JPH10302512A - 車輌用灯具 - Google Patents

車輌用灯具

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JPH10302512A
JPH10302512A JP9107091A JP10709197A JPH10302512A JP H10302512 A JPH10302512 A JP H10302512A JP 9107091 A JP9107091 A JP 9107091A JP 10709197 A JP10709197 A JP 10709197A JP H10302512 A JPH10302512 A JP H10302512A
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JP
Japan
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lamp body
lens
welded portion
welding
resin
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JP9107091A
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English (en)
Inventor
Masaru Takiguchi
優 滝口
Yukinobu Hiranaka
行伸 平中
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプボディとレンズとを溶着により結合す
るタイプの車輌用灯具であって、ランプボディとレンズ
との結合工程にかかる作業時間を短縮するとともに、該
工程にかかるエネルギーの軽減を図り、もって、製造コ
ストの低減を図る。 【解決手段】 ランプボディ2の溶着部9を、ボディ本
体8を構成する合成樹脂材料(PP樹脂)よりも低温度
で溶融する合成樹脂材料(ABS樹脂)で形成し、これ
らボディ本体と溶着部とを一体的に形成し、該溶着部を
レンズ3に溶着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用灯具に
関する。詳しくは、ランプボディとレンズとを溶着によ
り結合するタイプの車輌用灯具であって、ランプボディ
とレンズとの結合工程にかかる作業時間を短縮するとと
もに、該工程にかかるエネルギーの軽減を図り、もっ
て、製造コストの低減を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用灯具において、レンズとランプボ
ディとの結合を、両者の接合面を溶着することによって
為すものがある。
【0003】図13及び図14は、従来の車輌用灯具の
一例、例えば、自動車用の信号灯aを示す。該自動車用
信号灯aは、ほゞ回転放物面状に形成されたランプボデ
ィbと、該ランプボディbの前面開口を覆うレンズc
と、ランプボディbとレンズcとによって画成された灯
室d内に配置された光源バルブeとから成る。
【0004】ランプボディbは合成樹脂材料、例えば、
耐熱アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹
脂(以下、「耐熱ABS樹脂」という。)で成形されて
おり、その開口縁にはその全周に亘って外方に突出する
フランジ部fが一体に形成されている。尚、ランプボデ
ィbを耐熱ABS樹脂にて成形するのは、灯室d内に高
温となる光源バルブeが配置されるためである。
【0005】レンズcは合成樹脂材料、例えば、ポリメ
タクリル酸メチル樹脂(以下、「PMMA樹脂」とい
う。)で成形されており、その周縁部であって上記フラ
ンジ部fに対応した位置には、後方へ突出する据付脚g
が一体に形成されている。
【0006】そして、ランプボディbとレンズcとを結
合する方法として、熱板溶着法、振動溶着法、超音波溶
着法などがあるが、ここでは、熱板溶着法について説明
する。
【0007】熱板溶着法にあっては、フランジ部fと据
付脚gとを熱板hにより加熱して、両部分(フランジ部
fと据付脚g)を軟化溶融させ、この状態で、両者を接
合して、所定の圧力で圧接することにより両者の結合を
行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の自動車用信号灯aにあっては、高価な耐熱ABS樹
脂によりランプボディbを形成しており、ランプボディ
bの材料費が高く自動車用信号灯aの製造コストが高い
という問題がある。
【0009】また、ランプボディbを構成する耐熱AB
S樹脂の溶融温度が、レンズcを構成するPMMA樹脂
のそれより高いため、ランプボディbを溶融するまでに
時間がかかり過ぎるとともに、そのための熱量(エネル
ギー)が多くかかってしまい、製造コストが高いという
問題もある。
【0010】また、ランプボディbを溶融温度まで熱す
るために、熱板hを高温にしなければならず、熱板hの
劣化が早いという問題もある。
【0011】別の結合方法として振動溶着法や超音波溶
着法を用いた場合にあっても、耐熱ABS樹脂を使用す
る分、高価であるとともに、耐熱ABS樹脂の溶融温度
が高いため、結合工程に時間がかかってしまうととも
に、その分のエネルギーが多くかかってしまうという問
題は同じである。
【0012】そこで、本発明は、ランプボディを形成す
る樹脂を比較的安価なものにすることができるとともに
ランプボディとレンズとの結合工程にかかる作業時間を
短縮し、該工程にかかるエネルギーの低減を図ることを
課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用灯具は、上
記した課題を解決するために、ランプボディの溶着部
を、ボディ本体を構成する合成樹脂材料よりも低温度で
溶融する合成樹脂材料で形成し、これらボディ本体と溶
着部とを一体的に形成し、該溶着部をレンズと溶着した
ものである。
【0014】従って、本発明によれば、ランプボディ側
の溶着部を従来の耐熱ABS樹脂と比較して低温度で溶
融することができる合成樹脂材料を用いることができ、
これにより、ランプボディとレンズとの結合工程の作業
時間を短縮することができるとともに、その分、投入す
るエネルギーも軽減することができ、製造コストの低減
を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用灯具の実施
の形態を添付図面に従って説明する。
【0016】図1乃至図7は本発明車輌用灯具の第1の
実施の形態を示すものである。
【0017】車輌用灯具、例えば、自動車用の信号灯1
は、合成樹脂製のランプボディ2と、該ランプボディ2
の前面開口を覆うレンズ3と、ランプボディ2とレンズ
3とによって画成された灯室4内に配置された光源バル
ブ5とから成る。
【0018】ランプボディ2は、前面が開口してほゞ椀
状をしたボディ部6と該ボディ部6の開口縁からその全
周に亘って外方に突出したフランジ部7とから成るボデ
ィ本体8と、該ボディ本体8のフランジ部7の前面から
その全周に亘って前方へ突出するように一部が埋設され
た溶着部9とを有する(図1参照)。
【0019】ランプボディ2は、そのボディ部6とフラ
ンジ部7とがPP樹脂により一体に形成されてボディ本
体8とされ、また、溶着部9がABS樹脂で形成されて
おり、該溶着部9とボディ本体8とはいわゆる2色成形
法により成形される。
【0020】レンズ3は合成樹脂材料、例えば、PMM
A樹脂で成形されており、その周縁部であって上記ラン
プボディ2のフランジ部7に対応した位置には、ランプ
ボディ2側へ突出する据付脚10が一体に形成されてい
る。
【0021】ランプボディ2の形成にあたっては、先
ず、ABS樹脂により環状でかつ横断面形状が凸状をし
た溶着部9の成形を行う。
【0022】尚、自動車用信号灯1に関する向きについ
ては、ランプボディ2の開口側を前方として説明する
が、以下の製造工程における金型の向きについては、ラ
ンプボディ2の開口側を上方として説明する。
【0023】11は固定型であり、パーティングライン
を形成する平滑面12と、該平滑面12から下方に突出
する凸部13とを有し、平滑面12には凸部13を囲繞
するように環状の溝14が形成されている。
【0024】また、該溝14の奥面(上面)にはその周
方向に並んだ各所に上方へ貫通する貫通孔15、15、
・・・が形成され、各貫通孔15にはスライダ16が摺
動自在に配設されている。
【0025】17は第1の可動型であり、パーティング
ラインを形成する平滑面18と、上記固定型11の凸部
13に対応して上方に開口する凹部19とを有し、平滑
面18には上記固定型11の溝14に対向した位置に環
状の溝20が形成されていて、該第1の可動型17側の
溝20の幅は上記固定型11側の溝14のそれより大き
く形成されている。
【0026】また、平滑面18に形成された環状の溝2
0の底面であって、上記スライダー16、16、・・・
に対応した位置に有底状の小穴20a、20a、・・・
が形成されている(図には1つのみ示す。)。
【0027】そして、第1の可動型17を固定型11に
対して型締めすると、平滑面12と平滑面18とが密着
し、固定型11の溝14と第1の可動型17の溝20と
により溶着部9成形用のキャビティ21が形成される
(図2参照)。
【0028】このように形成されたキャビティ21内に
ABS樹脂を射出し、該射出樹脂の冷却固化後、第1の
可動型17を下方へ移動させて型開きをする。これによ
り、ランプボディ2の横断面形状が凸状をした溶着部9
が形成され、その幅狭な上側部分がランプボディ2のフ
ランジ部7から突出する溶融部9aとされ、幅広な下側
部分がフランジ部7の内部に埋設される抜け止め係止部
9bとされ、また、該抜け止め係止部9bの下面には上
記小穴20a、20a、・・・に対応して突部9c、9
c、・・・が形成される。
【0029】次に、第2の可動型22を固定型11に対
して型締めする。
【0030】第2の可動型22は、パーティングライン
を形成する平滑面23と、上記固定型11の凸部13に
対応して上方に開口するとともに凸部13よりも一回り
大きな凹部24と、該凹部24の開口縁から外方へ広が
り上記平滑面23よりも一段低い平面部25とを有し、
該平面部25の内周は固定型11の上記環状溝14の内
周よりも小さく、また、平面部25の外周は環状溝14
の外周よりも大きく形成されている。
【0031】平面部25と上記平滑面23との間の段差
部の高さは、上記溶着部9における平滑面12から下方
へ突出した部分(抜け止め係止部9b)の上下方向の寸
法よりも大きく形成されている。
【0032】そして、第2の可動型22を固定型11に
対して型締めすると、固定型11の凸部13と第2の可
動型22の凹部24との間にボディ部6成形用のキャビ
ティ26が、固定型11の平滑面12と第2の可動型2
2の平面部25との間に空間が形成される。
【0033】次に、固定型11のスライダ16、16、
・・・を下方に移動させて、溶着部9を上記空間内に突
出させる。このとき、溶着部9の抜け止め係止部9bの
底面に形成された突部9c、9c、・・・が第2の可動
型22の平面部25に当接したところでその突出が停止
されるようになっており、これにより、上記空間内に溶
着部9の抜け止め係止部9b、突部9c、9c、・・・
及び溶融部9aの基端部が位置された状態で、固定型1
1の平滑面12と第2の可動型22の平面部25との間
にフランジ部7成形用のキャビティ27が形成される
(図4参照)。
【0034】しかして、このように形成されたキャビテ
ィ26、27内にPP樹脂を射出すると、ボディ部6と
フランジ部7とがPP樹脂により一体に成形されてボデ
ィ本体8が形成されるとともに、上記溶着部9の抜け止
め係止部9b及び突部9c、9c、・・・がフランジ部
7内に埋設状に位置した状態で一体化され、いわゆる2
色成形法によりランプボディ2が形成される。
【0035】また、キャビティ26、27内へのPP樹
脂の射出時において、溶着部9はその突部9c、9c、
・・・が形成された部分において、スライダー16、1
6、・・・と平面部25とにより上下方向から押えられ
ているため、PP樹脂の流れにより移動してしまうこと
はなく、溶着部9はフランジ部7における所望の位置に
埋設される。
【0036】そこで、型開きをして出来上がったランプ
ボディ2を第2の可動型22から取り出す。
【0037】このように形成されたランプボディ2の溶
着部9はその埋設部分(抜け止め係止部9b)がフラン
ジ部7から突出した部分(溶融部9a)よりもその幅が
大きく形成されているため、フランジ部7から抜け出る
ことはない(図5参照)。
【0038】また、PP樹脂は固化後、時間が経つと収
縮するため、フランジ部7に埋設された溶着部9はフラ
ンジ部7との結合がより強固になるようになっている。
【0039】次に、ランプボディ2とレンズ3との結合
工程について説明する。
【0040】この実施の形態においては、熱板溶着法に
より、ランプボディ2とレンズ3とを結合する方法につ
いて説明する。
【0041】先ず、溶着部9と据付脚10とが対向する
向きで、ランプボディ2とレンズ3とを適宜な間隔を空
けて配置して、ランプボディ2とレンズ3との間に、熱
板28を配置する。
【0042】次に、ランプボディ2とレンズ3とを両者
が近接する方向に移動させ、それぞれの溶着部9及び据
付脚10を熱板28に接触させて軟化溶融させる(図6
参照)。尚、熱板28の温度は、PMMA樹脂及びAB
S樹脂が軟化溶融する程度の温度になっており、PP樹
脂を溶融する温度よりも低い温度とされている。
【0043】溶着部9及び据付脚10が溶融したところ
で、ランプボディ2及びレンズ3を熱板28から離間す
る方向に移動させ、熱板28をランプボディ2とレンズ
3との間から抜き取る。
【0044】そして、再びランプボディ2とレンズ3と
を近接する方向に移動させて、溶融した溶着部9と据付
脚10とを接合して、所定の圧力で圧接する(図7参
照)。
【0045】これにより、ランプボディ2とレンズ3と
はその溶着部9と据付脚10とが溶着して一体化され、
結合される。
【0046】尚、上記第1の実施の形態において、溶着
部9をその断面形状が凸状をしたものについて説明した
が、このようにすることにより溶着部9のフランジ部7
に対する結合をより強固にすることができるが、本発明
はこれに限らず、図8に示す変形例1のように、横断面
形状が矩形の溶着部9Aをフランジ部7に埋設したもの
でも良い。この場合、フランジ部7は経時的に収縮する
ため溶着部9Aがフランジ部7から抜けないようにな
る。
【0047】図9乃至図12は本発明車輌用灯具の第2
の実施の形態を示すものである。
【0048】この第2の実施の形態が前記第1の実施の
形態と比較して相違する点は、ランプボディのフランジ
部及び溶着部の形状のみであるので、図面には要部のみ
を示し、また、その説明は上記相違点についてのみ行
い、他の部分については図面の各部に前記第1の実施の
形態における同様の部分に付した符号と同じ符号を付す
ることによりその説明を省略する。
【0049】図中29は溶着部であり、横断面形状が凸
状をしており、その底面には溶着部29が延びる方向に
延びるスリット30が形成されている(図11参照)。
【0050】図中31はフランジ部であり、上記溶着部
29が突出する部位に窪み部32が形成されている(図
11参照)。
【0051】このような溶着部29及び上記フランジ部
31を有するボディ本体8Aを成形するには、上記第1
の実施の形態におけると同様に、固定型及び第1の可動
型を用いるが、この固定型及び第1の可動型の形状が上
記第1の実施の形態のものと相違する。
【0052】即ち、固定型11Aには、環状の溝14A
が形成され、該溝14Aの相対向する周縁部は、下面が
溝14Aから遠去かるに従って上方に変位するように形
成された横断面形状が三角形の突条33、33に形成さ
れている(図9参照)。
【0053】第1の可動型17Aは上方に開口した溝2
0Aが形成され、該溝20Aの中央部には溝20Aの延
びる方向に延びる立壁34が形成されている。
【0054】そして、固定型11Aに対して第1の可動
型17Aを型締めした後、ABS樹脂を射出し、該射出
樹脂の冷却固化後、第1の可動型17Aを移動させて型
開きすると、横断面形状が縦長なほゞ凸状を為すととも
に底面にスリット30が形成された溶着部29が成形さ
れる。
【0055】次に、第2の可動型22を固定型11Aに
型締めするとともにスライダー16、16、・・・しを
移動させて溶着部29を下方に突出させ(図10参
照)、その後、PP樹脂を射出する。このとき、PP樹
脂が溶着部29のスリット30内にも流れ込み、スリッ
ト30内にPP樹脂が充填されて立壁状の芯部35が形
成される(図11参照)。
【0056】また、固定型11Aの溝14の突条33、
33に対応してフランジ部31の上記溶着部29が突出
している部分に窪み部32、32が形成される。
【0057】次に、ランプボディ2Aとレンズ3との結
合は、例えば、上記第1の実施の形態におけると同様に
熱板溶着法により行う。
【0058】そして、ランプボディ2Aとレンズ3とを
溶融した溶着部29と据付脚10とを接合して所定の圧
力で圧接する。このとき、それぞれの溶融した部分がフ
ランジ部31の窪み部32、32に流れ込むため、溶融
した部分の接触面積が広くなる(図12参照)。
【0059】この第2の実施の形態によれば、溶着部2
9の中心部にフランジ部31側の樹脂であるPP樹脂が
芯部35として入り込むため、溶着部29はフランジ部
31に対して埋設方向に対して直交する方向(図12に
おける左右方向)におけるガタが発生しにくく、両者を
より強固に結合することができる。
【0060】また、ランプボディ2Aとレンズ3との結
合においては、溶融した部分の接触面積が広くなるた
め、その分、両者の結合をより強固にすることができ
る。
【0061】尚、上記第2の実施の形態においては、溶
着部29の底面に形成するスリット30とフランジ部3
1の窪み部32、32とのそれぞれの構成を同時に実現
したものについて説明したが、本発明は、それぞれ独立
に実現することもできる。
【0062】また、上記2つの実施の形態において、ラ
ンプボディ2、2Aとレンズ3との結合に熱板溶着法を
用いたものについて説明したが、本発明は、これに限ら
ず、例えば、振動溶着法、超音波溶着法などを用いても
良く、要は、ランプボディとレンズとを溶着するもので
あれば良い。
【0063】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用灯具は、ランプボディの溶着部を、ボ
ディ本体を構成する合成樹脂材料よりも低温度で溶融す
る合成樹脂材料で形成し、これらボディ本体と溶着部と
を一体的に形成し、該溶着部を上記レンズと溶着したの
で、ランプボディ側の溶着部を従来の耐熱ABS樹脂と
比較して低温度で溶融することができる合成樹脂材料を
用いることができ、これにより、ランプボディとレンズ
との結合工程の作業時間を短縮することができるととも
に、その分、投入するエネルギーも軽減することがで
き、製造コストの低減を図ることができる。
【0064】請求項2に記載した発明にあっては、溶着
部をボディ本体に少なくともその一部を埋設したので、
溶着部とボディ本体との結合を強固にすることができ
る。
【0065】請求項3に記載した発明にあっては、溶着
部のボディ本体に埋設した部分にその埋設方向に対して
直交する方向に大きい抜け止め係止部を形成したので、
溶着部とボディ本体との結合を更に強固にすることがで
きる。
【0066】請求項4に記載した発明にあっては、溶着
部のボディ本体に埋設された部分の端面にその埋設方向
と同じ方向に深く溶着部が延びる方向に長いスリットを
形成し、該スリット内にボディ本体の樹脂を充填したの
で、該充填された樹脂が芯部となって溶着部のフランジ
部に対するガタ、特に、埋設方向に対して直交する方向
におけるガタが発生しにくく、両者をより強固に結合す
ることができる。
【0067】請求項5に記載した発明にあっては、ボデ
ィ本体の樹脂材料をPP樹脂としたので、ランプボディ
全体を安価に形成することができ、製造コストの低減を
図ることができるとともに、射出成形して冷却固化後、
PP樹脂の収縮性により溶着部とボディ本体との密着性
を強固にし、これにより、溶着部とボディ本体との結合
をより強固にすることができる。
【0068】尚、上記した各実施の形態において示した
各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施す
るに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図7と共に本発明車輌用灯具の第1の
実施の形態を示すものであり、本図は自動車用信号灯の
水平断面図である。
【図2】図3乃至図7と共に本発明車輌用灯具の形成方
法を順を追って示すものであり、本図は溶着部の形成手
順のうち、固定型と第1の可動型とを型締めした状態を
拡大して示す概略断面図である。
【図3】第1の可動型を第2の可動型に交換して、固定
型と第2の可動型とを型締めする前の状態を拡大して示
す概略断面図である。
【図4】スライダーを突出させて溶着部をフランジ部用
キャビティ内に突出させた状態を拡大して示す概略断面
図である。
【図5】図4の状態において、成形用樹脂を射出後、第
2の可動型を移動して型開きした状態を拡大して示す概
略断面図である。
【図6】図7と共にレンズとランプボディとの結合工程
を示すもので、本図は、レンズとランプボディとを熱板
に接触させて、据付脚及び溶着部を溶融している状態を
示す概略断面図である。
【図7】レンズとランプボディとを圧接した状態を示す
概略断面図である。
【図8】溶着部の変形例を示す拡大断面図である。
【図9】図10乃至図12と共に本発明車輌用灯具の第
2の実施の形態を示すもので、本図は溶着部の形成手順
のうち、固定型と第1の可動型とを型締めして成形用樹
脂を射出した状態を拡大して示す概略断面図である。
【図10】固定型と第2の可動型とを型締めするととも
にスライダーを突出させて溶着部を空間内に突出させた
状態を拡大して示す概略断面図である。
【図11】成形されたランプボディを拡大して示す概略
断面図である。
【図12】レンズとランプボディとを圧接した状態を拡
大して示す概略断面図である。
【図13】図14と共に、従来の車輌用灯具の一例を示
し、本図は垂直断面図である。
【図14】図13に示した車輌用灯具の製造工程の一部
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…車輌用灯具(自動車用信号灯)、2…ランプボデ
ィ、3…レンズ、8…ボディ本体、9…溶着部、9b…
抜け止め係止部、30…スリット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製のレンズと合成樹脂製のラン
    プボディとを溶着により結合した車輌用灯具であって、 ランプボディは、ボディ本体と溶着部とを有し、 該溶着部は、ボディ本体を構成する合成樹脂材料よりも
    低温度で溶融する合成樹脂材料で形成されており、 これらボディ本体と溶着部とが一体的に形成され、該溶
    着部が上記レンズと溶着されたことを特徴とする車輌用
    灯具。
  2. 【請求項2】 溶着部はボディ本体に少なくともその一
    部が埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の
    車輌用灯具。
  3. 【請求項3】 溶着部のボディ本体に埋設された部分に
    その埋設方向に対して直交する方向に大きい抜け止め係
    止部が形成されたことを特徴とする請求項2に記載の車
    輌用灯具。
  4. 【請求項4】 溶着部のボディ本体に埋設された部分の
    端面にその埋設方向と同じ方向に深く溶着部が延びる方
    向に長いスリットが形成され、該スリット内にボディ本
    体側の樹脂が充填されたことを特徴とする請求項2又は
    請求項3に記載の車輌用灯具。
  5. 【請求項5】 ボディ本体の材料がポリプロピレン樹脂
    であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3
    又は請求項4に記載の車輌用灯具。
JP9107091A 1997-04-24 1997-04-24 車輌用灯具 Pending JPH10302512A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004036112A1 (ja) * 2002-10-17 2004-04-29 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. 車両用部品
JP2005085567A (ja) * 2003-09-08 2005-03-31 Koito Mfg Co Ltd 車両用灯具
JP2010069658A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Ube Ind Ltd 複合構造体およびその製造方法
JP2016147397A (ja) * 2015-02-10 2016-08-18 トヨタ車体株式会社 樹脂部材のレーザー溶着構造及びレーザー溶着方法

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