JPH10305508A - 合成樹脂製部材、合成樹脂製部材の製造方法、及び、スノコの製造方法 - Google Patents

合成樹脂製部材、合成樹脂製部材の製造方法、及び、スノコの製造方法

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JPH10305508A
JPH10305508A JP9117939A JP11793997A JPH10305508A JP H10305508 A JPH10305508 A JP H10305508A JP 9117939 A JP9117939 A JP 9117939A JP 11793997 A JP11793997 A JP 11793997A JP H10305508 A JPH10305508 A JP H10305508A
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安比古 久保田
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和彦 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚れが落ち易い合成樹脂製部材を提供するこ
と。 【解決手段】 発泡合成樹脂製の基材(11)と、前記基材
の少なくとも一部に固着された非発泡合成樹脂製の被覆
材(12)と、を具備すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂製部
材、特に、発泡合成樹脂からなる合成樹脂製部材に関
し、又、合成樹脂製部材の製造方法、特に、発泡合成樹
脂からなる合成樹脂製部材の製造方法に関するものであ
る。更に、スノコの製造方法、特に、発泡合成樹脂から
なる板材を用いたスノコの製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は、従来のスノコ用の板材(9) の斜
視図である。スノコ用の板材として、従来から木製のも
のが使用されていたが、最近では、発泡合成樹脂製の板
材(9) が採用されている。この板材(9) では、発泡しな
い合成樹脂製のものに比べて比重が小さくなることか
ら、スノコが軽量化される利点がある。尚、板材(9)
は、押出し成形等によって、製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この板材
(9) は、発泡合成樹脂製であるから、この板材(9) の表
面層は、前記成形時に金型に接触して平滑化されるもの
の、気泡孔が露出して多数の細かな凹部を有するものと
なり易い。従って、この板材(9) を用いたスノコでは、
その使用によって板材(9) の表面に付着したホコリ等の
汚れが前記凹部に入り込み易く、洗浄しても、前記汚れ
が落ちにくいという問題があった。
【0004】請求項1の発明は、汚れが落ち易い合成樹
脂製部材を提供することを目的とする。請求項5の発明
は、汚れが落ち易い合成樹脂製部材の製造方法を提供す
ることを目的とする。請求項6の発明は、汚れが落ち易
いスノコの製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の課題解
決手段は、『発泡合成樹脂製の基材と、前記基材の少な
くとも一部に固着された非発泡合成樹脂製の被覆材と、
を具備する』ことを特徴とする。このものでは、前記発
泡合成樹脂製の基材の少なくとも一部に対して、前記非
発泡合成樹脂製の被覆材が固着されているから、前記少
なくとも一部では、ホコリ等の汚れは、前記被覆材に付
着する。
【0006】ここで、請求項2の発明のように、『前記
基材は、略一定幅で所定方向に延びる平板状に形成さ
れ、前記被覆材は、前記基材の表面及びその幅方向の両
端に続く側面の各々に対して前記所定方向に亙って固着
される』ものでもよい。請求項3の発明のように、『前
記所定方向の前記被覆材の端縁部に於ける前記表面との
対応部は、その端縁に向って前記基材の裏面側に漸次近
づくように傾斜し、前記端縁部に於ける前記側面との対
応部の各々は、その端縁に向って相互に漸次近づくよう
に傾斜した』ものでもよい。
【0007】請求項4の発明のように、『前記基材は、
前記側面から凹んで前記所定方向に亙って延びる溝部を
含み、前記被覆材は、前記溝部に対して前記所定方向に
亙って密に嵌入される凸部を含む』ものでもよい。請求
項5の発明の課題解決手段は、『熱可塑性の合成樹脂か
ら合成樹脂製部材を製造する合成樹脂製部材の製造方法
であって、可塑化された発泡合成樹脂と非発泡合成樹脂
とを金型から所定方向に押し出すことによって、同一断
面にて前記所定方向に延びる前記発泡合成樹脂製の基材
と、前記基材の断面の外縁の一部に対して前記所定方向
に亙って固着された前記非発泡合成樹脂製の被覆材と、
からなる押出し成形体を成形する成形工程と、前記押出
し成形体を、前記所定方向にて所定長さづつに順次切断
することによって、前記基材及び前記被覆材からなる複
数の切断成形体とする切断工程と、前記切断成形体の各
々に於ける前記所定方向の前記被覆材の端縁部と前記基
材の端縁部とを溶着させる溶着工程と、を具備する』こ
とを特徴とする。
【0008】このものでは、前記成形工程によって、可
塑化された発泡合成樹脂と非発泡合成樹脂とが金型から
所定方向に押し出され、これによって、前記所定方向に
延びる前記発泡合成樹脂製の基材と、前記基材の断面の
外縁の一部に対して前記所定方向に亙って固着された前
記非発泡合成樹脂製の被覆材と、からなる押出し成形体
が成形される。
【0009】そして、前記切断工程によって、前記押出
し成形体は、前記所定方向にて所定長さづつに順次切断
されて、複数の切断成形体となる。前記切断成形体の各
々は、前記所定方向に延びる同一断面の基材と、その断
面の外縁の一部に対して前記所定方向に亙って固着され
た被覆材と、から構成されたものとなる。更に、前記溶
着工程によって、前記切断成形体の各々に於ける前記所
定方向の前記被覆材の端縁部と前記基材の端縁部とが溶
着される。
【0010】請求項6の発明の課題解決手段は、『熱可
塑性の合成樹脂からスノコを製造するスノコの製造方法
であって、可塑化された発泡合成樹脂と非発泡合成樹脂
とを金型から所定方向に押し出すことによって、同一の
矩形断面にて前記所定方向に延びる平板状に形成された
前記発泡合成樹脂製の基材と、前記基材の表面及びその
幅方向の両端に続く側面の各々に対して前記所定方向に
亙って固着された前記非発泡合成樹脂製の被覆材と、か
らなる押出し成形体を成形する成形工程と、前記押出し
成形体を、前記所定方向にて所定長さづつに順次切断す
ることによって、前記基材及び前記被覆材からなる複数
の板材とする切断工程と、前記板材の各々に於ける前記
所定方向の前記被覆材の端縁部と前記基材の端縁部とを
溶着させる溶着工程と、前記板材の各々が略平行に並置
された状態にて前記板材の各々が相互に連結されるよう
に、前記板材の裏面に対して脚桟を接着する接着工程
と、を具備する』ことを特徴とする。
【0011】前記成形工程によって、可塑化された発泡
合成樹脂と非発泡合成樹脂とが金型から所定方向に押し
出され、これによって、前記所定方向に延びる平板状に
形成された前記発泡合成樹脂製の基材と、前記基材の表
面及びその幅方向の両端に続く側面の各々に対して前記
所定方向に亙って固着された前記非発泡合成樹脂製の被
覆材と、からなる押出し成形体が成形される。
【0012】そして、前記切断工程によって、前記押出
し成形体は、前記所定方向にて所定長さづつに順次切断
されて複数の板材となる。前記板材の各々は、同一の矩
形断面にて前記所定方向に延びる平板状に形成された前
記発泡合成樹脂製の基材と、その表面及び側面の各々に
対して前記所定方向に亙って固着された前記非発泡合成
樹脂製の被覆材と、から構成されたものとなる。
【0013】更に、溶着工程によって、前記板材の各々
に於ける前記所定方向の前記被覆材の端縁部と前記基材
の端縁部とが溶着される。この後、接着工程によって、
前記板材の各々が略平行に並置された状態にて前記板材
の各々が相互に連結されるように、前記板材の裏面に対
して脚桟が接着される。この接着によって、前記板材の
各々と前記脚桟とからなるスノコが製作されたものとな
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、上記発泡合成樹脂製の基材の少なくとも一部では、
ホコリ等の汚れは、上記被覆材に付着し、前記基材の表
面層の気泡孔からなる細かな凹部に入り込まない。又、
前記被覆材が上記非発泡合成樹脂製であるから、前記被
覆材の表面層は、前記凹部を有しない平滑表面層とな
る。従って、前記被覆材がなく前記凹部に汚れが入り込
む従来のものに比べて、前記汚れが落ち易くなる。
【0015】請求項2の発明では、平板状に形成された
前記基材の表面及び側面の各々に対して前記所定方向に
亙って前記被覆材が固着されているから、前記基材の表
面及び側面の各々では、ホコリ等の汚れは、前記被覆材
に付着する。そして、前記被覆材が非発泡合成樹脂製で
あり、その表面層が平滑表面層となるから、前記被覆材
のない従来のものに比べて、前記汚れが落ち易い。
【0016】請求項3の発明では、前記所定方向の前記
被覆材の端縁部に於ける前記表面との対応部は、その端
縁に向って前記基材の裏面側に漸次近づくように傾斜
し、前記端縁部に於ける前記側面との対応部の各々は、
その端縁に向って相互に漸次近づくように傾斜している
から、前記端縁部が前記のように傾斜せずその内側に対
して真っ直ぐなものに比べて、前記端縁部に対して物が
引っ掛かりにくい。従って、前記端縁部が前記基材から
剥れにくい。
【0017】請求項4の発明では、前記基材の側面の各
々に形成された上記溝部に対して前記被覆材の上記凸部
が密に嵌入されるから、前記溝部及び前記凸部を有しな
いものに比べて、前記側面の各々での前記基材と前記被
覆材との固着強度が向上する。従って、この合成樹脂製
部材の幅方向の前記被覆材の端部が前記基材から剥れに
くい。
【0018】請求項5の発明では、上記成形工程及び上
記切断工程によって、上記切断成形体が成形される。こ
の切断成形体は、上記所定方向に延びる同一断面の基材
と、その断面の外縁の一部に対して前記所定方向に亙っ
て固着された被覆材と、からなり、上記請求項1の発明
と同様の効果を奏する。従って、汚れが落ち易い合成樹
脂製部材の製造が可能となる。
【0019】そして、前記切断成形体の各々は、前記基
材と前記被覆材とが前記所定方向に亙って固着された構
成であるが、上記溶着工程によって、前記切断成形体の
各々に於ける前記所定方向の前記被覆材の端縁部と前記
基材の端縁部とが溶着されるから、前記端縁部相互の固
着強度が向上し、前記被覆材の端縁部が前記基材の端縁
部から更に剥れにくくなる。
【0020】又、前記溶着工程によって、前記被覆材の
端縁部は、その端縁に向って、前記基材に於ける前記被
覆材とは反対側に漸次傾斜した状態となるから、前記溶
着されず前記傾斜しないものに比べて、前記端縁部に対
して物が引っ掛かりにくい。従って、この点でも、前記
被覆材の端縁部が前記基材の端縁部から剥れにくくな
る。
【0021】請求項6の発明では、上記成形工程及び上
記切断工程によって、上記板材が成形される。この板材
は、上記所定方向に延びる同一の矩形断面の基材と、そ
の表面及び側面の各々に対して前記所定方向に亙って固
着された被覆材と、からなり、上記請求項2の発明と同
様の効果を奏する。従って、汚れが落ち易いスノコの製
造が可能となる。
【0022】加えて、上記溶着工程によって、前記板材
に於ける前記所定方向の前記被覆材の端縁部と前記基材
の端縁部とが溶着されるから、前記端縁部相互の固着強
度が向上し、前記被覆材の端縁部が前記基材の端縁部か
ら剥れにくい。又、前記溶着工程によって、前記被覆材
の端縁部に於ける前記基材の表面との対応部は、その端
縁に向って前記基材の裏面側に漸次近づくように傾斜
し、前記端縁部に於ける前記側面との対応部の各々は、
その端縁に向って相互に漸次近づくように傾斜した状態
となるから、前記溶着されず前記傾斜しないものに比べ
て、前記端縁部に対して物が引っ掛かりにくい。従っ
て、この点でも、前記被覆材の端縁部が前記基材の端縁
部から剥れにくくなる。
【0023】更に、前記基材の裏面には、前記被覆材が
被覆されないから、前記裏面と上記脚桟とを接着する為
の接着剤が前記基材の気泡孔からなる細かな多数の凹部
に入り込む。従って、前記裏面も前記被覆材により被覆
させたものに比べて、前記接着剤による前記基材と前記
脚桟との接着強度が向上する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於けるスノコ(100) の斜視図であり、図2は、図1
の板材(1) の長手方向の端部の溶着処理前の斜視図であ
る。又、図3は、図2の板材(1) を成形する成形装置(1
000)の側面図であり、図4は、図3の成形装置(1000)の
一部の平面図であり、図5は、図4の成形装置(1000)の
VーV断面図であり、図6は、図4の成形装置(1000)の
VIーVI断面図である。更に、図7は、図2の板材
(1) の溶着処理前後のVIIーVII断面図である。
【0025】図1に示すように、スノコ(100) は、複数
の板材(1)(1)と、これら板材(1)(1)に対して一体化され
る一対の脚桟(2)(2)と、からなる。 [板材(1) について]板材(1) は、図1及び図2に示す
ように、平面視にて矩形で且つ一定肉厚の平板状に形成
された発泡合成樹脂製の基材(11)と、この基材(11)の表
面(110) 及びその幅方向の両端に続く側面(111)(111)の
各々に対して長手方向に亙って固着される非発泡合成樹
脂製の被覆材(12)と、からなる。
【0026】基材(11)には、その厚さ方向に於ける側面
(111)(111)の各々の中程から凹んだ矩形断面の一対の溝
部(11a)(11a)が形成されている。これら溝部(11a)(11a)
の各々は、前記長手方向に亙って延びている。被覆材(1
2)には、前記した溝部(11a)(11a)の各々に対して密に嵌
入される矩形断面の一対の凸部(12a)(12a)が備えられて
いる。これら凸部(12a)(12a)の各々は、前記長手方向に
亙って延びている。
【0027】[板材(1) の成形について]板材(1) 用の
成形装置(1000)は、図3及び図4に示すように、押出し
成形用の金型(3) と、金型(3) に対して可塑化状態の発
泡合成樹脂(101) を加圧状態で供給するシリンダーを有
する第1供給装置(3a)と、金型(3) に対して可塑化状態
の非発泡合成樹脂非発泡合成樹脂(102) を加圧状態で供
給するシリンダーを有する第2供給装置(3b)と、金型
(3) から水平方向に押し出された押出し成形体(1a)を押
出し方向に搬送するコンベアからなる搬送装置(4) と、
この搬送装置(4) の搬送経路にて押出し成形体(1a)を冷
却する冷却装置(図示せず)と、搬送装置(4)の搬送経
路の途中で前記冷却後の押出し成形体(1a)を所定長さづ
つに切断するカッター(5) と、を具備する構成である。
【0028】第1供給装置(3a)及び第2供給装置(3b)
は、公知の構成である。そして、発泡合成樹脂(101) と
しては、ポリスチレン樹脂に発泡材を混合したものが採
用されており、この発泡合成樹脂(101) が第1供給装置
(3a)から金型(3a)に押し込まれる直前に所定の発泡状態
(例えば、発泡倍率:3.3倍)となるように、第1供
給装置(3a)での加熱温度等が設定されている。又、非発
泡合成樹脂(102) としては、ブタジエン・スチレン樹脂
が採用されている。
【0029】金型(3) は、図5及び図6に示すように、
第1供給装置(3a)から供給された発泡合成樹脂(101) を
通過させる水平な第1通路(31)と、第2供給装置(3b)か
ら供給された非発泡合成樹脂(102) を通過させる水平に
対して傾斜した第2通路(32)と、これら第1通路(31)及
び第2通路(32)の下流端に接続されて発泡合成樹脂(10
1) と非発泡合成樹脂(102) とを合流状態にて通過させ
る水平な第3通路(33)と、を具備する構成である。
【0030】第1通路(31)の上流端は、円形断面に形成
されており、この第1通路(31)の下流端にて基材(11)の
断面より僅かに大きい矩形断面となるように、前記上流
端から下流側に向って、徐々に断面形状が変化する構成
となっている。又、第2通路(32)の上流端は、第1通路
(31)と同様、円形断面に形成されており、この第2通路
(32)の下流端にて被覆材(12)の断面より僅かに大きい下
向き開放のコ字状断面となるように、前記上流端から下
流側に向って、徐々に断面形状が変化する構成となって
いる。
【0031】そして、第3通路(33)の上流端は、板材
(1) の全断面より僅かに大きい矩形断面に形成されてお
り、この第3通路(33)の下流端にて板材(1) の全断面と
略一致する矩形断面となるように、前記上流端から下流
側に向って、徐々に断面形状が変化する構成となってい
る。従って、この金型(3) から押し出された発泡合成樹
脂(101) は、上記した矩形断面の基材(11)に成形され、
非発泡合成樹脂(102) は、基材(11)の表面(110) 及び側
面(111)(111)の各々を被覆する被覆材(12)に成形された
ものとなる。つまり、発泡合成樹脂(101) と非発泡合成
樹脂(102) とが基材(11)及び被覆材(12)からなる押出し
成形体(1a)に成形されたものとなる。この工程が既述特
許請求の範囲に記載の「成形工程」に相当する。
【0032】そして、図3及び図4に示すように、金型
(3) からの押出し成形体(1a)の押出しに伴って、押出し
成形体(1a)は、上記した搬送装置(4) によって、押出し
成形体(1a)の押出し方向に搬送される。そして、押出し
成形体(1a)は、前記搬送の途中で、上記冷却装置によっ
て冷却されて硬化し、この硬化後に、上記したカッター
(5) によって、所定長さづつに切断される。この切断に
よって、押出し成形体(1a)が複数の板材(1)(1)となる。
この工程が既述特許請求の範囲に記載の「切断工程」に
相当する。尚、搬送装置(4) 及びカッター(5) として
は、公知の構成のものが採用されている。
【0033】この後、成形装置(1000)とは別の溶着装置
(図示せず)によって、板材(1) の長手方向の被覆材(1
2)の端縁部(1200)と基材(11)の端縁部(1100)とが溶着さ
れる。尚、前記溶着装置としては、公知の構成のものが
採用されている。この溶着処理の前では、端縁部(1200)
は、図7ーaに示すように、その内側の部分に対して真
っ直ぐに延びている。そして、溶着処理によって、端縁
部(1200)に於ける表面(110) との対応部は、図7ーbに
示すように、その端縁(1201)に向って、基材(11)の裏面
(112) 側に漸次近づくように傾斜した状態となる。又、
端縁部(1200)に於ける側面(111)(111)の各々との対応部
は、端縁(1201)に向って、相互に近づくように傾斜した
状態となる。この工程が既述特許請求の範囲に記載の
「溶着工程」に相当する。
【0034】[スノコ(100) の組立について]前記した
溶着処理後の複数の板材(1)(1)に対して、矩形断面の棒
状に形成された一対の脚桟(2)(2)の各々が取付けられ
る。この取付に際しては、脚桟(2)(2)の各々は、相互に
平行となるように置かれる。そして、これら脚桟(2)(2)
に対して板材(1)(1)の各々が平面視にて直角姿勢となる
ように、且つ、板材(1)(1)の各々が相互に所定間隔で平
行に並ぶように、脚桟(2)(2)に対して板材(1)(1)の各々
が載置される。
【0035】又、板材(1)(1)の各々の裏面(112) に於け
る脚桟(2)(2)の各々との接触部、又は、脚桟(2)(2)の各
々の上面に於ける板材(1)(1)の各々との接触部には、予
め、接着剤が塗布されている。そして、板材(1)(1)の各
々が脚桟(2)(2)に対して載置された状態で接着剤が硬化
することによって、板材(1)(1)の各々と脚桟(2)(2)の各
々とが接着されたものとなる。これにより、スノコ(10
0) の組立が完了する。
【0036】尚、脚桟(2)(2)の各々は、押出し成形で製
作されるものでもよく、この場合、発泡合成樹脂製でも
非発泡合成樹脂製でもよい。又、脚桟(2)(2)の各々は、
木製でもよい。このものでは、以下のような効果を奏す
る。 .発泡合成樹脂(101) 製の基材(11)の表面(110) 及び
側面(111)(111)の各々に対して、板材(1) の長手方向に
亙って被覆材(12)が固着されているから、ホコリ等の汚
れは、表面(110) 及び側面(111)(111)の各々に付着せ
ず、被覆材(12)に付着する。これによって、表面(110)
及び側面(111)(111)の各々に露出する基材(11)の気泡孔
からなる細かな多数の凹部に対して、前記汚れが入り込
まない。そして、被覆材(12)が非発泡合成樹脂(102) 製
であり、その表面層が平滑表面層となっている。従っ
て、被覆材(12)がなく前記凹部に汚れが入り込む従来の
ものに比べて、前記汚れが落ち易くなっている。
【0037】尚、被覆材(12)を有する本案品と、基材(1
1)と発泡倍率が略同一で且つ被覆材(12)のない従来品
と、に関して、汚染回復率を求めた結果、従来品では、
汚染回復率が15〜17%であったのに対して、本案品
では、汚染回復率が84〜87%であった。 .上記押出し成形による端縁部(1200)と端縁部(1100)
の固着に加えて、上記溶着処理によって、被覆材(12)の
端縁部(1200)と基材(11)の端縁部(1100)とが溶着される
から、端縁部(1200)(1100)相互の固着強度が向上し、端
縁部(1200)が端縁部(1100)から剥れにくくなっている。
【0038】又、端縁部(1200)に於ける表面(110) との
対応部は、その端縁(1201)に向って基材(11)の裏面(11
2) 側に漸次近づくように傾斜し、端縁部(1200)に於け
る側面(111)(111)との対応部の各々は、その端縁(1201)
に向って相互に漸次近づくように傾斜しているから、前
記溶着処理される前のような前記対応部の各々がその内
側に対して真っ直ぐに延びるものに比べて、前記対応部
に対して物が引っ掛かりにくい。従って、この点でも、
端縁部(1200)が端縁部(1100)から剥れにくくなってい
る。
【0039】.基材(11)の側面(111)(111)の各々の溝
部(11a) に対して被覆材(12)の凸部(12a) が密に嵌入さ
れているから、溝部(11a) 及び凸部(12a) がないものに
比べて、この板材(1) の幅方向の両端部での基材(11)と
被覆材(12)の固着強度が向上し、前記両端部にて被覆材
(12)が基材(11)から剥れにくくなっている。 .基材(11)の裏面(112) には、被覆材(12)が被覆され
ないから、裏面(112)と脚桟(2)(2)の各々とを接着する
為の接着剤が裏面(112) に露出する気泡孔からなる細か
な多数の凹部に入り込む。従って、裏面(112) をも被覆
材(12)により被覆させたものに比べて、前記接着剤によ
る板材(1)(1)の各々と脚桟(2)(2)の各々との接着強度が
向上している。 [他の実施の形態] .上記の実施の形態では、「基材」を平板状とした
が、この形状の他、例えば、球状や立方体状としてもよ
い。又、「被覆材」は、「基材」の一部を被覆するもの
でも、全部を被覆するものでもよい。
【0040】.上記の実施の形態では、基材と被覆材
とを同時に押出し成形するものとしたが、これを、予め
成形された基材に対して、シート状に成形された被覆材
をラミネートするものとしてもよい。又、成形された基
材に対して、コーティングにより被覆材を固着させるも
のでもよい。更に、基材は、押出し成形の他の成形方法
により成形されるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於けるスノコ(100) の
斜視図
【図2】図1の板材(1) の長手方向の端部の溶着処理前
の斜視図
【図3】図2の板材(1) を成形する成形装置(1000)の側
面図
【図4】図3の成形装置(1000)の一部の平面図
【図5】図4の成形装置(1000)のVーV断面図
【図6】図4の成形装置(1000)のVIーVI断面図
【図7】図2の板材(1) の溶着処理前後のVIIーVI
I断面図
【図8】従来のスノコ用の板材(9) の斜視図
【符号の説明】
(1) ・・・板材 (2) ・・・脚桟 (11)・・・基材 (12)・・・被覆材
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡合成樹脂製の基材と、 前記基材の少なくとも一部に固着された非発泡合成樹脂
    製の被覆材と、 を具備する合成樹脂製部材。
  2. 【請求項2】 前記基材は、略一定幅で所定方向に延び
    る平板状に形成され、前記被覆材は、前記基材の表面及
    びその幅方向の両端に続く側面の各々に対して前記所定
    方向に亙って固着される請求項1に記載の合成樹脂製部
    材。
  3. 【請求項3】 前記所定方向の前記被覆材の端縁部に於
    ける前記表面との対応部は、その端縁に向って前記基材
    の裏面側に漸次近づくように傾斜し、前記端縁部に於け
    る前記側面との対応部の各々は、その端縁に向って相互
    に漸次近づくように傾斜した請求項2に記載の合成樹脂
    製部材。
  4. 【請求項4】 前記基材は、前記側面から凹んで前記所
    定方向に亙って延びる溝部を含み、前記被覆材は、前記
    溝部に対して前記所定方向に亙って密に嵌入される凸部
    を含む請求項2又は3に記載の合成樹脂製部材。
  5. 【請求項5】 熱可塑性の合成樹脂から合成樹脂製部材
    を製造する合成樹脂製部材の製造方法であって、 可塑化された発泡合成樹脂と非発泡合成樹脂とを金型か
    ら所定方向に押し出すことによって、同一断面にて前記
    所定方向に延びる前記発泡合成樹脂製の基材と、前記基
    材の断面の外縁の一部に対して前記所定方向に亙って固
    着された前記非発泡合成樹脂製の被覆材と、からなる押
    出し成形体を成形する成形工程と、 前記押出し成形体を、前記所定方向にて所定長さづつに
    順次切断することによって、前記基材及び前記被覆材か
    らなる複数の切断成形体とする切断工程と、 前記切断成形体の各々に於ける前記所定方向の前記被覆
    材の端縁部と前記基材の端縁部とを溶着させる溶着工程
    と、 を具備する合成樹脂製部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性の合成樹脂からスノコを製造す
    るスノコの製造方法であって、 可塑化された発泡合成樹脂と非発泡合成樹脂とを金型か
    ら所定方向に押し出すことによって、同一の矩形断面に
    て前記所定方向に延びる平板状に形成された前記発泡合
    成樹脂製の基材と、前記基材の表面及びその幅方向の両
    端に続く側面の各々に対して前記所定方向に亙って固着
    された前記非発泡合成樹脂製の被覆材と、からなる押出
    し成形体を成形する成形工程と、 前記押出し成形体を、前記所定方向にて所定長さづつに
    順次切断することによって、前記基材及び前記被覆材か
    らなる複数の板材とする切断工程と、 前記板材の各々に於ける前記所定方向の前記被覆材の端
    縁部と前記基材の端縁部とを溶着させる溶着工程と、 前記板材の各々が略平行に並置された状態にて前記板材
    の各々が相互に連結されるように、前記板材の裏面に対
    して脚桟を接着する接着工程と、 を具備するスノコの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021002417A1 (ja) * 2019-07-02 2021-01-07 株式会社村田製作所 複合成形体およびその製造方法、電池パック、電動工具ならびに電動車両

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