JP3329697B2 - 車輌用ランプボディの製造方法 - Google Patents

車輌用ランプボディの製造方法

Info

Publication number
JP3329697B2
JP3329697B2 JP18954397A JP18954397A JP3329697B2 JP 3329697 B2 JP3329697 B2 JP 3329697B2 JP 18954397 A JP18954397 A JP 18954397A JP 18954397 A JP18954397 A JP 18954397A JP 3329697 B2 JP3329697 B2 JP 3329697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lamp body
mold
cavity
manufacturing
embedded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18954397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1139904A (ja
Inventor
優 滝口
行伸 平中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP18954397A priority Critical patent/JP3329697B2/ja
Publication of JPH1139904A publication Critical patent/JPH1139904A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3329697B2 publication Critical patent/JP3329697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Securing Globes, Refractors, Reflectors Or The Like (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な車輌用ランプ
ボディの製造方法に関する。詳しくは、多色成形法によ
りランプボディに埋設状に設けられる部材、例えば、ラ
ンプボディの開口縁全周に形成されるレンズ据付部に設
けられる溶着部材やランプボディに対して直接バルブを
保持するための端子保持部材とランプボディとの結合を
強固にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、車輌用灯具において、レンズと
ランプボディとの結合を、両者の結合面を溶着すること
によって為すものがある。
【0003】図13は、従来の車輌用ランプボディの製
造方法により成形したランプボディを使用した自動車用
の信号灯aを示す。該自動車用信号灯aは、ほゞ回転放
物面状に形成されたランプボディbと、該ランプボディ
bの前面開口を覆うレンズcと、ランプボディbとレン
ズcとによって画成された灯室d内に配置された光源バ
ルブeとから成る。
【0004】ランプボディbは合成樹脂材料、例えば、
耐熱アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹
脂(以下、「耐熱ABS樹脂」という。)で成形されて
おり、その開口縁にはその全周に亘って外方に突出する
フランジ部fが一体に形成されている。尚、ランプボデ
ィbを耐熱ABS樹脂にて成形するのは、灯室d内に高
温となる光源バルブeが配置されるためである。また、
耐熱性がありかつ安価な合成樹脂材料として、例えば、
ポリエチレン樹脂(以下、「PP樹脂」という。)があ
るが、PP樹脂は他の合成樹脂材料との溶着性が悪いた
め、レンズを溶着するタイプのランプボディとしての材
料には不向きである。
【0005】レンズcは合成樹脂材料、例えば、ポリメ
タクリル酸メチル樹脂(以下、「PMMA樹脂」とい
う。)で成形されており、その周縁部であって上記フラ
ンジ部fに対応した位置には、後方へ突出する据付脚g
が一体に形成されている。
【0006】そして、ランプボディbとレンズcとは、
熱板溶着法、振動溶着法、超音波溶着法などにより結合
される。
【0007】ところで、このような自動車用信号灯aに
あっては、高価な耐熱ABS樹脂によりランプボディb
を形成しており、ランプボディbの材料費が高く自動車
用信号灯aの製造コストが高いという問題がある。
【0008】また、ランプボディbを構成する耐熱AB
S樹脂の溶融温度が、レンズcを構成するPMMA樹脂
のそれより高いため、ランプボディbを溶融するまでに
時間がかかり過ぎるとともに、そのための熱量(エネル
ギー)が多くかかってしまい、製造コストが高いという
問題もある。
【0009】更に、ランプボディbを溶融温度まで熱す
るために、熱板溶着法による場合には熱板を高温にしな
ければならず、熱板の劣化が早いという問題もある。
【0010】そこで、本出願の発明者は、上記ランプボ
ディbとレンズcとの溶着面に別部材を介在させ、しか
も、該別部材をランプボディbに2色成形法により埋設
状に形成することにより、ランプボディの材料を安価な
材料、例えば、PP樹脂にできるのではないかと考え
た。
【0011】このようにすれば、ランプボディbを高価
な耐熱ABS樹脂で成形することはなく、これより安価
な材料、例えば、PP樹脂で成形しても、ランプボディ
bとレンズcとの溶着時に、2色成形法でランプボディ
bと一体化された溶着部材hが溶融してレンズcと溶着
させることができる。
【0012】即ち、ランプボディbのフランジ部fにそ
の全周に亘って、合成樹脂材料、例えば、アクリロニト
リル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(以下、「AB
S樹脂」という。)で成形する断面矩形の溶着部材hを
PP樹脂で成形したランプボディbと2色成形法により
一体的にかつ埋設状に形成する(図14参照)。
【0013】そして、ランプボディbとレンズcとを結
合する方法として、例えば、熱板溶着法を適用すると、
フランジ部fとレンズcの据付脚gとを加熱した熱板i
に接触させ、両部分(溶着部材hと据付脚g)を軟化溶
融させ、この状態で、両者を接合して、所定の圧力で圧
接することにより両者の結合を行う。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
PP樹脂で成形したランプボディbにABS樹脂で成形
した溶着部材hを2色成形法により埋設状に一体化して
も、もともと他部材と溶着しにくい合成樹脂材料でラン
プボディbを構成しているため、埋設されていても溶着
部材hがランプボディbから抜けてしまうという問題が
考えられる。
【0015】かかる問題は、多色成形法によりランプボ
ディに埋設状に設けられる部材及び/又はランプボディ
が、他の合成樹脂材料と溶着しにくい場合には、同様の
問題が生じ得る。これは、ランプボディに対して直接バ
ルブを支持するための端子保持部材がランプボディに対
して2色成形法により結合する場合においても同様であ
る。
【0016】そこで、本発明は、多色成形法によりラン
プボディに埋設状に設けられる部材とランプボディとの
結合を強固にすることを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明車輌用灯具は、上
記した課題を解決するために、第1の合成樹脂材料から
なるボディ本体に対してその一部が埋設され第2の合成
樹脂材料からなる埋設部材を有する車輌用ランプボディ
の製造方法であって、上記埋設部材は金型の抜き方向に
対して所定の角度で外方に突出する抜け止め係止部を有
し、2つの金型により形成された第1のキャビティ内に
上記第2の合成樹脂材料を射出して上記埋設部材を成形
した後、上記第1のキャビティを変形させて第2のキャ
ビティを形成するとともに、上記埋設部材の抜け止め係
止部第2のキャビティ内において2つの金型のどちら
にも接触しない位置に配置され、上記埋設部材を上記2
つの金型で挾持した状態で上記第2のキャビティ内に上
記第1の合成樹脂材料を射出してボディ本体を成形する
ようにしたものである。
【0018】従って、本発明によれば、第1の合成樹脂
材料を射出する際に埋設部材が移動しないので埋設部材
を所望の位置に埋設することが容易になり、また、抜け
防止に効果的な金型の抜き方向に対して所定の角度を有
する抜け止め係止部を簡単な製造方法によりボディ本体
に埋設することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明車輌用灯具の実施
の形態を添付図面に従って説明する。
【0020】図1乃至図7は本発明車輌用ランプボディ
の製造方法の第1の実施の形態を示すものである。
【0021】車輌用灯具、例えば、自動車用の信号灯1
は、合成樹脂製のランプボディ2と、該ランプボディ2
の前面開口を覆うレンズ3と、ランプボディ2とレンズ
3とによって画成された灯室4内に配置された光源バル
ブ5とから成る。
【0022】ランプボディ2は、前面が開口してほゞ椀
状をしたボディ部6と該ボディ部6の開口縁からその全
周に亘って外方に突出したフランジ部7とから成るボデ
ィ本体8と、該ボディ本体8のフランジ部7の前面から
その全周に亘って前方へ突出するように一部が埋設され
た溶着部材9とを有する(図1参照)。
【0023】ランプボディ2は、そのボディ部6とフラ
ンジ部7とがPP樹脂により一体に形成されてボディ本
体8とされ、また、溶着部材9がABS樹脂で形成され
ており、該溶着部材9とボディ本体8とはいわゆる2色
成形法により成形される。
【0024】レンズ3は合成樹脂材料、例えば、PMM
A樹脂で成形されており、その周縁部であって上記ラン
プボディ2のフランジ部7に対応した位置には、ランプ
ボディ2側へ突出する据付脚10が一体に形成されてい
る。
【0025】ランプボディ2の形成にあたっては、先
ず、ABS樹脂により環状でかつ横断面形状が凸状をし
た溶着部材9の成形を行う。
【0026】尚、自動車用信号灯1に関する向きについ
ては、ランプボディ2の開口側を前方として説明する
が、以下の製造工程における金型の向きについては、ラ
ンプボディ2の開口側を上方として説明する。
【0027】11は固定型であり、パーティングライン
を形成する平滑面12と、該平滑面12から下方に突出
する凸部13とを有し、平滑面12には凸部13を囲繞
するように環状の溝14が形成されている。
【0028】また、該溝14の奥面(上面)にはその周
方向に並んだ各所に上方へ貫通する貫通孔15、15、
・・・が形成され、各貫通孔15にはスライダ16が摺
動自在に配設されている。
【0029】17は第1の可動型であり、パーティング
ラインを形成する平滑面18と、上記固定型11の凸部
13に対応して上方に開口する凹部19とを有し、平滑
面18には上記固定型11の溝14に対向した位置に環
状の溝20が形成されていて、該第1の可動型17側の
溝20の幅及び深さは上記固定型11側の溝14のそれ
とほゞ同じ大きさに形成されている。
【0030】また、平滑面18に形成された環状の溝2
0の底面であって、上記スライダ16、16、・・・に
対応した位置に有底状の円筒状をした小穴20a、20
a、・・・が形成されている(図には1つのみ示
す。)。
【0031】そして、第1の可動型17を固定型11に
対して型締めすると、平滑面12と平滑面18とが密着
し、固定型11の溝14と第1の可動型17の溝20と
により溶着部材9成形用のキャビティ21(第1のキャ
ビティ)が形成される(図2参照)。
【0032】このように形成されたキャビティ21内に
ABS樹脂を射出し、該射出樹脂の冷却固化後、第1の
可動型17を下方へ移動させて型開きをする。これによ
り、ランプボディ2の横断面形状が凸状をした溶着部材
9が形成され、その幅狭な上側部分がランプボディ2の
フランジ部7から突出する溶融部9aとされ、幅広な下
側部分がフランジ部7の内部に埋設される抜け止め係止
部9bとされ、また、該抜け止め係止部9bの下面には
上記小穴20a、20a、・・・に対応して突部9c、
9c、・・・が形成される(図3参照)。
【0033】次に、第2の可動型22を固定型11に対
して型締めする。
【0034】第2の可動型22は、パーティングライン
を形成する平滑面23と、上記固定型11の凸部13に
対応して上方に開口するとともに凸部13よりも一回り
大きな凹部24と、該凹部24の開口縁から外方へ広が
り上記平滑面23よりも一段低い平面部25とを有し、
該平面部25の内周は固定型11の上記環状溝14の内
周よりも小さく、また、平面部25の外周は環状溝14
の外周よりも大きく形成されている。
【0035】平面部25と上記平滑面23との間の段差
部の高さは、上記溶着部材9における平滑面12から下
方へ突出した部分(抜け止め係止部9b)の上下方向の
寸法よりも大きく形成されている。
【0036】そして、第2の可動型22を固定型11に
対して型締めすると、固定型11の凸部13と第2の可
動型22の凹部24との間にボディ部6成形用のキャビ
ティ26が、固定型11の平滑面12と第2の可動型2
2の平面部25との間に空間がそれぞれ形成される。
【0037】次に、固定型11のスライダ16、16、
・・・を下方に移動させて、溶着部材9を上記空間内に
突出させる。このとき、溶着部材9の抜け止め係止部9
bの底面に形成された突部9c、9c、・・・が第2の
可動型22の平面部25に当接したところでその突出が
停止されるようになっており、これにより、上記空間内
に溶着部材9の抜け止め係止部9b、突部9c、9c、
・・・及び溶融部9aの基端部が位置された状態で、固
定型11の平滑面12と第2の可動型22の平面部25
との間にフランジ部7成形用のキャビティ27が形成さ
れる(図4参照)。尚、上記スライダ16、16、・・
・の下方への突出量は固定型11側に設けられた図示し
ないストッパにより制御されている。
【0038】しかして、このように形成されたキャビテ
ィ26、27(第2のキャビティ)内にPP樹脂を射出
すると、ボディ部6とフランジ部7とがPP樹脂により
一体に成形されてボディ本体8が形成されるとともに、
上記溶着部材9の抜け止め係止部9b及び突部9c、9
c、・・・がフランジ部7内に埋設状に位置した状態で
一体化され、いわゆる2色成形法によりランプボディ2
が形成される。
【0039】また、キャビティ26、27内へのPP樹
脂の射出時において、溶着部材9はその突部9c、9
c、・・・が形成された部分において、スライダ16、
16、・・・と平面部25とにより上下方向から押えら
れているため、PP樹脂の流れにより移動してしまうこ
とはなく、溶着部材9はフランジ部7における所望の位
置に埋設される。
【0040】そこで、型開きをして出来上がったランプ
ボディ2を第2の可動型22から取り出す。
【0041】このように形成されたランプボディ2の溶
着部材9はその埋設部分(抜け止め係止部9b)がフラ
ンジ部7から突出した部分(溶融部9a)よりもその幅
が大きく形成されているため、フランジ部7から抜け出
ることはない(図5参照)。
【0042】また、PP樹脂は固化後、時間が経つと収
縮するため、フランジ部7に埋設された溶着部材9はフ
ランジ部7との結合がより強固になるようになってい
る。
【0043】次に、ランプボディ2とレンズ3との結合
工程について説明する。
【0044】この実施の形態においては、熱板溶着法に
より、ランプボディ2とレンズ3とを結合する方法につ
いて説明する。
【0045】先ず、溶着部材9と据付脚10とが対向す
る向きで、ランプボディ2とレンズ3とを適宜な間隔を
空けて配置して、ランプボディ2とレンズ3との間に、
熱板28を配置する。
【0046】次に、ランプボディ2とレンズ3とを両者
が近接する方向に移動させ、それぞれの溶着部材9及び
据付脚10を熱板28に接触させて軟化溶融させる(図
6参照)。尚、熱板28の温度は、PMMA樹脂及びA
BS樹脂が軟化溶融する程度の温度になっており、PP
樹脂を溶融する温度よりも低い温度とされている。
【0047】溶着部材9及び据付脚10が溶融したとこ
ろで、ランプボディ2及びレンズ3を熱板28から離間
する方向に移動させ、熱板28をランプボディ2とレン
ズ3との間から抜き取る。
【0048】そして、再びランプボディ2とレンズ3と
を近接する方向に移動させて、溶融した溶着部材9と据
付脚10とを接合して、所定の圧力で圧接する(図7参
照)。
【0049】これにより、ランプボディ2とレンズ3と
はその溶着部材9と据付脚10とが溶着して一体化さ
れ、結合される。
【0050】尚、上記実施の形態にあっては、第1のキ
ャビティを変形させて第2のキャビティにする手段とし
て、第1の可動型を第2の可動型に交換する場合につい
て説明したが、本発明はこれに限らず、スライダーを用
いてキャビティの形状を変更するようにしたも良い。ま
た、上側にある金型を固定型とし、下側にある金型を可
動型としたが、本発明はこれに限らず、下側に固定型で
上側に可動型とすることのできる。
【0051】図8乃至図12は本発明車輌用ランプボデ
ィの製造方法の第2の実施の形態を示すものである。
【0052】自動車用の信号灯29は、ほゞ椀状をした
合成樹脂製のランプボデイ30と、該ランプボデイ30
の頂部にランプボディ30を前後方向に貫通するように
設けられた端子部31と該端子部31に保持された光源
バルブ32を有する(図8参照)。
【0053】ランプボデイ30は上記端子部31を保持
する端子保持部材33と該端子保持部材33以外の部
分、即ち、ボディ本体34とが2色成形により一体に成
形され、ボディ本体34は比較的安価な合成樹脂材料、
例えば、PP樹脂にて、また、端子保持部材33が高温
に耐え得る合成樹脂材料、例えば、耐熱ABS樹脂によ
り成形される。
【0054】そして、上記端子部31は、端子保持部材
33にいわゆるインサート成形により一体的に形成さ
れ、上述のようにランプボディ30を前後方向に貫通す
るように位置されている。
【0055】端子保持部材33は前後方向にやや厚肉で
側面にフランジ状の突条(以下、「抜け止め係止部」と
いう。)35が形成された基部36と該基部36の後面
から後方へ突出し後面が開口した角筒状をしたコネクタ
ケース部37とが一体に形成されて成る。
【0056】端子部31は光源バルブ32を保持するバ
ルブ保持部38と外部との電気的接続を為すための端子
片39とが導電性及びばね弾性を有する金属板によって
一体に形成されて成る。尚、図面には端子片39を1つ
しか示していないが、実際には端子片39は2つ存在す
る。
【0057】かかる端子部31は、そのバルブ保持部3
8が端子保持部材33の上記基部36より前方に突出す
るように位置され、また、その端子片39が端子保持部
材33のコネクタケース部37内に位置される。
【0058】そして、このようなランプボデイ30は、
例えば、次のようにして形成される。
【0059】先ず、端子保持部材33の成形及び端子部
31のインサート成形を行う。
【0060】図中40は固定型であり、下方へ突出する
凸部41を有し、そのほゞ中央部を上下方向に貫通し縦
断面形状が矩形をした貫通孔42が形成されていて、該
貫通孔42にはこれにほゞぴったり嵌合するスライダ4
3が摺動自在に設けられている。
【0061】スライダ43の下端部外周縁には段部が形
成されていて、固定型40の貫通孔42に嵌合された状
態で断面矩形の環状溝44が形成されるようになってい
る。
【0062】また、スライダ43の下端面には凹部45
が形成されており、該凹部45には端子部31のバルブ
保持部38がほゞぴったりした状態で嵌合される(図9
参照)。
【0063】46は第1の可動型であり、上記固定型4
0のスライダ43に対向した部位に直方体状の凹部47
が形成され、該直方体状凹部47の開口周縁にはその全
周に亘って段差部48が形成され、該段差部48の周壁
面の大きさは上記スライダ43の底面より一回り大きく
形成されている。
【0064】直方体状凹部47の底面には矩形筒状をし
た凹部48が形成され、また、直方体状凹部47の底面
の上記矩形筒状凹部47に囲まれた部分に開口するスリ
ット状の凹部49が形成されている。
【0065】そして、第1の可動型46を固定型40に
対して型締めすると、上記スリット状凹部49、49内
に端子部31の端子片39がほゞぴったり嵌合され、ス
ライダ43及び固定型40と第1の可動型46と間に端
子保持部材33成形用のキャビティ50が形成される
(図10参照)。
【0066】このように形成された端子保持部材用キャ
ビティ50内に耐熱ABS樹脂を射出し、該射出樹脂の
冷却固化後、第1の可動型46を下方へ移動させて型開
きをする。これにより、側面に抜け止め係止部35が形
成された基部36とその下方に突設されたコネクタケー
ス部37とからなる端子保持部材33が一体に形成され
るとともに、上記基部36を貫通するように端子部31
がインサート成形される。
【0067】このように、端子部31を成形型にインサ
ートした状態で成型用樹脂を射出する、インサート成形
により、端子保持部材33を形成する。
【0068】すると、端子部31の埋設部31aが端子
保持部材33の基部36内に埋設されて、端子部31は
端子保持部材33に確実に保持され、かつ、端子保持部
材33から抜け出てしまうおそれもない。
【0069】尚、このようなインサート成形によらず
に、先ず、端子保持部材の成形を行った後、端子部を該
端子保持部材に取り付けるようにしても良い。
【0070】そして、スライダ43を下方にやや突出さ
せ、上記端子保持部材33の抜け止め係止部35が固定
型40から離間した状態とする(図11参照)。
【0071】次に、第2の可動型51を固定型40に対
して型締めする。
【0072】第2の可動型51は、上記固定型40の凸
部41に対応して上方に開口するとともに凸部41より
も一回り大きな凹部52と、該凹部52の下端部に上記
端子保持部材33の基部36を囲繞する空間からなる凹
部(以下、「下端凹部」という。)53と、該下端凹部
52の底面に開口し上記コネクタケース部37及び端子
片39が挿入されるスリット状の凹部54、55が形成
されている。
【0073】そして、第2の可動型51を固定型40に
対して型締めすると、固定型40の凸部41と第2の可
動型51の凹部52との間にボディ本体34成形用のキ
ャビティ56が形成されるとともに、上記端子保持部材
33を側方から囲繞する端子保持部材保持用のキャビテ
ィ57が形成される(図12参照)。
【0074】しかして、このように形成されたキャビテ
ィ56、57内にPP樹脂を射出すると、ボディ本体3
4がPP樹脂により一体に成形されて、そのほゞ中央部
に端子保持部材33が保持され、かつ、該端子保持部材
33の抜け止め係止部35がボディ本体34内に埋設状
に位置した状態で一体化され、いわゆる2色成形法によ
りランプボディ30が形成される。
【0075】そこで、型開きをして出来上がったランプ
ボディ30を第2の可動型51から取り出す。
【0076】このように形成されたランプボディ30の
端子保持部材33はその埋設部分(基部36)に金型の
抜き方向に対してほゞ直交する方向に突出する抜け止め
係止部35が形成されており、端子保持部材33がボデ
ィ本体34から抜け出ることはない(図8参照)。
【0077】尚、上記各実施例においては、抜け止め係
止部の突出方向は金型の抜き方向に対してほゞ直交する
方向としたが、本発明はこれに限られることはない。
【0078】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明車輌用ランプボディの製造方法は、第1の合
成樹脂材料からなるボディ本体に対してその一部が埋設
され第2の合成樹脂材料からなる埋設部材を有する車輌
用ランプボディの製造方法であって、上記埋設部材は金
型の抜き方向に対して所定の角度で外方に突出する抜け
止め係止部を有し、2つの金型により形成された第1の
キャビティ内に上記第2の合成樹脂材料を射出して上記
埋設部材を成形した後、上記第1のキャビティを変形さ
せて第2のキャビティを形成するとともに、上記埋設部
材の抜け止め係止部第2のキャビティ内において2つ
の金型のどちらにも接触しない位置に配置され、上記埋
設部材を上記2つの金型で挾持した状態で上記第2のキ
ャビティ内に上記第1の合成樹脂材料を射出してボディ
本体を成形するようにしたので、第1の合成樹脂材料を
射出する際に埋設部材が移動しないので埋設部材を所望
の位置に埋設することが容易になり、また、抜け防止に
効果的な金型の抜き方向に対して所定の角度を有する抜
け止め係止部を簡単な製造方法によりボディ本体に埋設
することができる。
【0079】
【0080】請求項に記載した発明にあっては、埋設
部材をランプボディの開口縁全周に亘って形成されるレ
ンズ据付部に設けられる溶着部材としたので、溶着部材
をランプボディとは異なった合成樹脂により成形するこ
とが容易になり、例えば、ランプボディ側の溶着部を従
来の耐熱ABS樹脂と比較して低温度で溶融することが
できる合成樹脂材料を用い、ランプボディとレンズとの
結合工程の作業時間を短縮することができるとともに、
その分、投入するエネルギーも軽減することができ、製
造コストの低減を図ることができる。
【0081】請求項に記載した発明にあっては、埋設
部材をランプボディにおける端子保持部材としたので、
端子保持部材をランプボディとは異なった合成樹脂によ
り成形することが容易になり、例えば、高温になりやす
い部分だけ高価な合成材料を用い、他の部分には安価な
合成樹脂材料を用いることができ、製造コストの低減を
図ることができる。
【0082】請求項に記載した発明にあっては、埋設
部材の抜け止め係止部を一方の金型に摺動自在に設けた
複数の摺動ピンの摺動により上記金型から離間するよう
にしたので、比較的簡単な方法により固定型から抜け止
め係止部を浮いた状態にすることができる。
【0083】請求項に記載した発明にあっては、ボデ
ィ本体の樹脂材料をPP樹脂としたので、ランプボディ
全体を安価に形成することができ、製造コストの低減を
図ることができるとともに、射出成形して冷却固化後、
PP樹脂の収縮性により埋設部材とボディ本体との密着
性を強固にし、これにより、埋設部材とボディ本体との
結合をより強固にすることができる。
【0084】尚、上記した各実施の形態において示した
各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施す
るに際しての具体化のほんの一例を示したものにすぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図7と共に本発明車輌用ランプボディ
の製造方法の第1の実施の形態を示すものであり、本図
は自動車用信号灯の水平断面図である。
【図2】図3乃至図7と共に自動車用信号灯の形成方法
を順を追って示すものであり、本図は溶着部材の形成手
順のうち、固定型と第1の可動型とを型締めした状態を
拡大して示す概略断面図である。
【図3】第1の可動型を第2の可動型に交換して、固定
型と第2の可動型とを型締めする前の状態を拡大して示
す概略断面図である。
【図4】スライダを突出させて溶着部材をフランジ部用
キャビティ内に突出させた状態を拡大して示す概略断面
図である。
【図5】図4の状態において、成形用樹脂を射出後、第
2の可動型を移動して型開きした状態を拡大して示す概
略断面図である。
【図6】図7と共にレンズとランプボディとの結合工程
を示すもので、本図は、レンズとランプボディとを熱板
に接触させて、据付脚及び溶着部材を溶融している状態
を示す概略断面図である。
【図7】レンズとランプボディとを圧接した状態を示す
概略断面図である。
【図8】図9乃至図12と共に本発明車輌用ランプボデ
ィの製造方法の第2の実施の形態を示すもので、本図は
自動車用信号灯の水平断面図である。
【図9】固定型に端子部を保持させた状態を示す概略断
面図である。
【図10】固定型と第1の可動型とを型締めした状態を
拡大して示す概略断面図である。
【図11】端子保持部材を成形後、固定型から離間させ
た状態を拡大して示す概略断面図である。
【図12】固定型と第2の可動型とを型締めした状態を
拡大して示す概略断面図である。
【図13】従来のランプボディを用いた自動車用信号灯
の一例を示し、本図は垂直断面図である。
【図14】本出願の発明者が考えた信号灯の製造工程の
一部を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2…ランプボディ、8…ボディ本体、9…埋設部材(溶
着部材)、9b…抜け止め係止部、11…金型(固定
型)、21…第1のキャビティ(溶着部用)、22…金
型(第2の可動型)、26、27…第2のキャビティ
(ボディ本体用キャビティとフランジ部用キャビテ
ィ)、30…ランプボデイ、33…埋設部材(端子保持
部材)、34…ボディ本体、35…抜け止め係止部、4
0…金型(固定型)、46…金型(第1の可動型)、5
0…第1のキャビティ(端子保持部材用キャビティ)、
51…金型(第2の可動型)、56、57…第2のキャ
ビティ(ボディ本体用キャビティと端子保持部材保持用
キャビティ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−63305(JP,A) 特開 昭57−189834(JP,A) 特開 平8−108450(JP,A) 特開 平5−104577(JP,A) 特開 平10−302512(JP,A) 実開 昭57−50901(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F21S 8/10 F21W 101:14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の合成樹脂材料により形成されたボ
    ディ本体と、該ボディ本体と異なる第2の合成樹脂材料
    により成形され、ボディ本体に対してその一部が埋設さ
    れた埋設部材とを、多色成形法により一体的に成形する
    車輌用ランプボディの製造方法であって、 上記埋設部材は金型の抜き方向に対して所定の角度で外
    方に突出する抜け止め係止部を有し、 2つの金型により形成された第1のキャビティ内に上記
    第2の合成樹脂材料を射出して上記埋設部材を成形した
    後、 上記第1のキャビティを変形させて第2のキャビティを
    形成するとともに、上記埋設部材の抜け止め係止部
    2のキャビティ内において2つの金型のどちらにも接触
    しない位置に配置され、 上記埋設部材を上記2つの金型で挾持した状態で上記
    2のキャビティ内に上記第1の合成樹脂材料を射出して
    ボディ本体を成形するようにしたことを特徴とする車輌
    用ランプボディの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記埋設部材がランプボディの開口縁全
    周に亘って形成されるレンズ据付部に設けられる溶着部
    材であることを特徴とする請求項1に記載の車輌用ラン
    プボディの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記埋設部材がランプボディにおける端
    子保持部材であることを特徴とする請求項1に記載の車
    輌用ランプボディの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記埋設部材の抜け止め係止部を一方の
    金型に摺動自在に設けられた複数の摺動ピンの摺動によ
    り上記金型から離間するようにした ことを特徴とする請
    求項2又は請求項3に記載の車輌用ランプボディの製造
    方法。
  5. 【請求項5】 第1の合成樹脂材料がポリプロピレン樹
    脂である ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3又は請求項4に記載の車輌用ランプボディの製造方
    法。
JP18954397A 1997-07-15 1997-07-15 車輌用ランプボディの製造方法 Expired - Fee Related JP3329697B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18954397A JP3329697B2 (ja) 1997-07-15 1997-07-15 車輌用ランプボディの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18954397A JP3329697B2 (ja) 1997-07-15 1997-07-15 車輌用ランプボディの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1139904A JPH1139904A (ja) 1999-02-12
JP3329697B2 true JP3329697B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=16243078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18954397A Expired - Fee Related JP3329697B2 (ja) 1997-07-15 1997-07-15 車輌用ランプボディの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3329697B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4756634B2 (ja) * 2005-10-11 2011-08-24 株式会社小糸製作所 車輌用灯具
JP4626575B2 (ja) * 2006-06-16 2011-02-09 市光工業株式会社 車両用灯具のリフレクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1139904A (ja) 1999-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5670108A (en) Method of molding a plastic vessel having a flash trap
JP2004223970A (ja) 合成樹脂製中空体とその射出成形方法および成形用金型
JP3329697B2 (ja) 車輌用ランプボディの製造方法
US6059483A (en) Sealed joint for a multi-component injection molded automotive lamp assembly
GB2304881A (en) Sealing for vehicle lamps
JPH10302512A (ja) 車輌用灯具
JPH0834032A (ja) 中空成形品及びその製造方法
JPH03138116A (ja) 熱交換器用タンクの製造方法
JP5426143B2 (ja) 射出成形体の製造方法
JPH0716945A (ja) 中空体製品の成形方法および成形用金型
JP3012914B2 (ja) 射出成形法による合成樹脂製中空製品およびその製造方法
US20210284248A1 (en) Hole plug
JP4666672B2 (ja) 射出成形体およびその製造方法
JP5122828B2 (ja) 射出成形体の製造方法およびこれにより製造された射出成形体
JP2001232688A (ja) 合成樹脂製中空体の製造方法及び合成樹脂製中空体
JP2920150B2 (ja) 中空体製品の成形方法およびその方法の実施に使用される型装置
JP4074913B2 (ja) 自動車用ウインドウモールディングおよび製造方法
WO2023119766A1 (ja) ベルトモールの製造方法
WO2022168599A1 (ja) ベルトモール及びその製造方法
JP2534876B2 (ja) テ―プカ―トリッジの製造方法
JP3828669B2 (ja) 合成樹脂製中空体の製造方法
JP2001062925A (ja) 成形品及びその製造方法
JP3751078B2 (ja) 中空二重壁成形品およびその製造方法
JP3892625B2 (ja) 中空成形品の接合による成形方法及び装置並びに接合による成形方法により成形される中空成形品
JP2004230794A (ja) 射出成形方法及びその成形金型

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees