JPH07318739A - 石英系光導波路とその製造方法 - Google Patents
石英系光導波路とその製造方法Info
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- JPH07318739A JPH07318739A JP13104794A JP13104794A JPH07318739A JP H07318739 A JPH07318739 A JP H07318739A JP 13104794 A JP13104794 A JP 13104794A JP 13104794 A JP13104794 A JP 13104794A JP H07318739 A JPH07318739 A JP H07318739A
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- Japan
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- etching
- silica
- waveguide
- core layer
- clad layer
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ガラス化中に気泡が取り残されて残留するこ
とがない石英系光導波路とその製造方法を提供する。 【構成】 基板11の上に石英系ガラスの下部クラッド
層12が形成され、下部クラッド層12の上に石英系ガ
ラスのコア層13が形成され、下部クラッド層12およ
びコア層13が所定パターンの導波路16を形成し、所
定パターンの導波路16を埋め込むように石英系ガラス
の上部クラッド層17が形成された石英系光導波路であ
って、所定パターンの導波路16のコア層13の導波路
側面は基板11に対して垂直になっていて、かつ下部ク
ラッド層12の導波路側面は基板11に対して台形状に
傾斜していることを特徴とする。
とがない石英系光導波路とその製造方法を提供する。 【構成】 基板11の上に石英系ガラスの下部クラッド
層12が形成され、下部クラッド層12の上に石英系ガ
ラスのコア層13が形成され、下部クラッド層12およ
びコア層13が所定パターンの導波路16を形成し、所
定パターンの導波路16を埋め込むように石英系ガラス
の上部クラッド層17が形成された石英系光導波路であ
って、所定パターンの導波路16のコア層13の導波路
側面は基板11に対して垂直になっていて、かつ下部ク
ラッド層12の導波路側面は基板11に対して台形状に
傾斜していることを特徴とする。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信に用いられる石
英系光導波路およびその製造方法に関し、更に詳しく
は、ガラス化時に生成する気泡に由来する欠陥の発生を
抑制し、光の伝搬損失を低減できる石英系光導波路およ
びそれを製造する方法に関する。
英系光導波路およびその製造方法に関し、更に詳しく
は、ガラス化時に生成する気泡に由来する欠陥の発生を
抑制し、光の伝搬損失を低減できる石英系光導波路およ
びそれを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石英系ガラスを構成材料とする光導波路
は、従来、次のようにして製造されている。その方法
を、添付図面に基づいて説明する。先ず、図6で示すよ
うに、例えばSiから成る基板11の上に、火炎堆積法
で、所望厚みの下部クラッド層前駆体12’を形成し、
次いで、その上に、同じく火炎堆積法で、下部クラッド
層12を構成するガラスとは別組成の石英ガラスにより
コア層前駆体13’を形成し、それらを加熱してガラス
化し、下部クラッド層12とコア層13とから成るスラ
ブ導波路層を形成する。
は、従来、次のようにして製造されている。その方法
を、添付図面に基づいて説明する。先ず、図6で示すよ
うに、例えばSiから成る基板11の上に、火炎堆積法
で、所望厚みの下部クラッド層前駆体12’を形成し、
次いで、その上に、同じく火炎堆積法で、下部クラッド
層12を構成するガラスとは別組成の石英ガラスにより
コア層前駆体13’を形成し、それらを加熱してガラス
化し、下部クラッド層12とコア層13とから成るスラ
ブ導波路層を形成する。
【0003】その後、このコア層13にホトリソグラフ
ィとエッチング処理を施して、このコア層13を所定パ
ターンのチャネル導波路に加工する。即ち、コア層13
の上に、例えば、ホトレジスト膜を成膜した後、その上
に所定パターンのマスクを密着して載置し全体に光を照
射する。
ィとエッチング処理を施して、このコア層13を所定パ
ターンのチャネル導波路に加工する。即ち、コア層13
の上に、例えば、ホトレジスト膜を成膜した後、その上
に所定パターンのマスクを密着して載置し全体に光を照
射する。
【0004】次いで、マスクを取り除き、例えば、反応
性イオンエッチング(RIE)や反応性イオンビームエ
ッチング(RIBE)のようなドライエッチング法でマ
スクの下以外のホトレジスト膜をエッチング除去した
後、更にその下に位置するコア層の部分をエッチング除
去する。その結果、図9で示すように、下部クラッド層
12の上には、所定パターンのチャネル導波路16が形
成される。
性イオンエッチング(RIE)や反応性イオンビームエ
ッチング(RIBE)のようなドライエッチング法でマ
スクの下以外のホトレジスト膜をエッチング除去した
後、更にその下に位置するコア層の部分をエッチング除
去する。その結果、図9で示すように、下部クラッド層
12の上には、所定パターンのチャネル導波路16が形
成される。
【0005】最後に、このチャネル導波路16を埋め込
むようにして、火炎堆積法で、例えば前記下部クラッド
層前駆体12’と同じ組成の上部クラッド層前駆体1
7’を形成し、それを加熱してガラス化し、図10に示
すようにチャネル導波路16よりも屈折率の小さい上部
クラッド層17を形成する。この光導波路では、埋め込
まれているチャネル導波路16の中に光が閉じ込めら
れ、形成した所定パターンに沿って光は伝搬する。
むようにして、火炎堆積法で、例えば前記下部クラッド
層前駆体12’と同じ組成の上部クラッド層前駆体1
7’を形成し、それを加熱してガラス化し、図10に示
すようにチャネル導波路16よりも屈折率の小さい上部
クラッド層17を形成する。この光導波路では、埋め込
まれているチャネル導波路16の中に光が閉じ込めら
れ、形成した所定パターンに沿って光は伝搬する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した一
連の形成工程において、エッチングにより形成されたチ
ャネル導波路16上に火炎堆積法により上部クラッド層
17となる上部クラッド層前駆体17’を堆積する際
に、導波路の垂直性により上部クラッド層前駆体17’
とチャネル導波路16の付け根の部分に図11に示すよ
うに隙間Sが形成されることが多い。この隙間Sはガラ
ス化した際に気泡となり抜けていく場合が多いが、場合
によっては気泡として残ったり、気泡が成長して大きく
なった際に、チャネル導波路16に対して応力をかけ、
ガラス化の際にチャネル導波路16を歪める原因になる
恐れがある。
連の形成工程において、エッチングにより形成されたチ
ャネル導波路16上に火炎堆積法により上部クラッド層
17となる上部クラッド層前駆体17’を堆積する際
に、導波路の垂直性により上部クラッド層前駆体17’
とチャネル導波路16の付け根の部分に図11に示すよ
うに隙間Sが形成されることが多い。この隙間Sはガラ
ス化した際に気泡となり抜けていく場合が多いが、場合
によっては気泡として残ったり、気泡が成長して大きく
なった際に、チャネル導波路16に対して応力をかけ、
ガラス化の際にチャネル導波路16を歪める原因になる
恐れがある。
【0007】一般的に、上部の平坦な部分で発生した気
泡は表面に抜け易いが、チャネル導波路16の側面に生
成した気泡は構造的に抜け難く、これら気泡は光導波路
の特性を大幅に劣化させる原因となっている。上部クラ
ッド層形成時の気泡をなくすためには上部クラッド層の
組成を変更したり、ガラス化の条件により気泡を抜け易
くする解決策が採られているが、それらは出来たものを
消去しようとする2次的な解決策であり、根本的な解決
策とはなり得ない。
泡は表面に抜け易いが、チャネル導波路16の側面に生
成した気泡は構造的に抜け難く、これら気泡は光導波路
の特性を大幅に劣化させる原因となっている。上部クラ
ッド層形成時の気泡をなくすためには上部クラッド層の
組成を変更したり、ガラス化の条件により気泡を抜け易
くする解決策が採られているが、それらは出来たものを
消去しようとする2次的な解決策であり、根本的な解決
策とはなり得ない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決し、ガラス化中に気泡が取り残されて残留することが
ない石英系光導波路とその製造方法を提供することを目
的とする。上記の目的を達成するために、本発明は以下
のような手段を有している。
決し、ガラス化中に気泡が取り残されて残留することが
ない石英系光導波路とその製造方法を提供することを目
的とする。上記の目的を達成するために、本発明は以下
のような手段を有している。
【0009】本発明のうち請求項1の石英系光導波路
は、基板の上に石英系ガラスの下部クラッド層が形成さ
れ、前記下部クラッド層の上に石英系ガラスのコア層が
形成され、前記下部クラッド層および前記コア層が所定
パターンの導波路を形成し、前記所定パターンの導波路
を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッド層が形成
された石英系光導波路であって、前記所定パターンの導
波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に対して垂直
になっていて、かつ前記下部クラッド層の導波路側面は
前記基板に対して台形状に傾斜していることを特徴とす
る。
は、基板の上に石英系ガラスの下部クラッド層が形成さ
れ、前記下部クラッド層の上に石英系ガラスのコア層が
形成され、前記下部クラッド層および前記コア層が所定
パターンの導波路を形成し、前記所定パターンの導波路
を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッド層が形成
された石英系光導波路であって、前記所定パターンの導
波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に対して垂直
になっていて、かつ前記下部クラッド層の導波路側面は
前記基板に対して台形状に傾斜していることを特徴とす
る。
【0010】本発明のうち請求項2の石英系光導波路の
製造方法は、基板の上に火炎堆積法で石英系ガラスの下
部クラッド層前駆体を形成する工程、前記下部クラッド
層の上に火炎堆積法で石英系ガラスのコア層前駆体を形
成する工程、前記下部クラッド層前駆体および前記コア
層前駆体を加熱処理を施してガラス化する工程、前記ガ
ラス化した下部クラッド層およびコア層にホトリソグラ
フィとエッチング処理を施して所定パターンの導波路を
形成する工程、前記導波路を埋め込むように火炎堆積法
で石英系ガラスの上部クラッド層前駆体を形成するとと
もに、前記上部クラッド層前駆体に加熱処理を施してガ
ラス化する工程を有する石英系光導波路の製造方法にお
いて、前記コア層のエッチング処理は、そのコア層の側
面が前記基板に対して垂直になるようにエッチング処理
を行い、前記下部クラッド層のエッチング処理は、その
下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して台形状
に傾斜するようにエッチング処理を行うことを特徴とす
る。
製造方法は、基板の上に火炎堆積法で石英系ガラスの下
部クラッド層前駆体を形成する工程、前記下部クラッド
層の上に火炎堆積法で石英系ガラスのコア層前駆体を形
成する工程、前記下部クラッド層前駆体および前記コア
層前駆体を加熱処理を施してガラス化する工程、前記ガ
ラス化した下部クラッド層およびコア層にホトリソグラ
フィとエッチング処理を施して所定パターンの導波路を
形成する工程、前記導波路を埋め込むように火炎堆積法
で石英系ガラスの上部クラッド層前駆体を形成するとと
もに、前記上部クラッド層前駆体に加熱処理を施してガ
ラス化する工程を有する石英系光導波路の製造方法にお
いて、前記コア層のエッチング処理は、そのコア層の側
面が前記基板に対して垂直になるようにエッチング処理
を行い、前記下部クラッド層のエッチング処理は、その
下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して台形状
に傾斜するようにエッチング処理を行うことを特徴とす
る。
【0011】本発明のうち請求項3の石英系光導波路の
製造方法は、前記コア層のエッチング処理は垂直入射成
分の物理的なエッチング現象を利用した異方性のエッチ
ング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチング処理
は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した等
方性のエッチング条件で行うことを特徴とする。
製造方法は、前記コア層のエッチング処理は垂直入射成
分の物理的なエッチング現象を利用した異方性のエッチ
ング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチング処理
は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した等
方性のエッチング条件で行うことを特徴とする。
【0012】本発明のうち請求項4の石英系光導波路の
製造方法は、前記コア層の垂直入射成分の物理的なエッ
チング現象を利用した異方性のエッチングはC2 F6 ガ
スに水素基を含むガスを混合したプラズマエッチングで
あることを特徴とする。
製造方法は、前記コア層の垂直入射成分の物理的なエッ
チング現象を利用した異方性のエッチングはC2 F6 ガ
スに水素基を含むガスを混合したプラズマエッチングで
あることを特徴とする。
【0013】本発明のうち請求項5の石英系光導波路の
製造方法は、前記下部クラッド層のエッチング処理は反
応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した等方性
のエッチングがC2 F6 ガスを用いたプラズマエッチン
グであることを特徴とする。
製造方法は、前記下部クラッド層のエッチング処理は反
応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した等方性
のエッチングがC2 F6 ガスを用いたプラズマエッチン
グであることを特徴とする。
【0014】本発明のうち請求項6の石英系光導波路の
製造方法は、前記コア層の垂直入射成分の物理的なエッ
チング現象を利用した異方性のエッチングの後に、前記
下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッチング現
象を利用した等方性のエッチングを行うことを特徴とす
る請求項3の石英系光導波路の製造方法。
製造方法は、前記コア層の垂直入射成分の物理的なエッ
チング現象を利用した異方性のエッチングの後に、前記
下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッチング現
象を利用した等方性のエッチングを行うことを特徴とす
る請求項3の石英系光導波路の製造方法。
【0015】
【作用】本発明のうち請求項1の石英系光導波路によれ
ば、基板の上に石英系ガラスの下部クラッド層が形成さ
れ、前記下部クラッド層の上に石英系ガラスのコア層が
形成され、前記下部クラッド層および前記コア層が所定
パターンの導波路を形成し、前記所定パターンの導波路
を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッド層が形成
された石英系光導波路であって、前記所定パターンの導
波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に対して垂直
になっていて、かつ前記下部クラッド層の導波路側面は
前記基板に対して台形状に傾斜しているので、上部クラ
ッド層前駆体を堆積する際に、上部クラッド層前駆体と
導波路の付け根の部分に隙間Sが形成されることがな
い。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対して応力
をかけ、導波路を歪める原因が除去されている。
ば、基板の上に石英系ガラスの下部クラッド層が形成さ
れ、前記下部クラッド層の上に石英系ガラスのコア層が
形成され、前記下部クラッド層および前記コア層が所定
パターンの導波路を形成し、前記所定パターンの導波路
を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッド層が形成
された石英系光導波路であって、前記所定パターンの導
波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に対して垂直
になっていて、かつ前記下部クラッド層の導波路側面は
前記基板に対して台形状に傾斜しているので、上部クラ
ッド層前駆体を堆積する際に、上部クラッド層前駆体と
導波路の付け根の部分に隙間Sが形成されることがな
い。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対して応力
をかけ、導波路を歪める原因が除去されている。
【0016】本発明のうち請求項2乃至請求項6の石英
系光導波路の製造方法によれば、基板の上に火炎堆積法
で石英系ガラスの下部クラッド層前駆体を形成する工
程、前記下部クラッド層の上に火炎堆積法で石英系ガラ
スのコア層前駆体を形成する工程、前記下部クラッド層
前駆体および前記コア層前駆体を加熱処理を施してガラ
ス化する工程、前記ガラス化した下部クラッド層および
コア層にホトリソグラフィとエッチング処理を施して所
定パターンの導波路を形成する工程、前記導波路を埋め
込むように火炎堆積法で石英系ガラスの上部クラッド層
前駆体を形成するとともに、前記上部クラッド層前駆体
に加熱処理を施してガラス化する工程を有する石英系光
導波路の製造方法において、前記コア層のエッチング処
理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直になるよ
うにエッチング処理を行い、前記下部クラッド層のエッ
チング処理はその下部クラッド層の導波路側面が前記基
板に対して台形状に傾斜するようにエッチング処理を行
うので、上部クラッド層前駆体と導波路の付け根の部分
に隙間Sが形成されることがない。従って、ガラス化の
際に気泡が導波路に対して応力をかけ、導波路を歪める
原因が除去されることになる。
系光導波路の製造方法によれば、基板の上に火炎堆積法
で石英系ガラスの下部クラッド層前駆体を形成する工
程、前記下部クラッド層の上に火炎堆積法で石英系ガラ
スのコア層前駆体を形成する工程、前記下部クラッド層
前駆体および前記コア層前駆体を加熱処理を施してガラ
ス化する工程、前記ガラス化した下部クラッド層および
コア層にホトリソグラフィとエッチング処理を施して所
定パターンの導波路を形成する工程、前記導波路を埋め
込むように火炎堆積法で石英系ガラスの上部クラッド層
前駆体を形成するとともに、前記上部クラッド層前駆体
に加熱処理を施してガラス化する工程を有する石英系光
導波路の製造方法において、前記コア層のエッチング処
理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直になるよ
うにエッチング処理を行い、前記下部クラッド層のエッ
チング処理はその下部クラッド層の導波路側面が前記基
板に対して台形状に傾斜するようにエッチング処理を行
うので、上部クラッド層前駆体と導波路の付け根の部分
に隙間Sが形成されることがない。従って、ガラス化の
際に気泡が導波路に対して応力をかけ、導波路を歪める
原因が除去されることになる。
【0017】本発明のうち請求項3の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチン
グ処理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用
した等方性のエッチング条件で行うので、前記コア層の
エッチング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して
垂直になり、かつ前記下部クラッド層のエッチング処理
はその下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して
台形状に傾斜するようにエッチングされ、上部クラッド
層前駆体と導波路の付け根の部分に隙間Sが形成される
ことがない。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対
して応力をかけ、導波路を歪める原因が除去されること
になる。
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチン
グ処理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用
した等方性のエッチング条件で行うので、前記コア層の
エッチング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して
垂直になり、かつ前記下部クラッド層のエッチング処理
はその下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して
台形状に傾斜するようにエッチングされ、上部クラッド
層前駆体と導波路の付け根の部分に隙間Sが形成される
ことがない。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対
して応力をかけ、導波路を歪める原因が除去されること
になる。
【0018】本発明のうち請求項4の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチングをC2 F6 ガスに水素基を含むガスを混合し
たプラズマエッチングで行うので、前記コア層のエッチ
ング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直に
エッチング処理を確実に行うことができる。
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチングをC2 F6 ガスに水素基を含むガスを混合し
たプラズマエッチングで行うので、前記コア層のエッチ
ング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直に
エッチング処理を確実に行うことができる。
【0019】本発明のうち請求項5の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記下部クラッド層のエッチング処
理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した
等方性のエッチングがC2 F6 ガスを用いたプラズマエ
ッチングであるので、下部クラッド層の導波路側面が前
記基板に対して台形状に傾斜するように確実にエッチン
グされる。
製造方法によれば、前記下部クラッド層のエッチング処
理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した
等方性のエッチングがC2 F6 ガスを用いたプラズマエ
ッチングであるので、下部クラッド層の導波路側面が前
記基板に対して台形状に傾斜するように確実にエッチン
グされる。
【0020】本発明のうち請求項6の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記コア層の垂直入射成分の物理的
なエッチング現象を利用した異方性のエッチングの後
に、前記下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッ
チング現象を利用した等方性のエッチングを行うので、
異方性のエッチングで荒れた、コア層の側面が等方性の
エッチングで上記の荒れが解消される。
製造方法によれば、前記コア層の垂直入射成分の物理的
なエッチング現象を利用した異方性のエッチングの後
に、前記下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッ
チング現象を利用した等方性のエッチングを行うので、
異方性のエッチングで荒れた、コア層の側面が等方性の
エッチングで上記の荒れが解消される。
【0021】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。なお、従来のものと同様のものについては従来のも
のと同符号を付して詳細な説明は省略する。
る。なお、従来のものと同様のものについては従来のも
のと同符号を付して詳細な説明は省略する。
【0022】図1に示すような装置を用いて、Si基板
11上に火炎堆積法で火炎加水分解バーナ1によりSi
−P−B組成の原料ガスを吹きつけて下部クラッド層1
2を構成するガラス微粉末の下部クラッド層前駆体1
2’を堆積させる。(図において2は排気管である)。
このときドーパントであるB.Pの各量は、例えばB量
10モル%、P量0.3モル%である。またこのときの
膜厚は、約20μmである。さらにこのガラス微粉末の
下部クラッド層前駆体12’上にコア層13を構成する
Si−Ti−B−P組成のガラス微粉末のコア層前駆体
13’を堆積させる。ドーパント量であるTi、Bおよ
びPの各量は、例えばTi量3.5モル%、B量10モ
ル%、P量0.3モル%である。図6に示すこの基板
A’(11、12’、13’)を図2に示すような焼成
炉3を用いて透明ガラス化した。図2において、4はH
e及びO2 の導入口である。透明ガラス化は、上記組成
では約900℃前後でガラス微粉末の透明ガラス化が開
始することが判明しているので、900℃で行った。こ
のときのHe及びO2 の流量比は、10:1である。
11上に火炎堆積法で火炎加水分解バーナ1によりSi
−P−B組成の原料ガスを吹きつけて下部クラッド層1
2を構成するガラス微粉末の下部クラッド層前駆体1
2’を堆積させる。(図において2は排気管である)。
このときドーパントであるB.Pの各量は、例えばB量
10モル%、P量0.3モル%である。またこのときの
膜厚は、約20μmである。さらにこのガラス微粉末の
下部クラッド層前駆体12’上にコア層13を構成する
Si−Ti−B−P組成のガラス微粉末のコア層前駆体
13’を堆積させる。ドーパント量であるTi、Bおよ
びPの各量は、例えばTi量3.5モル%、B量10モ
ル%、P量0.3モル%である。図6に示すこの基板
A’(11、12’、13’)を図2に示すような焼成
炉3を用いて透明ガラス化した。図2において、4はH
e及びO2 の導入口である。透明ガラス化は、上記組成
では約900℃前後でガラス微粉末の透明ガラス化が開
始することが判明しているので、900℃で行った。こ
のときのHe及びO2 の流量比は、10:1である。
【0022】このようにして透明ガラス化した図7に示
すガラス基板Aのコア層13に、図8に示す如くホトレ
ジスト膜14とマスク15を施した後、ホトリソグラフ
ィーと図示しない既知のRIE(反応性イオンエッチン
グ)を適用して分岐・合波部を有するチャネル導波路1
6を形成した。RIEの条件の一例を表1に示す。
すガラス基板Aのコア層13に、図8に示す如くホトレ
ジスト膜14とマスク15を施した後、ホトリソグラフ
ィーと図示しない既知のRIE(反応性イオンエッチン
グ)を適用して分岐・合波部を有するチャネル導波路1
6を形成した。RIEの条件の一例を表1に示す。
【0023】
【表1】 C2 F6 とC2 H4 の混合比は10:1である。本例の
場合C2 F6 ガスと混合するガスをC2 H4 ガスにした
が、混合ガスはC2 H4 ガスに限らず他のH基を含むガ
スであっても良い。上記の条件で行ったチャネル導波路
16を形成するためのコア層13のエッチング処理は、
垂直入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方
性のエッチングであり、チャネル導波路16のコア層1
3の側面は、Si基板11に対して垂直にエッチングさ
れている。
場合C2 F6 ガスと混合するガスをC2 H4 ガスにした
が、混合ガスはC2 H4 ガスに限らず他のH基を含むガ
スであっても良い。上記の条件で行ったチャネル導波路
16を形成するためのコア層13のエッチング処理は、
垂直入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方
性のエッチングであり、チャネル導波路16のコア層1
3の側面は、Si基板11に対して垂直にエッチングさ
れている。
【0024】その後、下部クラッド層12に対して表2
に示すガスを使用し、RIE(反応性イオンエッチン
グ)を適用して、今度は反応活性成分の化学的なエッチ
ング現象を利用した等方性の強いエッチング条件で下部
クラッド層12の部分も含めてエッチングを行い、チャ
ネル導波路16を形成し、図3に示す基板D(11、1
2、16)を得た。図において符号15はマスクを示し
ている。図4はチャネル導波路16の部分の拡大図であ
る。このエッチング処理に際して、図4に示されるよう
にチャネル導波路16の側面も同時にエッチング処理さ
れチャネル導波路16のコア層13の側面は異方性のエ
ッチングで荒れた面が解消して滑らかな面となる。点線
はこの等方性の強いエッチングを施す前の状態を示して
いる。このエッチング処理の結果、下部クラッド層12
の導波路側面は基板11に対して台形状に傾斜した形状
になっている。
に示すガスを使用し、RIE(反応性イオンエッチン
グ)を適用して、今度は反応活性成分の化学的なエッチ
ング現象を利用した等方性の強いエッチング条件で下部
クラッド層12の部分も含めてエッチングを行い、チャ
ネル導波路16を形成し、図3に示す基板D(11、1
2、16)を得た。図において符号15はマスクを示し
ている。図4はチャネル導波路16の部分の拡大図であ
る。このエッチング処理に際して、図4に示されるよう
にチャネル導波路16の側面も同時にエッチング処理さ
れチャネル導波路16のコア層13の側面は異方性のエ
ッチングで荒れた面が解消して滑らかな面となる。点線
はこの等方性の強いエッチングを施す前の状態を示して
いる。このエッチング処理の結果、下部クラッド層12
の導波路側面は基板11に対して台形状に傾斜した形状
になっている。
【0025】
【表2】 次にこの基板D(11、12、16)上に、図1に示し
た装置を用いて火炎堆積法でガラス微粉末を堆積させ上
部クラッド層前駆体17’を形成させる。上部クラッド
層17’は下部クラッド層12と同様のドーパントを用
いた。但し、ドーパント量は、B量11モル%、P量1
モル%であり、膜厚は約25μmである。これを図2で
示した焼成炉3に投入して透明ガラス化し、図5に示す
基板E(11、12、16、17)を作製した。焼成炉
3から取り出したガラス基板Eには気泡は認められなか
った。そこでこの基板E(11、12、16、17)に
ついて光学顕微鏡を用いて分岐・合波部を調査したが気
泡は認められなかった。
た装置を用いて火炎堆積法でガラス微粉末を堆積させ上
部クラッド層前駆体17’を形成させる。上部クラッド
層17’は下部クラッド層12と同様のドーパントを用
いた。但し、ドーパント量は、B量11モル%、P量1
モル%であり、膜厚は約25μmである。これを図2で
示した焼成炉3に投入して透明ガラス化し、図5に示す
基板E(11、12、16、17)を作製した。焼成炉
3から取り出したガラス基板Eには気泡は認められなか
った。そこでこの基板E(11、12、16、17)に
ついて光学顕微鏡を用いて分岐・合波部を調査したが気
泡は認められなかった。
【0026】
【発明の効果】本発明のうち請求項1の石英系光導波路
によれば、基板の上に石英系ガラスの下部クラッド層が
形成され、前記下部クラッド層の上に石英系ガラスのコ
ア層が形成され、前記下部クラッド層および前記コア層
が所定パターンの導波路を形成し、前記所定パターンの
導波路を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッド層
が形成された石英系光導波路であって、前記所定パター
ンの導波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に対し
て垂直になっていて、かつ前記下部クラッド層の導波路
側面は前記基板に対して台形状に傾斜しているので、上
部クラッド層前駆体を堆積する際に、上部クラッド層前
駆体と導波路の付け根の部分に隙間が形成されることが
ない。従って、ガラス化の際に気泡が残留し、導波路に
対して応力をかけ、導波路を歪める原因が除去されてい
るので、光の伝搬損失が低減した石英系光導波路となっ
ている。
によれば、基板の上に石英系ガラスの下部クラッド層が
形成され、前記下部クラッド層の上に石英系ガラスのコ
ア層が形成され、前記下部クラッド層および前記コア層
が所定パターンの導波路を形成し、前記所定パターンの
導波路を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッド層
が形成された石英系光導波路であって、前記所定パター
ンの導波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に対し
て垂直になっていて、かつ前記下部クラッド層の導波路
側面は前記基板に対して台形状に傾斜しているので、上
部クラッド層前駆体を堆積する際に、上部クラッド層前
駆体と導波路の付け根の部分に隙間が形成されることが
ない。従って、ガラス化の際に気泡が残留し、導波路に
対して応力をかけ、導波路を歪める原因が除去されてい
るので、光の伝搬損失が低減した石英系光導波路となっ
ている。
【0027】また、本発明のうち請求項2乃至請求項6
の石英系光導波路の製造方法によれば、基板の上に火炎
堆積法で石英系ガラスの下部クラッド層前駆体を形成す
る工程、前記下部クラッド層の上に火炎堆積法で石英系
ガラスのコア層前駆体を形成する工程、前記下部クラッ
ド層前駆体および前記コア層前駆体を加熱処理を施して
ガラス化する工程、前記ガラス化した下部クラッド層お
よびコア層にホトリソグラフィとエッチング処理を施し
て所定パターンの導波路を形成する工程、前記導波路を
埋め込むように火炎堆積法で石英系ガラスの上部クラッ
ド層前駆体を形成するとともに、前記上部クラッド層前
駆体に加熱処理を施してガラス化する工程を有する石英
系光導波路の製造方法において、前記コア層のエッチン
グ処理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直にな
るようにエッチング処理を行い、前記下部クラッド層の
エッチング処理はその下部クラッド層の導波路側面が前
記基板に対して台形状に傾斜するようにエッチング処理
を行うので、上部クラッド層前駆体と導波路の付け根の
部分に隙間が形成されることがない。また仮に気泡が発
生した場合においても表面に抜けやすい構造となってい
る。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対して応力
をかけ、導波路を歪める原因が除去されることになり、
光の伝搬損失が低減した石英系光導波路を製造すること
ができる。
の石英系光導波路の製造方法によれば、基板の上に火炎
堆積法で石英系ガラスの下部クラッド層前駆体を形成す
る工程、前記下部クラッド層の上に火炎堆積法で石英系
ガラスのコア層前駆体を形成する工程、前記下部クラッ
ド層前駆体および前記コア層前駆体を加熱処理を施して
ガラス化する工程、前記ガラス化した下部クラッド層お
よびコア層にホトリソグラフィとエッチング処理を施し
て所定パターンの導波路を形成する工程、前記導波路を
埋め込むように火炎堆積法で石英系ガラスの上部クラッ
ド層前駆体を形成するとともに、前記上部クラッド層前
駆体に加熱処理を施してガラス化する工程を有する石英
系光導波路の製造方法において、前記コア層のエッチン
グ処理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直にな
るようにエッチング処理を行い、前記下部クラッド層の
エッチング処理はその下部クラッド層の導波路側面が前
記基板に対して台形状に傾斜するようにエッチング処理
を行うので、上部クラッド層前駆体と導波路の付け根の
部分に隙間が形成されることがない。また仮に気泡が発
生した場合においても表面に抜けやすい構造となってい
る。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対して応力
をかけ、導波路を歪める原因が除去されることになり、
光の伝搬損失が低減した石英系光導波路を製造すること
ができる。
【0028】本発明のうち請求項3の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチン
グ処理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用
した等方性のエッチング条件で行うので、前記コア層の
エッチング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して
垂直になり、かつ前記下部クラッド層のエッチング処理
はその下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して
台形状に傾斜するようにエッチングされ、上部クラッド
層前駆体と導波路の付け根の部分に隙間が形成されるこ
とがない。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対し
て応力をかけ、導波路を歪める原因が除去されることに
なり、光の伝搬損失が低減した石英系光導波路を製造す
ることができる。
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチン
グ処理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用
した等方性のエッチング条件で行うので、前記コア層の
エッチング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して
垂直になり、かつ前記下部クラッド層のエッチング処理
はその下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して
台形状に傾斜するようにエッチングされ、上部クラッド
層前駆体と導波路の付け根の部分に隙間が形成されるこ
とがない。従って、ガラス化の際に気泡が導波路に対し
て応力をかけ、導波路を歪める原因が除去されることに
なり、光の伝搬損失が低減した石英系光導波路を製造す
ることができる。
【0029】本発明のうち請求項4の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチングをC2 F6 ガスに水素基を含むガスを混合し
たプラズマエッチングで行うので、前記コア層のエッチ
ング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直に
エッチング処理を確実に行うことができる。
製造方法によれば、前記コア層のエッチング処理は垂直
入射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性の
エッチングをC2 F6 ガスに水素基を含むガスを混合し
たプラズマエッチングで行うので、前記コア層のエッチ
ング処理はそのコア層の側面が前記基板に対して垂直に
エッチング処理を確実に行うことができる。
【0030】本発明のうち請求項5の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記下部クラッド層のエッチング処
理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した
等方性のエッチングがC2 F6 ガスを用いたプラズマエ
ッチングであるので、下部クラッド層の導波路側面が前
記基板に対して台形状に傾斜するように確実にエッチン
グされる。
製造方法によれば、前記下部クラッド層のエッチング処
理は反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した
等方性のエッチングがC2 F6 ガスを用いたプラズマエ
ッチングであるので、下部クラッド層の導波路側面が前
記基板に対して台形状に傾斜するように確実にエッチン
グされる。
【0031】本発明のうち請求項6の石英系光導波路の
製造方法によれば、前記コア層の垂直入射成分の物理的
なエッチング現象を利用した異方性のエッチングの後
に、前記下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッ
チング現象を利用した等方性のエッチングを行うので、
異方性のエッチングで荒れた、コア層の側面が等方性の
エッチングで上記の荒れが解消され、コア層の垂直性お
よび表面平坦性が確保され、光の伝搬損失が低減した石
英系光導波路を製造することができる。
製造方法によれば、前記コア層の垂直入射成分の物理的
なエッチング現象を利用した異方性のエッチングの後
に、前記下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッ
チング現象を利用した等方性のエッチングを行うので、
異方性のエッチングで荒れた、コア層の側面が等方性の
エッチングで上記の荒れが解消され、コア層の垂直性お
よび表面平坦性が確保され、光の伝搬損失が低減した石
英系光導波路を製造することができる。
【図1】本発明の石英系光導波路の製造方法に使用する
装置の説明図である。
装置の説明図である。
【図2】本発明の石英系光導波路の製造方法に使用する
焼成炉の説明図である。
焼成炉の説明図である。
【図3】本発明の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部の説明図である。
の一部の説明図である。
【図4】本発明の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部を拡大した説明図である。
の一部を拡大した説明図である。
【図5】本発明の石英系光導波路およびその製造方法を
示す工程の一部の説明図である。
示す工程の一部の説明図である。
【図6】本発明の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部の説明図である。
の一部の説明図である。
【図7】本発明の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部の説明図である。
の一部の説明図である。
【図8】本発明の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部の説明図である。
の一部の説明図である。
【図9】従来の石英系光導波路の製造方法を示す工程の
一部の説明図である。
一部の説明図である。
【図10】従来の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部の説明図である。
の一部の説明図である。
【図11】従来の石英系光導波路の製造方法を示す工程
の一部を拡大した説明図である。
の一部を拡大した説明図である。
1 火炎加水分解バーナ 3 焼成炉 11 基板 12 下部クラッド層 12’ 下部クラッド層前駆体 13 コア層 13’ コア層前駆体 16 チャネル導波路 17 上部クラッド層 17’ 上部クラッド層前駆体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳川 久治 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 基板の上に石英系ガラスの下部クラッド
層が形成され、前記下部クラッド層の上に石英系ガラス
のコア層が形成され、前記下部クラッド層および前記コ
ア層が所定パターンの導波路を形成し、前記所定パター
ンの導波路を埋め込むように石英系ガラスの上部クラッ
ド層が形成された石英系光導波路であって、前記所定パ
ターンの導波路の前記コア層の導波路側面は前記基板に
対して垂直になっていて、かつ前記下部クラッド層の導
波路側面は前記基板に対して台形状に傾斜していること
を特徴とする石英系光導波路。 - 【請求項2】 基板の上に火炎堆積法で石英系ガラスの
下部クラッド層前駆体を形成する工程、前記下部クラッ
ド層の上に火炎堆積法で石英系ガラスのコア層前駆体を
形成する工程、前記下部クラッド層前駆体および前記コ
ア層前駆体を加熱処理を施してガラス化する工程、前記
ガラス化した下部クラッド層およびコア層にホトリソグ
ラフィとエッチング処理を施して所定パターンの導波路
を形成する工程、前記導波路を埋め込むように火炎堆積
法で石英系ガラスの上部クラッド層前駆体を形成すると
ともに、前記上部クラッド層前駆体に加熱処理を施して
ガラス化する工程を有する石英系光導波路の製造方法に
おいて、前記コア層のエッチング処理はそのコア層の側
面が前記基板に対して垂直になるようにエッチング処理
を行い、前記下部クラッド層のエッチング処理は、その
下部クラッド層の導波路側面が前記基板に対して台形状
に傾斜するようにエッチング処理を行うことを特徴とす
る石英系光導波路の製造方法。 - 【請求項3】 前記コア層のエッチング処理は、垂直入
射成分の物理的なエッチング現象を利用した異方性のエ
ッチング条件で行い、前記下部クラッド層のエッチング
処理は、反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用
した等方性のエッチング条件で行うことを特徴とする請
求項2記載の石英系光導波路の製造方法。 - 【請求項4】 前記コア層の垂直入射成分の物理的なエ
ッチング現象を利用した異方性のエッチングはC2 F6
ガスに水素基を含むガスを混合したプラズマエッチング
であることを特徴とする請求項3記載の石英系光導波路
の製造方法。 - 【請求項5】 前記下部クラッド層のエッチング処理は
反応活性成分の化学的なエッチング現象を利用した等方
性のエッチングは、C2 F6 ガスを用いたプラズマエッ
チングであることを特徴とする請求項3記載の石英系光
導波路の製造方法。 - 【請求項6】 前記コア層の垂直入射成分の物理的なエ
ッチング現象を利用した異方性のエッチングの後に、前
記下部クラッド層の反応活性成分の化学的なエッチング
現象を利用した等方性のエッチングを行うことを特徴と
する請求項3記載の石英系光導波路の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13104794A JPH07318739A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 石英系光導波路とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13104794A JPH07318739A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 石英系光導波路とその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07318739A true JPH07318739A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=15048778
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13104794A Pending JPH07318739A (ja) | 1994-05-20 | 1994-05-20 | 石英系光導波路とその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07318739A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6950588B2 (en) | 2002-02-19 | 2005-09-27 | Omron Corporation | Optical wave guide, an optical component and an optical switch |
US7106937B2 (en) | 2004-01-27 | 2006-09-12 | Tdk Corporation | Optical waveguide and method of fabricating the same |
-
1994
- 1994-05-20 JP JP13104794A patent/JPH07318739A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6950588B2 (en) | 2002-02-19 | 2005-09-27 | Omron Corporation | Optical wave guide, an optical component and an optical switch |
US7106937B2 (en) | 2004-01-27 | 2006-09-12 | Tdk Corporation | Optical waveguide and method of fabricating the same |
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