JPH10302894A - バネ付きコネクタ - Google Patents

バネ付きコネクタ

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Publication number
JPH10302894A
JPH10302894A JP10871197A JP10871197A JPH10302894A JP H10302894 A JPH10302894 A JP H10302894A JP 10871197 A JP10871197 A JP 10871197A JP 10871197 A JP10871197 A JP 10871197A JP H10302894 A JPH10302894 A JP H10302894A
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JP
Japan
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connector housing
connector
housing
spring
lock
Prior art date
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Pending
Application number
JP10871197A
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English (en)
Inventor
Shinko Suda
眞弘 須田
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP10871197A priority Critical patent/JPH10302894A/ja
Publication of JPH10302894A publication Critical patent/JPH10302894A/ja
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の方法でロック解除を行なえるようにロ
ック手段を工夫したバネ付きコネクタを得る。 【解決手段】 可動体4を、一方のコネクタハウジング
1と共に他方のコネクタハウジング2の先端のハウジン
グフード部6内に挿入できるようにする。ロック手段1
5は、他方のコネクタハウジング2の表面側に揺動可能
に支持させたロックアーム7と、可動体4に設けたロッ
ク爪係止部4gとにより形成する。一方のコネクタハウ
ジング1の表面1eには、相互のコネクタハウジング
1,2に組み込まれている雌雄の端子の嵌め合せ直前ま
たは嵌め合せ開始時にロック爪7aが当接する位置にテ
ーパ形をしていてロック爪7aが可動体4の表面に乗り
上げるガイドをする仮係止突起16を突設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グ同士の嵌合時にその半嵌合を防止するためのバネを備
えたバネ付きコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のバネ付きコネクタにおい
ては、図8及び図9に示すように、相互に先端側が嵌め
合わされる一方のコネクタハウジング1と他方のコネク
タハウジング2を備え、一方のコネクタハウジング1に
は図示しないが雌端子が組み込まれ、他方のコネクタハ
ウジング2には図示しないが雄端子が組み込まれ、これ
ら雌端子と雄端子は両コネクタハウジング1,2の先端
側が嵌め合わされた際に嵌め合わされて電気的に接続さ
れるようになっている。
【0003】一方のコネクタハウジング1には、その後
部側の左右の箇所1aに半嵌合防止用のコイル形の圧縮
バネ3がそれぞれ組み込まれて、それぞれの一端が該コ
ネクタハウジング1で受けられている。また、該一方の
コネクタハウジング1には、各バネ3の他端を受けるバ
ネ受け部4aを備えて各バネ3で該一方のコネクタハウ
ジング1の先端側に付勢されている枠形の可動体4が、
該一方のコネクタハウジング1の外周に嵌め合わされて
該一方のコネクタハウジング1の軸心方向に沿って移動
可能に組み付けられ、該一方のコネクタハウジング1に
突設された突起5aと可動体4に設けられた係止窓5b
とからなる抜け止め手段5により抜け止めされている。
【0004】他方のコネクタハウジング2の先端側に
は、一方のコネクタハウジング1の先端側を嵌め合わせ
るハウジングフード部6が設けられている。このハウジ
ングフード部6内には、該他方のコネクタハウジング2
内に組み込まれた図示しない雄端子の先端部が突出され
ている。また、このハウジングフード部6には、一方の
コネクタハウジング1を先端のロック爪7aでロックす
るためのロックアーム7が片持ち支持で設けられてい
る。このロックアーム7の先端側がフリーに動けるよう
に且つ先端のロック爪7aがハウジングフード部6の内
部空間に突出するように該ハウジングフード部6には窓
8が設けられている。この他方のコネクタハウジング2
の後部には、該他方のコネクタハウジング2内に図示し
ない雄端子を挿入するための雄端子挿入口9が開口され
ている。また、この他方のコネクタハウジング2の外周
には、接続時に可動体4の前進限界位置を規定するスト
ッパ10が突設されている。
【0005】一方のコネクタハウジング1の先端側で、
枠形の可動体4の内周と該一方のコネクタハウジング1
の外周との間には、他方のコネクタハウジング2側のハ
ウジングフード部6を挿入するフード部挿入空隙部11
が設けられている。該一方のコネクタハウジング1の先
端の外周縁部には、ロック爪7aをガイドするロック爪
案内溝12がテーパ状に設けられている。このロック爪
案内溝12に対応して該一方のコネクタハウジング1の
先端側上面には、ロック爪7aを係止させるための凹部
よりなるロック爪係止部13が設けられている。また、
該一方のコネクタハウジング1の先端面には、他方のコ
ネクタハウジング2のハウジングフード部6内に突設さ
れている雄端子の先端部を接続時に挿入するための雄端
子挿入口14が開口されている。
【0006】次に、このようなバネ付きコネクタの嵌め
合わせ接続操作について、図8,図9,図10,図11
を参照して説明する。例えば一方のコネクタハウジング
1の後端面と他方のコネクタハウジング2のストッパ1
0との間に相互に接近させる方向のコネクタ接続力を作
業者が与えて、他方のコネクタハウジング2のハウジン
グフード部6を一方のコネクタハウジング1のフード部
挿入空隙部11に挿入すると、その過程で図10に示す
ように他方のコネクタハウジング2のロックアーム7の
先端のロック爪7aが一方のコネクタハウジング1の先
端のロック爪案内溝12を経て該一方のコネクタハウジ
ング1の上面に乗り上げ、これによりロック爪7aの上
端部がハウジングフード部6の上面に突出し、このハウ
ジングフード部6の上面に突出したロック爪7aの上端
部に一方のコネクタハウジング1側の可動体4が当た
る。このためコネクタ接続力の作用で、各バネ3を蓄勢
させつつ一方のコネクタハウジング1がハウジングフー
ド部6内に挿入され続けても、可動体4はロック爪7a
の上端部に当接して仮係止された位置に取り残される。
【0007】このような半嵌合状態でコネクタ接続力が
除去されると、各バネ3の蓄勢力で他方のコネクタハウ
ジング2が一方のコネクタハウジング1内から押し戻さ
れ、半嵌合を防止することができる。
【0008】一方、このような半嵌合状態でコネクタ接
続力が除去されずにコネクタ接続力が継続して与えられ
ると、一方のコネクタハウジング1が他方のコネクタハ
ウジング2のハウジングフード部6内に挿入され続け
て、ロックアーム7のロック爪7aが一方のコネクタハ
ウジング1のロック爪係止部13に対応した位置に達す
ると、該ロック爪7aがロック爪係止部13に落ち込
み、仮係止が外れて図11に示すようにロックアーム7
の先端が可動体4の下に入り、可動体4がフリーになっ
て該可動体4が各バネ3の蓄勢力で他方のコネクタハウ
ジング2側に急激に押し出され、一方のコネクタハウジ
ング1と他方のコネクタハウジング2とが最終嵌め合わ
せ状態になって、可動体4がストッパ10に当たって止
まり、他方のコネクタハウジング2のロックアーム7の
ロック爪7aが一方のコネクタハウジング1のロック爪
係止部13に係止されて、一方のコネクタハウジング1
と他方のコネクタハウジング2とがロック状態になる。
この状態で、一方のコネクタハウジング1と他方のコネ
クタハウジング2とを相互に離間させる方向に引いて
も、ロックアーム7の上面が可動体4で押された状態で
ロック爪7aが可動体4のロック爪係止部13に落ち込
んでいるので、ロック状態が外れることはない。
【0009】このようなコネクタハウジング1と他方の
コネクタハウジング2とのロック解除は、可動体4の後
端面と一方のコネクタハウジング1の後端面との間に相
互に接近させる方向の押圧力をかけて、可動体4を一方
のコネクタハウジング1の後方に移動させてロックアー
ム7を可動体4の外に出し、かかる状態で一方のコネク
タハウジング1と他方のコネクタハウジング2とに相互
に離間させる力を加えると、ロックアーム7はその正面
が可動体4で押さえられていないので、ロック爪7aが
一方のコネクタハウジング1のロック爪係止部13から
外れてロック解除状態になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のバネ
付きコネクタでは、一方のコネクタハウジング1と他方
のコネクタハウジング2とのロックを解除するに際し、
通常のロック解除操作では予想しえない、可動体4の後
端面と一方のコネクタハウジング1の後端面との間に相
互に接近させる方向の押圧力をかけて、可動体4を一方
のコネクタハウジング1の後方に移動させてロックアー
ム7を可動体4の外に出す操作を必要とするので、通常
のものとは異なるロック解除の仕方となって、一般のユ
ーザーにはロック解除が難しい問題点があった。
【0011】また、従来のバネ付きコネクタでは、可動
体4が他方のコネクタハウジング2のハウジングフード
部6の外周に嵌まる構造のため、可動体4が大型化し、
バネ付きコネクタが大型化する問題点があった。
【0012】本発明の目的は、通常の方法でロック解除
を行なえるようにロック手段を工夫したバネ付きコネク
タを提供することにある。
【0013】本発明の目的は、ロック手段の工夫により
小型化を図れるバネ付きコネクタを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明で改良しようとす
るバネ付きコネクタは、一方のコネクタハウジングに
は、半嵌合防止用のバネが組み込まれていて、その一端
が該コネクタハウジングで受けられている。該一方のコ
ネクタハウジングには、バネの他端を受けるバネ受け部
を備えていて該バネで該一方のコネクタハウジングの先
端側に付勢されている可動体が、該一方のコネクタハウ
ジングの軸心方向に沿って移動可能に且つ抜け止めされ
て組み付けられている。他方のコネクタハウジングに
は、一方のコネクタハウジングの先端側を嵌め合わせる
ハウジングフード部を備えている。一方のコネクタハウ
ジングと他方のコネクタハウジングとは、相互の嵌め合
わせ接続状態でロック手段によりロックされるようにな
っている。
【0015】本発明で可動体は、一方のコネクタハウジ
ングと共に他方のコネクタハウジングの先端のハウジン
グフード部に入る構造に形成されている。ロック手段
は、他方のコネクタハウジングにその表面側からロック
解除操作ができるようにして揺動可能に支持されたロッ
クアームと、このロックアームのロック爪を係止するよ
うに可動体に設けられたロック爪係止部とにより形成さ
れている。ロック爪は、可動体の端部に当接して一方の
コネクタハウジングの表面に沿って移動できる位置関係
をもつ形状に形成されている。ロック爪が移動する一方
のコネクタハウジングの表面には、該一方のコネクタハ
ウジングと他方のコネクタハウジングに組み込まれてい
る雌雄の端子の嵌め合せ直前または嵌め合せ開始時にロ
ック爪が当接する位置に該ロック爪が可動体の表面に乗
り上げるガイドをする仮係止突起が突設されている。
【0016】なお本発明で、一方のコネクタハウジング
とは可動体を組み付けたコネクタハウジングをいい、他
方のコネクタハウジングとは先端にハウジングフード部
を備えたコネクタハウジングをいう。
【0017】このように本発明のバネ付きコネクタで、
一方のコネクタハウジングの可動体が該一方のコネクタ
ハウジングと共に他方のコネクタハウジングの先端のハ
ウジングフード部に入る構造になっていると、従来に比
べてコネクタの小型化を図ることができる。
【0018】また、他方のコネクタハウジングにその表
面側からロック解除操作ができるようにして揺動可能に
支持されたロックアームを設け、このロックアームのロ
ック爪を係止するロック爪係止部を一方のコネクタハウ
ジング上の可動体に設けると、ロックアームの後部を押
圧する通常の方法でロック解除を行なうことができる。
【0019】更に、ロック爪が通常は可動体の端部に当
接して一方のコネクタハウジングの表面に沿って移動で
きる形状に形成され、該ロック爪が移動する一方のコネ
クタハウジングの表面には一方のコネクタハウジングと
他方のコネクタハウジングに組み込まれている雌雄の端
子の嵌め合せ直前または嵌め合せ開始時にロック爪が当
接する位置に該ロック爪が可動体の表面に乗り上げるガ
イドをする仮係止突起が突設されていると、一方のコネ
クタハウジングの可動体が該一方のコネクタハウジング
と共に他方のコネクタハウジングの先端のハウジングフ
ード部に入る構造になっていても、支障なく相互のコネ
クタハウジングのロックを行うことができる。
【0020】このようなバネ付きコネクタは、具体的に
は次のような構成にすることができる。
【0021】一方のコネクタハウジングには、その後部
側にバネ収容フード部が一体に設けられている。該バネ
収容フード部には、一方のコネクタハウジングの左右の
上部に1対のバネ収容室が形成されている。これらバネ
収容室内には、コイル状をなすバネがそれぞれ収容され
ている。これらバネの一端は、バネ収容フード部の後端
部で受けられている。可動体は、上面の左右に下降部を
有する逆U字状をしていて、各下降部の内面にはガイド
突起部が突設され、上面の左右の後端部にはコイル状の
バネの他端部を受けるバネ受け部がそれぞれ設けられ、
上面の後端部の中央には後方に張り出した抜止めフック
部が設けられ、上面の前部側の中央には他方のコネクタ
ハウジングにおけるロックアームのロック爪を係止する
ためのロック爪係止部が設けられた構造になっている。
このような可動体は、一方のコネクタハウジングの前部
側の上面に嵌め込まれ、左右の各下降部の内面のガイド
突起部が一方のコネクタハウジングの左右の側面に前後
方向に設けられているガイド溝部に摺動自在に嵌め込ま
れて、該一方のコネクタハウジングに前後に摺動自在に
組み付けられている。また可動体は、抜止めフック部が
一方のコネクタハウジングの上面の係止部に係止された
際に抜け止め状態になる構造になっている。
【0022】このような構造にすると、可動体をその後
部の左右でバランスよく各バネで付勢して動作させるこ
とができ、また抜止めフック部が一方のコネクタハウジ
ングの上面の係止部に係止されることにより付勢方向の
抜け止めを図ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1乃至図6は、本発明に係るバ
ネ付きコネクタにおける実施の形態の一例を示したもの
である。なお、前述した図8乃至図11と対応する部分
には、同一符号を付けて示している。
【0024】このバネ付きコネクタにおいては、一方の
コネクタハウジング1には、図1〜図3に示すように後
部側に圧縮バネ3を収容するバネ収容フード部1bが一
体に設けられ、このバネ収容フード部1bにはコネクタ
ハウジング1の左右の上部に1対のバネ収容室1b1 が
形成されている。これらバネ収容室1b1 内にコイル状
の圧縮バネ3が収容され、これら圧縮バネ3の一端が該
コネクタハウジング1の一部であるバネ収容フード部1
bの後端部で受けられている。
【0025】このような一方のコネクタハウジング1の
前部側の上面には、図4(A)〜(F)に示すような構
造の断面逆U字状をした可動体4が前後方向に摺動自在
に組み付けられている。この可動体4は、該一方のコネ
クタハウジング1と共に他方のコネクタハウジング2の
先端のハウジングフード部6に入る構造に形成されてい
る。この可動体4は、上面4bの左右に下降部4cを有
する逆U字状をしていて、これら下降部4cの内面には
ガイド突起部4dが突設され、上面4bの左右の後端部
にはコイル状の圧縮バネ3の他端部に差し込んで受ける
バネ受け部4eがそれぞれ設けられ、上面4bの後端部
の中央には後方に張り出した抜止めフック部4fが設け
られ、上面4bの前部側の中央には他方のコネクタハウ
ジング2におけるロックアームのロック爪7aを係止す
るためのロック爪係止部4gが設けられた構造になって
いる。このような構造の可動体4は、一方のコネクタハ
ウジング1の前部側の上面に嵌め込まれ、左右の各下降
部4cの内面のガイド突起部4dが該一方のコネクタハ
ウジング1の左右の側面に前後方向に設けられているガ
イド溝部1c(図1,図2のB,図3参照)に摺動自在
に嵌め込まれて、該一方のコネクタハウジング1に前後
に摺動自在に組み付けられている。また、この可動体4
は、その前端が該一方のコネクタハウジング1の前端に
揃ったとき該可動体4の前方への移動の限界となるよう
に、抜止めフック部4fが該一方のコネクタハウジング
1の上面1eの係止部1d(図2のA参照)に係止され
るようになっている。
【0026】他方のコネクタハウジング2には、図1,
図5,図6に示すように該コネクタハウジング2の表面
側からロック解除操作ができるようにしてロックアーム
7が中間部の連結部7bで揺動可能に該コネクタハウジ
ング2に支持されている。ロックアーム7の先端のロッ
ク爪7aは、ロックを解除する外力が加えられていない
状態では可動体4の前端部に当接して一方のコネクタハ
ウジング1の表面1eに沿って移動できる位置関係をも
つ形状に形成されている。ロックアーム7の後端には、
ロック解除をする際に押圧する押圧力受け部7cが設け
られている。
【0027】これら一方のコネクタハウジング1の可動
体4に設けられたロック爪係止部4gと、他方のコネク
タハウジング2に設けられたロックアーム7とにより、
一方のコネクタハウジング1と他方のコネクタハウジン
グ2とを可動体4を介してロックするロック手段15が
構成されている。
【0028】ロック爪7aが移動する一方のコネクタハ
ウジング1の表面1eには、該一方のコネクタハウジン
グ1と他方のコネクタハウジング2に組み込まれている
図示しない雌雄の端子の嵌め合せ直前または嵌め合せ開
始時にロック爪7aが当接する位置に、先端側がテーパ
面16aとなっていて該ロック爪7aが可動体4の表面
に乗り上げるガイドをする仮係止突起16が突設されて
いる(図2参照)。この仮係止突起16が可動体4の摺
動を妨害しないように、該可動体4の上部4bの下面に
は、該可動体4の前端からロック爪係止部4gに至る範
囲で突起逃がし溝部4hが設けられている(図4参
照)。
【0029】次に、このような一方のコネクタハウジン
グ1と他方のコネクタハウジング2とからなるバネ付き
コネクタに接続と、接続解除操作について、図7(A)
〜(D)を参照して説明する。
【0030】一方のコネクタハウジング1と他方のコネ
クタハウジング2とを接続するに際しては、図7(A)
に示すように双方のコネクタハウジング1,2を向かい
合わせにする。
【0031】次に、両コネクタハウジング1,2を相互
に嵌合させる方向に相対的に接近移動させ、この過程で
図7(B)に示すように、一方のコネクタハウジング1
の先端が他方のコネクタハウジング2のハウジングフー
ド部6に入ると、他方のコネクタハウジング2のロック
アーム7のロック爪7aの先端が一方のコネクタハウジ
ング1上の可動体4の先端部に当たる。
【0032】この状態で、両コネクタハウジング1,2
にコネクタ接続力が継続して加わると、図7(C)に示
すように一方のコネクタハウジング1の先端が他方のコ
ネクタハウジング2のハウジングフード部6に入るにつ
れて可動体4が相対的に後方に移動される。この可動体
4の後方移動で、圧縮バネ3が圧縮されて蓄勢状態にな
る。また、他方のコネクタハウジング2のロックアーム
7のロック爪7aは、一方のコネクタハウジング1の表
面1eに乗って該コネクタハウジング1の表面1e上を
移動する。
【0033】この可動体4の後方移動が進むと、その過
程で一方のコネクタハウジング1の仮係止突起16が可
動体4から露出され、この露出した仮係止突起16のテ
ーパ面16aにロック爪7aが当たる状態になる。この
状態の相互の位置関係は、図示しないが一方のコネクタ
ハウジング1と他方のコネクタハウジング2に組み込ま
れている雌雄の端子が嵌め合せ直前または嵌め合せ開始
時となる位置関係になっている。
【0034】このような半嵌合状態でコネクタ接続力が
除去されると、各圧縮バネ3の蓄勢力で可動体4が待機
位置側に押し戻され、このときの可動体4の前進移動で
ロック爪7aを介して他方のコネクタハウジング2にこ
れを後退させる方向の力が加わり、該他方のコネクタハ
ウジング2が一方のコネクタハウジング1から押し戻さ
れ、半嵌合を防止することができる。
【0035】一方、このような半嵌合状態でコネクタ接
続力が除去されずにコネクタ接続力が継続して与えられ
ると、一方のコネクタハウジング1が他方のコネクタハ
ウジング2のハウジングフード部6内に挿入され続ける
と共に、他方のコネクタハウジング2のロックアーム7
のロック爪7aが仮係止突起16のテーパ面16aに乗
り上げる動作が始まる。この状態になると、可動体4の
後退移動はほとんどなくなる。
【0036】ロック爪7aが仮係止突起16のテーパ面
16aに沿って上って可動体4の表面に乗り上がると、
可動体4に対するロック爪7aの係止作用がなくなるの
で、可動体4は各圧縮バネ3の蓄勢力で待機位置側に押
し戻される。この過程でロック爪7aが可動体4のロッ
ク爪係止部4gの窓に対向すると、図7(D)に示すよ
うにロック爪7aが該ロック爪係止部4gに嵌まり込ん
で、一方のコネクタハウジング1と他方のコネクタハウ
ジング2とが可動体4を介してロック状態になる。即
ち、この状態では、一方のコネクタハウジング1と他方
のコネクタハウジング2とに相互に引き離す向きの力が
加わった場合、ロック爪7aで他方のコネクタハウジン
グ2側に係止されている可動体4は、他方のコネクタハ
ウジング2の引かれる方向である図7(D)の左方向に
一緒に引かれるが、このとき可動体4の抜止めフック部
4fが一方のコネクタハウジング1の上面1eの係止部
1dにひっ掛かり、抜止めされるのでロック状態が維持
される。
【0037】このようなバネ付きコネクタで接続解除操
作であるロック解除を行うには、ロックアーム7の後端
の押圧力受け部7cを押し下げる通常の方法でロック解
除を行なうことができる。即ち、押圧力受け部7cを押
し下げると、反対にロック爪7aが上昇して可動体4の
ロック爪係止部4gから外れる。この状態で、一方のコ
ネクタハウジング1と他方のコネクタハウジング2とを
相互に逆方向に引くと、両コネクタハウジング1,2は
外れて分離状態になる。
【0038】上記例では、2個の圧縮バネ3を用いた
が、該圧縮バネ3は中央に1個のみ組み込む場合もあ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明のバネ付きコネクタでは、一方の
コネクタハウジングの可動体が該一方のコネクタハウジ
ングと共に他方のコネクタハウジングの先端のハウジン
グフード部に入る構造になっているので、従来に比べて
コネクタの小型化を図ることができる。
【0040】また、他方のコネクタハウジングには、そ
の表面側からロック解除操作ができるようにして揺動可
能に支持されたロックアームを設け、このロックアーム
のロック爪を係止するロック爪係止部を一方のコネクタ
ハウジング上の可動体に設けているので、ロックアーム
の後部を押圧する通常の方法でロック解除を行なうこと
ができる。
【0041】更に、本発明ではロック爪が通常は可動体
の端部に当接して一方のコネクタハウジングの表面に沿
って移動できる形状に形成され、該ロック爪が移動する
一方のコネクタハウジングの表面には一方のコネクタハ
ウジングと他方のコネクタハウジングに組み込まれてい
る雌雄の端子の嵌め合せ直前または嵌め合せ開始時にロ
ック爪が当接する位置に該ロック爪が可動体の表面に乗
り上げるガイドをする仮係止突起が突設されているの
で、一方のコネクタハウジングの可動体が該一方のコネ
クタハウジングと共に他方のコネクタハウジングの先端
のハウジングフード部に入る構造になっていて、ロック
アームのロック爪を係止するロック爪係止部を可動体に
設けた構造であっても、支障なく相互のコネクタハウジ
ングのロックを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバネ付きコネクタにおける実施の
形態の一例の接続前の状態を示す斜視図である。
【図2】(A)(B)は本例で用いている一方のコネク
タハウジングの平面図及び側面図である。
【図3】(A)(B)は図2に示す一方のコネクタハウ
ジングの正面図及び背面図である。
【図4】(A)〜(F)は本例で用いている可動体の構
造を示したもので、(A)は平面図、(B)は正面図、
(C)は底面図、(D)は(B)の左側面図、(E)は
(B)の右側面図、(F)は(A)のX−X線断面図で
ある。
【図5】(A)(B)は本例で用いている他方のコネク
タハウジングの平面図及び側面図である。
【図6】図5(A)のY−Y線断面図である。
【図7】(A)〜(D)は本例のバネ付きコネクタにお
ける接続動作の各過程を示す説明図である。
【図8】従来のバネ付きコネクタにおける接続前の状態
を示す斜視図である。
【図9】従来のバネ付きコネクタにおける接続前の状態
を示す一部破断の要部拡大斜視図である。
【図10】従来のバネ付きコネクタにおける接続過程を
示す要部拡大縦断面図である。
【図11】従来のバネ付きコネクタにおける接続完了状
態を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 一方のコネクタハウジング 1a 後部側の左右の箇所 1b バネ収容フード部 1b1 バネ収容室 1c ガイド溝部 1d 係止部 1e 表面 2 他方のコネクタハウジング 3 圧縮バネ 4 可動体 4a バネ受け部 4b 上部 4c 下降部 4d ガイド突起部 4e バネ受け部 4f 抜止めフック部 4g ロック爪係止部 4h 突起逃がし溝部 5 抜け止め手段 5a 突起 5b 係止窓 6 ハウジングフード部 7 ロックアーム 7a ロック爪 7b 連結部 7c 押圧力受け部 8 窓 9 雄端子挿入口 10 ストッパ 11 フード部挿入空隙部 12 ロック爪案内溝 13 ロック爪係止部 14 雄端子挿入口 15 ロック手段 16 仮係止突起 16a テーパ面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方のコネクタハウジングに半嵌合防止
    用のバネが組み込まれていてその一端が該コネクタハウ
    ジングで受けられ、前記一方のコネクタハウジングには
    前記バネの他端を受けるバネ受け部を備えて前記バネで
    該一方のコネクタハウジングの先端側に付勢されている
    可動体が該一方のコネクタハウジングの軸心方向に沿っ
    て移動可能に且つ抜け止めされて組み付けられ、 他方のコネクタハウジングには前記一方のコネクタハウ
    ジングの先端側を嵌め合わせるハウジングフード部を備
    え、 前記一方のコネクタハウジングと前記他方のコネクタハ
    ウジングとは相互の嵌め合わせ接続状態でロック手段に
    よりロックされるようになっているバネ付きコネクタに
    おいて、 前記可動体は前記一方のコネクタハウジングと共に前記
    他方のコネクタハウジングの先端の前記ハウジングフー
    ド部に入る構造に形成され、 前記ロック手段は前記他方のコネクタハウジングにその
    表面側からロック解除操作ができるようにして揺動可能
    に支持されたロックアームと、このロックアームのロッ
    ク爪を係止するように前記可動体に設けられたロック爪
    係止部とにより形成され、 前記ロック爪は前記可動体の端部に当接して前記一方の
    コネクタハウジングの表面に沿って移動できる位置関係
    をもつ形状に形成され、 前記ロック爪が移動する前記一方のコネクタハウジング
    の表面には、前記一方のコネクタハウジングと前記他方
    のコネクタハウジングに組み込まれている雌雄の端子の
    嵌め合せ直前または嵌め合せ開始時に前記ロック爪が当
    接する位置に該ロック爪が前記可動体の表面に乗り上げ
    るガイドをする仮係止突起が突設されていることを特徴
    とするバネ付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記一方のコネクタハウジングには、そ
    の後部側にバネ収容フード部が一体に設けられ、該バネ
    収容フード部には該一方のコネクタハウジングの左右の
    上部に1対のバネ収容室が形成され、これらバネ収容室
    内にコイル状をなす前記バネがそれぞれ収容され、これ
    らバネの一端が前記バネ収容フード部の後端部で受けら
    れ、 前記可動体は、上面の左右に下降部を有する逆U字状を
    していて、前記各下降部の内面にはガイド突起部が突設
    され、前記上面の左右の後端部にはコイル状の前記バネ
    の他端部を受けるバネ受け部がそれぞれ設けられ、前記
    上面の後端部の中央には後方に張り出した抜止めフック
    部が設けられ、前記上面の前部側の中央には前記他方の
    コネクタハウジングにおけるロックアームのロック爪を
    係止するためのロック爪係止部が設けられた構造になっ
    ており、 前記可動体は、前記一方のコネクタハウジングの前部側
    の上面に嵌め込まれ、左右の前記各下降部の内面のガイ
    ド突起部が該一方のコネクタハウジングの左右の側面に
    前後方向に設けられているガイド溝部に摺動自在に嵌め
    込まれて、該一方のコネクタハウジングに前後に摺動自
    在に組み付けられ、 前記可動体は、前記抜止めフック部が前記一方のコネク
    タハウジングの上面の係止部に係止された際に抜け止め
    状態になる構造になっていることを特徴とする請求項1
    に記載のバネ付きコネクタ。
JP10871197A 1997-04-25 1997-04-25 バネ付きコネクタ Pending JPH10302894A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100408042B1 (ko) * 2001-09-20 2003-12-01 엘지전자 주식회사 Rf 커넥터
US8003218B2 (en) 2006-10-16 2011-08-23 Mitsui Mining & Smelting Co., Ltd Al-Ni-B alloy material for reflective film

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KR100408042B1 (ko) * 2001-09-20 2003-12-01 엘지전자 주식회사 Rf 커넥터
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