JPH10300895A - フィルタ保持構造体 - Google Patents

フィルタ保持構造体

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JPH10300895A
JPH10300895A JP10738497A JP10738497A JPH10300895A JP H10300895 A JPH10300895 A JP H10300895A JP 10738497 A JP10738497 A JP 10738497A JP 10738497 A JP10738497 A JP 10738497A JP H10300895 A JPH10300895 A JP H10300895A
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JP
Japan
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filter
fixing
adhesive
fixing plate
fixing rings
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JP10738497A
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Nobuyuki Kizaki
信行 木崎
Akira Fukatsu
彰 深津
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NEC Corp
NEC Engineering Ltd
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NEC Corp
NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】振動環境下でフィルタの破損が生じないように
確実に保持しかつ熱環境下でフィルタと固定板との熱歪
みによる変形を防止する。 【解決手段】固定板5はX線フィルタ1を実装する。固
定リング2および固定リング3はX線フィルタ1を固定
板5とともに挟み込む。ねじ6は固定リング2および固
定リング3を固定板5に締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルタ保持構造体
に関し、特に衛星や宇宙機に搭載される観測機器に使用
されるフィルタ保持構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にフィルタは、レンズ保護および所
定周波数領域を遮断する光学フィルタに使用され、また
通信機器およびオーディオ機器の分野では計測メータの
保護に広く使用されている。特に衛星や宇宙機には星の
位置や方向を検出するための光学機器が搭載されている
が、最近X線天文学の発展に伴いX線を放射する恒星の
観測が活発化してきている。X線を放射する恒星はその
種類によりX線の放射レベルが高いものがあり、所定の
周波数領域における放射レベルを低減するX線フィルタ
が必要となる。
【0003】こうしたフィルタは機器の本体側に機械的
に保持締結され固定されることになる。フィルタ保持構
造体は、接着剤のみによる接着固定やネジ止め構造が主
体であるが、接着剤による固着は温度変化による信頼性
の問題があり、またネジ止め構造では熱歪みによるフィ
ルタの変形が考えられる。こうしたフィルタ保持構造体
が特に衛星に搭載される場合、衛星打ち上げ時に受ける
ランダム振動や音響振動による機械的振動環境下に置か
れる。また、衛星打ち上げ後の軌道上では、広範囲な温
度変化をサイクル的に受ける熱環境下に置かれる。振動
環境下と熱環境下の両環境に対して、フィルタの変形防
止が行なえることが望まれる。
【0004】このような温度変化による熱歪みの影響を
除去するように構成されたフィルタ保持構造体の一例と
して、実開昭61−5833号公報記載の「フィルター
取付装置」が知られている。
【0005】図4は従来のフィルタ保持構造体を示す斜
視図である。
【0006】図4に示すように、フィルタ7の本体部の
両端にU字型形状の切り欠き部7a,7bを設けること
により、弾性的変形が可能な状態で固定板8に固定され
ている。温度変化により、フィルタ7と固定板8との線
膨張係数の差に伴う熱歪みが発生した場合、フィルタ7
が座屈等の変形を生じるのをU字型形状の切り欠き部7
a,7bの弾性的な変形により防いでいる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のフィル
タ保持構造体は、フィルタを弾性的変形し易い構造にし
ているためフィルタの剛性が低く、特に衛星や宇宙機搭
載の場合に打ち上げ環境および試験環境時の振動環境
で、フィルタが共振し固定板との接触により破損すると
いう欠点を有している。
【0008】本発明の目的は、振動環境下でフィルタの
共振による破損が生じないように確実に保持しかつ軌道
上の熱環境下でフィルタと固定板との熱歪みによる変形
を防ぐフィルタ保持構造体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルタ保持構
造体は、観測用のフィルタと、このフィルタを実装する
固定板と、前記フィルタおよび前記固定板を間に挟み込
む一対の固定リングと、前記フィルタおよび前記一対の
固定リングの接触面に塗布した接着部材と、前記フィル
タ、前記一対の固定リングおよび前記固定板とを一体構
造として締結する締結手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0010】前記フィルタがX線の特定周波数領域を遮
断するX線フィルタであることを特徴としている。
【0011】前記フィルタがモリブデン製薄膜金属板で
あることを特徴としている。
【0012】前記一対の固定リングがアルミニウム製金
属板であることを特徴としている。
【0013】前記接着部材がシリコン系の接着剤である
ことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0015】図1は本発明のフィルタ保持構造体の一つ
の実施の形態を示す斜視図である。
【0016】図1に示す本実施の形態は、X線フィルタ
1と、このX線フィルタ1を実装する固定板5と、X線
フィルタ1を固定板5に装着する固定リング2および固
定リング3と、これら固定リング2,3を固定板5に締
結するためのねじ6とから構成されている。
【0017】図2は本発明の組立状態の外観を示す斜視
図である。
【0018】図2は、X線フィルタ1および固定板5を
固定リング2と固定リング3とで挟み込み、これらをね
じ6により締結し一体化した組立状態を示す。
【0019】図3は本発明の組立状態の断面図である。
【0020】なお、図2および図3において図1に示す
構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を
付し、その説明を省略する。
【0021】次に、図1、図2および図3を参照して本
実施の形態の動作をより詳細に説明する。
【0022】固定リング2および固定リング3に接触す
るX線フィルタ1の接触箇所には接着剤4が塗布され
る。この接着剤4はシリコン系の接着剤である。X線フ
ィルタ1は厚さ0.1〜0.5mm程度の金属板が用い
られる。固定リング2および固定リング3と固定板5は
金属板であり、これらは各々のねじ穴10,11,12
を貫通したねじ6により締結される。
【0023】また、X線フィルタ1は接着剤4により固
定板5に固着されており、熱環境下でX線フィルタ1が
固定板5、固定リング2、固定リング3に対して熱膨張
係数の差により面内方向に歪んだ場合は、まず接着剤4
が変形することによりこの歪みを吸収するので、X線フ
ィルタ1に対して直接的な引っ張り応力および圧縮応力
が発生しない。固定板5に対しても同様に引っ張り応力
および圧縮応力が発生しない。従って、熱環境下による
機械的な変形を防止することができる。
【0024】X線フィルタ1は直径50mm、厚さ0.
3mmのモリブデン製薄膜金属板が使用される。X線フ
ィルタ1はアルミニウム合金製の固定リング2および固
定リング3により挟み込まれており、固定板5とX線フ
ィルタ1との間には接着剤4が充填されている。なお、
接着剤4はシリコン接着剤(RTV−S691)が使用
される。また、固定板5の材質はアルミニウム合金であ
る。
【0025】さて、衛星の軌道上で温度が常温(23°
C)から65°Cに一様に変化した場合、固定リング
2、固定リング3および固定板5の変形量は下記のよう
に求められる。
【0026】50mm×23e-6×(65°C−23°
C)=0.05mm 但し、23e-6はアルミニウム合金の線膨張係数を示
す。
【0027】また、X線フィルタ1の変形量は下記の値
が求められる。
【0028】50mm×4e-6×(65°C−23°
C)=0.01mm 但し、4e-6はモリブデンの線膨張係数を示す。
【0029】従って、0.04mmの相対歪みが発生す
るが、この程度の歪みは接着剤4の変形により吸収可能
である。接着剤4の変形による品質劣化は問題無く、実
使用状態に対して充分な品質が確保されている。
【0030】従って、衛星打ち上げ時の機械的振動環境
下では、X線フィルタ1の外周は接着剤4により固定リ
ング2および固定リング3と固定板5とに確実に固着さ
れるとともに、固定リング2のねじ穴10、固定板5の
ねじ穴11、固定リング3のねじ穴12を通してねじ6
により締結されているので、不要な振動による機械的破
損を防止できる。また、衛星軌道上での熱サイクル環境
下では、X線フィルタ1と固定板5との間に熱歪みが発
生した場合、これらの間に充填されている接着剤4の伸
縮変形によりこの熱歪みを吸収するため、熱応力がフィ
ルタ内に発生しない。従って、フィルタの面外変形を防
止できることになる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィルタ
保持構造体は、ねじにより固定リングおよび固定板に確
実に締結固定されるので機械的振動による破損と変形を
防止でき、かつフィルタと固定板との間に相対的な熱歪
みが発生してもこれらの間に充填されている接着剤の伸
縮によりこの熱歪みが吸収され熱応力がフィルタ内で除
去できるので、熱環境下での熱歪みによるフィルタの熱
変形を防止できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルタ保持構造体の一つの実施の形
態を示す斜視図である。
【図2】本発明の組立状態の外観を示す斜視図である。
【図3】本発明の組立状態の断面図である。
【図4】従来のフィルタ保持構造体を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 X線フィルタ 2,3 固定リング 4 接着剤 5 固定板 6 ねじ 7 フィルタ 7a,7b 切り欠き部 8 固定板 10,11,12 ねじ穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観測用のフィルタと、このフィルタを実
    装する固定板と、前記フィルタおよび前記固定板を間に
    挟み込む一対の固定リングと、前記フィルタおよび前記
    一対の固定リングの接触面に塗布した接着部材と、前記
    フィルタ、前記一対の固定リングおよび前記固定板とを
    一体構造として締結する締結手段とを備えたことを特徴
    とするフィルタ保持構造体。
  2. 【請求項2】 前記フィルタがX線の特定周波数領域を
    遮断するX線フィルタであることを特徴とする請求項1
    記載のフィルタ保持構造体。
  3. 【請求項3】 前記フィルタがモリブデン製薄膜金属板
    であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフ
    ィルタ保持構造体。
  4. 【請求項4】 前記一対の固定リングがアルミニウム製
    金属板であることを特徴とする請求項1,2又は3記載
    のフィルタ保持構造体。
  5. 【請求項5】 前記接着部材がシリコン系の接着剤であ
    ることを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のフィ
    ルタ保持構造体。
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