JPH1039153A - 光導波路の製造方法 - Google Patents

光導波路の製造方法

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Publication number
JPH1039153A
JPH1039153A JP19488996A JP19488996A JPH1039153A JP H1039153 A JPH1039153 A JP H1039153A JP 19488996 A JP19488996 A JP 19488996A JP 19488996 A JP19488996 A JP 19488996A JP H1039153 A JPH1039153 A JP H1039153A
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JP
Japan
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glass
substrate
optical waveguide
glass substrate
core layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP19488996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Konishi
繁 小西
Kazuo Kamiya
和雄 神屋
Takao Abe
孝夫 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アンダークラッド層を形成するための高温焼
結工程のない光導波路の製造方法を提供する。 【解決手段】 80〜200μmに研磨されたガラス基板の
アンダークラッド層2をSi基板5に接合してから200
〜500℃に加熱し、ガラス基板の表面上にガラス微粒子
を堆積させてから1200〜1350℃で加熱焼結した後、導波
パターンを残して残余の部分を除去することでコア層3
を形成し、その上にガラス微粒子を堆積させた後、加熱
処理してオーバークラッド層4を形成することによって
光導波路1を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光集積回路等に利
用される光導波路の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光集積回路等に利用される光導波路はア
ンダークラッド層、コア層、オーバークラッド層からな
り、これらの層には主としてガラス微粒子が利用されて
いる。光導波路を形成する基板の一つにSiがある。S
iを基板とすることで、光学デバイスと半導体デバイス
とを同時に形成でき、分波機能、合波機能を持つ光導波
路をレーザーダイオード(LD)やフォトダイオード
(PD)に集積化したオプティカルネットワークユニッ
ト(ONU)が形成される。Si基板は、LDやPDを
実装するときの位置合わせの基準面やヒートシンクとし
て利用される。
【0003】Si基板上に光導波路を形成する方法の一
例は、Y.yamada et al.,“Application of planar ligh
twave circuit platform to hybrid integrated optica
l WDM transmitter/receiver module”Electron.Lett.3
1(16),1366-1367(1995)に開示されている。光導波路を
形成するには、先ずSi基板上にガラス微粒子を堆積さ
せて高温焼結し、厚さ約20μmのガラス膜を形成す
る。このガラス膜をアンダークラッド層とし、その上に
光が導波するコア層を形成する。リソグラフィーおよび
異方性エッチングによってコア層に導波パターンを形成
した後、オーバークラッド層となる厚さ30μm以上の
ガラス膜でコア層を覆い光導波路とする。基板上にガラ
ス微粒子を堆積させる手段として火炎堆積法、電子ビー
ム蒸着法、スパッタリング、プラズマCVD法等が知ら
れているが、ガラス微粒子を厚さ数十μmのガラス膜に
するには火炎堆積法が便利である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】火炎堆積法でSi基板
上にガラス膜を形成する際には、基板上に堆積したガラ
ス微粒子を1200〜1400℃の温度で高温焼結する。複数の
ガラス膜を含む光導波路を製造する工程では、時間のか
かる高温焼結を複数回繰り返している。光導波路を効率
よく製造するには、高温焼結の回数を少なくする必要が
ある。
【0005】また高温焼結でガラス微粒子を透明ガラス
膜にする場合、クラッド層とコア層との界面に凹凸が生
じる。凹凸があると光の伝搬性が低くなるので、光伝搬
性の向上という点からも高温焼結工程をできるだけ少な
くすることが望まれている。
【0006】本発明は前記の課題を解決するためなされ
たもので、アンダークラッド層を形成するための高温焼
結工程のない光導波路の製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた本発明の光導波路の製造方法は、図1に示
されるように、ガラス基板を厚さ80〜200μmに研磨し
てアンダークラッド層2とし、アンダークラッド層2を
Si基板5に接合した後に200〜500℃に加熱し、ガラス
基板を厚さ30μm以下になるまで研磨してから1200〜13
50℃で加熱し、ガラス基板の表面上にガラス微粒子を堆
積させた後に加熱焼結し、導波パターンを残して残余の
部分を除去してコア層3を形成し、コア層3を研磨して
その表面を平坦にし、その上にガラス微粒子を堆積させ
た後、加熱焼結してオーバークラッド層4を形成するも
のである。
【0008】接合するガラス基板の厚さは80〜200μ
m、特に100μm程度が好ましい。厚さが80μmより薄
いガラス基板は脆くて取り扱いにくく、接合面をきれい
にするために洗浄されたときに割れることがある。200
μmよりも厚い場合には、接合強度を高くするために300
〜450℃で加熱する際、割れや亀裂が生じることがあ
る。ガラス基板とSi基板5との接合は、精密研磨によ
って両者の接合面を超平面にしてから洗浄し、接合面を
重ね合わせて荷重をかけてやれば良い。
【0009】接合したガラス基板とSi基板5とを200
〜500℃で加熱し、ガラス微粒子を堆積させる前にガラ
ス基板を厚さ30μm以下、特に20μm程度になるまで研
磨するのが好ましい。200〜500℃の熱処理を行うことに
よって、ガラス基板とSi基板5との接合強度が高くな
る。加熱温度が200℃未満では、接合強度は室温で接合
したときとほとんど変わらない。500℃より高い場合に
は、ガラス基板とSi基板5との間に反りが生じること
がある。
【0010】ガラス基板とSi基板5とを重ね合わせる
だけで一体的に接合する理由は、両者の表面層どうしの
ファン・デル・ワールス力によるものであるとする説、
両者の表面層に吸着された水分の水素結合によるもので
あるとする説があり、必ずしも十分に解明されてはいな
い。いずれにしろ、両者の面が極めて平坦で、清浄な面
に仕上がっていることが要求される。
【0011】ガラス基板は石英ガラスが望ましい。
【0012】コア層3は石英ガラスにB、P、Ge、T
i、Fから選ばれる少なくとも一種の元素を含ませたも
のが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を詳細に説
明する。図1は本発明を適用する光導波路の製造工程の
一例を示す図である。光導波路1の製造工程は、同図
(a)〜(f)に示されるとおりである。石英ガラス基
板をアンダークラッド層2とし、アンダークラッド層2
とSi基板5とを貼り合わせる。((a)〜(b))。
アンダークラッド層2を研磨してから、コア層3となる
ガラス微粒子を堆積させてから加熱焼結する((c)〜
(d))。その後、導波パターンを残して残余の部分を
除去してコア層3を形成し、その上にオーバークラッド
層4となるガラス微粒子を堆積させ、加熱焼結によって
オーバークラッド層4を形成して光導波路1を得る
((e)〜(f))。
【0014】図2は、本発明の製法で得られた光導波路
の一実施例を示す斜視断面図である。同図に示されるよ
うに、光導波路1は、石英ガラスウエハであるアンダー
クラッド層2とガラス膜であるコア層3およびオーバー
クラッド層4とからなる。アンダークラッド層2はSi
基板5に接合している。この光導波路1に入射した光
は、導波パターンにそって進行する。
【0015】上記の光導波路1を実際に製造したときの
実験例を以下に説明する。直径10cm、厚さ0.525m
mの石英ガラスウエハを研磨して、厚さ0.1mmにし
た。研磨した石英ガラスウエハを直径10cm、厚さ0.
525mmのSiウエハに接合するため、両ウエハをトリ
クロロエタンで洗浄してから純水で5分間洗浄した。さ
らに組成比NH3:H22:H2O=1:1:10、温度
80℃の溶液中で10分間洗浄した後、純水で5分間洗
浄した。乾燥後、両ウエハを室温で接合した。接合した
ウエハに大気中300〜450℃で2時間の熱処理を行ったと
ころ、クラック等は認められなかった。熱処理後、アン
ダークラッド層2となる石英ガラスウエハを自己荷重式
の研磨で厚さ20μm程度に仕上げた。研磨の最中にSi
ウエハ5と石英ガラスウエハとは剥離することはなかっ
た。両ウエハが接合された基板が高温焼結工程に耐えら
れるかどうかを確認するために、大気中1300℃で2時間
の熱処理を行った。その結果、この基板にはクラックや
割れ等は認められなかった。
【0016】Siウエハ5に接合している石英ガラスウ
エハ上に、火炎堆積法でGeをドープしながら石英の多
孔質ガラス層を形成した。これをHe:O2=10:1
の雰囲気下1300℃で焼結し、コア層3となる厚さ8μm
の透明なガラス膜を得た。コア層3には、割れやクラッ
クは認められなかった。リソグラフイーで光導波路パタ
ーンをコア層3に描写した後、異方性エッチングで断面
が矩形状のパターンを形成した。表面を研磨して平坦に
した後、火炎堆積法によってB、Pをドープした多孔質
ガラス層をかぶせた。1250℃の熱処理でこのガラス層を
厚さ30μmのオーバークラッド層4とし、光導波路1
の製造を完了した。
【0017】比較実験例として、石英ガラスウエハを研
磨せずに厚さ0.525mmのままで使用し、上記実験例と
同様の方法でSiウエハと石英ガラスウエハとを洗浄し
た。両ウエハを乾燥させた後に室温で接合した。接合強
度を高めるためにウエハを大気中300℃で2時間加熱し
たが、石英ガラスウエハが厚すぎて割れが発生してしま
った。
【0018】
【発明の効果】本発明の光導波路の製造方法は、ガラス
基板のアンダークラッド層とSi基板とを予め接合して
いるので、アンダークラッド層をSi基板上に形成する
ための高温焼結が不要となり、その分工程を短縮化でき
る。また、各ガラス膜の界面を平坦にしているので、得
られた光導波路は光を損失させることなく伝搬できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する光導波路の製造工程の一例を
示す図である。
【図2】本発明を適用する製造方法で得られた光導波路
の一実施例を示す斜視断面図である。
【符号の説明】
1は光導波路、2はアンダークラッド層、3はコア層、
4はオーバークラッド層、5はSi基板である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板を厚さ80〜200μmに研磨し
    てアンダークラッド層とし、該アンダークラッド層をS
    i基板に接合した後に200〜500℃に加熱し、該ガラス基
    板を厚さ30μm以下になるまで研磨してから1200〜1350
    ℃で加熱し、ガラス基板の表面上にガラス微粒子を堆積
    させた後に加熱焼結し、導波パターンを残して残余の部
    分を除去してコア層を形成し、該コア層を研磨してその
    表面を平坦にし、その上にガラス微粒子を堆積させた
    後、加熱焼結してオーバークラッド層を形成することを
    特徴とする光導波路の製造方法。
  2. 【請求項2】 該ガラス基板が石英ガラスであることを
    特徴とする請求項1に記載の光導波路の製造方法。
  3. 【請求項3】 該コア層が石英ガラスにB、P、Ge、
    Ti、Fから選ばれる少なくとも一種の元素を含ませる
    ことを特徴とする請求項1に記載の光導波路の製造方
    法。
JP19488996A 1996-07-24 1996-07-24 光導波路の製造方法 Pending JPH1039153A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013176135A1 (ja) * 2012-05-22 2013-11-28 日本電気株式会社 光路変換器、及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 20040615