JPH10305458A - 射出成形金型および成形品 - Google Patents

射出成形金型および成形品

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JPH10305458A
JPH10305458A JP9115596A JP11559697A JPH10305458A JP H10305458 A JPH10305458 A JP H10305458A JP 9115596 A JP9115596 A JP 9115596A JP 11559697 A JP11559697 A JP 11559697A JP H10305458 A JPH10305458 A JP H10305458A
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JP
Japan
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gate
cavity
resin
molded product
boundary
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JP9115596A
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Hiroshi Yonekubo
広志 米久保
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でしかも成形サイクルを長くした
り、ゲートを大きくする必要なく、成形品にフローマー
クを発生させることのない射出成形金型および成形品を
提供する。 【解決手段】 成形品の外形に一致したキャビティ1を
成形する複数のキャビティ面1a〜1hを有する射出成
形金型あって、キャビティ1に連通するゲート4をキャ
ビティ面1a,1bの境界部としての境界線5に位置さ
せるとともに、ゲート4の中心軸Hが境界線5と隣接し
ているキャビティ面1a,1bに対して等しい角度α,
βとなるように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレンズやプ
リズムのように厚肉で板厚に大差がある厚肉成形品の射
出成形金型およびその射出成形金型で成形した成形品に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に厚肉成形品の射出成形金型にお
いては、成形金型で形成したキャビティに樹脂を注入す
るためのゲートの位置や向きは大変重要である。特にレ
ンズやプリズムのような光学部品においては、高精度な
成形面を得るためにゲートの位置や向きが研究されてい
る。
【0003】従来技術として、特開昭57―15940
号公報に開示されたものがある。この技術は、成形品で
あるペンタゴナルダハプリズムの外形に一致したキャビ
ティに流入する樹脂の流れ方向を、重力に対して上向き
にさせたことを特徴としており、樹脂を低速でキャビテ
ィ内に流入させる際に作用する重力の影響を排除し高品
質の成形品を得ることを目的としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記成形
金型では、以下のような問題点があった。従来技術のキ
ャビティ内に流入していく状態を図8(a)〜(d)に
示す。図8はキャビティ25内に樹脂が充填していく状
態を時間の経過とともに示すものである。図8におい
て、21は流動樹脂で、22は固化した樹脂(以下、ス
キン層と称す)を示す。
【0005】図8において、キャビティ25と連通して
いるゲート28は重力に対して上向き(ゲート28の中
心軸Hの方向)に樹脂をキャビティ25内に流入させて
いるが、この中心軸Hを基準としたゲート28の開口部
に隣接する2つのキャビティ面26,27に対する角度
(それぞれA26,A27)は一致していない。すなわ
ち、ゲート28を通過する樹脂は、狭いゲート28を通
過する際に圧縮されるとともに、金型23,24に接し
た部分は固化が進行して殆ど流れることはなく、ゲート
28の中心部における流動樹脂21だけが流動してい
る。この流動樹脂21はゲート28からキャビティ25
に流入するとキャビティ25がゲート28に対して広い
空間であるため、圧縮した状態から解放され風船状に膨
らむ。このとき、流動樹脂21は、中心軸Hに対して角
度A26の大きいキャビティ面26と接する接触面より
も、中心軸Hに対する角度A27の小さいキャビティ面
27と接する接触面の方が広いため、スキン層22はキ
ャビティ面26よりもキャビティ面27の方が広範囲に
発生する。言い方を換えると樹脂の密度または圧力に差
が発生する。さらに時間が経過すると流入する流動樹脂
21は、スキン層22の発生が少ない(圧力の小さい)
キャビティ面26側へより多く流れようとし(図8
(b)参照)、キャビティ面27側には流れにくくなる
ので流動樹脂21の流入速度に差ができ、図8(c)の
ように巻き込みが発生する。そして、さらに図8(d)
のように、キャビティ24内への流動樹脂21の流入が
進行すると前記巻き込み部が成形品表面に現れ成形不良
となる(フローマークと称する)。
【0006】前記フローマークは、流入樹脂の速度が速
い場合や、ゲートの内径が小さい場合に顕著にあらわれ
ることが知られている。これについては以下の仮説が考
えられている。
【0007】ゲート内を通過する樹脂の速度が速いと、
キャビティ内への流入直後に起きるスキン層の発生量の
差が原因となって起きる樹脂の流入速度の差も大きくな
り、樹脂の巻き込みが発生し易くなる。また、ゲート径
が小さい場合は、ゲート通過時の樹脂の圧縮量が大き
く、キャビティ内への流入直後の樹脂の解放(膨張)量
も大きくなり、前述した流入速度が速い状態と同様とな
り、巻き込みが発生し易くなる。
【0008】前記理由により、従来技術ではフローマー
クを防止するために射出速度を遅くしたり、ゲートの内
径を大きくする必要があったが、成形サイクルが長くな
ったり、成形品のゲート部が大きくなっていた。
【0009】本発明は前記従来技術の問題点に鑑みてな
されたもので、簡単な構造でしかも成形サイクルを長く
したり、ゲートを大きくする必要なく、成形品にフロー
マークを発生させることのない射出成形金型および成形
品を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、第1の発明に係る射出成形金型は、成形品の外形に
一致したキャビティを成形する複数のキャビティ面を有
する射出成形金型において、前記キャビティに連通する
ゲートを、前記キャビティ面の境界部に位置させるとと
もに、ゲートの中心軸が前記境界部と隣接しているキャ
ビティ面に対して等しい角度となるように設けるもので
ある。
【0011】また、第2の発明に係る成形品は、複数の
成形面を有しており、ゲート部を前記成形面の境界部に
位置させるとともに、ゲート部の中心軸を前記境界部と
隣接している成形面に対して等しい角度とするものであ
る。
【0012】すなわち、第1の発明に係る射出成形金型
は、複数のキャビティ面で成形品の外形に一致したキャ
ビティを形成し、キャビティ面の境界部に位置しており
中心軸が境界部と隣接しているキャビティ面に対して等
しい角度となるように設けたゲートからキャビティ内に
樹脂を充填させる。
【0013】また、第2の発明に係る成形品は、第1の
発明に係る射出成形金型に樹脂を流入させることにより
得る。
【0014】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]本発明の実施の形態1を図1および図
2に基づいて説明する。図1は本実施の形態の射出成形
金型のキャビティ周辺を示す断面図、図2は本実施の形
態の成形品を示す斜視図である。
【0015】本実施の形態の成形品7は、図2に示すよ
うに複数の面からなる多面体で、図1に示す対称基準面
Aを中心として面対称形に形成されている。そして、そ
の形状についてみると、左右対称形で互いに直角をなす
成形面(以下、単に面と称す)7b,7cと、この面7
b,7cと連続している面7a,7dと、面7a,7d
の両面と連続している面7eと、その他の面7f,7
g,7h,7iとから構成されている。前記対称基準面
Aは、面7b,7cの稜線を通るとともに、面7eの中
間部を横切るように位置しており、面7bと面7cおよ
び面7aと面7dは対称基準面Aを中心として対称位置
に設けられ、面7fと面7hおよび面7gと面7iは、
対称基準面Aを含むようにそれぞれ対向して設けられて
いる。また、ゲート部6は面7aと面7bとの境界部と
しての稜線9の部分に位置し、ゲート部6の中心軸は稜
線9を通るとともに面7aと面7bに対して等しい角度
となっている。
【0016】一方、前記成形品7を成形する射出成形金
型は、図1に示すように成形金型としての可動型2と固
定型3とをP.L面で当接させることにより、成形品7
の外形に一致したキャビティ1が形成されるようになっ
ている。可動型2には、成形品7の面7a,7d,7
e,7g,7iを形成するキャビティ面(以下、単に面
と称す)1a,1d,1e,1g,1iが設けられてお
り、固定型3には、面7b,7c,7f,7hを形成す
る面1b,1c,1f,1hが設けられている。そし
て、前記P.L面は、成形品7の面7aと面7bとの稜
線9、面7cと面7dとの稜線、面7fと面7gとの稜
線および面7hと面7iとの稜線を含む平面と一致して
いる。
【0017】また、キャビティ1の面1aと1bとの境
界部としての境界線5の部分には、キャビティ1に連通
するゲート4が設けられており、ゲート4の中心軸Hに
沿って樹脂15がキャビティ1内に流入するようになっ
ている。ゲート4の中心軸Hは境界線5を通っており、
ゲート4の方向は、中心軸Hと面1aとのなす角度α
と、中心軸Hと面1bとのなす角度βとが同じ角度とな
るように設定されている。
【0018】なお、成形品7の原料となる樹脂にはPM
MAやPC等の透明樹脂を使用し、前記複数の面7a〜
7iのうち何面かを鏡面とすれば、プリズムを成形する
ことができる。
【0019】次に、上記構成の成形金型を用いて成形品
を成形する場合を説明する。まず、可動型2と固定型3
とを型締めした状態で、図示しない樹脂供給装置から所
定の圧力で樹脂15がゲート4を介してキャビティ1内
に注入され(図1参照)、ゲート4内で圧縮されている
樹脂15はキャビティ1内でその圧縮が解放される。こ
のとき、境界線5に隣接する面1aとゲート4の中心軸
Hとのなす角度αおよび境界線5に隣接する面1bと中
心軸Hとのなす角度βが同じ角度となっているため、ゲ
ート4からキャビティ1内に流入した直後の樹脂15
は、面1aと面1bとに向かって均等に広がっていく。
そして、樹脂15の一部は面1aおよび面1bと密着
し、スキン層が均等に形成される。さらに、樹脂15を
キャビティ1内に注入すると、樹脂15はその流入方向
が変化することなく、キャビティ1内でゲート4の中心
軸Hを中心として風船が膨らむように、キャビティ1内
に充填されていく。その結果、樹脂15はキャビティ1
内で巻き込みを生ずることなく、面1aおよび面1bに
密着するように充填される。その後、樹脂15を固化さ
せてから可動型2を固定型3から離型させ、ゲート部6
をカットすることにより、複数の面7a〜7hにより形
成された複数の成形面を有する成形品7を得る。
【0020】本実施の形態の射出成形金型によれば、キ
ャビティ1内に樹脂15を充填する時に、樹脂15の巻
き込みを生じさせることがない。そのため、本実施の形
態の成形品7にはフローマークが存在せず、高品質の成
形品が得られる。また、キャビティ1内への樹脂15の
射出速度を極端に遅くしたりする必要がないので、成形
サイクルを短くすることができるとともに、ゲート4の
断面積を広げる必要がないので、ゲート部6を小さくす
ることができる。
【0021】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
図3および図4に基づいて説明する。図3は本実施の形
態の射出成形金型のキャビティ周辺を示す断面図、図4
は本実施の形態の成形品を示す斜視図である。
【0022】本実施の形態の成形品7は、実施の形態1
と同様の形状で対称基準面A(図3参照)を中心にして
面対称形に形成され、図4に示すように、ゲート部6の
位置のみを変更して形成されている。すなわち、ゲート
部6は、面7bと面7cとの稜線、面7bと面7hとの
稜線および面7cと面7hの稜線が交わる境界部として
交点8の部分に位置し、ゲート部6の中心軸は交点8を
通るとともに、その中心軸は面7b,7c,7hに対し
て各々等しい角度となるように設定されている。その他
の構成は、実施の形態1と同一に構成されているので、
同一部分には同一番号を付して説明を省略する。
【0023】一方、前記成形品7を成形する射出成形金
型は、図3に示すように成形金型としての可動型2と固
定型3とをP.L面で当接させることにより、成形品7
の外形に一致したキャビティ1が、実施の形態1と同様
に形成されるようになっている。固定型3には、キャビ
ティ1に連通するゲート4が設けられている。ゲート4
の中心軸Hは、面1bと面1cとの稜線、面1bと面1
hとの稜線および面1cと面1hの稜線が交わる境界部
としての交点12を通るとともに対称基準面A上に位置
しており、ゲート4の方向は、中心軸Hと面1bとのな
す角度と、中心軸Hと面1cとのなす角度と、中心軸H
と面1hとのなす角度とが同じ角度となるように設定さ
れている。その他の構成は、実施の形態1と同一に構成
されているので、同一部分には同一番号を付して説明を
省略する。
【0024】次に、上記構成の成形金型を用いて成形品
を成形する場合を説明する。まず、可動型2と固定型3
とを型締めした状態で、図示しない樹脂供給装置から所
定の圧力で樹脂がゲート4を介してキャビティ1内に注
入され、ゲート4内で圧縮されている樹脂はキャビティ
1内でその圧縮が解放される。このとき、交点12に隣
接する面1bとゲート4の中心軸Hとのなす角度、交点
12に隣接する面1cとゲート4の中心軸Hとのなす角
度および交点12に隣接する面1hと中心軸Hとのなす
角度が同じ角度となっているため、ゲート4からキャビ
ティ1内に流入した直後の樹脂は、面1b、面1cおよ
び面1hに向かって均等に広がっていく。そして、注入
された樹脂の一部は面1b、面1cおよび面1hと密着
し、スキン層が均等に形成される。さらに、樹脂をキャ
ビティ1内に注入すると、樹脂はその流入方向が変化す
ることなく、キャビティ1内でゲート4の中心軸Hを中
心として風船が膨らむように、キャビティ1内に充填さ
れていく。その結果、樹脂はキャビティ1内で巻き込み
を生ずることなく、面1b,面1cおよび面1hに密着
するように充填される。その後、樹脂を固化させてから
可動型2を固定型3から離型させ、ゲート部6をカット
することにより、複数の面7a〜7hにより形成された
複数の成形面を有する成形品7を得る。
【0025】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、例えば成形品7の成形後の型開き時に自動的
にゲートカットを行うピンゲート構造に適用することが
できる。
【0026】[実施の形態3]本発明の実施の形態3を
図5および図6に基づいて説明する。図5は本実施の形
態の射出成形金型のキャビティ周辺を示す断面図、図6
は本実施の形態の成形品を示す斜視図である。
【0027】本実施の形態の成形品7は、実施の形態1
と同様の形状で対称基準面A(図5参照)を中心にして
面対称形に形成され、図6に示すように、実施の形態1
の境界部としての稜線9部分に、稜線9を削るようにし
てゲート当て付け面11が稜線9に沿って形成されてい
る。ゲート当て付け面11は、ゲート部6の中心軸に対
して垂直に形成されるとともに、面7a,7bと等しい
角度をなして形成されており、ゲート部6の中心軸が面
7a,7bに対して各々等しい角度となるように設定さ
れている。その他の構成は、実施の形態1と同一に構成
されているので、同一部分には同一番号を付して説明を
省略する。
【0028】一方、前記成形品7を成形する射出成形金
型は、図5に示すように成形金型としての可動型2と固
定型3とをP.L面で当接させることにより、成形品7
の外形に一致したキャビティ1が、実施の形態1と同様
に形成されるようになっている。また、実施の形態1に
おけるキャビティ1の面1aと1bとの境界部としての
境界線5の部分には、ゲート4の中心軸Hに対して垂直
な方向にゲート当て付け面10が形成され、キャビティ
1面の一部を形成している。ゲート4の中心軸Hは実施
の形態1における境界線5を通っており、ゲート4の方
向は、中心軸Hと面1aとのなす角度αと、中心軸Hと
面1bとのなす角度βとが同じ角度となるように設定さ
れている。その他の構成は、実施の形態1と同一に構成
されているので、同一部分には同一番号を付して説明を
省略する。
【0029】次に、上記構成の成形金型を用いて成形品
を成形する場合を説明する。まず、可動型2と固定型3
とを型締めした状態で、図示しない樹脂供給装置から所
定の圧力で樹脂15がゲート4を介してキャビティ1内
に注入され(図5参照)、ゲート4内で圧縮されている
樹脂15はキャビティ1内でその圧縮が解放される。こ
のとき、ゲート当て付け面10に隣接する面1aとゲー
ト4の中心軸Hとのなす角度αおよびゲート当て付け面
10に隣接する面1bと中心軸Hとのなす角度βが同じ
角度となっているため、ゲート4からキャビティ1内に
流入した直後の樹脂15は、面1aと面1bとに向かっ
て均等に広がっていく。そして、樹脂15の一部は面1
aおよび面1bと密着し、スキン層が均等に形成され
る。さらに、樹脂15をキャビティ1内に注入すると、
樹脂15はその流入方向が変化することなく、キャビテ
ィ1内でゲート4の中心軸Hを中心として風船が膨らむ
ように、キャビティ1内に充填されていく。その結果、
樹脂15はキャビティ1内で巻き込みを生ずることな
く、面1aおよび面1bに密着するように充填される。
その後、樹脂15を固化させてから可動型2を固定型3
から離型させ、ゲート当て付け面11にニッパ等の刃物
を当てつけてゲート部6をカットすることにより、複数
の面7a〜7hにより形成された複数の成形面を有する
成形品7を得る。
【0030】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、成形品7の成形後にゲートカットを行う際に
ゲート当て付け面11を利用できるので、ゲートカット
位置を安定させることができる。
【0031】なお、ゲート当て付け面10(11)は、
実施の形態2の境界部としての交点8(交点9)部分
に、ゲート部6(ゲート4)の中心軸(中心軸H)に対
して垂直な方向に設けて構成してもよく、実施の形態3
の効果に加え、実施の形態2と同様な効果を得ることが
できる。
【0032】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)可動型と固定型が一対となり所望する成形品を得
るための空間であるキャビティを複数のキャビティ面に
より形成する射出成形金型において、前記キャビティに
溶融樹脂の流入口であるゲートを、前記キャビティ面を
形成する複数面の境界部の位置で流入方向が前記複数面
に対して等しい角度になるように設けることを特徴とす
る射出成形金型。
【0033】(2)ゲート部が成形面を形成する複数面
の境界部の位置で溶融樹脂の流入方向が前記複数面に対
して等しい角度になるように形成されることを特徴とす
る成形品。
【0034】(3)成形品の外形に一致したキャビティ
を形成する複数のキャビティ面を有する射出成形金型に
おいて、前記キャビティに連通するゲートを、前記キャ
ビティ面の境界部に設けたゲート当て付け面に位置させ
るとともに、ゲートの中心軸が前記ゲート当て付け面と
隣接しているキャビティ面に対して等しい角度となるよ
うに設けることを特徴とする射出成形金型。
【0035】(4) 複数の成形面を有しており、ゲー
ト部を前記成形面の境界部に設けたゲート当て付け面に
位置させるとともに、ゲート部の中心軸を前記ゲート当
て付け面と隣接している成形面に対して等しい角度とす
ることを特徴とする成形品。
【0036】前記付記(1)記載の射出成形金型によれ
ば、キャビティ内に樹脂を充填する時に巻き込みが発生
せず、フローマークのない成形品を得ることができる。
また、樹脂の射出速度を極端に遅くしたり、ゲートの断
面積を広げる必要なく、高品質な成形品を成形すること
ができる。
【0037】前記付記(2)記載の成形品によれば、フ
ローマークのない高品質な成形品を得ることができる。
【0038】前記付記(3)記載の射出成形金型によれ
ば、キャビティ内に樹脂を充填する時に巻き込みが発生
せず、フローマークのない成形品を得ることができる。
また、樹脂の射出速度を極端に遅くしたり、ゲートの断
面積を広げる必要なく、高品質な成形品を成形すること
ができる。さらに、離型の際にゲートを自動的にゲート
カット可能なピンゲート構造に適用させることができ
る。
【0039】前記付記(4)記載の成形品によれば、フ
ローマークのない高品質な成形品を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏することができる。請求項1記載の射出成
形金型によれば、キャビティ面の境界部にゲートを設
け、ゲートの中心軸を前記境界部と隣接しているキャビ
ティ面に対して等しい角度となるように設けたので、キ
ャビティ内に注入された樹脂は前記キャビティ面に密着
するよう広がるとともに、キャビティ内部に風船が膨ら
むように広がるので、樹脂の充填時に巻き込みを生じさ
せることがない。また、樹脂の射出速度を極端に遅くす
ることがないので、成形サイクルの短縮を図ることがで
きるとともに、ゲートの断面積を広げる必要をなくすこ
とができる。
【0041】また。請求項2記載の成形品によれば、樹
脂の充填時における樹脂の巻き込みによって生じるフロ
ーマークのない、高品質な成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の射出成形金型のキャビ
ティ周辺を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の成形品を示す斜視図で
ある。
【図3】本発明の実施の形態2の射出成形金型のキャビ
ティ周辺を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2の成形品を示す斜視図で
ある。
【図5】本発明の実施の形態3の射出成形金型のキャビ
ティ周辺を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3の成形品を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態3の成形品の変形例を示す
斜視図である。
【図8】従来技術のキャビティ内に流入していく状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャビティ 1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1
i キャビティ面 2 可動型 3 固定型 4 ゲート 5 境界線 6 ゲート部 7 成形品 7a,7b,7c,7d,7e,7f,7g,7h,7
i 成形面 8,12 交点 10,11 ゲート当て付け面 15 樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形品の外形に一致したキャビティを形
    成する複数のキャビティ面を有する射出成形金型におい
    て、 前記キャビティに連通するゲートを、前記キャビティ面
    の境界部に位置させるとともに、ゲートの中心軸が前記
    境界部と隣接しているキャビティ面に対して等しい角度
    となるように設けることを特徴とする射出成形金型。
  2. 【請求項2】 複数の成形面を有しており、ゲート部を
    前記成形面の境界部に位置させるとともに、ゲート部の
    中心軸を前記境界部と隣接している成形面に対して等し
    い角度とすることを特徴とする成形品。
JP9115596A 1997-05-06 1997-05-06 射出成形金型および成形品 Withdrawn JPH10305458A (ja)

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Cited By (5)

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