JPH10305515A - 被着体貼着用積層体、伝票及び情報隠蔽体 - Google Patents

被着体貼着用積層体、伝票及び情報隠蔽体

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JPH10305515A
JPH10305515A JP9134497A JP13449797A JPH10305515A JP H10305515 A JPH10305515 A JP H10305515A JP 9134497 A JP9134497 A JP 9134497A JP 13449797 A JP13449797 A JP 13449797A JP H10305515 A JPH10305515 A JP H10305515A
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JP
Japan
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resin
adherend
curable resin
substrate
cured film
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JP9134497A
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Toshimasa Yamagishi
利正 山岸
Shunsaku Node
俊作 野手
Kazuyoshi Ebe
和義 江部
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Lintec Corp
Original Assignee
Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に製造でき、しわなどを生じることがな
い被着体貼着用積層体、それを用いた伝票及び情報隠蔽
体を提供する。 【解決手段】 被着体被覆用基材の表面に、被着体被覆
用基材が剥離可能な硬化性樹脂硬化皮膜を設け、さらに
その硬化性樹脂硬化皮膜の表面に接着剤層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝票、情報隠蔽体
などに使用できる被着体貼着用積層体、並びにそれを用
いた伝票及び情報隠蔽体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、配送伝票、情報隠蔽体には、紙と
熱可塑性樹脂フィルム、あるいは熱可塑性樹脂フィルム
と熱可塑性樹脂フィルムとの積層体が用いられてきた。
これらの配送伝票などは、ラミネート成形により製造さ
れており、大型の装置で煩雑な工程を必要とする問題が
あった。また、ラミネート成形する際に、熱可塑性樹脂
フィルムがしわになり易いという問題もあった。さら
に、紙と熱可塑性樹脂フィルムのラミネートしたもの
は、耐水性が悪く、一方、熱可塑性樹脂フィルムと熱可
塑性樹脂フィルムのラミネートしたものは、印字が十分
できないという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、容易に製造で
き、しわなどを生じることがない被着体貼着用積層体、
それを用いた伝票及び情報隠蔽体を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、被着体被覆用
基材の表面に硬化性樹脂硬化皮膜、さらにその硬化性樹
脂硬化皮膜の表面に接着剤層を設け、被着体被覆用基材
を硬化性樹脂硬化皮膜から剥離可能にすることにより、
上記課題を解決できることを見い出し、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、被着体被覆用基材の
表面に、被着体被覆用基材が剥離可能な硬化性樹脂硬化
皮膜が設けられ、さらにその硬化性樹脂硬化皮膜の表面
に接着剤層が設けられていることを特徴とする被着体貼
着用積層体を提供するものである。また、本発明は、印
刷された基材の表面に、印刷された基材が剥離可能な硬
化性樹脂硬化皮膜が設けられ、さらにその硬化性樹脂硬
化皮膜の表面に接着剤層が設けられていることを特徴と
する伝票を提供するものである。さらに、本発明は、隠
蔽用基材の表面に、隠蔽用基材が剥離可能な硬化性樹脂
硬化皮膜が設けられ、さらにその硬化性樹脂硬化皮膜の
表面に接着剤層を設け、その接着剤層の表面に情報が記
載されている基材が設けられていることを特徴とする情
報隠蔽体を提供するものである。以下、本発明を詳細に
説明する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる被着体被覆用
基材は、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、ポリエ
チレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂などの熱可塑性樹脂のフィ
ルム、目止め又はバリアー層を設けた紙などが挙げら
れ、バリアー層を設けた紙としては、例えば上質紙の片
面にスチレン・ブタジエンゴムラテックスを塗布したも
のが挙げられる。被着体被覆用基材は、単層構造でもよ
いし、異種または同種の基材の複層構造でもよい。被着
体被覆用基材は、無延伸であってもよいし、一軸延伸又
は二軸延伸されたものであってもよい。また、被着体被
覆用基材は、透明であってもよいし、半透明又は不透明
であってもよい。
【0007】伝票として使用する場合は、被着体被覆用
基材は表面に印字ができる合成紙が好ましい。合成紙と
しては、例えば、ポリプロピレン樹脂系合成紙、ポリエ
ステル樹脂系合成紙などが挙げられる。情報隠蔽用に使
用する場合は、被着体被覆用基材は隠蔽用基材である必
要があり、隠蔽用基材の具体例としては、上記被着体被
覆用基材を構成する樹脂に充填剤や顔料などを混合した
不透明フィルム、上記被着体被覆用基材に隠蔽層を積層
した不透明フィルム、目止め又はバリアー層を設けた紙
などが挙げられる。上記被着体被覆用基材の厚みは、適
宜選定すればよいが、通常10〜200μmの範囲であ
り、好ましくは20〜150μmの範囲である。
【0008】上記被着体被覆用基材の表面に設けられる
硬化性樹脂硬化皮膜に用いられる硬化性樹脂としては、
例えば、紫外線硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂、熱
硬化性樹脂、溶剤乾燥型硬化性樹脂などが挙げられる
が、設備投資および生産性の観点から紫外線硬化性樹脂
が好ましい。紫外線硬化性樹脂及び/又は電離放射線硬
化性樹脂の具体例としては、分子内に紫外線及び/又は
放射線重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも1個以上
有する(メタ)アクリレートモノマー及びその化合物、
ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)
アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどのプ
レポリマー又はオリゴマーなどを挙げることができる。
これらのモノマー、プレポリマー及びオリゴマーなど
は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組合せて用
いてもよい。
【0009】熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、
フェノール樹脂、アミノ樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。溶
剤乾燥型硬化性樹脂の具体例としては、例えば、ポリエ
ステル樹脂、アクリル樹脂などの有機溶剤溶液が挙げら
れる。硬化性樹脂には、各種添加剤を添加してもよい。
また、紫外線硬化性樹脂には、ベンゾフェノン、アセト
フェノン、ベンゾイン、ベンゾインエーテル、ビアセチ
ルなどの光重合開始剤を含有させることが必須条件とな
る。
【0010】硬化性樹脂硬化皮膜は、上記硬化性樹脂を
被着体被覆用基材の表面に塗布し、硬化することにより
形成される。硬化性樹脂の塗布は、ロールコーター、バ
ーコーター、ユンマコーター、グラビアコーター、ナイ
フコーター、ダイコーターなどの通常の塗布方法により
行うことができる。硬化性樹脂硬化皮膜は、引張強度が
50kg/cm2以上であることが好ましくい。また、
形状追従性が必要である場合は、伸び率が5%以上であ
ることが好ましい。硬化性樹脂硬化皮膜の厚みは、特に
制限ないが、通常1〜100μmの範囲が好ましく、特
に好ましくは5〜50μmの範囲である。なお、硬化性
樹脂硬化皮膜は、透明、半透明、不透明のいずれであっ
てもよいが、伝票、情報隠蔽体に用いる場合は、透明で
あることが好ましい。
【0011】本発明においては、被着体被覆用基材は、
硬化性樹脂硬化皮膜から剥離可能であり、両者の接着力
は通常100g/25mm以下であることが好ましく、
特に50g/25mm以下であることが好ましい。な
お、後述する接着剤層の表面に剥離材を設ける場合は、
被着体被覆用基材と硬化性樹脂硬化皮膜との接着力は、
剥離材と接着剤層との接着力よりも大きいことが必要で
ある。被着体被覆用基材が合成紙の場合、硬化性樹脂が
合成紙内部に浸透するのを防止する為、表面にバリヤー
層を設けることが好ましい。
【0012】本発明の硬化性樹脂硬化皮膜の表面には接
着剤層が設けられている。接着剤層は、種々の接着剤に
より構成することができ、接着剤の具体例としては、感
圧接着剤や感熱接着剤などが挙げられ、好ましくは感圧
接着剤である。感圧接着剤の具体例としては、例えば天
然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂系、ポリビニルエ
ーテル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン樹脂系など
が挙げられる。合成ゴム系の具体例としては、スチレン
−ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、イソブチレ
ン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、スチレン−イソ
プレンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体、スチレン−エチレン−ブチレンブロック共
重合体などが挙げられる。アクリル樹脂系の具体例とし
ては、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸ブチル、アクリロニトリルなどの単独重合体若しく
は共重合体などが挙げられる。ポリビニルエーテル樹脂
系の具体例としては、ポリビニルエーテル、ポリビニル
イソブチルエーテル、ポリビニルエチルエーテルなどが
挙げられる。シリコーン樹脂系の具体例としては、ジメ
チルポリシロキサンなどが挙げられる。感熱接着剤の具
体例としては、例えばポリエチレン系、エチレン−酢酸
ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、ポリエステル樹脂系、
ポリウレタン樹脂系、合成ゴム系などが挙げられる。接
着剤は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いる
ことができる。
【0013】上記接着剤には、さらに必要に応じて接着
付与剤、充填剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、架橋剤などを配合することができる。接着付
与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹
脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、
石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、
フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられる。充
填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭酸カル
シウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。軟化剤として
は、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙げられ
る。ワックスとしては、天然系、鉱物系、ポリエチレン
系、パラフィン系が挙げられる。酸化防止剤としては、
アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チオエス
テル系などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、ベン
ゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙げられ、
架橋剤としては、エポキシ系、イソシアナート系、金属
キレート系、メラミン系、アジリジン系などが挙げられ
る。
【0014】接着剤層を設ける方法は、種々の方法によ
り行うことができるが、例えば上記の接着剤を適当な溶
剤に溶解させて塗布する方法、適当な媒体に分散あるい
は乳化させて塗布する方法、無溶媒で塗布又はカレンダ
ーロールにより塗工する方法、剥離紙上に予め接着剤層
を塗布形成しておいて、それを貼合せる方法などが挙げ
られる。接着剤層の厚みは、特に限定されるものではな
く、通常3〜100μmの範囲にすればよく、好ましく
は10〜40μmの範囲である。
【0015】上記接着剤層は、剥離材で覆われていても
よい。剥離材は、少なくとも片面が剥離性を有する支持
基材からなり、必要に応じて支持基材に剥離処理を施し
たものであってもよい。支持基材としては、例えば紙、
合成紙、プラスチックフィルムなどが挙げられる。紙と
しては、例えばグラシン紙、ラミネート紙などが挙げら
れ、プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹
脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテ
レフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、アセテート
樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂などのプラス
チックのフイルムなどが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0016】剥離剤としては、シリコーン樹脂、アルキ
ッド樹脂、フッ素樹脂、セルロース樹脂、メラミン樹
脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂などが挙げられるが、シリコーン樹脂、アルキッド樹
脂が好ましい。剥離剤を支持基材の片面に設ける方法
は、種々の方法で行えるが、例えば剥離処理材料を塗
布、転写、印刷などにより設ける方法、樹脂フィルムを
貼り合わせる方法などが挙げられる。剥離材の厚みは、
特に制限されず、適宜選定すればよい。本発明の被着体
貼着用積層体は、接着剤層により被着体に貼着して使用
される。被着体に貼着された本発明の被着体貼着用積層
体の被着体被覆用基材は、その使用中は、剥離されない
で、用済後に剥離される。例えば配送伝票の場合は、被
着体被覆用基材の剥離は、配送された後に行われる。本
発明においては、被着体被覆用基材の剥離は、被着体被
覆用基材と硬化性樹脂硬化皮膜との間の接着力が、硬化
性樹脂硬化皮膜と接着剤層との間の接着力及び接着剤層
と被着体との間の接着力に比べて、弱いので、容易に行
われる。両者の接着力の差は、通常1〜100g/25
mmの範囲が好ましく、特に3〜50g/25mmの範
囲が好ましい。本発明の被着体貼着用積層体は、配送伝
票などの各種伝票、カード会社や銀行などで用いられて
いる配達証、秘密情報を隠蔽する葉書などの種々の用途
に使用できる。
【0017】次に、本発明の伝票を詳細に説明する。本
発明の伝票としては、配送伝票などの種々の伝票が挙げ
られる。本発明の伝票においては、前記の被着体被覆用
基材として印刷された基材を用いる。印刷された基材と
しては、前記の被着体被覆用基材として例示したものの
他に、伝票項目が印刷可能な材料であれば特に制限ない
が、合成紙が好ましく使用される。合成紙を用いること
により、各種印刷方式に対応でき、熱転写、ダイレクト
サーマルなどの各種印字機能を発現させることができ
る。基材に印刷されるものは、通常は伝票項目である。
伝票項目としては、例えば、送り主、配達人、配送先、
発注年月日、配送品などの項目が挙げられるが、目的に
応じて適宜選定し得る。伝票項目の印刷は、印刷された
基材の片面に施す。本発明の伝票においては、印刷され
た基材の表面に前記の硬化性樹脂硬化皮膜が設けられて
おり、さらにその硬化性樹脂硬化皮膜には前記の接着剤
層が設けられている。本発明の伝票においては、伝票の
使用時には、印刷された基材は剥離されず、伝票の用済
後に印刷された基材が剥離される。
【0018】次に、本発明の情報隠蔽体を詳細に説明す
る。本発明の情報隠蔽体としては、例えば、上記配達
証、セキュリティーカード、親展葉書などの種々の情報
隠蔽体が挙げられる。本発明の情報隠蔽体においては、
前記の被着体被覆用基材として隠蔽用基材を用いる。隠
蔽用基材を用いることにより、秘密にしたい情報を隠蔽
することができる。隠蔽用基材としては、前記したもの
が使用できる。本発明の情報隠蔽体においては、隠蔽用
基材の片面に前記の硬化性樹脂硬化皮膜が設けられてお
り、さらにその硬化性樹脂硬化皮膜には前記の接着剤層
が設けられている。さらに、本発明の情報隠蔽体におい
ては、前記接着剤層の片面に情報が記載されている基材
が設けられている。本発明の情報隠蔽体においては、情
報隠蔽体の使用時には、隠蔽用基材は剥離されず、情報
隠蔽体の用済後に隠蔽用基材が剥離される。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。
【0020】実施例1 厚さ50μmのポリエステル樹脂フィルム(商品名ルミ
ラー#50、東レ(株)製)の片面にエポキシアクリレ
ートオリゴマーとアクリルモノマー及び光重合開始剤と
からなる紫外線硬化性樹脂溶液(商品名LT−01、日
本化薬社製)を25μmの厚さに塗布後、高圧水銀ラン
プを用いて紫外線照射(以下、UV照射という)を行
い、紫外線硬化性樹脂を硬化させた。さらに、紫外線硬
化性樹脂硬化皮膜の上に厚さ25μmのアクリル系感圧
接着剤層を設け、被着体貼着用積層体を作成した。この
被着体貼着用積層体を被着体に添付した後、上層のポリ
エステル樹脂フィルムを手で剥したところ、紫外線硬化
性樹脂硬化皮膜との界面から容易に剥すことができた。
その時のポリエステル樹脂フィルムと紫外線硬化性樹脂
硬化皮膜の間の接着力は15g/25mmであった。
【0021】実施例2 ポリプロピレン樹脂からなる厚さ80μmの合成紙(商
品名ユポSGS−80、王子油化合成紙社製)の片面に
配送伝票項目を印刷し、もう一方の面に実施例1と同一
の紫外線硬化性樹脂溶液を塗布した後、実施例1と同一
操作をして、配送伝票を作成した。この伝票をダンボー
ル箱に貼付した後、上層の合成紙を手で剥したところ、
紫外線硬化性樹脂硬化皮膜との界面から容易に剥すこと
ができた。その時の合成紙と紫外線硬化性樹脂硬化皮膜
との間の接着力は15g/25mmであった。
【0022】実施例3 黒色顔料(カーボンブラック)を添加して不透明とした
厚さ50μmのポリエステル樹脂フィルム(商品名ルミ
ラー#50、東レ(株)製)の片面に実施例1の紫外線
硬化性樹脂を塗布した後、実施例1と同一の操作を行っ
て隠蔽用フィルムを作成し、このフィルムを情報が記載
された葉書の表面に貼り合わせ、情報隠蔽体(親展葉
書)を作成した。葉書の記載された情報は、隠蔽用フィ
ルムによって遮られ、読むことができなかった。この情
報を隠蔽体の上層のポリエステル樹脂フィルムを手で剥
したところ、紫外線硬化性樹脂硬化皮膜との界面から容
易に剥すことができ、上記紫外線硬化性樹脂硬化皮膜を
介して葉書の記載された情報を読むことができるように
なった。なお、ポリエステル樹脂フィルムと紫外線硬化
性樹脂硬化皮膜との間の接着力は16g/25mmであ
った。
【0023】実施例4 ポリプロピレン樹脂からなる厚さ80μmの合成紙(商
品名ユポSGS−80、王子油化合成紙社製)の表面に
配送伝票項目を印刷し、もう一方の面にビスフェノール
A型エポキシ樹脂と一級アミンとからなる熱硬化性樹脂
溶液を25μmの厚さに塗布後、70℃で5分間加熱
し、熱硬化させた。さらに、熱硬化性樹脂硬化皮膜の上
に厚さ25μmのアクリル系感圧接着剤層を設け、配送
伝票を形成した。この伝票をダンボール箱に貼付した
後、上層の合成紙を手で剥したところ、熱硬化性樹脂硬
化皮膜との界面から容易に剥すことができた。その時の
合成紙と熱硬化性樹脂硬化皮膜の間の接着力は25g/
25mmであった。
【0024】実施例5 黒色顔料(カーボンブラック)を添加して不透明とした
厚さ50μmのポリエステル樹脂フィルム(商品名ルミ
ラー#50、東レ(株)製)の片面に、アクリル樹脂
(商品名ダイヤナールBR−50、三菱レイヨン社製)
をトルエンに溶解させた溶剤乾燥型硬化性樹脂を25μ
mの厚さに塗布後、100℃で3分間加熱し、溶剤を乾
燥させた。さらに、溶剤乾燥型硬化性樹脂硬化皮膜の上
に厚さ25μmのアクリル系感圧接着剤層を設け、情報
が記載された葉書に貼り合わせ、情報隠蔽体を形成し
た。この時点で、記載された情報は不透明なポリエステ
ル樹脂フィルムによって遮られ、読むことはできない。
この情報隠蔽体の上層のポリエステル樹脂フィルムを手
で剥したところ、溶剤乾燥型硬化性樹脂硬化皮膜との界
面から容易に剥すことができた。同時に、溶剤乾燥型硬
化性樹脂硬化皮膜を通して葉書の記載された情報を読む
ことができるようになった。なお、ポリエステル樹脂フ
ィルムと溶剤乾燥型硬化性樹脂硬化皮膜の間の剥離力は
18g/25mmであった。
【0025】
【発明の効果】本発明の被着体貼着用積層体、伝票及び
情報隠蔽体は、容易に製造することができ、しわなどを
生じにくい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体被覆用基材の表面に、被着体被覆
    用基材が剥離可能な硬化性樹脂硬化皮膜が設けられ、さ
    らにその硬化性樹脂硬化皮膜の表面に接着剤層が設けら
    れていることを特徴とする被着体貼着用積層体。
  2. 【請求項2】 印刷された基材の表面に、印刷された基
    材が剥離可能な硬化性樹脂硬化皮膜が設けられ、さらに
    その硬化性樹脂硬化皮膜の表面に接着剤層が設けられて
    いることを特徴とする伝票。
  3. 【請求項3】 隠蔽用基材の表面に、隠蔽用基材が剥離
    可能な硬化性樹脂硬化皮膜が設けられ、さらにその硬化
    性樹脂硬化皮膜の表面に接着剤層を設け、その接着剤層
    の表面に情報が記載されている基材が設けられているこ
    とを特徴とする情報隠蔽体。
JP9134497A 1997-05-09 1997-05-09 被着体貼着用積層体、伝票及び情報隠蔽体 Pending JPH10305515A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010085636A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Dainippon Printing Co Ltd 感熱接着ラベル及びそれを備えるロール材
CN113942335A (zh) * 2021-10-13 2022-01-18 东莞市美盈森环保科技有限公司 一种用于膜下烫金的材料及烫印加工方法

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