回させることができる。
【0067】一方、油圧モータ11の減速操作時には、
まず、油圧モータ11の慣性回転による主管路14B内
のブレーキ圧が、オーバロードリリーフ弁20Bのリリ
ーフ設定圧まで昇圧するか、またはこれに近い圧力まで
上昇することによりモータ回転数Nが第1の減速回転数
Nd1まで減速されたときに、ソレノイド弁32の弁開度
Vo を図3に一点鎖線で示す特性線38に沿って漸次増
大させるから、このときのブレーキ圧をソレノイド弁3
2の弁開度Vo に応じた流量分だけ、例えば主管路14
Bから主管路14A側にバイパス管路31を介して逃が
すことができ、油圧モータ11の慣性回転により主管路
14B側に発生したブレーキ圧が、オーバロードリリー
フ弁20Bのリリーフ設定圧に近い圧力状態に保持され
るのを防止できると共に、主管路14B内のブレーキ圧
を徐々に減少させつつ、油圧モータ11を安定させて確
実に減速することができる。
【0068】そして、この減速状態で油圧モータ11の
モータ回転数Nが第2の減速回転数Nd2(Nd2<Nd1)
まで減少すると、ソレノイド弁32の弁開度Vo を最大
開度Vocから漸次減少させつつ、一定時間をもってソレ
ノイド弁32を閉弁させるから、該ソレノイド弁32の
弁開度Vo を漸減させることにより、油圧モータ11の
モータ回転数Nをさらに低下でき、上部旋回体2の旋回
動作を円滑に停止できると共に、例えば主管路14B側
のブレーキ圧を十分に低い圧力まで下げることができ、
上部旋回体2が一旦停止した後に主管路14B,14A
間の差圧で反転動作するのを効果的に防止できる。
【0069】従って、本実施例によれば、油圧モータ1
1のモータ回転数Nに応じてソレノイド弁32の弁開度
Vo を可変に制御することにより、上部旋回体2側の慣
性負荷(慣性モーメント)にかかわりなく油圧モータ1
1の起動時や減速操作時に衝撃等が発生するのを効果的
に緩和でき、上部旋回体2の旋回動作等を円滑化できる
上に、油圧モータ11の起動や停止が遅れる等の問題を
確実に解消でき、信頼性を高めることができる。
【0070】即ち、油圧モータ11の起動時に該油圧モ
ータ11に供給すべきモータ駆動圧やモータ停止時に発
生するブレーキ圧が、バケット10への土砂等の積込み
具合や作業装置7の姿勢(ブーム8の俯仰動等)により
大きく変化しても、油圧モータ11のモータ回転数Nに
基づいてソレノイド弁32の弁開度Vo を可変に制御す
るから、上部旋回体2側の慣性負荷(慣性モーメント)
の大小に係りなく、起動時や減速操作時に油圧モータ1
1のモータ回転数Nを安定させて増,減させ、上部旋回
体2の旋回動作を円滑に起動または停止させることがで
きる。
【0071】さらに、上部旋回体2の旋回動作を停止さ
せるときは、油圧モータ11のモータ回転数Nに基づい
てソレノイド弁32の弁開度Vo を漸増,漸減させるか
ら、上部旋回体2の旋回動作が実質的に停止したときに
主管路14B,14A間に大きな差圧が発生するのを確
実に防止でき、旋回停止時に上部旋回体2が反転動作す
る等の問題も効果的に解消できる。
【0072】なお、前記実施例では、図2に示すプログ
ラムのうち、ステップ1が起動時判定手段の具体例を示
し、ステップ2、ステップ5、ステップ9およびステッ
プ12が弁制御手段の具体例を示し、ステップ6が停止
時判定手段の具体例を示すものである。
【0073】また、前記実施例では、油圧モータ11の
起動時にソレノイド弁32の弁開度Vo を図3中の特性
線37に沿って可変に制御し、減速操作時には特性線3
8に沿って制御するものとして述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えば油圧モータ11の起動時と減速操作時
とでソレノイド弁32の弁開度Vo を同一の特性線37
(または特性線38)に沿って可変に制御する構成とし
てもよく、ソレノイド弁32の弁開度Vo を一定の開弁
(閉弁)時間をもって漸次増大(減少)させる構成とし
てもよい。
【0074】さらに、油圧モータ11の起動時や停止時
にモータ回転数Nを微少なサンプリング周期毎に常に監
視しつつ、このサンプリング周期毎のモータ回転数Nに
対応させてソレノイド弁32の弁開度Vo を細かくフィ
ードバック制御することにより、モータ回転数Nとソレ
ノイド弁32の弁開度Vo との関係を特性線37(また
は特性線38)の如く制御するようにしてもよい。
【0075】一方、前記実施例では、油圧ショベルの旋
回用油圧回路を例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではなく、例えば油圧クレーン等の種々
の建設機械に設ける旋回用油圧モータ制御回路に適用し
てもよい。また、例えば油圧ショベルや油圧クレーン等
の種々の建設機械に設ける走行用またはロープウインチ
用等の油圧モータ制御回路に適用してもよい。さらに、
油圧モータ11としては斜板型または斜軸型の油圧モー
タに限らず、例えばラジアルピストン型の油圧モータ等
を用いるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、油圧モータの起動時や減速操作時に速度検
出手段からの信号に基づいて油圧モータの回転速度を読
込みつつ、弁制御手段により弁手段の弁開度を油圧モー
タの回転速度に応じて可変に制御する構成としたから、
油圧モータのモータ駆動圧(ブレーキ圧)が起動時(減
速操作時)に急激に上昇しても、これを高圧側の主管路
から低圧側の主管路に向け弁手段を介して逃がすことが
でき、モータ駆動圧が急激に上昇するのを防止できると
共に、ブレーキ圧を安定させて効果的に減少できる。従
って、油圧モータの起動時や停止時に大きな衝撃等が発
生するのを確実に緩和でき、例えば上部旋回体の旋回動
作等を円滑化できる上に、油圧モータの起動や停止が遅
れる等の問題を確実に解消でき、信頼性を高めることが
できる。
【0077】また、請求項2に記載の発明では、前記油
圧モータを、基台上で旋回体を旋回駆動する旋回用油圧
モータとすることにより、旋回体を油圧モータで旋回駆
動または停止させるときの慣性負荷(慣性モーメント)
が、例えば作業装置の姿勢や土砂等の積込み具合により
大きく変わったとしても、弁手段の弁開度を旋回用油圧
モータの回転速度に応じて可変に制御するから、油圧モ
ータに作用する慣性負荷(慣性モーメント)の大小に係
りなく、起動時や減速操作時に油圧モータの速度を安定
させて増,減させることができ、旋回体を円滑に起動で
きると共に、該旋回体の旋回動作を円滑に停止させるこ
とができる。
【0078】さらに、請求項3に記載の発明では、前記
方向切換弁の切換操作を検出する操作検出手段からの信
号に基づき起動時判定手段で油圧モータの起動時を判別
したときに、弁制御手段により前記速度検出手段からの
信号に基づき前記弁手段の弁開度を予め決められた一定
の開度まで漸増させ、その後に弁開度を漸減させて前記
弁手段を閉弁させる構成としから、油圧モータの起動時
には弁手段の弁開度を予め決められた一定の開度まで漸
増させ、モータ駆動圧を高圧側の主管路から低圧側の主
管路に徐々に一定の流量分まで逃がすことにより、モー
タ駆動圧が急激に上昇するのを確実に防止できると共
に、その後にモータ駆動圧が上昇するに応じて弁開度を
漸減させつつ、前記弁手段を閉弁させることにより、高
圧側の主管路内でモータ駆動圧を安定させて昇圧でき、
油圧モータの起動を安定させることができる。
【0079】さらにまた、請求項4に記載の発明では、
前記油圧モータの起動時に弁手段の弁開度を漸増させ、
前記油圧モータの回転速度が予め決められた回転数に達
すると、前記弁手段の弁開度を漸減させる構成としてい
るから、油圧モータの起動時に弁手段の弁開度を漸増さ
せてモータ駆動圧が急激に上昇するのを抑えることがで
きると共に、油圧モータの回転速度が予め決められた回
転数に達すると、前記弁手段の弁開度を漸減させつつ閉
弁させることにより、油圧モータに作用する慣性負荷
(慣性モーメント)の大小に係りなく、高圧側の主管路
内でモータ駆動圧を安定させて昇圧でき、油圧モータの
起動を確実に安定させることができる。
【0080】一方、請求項5に記載の発明では、前記方
向切換弁の切換操作を検出する操作検出手段からの信号
に基づき停止時判定手段によって油圧モータの減速操作
時を判別したときに、速度検出手段からの信号に基づき
弁手段の弁開度を予め決められた一定の開度まで漸増さ
せ、その後に弁開度を漸減させて前記弁手段を閉弁させ
る構成としたから、油圧モータの減速操作時には弁手段
の弁開度を一定の開度まで漸増させ、油圧モータのブレ
ーキ圧を高圧側から低圧側の主管路へと徐々に一定の流
量分まで逃がすことにより、減速操作時のブレーキ圧が
高圧状態に保持されるのを効果的に防止できると共に、
その後は弁開度を漸減させてブレーキ圧を確保すること
により、油圧モータの慣性回転を確実に減速でき、前記
弁手段を閉弁させて油圧モータが停止したときには、前
記主管路内のブレーキ圧を確実に減少でき、油圧モータ
の反転動作を効果的に抑えることができる。
【0081】また、請求項6に記載の発明では、油圧モ
ータの減速操作時に該油圧モータの回転速度が予め決め
られた第1の減速回転数に達すると、前記弁手段の弁開
度を漸増させ、前記油圧モータの回転速度が前記第1の
減速回転数よりも低い第2の減速回転数まで減少する
と、前記弁手段の弁開度を漸減させる構成としているか
ら、油圧モータの減速操作時に該油圧モータの回転速度
が予め決められた第1の減速回転数に達すると、弁手段
の弁開度を漸増させることによってブレーキ圧が高圧状
態に保持されるのを防止でき、油圧モータの慣性回転を
徐々に抑えることができる。そして、油圧モータの回転
速度が第2の減速回転数に達すると、前記弁手段の弁開
度を漸減させてある程度のブレーキ圧を確保しつつ、弁
手段を閉弁させることにより、油圧モータに作用する慣
性負荷(慣性モーメント)の大小に係りなく、油圧モー
タの慣性回転を確実に減速でき、該油圧モータが停止し
たときに、前記主管路内のブレーキ圧を確実に減少で
き、油圧モータの反転動作を効果的に抑えることができ
る。
【0082】さらに、請求項7に記載の発明では、弁制
御手段からの制御信号に応じて弁開度が可変に制御され
る電磁比例ソレノイド弁によって弁手段を構成すること
により、弁制御手段から出力される制御信号の電流値に
対応してソレノイド弁の弁開度を可変に制御でき、高圧
側から低圧側の主管路に向けソレノイド弁の弁開度に応
じた流量の圧油(モータ駆動圧またはブレーキ圧)を一
時的に逃がしつつ、モータ駆動圧やブレーキ圧を安定し
て制御できる。
【0083】さらにまた、請求項8に記載の発明では、
前記一対の主管路の途中には、前記油圧モータと方向切
換弁との間に位置して該各主管路内の圧力を予め決めら
れた圧力値よりも低い圧力に設定する圧力制御弁を設け
る構成としたから、例えば油圧モータの減速操作時にブ
レーキ圧が上昇しても、過剰圧を圧力制御弁でリリーフ
でき、該圧力制御弁の設定圧(圧力値)よりもブレーキ
圧が増大するのを防止できると共に、前記弁手段と圧力
制御弁とにより油圧モータを安定させて減速停止でき、
例えば上部旋回体の旋回動作を円滑に停止させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による油圧モータ制御装置が適
用された油圧ショベルの旋回用油圧回路図である。
【図2】コントローラによる油圧モータの起動時制御処
理および停止時制御処理を示す流れ図である。
【図3】モータ回転数とソレノイド弁の弁開度との関係
を示す特性線図である。
【図4】従来技術による油圧モータ制御装置が設けられ
た油圧ショベルの全体斜視図である。
【図5】従来技術による油圧モータ制御装置が適用され
た油圧ショベルの旋回用油圧回路図である。
【符号の説明】
1 下部走行体(基台) 2 上部旋回体(旋回体) 7 作業装置 11 油圧モータ 12 油圧ポンプ(油圧源) 13 タンク 14A,14B 主管路 15 方向切換弁 20A,20B オーバロードリリーフ弁(圧力制御
弁) 31 バイパス管路 32 電磁比例ソレノイド弁(弁手段) 33 弁ばね 34 位置検出器(操作検出手段) 35 速度センサ(速度検出手段) 36 コントローラ 36A 記憶エリア

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧モータと、該油圧モータを油圧源に
    接続する一対の主管路と、該各主管路の途中に設けら
    れ、前記油圧源から油圧モータに給排する圧油の方向を
    切換える方向切換弁と、該方向切換弁と油圧モータとの
    間に位置して前記各主管路の途中に設けられ、閉弁時に
    は該各主管路間を遮断し開弁時には該各主管路間を連通
    させる弁手段と、前記油圧モータの回転速度を検出する
    速度検出手段と、該速度検出手段からの信号に基づき前
    記弁手段の弁開度を可変に制御する弁制御手段とから構
    成してなる油圧モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧モータは、基台上で旋回体を旋
    回駆動する旋回用油圧モータにより構成してなる請求項
    1に記載の油圧モータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記方向切換弁の切換操作を検出する操
    作検出手段と、該操作検出手段からの信号に基づき前記
    油圧モータの起動時を判別する起動時判定手段とを備
    え、前記弁制御手段は、該起動時判定手段によって油圧
    モータの起動時を判別したときに前記速度検出手段から
    の信号に基づき前記弁手段の弁開度を予め決められた一
    定の開度まで漸増させ、その後に弁開度を漸減させて前
    記弁手段を閉弁させる構成としてなる請求項1または2
    に記載の油圧モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記弁制御手段は、前記油圧モータの起
    動時に前記弁手段の弁開度を漸増させ、前記油圧モータ
    の回転速度が予め決められた回転数に達すると、前記弁
    手段の弁開度を漸減させる構成としてなる請求項3に記
    載の油圧モータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記方向切換弁の切換操作を検出する操
    作検出手段と、該操作検出手段からの信号に基づき前記
    油圧モータの減速操作時を判別する停止時判定手段とを
    備え、前記弁制御手段は、該停止時判定手段によって油
    圧モータの減速操作時を判別したときに前記速度検出手
    段からの信号に基づき前記弁手段の弁開度を予め決めら
    れた一定の開度まで漸増させ、その後に弁開度を漸減さ
    せて前記弁手段を閉弁させる構成としてなる請求項1ま
    たは2に記載の油圧モータ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記弁制御手段は、前記油圧モータの減
    速操作時に該油圧モータの回転速度が予め決められた第
    1の減速回転数に達すると、前記弁手段の弁開度を漸増
    させ、前記油圧モータの回転速度が前記第1の減速回転
    数よりも低い第2の減速回転数まで減少すると、前記弁
    手段の弁開度を漸減させる構成としてなる請求項5に記
    載の油圧モータ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記弁手段は、前記弁制御手段からの制
    御信号に応じて弁開度が可変に制御される電磁比例ソレ
    ノイド弁によって構成してなる請求項1,2,3,4,
    5または6に記載の油圧モータ制御装置。
  8. 【請求項8】 前記一対の主管路の途中には、前記油圧
    モータと方向切換弁との間に位置して該各主管路内の圧
    力を予め決められた圧力値よりも低い圧力に設定する圧
    力制御弁を設けてなる請求項1,2,3,4,5,6ま
    たは7に記載の油圧モータ制御装置。
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