JPH10300962A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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JPH10300962A
JPH10300962A JP10452697A JP10452697A JPH10300962A JP H10300962 A JPH10300962 A JP H10300962A JP 10452697 A JP10452697 A JP 10452697A JP 10452697 A JP10452697 A JP 10452697A JP H10300962 A JPH10300962 A JP H10300962A
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JP
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glass plate
silicon oxide
core layer
silicon substrate
optical waveguide
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Tomiyuki Arakawa
富行 荒川
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成時間を短縮するとともに、形成時の熱の
負荷を抑えて、シリコン基板の反りや歪み、変形が低減
し、光の減衰及び光ファイバとの調芯を高精度に行うこ
とができる光導波路の製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板11上に下部クラッド層と
なる酸化シリコンを主成分とするガラス板12及びコア
層となる酸化シリコンを主成分とするガラス板13を順
次積層する工程と、熱処理することにより、前記シリコ
ン基板11、各ガラス板12,13間を貼り合わせる工
程と、前記コア層となる酸化シリコンを主成分とするガ
ラス板13を加工する工程と、上部クラッド層となる酸
化シリコン膜15を堆積する工程とを順に施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光導波路の製造方
法に係り、特に、酸化シリコン光導波路におけるクラッ
ド層及びコア層の形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、文献名:NTT R&D Vol.40,N
o.2 1991,第199〜204頁に開示されるも
のがあった。図8はかかる従来の光導波路の製造工程断
面図である。
【0003】(1)まず、図8(a)に示すように、光
ファイバ作製時と同じ気体状原料(主成分:四塩化シリ
コン)を酸水素炎中で加水分解して得られるガラス微粒
子(粒径約0.1μm)を得て、これをシリコン基板1
上に吹き付け堆積させる。すると、シリコン基板1上に
SiO2 膜2、SiO2 −GeO2 微粒子膜3が形成さ
れる。
【0004】(2)次に、図8(b)に示すように、S
iO2 −GeO2 微粒子膜(ガラス微粒子膜)3を電気
炉中で高温に加熱し、シリコン基板1上を覆う透明なガ
ラス膜とする。ガラス微粒子膜3の組成(ドーパント濃
度)を変えることにより、下部クラッド層4、上部のコ
ア層5を形成し、2層構造の光導波膜とする。 (3)次に、図8(c)に示すように、反応性イオンエ
ッチングにより、上部のコア層5の不要部分を除去し
て、リッジ状のコア部6を残す。
【0005】(4)次に、図8(d)に示すように、コ
ア部6を覆うように上部クラッド層7を火炎加水分解堆
積(FHD)工程により形成する。 (5)最後に、図8(e)に示すように、電気炉中で高
温に加熱し、上部クラッド層7の透明ガラス化を行う。
つまり、透明ガラス化された上部クラッド層8が完成す
る。
【0006】このように、光導波路におけるクラッド層
及びコア層の成形方法は、四塩化シリコンを酸水素炎中
で加水分解して得られる酸化シリコンガラス微粒子(粒
径約0.1μm)を、シリコン基板上に吹き付け堆積さ
せ、次に、酸化シリコンガラス微粒子膜を電気炉中で高
温に加熱し、透明な酸化シリコンガラス膜として、酸化
シリコンガラス微粒子膜の組成を変えることにより、ク
ラッド層とコア層を形成するものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の光導波路におけるクラッド層及びコア層の形成
法では、酸化シリコンガラス微粒子膜を1200℃以上
の高温にして溶融し、透明膜を形成するために、熱応力
が発生し、シリコン基板が反ったり歪んだりしてしま
う。そのため、酸化シリコンガラス微粒子膜の内部応力
に分布が生じ、屈折率の面内分布をもたらす。その結
果、歩留まりが悪いばかりでなく、光の散乱要因となっ
ていた。
【0008】また、シリコン基板の歪みのため、光ファ
イバとの調芯は容易ではなかった。さらに、酸化シリコ
ンガラス微粒子膜の表面が荒れ易く、光の散乱要因とな
っていた。そこで、本発明は、上記問題点を除去し、形
成時間を短縮するとともに、形成時の熱の負荷を抑え
て、シリコン基板の反りや歪み、変形を低減し、光の減
衰及び光ファイバとの調芯を高精度に行うことができる
光導波路の製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕光導波路の製造方法において、シリコン基板上に
下部クラッド層となる酸化シリコンを主成分とするガラ
ス板及びコア層となる酸化シリコンを主成分とするガラ
ス板を順次積層する工程と、熱処理することにより、前
記シリコン基板、各ガラス板間を貼り合わせる工程と、
前記コア層となる酸化シリコンを主成分とするガラス板
を加工する工程と、上部クラッド層となる酸化シリコン
膜を堆積する工程とを順に施すようにしたものである。
【0010】〔2〕光導波路の製造方法において、シリ
コン基板上にコア層を埋め込んだ下部クラッド層となる
酸化シリコンを主成分とするガラス板及び上部クラッド
層となる酸化シリコンを主成分とするガラス板を順次積
層する工程と、熱処理することにより、前記シリコン基
板、各ガラス板間を貼り合わせる工程とを順に施すよう
にしたものである。
【0011】〔3〕上記〔1〕及び〔2〕記載の光導波
路の製造方法において、ガラス板の厚さを研磨すること
により、厚みを調整するようにしたものである。 〔4〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光導波路の製造方法
において、ガラス板を垂直方向に電界を印加して貼り合
わせるようにしたものである。 〔5〕上記〔2〕記載の光導波路の製造方法において、
ガラス板にイオン注入することにより、コア層を形成す
るようにしたものである。
【0012】〔6〕上記〔3〕記載の光導波路の製造方
法において、研磨後にプラズマを用いてガラス板の表面
を平坦にするようにしたものである。 〔7〕上記〔3〕記載の光導波路の製造方法において、
研磨後に加熱処理により、ガラス板の表面を平坦にする
ようにしたものである。
【0013】 〔発明の詳細な説明〕
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
第1実施例を示す光導波路の製造工程断面図である。図
1を参照しながら本発明の第1実施例を示す光導波路の
製造方法について説明する。
【0015】〔1〕まず、図1(a)に示すように、シ
リコン基板11を、硫酸と過酸化水素を1:1に混合し
た温度120℃の溶液により洗浄する。次に、純水によ
り1%に希釈したフッ化水素酸溶液により20秒間洗浄
する。続いて、純水により洗浄する。 〔2〕次に、図1(b)に示すように、下部クラッド層
となる厚さ20μmの酸化シリコンガラス板12を硫酸
と過酸化水素を1:1に混合した温度120℃の溶液に
より洗浄する。
【0016】〔3〕同様に、図1(c)に示すように、
コア層となる厚さ8μmの酸化シリコンガラス板13
を、硫酸と過酸化水素を1:1に混合した温度120℃
の溶液により洗浄する。ここで、下部クラッド層となる
酸化シリコンガラス板12は、屈折率が1.460の酸
化シリコンから成り、コア層となる酸化シリコンガラス
板13は屈折率が1.463となるように、酸化シリコ
ンにゲルマニウムがドープされている。
【0017】ガラス板の厚さ、屈折率、及び屈折率の差
は、所望の光回路が所望の波長により形成可能となるよ
うな値を選択する。この屈折率と屈折率の差は、酸化シ
リコンガラス板にドープする材料、例えば、燐、フッ素
等を所望の屈折率が得られる量をドープしたガラス板を
用いる。 〔4〕次に、図1(d)に示すように、シリコン基板1
1の上に下部クラッド層となる酸化シリコンガラス板1
2、コア層となる酸化シリコンガラス板13の順に載せ
る。
【0018】次に、これらを石英炉の中にシリコン基板
11を下にして設置する。次に、窒素ガス雰囲気中、あ
るいは酸素ガス雰囲気中で10分間熱処理する。熱処理
の温度は、図2に示すように、温度が高いほど表面エネ
ルギーが大きくなり、シリコン基板11、下部クラッド
層となる酸化シリコンガラス板12、コア層となる酸化
シリコンガラス板13の基板、各ガラス板間で、Si−
O結合、Si−Si結合が生じ、貼り合わせ強度が強固
になる。
【0019】しかしながら、コア層にドープした屈折率
制御のための不純物は、熱処理が高温、長時間になるほ
ど拡散し易くなる。そのため、低温で貼り合わせること
が望ましい。熱処理温度が300℃以下であっても、水
素結合及びファンデルワールス力により、シリコン基板
11と下部クラッド層となる酸化シリコンガラス板1
2、コア層となる酸化シリコンガラス板13は結合す
る。
【0020】この熱処理中に、図3に示すように、電極
21,22を配置し、これらの間に直流電源23を接続
して、シリコン基板11の垂直方向に数十から数百V/
cmの電界を印加しても良い。この場合、電界が強いほ
ど熱処理温度を下げることができる。例えば、1100
℃で電界を印加しない場合と、850℃で300V/c
mの電界を印加した場合には、同一の貼り合わせ強度が
得られる。
【0021】ここで、下部クラッド層及びコア層となる
酸化シリコンガラス板12,13の厚さが所望の厚さで
ない場合には、次の方法により厚さを調整する。シリコ
ン基板11上に、下部クラッド層あるいはクラッド層の
上にコア層となる酸化シリコンガラス板12,13を貼
り合わせた後、所望の厚さまで研磨する。研磨には、例
えば、化学的機械研磨装置を用いる。例えば、図4に示
すように、酸化シリコンガラス板12,13の表面は加
圧された状態で研磨剤32が流動している研磨布31に
押し付けられる。酸化シリコンガラス板12,13は研
磨布31上で回転しながら、その表面が研磨されてい
く。研磨速度は約0.2μm/分で、研磨後の厚さの均
一性は約1%である。
【0022】膜厚はプリズムカプラを用いて測定し、所
望の厚さまで研磨する。研磨後は、研磨剤32を除去す
るために洗浄する。この時、ブラシを併用すると研磨剤
除去効果が増す。洗浄後は、スピン乾燥させるか乾燥窒
素をガラス表面に吹き付け、表面の水分を除去する。研
磨によっても所望の平坦度、平面度が得られない場合に
は、次の方法によりガラス表面を光の散乱が低減される
程度に、平坦にし、かつ、平坦度を向上させる。
【0023】(A)プラズマエッチングを用いる。図5
に示すように、電極41,42を配置して、これらの間
に交流電源43を接続して、プラズマ52を発生させ、
CHF3 ガスにより酸化シリコンガラス板51の表面を
局所的にエッチングする。ノズルの直径は目的の精度と
生産性に見合った、例えば、3mmから30mmを用い
る。
【0024】(B)温度1000℃から1200℃で数
秒から数分間加熱する。この温度では酸化シリコンガラ
ス板51の表面は粘性流動のため、凹凸が低減され滑ら
かになり、光の散乱要因を低減することが可能となる。 (C)上記(A)と(B)を並行して実施する。または
(A)の次に(B)、(B)の次に(A)を実施する。
【0025】〔5〕次に、図1(e)に示すように、一
般に用いられている露光技術と反応性イオンエッチング
法により、下部クラッド層上のコア層となる酸化シリコ
ンガラス板13を加工する。コア層の上にレジスト(図
示なし)を塗布する。ここで、レジストの下に酸化シリ
コンより、エッチング速度の十分遅い、例えは、シリコ
ン膜を形成してもよい。次に、所望のパターンを形成し
たマスクを通して露光する。
【0026】現像後、CHF3 ガスを用いて、反応性イ
オンエッチングにより、コア層をパターニングする。次
に、レジストを除去すると、コア14が形成される。 〔6〕次に、図1(f)に示すように、一般に用いられ
ている化学気相堆積法により、テトラエトキシシランを
原料とし、上部クラッド層となる厚さ20μmの酸化シ
リコン膜15を堆積する。
【0027】このように、第1実施例によれば、下部ク
ラッド層及びコア層を、酸化シリコンガラス板の貼り合
わせにより形成するようにしたので、従来の下部クラッ
ド層及びコア層形成に比べ、形成時間を1/10に低減
させることができる。また、形成時の熱の負荷が、従来
に比べ、約1/5に低減されているので、熱応力が小さ
くなり、シリコン基板の反りや歪み、変形が低減され、
更に、コア層とクラッド層の界面の凹凸が低減され、図
6に示すように、従来の方法に比べ、光の減衰が約1/
2に抑制される。更に、光ファイバとの調芯も高精度に
行うことができる。
【0028】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。図7は本発明の第2実施例を示す光導波路の製造工
程断面図である。以下、図7を参照しながら本発明の第
2実施例を示す光導波路の製造方法について説明する。 〔1〕まず、図7(a)に示すように、シリコン基板6
1を、硫酸と過酸化水素を1:1に混合した温度120
℃の溶液により洗浄する。
【0029】次に、純水により1%に希釈したフッ化水
素酸溶液により20秒間洗浄する。続いて、純水により
洗浄する。 〔2〕次に、図7(b)に示すように、下部クラッド層
63及びコア層64となる厚さ20μmの酸化シリコン
ガラス板62を、硫酸と過酸化水素を1:1に混合した
温度120℃の溶液により洗浄する。
【0030】ここで、下部クラッド層63となるガラス
板62は、屈折率が1.460の酸化シリコンから成
り、コア層64は下部クラッド層63となる酸化シリコ
ンガラス板62に屈折率が1.463となるように、ゲ
ルマニウムを所望のパターン形状にイオン注入すること
により形成する。酸化シリコンガラス板62の厚さ、屈
折率、及び屈折率の差は、所望の光回路が、所望の波長
により形成可能となるような値を選択する。この屈折率
と屈折率の差は、酸化シリコンガラス板62にドープす
る材料、例えば、燐、フッ素等を所望の屈折率が得られ
る量をイオン注入したガラス板を用いる。
【0031】〔3〕次に、図7(c)に示すように、上
部クラッド層用ガラス板65を硫酸と過酸化水素を1:
1に混合した温度120℃の溶液により洗浄する。この
上部クラッド層用ガラス板65は、屈折率が1.46
0、厚さ20μmである。 〔4〕次に、図7(d)に示すように、シリコン基板6
1の上にコア層64を形成した下部クラッド層63とな
るガラス板62、上部クラッド層用ガラス板65の順に
載せる。次に、これらをチャンバーの中にシリコン基板
61を下にして設置する。
【0032】次に、窒素ガス雰囲気中、あるいは酸素ガ
ス雰囲気中で10分間熱処理する。熱処理の温度は、図
2に示すように、温度が高いほど表面エネルギーが大き
くなり、シリコン基板61、下部クラッド層63となる
ガラス板62、上部クラッド層用ガラス板65の基板、
各ガラス間で、Si−O結合、Si−Si結合が生じ、
貼り合わせ強度は強固になる。
【0033】しかしながら、コア層64にイオン注入し
た屈折率抑制のための不純物は高温、長時間になるほど
拡散し易くなる。そのため、低温で貼り合わせることが
望ましい。この熱処理中にシリコン基板61の垂直方向
に、数十から数百V/cmの電界を印加しても良い。こ
の場合、電界が強いほど熱処理温度を下げることができ
る。例えば、1100℃で電界を印加しない場合と、8
50℃で300V/cmの電界を印加した場合には、同
一の貼り合わせ強度が得られる(図3参照)。
【0034】また、熱処理温度が300℃以下であって
も、水素結合及びファンデルワールス力により、シリコ
ン基板61と下部クラッド層63となるガラス板62、
上部クラッド層用ガラス板65は結合する。ここで、下
部クラッド層63となるガラス板62及び上部クラッド
層用ガラス板65の厚さが、所望の厚さでない場合に
は、次の方法により厚さを調整する。
【0035】下部クラッド層63となるガラス板62あ
るいは上部クラッド層用ガラス板65とシリコン基板6
1を貼り合わせた後、所望の厚さまで研磨する(図4参
照)。研磨には、例えば、化学的機械研磨装置を用い
る。ガラス板の表面は加圧された状態で研磨剤が流動し
ている研磨布に押し付けられる。ガラス板は研磨布上で
回転しながら、その表面が研磨されていく。研磨速度は
約0.2μm/分で、研磨後の厚さの均一性は約1%で
ある。
【0036】膜厚はプリズムカプラを用いて測定する。
研磨後は研磨剤を除去するために洗浄する。この時、ブ
ラシを併用すると研磨剤除去効果が増す。洗浄後は、ス
ピン乾燥させるか、乾燥窒素をガラス表面に吹き付け、
表面の水分を除去する。研磨によっても所望の平坦度、
平面度が得られない場合には、次の方法によりガラス表
面を光の散乱が低減される程度に平坦にし、かつ平坦度
を向上させる。
【0037】(A)プラズマエッチングを用いる。図5
に示すように、ブラズマを発生させ、CHF3 ガスによ
りガラス板表面を局所的にエッチングする。ノズルの直
径は目的の精度と生産性に見合った、例えば、3mmか
ら30mmを用いる。 (B)温度1000℃から1200℃で数秒から数分間
加熱する。この温度ではガラス板の表面は粘性流動のた
め、凹凸が低減され滑らかになり、光の散乱要因を低減
することが可能となる。
【0038】(C)上記(A)と(B)を並行して実施
する。または(A)の次に(B)、(B)の次に(A)
を実施する。このように、第2実施例によれば、下部ク
ラッド層、上部クラッド層及びコア層を、酸化シリコン
ガラス板の貼り合わせにより形成するようにしたので、
従来のクラッド層、及びコア層形成に比べ、形成時間を
1/15に低減させることができる。
【0039】また、形成時の熱の負荷が、従来に比べ、
約1/10に低減されているので、熱応力が小さくな
り、シリコン基板の反りや歪み、変形が低減され、更
に、コア層とクラッド層の界面の凹凸が低減され、図6
に示すように、従来の方法に比べ、光の減衰が約1/4
に抑制される。更に、光ファイバとの調芯も高精度に行
うことができる。
【0040】上記した第1及び第2の実施例では、シリ
コン基板を用いたが、ガラス板を基板に用いても同様の
効果を奏することができる。なお、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種
々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から排除
するものではない。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、次のような効果を奏することができる。 (A)下部クラッド層及びコア層を、酸化シリコンガラ
ス板の貼り合わせにより形成するようにしたので、従来
の下部クラッド層及びコア層形成に比べ、形成時間を1
/10に低減させることができる。
【0042】また、形成時の熱の負荷が、従来に比べ、
約1/5に低減されているので、熱応力が小さくなり、
シリコン基板の反りや歪み、変形が低減され、更に、コ
ア層とクラッド層の界面の凹凸が低減され、従来の方法
に比べ、光の減衰が約1/2に抑制される。更に、光フ
ァイバとの調芯も高精度に行うことができる。 (B)下部クラッド層、上部クラッド層及びコア層を、
酸化シリコンガラス板の貼り合わせにより形成するよう
にしたので、従来のクラッド層及びコア層形成に比べ、
形成時間を1/15に低減させることができる。
【0043】また、形成時の熱の負荷が、従来に比べ、
約1/10に低減されているので、熱応力が小さくな
り、シリコン基板の反りや歪み、変形が低減され、更
に、コア層とクラッド層の界面の凹凸が低減され、従来
の方法に比べ、光の減衰が約1/4に抑制される。更
に、光ファイバとの調芯も高精度に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す光導波路の製造工程
断面図である。
【図2】ガラス板の貼りつけの熱処理温度と表面エネル
ギーの特性図である。
【図3】電界の印加によるガラス板の貼り合わせの説明
図である。
【図4】コア層の厚さ調整の説明図である。
【図5】局所プラズマによる酸化シリコンガラス板の平
坦化の説明図である。
【図6】本発明と従来例の光導波路の製造方法による光
の減衰の違いを示す図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す光導波路の製造工程
断面図である。
【図8】従来の光導波路の製造工程断面図である。
【符号の説明】
11,61 シリコン基板 12 酸化シリコンガラス板(下部クラッド層) 13 酸化シリコンガラス板(コア層) 14 コア 15 酸化シリコン膜(上部クラッド層) 21,22,41,42 電極 23 直流電源 31 研磨布 32 研磨剤 43 交流電源 51,62 酸化シリコンガラス板 52 プラズマ 63 下部クラッド層 64 コア層 65 上部クラッド層用ガラス板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)シリコン基板上に下部クラッド層と
    なる酸化シリコンを主成分とするガラス板及びコア層と
    なる酸化シリコンを主成分とするガラス板を順次積層す
    る工程と、(b)熱処理することにより、前記シリコン
    基板、各ガラス板間を貼り合わせる工程と、(c)前記
    コア層となる酸化シリコンを主成分とするガラス板を加
    工する工程と、(d)上部クラッド層となる酸化シリコ
    ン膜を堆積する工程とを順に施すことを特徴とする光導
    波路の製造方法。
  2. 【請求項2】(a)シリコン基板上にコア層を埋め込ん
    だ下部クラッド層となる酸化シリコンを主成分とするガ
    ラス板及び上部クラッド層となる酸化シリコンを主成分
    とするガラス板を順次積層する工程と、(b)熱処理す
    ることにより、前記シリコン基板、各ガラス板間を貼り
    合わせる工程とを順に施すことを特徴とする光導波路の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光導波路の製造方
    法において、ガラス板の厚さを研磨することにより、厚
    みを調整することを特徴とする光導波路の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の光導波路の製造方
    法において、ガラス板を垂直方向に電界を印加して貼り
    合わせることを特徴とする光導波路の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の光導波路の製造方法にお
    いて、ガラス板にイオン注入することにより、コア層を
    形成することを特徴とする光導波路の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の光導波路の製造方法にお
    いて、研磨後にプラズマを用いてガラス板の表面を平坦
    にすることを特徴とする光導波路の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の光導波路の製造方法にお
    いて、研磨後に加熱処理により、ガラス板の表面を平坦
    にすることを特徴とする光導波路の製造方法。
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