JPH1030111A - スカル蓄積防止用製鋼用ランスとスカル清浄方法 - Google Patents

スカル蓄積防止用製鋼用ランスとスカル清浄方法

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JPH1030111A
JPH1030111A JP9091991A JP9199197A JPH1030111A JP H1030111 A JPH1030111 A JP H1030111A JP 9091991 A JP9091991 A JP 9091991A JP 9199197 A JP9199197 A JP 9199197A JP H1030111 A JPH1030111 A JP H1030111A
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skull
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JP9091991A
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Chung S Kim
エス.キム チャン
Ken M Goodson
エム.グッドサン ケン
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Ltv Steel Co Inc
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    • F27D1/16Making or repairing linings increasing the durability of linings or breaking away linings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素転炉における鋼製造のために使用される
酸素上吹精錬用ランス上へのスカル蓄積防止ランスとス
カル蓄積防止方法を提供する。 【解決手段】 自己清浄ランスは、上部端部と下部端部
を有する長手方向軸線に沿って伸びたランス本体と、長
手方向軸線に沿った上部端部から離間した下部端部を含
んでいる。一つないしそれ以上の主ノズルが、この下部
端部に近接して位置し、酸素含有ガスを放出するように
構成され、一つないしそれ以上のスカル除去ノズルが、
下部端部から上方に離間して設けられスカル除去ガスを
放出するように構成されている。このランス本体は、ス
カル除去ノズルから主ノズルに軸線方向に伸びる第一部
分とスカル除去ノズルの上の第二部分を有し、この第一
部分は、第二部分の外周よりも小さい外周を有してい
る。スカル除去ノズルは、長手方向軸線に対して25°
以下の角度で伸びている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鋼プロセスで使
用されるランスへのスカル(溶鋼垢:以下スカルとい
う)の防止に関するもので、特に酸素上吹転炉における
鋼製造のために使用される酸素上吹精錬用ランスのスカ
ルの防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸素上吹転炉(以下BOFという。)に
おける製鋼プロセスで起こる反応の一つは、溶鋼からの
炭素とランスから吹き出される酸素との反応である。こ
の反応は、一酸化炭素ガスとして炭素−酸素反応による
危険な生成物を放出する。一酸化炭素ガスは、精錬プロ
セス全体を通じて様々に異なる量が生成される。典型的
な操業の開始時点では、少量の一酸化炭素ガスしか発生
しない。操業中期での一酸化炭素ガスは、最大量を発生
する。操業末期には、溶鋼中の炭素量が減少し、一酸化
炭素の量は最小量に減少する。
【0003】前述の一酸化炭素ガスが、ランスから噴出
された後燃焼酸素と反応する「後燃焼」(post combusti
on) として知られるプロセスを工業化する試みがなされ
てきた。しかし、精錬の操業初期および末期には、一酸
化炭素ガスの発生が比較的少ないために、この時点でこ
の一酸化炭素ガスと反応させるために噴出される後燃焼
酸素ガスの量は、減少されるか、或いは除去されてしま
う。特に、操業初期および末期に後燃焼酸素を吹き付け
ることは、容器の耐火ライニングを浸食することにな
る。
【0004】精錬プロセス中には、溶鋼中の炭素と反応
する酸素によって膨大な熱が発生し、そして或る程度で
あるが酸素は溶鋼中の鉄と反応する。酸素ガスは、高速
で溶鋼を貫流し、そして一酸化炭素ガスを放出する反応
が起こり、その結果、鋼浴の激しい攪拌を促す。この溶
鋼の激しい攪拌により、溶融金属と酸化物の混合物、通
常スカルとして知られるものが、炉の作業表面およびラ
ンス上に堆積される。水冷ランスと接触するスカルは、
その上で凝固し、そしてそこに付着する。精錬用ランス
上に蓄積したスカルは、ランス重量を増加させ、しかも
ノズル詰まりを起こさせるために望ましいものでなく、
しかも取り除かれなければならない。ランス上のスカル
の付着が増えれば増える程、除去するのが困難になる。
【0005】ランス上に蓄積するスカルの量は、精錬中
に発生する一酸化炭素の量と逆比例する。操業中期には
一酸化炭素が最大になるが、炉はこの時期最高に熱くな
っているためランスに付着するスカルは少ない。スカル
蓄積は、操業初期および末期に最大となる。操業初期で
スラグのない状態および操業末期でのスラグの状態は、
それぞれ炉内で金属の発火(sparking) を引き起こす。
その結果、溶融金属からなるスカルは、ランスに接触
し、そしてランスに強固に付着する。
【0006】ランスからスカルを除去することは、時間
の浪費であり、しかもコストのかかるプロセスである。
典型的なBOF工場では、3人の作業員が、精錬用ラン
スから蓄積したスカルを除去にするために殆どの時間を
費やしている。この作業員達は、最初に金属棒状になっ
たスカルを叩き落とすことによってランスからスカルを
除去することを試みる。この技術は、非効率的で、しか
もランス上に更にスカルを蓄積させることになる。従っ
て、作業員達は、トーチを使用してランスからスカルを
切り取ることになる。
【0007】従来の清浄作業は、多くの不利な点を有し
ている。ランスの清浄化は、作業員が清浄作業の間にB
OFの炉口上に位置しなければならないために危険極ま
りない。トーチによるランス清浄は、特に危険である。
加えて、作業員は時として不測のランス燃焼に見舞われ
る。更に、ランス清浄は、時間の浪費であり、しかもコ
ストがかかる。清浄化プロセスは、通常数時間続き、操
業合間での時間を越えることになる。BOF上でランス
を清浄するよりも、作業員はスカルの付いていない綺麗
なランスの交換を望む。しかしながら、このランス交換
には約1時間もかかる。ランスの清浄化とランス交換に
伴う遅延は、1つを超えるBOFを使用するの工場内で
は許容性が高いであろう。しかしながら、ランス清浄化
が必要となることにより、他のBOFへの予定していな
い操業の転嫁を引き起こす。操業実施の遅れは、最終的
にBOFの稼働率を低下させ、好ましいものでない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、酸素上吹転
炉における鋼製造に使用される精錬用ランス上にスカル
蓄積を防止することに関するものである。実質的に全て
のスカル蓄積は、本発明により構成された自己清浄ラン
スで防止し得る。本発明は、酸素上吹転炉における鋼製
造において実質的な救済を提供する。本発明により精錬
用ランスへのスカルの蓄積は実質的に防止できるため、
時間がかかり、労力と設備が要求される従来のランス清
浄化方法は、本発明方法においては必要でない。加え
て、炉は最高の効率で操業し得る。炉の操業は、時間の
かかるランス清浄化方法或いはそれに起因する不測の交
換等によって遅れたり、或いは阻害されることはない。
【0009】
【課題を解決するための手段】一般的に言えば、本発明
は上部端部および下部端部を有する長手軸方向に延びる
ランス本体を含むランス上にスカルの蓄積を防止するこ
とに関するものである。主ノズルは、下部端部に近い場
所に位置し、そして酸素含有ガスを放出するように構成
されている。上部のスカル除去ノズルは、長手方向軸線
に沿って下部端部から上方に向けて離間しており、スカ
ル除去ガス、好ましくは酸素含有ガスを放出すべく構成
されている。
【0010】第一部分は、前記スカル除去ノズルから主
ノズルに伸びており、第二部分は前記スカル除去ノズル
上に配置される。第一部分は、第二部分の外周より小さ
い外周を有している。第一部分の外周から第二部分の外
周への繋ぎ部は、肩部を形成している。一つの実施形態
においては、前記肩部は、前記長手方向軸線に対して9
0°の角度で伸びている。
【0011】一つの特徴において、本発明は、前記上部
スカル除去ノズルの下に配置された少なくとも1つの中
間部とスカル除去ノズルを含んでいる。前記中間部は、
第一部分の外周より大きく、第二部分の外周より小さい
外周を有している。前記スカル除去ノズルのそれぞれ
は、好ましくは長手方向軸線に対して25°より大きく
ない角度で伸びており、更に好ましくは前記長手方向軸
線に対して5〜25°の範囲である。また、前記スカル
除去用ノズルのそれぞれは、付随した肩部に繋がるノズ
ルオリフィスを含んでいる。この肩部は幅を持ち、そし
て前記スカル除去ノズルは、ランス上に堆積した全ての
スカルを実質的に除去している間に過剰の加熱を避ける
ために或る角度を有している。
【0012】本発明は、ランス上のスカル形成が最大に
なる1操業の初期および末期であってもスカル蓄積を効
果的に防止しうるものである。本発明において、酸素ガ
スは、炉のライニングを浸食する危険性なしに精錬プロ
セス全体を通じてスカル除去ノズルから連続的に放出さ
れる。これに対し、後燃焼酸素は、典型的には、炉のラ
イニング浸食を回避するために操業の初期および末期に
間欠的に減少させるか或いは停止させるためだけに噴出
される。
【0013】本発明による製鋼用ランス清浄方法は、ス
カル除去ノズルからスカル除去ガスを放出する工程を含
んでいる。鋼浴から放出された一酸化炭素とスカル除去
ガスの反応によって熱が発生する。この熱は、好ましく
は、ランス上に蓄積するスカル全部を実質的に防止する
第一ランス部と第二ランス部の両方に付与される。本発
明方法の一つの特徴は、ランスの第一部分に沿って前記
スカル除去ノズルからスカル除去ガスを放出する工程を
含んでいる。このスカル除去ガスは、熱を発生させるた
めに鋼浴から放出された一酸化炭素ガスと反応する。こ
の熱は、ランス上に蓄積するスカル全部を実質的に防止
するためにランス上で作用することを可能とする。
【0014】この方法の一つの特徴は、長手方向軸線に
対して25°以上を超えない角度でもってそれぞれのス
カル除去ノズルからスカル除去ガスを放出する工程を含
んでいる。このスカル除去ガスは、ランスからスカルを
吹き飛ばすためにスカル除去ノズルからスカルに向けら
れる。前記熱は、好ましくは、ランスの第一部分および
第二部分の両方に作用することを可能とする。前記スカ
ル除去ガスは、製鋼プロセス工程全体を通じて放出され
る。
【0015】本発明の他の実施形態は、上記基本的要素
に対する特定の形態および構造上の変形を提供すること
を意図するものである。本発明の可能な限りの変形と同
様に種々の特徴および利点を引用した特別の実施形態
は、添付した図面に関連して一緒に詳細な記述からより
明確に理解されるであろう。
【0016】
【発明の実施の形態】ここで本発明を図面(図1、図2
および図3)を以て説明する。図1および図2は、本発
明によるランス組立体を示すもので、図1および図2の
前記ランス組立体は一体構造物であるが、便宜上、図1
にランス組立体下部、図2にランス組立体上部を分割し
て図示した。本発明により構成させた自己清浄精錬用ラ
ンス組立体は、この全体が10として示されている。前
記ランス組立体10は、外表面13を有するランス本体
12を含んでいる。前記本体12は、長手方向の軸線L
に沿って伸びており、そして上部端部14および下部端
部16を有している。主ノズル18は、オリフィス19
を含み、そして前記下部端部16に近接した位置にあ
る。前記主ノズル18は、酸素上吹転炉において溶融金
属を精錬するために酸素含有ガスを放出するのに使用さ
れる。上部スカル除去ノズル20は、オリフィス21を
含み、そして前記下部端部16より上方に間隔を設けて
いる。このスカル除去ノズル20は、ランス外表面13
に蓄積するスカルを防止するためにスカル除去ガスを放
出するのに使用される。前記ランス組立体は、同様に前
記主ノズルに対して外表面13に沿ってスカル除去ガス
を散布することを容易にする上部階段部22を有してい
る。
【0017】チップ24は、好ましくは、下部端部16
に配置されている。分配部と称する部材26は、前記下
部端部16から遠いところに位置している。すなわち、
分配部26は、前記長手方向軸線Lに沿う前記下部端部
16から間隔を持って離間している。前記主ノズル18
は、前記下部端部16に近い位置、好ましくはチップ2
4内のランスの基部に配置されている。
【0018】前記スカル除去ノズルは、前記分配部26
内で下部端部16から遠いところに位置している。前記
分配部26(図示されている一つのみ)のスカル除去ノ
ズルオリフィス21は、好ましくは前記長手方向軸線L
に対して円周上で均等に離間している。主およびスカル
除去ノズルオリフィスの適切な数が、本発明のランスに
おいて使用されるが、それはこの開示に照らして通常の
技術者にとって明らかであろう。好ましい形として、本
発明のランスは、3〜5個の主ノズルオリフィスと8〜
14個のスカル除去ノズルオリフィスを含んでいる。
【0019】前記スカル除去ノズルオリフィス21は、
前記長手方向軸線Lから外側に向かって放射状に分岐し
ている。前記ノズルオリフィス19、21のそれぞれ
は、それぞれの軸線Aに沿って延びている。本発明のス
カル除去ノズルオリフィスの全ては、前記長手方向軸線
Lに平行するそれぞれの垂直軸線yに対して角度αを持
って伸びている(図3)。酸素含有ガスは、好ましくは
スカル除去ガスとして使用される。しかしながら、熱を
発生して一酸化炭素ガスと反応するのであれば、本発明
における使用目的に対して如何なる種類のガスでも良
い。
【0020】ランス本体12の上部階段部22は、第一
部分28、第二部分29および肩部S1によって限定さ
れている。図1、図2および図3に示されるように、第
一部分28は、第二部分29の外径D2よりも小さい外
径D1を有している。前記第一部分28の外径D1から
第二部分29の外径D2への繋ぎ部は、肩部S2を形成
する。前記第一部分28は、上部スカル除去ノズル20
から主ノズル18まで軸線方向に全長にわたって伸びて
いる。前記第二部分29は、上部スカル除去ノズル20
の上部に、かつ隣接して位置している。この第二部分2
9は、スカル除去ノズル20から軸方向上方に数フィー
ト伸びている。
【0021】ランス本体12は、上部階段部22と下部
端部16の間に少なくとも一つの中間階段部30を含ん
でいる。図3において、中間ランス部31は、第一部分
28の外径D1より大きく、第二部分29の外径D2よ
りも小さい外径D3を有している。前記中間部31は、
第一部分28に沿って配置されている。前記第一部分の
外径D1と中間部分の外径D3の間の繋ぎ部は、肩部S
2を形成する。前記中間階段部30は、スカル除去ノズ
ル21を含んでいる。
【0022】前記肩部S1と肩部S2の間にある中間部
31の長さは、l1 である。前記肩部S2とランス最下
部の間の長さは、l2 である。前記肩部S1は幅m1を
有している。前記肩部S2の幅はm2である。唯一つの
階段部を有する図1および図2に示されたランスにおい
て、上部階段部22は、スカル除去酸素ガスの流れをラ
ンスの主ノズル18に流すことを容易にしている。第一
部分28は第二部分29よりも小さい径を有しているた
めに、スカル除去酸素ガスは、前記第一部分28の全長
に沿って下方に流れる。前記スカル除去ノズル20は、
図3に示されたような手段で連接する肩部に直接接続す
るよう伸びている。これは、同様にランスの第一部分2
8の長さに沿ってスカル除去酸素ガスが流れることを容
易にしている。前記スカル除去酸素ガスが第一部分28
の全長に沿って下方に流れるために、ランスの第一部分
全体が、スカルのない状態(skull-free) に維持され
る。
【0023】予め決められた肩部対角度の関係(shoulde
r-to-angle relationship)は、本発明においては二次的
なノズル角度αと肩部幅mとの間に関係によって決ま
る。この関係は、ランス本体12の過剰な加熱を回避し
つつランス本体12へのスカルの蓄積を実質的に防止す
る関係として定義される。もし、ランス本体が過剰に加
熱されると、その結果、スカーフィング(scarfing)状
態、すなわち、ランスが燃えたり、劣化してしまうこと
が起こる。前記肩部対角度の関係は、スカル除去ノズル
の数、位置およびサイズ、スカル除去ガスにおける酸素
濃度、スカル除去ガス流量および速度、階段部の数、お
よび長さl1 およびl2 の大きさのような他の要因に影
響されてくる。例えば、スカル除去ノズル角度5°に比
較してスカル除去ノズル角度25°では、ランスを実質
的にスカルのない状態にするために流量をほぼ2倍にし
なければならない。
【0024】角度αおよび肩部幅は、本発明の肩部対角
度の関係を満足するどんな値でもとり得る。スカル除去
ノズル角度αおよび肩部幅mは、一つの階段部から他の
階段部で変化する。肩部幅は、例えば、1.27〜4.
08センチ(1/2〜2インチ)、特に2.54〜4.
08センチ(1〜2インチ)、好ましくは約2.54セ
ンチ(約1インチ)の範囲が良い。スカル除去ノズル角
度αは、最も効果的な方法でランスを加熱するため、お
よび炉の耐火ライニングの浸食を防止するために25°
より大きくない角度でなければならない。より好ましく
は、前記スカル除去ノズルオリフィス21は、長手方向
軸線に対して約5〜25°、特に前記長手方向の軸線か
ら16〜25°の範囲内にある角度で伸びている。
【0025】もし、より広い肩部幅mが望まれるなら、
前記角度αはより鋭角に設定されることになる。反対
に、もし、より狭い肩部幅mが望まれるなら、前記角度
αは増やして設定される。肩部幅は、ランス重量の過剰
な増加或いは他に設計制限を超えるようなサイズとすべ
きではない。図3に示されるように、前記肩部は、それ
ぞれの軸線yに対して直角、すなわち、それぞれの軸線
yに対して90°の角度で伸びても良い。同様に、前記
肩部は、図1および図2に示すようにそれぞれの軸線y
に傾いていても良い。肩部対角度の関係を満足する角度
αおよび肩部mを有するランスの構築することによっ
て、また本発明の他のパラメーターによるランス操作に
よって、ランスの第一の部分に実質的にスカル蓄積がな
く、しかもランスの「スカーフィング」および炉の浸食
が回避される。
【0026】ハウジング組立部32は、上部端部14に
配置され、そして通常の技術者に知られたどんな構造で
も良い。前記ハウジング組立部32は、この開示に照ら
して通常の技術者に知られた方法でランス昇降装置(図
示せず)によって支持されている。冷却剤供給パイプ3
4および冷却剤循環パイプ36は、前記ハウジング組立
部32内にある付随する開口部に接続されている。上部
の放射状の外部パイプ38は、前記前記ハウジング組立
部32に溶接されている。前記外部パイプ38の下部端
部は、前記分配部材26の上部環状部に溶接されてい
る。
【0027】下部の放射状最外側のパイプ40は、分配
部材26の下部の放射状最外側の環状部に上部端部で溶
接されている。前記パイプ40の下部端部は、前記チッ
プ24の上部の放射状最外側の環状部に溶接されてい
る。前記パイプ40の上部端部および前記パイプ38の
下部端部は、肩部S1によって連結されている。前記パ
イプ38に同心円状で内方に間隔を持ったものは、前記
ハウジング組立部32の上部端部で連結された上部放射
状中間パイプ42である。その下部端部で前記中間パイ
プ42は、前記分配部材26に溶接されている。下部放
射状中間パイプ44は、前記パイプ40に同心円状で内
方に離間している。前記パイプ44の上部端部は、前記
分配部材26に溶接されている。前記パイプ44の下部
端部は、前記チップ24の放射状中間環状部に溶接され
たスリーブ46に係合している。
【0028】ガス入口パイプ48は、前記ハウジング組
立部32の上部端部に配置され、そしてこの開示に照ら
して通常の技術者に知られた方法で、ガス源に接続され
るように、そこから上方に伸びている。上部放射状の最
内側パイプ50は、前記パイプ42に同心円状で内方に
離間している。このパイプ50は、前記ガス入口パイプ
48と流体が連通するよう前記ハウジング組立部32に
接続されている。
【0029】前記パイプ50の上部端部は、前記分配部
材26の上部環状部に溶接されている。スリーブ52
は、前記分配部材26の上部放射状の最内部から上方に
伸びている。前記下部中間パイプ44の内部においてパ
イプ44の同芯に下部放射状最内側パイプ54が配置さ
れる。このパイプ54の上部端部は、前記スリーブ52
に係合している。このパイプ54の下部端部は、前記チ
ップ24の放射状の最も内側の環状部に接続されてい
る。
【0030】メインガス流の通路56は、ガス入口パイ
プ48、パイプ50およびパイプ54を含むランスの各
部材によって決められている。この通路56は、ランス
を通る加圧されたガスの単一の流れをもって主ノズル1
8およびスカル除去ノズル20の両方を備えている。前
記ガスは、ガス源からガス入口パイプ48に流れ、そし
て前記通路56を通る。
【0031】冷却剤取入通路58および冷却剤吐出通路
60は、図1および図2に示したランス組立体10によ
って形成されている。水のような冷却剤は、冷却剤供給
装置(図示せず)から前記冷却剤取入通路58を通って
前記チップ24に流し、そして前記冷却剤吐出通路60
を通って前記冷却剤供給装置に戻る。図1および図2に
示される単一循環ランス組立体10は、本発明を実施す
るために適切なランス組立体の単なる一つの例である。
本発明は、同様に、この技術分野では良く知られた二重
循環ランス組立体のような他の精錬用ランスにも適用で
きる。単一および二重循環酸素吹錬ランス設計の例とし
て、米国特許第3,620,455号がある。本発明の
特徴を含むように構成された二重循環ランスにおいて、
この特許のスカル除去ノズル20はスカル除去流体通路
と流体連通されよう。メインのガス流通路56は、主ノ
ズル18のみに導かれ、そして前記スカル除去流体通路
およびスカル除去ノズル20を持つ流体通路から分離さ
れることになろう。前記スカル除去ノズル20を通るガ
ス流は、前記主ノズル18を通るガス流とは別個に制限
し得るべく構成されよう。
【0032】単一構造および二重循環構造の何れの作動
においても、酸素ガスは主ノズル18にメイン通路56
を介して吹き込まれる。前記スカル除去ガスは、精錬プ
ロセスの初期から末期まで連続的に前記スカル除去ノズ
ルオリフィス21を通って吹き込まれる。前記スカル除
去ガスは、スカル除去ノズルオリフィス21を介して導
入され、オリフィス21より第一部分28に沿って流通
し、主ノズル18に流れる。
【0033】以下は、前記ランス組立体10の構造的な
設計の一例を示す。自己清浄精錬用ランス10は、適切
な長さ、例えばその長さにおいてほぼ23.4m(78
フィート)であっても良い。このランスは、典型的には
炉内に5.4m(18フィート)伸びて、鋼で構成され
ている。前記上部階段部22のスカル除去ノズル20
は、ランス上の全てのスカル蓄積を実質的に防止するた
めに、ランスの最下部から上方に適当な距離を持って離
間している。この目的のために、スカル除去ノズルは、
好ましくはランスの最下部から1.8mないし2.4m
(6ないし8フィート)離間している。前記ランスのパ
イプは、例えば、直径で15.24〜20.32cm
(6〜14インチ)の範囲である。一つの例として、第
二部分29の上部放射状最外側パイプ38は、その直径
で14インチであり、前記第一部分28の下部放射状最
外側パイプ40は、その直径で25.4cm(10イン
チ)である。これは、肩部が5.08cm(2インチ)
幅であることに結果的になる。スカル除去部分およびチ
ップ部におけるノズルオリフィスは、どんな直径でも良
い。例えば、前記スカル除去ノズルオリフィスは、その
直径で約1.27cm(1/2インチ)であり、主ノズ
ルオリフィスは、その直径で約5.08cm(2イン
チ)であっても良い。
【0034】一つないしそれ以上の前記中間階段部30
は、BOFが炉内で熱について特殊な熱力学或いは化学
反応によって誘起される発火の問題を有する場合、スカ
ル除去ノズルがランスの基部から約2.4m(8フィー
ト)以上に位置された場合や広角のスカル除去ノズル角
度或いは低流量が使用された場合を含むような状況下に
おいては前記上部階段部分22の下に配置される。
【0035】以下の記述は、本発明の特徴を実施するラ
ンスについての典型的な操業条件を提示するものであ
る。単一および二重循環ランスの両者について、スカル
除去ノズルオリフィスを流れる流量は約500〜150
0SCFM(SCFM:ガス流量を表す単位で、ft3/mi
n 。1FCMF=0.028317ft3/min )の範囲である。スカル除
去ノズル角度5°では、500SCFMの流量が使用さ
れるが、一方、スカル除去ノズル角度25°では、少な
くとも1000SCFMの流量が要求される。単一循環
ランスにおいて、スカル除去酸素ガスは約マッハ1の速
度で吹き付けられるが、一方、二重循環ランスにおいて
は、スカル除去酸素ガスは約マッハ0.1〜1.0の速
度で吹き付けられる。
【0036】一つの或る特定の例においては、本発明に
より構成された単一循環ランスは、ランスの最基部から
1.8m(6フィート)離れた10本のスカル除去ノズ
ルを有し、それぞれは、対応する垂直軸線に対して18
°の角度をもって伸びている。前記ランスを流れるスカ
ル除去ガス容量は、500SCFMの流量であった。5
日間の試験実施の間に96回の操業が行われたが、ラン
ス上への実質的なスカル蓄積は殆ど防止し得た。
【0037】理論上限定する意図はないが、ランス上へ
のスカル蓄積は一義的には2つのメカニズム、流体流
(比較的高速および高流量でランスに沿って流れるスカ
ル除去酸素ガスの吹き付け)およびランス外表面の加
熱、で防止されるものと考えられる。スカル除去酸素ガ
スが比較的高速および高流量であることから、前記スカ
ル除去酸素ガスは、ランスの第一部分28上に堆積した
スカルをランスから物理的に吹き飛ばし得るものであ
る。第二ランス部29は、上部スカル除去ノズル20の
上方位置に配置されているために、そこでのスカル蓄積
は前記流体流メカニズムによっては除去しえないことに
なる。
【0038】溶鋼から放出された一酸化炭素ガスは、ラ
ンスから吹き出されたスカル除去酸素と反応して熱を発
生する。この反応で発生した熱は、ランスの第一および
第二部分の両方の外表面13上で作用するような熱を形
成する。前記ランスの外表面13は、スカルとランス間
の結合力が弱められる温度まで加熱される。この外表面
13の加熱は、前記第一部分28よりも第二部分の方が
より低い温度になるように行われる。加熱されたランス
の第一部分上に形成するスカルは、そこに非常に弱く付
着し、そしてランスの動きでランスからスカルが落ちる
ようになる。
【0039】同様に、前記スカル除去ノズル20の上の
第二部分に形成するスカルは、第一部分における付着よ
りは多少強いけれども、弱く付着する。従って、前記第
二部分には多少のスカルが炉内にある間だけ一時的に蓄
積する。このような場合には、ランスを炉内から引き上
げ、棒でランスを叩くと第二部分29から容易にスカル
の蓄積を除去しうる。スカルは、炉の操業を遅延させる
ことなく前記第二部分から瞬時に、かつ容易に除去され
る。
【0040】以上のように、本発明を特定の好ましい形
態で説明したが、この説明は単なる例示であり、本発明
の要旨および範囲を逸脱することなく種々の変更が当業
者により可能であり、これは本発明に包含されるもので
ある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、酸素上
吹転炉における鋼製造において、従来の時間と労力を要
し、しかも新たな設備が要求されるランスおよび清浄化
方法に比較して、精錬用ランスに蓄積したスカルを迅速
かつ容易に防止かつ除去できるため、炉は最高の効率で
操業可能となり、時間のかかるランス清浄或いはそれに
起因する不測のランス交換等によって遅れたり、或いは
阻害されることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって構成されたランス組立体下部の
縦断面図である。
【図2】本発明によって構成されたランス組立体上部の
縦断面図である。
【図3】図1および図2のランス組立体の一つに実施態
様に関連する模式図である。
【符号の説明】
10…ランス組立体 12…ランス本体 13…ランス本体外表面 14…上部端部 16…下部端部 18…主ノズル 19…主ノズルオリフィス 20…上部スカル除去ノズル 21…スカル除去ノズルオリフィス 22…上部階段部 24…チップ 26…分配部材 28…第一部分 29…第二部分 30…中間階段部 31…中間ランス部 32…ハウジング組立部 34…冷却剤供給パイプ 36…冷却剤循環パイプ 38…外部パイプ 40…最外側パイプ 42…中間パイプ 44…下部中間パイプ 46、52…スリーブ 48…ガス入口パイプ 50、54…最内側パイプ 56…ガス流通路 58…冷却剤取入通路 60…冷却剤吐出通路 D1、D2、D3…外径 S1、S2、S3…肩部

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランス上にスカル蓄積を防止する製鋼用
    自己清浄ランスであって、該ランスは、 上部端部と下部端部を有する長手方向軸線に沿って伸び
    るランス本体と、 主ノズルが酸素含有ガスを放出するよう構成され、前記
    下部端部に近接して設けた一つないしそれ以上の主ノズ
    ルと、そして、 前記長手方向軸線に沿って伸びた前記下部端部から上方
    に離間し、スカル除去ガスを放出するための一つないし
    それ以上のスカル除去ノズルを含み、前記ランス本体
    は、スカル除去ノズルから前記主ノズルに軸線方向に伸
    びる第一部分を有すると共に、前記スカル除去ノズルの
    上に第二部分を有し、前記ランス本体はその外周が前記
    第二部分の外周よりも小さいことを特徴とする製鋼用自
    己清浄ランス。
  2. 【請求項2】 前記上部スカル除去ノズルの下に配置さ
    れた少なくとも一つの中間部分とスカル除去ノズルとを
    有し、前記中間部分は第一部分の外周より大きく、前記
    第二部分の外周より小さい外周を有することを特徴とす
    る請求項1記載の自己清浄ランス。
  3. 【請求項3】 前記第一部分の外周から前記第二部分の
    外周への繋ぎ部が肩部を形成し、そして前記スカル除去
    ノズルが前記肩部に係合するノズルオリフィスを含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の自己清浄ランス。
  4. 【請求項4】 前記肩部が、長手方向軸線に対して90
    °の角度で伸びていることを特徴とする請求項3記載の
    自己清浄ランス。
  5. 【請求項5】 前記第一部分の外周から前記第二部分の
    外周への繋ぎ部が肩部を形成し、前記肩部は幅を有し、
    かつスカル除去ノズルがランス上の全てのスカル蓄積を
    実質的に除去する間にランスの過剰の加熱を避けるため
    にある角度を有していることを特徴とする請求項1記載
    の自己清浄ランス。
  6. 【請求項6】 前記スカル除去ノズルは、長手方向軸線
    に対して25°より大きくない角度で延びていることを
    特徴とする請求項1記載の自己清浄ランス。
  7. 【請求項7】 前記スカル除去ノズルは、長手方向軸線
    に対して約5〜25°の範囲にある角度で伸びているこ
    とを特徴とする請求項1記載の自己清浄ランス。
  8. 【請求項8】 前記肩部が、約1/2〜2インチの範囲
    の幅を有していることを特徴とする請求項3記載の自己
    清浄ランス。
  9. 【請求項9】 前記スカル除去ノズルが、酸素含有ガス
    を放出するに適合していることを特徴とする請求項1記
    載の自己清浄ランス。
  10. 【請求項10】 ランス上にスカル蓄積を防止する製鋼
    用自己清浄ランスであって、該ランスは、 上部端部分と下部端部を有する長手方向軸線に沿って伸
    びるランス本体と、 主ノズルが酸素含有ガスを放出すべく構成された前記下
    部端部に近接して設けた一つないしそれ以上の主ノズル
    と、そして、 前記長手方向軸線に沿って伸びた前記下部端部から上方
    に離間し、スカル除去ガスを放出すべく構成された一つ
    ないしそれ以上のスカル除去ノズルとを有し、このスカ
    ル除去ノズルは、前記長手方向軸線に対して25°より
    大きくない角度で伸びていることを特徴とする製鋼用自
    己清浄ランス。
  11. 【請求項11】 前記ランス本体が、前記スカル除去ノ
    ズルから前記主ノズルに伸びる第一部分を有し、かつ前
    記ランス本体が前記スカル除去ノズルの上にある第二部
    分を有し、前記第一部分は前記第二部分の外周よりも小
    さい外周を有していることを特徴とする請求項10記載
    の自己清浄ランス。
  12. 【請求項12】 前記上部スカル除去ノズルの下に配置
    された少なくとも一つの中間部分とスカル除去ノズルと
    を有し、前記中間部分は第一部分の外周より大きく、前
    記第二部分の外周より小さい外周を有することを特徴と
    する請求項11記載の自己清浄ランス。
  13. 【請求項13】 前記第一部分の外周から前記第二部分
    の外周への繋ぎ部が肩部を形成し、そして前記スカル除
    去ノズルが前記肩部に係合するノズルオリフィスを含む
    ことを特徴とする請求項10記載の自己清浄ランス。
  14. 【請求項14】 前記肩部が、長手方向軸線に対して9
    0°の角度で伸びていることを特徴とする請求項13記
    載の自己清浄ランス。
  15. 【請求項15】 前記第一部分の外周から前記第二部分
    の外周への繋ぎ部が肩部を形成し、前記肩部は幅を有
    し、かつスカル除去ノズルがランス上の全てのスカル蓄
    積を実質的に除去する間にランスの過剰の加熱を避ける
    ためにある角度を有していることを特徴とする請求項1
    0記載の自己清浄ランス。
  16. 【請求項16】 前記スカル除去ノズルは、長手方向軸
    線に対して約5〜25°の範囲にある角度で伸びている
    ことを特徴とする請求項10記載の自己清浄ランス。
  17. 【請求項17】 前記肩部が、約1/2〜2インチの範
    囲の幅を有していることを特徴とする請求項13記載の
    自己清浄ランス。
  18. 【請求項18】 前記スカル除去ノズルが、酸素含有ガ
    スを放出すべく構成されていることを特徴とする請求項
    10記載の自己清浄ランス。
  19. 【請求項19】 ランス上にスカル蓄積を防止する製鋼
    用自己清浄ランスであって、該ランスは、 上部端部と下部端部を有する長手方向軸線に沿って延び
    るランス本体と、 主ノズルが酸素含有ガスを放出すべく構成された前記下
    部端部に近接して設けた一つないしそれ以上の主ノズル
    と、そして、 前記長手方向軸線に沿って伸びた前記下部端部から上方
    に離間した一つないしそれ以上のスカル除去ノズルとを
    有し、前記スカル除去ノズルは酸素含有ガスを放出すべ
    く構成されたものであって、このスカル除去ノズルは、
    前記長手方向の軸に対して25°より大きくない角度で
    伸び、そして、 更にランスは、前記スカル除去ノズルから前記主ノズル
    に軸方向に伸びる第一部分と、前記スカル除去ノズルの
    上に配置された第二部分を含み、前記第一部分が前記第
    二部分の外周よりも小さい外周を有することを特徴とす
    る製鋼用自己清浄ランス。
  20. 【請求項20】 長手方向の軸に沿って上部端部から離
    間した下部端部を有する製鋼用ランスの清浄方法であっ
    て、 前記長手方向軸線に沿った主ノズルから上方に離間した
    一つないしそれ以上のスカル除去ノズルからスカル除去
    ガスを放出する工程、 前記第一部分が前記第二部分の外周よりも小さい外周を
    有し、前記スカル除去ノズルと前記主ノズルの間に伸び
    るランスの第一部分に沿ってスカル除去ガスを向ける工
    程、 熱を発生させるために、鋼浴から放出される一酸化炭素
    ガスに前記スカル除去ガスを反応させる工程、および、 前記熱がランス上の全てのスカル蓄積を実質的に防止す
    るために前記ランス上に作用させることを可能にする工
    程、を含むことを特徴とする製鋼用ランスの清浄方法。
  21. 【請求項21】 前記長手方向軸線に対して25°より
    大きくない角度で前記スカル除去ノズルからスカル除去
    ガスを指向させることを特徴とする請求項20記載の製
    鋼用ランスの清浄方法。
  22. 【請求項22】 前記ランスからスカルを吹き飛ばすた
    めに前記スカル除去ノズルから前記ガスを指向させるこ
    とを特徴とする請求項20記載の製鋼用ランスの清浄方
    法。
  23. 【請求項23】 前記ランスの第一および第二部分上で
    前記熱を作用させることを可能とすることを特徴とする
    請求項20記載の製鋼用ランスの清浄方法。
  24. 【請求項24】 前記スカル除去ガスを全製鋼プロセス
    を通じて放出することを特徴とする請求項20記載の製
    鋼用ランスの清浄方法。
  25. 【請求項25】 前記スカル除去ガスが酸素含有ガスで
    あることを特徴とする請求項20記載の製鋼用ランスの
    清浄方法。
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