JP2001047478A - 射出成形方法、射出成形装置及び射出成形品 - Google Patents

射出成形方法、射出成形装置及び射出成形品

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JP2001047478A
JP2001047478A JP11222100A JP22210099A JP2001047478A JP 2001047478 A JP2001047478 A JP 2001047478A JP 11222100 A JP11222100 A JP 11222100A JP 22210099 A JP22210099 A JP 22210099A JP 2001047478 A JP2001047478 A JP 2001047478A
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injection
injection molding
molten resin
cavity
gate
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JP11222100A
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Makihito Suzuki
牧人 鈴木
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Nidec Precision Corp
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Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形品のウエルドライン発生部位を所望
の位置にする成形用金型を準備する作業を能率的に行な
う。 【解決手段】 射出成形金型を用いて射出成形品を成形
するためにゲートを介して溶融樹脂をキャビテイ内に導
入し、ゲートから分流した溶融樹脂をウエルドラインW
において接合して射出成形品を得るために、分流した一
方の溶融樹脂の樹脂流動を変更させるためにキャビティ
内に突出する突出量を調整可能にした堰駒4を設けて、
ウエルドラインWの発生位置を変更可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形方法、射
出成形装置及び射出成形品に係り、特にウエルドライン
の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、射出成形においてウエルドラ
インの発生する部位を概ね予想することができることが
知られている。このウエルドラインとは、溶融樹脂がキ
ャビティ内において分岐するように流れた後に、再度合
流して接合する部位に形成されるものであることから、
従来から、成形後の成形品に機能及び外見上からあまり
支障のない部分にウエルドラインが発生するように溶融
樹脂の流動を制御するようにしている。
【0003】また、ウエルドラインは溶融樹脂の硬化が
進行した後に形成されることから強度的に弱く、比較的
に肉厚の成形品ではさほど問題にならないが、肉薄の部
品ではこの部分から亀裂が入る等の問題がある。このこ
とから、ウエルドライン発生部位が機械的負荷が少ない
部位になるように製品毎にゲート位置を適宜変更した成
形用金型を準備している。
【0004】図を参照して、ウエルドラインの発生につ
いて述べると、図4(a)は、カメラ用シャッター部品
の基部を示した正面図であり、また図4(b)はその背
面図である。図4(b)において、破線図示のゲート成
形部15から導入された溶融樹脂は複数の小さな開口部
の間を矢印方向に通過し、開口部11の上下の縁部を矢
印D1、D3方向に流れ、やがて矢印D2、D4方向に
向い、ウエルドラインWがゲート成形部15から離れた
位置において形成されることになる。
【0005】このように形成されるウエルドラインWは
被写体からの光を通過させるための開口部11の形状に
直接的な影響を与えるので、成形用の金型の樹脂流動解
析を十分に行ないウエルドラインWに欠損が発生しない
ようにしている。
【0006】また、本願出願人は、特開平5−1426
20号公報において、上記のように成形されるカメラ用
シャッター部品の基部において、ゲートと対向する位置
に突出部を設け、この突出部に樹脂溜り部をさらに設け
るようにして、ウエルドラインに欠損ができないように
する提案を行なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の提案によれば、突出部から連続形成された樹脂溜り
部を成形した成形品を金型から取出した後にこの部分を
切断する工程がさらに加わることになる。
【0008】また、上記のように薄肉の射出成形品をウ
エルドライン発生部位が機械的負荷が少ない部位になる
ようにゲート位置を適宜変更した成形用金型を製品毎に
準備する作業は、所望の位置にウエルドラインを位置さ
せるようにするまでに成形用金型を製造した後に試打ち
が必要となる。
【0009】したがって、本発明は上述した問題点に鑑
みてなされたものであり、射出成形品のウエルドライン
発生部位を所望の位置にする成形用金型を準備する作業
を能率的に行なえる射出成形方法、射出成形装置及び射
出成形品の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、射出成形金型
のキャビティ内にゲートを介して溶融樹脂を導入し、該
導入した溶融樹脂を2以上に分流し、該分流した溶融樹
脂を再び合流させて射出成形品を得る射出成形品を得る
射出成形方法であって、前記キャビティ内に突出する堰
手段を設け、該堰手段により前記分流した1以上の溶融
樹脂の樹脂流動を変化させることを特徴としている。
【0011】また、ゲートを介してキャビティ内に溶融
樹脂を導入し、前記ゲートから分流した溶融樹脂を接合
して射出成形品を得る射出成形金型を用いた射出成形装
置であって、前記射出成形金型に、前記キャビティ内に
突出する突出量を調整可能にした堰手段を設けたことを
特徴としている。
【0012】また、前記堰手段は、前記溶融樹脂の流動
方向に沿う方向に短く、流動方向と直交する方向に長く
構成されていることを特徴としている。
【0013】また、射出成形品を上記の射出成形方法に
より得ることを特徴としている。
【0014】そして、前記射出成形品は、カメラ用シャ
ッタ装置の基板であって、開口部において被写体からの
光を通過させるように成形されることを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な各実施形
態について図面参照の上で説明する。
【0016】図1(a)は、射出成形金型を用いて成形
された射出成形品であるカメラ用シャッター部品の基部
を示した正面図、また図1(b)はその背面図である。
なお、煩雑さを避けるために、不図示の羽根走行部材の
走行、及び露光を円滑に行なうためのシャッタ基部の凹
凸は省略してある。図2は、図1の基板を成形するため
の金型の一例を示したものである。
【0017】図1(b)において、破線図示のゲート成
形部15から導入された溶融樹脂は複数の小さな開口部
12の間を矢印方向に通過して、被写体からの光を通過
させる開口部11の上下の縁部を矢印D1、D3方向に
流れ、さらに矢印D1から略直角に流れて矢印D2方向
に流れることでウエルドラインWに夫々向かう。なお、
本実施形態では、ポリプラスチック社製の液晶ポリマ
「ベクトラ」を使用した。このように溶融樹脂をゲート
15から導入して、ゲート15から離れた位置において
開口部11の右下の隅から連続形成されるウエルドライ
ンW形成される。また、堰形状部14が開口部11の下
方に成形される。
【0018】次に、図1(b)のX−X線矢視断面に相
当する成形金型の断面図である図3において、射出成形
金型1には上記のゲート成形部15に相当する部位にお
いてゲート5がキャビティ2に連通するように設けられ
ている。また、このキャビティ2を形成する駒3は、駒
6との間で厚さT分のキャビティを形成しており、この
駒3の一部に穿設された溝部3aからは上記の堰形状部
14を成形する堰手段である堰駒4が図示のようにその
端部4aが実線図示のようにキャビティ2内に突出する
ようにして設けられている。この堰駒4は破線図示の位
置になるように交換自在または不図示の調整手段が設け
られる場合もある。
【0019】このような堰駒を設けることにより、一方
の樹脂の流動のタイミングを他方のものとずらすことが
できる。これによって、溶融樹脂の合流位置が変更さ
れ、ウエルドラインの発生位置も変更されることにな
る。また、堰駒4を簡単に交換できるようにして、堰駒
4による溶融樹脂の流量制限を任意に可能とすること
で、従来のようにゲートを含む大幅な金型変更を不要に
している。
【0020】尚、堰駒4は樹脂流動を効果的に制限し、
均一な厚さで製品を成形するために、樹脂の流動方向に
沿う方向に短く、流動方向と直交する方向に長く構成さ
れているとよい。また、この堰駒4の端部4aは、研削
加工精度を変化させることで溶融樹脂の流れ具合を変化
させることも可能である。粗い面とすることで溶融樹脂
の流れを制限し、平滑面とすることで溶融樹脂の流れを
円滑にすることができる。またはキャビティ2内への突
出量(高さ)の調整との組み合わせにより溶融樹脂の流
れを制御するようにしても良い。
【0021】以上説明した射出成形金型1によれば、堰
駒4がキャビティ内に突出する量を適宜変更することに
より、溶融樹脂の流れを変更できる結果、図1(b)に
図示のようにウエルドラインWの成形位置を適宜変更で
きることになる。
【0022】つまり、薄肉の射出成形品であるシャッタ
用基板であって開口部11を成形するときに、ウエルド
ラインWの発生部位を機械的負荷が少ない部位である開
口部11の隅から図示のように連続成形することが可能
となる。、
【0023】また、矢印D3方向に流れる溶融樹脂の流
れをさらに制限することで、図1(b)に図示の破線図
示の位置にウエルドラインWを位置させることも可能と
なり、ウエルドラインWを任意の位置に発生させること
ができるようになる。以上のように堰駒4をキャビティ
に突出するようにする構成により、所望の位置にウエル
ドラインを位置させるようにするまでに要した時間を大
幅に短縮できることから、クライアントの要請に応じて
準備される成形金型の製作時間短縮が可能となり納期短
縮を実現できた。
【0024】尚、本発明は上記のカメラ用シャッター部
品に限定されず、種々の成形品であってウエルドライン
の機械的強度が問題となるような成形品には全て適用可
能なことは言うまでもない。さらには、種々の成形品の
用途や強度の問題に合わせて、堰駒の数や堰駒とウエル
ドラインの位置を任意に変更することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
射出成形品のウエルドライン発生部位を所望の位置にす
る成形用金型を準備する作業を能率的に行なえる射出成
形方法、射出成形装置及び射出成形品を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)射出成形金型を用いて成形された射出成
形品であるカメラ用シャッター部品の基部を示した正面
図、(b)は(a)の背面図である。
【図2】(a)、(b)は、射出成形金型の図である。
【図3】図1(b)のX−X線矢視断面に相当する成形
金型の部分拡大断面図である。
【図4】(a)従来の射出成形金型を用いて成形された
射出成形品であるカメラ用シャッター部品の基部を示し
た正面図、(b)は(a)の背面図である。
【符号の説明】
1 射出成形金型 2 キャビティ 3 駒 4 堰駒(堰手段) 5 ゲート 10基板 11開口部 W ウエルドライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形金型のキャビティ内にゲートを
    介して溶融樹脂を導入し、 該導入した溶融樹脂を2以上に分流し、 該分流した溶融樹脂を再び合流させて射出成形品を得る
    射出成形品を得る射出成形方法であって、 前記キャビティ内に突出する堰手段を設け、 該堰手段により前記分流した1以上の溶融樹脂の樹脂流
    動を変化させることを特徴とする射出成形方法。
  2. 【請求項2】 ゲートを介してキャビティ内に溶融樹脂
    を導入し、前記ゲートから分流した溶融樹脂を接合して
    射出成形品を得る射出成形金型を用いた射出成形装置で
    あって、 前記射出成形金型に、前記キャビティ内に突出する突出
    量を調整可能にした堰手段を設けたことを特徴とする射
    出成形装置。
  3. 【請求項3】 前記堰手段は、前記溶融樹脂の流動方向
    に沿う方向に短く、流動方向と直交する方向に長く構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の射出成形
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の射出成形方法により得
    られたことを特徴とする射出成形品。
  5. 【請求項5】 前記射出成形品は、カメラ用シャッタ装
    置の基板であって、開口部において被写体からの光を通
    過させるように成形されることを特徴とする請求項4に
    記載の射出成形品。
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