JPH10304555A - Dc/dcコンバータの制御回路 - Google Patents
Dc/dcコンバータの制御回路Info
- Publication number
- JPH10304555A JPH10304555A JP11627397A JP11627397A JPH10304555A JP H10304555 A JPH10304555 A JP H10304555A JP 11627397 A JP11627397 A JP 11627397A JP 11627397 A JP11627397 A JP 11627397A JP H10304555 A JPH10304555 A JP H10304555A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- converter
- capacitor
- comparator
- voltage
- output
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 DC/DCコンバータの出力側に接続される
負荷回路に対して安定的に電力を供給する。 【解決手段】 DC/DCコンバータ20の出力側に接
続されたキャパシタ70のキャパシタ電圧をコンパレー
タ50によって監視し,その監視結果に基づきコンパレ
ータ52によってDC/DCコンバータをオンオフ制御
し,キャパシタ電圧を一定の範囲内に保つ。これにより
DC/DCコンバータの出力側に接続される負荷回路3
0に対して安定的に電力を供給することができる。また
キャパシタの充電時における突入電流は,ほとんど発生
しないために,DC/DCコンバータの入力側に接続さ
れる主電源40に影響を与えることはない。
負荷回路に対して安定的に電力を供給する。 【解決手段】 DC/DCコンバータ20の出力側に接
続されたキャパシタ70のキャパシタ電圧をコンパレー
タ50によって監視し,その監視結果に基づきコンパレ
ータ52によってDC/DCコンバータをオンオフ制御
し,キャパシタ電圧を一定の範囲内に保つ。これにより
DC/DCコンバータの出力側に接続される負荷回路3
0に対して安定的に電力を供給することができる。また
キャパシタの充電時における突入電流は,ほとんど発生
しないために,DC/DCコンバータの入力側に接続さ
れる主電源40に影響を与えることはない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,DC/DCコンバ
ータの制御回路に関するものである。
ータの制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DC/DCコンバータは,その内部にお
いてスイッチング動作が行われているためにスイッチン
グロスが生じ,かかるスイッチングロスは前記DC/D
Cコンバータが接続される回路全体の電力損失の一因と
なっている。そこでDC/DCコンバータの作動/停止
を制御するための制御入力端子としてのイネーブル端子
を備えたDC/DCコンバータを用いて,例えば当該D
C/DCコンバータに接続される負荷回路が連続動作で
はなく極めて間欠的にしか動作しない場合,前記DC/
DCコンバータが停止(アイドリング)中にあっては,
前記DC/DCコンバータを外部からの制御入力信号に
よって停止させるようして,回路全体の電力損失の低減
を図っている。
いてスイッチング動作が行われているためにスイッチン
グロスが生じ,かかるスイッチングロスは前記DC/D
Cコンバータが接続される回路全体の電力損失の一因と
なっている。そこでDC/DCコンバータの作動/停止
を制御するための制御入力端子としてのイネーブル端子
を備えたDC/DCコンバータを用いて,例えば当該D
C/DCコンバータに接続される負荷回路が連続動作で
はなく極めて間欠的にしか動作しない場合,前記DC/
DCコンバータが停止(アイドリング)中にあっては,
前記DC/DCコンバータを外部からの制御入力信号に
よって停止させるようして,回路全体の電力損失の低減
を図っている。
【0003】一方,当該DC/DCコンバータに接続さ
れる負荷回路における電流変動に対処するために,通
常,DC/DCコンバータと負荷回路の間にはキャパシ
タが設けられている。この場合,キャパシタの静電容量
が不足していると,前記負荷回路における電流変動を吸
収しきれず,前記DC/DCコンバータの入力電流は負
荷回路における電流変動の2倍の周期で大きく変動して
しまい,かかる入力電流の供給源である主電源に対して
雑音を誘導してしまう。この問題に対しては,前記キャ
パシタの容量を適宜の定数,例えば数百μFとする事で
対応している。
れる負荷回路における電流変動に対処するために,通
常,DC/DCコンバータと負荷回路の間にはキャパシ
タが設けられている。この場合,キャパシタの静電容量
が不足していると,前記負荷回路における電流変動を吸
収しきれず,前記DC/DCコンバータの入力電流は負
荷回路における電流変動の2倍の周期で大きく変動して
しまい,かかる入力電流の供給源である主電源に対して
雑音を誘導してしまう。この問題に対しては,前記キャ
パシタの容量を適宜の定数,例えば数百μFとする事で
対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように,負荷回
路の電流変動を吸収するに充分な静電容量を有するキャ
パシタをDC/DCコンバータの出力側に設けるととも
に,回路全体の電力損失を低減させる目的で,負荷回路
の作動/停止に同期してDC/DCコンバータを作動/
停止させるようにした場合,前記キャパシタの充電に要
する時間分,前記負荷回路への電力供給が遅れ,負荷回
路の動作にとっては好ましくない。加えて,前記キャパ
シタの充電に伴うDC/DCコンバータ出力電流の瞬間
的な増大,いわゆる突入電流の発生が危惧される。この
突入電流によって,DC/DCコンバータの入力電流が
増大し,かかる入力電流の供給源である主電源の電流保
護回路が作動し,当該主電源がトリップしかねない。多
くの場合,主電源にはDC/DCコンバータ以外にも複
数の回路が接続されるために,上記のような主電源のト
リップ現象は是非とも防がなければならない。
路の電流変動を吸収するに充分な静電容量を有するキャ
パシタをDC/DCコンバータの出力側に設けるととも
に,回路全体の電力損失を低減させる目的で,負荷回路
の作動/停止に同期してDC/DCコンバータを作動/
停止させるようにした場合,前記キャパシタの充電に要
する時間分,前記負荷回路への電力供給が遅れ,負荷回
路の動作にとっては好ましくない。加えて,前記キャパ
シタの充電に伴うDC/DCコンバータ出力電流の瞬間
的な増大,いわゆる突入電流の発生が危惧される。この
突入電流によって,DC/DCコンバータの入力電流が
増大し,かかる入力電流の供給源である主電源の電流保
護回路が作動し,当該主電源がトリップしかねない。多
くの場合,主電源にはDC/DCコンバータ以外にも複
数の回路が接続されるために,上記のような主電源のト
リップ現象は是非とも防がなければならない。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり,DC/DCコンバータの動作を必要最小限に止め
ることによって,当該DC/DCコンバータが接続され
ている回路全体の電力損失を低減させるとともに,負荷
回路に対して安定的に電力を供給し,さらに主電源への
影響を防止するDC/DCコンバータの制御回路を提供
し,前記従来の問題の解決を図ることを目的としてい
る。
あり,DC/DCコンバータの動作を必要最小限に止め
ることによって,当該DC/DCコンバータが接続され
ている回路全体の電力損失を低減させるとともに,負荷
回路に対して安定的に電力を供給し,さらに主電源への
影響を防止するDC/DCコンバータの制御回路を提供
し,前記従来の問題の解決を図ることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め,請求項1によれば,制御入力端子を備えたDC/D
Cコンバータの制御回路であって,前記DC/DCコン
バータの出力に対して並列に接続されたキャパシタと,
前記キャパシタのキャパシタ電圧を監視する監視手段
と,前記監視手段により監視される前記キャパシタ電圧
が基準値以上である場合には前記DC/DCコンバータ
を停止させ,前記キャパシタ電圧が基準値未満である場
合には前記DC/DCコンバータを駆動するオンオフ制
御手段とを備えたことを特徴とするDC/DCコンバー
タの制御回路が提供される。かかる構成によれば,前記
監視手段によって監視される前記キャパシタのキャパシ
タ電圧が基準値以上に保持されるように,前記DC/D
Cコンバータのオンオフ駆動制御が行われるために,前
記キャパシタのキャパシタ電圧の変動を一定の範囲内に
抑えることができる。したがって前記キャパシタを介し
て前記DC/DCコンバータの出力に接続される負荷回
路に対して,安定的に電力を供給することができる。ま
た電流変動が大きい負荷回路が接続され,かかる電流変
動を吸収するに十分な静電容量を有するキャパシタが採
用された場合でも,DC/DCコンバータの出力側に
は,ほとんど突入電流は発生しない。したがって当該D
C/DCコンバータの入力側に接続される主電源に影響
を与えることはない。さらに前記DC/DCコンバータ
は前記キャパシタを充電する時のみ動作するために,前
記DC/DCコンバータのスイッチングロスによる制御
回路全体の電力損失を低減させることができる。
め,請求項1によれば,制御入力端子を備えたDC/D
Cコンバータの制御回路であって,前記DC/DCコン
バータの出力に対して並列に接続されたキャパシタと,
前記キャパシタのキャパシタ電圧を監視する監視手段
と,前記監視手段により監視される前記キャパシタ電圧
が基準値以上である場合には前記DC/DCコンバータ
を停止させ,前記キャパシタ電圧が基準値未満である場
合には前記DC/DCコンバータを駆動するオンオフ制
御手段とを備えたことを特徴とするDC/DCコンバー
タの制御回路が提供される。かかる構成によれば,前記
監視手段によって監視される前記キャパシタのキャパシ
タ電圧が基準値以上に保持されるように,前記DC/D
Cコンバータのオンオフ駆動制御が行われるために,前
記キャパシタのキャパシタ電圧の変動を一定の範囲内に
抑えることができる。したがって前記キャパシタを介し
て前記DC/DCコンバータの出力に接続される負荷回
路に対して,安定的に電力を供給することができる。ま
た電流変動が大きい負荷回路が接続され,かかる電流変
動を吸収するに十分な静電容量を有するキャパシタが採
用された場合でも,DC/DCコンバータの出力側に
は,ほとんど突入電流は発生しない。したがって当該D
C/DCコンバータの入力側に接続される主電源に影響
を与えることはない。さらに前記DC/DCコンバータ
は前記キャパシタを充電する時のみ動作するために,前
記DC/DCコンバータのスイッチングロスによる制御
回路全体の電力損失を低減させることができる。
【0007】請求項2によれば,前記監視手段は,前記
キャパシタ電圧と第1基準電圧とを比較し,前記キャパ
シタ電圧が前記第1基準電圧以上または未満に変化する
ごとに,その出力を反転させる第1コンパレータとする
ことができる。さらに前記オンオフ制御手段は,前記第
1コンパレータの出力と第2基準電圧とを比較して,D
C/DCコンバータをオンオフ制御する制御信号を前記
制御入力端子に出力する第2コンパレータを含むように
してもよい。かかる構成によれば,第1基準電圧を調整
することにより,前記キャパシタのキャパシタ電圧の基
準値を調整することができる。また第2基準電圧を調整
することによって,DC/DCコンバータのオンオフ制
御タイミングを調整することができる。したがって簡単
な構成で応用範囲の広いDC/DCコンバータの制御回
路を提供することができる。
キャパシタ電圧と第1基準電圧とを比較し,前記キャパ
シタ電圧が前記第1基準電圧以上または未満に変化する
ごとに,その出力を反転させる第1コンパレータとする
ことができる。さらに前記オンオフ制御手段は,前記第
1コンパレータの出力と第2基準電圧とを比較して,D
C/DCコンバータをオンオフ制御する制御信号を前記
制御入力端子に出力する第2コンパレータを含むように
してもよい。かかる構成によれば,第1基準電圧を調整
することにより,前記キャパシタのキャパシタ電圧の基
準値を調整することができる。また第2基準電圧を調整
することによって,DC/DCコンバータのオンオフ制
御タイミングを調整することができる。したがって簡単
な構成で応用範囲の広いDC/DCコンバータの制御回
路を提供することができる。
【0008】請求項3に記載のように,前記オンオフ制
御手段は,前記第1コンパレータの出力と前記第2コン
パレータの入力との間に介挿された,充電時定数がゼロ
で放電時定数が所定値に設定されたCR時定数回路を含
むようにしてもよい。充電時定数がゼロであるために,
前記キャパシタ電圧が基準値未満に低下したと同時に前
記DC/DCコンバータが駆動し,キャパシタ電圧を瞬
時に前記基準値以上に復帰させることができる。さらに
放電時定数を調整することによって,前記キャパシタの
充電時間を調整することが可能である。
御手段は,前記第1コンパレータの出力と前記第2コン
パレータの入力との間に介挿された,充電時定数がゼロ
で放電時定数が所定値に設定されたCR時定数回路を含
むようにしてもよい。充電時定数がゼロであるために,
前記キャパシタ電圧が基準値未満に低下したと同時に前
記DC/DCコンバータが駆動し,キャパシタ電圧を瞬
時に前記基準値以上に復帰させることができる。さらに
放電時定数を調整することによって,前記キャパシタの
充電時間を調整することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下,本発明の一実施形態を図に
基づいて説明すると,図1に示すように,実施の形態に
かかるDC/DCコンバータ制御回路10は主に,DC
/DCコンバータ20,DC/DCコンバータ20制御
用のNPN型トランジスタ22,負荷回路30,負荷回
路30制御用のNPN型トランジスタ32,主電源4
0,監視手段としてのコンパレータ50,およびオンオ
フ制御手段としてのコンパレータ52とから構成され
る。
基づいて説明すると,図1に示すように,実施の形態に
かかるDC/DCコンバータ制御回路10は主に,DC
/DCコンバータ20,DC/DCコンバータ20制御
用のNPN型トランジスタ22,負荷回路30,負荷回
路30制御用のNPN型トランジスタ32,主電源4
0,監視手段としてのコンパレータ50,およびオンオ
フ制御手段としてのコンパレータ52とから構成され
る。
【0010】DC/DCコンバータ20の入力端子20
aは主電源40の出力端子40aに接続され,DC/D
Cコンバータ20の出力端子20bは負荷回路30の入
力端子30aに接続される。DC/DCコンバータ20
のグランド端子20c,負荷回路30のグランド端子3
0b,および主電源40のグランド端子40bは全てグ
ランドに接続される。
aは主電源40の出力端子40aに接続され,DC/D
Cコンバータ20の出力端子20bは負荷回路30の入
力端子30aに接続される。DC/DCコンバータ20
のグランド端子20c,負荷回路30のグランド端子3
0b,および主電源40のグランド端子40bは全てグ
ランドに接続される。
【0011】DC/DCコンバータ20の作動/停止を
制御するための制御入力端子としてのイネーブル端子2
0dは,上記したエミッタ接地のNPN型トランジスタ
22のコレクタに接続され,負荷回路30の作動/停止
を制御するためのイネーブル端子30cは,上記したエ
ミッタ接地のNPN型トランジスタ32のコレクタに接
続され,さらに2個のNPN型トランジスタ22,32
のベースはそれぞれ信号入力端子60に接続される。な
お本実施の形態においては,イネーブル端子20dおよ
びイネーブル端子30cは低レベルアクティブと仮定す
る。すなわちイネーブル端子20dに低レベル信号が入
力された時に出力端子20bから所定の電圧が出力され
るDC/DCコンバータ20,およびイネーブル端子3
0cに低レベル信号が入力された時に動作状態となる負
荷回路30を用いた場合に即して以下説明する。ただし
これに限らず,周辺回路を適宜変更して,イネーブル端
子が高アクティブであるDC/DCコンバータおよび/
またはイネーブル端子が高アクティブである負荷回路を
採用してもよい。
制御するための制御入力端子としてのイネーブル端子2
0dは,上記したエミッタ接地のNPN型トランジスタ
22のコレクタに接続され,負荷回路30の作動/停止
を制御するためのイネーブル端子30cは,上記したエ
ミッタ接地のNPN型トランジスタ32のコレクタに接
続され,さらに2個のNPN型トランジスタ22,32
のベースはそれぞれ信号入力端子60に接続される。な
お本実施の形態においては,イネーブル端子20dおよ
びイネーブル端子30cは低レベルアクティブと仮定す
る。すなわちイネーブル端子20dに低レベル信号が入
力された時に出力端子20bから所定の電圧が出力され
るDC/DCコンバータ20,およびイネーブル端子3
0cに低レベル信号が入力された時に動作状態となる負
荷回路30を用いた場合に即して以下説明する。ただし
これに限らず,周辺回路を適宜変更して,イネーブル端
子が高アクティブであるDC/DCコンバータおよび/
またはイネーブル端子が高アクティブである負荷回路を
採用してもよい。
【0012】DC/DCコンバータ20の出力端子20
bにはキャパシタ70の一端が接続され,キャパシタ7
0の他端はグランドに接続される。また抵抗72は,そ
の一端は上記の出力端子20bへ接続され,他端はコン
パレータ50の負入力および抵抗74の一端に共通接続
される。抵抗74の他端はグランドに接続される。コン
パレータ50の正入力とグランドとの間には基準電源7
6が設けられる。なおキャパシタ70のキャパシタ電圧
が所定の電圧VB以上である時,コンパレータ50の負
入力電圧が正入力電圧を上回るように,抵抗72,74
の抵抗定数および基準電源76は調整される。
bにはキャパシタ70の一端が接続され,キャパシタ7
0の他端はグランドに接続される。また抵抗72は,そ
の一端は上記の出力端子20bへ接続され,他端はコン
パレータ50の負入力および抵抗74の一端に共通接続
される。抵抗74の他端はグランドに接続される。コン
パレータ50の正入力とグランドとの間には基準電源7
6が設けられる。なおキャパシタ70のキャパシタ電圧
が所定の電圧VB以上である時,コンパレータ50の負
入力電圧が正入力電圧を上回るように,抵抗72,74
の抵抗定数および基準電源76は調整される。
【0013】コンパレータ50の出力にはダイオード7
8のアノードと抵抗80の一端が接続され,ダイオード
78のカソードと抵抗80の他端はコンパレータ52の
負入力に接続される。さらにコンパレータ52の負入力
とグランドとの間にはキャパシタ82が設けられ,正入
力とグランドとの間には基準電源84が設けられる。な
おコンパレータ52の負入力に対して高レベル信号が入
力された場合はコンパレータ52は低レベル信号を出力
し,負入力に対して低レベル信号が入力された場合はコ
ンパレータ52は高レベル信号を出力するように,基準
電源84は調整される。そしてコンパレータ52の出力
は抵抗86を介して,DC/DCコンバータ20のイネ
ーブル端子20dに接続される。
8のアノードと抵抗80の一端が接続され,ダイオード
78のカソードと抵抗80の他端はコンパレータ52の
負入力に接続される。さらにコンパレータ52の負入力
とグランドとの間にはキャパシタ82が設けられ,正入
力とグランドとの間には基準電源84が設けられる。な
おコンパレータ52の負入力に対して高レベル信号が入
力された場合はコンパレータ52は低レベル信号を出力
し,負入力に対して低レベル信号が入力された場合はコ
ンパレータ52は高レベル信号を出力するように,基準
電源84は調整される。そしてコンパレータ52の出力
は抵抗86を介して,DC/DCコンバータ20のイネ
ーブル端子20dに接続される。
【0014】本実施の形態にかかるDC/DCコンバー
タ制御回路10は以上のように構成されており,DC/
DCコンバータ回路10の動作を図2を用いて以下説明
する。なおDC/DCコンバータ制御回路10の初期状
態は,主電源40は停止状態,信号入力端子60は低レ
ベル状態,コンパレータ50およびコンパレータ52の
出力は低レベル状態,キャパシタ70およびキャパシタ
82は十分に放電された状態とする。また図2のA〜F
の波形は,図1のDC/DCコンバータ制御回路10中
のA〜Fの各ポイントの電圧の状態を示している。
タ制御回路10は以上のように構成されており,DC/
DCコンバータ回路10の動作を図2を用いて以下説明
する。なおDC/DCコンバータ制御回路10の初期状
態は,主電源40は停止状態,信号入力端子60は低レ
ベル状態,コンパレータ50およびコンパレータ52の
出力は低レベル状態,キャパシタ70およびキャパシタ
82は十分に放電された状態とする。また図2のA〜F
の波形は,図1のDC/DCコンバータ制御回路10中
のA〜Fの各ポイントの電圧の状態を示している。
【0015】図2中のT0のタイミングで主電源40が
ONされると,出力端子40aからは所定の電圧が出力
される。(ポイントA)
ONされると,出力端子40aからは所定の電圧が出力
される。(ポイントA)
【0016】一方,コンパレータ50はT0のタイミン
グで正入力と負入力の電圧レベルを比較し,初期状態に
おける低レベル信号から高レベル信号へ反転出力する。
(ポイントC)
グで正入力と負入力の電圧レベルを比較し,初期状態に
おける低レベル信号から高レベル信号へ反転出力する。
(ポイントC)
【0017】これに伴いコンパレータ52の負入力へは
高レベル信号が入力され,コンパレータ52は正入力と
負入力の電圧レベルを比較し,低レベル信号を出力す
る。(ポイントE)
高レベル信号が入力され,コンパレータ52は正入力と
負入力の電圧レベルを比較し,低レベル信号を出力す
る。(ポイントE)
【0018】上記したコンパレータ52からの低レベル
信号によりDC/DCコンバータ20のイネーブル端子
20dへは低レベル信号が入力される。(ポイントF)
信号によりDC/DCコンバータ20のイネーブル端子
20dへは低レベル信号が入力される。(ポイントF)
【0019】したがってDC/DCコンバータ20は動
作を開始し,出力端子20bの電圧レベルは上昇する。
(ポイントB)
作を開始し,出力端子20bの電圧レベルは上昇する。
(ポイントB)
【0020】DC/DCコンバータ20の出力電圧は,
コンパレータ50によって監視されており,所定の電圧
VBを上回るタイミングT1において,コンパレータ50
は高レベル信号から低レベル信号へ反転出力する。する
とコンパレータ52の負入力の電圧レベルは,キャパシ
タ82と抵抗80によって決定される時定数に従って徐
々に低下し,コンパレータ52の正入力の電圧VDを下
回るタイミングT2において,コンパレータ52からの
出力信号は低レベルから高レベルへ反転し,DC/DC
コンバータ20の動作を停止させる。
コンパレータ50によって監視されており,所定の電圧
VBを上回るタイミングT1において,コンパレータ50
は高レベル信号から低レベル信号へ反転出力する。する
とコンパレータ52の負入力の電圧レベルは,キャパシ
タ82と抵抗80によって決定される時定数に従って徐
々に低下し,コンパレータ52の正入力の電圧VDを下
回るタイミングT2において,コンパレータ52からの
出力信号は低レベルから高レベルへ反転し,DC/DC
コンバータ20の動作を停止させる。
【0021】DC/DCコンバータ20と負荷回路30
の停止状態が長時間継続すると,キャパシタ70に蓄え
られている電荷は,負荷回路30の内部における微少な
アイドリング電流として消費され,キャパシタ70のキ
ャパシタ電圧は徐々に低下する。ところが,かかる電圧
低下はコンパレータ50によって監視されており,所定
の電圧VBまで低下したタイミングT3において,コンパ
レータ50は後段のコンパレータ52の負入力へ高レベ
ル信号を出力し,コンパレータ52は低レベル信号を出
力し,DC/DCコンバータ20の動作を再開させる。
これによってキャパシタ70は充電され,キャパシタ電
圧は所定の電圧VB以上に復帰する。
の停止状態が長時間継続すると,キャパシタ70に蓄え
られている電荷は,負荷回路30の内部における微少な
アイドリング電流として消費され,キャパシタ70のキ
ャパシタ電圧は徐々に低下する。ところが,かかる電圧
低下はコンパレータ50によって監視されており,所定
の電圧VBまで低下したタイミングT3において,コンパ
レータ50は後段のコンパレータ52の負入力へ高レベ
ル信号を出力し,コンパレータ52は低レベル信号を出
力し,DC/DCコンバータ20の動作を再開させる。
これによってキャパシタ70は充電され,キャパシタ電
圧は所定の電圧VB以上に復帰する。
【0022】上記のようにキャパシタ70のキャパシタ
電圧が所定の電圧VB以上に復帰した時点で,コンパレ
ータ50の出力信号は高レベルから低レベルへ反転す
る。その後,コンパレータ52の負入力の電圧レベル
は,キャパシタ82と抵抗80によって決定される時定
数に従って徐々に低下し,コンパレータ52の正入力の
電圧VDを下回るタイミングT4において,コンパレータ
52からの出力信号は低レベルから高レベルへ反転し,
DC/DCコンバータ20の動作を停止させる。
電圧が所定の電圧VB以上に復帰した時点で,コンパレ
ータ50の出力信号は高レベルから低レベルへ反転す
る。その後,コンパレータ52の負入力の電圧レベル
は,キャパシタ82と抵抗80によって決定される時定
数に従って徐々に低下し,コンパレータ52の正入力の
電圧VDを下回るタイミングT4において,コンパレータ
52からの出力信号は低レベルから高レベルへ反転し,
DC/DCコンバータ20の動作を停止させる。
【0023】このように負荷回路30の入力端子30a
における入力電圧は,常にキャパシタ70により補償さ
れる。したがって信号入力端子60に高レベル信号が入
力され,DC/DCコンバータ20および負荷回路30
の動作が開始された場合,例えDC/DCコンバータ2
0の出力端子20bからの電圧出力に遅れがあっても,
キャパシタ70により所定の電圧が負荷回路30へ瞬時
に供給されるために,負荷回路30の動作への影響はな
い。
における入力電圧は,常にキャパシタ70により補償さ
れる。したがって信号入力端子60に高レベル信号が入
力され,DC/DCコンバータ20および負荷回路30
の動作が開始された場合,例えDC/DCコンバータ2
0の出力端子20bからの電圧出力に遅れがあっても,
キャパシタ70により所定の電圧が負荷回路30へ瞬時
に供給されるために,負荷回路30の動作への影響はな
い。
【0024】しかも上述のように負荷回路30が停止し
ている間は,DC/DCコンバータ20はキャパシタ7
0の充電時に限って作動するため,DC/DCコンバー
タ20のスイッチングロスに伴う回路全体の電力損失を
低減させることができる。
ている間は,DC/DCコンバータ20はキャパシタ7
0の充電時に限って作動するため,DC/DCコンバー
タ20のスイッチングロスに伴う回路全体の電力損失を
低減させることができる。
【0025】またキャパシタ70のキャパシタ電圧は,
DC/DCコンバータ回路10が動作中は所定の電圧V
B以下には低下しない。したがって負荷回路30の電流
変動を考慮し,キャパシタ70の静電容量を例えば数百
μFとした場合でも,キャパシタ70を充電する際に,
DC/DCコンバータ20の出力における瞬間的な大電
流,いわゆる突入電流が発生し,主電源40をトリップ
させることはない。さらに負荷回路30における電流変
動の周期が大きく例えば数十Hzで,かつ電流変動量が
大きい場合であっても,当該電流変動はキャパシタ70
に吸収され,主電源40へ影響を与えることはない。
DC/DCコンバータ回路10が動作中は所定の電圧V
B以下には低下しない。したがって負荷回路30の電流
変動を考慮し,キャパシタ70の静電容量を例えば数百
μFとした場合でも,キャパシタ70を充電する際に,
DC/DCコンバータ20の出力における瞬間的な大電
流,いわゆる突入電流が発生し,主電源40をトリップ
させることはない。さらに負荷回路30における電流変
動の周期が大きく例えば数十Hzで,かつ電流変動量が
大きい場合であっても,当該電流変動はキャパシタ70
に吸収され,主電源40へ影響を与えることはない。
【0026】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば,当
該DC/DCコンバータの出力に対して接続されるキャ
パシタのキャパシタ電圧は一定に保たれる。したがって
当該DC/DCコンバータの出力側に接続される負荷回
路に対して安定的に電力を供給することができる。また
キャパシタの充電時における突入電流は,ほとんど発生
しないために,DC/DCコンバータの入力側に接続さ
れる主電源に影響を与えることはない。
該DC/DCコンバータの出力に対して接続されるキャ
パシタのキャパシタ電圧は一定に保たれる。したがって
当該DC/DCコンバータの出力側に接続される負荷回
路に対して安定的に電力を供給することができる。また
キャパシタの充電時における突入電流は,ほとんど発生
しないために,DC/DCコンバータの入力側に接続さ
れる主電源に影響を与えることはない。
【図1】本発明にかかるDC/DCコンバータ制御回路
の実施の一形態の概略構成を示す回路図である。
の実施の一形態の概略構成を示す回路図である。
【図2】図1の回路のポイントA〜Fの電圧波形の変化
を示す波形図である。
を示す波形図である。
10 DC/DCコンバータ制御回路 20 DC/DCコンバータ 30 負荷回路 40 主電源 50,52 コンパレータ 70 キャパシタ
Claims (3)
- 【請求項1】 制御入力端子を備えたDC/DCコンバ
ータの制御回路であって:前記DC/DCコンバータの
出力に対して並列に接続されたキャパシタと;前記キャ
パシタのキャパシタ電圧を監視する監視手段と;前記監
視手段により監視される前記キャパシタ電圧が基準値以
上である場合には前記DC/DCコンバータを停止さ
せ,前記キャパシタ電圧が基準値未満である場合には前
記DC/DCコンバータを駆動するオンオフ制御手段
と;を備えたことを特徴とするDC/DCコンバータの
制御回路。 - 【請求項2】 前記監視手段は,前記キャパシタ電圧と
第1基準電圧とを比較し,前記キャパシタ電圧が前記第
1基準電圧以上または未満に変化するごとに,その出力
を反転させる第1コンパレータであり;前記オンオフ制
御手段は,前記第1コンパレータの出力と第2基準電圧
とを比較して,DC/DCコンバータをオンオフ制御す
る制御信号を前記制御入力端子に出力する第2コンパレ
ータを含むことを特徴とする,請求項1に記載のDC/
DCコンバータの制御回路。 - 【請求項3】 前記オンオフ制御手段は,前記第1コン
パレータの出力と前記第2コンパレータの入力との間に
介挿された,充電時定数がゼロで放電時定数が所定値に
設定されたCR時定数回路を含むことを特徴とする,請
求項1または2に記載のDC/DCコンバータの制御回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11627397A JPH10304555A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | Dc/dcコンバータの制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11627397A JPH10304555A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | Dc/dcコンバータの制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10304555A true JPH10304555A (ja) | 1998-11-13 |
Family
ID=14683003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11627397A Withdrawn JPH10304555A (ja) | 1997-04-18 | 1997-04-18 | Dc/dcコンバータの制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10304555A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7564673B2 (en) | 2004-02-24 | 2009-07-21 | Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung | Control circuit for converters |
US7944778B2 (en) | 2007-04-10 | 2011-05-17 | Seiko Epson Corporation | Motor drive control circuit, semiconductor device, electronic timepiece, and electronic timepiece with a power generating device |
JP2014072977A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Canon Inc | 電源装置及び画像形成装置 |
JP2018182936A (ja) * | 2017-04-17 | 2018-11-15 | 株式会社今仙電機製作所 | 電源システムおよび電源ユニット |
-
1997
- 1997-04-18 JP JP11627397A patent/JPH10304555A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7564673B2 (en) | 2004-02-24 | 2009-07-21 | Osram Gesellschaft Mit Beschraenkter Haftung | Control circuit for converters |
KR101109820B1 (ko) * | 2004-02-24 | 2012-02-13 | 오스람 아게 | 컨버터용 제어 회로 |
US7944778B2 (en) | 2007-04-10 | 2011-05-17 | Seiko Epson Corporation | Motor drive control circuit, semiconductor device, electronic timepiece, and electronic timepiece with a power generating device |
JP2014072977A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Canon Inc | 電源装置及び画像形成装置 |
JP2018182936A (ja) * | 2017-04-17 | 2018-11-15 | 株式会社今仙電機製作所 | 電源システムおよび電源ユニット |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4111109B2 (ja) | スイッチングレギュレータ及び電源装置 | |
US4510400A (en) | Switching regulator power supply | |
CN111726006B (zh) | 电源控制装置、开关电源以及电子设备 | |
US20020136031A1 (en) | Switching power supply unit and electronic apparatus using the same | |
US20040037093A1 (en) | Switching power supply unit and electronic apparatus using the same | |
US20020186572A1 (en) | Switching power supply and electronic apparatus using the same | |
US7639516B2 (en) | Switching power source device | |
KR20050039577A (ko) | 안정한 변환 전압을 공급 가능한 전원 장치 | |
JP3691635B2 (ja) | 電圧制御回路及びdc/dcコンバータ | |
JPH05108173A (ja) | 降圧型電圧調整器 | |
US20050270008A1 (en) | Adaptive dual-slope frequency controller for adjusting power conversion | |
JP2784136B2 (ja) | スイッチング電源の過負荷・短絡保護回路 | |
JP2003324948A (ja) | 出力過電流保護回路、及び該出力過電流保護回路を備えた定電圧スイッチング電源回路 | |
WO2012008157A1 (ja) | 絶縁型スイッチング電源 | |
US20180006565A1 (en) | Area-friendly method for providing duty cycle inverse to supply voltage | |
JPH10304555A (ja) | Dc/dcコンバータの制御回路 | |
JP2000209776A (ja) | 直流安定化電源 | |
US6801063B1 (en) | Charge compensated bootstrap driving circuit | |
JP2000316280A (ja) | 電源装置 | |
KR100439848B1 (ko) | 역률보상회로 | |
JPH09149631A (ja) | 電源装置 | |
JPH1014134A (ja) | 安定化電源回路 | |
JP3275245B2 (ja) | 無停電電源式電気装置 | |
JP2000139075A (ja) | スイッチング電源装置 | |
KR100236645B1 (ko) | 마이콤을 이용한 정전압 회로 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040706 |