JP4074913B2 - 自動車用ウインドウモールディングおよび製造方法 - Google Patents

自動車用ウインドウモールディングおよび製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のウインドウの各辺に取付けられるモールディング部材がコーナー部で溶着された自動車用ウインドウモールディングおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車用のウインドウの各辺に取付けられるウインドウモールディングとして、ウインドウプレートのアッパー部、サイド部、ロア部などの各辺に取付けられるモールディング部材を切断し、その切断面をコーナー部で溶着したウインドウモールディングが使用されている。このようなウインドウモールディングとして、同一または異なる横断面形状を有するモールディング部材を、面対称の切断面形状となるように切断し、切断面を加熱溶融させて融着したものがある。この場合、モールディング部材として樹脂を押出成形した同一横断面形状の押出成形材を用い、この押出成形材をそれぞれ軸線に対して傾斜面となるように切断し、切断面を対向させて加熱溶融させ融着したウインドウモールディングが提案されている。
【0003】
図6(a)は例えば特開2002−2302号に記載されたものと類似する従来のウインドウモールディングを示す斜視図、(b)はその製造工程を示す平面図である。図6(a)において、1はウインドウモールディングであって、ウインドウプレート2のアッパー部、サイド部、ロア部などの各辺に取付けられるモールディング部材3a、3bの切断面4a、4bをコーナー部Cで溶着して、溶着部4としたものである。モールディング部材3a、3bは、モールディング本体5a、5bからウインドウプレート2側に、ウインドウプレート2を表裏面側から挟む挟持部6a、6bおよび7a、7bが伸び、芯材8a、8bがモールディング本体5a、5bに埋設されている。モールディング部材3aは、モールディング本体5aからリップ9aが車体パネル側に伸びている。
【0004】
上記のウインドウモールディング1は、図6(b)に示すように、モールディング部材3a、3bを切断面4a、4bが面対称の形状となるように、それぞれ軸線に対する傾斜角Xa、Xbの傾斜面に沿って切断し、切断面4a、4bを対向させるように型開状態の溶着型にセットし、熱板11により切断面4a、4bを加熱溶融させたのち、溶着型を閉じモールディング部材3a、3bの対向する切断面4a、4bを圧着して溶着し、溶着部4を形成することにより製造される。
【0005】
こうして製造されたウインドウモールディング1は、挟持部6a、6bおよび7a、7bがウインドウプレート2を表裏面側から挟むように、ウインドウプレート2のアッパー部、サイド部、ロア部などの隣接する各辺に取付けて接着剤等で固着して自動車用ウインドウが形成される。こうして形成されたウインドウは自動車の窓開口部に組み付けられて使用される。
【0006】
しかしながら上記のウインドウモールディング1は、モールディング部材3a、3bの切断面4a、4bを対向させるように型開状態の溶着型にセットし、切断面4a、4bを加熱溶融させたのち、溶着型を閉じモールディング部材3a、3bの対向する切断面4a、4bを圧着して溶着することにより製造するため、型開きしてモールディング1を取り出す際、あるいはその後の運搬、組付等の際に、溶着した接合面が剥離しやすく、特に接合角(Xa+Xb)が鋭角の場合に接合面の剥離が多くなり、不良品が発生しやすいという問題点がある。
【0007】
特開2002−2302号では、モールディング部材の切断面に互いに合致する凹凸部を形成して溶着することにより、接着面積を大きくして接合強度を高くすることが示されているが、切断工程が複雑になり、また切断面がずれて溶着され、優れた外観のウインドウモールディングが得られないという問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、モールディング部材の溶着による接合を確実に行うことができ、接合強度が大きく、接合角が鋭角の場合においても接合面の剥離による不良品の発生を防止することができ、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有する自動車用ウインドウモールディングを得ることである。
本発明の他の課題は、上記のようなウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる自動車用ウインドウモールディングの製造方法を得ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の自動車用ウインドウモールディングおよびその製造方法である。
(1)自動車のウインドウプレートの各辺に取付けられるモールディング部材がコーナー部で溶着されたウインドウモールディングであって、
モールディング部材は、モールディング本体からウインドウプレート側に、ウインドウプレートを表裏面側から挟む挟持部が伸びたものであり、
溶着された各モールディング部材の挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブが一体的に形成された自動車用ウインドウモールディング。
(2)リブは各モールディング部材の切断端部の樹脂が溶融固化して形成されたものである上記(1)記載のウインドウモールディング。
(3)自動車のウインドウプレートの各辺に取付けられるモールディング部材の切断面を加熱溶着させてモールディングを製造する方法であって、
モールディング部材は、モールディング本体からウインドウプレート側に、ウインドウプレートを表裏面側から挟む挟持部が伸びたものであり、
一方または両方の切断面がコーナー部における予定接合面よりも、挟持部のコーナー部の内側となる部分で突出する凸部を有するようにモールディング部材を切断する工程と、
切断されたモールディング部材を切断面が対向するように、リブ形成空間を有する型開状態の溶着型にセットする工程と、
各モールディング部材の対向する切断面を加熱して溶融させる工程と、
溶着型を閉じてモールディング部材の対向する切断面を圧着して溶着するとともに、凸部を形成する溶融樹脂をリブ形成空間に充填させて、挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブを形成する工程と
を含む自動車用ウインドウモールディングの製造方法。
(4)モールディング部材の予定接合面と異なる面に切断面を形成することにより凸部を形成する上記(3)記載の製造方法。
【0010】
本発明の自動車用ウインドウモールディングは、自動車のウインドウプレートのアッパー部、サイド部、ロア部などの各辺に取付けられるモールディング部材の切断面がコーナー部で溶着されたモールディングであって、溶着された各モールディング部材の挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブが一体的に形成されたものである。モールディング部材としてはウインドウプレートを表裏面側から挟む挟持部がモールディング本体からウインドウプレート側に伸びるものが使用でき、あるいはさらに車体パネルに当接するリップがモールディング本体から車体パネル側に伸びるものなど挙げられる。
【0011】
このようなモールディング部材としては、芯材を用い、あるいは用いることなく樹脂を押出成形した同一横断面形状の押出成形材を用いるのが好ましいが、射出成形材その他の樹脂成形材であっても良い。接合する各辺のモールディング部材はそれぞれ同一の横断面形状を有するものでもよく、また異なる横断面形状を有するものでもよい。例えば一方のモールディング部材はリップを有し、他方のモールディング部材はリップを有しないものでも良い。ただし異なる横断面形状を有するモールディング部材同士を接合する場合は、大きな断面を有するモールディング部材を小さな断面を有するモールディング部材の予定接合面に合わせて予め切断し、各モールディング部材を面対称とすることが好ましい。
【0012】
いずれの場合でも各モールディング部材を、面対称の予定接合面から少なくとも一方のモールディング部材において、挟持部のコーナー部の内側となる部分で凸部が突出するように切断し、切断面を加熱溶融させて融着させる際、融着した凸部の樹脂を溶着型内で固化させることにより、挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブを一体的に形成することができる。この場合、リブは各モールディング部材の端部が溶融固化して形成され、接合強度が大きくなり、剥離防止効果が高くなる。リブは各モールディング部材の意匠部以外の部分に形成され外観を害さないので好ましい。特にリブがコーナー部の内側に一体的に形成されるため接合強度が大きくなり、剥離防止効果が高くなるので好ましい。リブを挟持部に形成する場合、表裏面側のどちらか一方の挟持部にリブを形成してもよく、また両方の挟持部にリブを形成してもよい。
【0013】
本発明のウインドウモールディングは、一方または両方の切断面がコーナー部における予定接合面よりも、挟持部のコーナー部の内側となる部分で突出する凸部を有するようにモールディング部材を切断し、切断されたモールディング部材を切断面が対向するように、リブ形成空間を有する型開状態の溶着型にセットし、各モールディング部材の対向する切断面を加熱して溶融させ、溶着型を閉じてモールディング部材の対向する切断面を圧着して溶着するとともに、凸部を形成する溶融樹脂をリブ形成空間に充填させて、挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブを形成することにより製造される。モールディング部材はそれぞれ軸線に対して傾斜面となるように切断することにより、面対称の切断面が形成されるが、本発明ではこのような切断面(予定接合面)よりも凸部が突出するようにモールディング部材を切断し、凸部を溶融させてリブを形成することができる。
【0014】
凸部をモールディング部材の挟持部のコーナー部の内側となる部分に形成することにより、溶着されたモールディング部材の挟持部のコーナー部の内側にリブを形成することができる。凸部はモールディング部材の切断面に部分的に形成することにより、バリの形成を防止して効率よくリブを形成することができる。また凸部はモールディング部材の切断面の全面に形成してもよく、この場合モールディング部材の予定接合面と異なる面、例えばリブを形成する部分が突出するように切断面を形成することにより全面に凸部を形成することができ、これによりモールディング部材の切断を容易に行うことができる。
【0015】
こうして製造されたウインドウモールディングは、溶着型を型開きして取り出されて製品とされるが、溶着された各モールディング部材の挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブが一体的に形成されているので、モールディング部材の溶着による接合を確実に行うことができ、接合角が鋭角の場合においてもモールディングを取り出す際、あるいはその後の運搬、組付等の際に、溶着した接合面の剥離を防止することができ、接合面の剥離による不良品の発生を防止することができる。
【0016】
本発明の自動車用ウインドウモールディングは、ウインドウプレートのアッパー部、サイド部、ロア部などの隣接する各辺に取付けて接着剤等で固着し自動車用ウインドウが形成される。こうして形成されたウインドウは自動車の窓開口部に組み付けられて使用される。
【0017】
【発明の効果】
本発明の自動車用ウインドウモールディングは、ウインドウプレートの各辺に取付けられるモールディング部材がコーナー部で溶着されたウインドウモールディングにおいて、溶着された各モールディング部材の挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブが一体的に形成されているので、モールディング部材の溶着による接合を確実に行うことができ、接合強度が大きく、接合角が鋭角の場合においても接合面の剥離による不良品の発生を防止することができ、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有するウインドウモールディングが得られる。
【0018】
リブが各モールディング部材の切断端部の樹脂を溶融固化して形成したものである場合は、モールディング部材の溶着による接合をより確実に行うことができ、接合強度がより大きく、接合面の剥離が少ないウインドウモールディングが得られる。
リブはモールディング部材の挟持部のコーナー部の内側に形成されているため、接合強度がより大きく、接合面の剥離が少ないウインドウモールディングが得られる。またリブ各モールディング部材の意匠部以外の部分に形成されるため、優れた外観を有するウインドウモールディングが得られる。
【0019】
本発明の自動車用ウインドウモールディングの製造方法は、一方または両方の切断面がコーナー部における予定接合面よりも、挟持部のコーナー部の内側となる部分で突出する凸部を有するようにモールディング部材を切断し、切断されたモールディング部材を切断面が対向するように、リブ形成空間を有する型開状態の溶着型にセットし、各モールディング部材の対向する切断面を加熱して溶融させ、溶着型を閉じてモールディング部材の対向する切断面を圧着して溶着するとともに、凸部を形成する溶融樹脂をリブ形成空間に充填させて、挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブを形成するようにしたので、モールディング部材の切断面形成および溶着は容易であり、接合強度が大きく、接合角が鋭角の場合においても接合面の剥離による不良品の発生を防止することができ、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有するウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる。
【0020】
凸部をモールディング部材の挟持部のコーナー部の内側となる部分に形成することにより、リブがコーナー部の内側に形成され、接合強度がより大きく、接合面の剥離が少ないウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる。
凸部をモールディング部材の切断面に部分的に形成することにより、効率よくリブが形成され、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有するウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる。
モールディング部材の予定接合面と異なる面に切断面を形成することにより凸部を形成すると、切断面の形成が容易であり、優れた外観を有するウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1(a)〜(c)はそれぞれ実施形態のウインドウモールディングを示す斜視図である。
【0022】
図1(a)〜(c)において、ウインドウモールディング1は、ウインドウプレート2のアッパー部、サイド部、ロア部などの各辺に取付けられるモールディング部材3a、3bの切断面4a、4bがコーナー部Cで溶着されて、溶着部4が形成されたものであって、コーナー部Cの内側にはリブ10が一体的に形成され、溶着された各モールディング部材3a、3bを橋絡するように構成されている。モールディング部材3a、3bは、モールディング本体5a、5bからウインドウプレート2側に、ウインドウプレート2を表裏面側から挟む挟持部6a、6bおよび7a、7bが伸び、芯材8a、8bがモールディング本体5a、5bに埋設されている。モールディング部材3aは、モールディング本体5aからリップ9aが車体パネル側に伸びている。リブ10は図1(a)では、表面側の挟持部6a、6bのコーナー部Cの内側に形成され、図1(b)、(c)では、裏面側の挟持部7a、7bのコーナー部Cの内側に形成されている。またリブ10は図1(a)、(b)では弧状の内周部を有する略三角形状に形成され、図1(c)では直線状の内周部を有する三角形状に形成されている。
【0023】
上記のウインドウモールディング1は、各モールディング部材3a、3bを、溶着部4となる面対称の予定接合面(図6における切断面4a、4b)から少なくとも一方のモールディング部材3a、3bにおいて凸部12a、12bが突出するように切断し、切断面4a、4bを加熱溶融させて溶着させる際、溶融した凸部の樹脂を溶着型内で固化させることによりリブ10を一体的に形成して製造することができる。
【0024】
図2(a)、(b)はそれぞれ図1(a)のウインドウモールディング1を製造するためのモールディング部材3a、3bを示す斜視図である。図2(a)では、モールディング部材3a、3bは、それぞれ軸線に対する傾斜角Xa、Xbの傾斜面に沿う面対称の予定接合面(図6における溶着部4、切断面4a、4bに相当)から、表面側の挟持部6a、6bの部分で凸部12a、12bが突出するように切断されて、切断面4a、4bが形成されている。図2(b)では、モールディング部材3a、3bは、切断面4a、4bがそれぞれ軸線に対する傾斜角Xa、Xbの傾斜面に沿う面対称の予定接合面(図6における切断面4a、4bに相当)から、表面側の全部分で凸部12a、12bが突出するように、それぞれ軸線に対する傾斜角Ya、Ybの傾斜面に沿って切断されて、切断面4a、4bが形成されている。
【0025】
図3(a)〜(d)はそれぞれ実施形態のウインドウモールディングの製造工程を示す上型を省略した状態の溶着型の平面図、図4は溶着型の斜視図、図5(a)〜(c)はそれぞれ製造工程を示す図3(c)のA−A断面図であり、図3の溶着型は図1(a)のウインドウモールディングを製造する場合、図4、図5の溶着型は図1(b)のウインドウモールディングを製造する場合を示している。
【0026】
図3ないし図5において、溶着型20は図4の矢印a、b方向に移動可能な可動型21a、21bから構成されている。可動型21a、21bはそれぞれ矢印c方向に移動可能な上型22a、22bと下型23a、23b間に、スライド型24a、24bおよび25a、25bがそれぞれ矢印d、e方向に移動可能な状態で設けられている。可動型21a、21bはそれぞれ上記の各型間に、モールディング部材3a、3bを挟むクランプ空間26a、26b、およびリブ形成空間27a、27bを有する。28a、29aはそれぞれスライド型24a、25aを駆動する流体圧シリンダである。可動型21a、21bはそれぞれ圧着面20a、20bに対して面対称に構成されている。
【0027】
図1(a)〜(c)のウインドウモールディング1は以下のようにして製造する。まず図2のように切断されたモールディング部材3a、3bを、図3(a)、図5(a)に示すように、型開状態の溶着型20の可動型21a、21bに切断面4a、4bが対向するようにセットし、スライド型24a、24bおよび25a、25bを前矢印d、e方向に前進させて挟み、さらに上型22a、22bを矢印c方向に下降させて図5(b)のようにクランプする。図5(a)、(b)ではスライド型24a、25aおよび上型22aのみ図示しているが、スライド型24b、25bおよび上型22bも同様に動作する。
【0028】
この状態で、図3(b)に示すように、可動型21a、21b間に熱板11を前進させて対向する切断面4a、4bを加熱溶融させたのち熱板11を後退させ、可動型21a、21bを矢印a、b方向に前進させて図3(c)のように閉じ、モールディング部材3a、3bの対向する切断面4a、4bを圧着し溶着させて溶着部4を形成するとともに、凸部12a、12bを形成する溶融樹脂をリブ形成空間27a、27bに充填させてリブ10を形成する。その後図3(d)、図5(c)に示すように、上型22a、22bを後退させ、さらに可動型21a、21bを若干後退させつつスライド型24a、24bおよび25a、25bを後退させて、製造されたウインドウモールディング1を下型23a、23bから取り出し、さらに可動型21a、21bの全体を後退させ、最初の動作に戻る。
【0029】
こうして製造されたウインドウモールディング1は、各モールディング部材3a、3b端部の切断面4a、4bが溶融圧着して溶着部4が形成されるとともに、凸部12a、12bが溶融固化してリブ10が形成されているので、接合強度が大きくなり、剥離防止効果が高くなる。リブ10は各モールディング部材3a、3bの意匠部以外の部分に形成されたものが外観を害さないので好ましいが、特に上記実施形態のようにリブ10がコーナー部Cの内側に一体的に形成されたものは接合強度がさらに大きくなり、剥離防止効果がさらに高くなるので好ましい。
【0030】
上記のウインドウモールディング1は、挟持部6a、6bおよび7a、7bがウインドウプレート2を表裏面側から挟むように、ウインドウプレート2のアッパー部、サイド部、ロア部などの隣接する各辺に取付けて接着剤等で固着して自動車用ウインドウが形成される。こうして形成されたウインドウは自動車の窓開口部に組み付けられて使用される。
【0031】
上記の自動車用ウインドウモールディング1は、ウインドウプレート2の各辺に取付けられるモールディング部材3a、3bがコーナー部Cで溶着されたウインドウモールディングにおいて、溶着された各モールディング部材3a、3bを橋絡するリブ10が一体的に形成されているので、モールディング部材3a、3bの溶着による接合を確実に行うことができ、接合強度が大きく、接合角(Xa+Xb)が鋭角の場合においても溶着部4の接合面の剥離による不良品の発生を防止することができ、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有するウインドウモールディング1が得られる。
【0032】
またリブ10が各モールディング部材3a、3bの切断端部の樹脂を溶融固化して形成したものであるため、モールディング部材3a、3bの溶着による接合をより確実に行うことができ、接合強度がより大きく、溶着部4の接合面の剥離が少ない。リブ10がコーナー部Cの内側に形成されているため、接合強度がより大きく、接合面の剥離がより少ない。またリブ10が各モールディング部材3a、3bの意匠部以外の部分に形成されているため、優れた外観を有するウインドウモールディングが得られる。
【0033】
上記の自動車用ウインドウモールディング1の製造方法では、両方の切断面4a、4bがコーナー部における予定接合面よりも突出する凸部12a、12bを有するようにモールディング部材3a、3bを切断し、切断されたモールディング部材3a、3bを切断面4a、4bが対向するように、リブ形成空間27a、27bを有する型開状態の溶着型にセットし、各モールディング部材3a、3bの対向する切断面を加熱して溶融させ、溶着型を閉じてモールディング部材の対向する切断面4a、4bを圧着して溶着するとともに、凸部12a、12bを形成する溶融樹脂をリブ形成空間27a、27bに充填させてリブ10を形成するため、モールディング部材3a、3bの切断面形成および溶着は容易であり、接合強度が大きく、接合角が鋭角の場合においても接合面の剥離による不良品の発生を防止することができ、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有するウインドウモールディング1を簡単な工程により、効率よく製造することができる。
【0034】
モールディング部材3a、3bのコーナー部の内側となる部分に凸部12a、12bを形成するため、リブ10がコーナー部の内側に形成され、接合強度がより大きく、接合面の剥離が少ないウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる。
図2(a)のように、凸部12a、12bをモールディング部材3a、3bの切断面に部分的に形成することにより、リブ10が効率よく形成され、バリ等の発生が少なく、優れた外観を有するウインドウモールディング1を簡単な工程により、効率よく製造することができる。また図2(b)のように、モールディング部材3a、3bの予定接合面と異なる面に、傾斜角Ya、Ybの傾斜面に沿って切断して凸部12a、12bを形成することにより、切断面の形成が容易であり、優れた外観を有するウインドウモールディングを簡単な工程により、効率よく製造することができる。凸部12a、12bの形成は上記の方法に限らず、他の方法によってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)はそれぞれ実施形態のウインドウモールディングを示す斜視図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ図1(a)のウインドウモールディング1を製造するためのモールディング部材3a、3bを示す斜視図である。
【図3】(a)〜(d)はそれぞれ実施形態のウインドウモールディングの製造工程を示す上型を省略した状態の溶着型の平面図である。
【図4】溶着型の斜視図である。
【図5】(a)〜(c)はそれぞれ製造工程を示す図3(c)のA−A断面図である。
【図6】(a)は従来のウインドウモールディングを示す斜視図、(b)はその製造工程を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ウインドウモールディング
2 ウインドウプレート
3a、3b モールディング部材
4 溶着部
4a、4b 切断面
5a、5b モールディング本体
6a、6b、7a、7b 挟持部
8a、8b 芯材
9a リップ
10 リブ
11 熱板
12a、12b 凸部
20 溶着型
20a、20b 圧着面
21a、21b 可動型
22a、22b 上型
23a、23b 下型
24a、24b、25a、25b スライド型
26a、26b クランプ空間
27a、27b リブ形成空間
28a、29a 流体圧シリンダ

Claims (4)

  1. 自動車のウインドウプレートの各辺に取付けられるモールディング部材がコーナー部で溶着されたウインドウモールディングであって、
    モールディング部材は、モールディング本体からウインドウプレート側に、ウインドウプレートを表裏面側から挟む挟持部が伸びたものであり、
    溶着された各モールディング部材の挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブが一体的に形成された自動車用ウインドウモールディング。
  2. リブは各モールディング部材の切断端部の樹脂が溶融固化して形成されたものである請求項1記載のウインドウモールディング。
  3. 自動車のウインドウプレートの各辺に取付けられるモールディング部材の切断面を加熱溶着させてモールディングを製造する方法であって、
    モールディング部材は、モールディング本体からウインドウプレート側に、ウインドウプレートを表裏面側から挟む挟持部が伸びたものであり、
    一方または両方の切断面がコーナー部における予定接合面よりも、挟持部のコーナー部の内側となる部分で突出する凸部を有するようにモールディング部材を切断する工程と、
    切断されたモールディング部材を切断面が対向するように、リブ形成空間を有する型開状態の溶着型にセットする工程と、
    各モールディング部材の対向する切断面を加熱して溶融させる工程と、
    溶着型を閉じてモールディング部材の対向する切断面を圧着して溶着するとともに、凸部を形成する溶融樹脂をリブ形成空間に充填させて、挟持部のコーナー部の内側を橋絡するリブを形成する工程と
    を含む自動車用ウインドウモールディングの製造方法。
  4. モールディング部材の予定接合面と異なる面に切断面を形成することにより凸部を形成する請求項記載の製造方法。
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