JPH10300209A - バイパス弁付き給湯装置 - Google Patents

バイパス弁付き給湯装置

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JPH10300209A
JPH10300209A JP12636397A JP12636397A JPH10300209A JP H10300209 A JPH10300209 A JP H10300209A JP 12636397 A JP12636397 A JP 12636397A JP 12636397 A JP12636397 A JP 12636397A JP H10300209 A JPH10300209 A JP H10300209A
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寿久 斉藤
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徹哉 佐藤
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】給湯初期に高温出湯を防止できる装置を提供す
る。 【解決手段】給湯配管系10のバイパス管16には、バ
イパス弁としての第1流量制御弁GM2が設けられてい
る。バイパス管16との接続点P4より上流側の給湯管
13には、第2流量制御弁GM1が設けられている。ま
た、バイパス管16との接続点P3より下流側の給水管
12にはフローセンサFL1が設けられ、上記接続点P
4より下流側の給湯管13にもフローセンサFL2が設
けられている。給湯初期には、受熱管11の出口端から
の湯の温度情報等に基づいて湯水混合比が演算され、こ
の混合比が得られるように、流量制御弁GM1,GM2
を、フローセンサFL1,FL2からの検出流量に基づ
いて制御する。流量制御弁GM2が閉じた状態で、フロ
ーセンサFL1,FL2の検出流量を比較し、この比較
結果に基づき、いずれか一方の検出流量または両者の検
出流量の比を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バイパス弁付き給
湯装置に関する。
【0002】例えば、追焚機能付きの1缶2水路型のガ
ス給湯装置は、1つの缶内に、共通の熱交換部と共通の
バーナを収納することによって形成されている。この熱
交換部を給湯配管系と追焚配管系の受熱管が貫いてい
る。給湯配管系は、上記受熱管の他に、この受熱管の両
端に連なる給水管と給湯管を有している。給湯管の末端
には、給湯栓が設けられている。
【0003】上記構成の給湯装置は、給湯栓が開いて給
湯配管系に水が流れた時に、共通バーナの燃焼を実行し
て、給湯を行う。また追焚時には、追焚配管系に設けら
れたポンプを駆動させて風呂の水を循環させるととも
に、共通バーナの燃焼を実行する。
【0004】上記追焚を単独で実行している時には、給
湯配管系の受熱管に滞留している水も共通バーナの燃焼
熱を受けて加熱される。そのため、追焚の途中や、追焚
終了直後に給湯栓を開いて給湯を開始した時には、上記
高温の滞留水が吐出されてユーザーに苦痛を与える不都
合が生じる。
【0005】上記不都合を防ぐために、実公昭61−7
458号に開示されている給湯装置の給湯配管系には、
受熱管と並列をなして給水管と給湯管との間に接続され
たバイパス管と、このバイパス管に設けられた電磁弁か
らなるバイパス弁が装備されている。そして、給湯初期
にバイパス弁を開き、給水管からバイパス管を経た低温
の水を上記受熱管に滞留していた高温の湯と混ぜること
により、吐出湯の温度を下げるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した1缶2水管型
のバイパス弁付き給湯装置では、給湯初期にバイパス弁
は全開か全閉の2つの位置しか選択できず、受熱管から
の湯温に基づく湯と水の適切な混合を行うことができな
かった。すなわち、バイパス弁を全開にすると出湯温度
が適切な温度(例えば設定温度)より、大きくアンダー
シュートしてしまい、この大きなアンダーシュートを避
けるために全閉位置にすると大きくオーバーシュートし
てしまうことがあった。最近、上記湯水混合を適切に行
うためにバイパス弁にギアモータ駆動式の流量制御弁を
用いたものが開発されたが、この流量制御弁の開度を高
精度で制御するために、種々の工夫が待たれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、熱発
生部と、この熱発生部からの熱を受ける熱交換部と、給
湯配管系と、制御手段とを備え、上記給湯配管系が、上
記熱交換部を通る受熱管と、この受熱管の入口端に接続
された給水管と、受熱管の出口端に接続された給湯管
と、これら給水管と給湯管の間に接続されるとともに受
熱管と並列をなすバイパス管と、このバイパス管に設け
られ上記制御手段で制御されるバイパス弁と、を有する
給湯装置において、上記バイパス弁として、開度を変え
ることによりバイパス管の流量を制御することができる
流量制御弁が用いられ、上記給湯配管系において、上記
バイパス管と、上記バイパス管の接続点より熱交換部に
近い給水管または給湯管と、上記バイパス管の接続点よ
り熱交換部から遠い給水管または給湯管の、3つの部位
のうちの少なくとも2つの部位に、フローセンサが設置
され、上記制御手段は、給湯初期に、少なくとも上記受
熱管出口からの湯の温度情報に基づいて決定された混合
比が得られるように、上記少なくとも2つのフローセン
サからの検出流量に基づいてバイパス弁の開度を制御す
ることを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載のバイ
パス弁付き給湯装置において、上記制御手段は、混合比
を、受熱管出口からの湯の検出温度と、給水管からの水
の検出温度と、設定温度とに基づいて決定することを特
徴とする。請求項3の発明は、請求項1または2に記載
のバイパス弁付き給湯装置において、上記バイパス弁と
して提供される第1の流量制御弁の他に、上記バイパス
管の接続点より熱交換部に近い給湯管または給水管に第
2の流量制御弁が設けられ、上記制御手段は、上記給湯
初期制御において、第1の流量制御弁の開度を減少させ
る場合には第2の流量制御弁の開度を増大させ、第1の
流量制御弁の開度を増大させる場合には第2の流量制御
弁の開度を減少させることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かに記載のバイパス弁付き給湯装置において、上記バイ
パス管の接続点より熱交換部に近い給水管または給湯管
に第1のフローセンサが設けられ、上記バイパス管の接
続点より熱交換部から遠い給水管または給湯管に第2フ
ローセンサが設けられていることを特徴とする。請求項
5の発明は、請求項4に記載のバイパス弁付き給湯装置
において、上記給湯管には、上記バイパス管との接続点
の下流側に風呂への湯張りを行うための注湯管が接続さ
れ、上記第1のフローセンサは、上記バイパス管の接続
点より熱交換部に近い給水管に設けられ、上記第2のフ
ローセンサは、上記注湯管の接続点より下流側の給湯管
に設けられていることを特徴とする。請求項6の発明
は、請求項4または5に記載のバイパス弁付き給湯装置
において、上記制御手段は、上記バイパス弁を全閉また
は所定開度にした状態での給湯制御実行中に、第1フロ
ーセンサの検出流量と第2フローセンサの検出流量とを
比較し、その比較結果に基づいて、以後検出される第
1,第2フローセンサのいずれか一方の検出流量または
両者の検出流量の比を補正することを特徴とする。請求
項7の発明は、請求項6に記載のバイパス弁付き給湯装
置において、上記制御手段は、上記第1,第2のフロー
センサの検出流量の比較結果として、両者の比を演算
し、この比を補正定数として、以後検出される第1,第
2フローセンサのいずれか一方の検出流量または両者の
検出流量の比を補正することを特徴とする。請求項8の
発明は、請求項7に記載のバイパス弁付き給湯装置にお
いて、上記制御手段は、上記第1,第2のフローセンサ
の検出流量の比較結果としての比が所定の範囲内にある
時には、この比を補正定数とし、この比が所定の範囲の
限界値を越える時には、この限界値を補正定数とするこ
とを特徴とする。
【0010】請求項9の発明は、請求項3に記載のバイ
パス弁付き給湯装置において、上記熱発生部としてガス
バーナが用いられ、上記フローセンサの1つが、上記バ
イパス管の接続点より熱交換部に近い給水管または給湯
管に設けられ、上記制御手段は、上記ガスバーナの燃焼
を、当該フローセンサの検出流量が第1閾値を越えた時
に開始し、当該フローセンサの検出流量が第1閾値より
小さい第2閾値を下回った時に停止し、さらに上記制御
手段は、給湯初期制御において第1,第2流量制御弁の
開度を制御している時に、当該フローセンサの検出流量
が、上記第2閾値より大きい所定流量に達した時には、
それ以上の第2流量制御弁の開度絞りを停止することを
特徴とする。請求項10の発明は、請求項3に記載のバ
イパス弁付き給湯装置において、上記熱交換部を通る他
の配管系が装備され、上記制御手段は、当該他の配管系
を水が流れ上記給湯配管系を水が流れていない状態で、
上記熱発生部から熱交換部に熱が付与されている時に、
第1,第2流量制御弁をそれぞれ全開位置および全閉位
置から離れた所定開度位置にして待機させ、給湯初期
に、この所定開度位置から上記第1,第2流量制御弁の
開度制御を実行することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、給湯と追焚の2
つの機能を有する1缶2水管型のガス給湯装置を示す。
この給湯装置は、一つの缶の下部に共通のガスバーナ1
(燃焼部,熱発生部)を収納し、上部に共通の熱交換部
2を収納することにより、構成されている。缶の底部に
は、燃焼空気を供給するためのファン(図示しない)が
設けられている。上記バーナ1へガスを供給する手段
は、ガス管3と、このガス管3に設けられた主電磁開閉
弁4と電磁比例弁5とを有している。バーナ1の近傍に
は点火機構(図示しない)が配置されている。
【0012】上記熱交換部2は、多数の薄肉のフィンプ
レート2aを有しており、このフィンプレート2aに、
給湯配管系10の受熱管11と追焚配管系20の受熱管
21とが貫通している。
【0013】上記給湯配管系10について詳述する。上
記受熱管11の入口端には、給水管12が接続され、出
口端には給湯管13が接続されている。給湯管13の末
端には給湯栓14が設けられている。これら給水管12
と給湯管13との間には、受熱管11と並列をなす2本
のバイパス管15,16が接続されている。図におい
て、バイパス管15と給水管12,給湯管13との接続
点を符号P1,P2で表し、バイパス管16と給水管1
2,給湯管13との接続点を符号P3,P4で表わす。
熱交換部2に近い方のバイパス管15は、弁等を装備せ
ず、接続点P1を通過した水は、所定の割り合い(例え
ば70:30)で受熱管11とバイパス管15に別れ、
接続点P2で再び合流するようになっている。
【0014】熱交換部2から遠い方のバイパス管16に
は、第1の流量制御弁GM2(バイパス流量制御弁)が
設けられている。また、給湯管13にも、接続点P2,
P4間において第2の流量制御弁GM1が設けられてい
る。上記流量制御弁GM1,GM2としては、例えばギ
アモータ駆動式のものが用いられている。すなわち、こ
の流量制御弁は、管内に設けられた環状の弁座と、この
弁座に対して移動可能な弁体と、この弁体から延びるシ
ャフトと、このシャフトの端部に減速ギア列を介して接
続されたモータとを有している。シャフトの端部は、減
速ギア列の最終ギアとスプライン結合されるとともに弁
ケースに螺合されている。モータの回転に伴いシャフト
が回動すると、このシャフトが上記螺合を介して軸方向
に移動し、これにより弁体と弁座との間の開度を変える
ことができるようになっている。また、流量制御弁GM
2の弁体はゴムでできており、閉止機能を備えているの
で、バイパス流量を0リットルまで制御できる。これに
対して流量制御弁GM1は、器具の最低作動水量(例え
ば2リットル)以下にまで制御することはないので、閉
止機能を備えていない。
【0015】上記給湯配管系10には2つのフローセン
サFL1,FL2が装備されている。第1のフローセン
サFL1は、給水管12において接続点P1,P3間に
設けられている。第2のフローセンサFL2は、給湯管
13において接続点P4と給湯栓14との間に設けられ
ている。
【0016】上記給湯配管系10には、4つの温度セン
サTHIN,THZ,THOUT,THMIXが装備されてい
る。温度センサTHINは、接続点P3より上流側の給水
管12に設けられている。温度センサTHZは、受熱管
11のベンド部に設けられている。温度センサTHOUT
は、受熱管11の出口端近傍(給湯管13において接続
点P2より上流側)に設けられている。温度センサTH
MIXは、接続点P4の下流側の給湯管13に設けられて
いる。
【0017】次に、上記追焚配管系20について説明す
る。上記受熱管21の入口端と浴槽6との間には復路管
22が接続され、受熱管21の出口端と浴槽6との間に
は往路管23が接続されている。復路管22には、ポン
プ24や温度センサTHHR,流水スイッチ(図示しな
い)等が設けられている。
【0018】上記給湯配管系10の給湯管13と、追焚
配管系20の復路管22との間には、浴槽6への湯張り
のための注湯管30が接続されており、この注湯管30
には電磁開閉弁からなる注湯弁31が設けられている。
図において注湯管30と給湯管13,復路管22との接
続点を符号P5,P6で示す。
【0019】さらに、給湯装置は、制御ユニット50
(制御手段)とリモートコントローラ60とを備えてい
る。この制御ユニット50は、ガス供給手段の主電磁開
閉弁4,電磁比例弁5と、点火機構と、ファンと、流量
制御弁GM1,GM2と、ポンプ24と、注湯弁31を
制御するものである。この制御ユニット50には、種々
の検出手段からの検出信号が入力される。検出手段とし
ては、前述した温度センサTHIN,THZ,THOUT,T
MIX,THHRや、フローセンサFL1,FL2,図示
しない流水スイッチがある。リモートコントローラ60
は、運転スイッチ風呂自動運転スイッチ,追焚スイッ
チ,温度設定部,表示部(いずれも図示せず)を備えて
おり、これらスイッチのオン,オフ情報,設定温度情報
を制御ユニット50に出力し、これら情報を表示部に表
示するものである。なお、この表示部には後述するよう
に制御ユニット50からのエラー情報も表示される。
【0020】上記構成の給湯装置において、制御ユニッ
ト50は、追焚,給湯等の制御を実行するが、この制御
を流量制御弁GM1,GM2の制御を中心にして説明す
る。流量制御弁GM1,GM2の制御モードは図2に示
すように4つある。なお、図2において、各モードのブ
ロック毎の括弧書きは、バイパス側の流量制御弁GM2
の状態を表している。
【0021】まず、追焚(風呂燃焼)を行う場合には、
リモコン60の運転スイッチをオンするとともに追焚ス
イッチをオンする。これに応答して制御ユニット50
は、ポンプ24を駆動することにより浴槽6の水を復路
管22,受熱管21,往路管23を経て循環させる。ま
た、復路管22の水流スイッチのオン状態を確認して、
主電磁開閉弁5を開くとともに点火動作を行うことによ
り、バーナ1での燃焼を開始する。その結果、フィンプ
レート2aが加熱され、ひいては受熱管21を通る浴槽
6からの水が加熱され、追焚が実行される。温度センサ
THHRで検出された浴槽6の湯温がユーザー設定温度に
達した時に、この追焚を終了する。
【0022】上述のように、追焚を単独で実行している
状態、すなわち風呂単独燃焼状態は、運転スイッチオン
の状態で給湯を実行して停止した後に追焚スイッチをオ
ンした時や、給湯と追焚の同時燃焼から給湯を停止した
時にも現れる。上記風呂単独燃焼時には、給湯配管系1
0の受熱管11は水が滞留した状態にあり、この滞留水
にもバーナ1の燃焼熱が付与される。このため、受熱管
11の滞留水が高温になる。追焚燃焼は、受熱管11の
Uベンド部に設けられた温度センサTHZでの検出温度
(すなわち、受熱管11の滞留水温度)が上昇して75
°Cに達した時には中断し、検出温度が低下して70°
Cに達した時に再開される。このようなヒステリシス制
御により、受熱管11の滞留水の沸騰が防止される。
【0023】上述したように、風呂単独燃焼中には、給
湯配管系10の受熱管11の滞留水は沸騰は防止される
ものの非常に高い温度になっている。そのため、後述す
る給湯の初期には、受熱管11からの湯とバイパス管1
6からの水を混合(ミキシング)する必要があり、その
準備のために流量制御弁GM1,GM2を図2の制御モ
ード1で制御し、それぞれ所定開度位置、すなわち全開
位置と全閉位置との間の適度な開度位置(以下、半開位
置と称す)にしている。仮に、流量制御弁GM1が全開
で流量制御弁GM2が全閉であれば、給湯開始の際に、
上記受熱管11からの湯に対してバイパス管16からの
水の量が極端に少なく、ミキシングにより最適の出湯温
度になるまでに、オーバーシュートが生じることがある
からである。これは流量制御弁GM1,GM2がギアモ
ータ駆動式であるため、適切な開度への変更に時間を要
するためである。反対に、流量制御弁GM1が全閉で流
量制御弁GM2が全開であれば、給湯開始の際に、上記
受熱管11からの湯に対してバイパス管16からの水の
量が極端に多くなり、ミキシングにより最適の出湯温度
になるまでに、アンダーシュートが生じることがあるか
らである。なお、この流量制御弁GM1,GM2の半開
位置での湯と水の混合比は、例えば30:70となって
いる。
【0024】上記風呂単独燃焼の最中に運転スイッチを
オフにした時には、バーナ1の燃焼を停止し、制御モー
ド4を実行する。すなわち、流量制御弁GM1,GM2
を全開にする。この状態でユーザーが給湯配管系10に
設けた水抜き栓(図示しない)を抜けば、給湯配管系1
0から水を抜くことができ、凍結を防止できる。この制
御モード4は、風呂単独燃焼終了後、後述するミキシン
グ制御の最中、後述する通常の給湯制御の最中または終
了後に、運転スイッチをオフにした時にも実行される。
【0025】風呂単独燃焼実行中における上記流量制御
弁GM1,GM2の半開位置(制御モード2)は、運転
スイッチをオフにしない限り、風呂単独燃焼終了後もそ
のまま維持される。なお、風呂単独燃焼終了後に、温度
センサTHZまたは温度センサTHOUTで検出される受熱
管11の温度またはその出口温度が、所定温度例えば5
5°C以上である間は半開状態を維持し、この所定温度
を下回った時には、後述する給湯通常制御での制御モー
ド2と同様に、上記流量制御弁GM1を全開位置にし、
流量制御弁GM2を全閉位置にしてもよい。
【0026】次に、給湯制御について説明する。運転ス
イッチオンの状態で給湯栓14を開くと、給水管12,
受熱管11,給湯管13の順に水が流れる。給水管12
に設けられたフローセンサFL1がこの水流を検出し、
この検出信号に応答して制御ユニット50が、主電磁開
閉弁4を開くとともに点火動作を行うことにより、バー
ナ1での燃焼が開始される。その結果、フィンプレート
2aが加熱され、ひいては受熱管11を通る水が加熱さ
れ、湯となって給湯栓14から吐出される。
【0027】通常の給湯制御では、図2の制御モード2
が実行され、流量制御弁GM2は全閉となっている。制
御ユニット50は、フローセンサFL1で検出された流
量と、温度センサTHINで検出された入水温度と、リモ
ートコントローラ60で設定された設定温度に基づいて
フィードフォワード制御成分を演算し、温度センサTH
MIXで検出された出湯温度と上記設定温度に基づいてフ
ィードバック制御成分を演算する。そして、このフィー
ドフォワード制御成分にフィードバック制御成分を加算
した制御値に基づいて、電磁比例弁5の開度を制御し、
燃焼ガス量を制御する。これにより、出湯温度を高精度
で設定温度にすることができる。なお、流量制御弁GM
1は基本的には全開位置にあるが、設定温度が高く給湯
栓14の開度が大きい場合には、器具の最大能力をオー
バーすることがあり、この場合には、出湯温度を設定温
度にするために、流量制御弁GM1の開度を小さくして
流量を絞ることもある。上記通常の給湯制御では、バイ
パス管16からの水は遮断されているが、受熱管11の
湯は、固定バイパス管15からの水と混合されて出湯さ
れるので、受熱管11内の湯の温度を設定温度より高く
した状態で燃焼制御を行うことができる。
【0028】上述した風呂単独燃焼の最中または終了後
に、給湯栓14が開かれた時には、流水検出に応答し
て、直接に通常の給湯制御(制御モード2)に移行する
のではなく、後述するミキシング制御を実行してから通
常の給湯制御に移行する。
【0029】次に、ミキシング制御について説明する。
この時には、制御モード3を実行し、流量制御弁GM
1,GM2の開度を調節して適切な湯水混合比を得、こ
れにより出湯温度を設定温度にする。この流量制御弁G
M1,GM2の制御には温度センサTHMIXで検出され
る出湯温度情報を用いず、温度センサTHINで検出され
る入水温度TINと、温度センサTHOUTで検出される受
熱管11の出口温度TOUTと、リモートコントローラ6
0で設定された設定温度TSPと、フローセンサFL1,
FL2からの検出流量Q1,Q2の情報が用いられる。
以下、この制御の理論的根拠について説明する。
【0030】ミキシングされた後の湯の熱量と、ミキシ
ング前の湯と水の熱量の和が等しいことから、次式が成
立する。 TMIX・QTOTAL=TIN・QBP+TOUT’・QEX ・・・(1) ここでTMIX,QTOTALは、接続点P4でミキシングされ
た後に給湯管13を流れる湯の温度および流量であり、
IN,QBPは、接続点P4でミキシングされる前のバイ
パス管16からの水の温度と流量である。また、
OUT’およびQEXは、給湯管13において接続点P2
からP4に向かう湯(接続点P4でミキシングされる前
の湯)の温度と流量である。
【0031】流量制御弁GM2の制御対象は、上記流量
BPであり、流量制御弁GM1の制御対象は上記流量Q
EXである。そして、これら流量制御弁GM1,GM2の
開度制御は、流量比R=QBP/QEX(水と湯の混合比)
を目標値に一致させるように行われる。上記(1)式に
TOTAL=QBP+QEXを代入して上記流量比で表すと、
次式のようになる。 R=QBP/QEX=(TOUT’−TMIX)/(TMIX−TIN) ・・・(2) 出湯温度TMIXを設定温度TSと一致させるためには、上
記(2)式にTMIX=TSを代入すればよい。これによ
り、次式から目標流量比Riを得ることができる。 Ri=(TOUT’−TSP)/(TSP−TIN) ・・・(3)
【0032】ミキシング制御時の流量制御弁GM1,G
M2の開度制御に際しては、上記温度情報TSP,TIN
OUTを(3)式に代入することにより、極めて短い周
期で目標流量比Riを求める。ここで、設定温度TSP
リモートコントローラ60から得られ、入水温度TIN
温度センサTHINで検出される。なお、TOUT’は、検
出入水温度TINと、検出出口温度TOUTと、受熱管11
からの湯とバイパス管15からの水との混合比(XEX
BP)から、次式により求められる。 TOUT’=(XEX×TOUT+XBP×TIN)/(XEX+XBP) ・・・(4)
【0033】なお、接続点P2,P4間の給湯管13に
温度センサを設け、この温度センサから直接上記温度T
OUTを求めてもよい。また、バイパス管15が省かれた
給湯配管系の場合には、上記(3)式において、上記の
演算されたTOUT’の代わりに、検出出口温度TOUTを用
いて目標流量比Riを演算する。さらに、受熱管からの
出口温度TOUT’を、受熱管11のUベンド部の温度セ
ンサTHzの検出温度に基づいて演算してもよいし、風
呂単独燃焼中の燃焼熱量により推測してもよい。上記出
口温度TOUTの変動は、設定温度TSP,入水温度TIN
比べて大きいので、この出口温度TOUTだけで目標流量
比Riを演算してもよい。この場合、上記(3)式にお
いて、設定温度TSPの代わりに所定の値例えば「40°
C」を用い、入水温度TINとして年間平均入水温度例え
ば「20°C」を用いる。また、出口温度TOUTと設定
温度TSP、または出口温度TOUTと入水温度TINに基づ
き、目標流量比Riを演算してもよい。
【0034】実際の流量比Rrは、上記(2)式の左辺
から得られる。すなわち、上記流量QEXは、フローセン
サFL1での検出流量Q1と一致するはずである。ま
た、バイパスQBPは、2つのフローセンサFL1,FL
2の検出流量の差(Q2−Q1)と一致するはずであ
る。したがって、実際の流量比Rrは、次の式から演算
される。 Rr=(Q2−Q1)/Q1 ・・・(5)
【0035】そして、制御ユニット50は、フローセン
サFL1,FL2の検出流量Q1,Q2から(5)式に
基づいて演算された実際の流量比Rrを、温度情報
SP,TIN,TOUTから(3),(4)式に基づいて演
算された目標の流量比Riに一致させるように、流量制
御弁GM1,GM2の開度を制御する。例えば、実際の
流量比Rrが目標の流量比Riより小さい場合には、バ
イパス側の流量QBP=(Q2−Q1)を増やすべく流量
制御弁GM2の開度を大きくし、熱交換部2からの流量
EX=Q1を減少させるべく流量制御弁GM1の開度を
小さくする。これとは逆に、実際の流量比Rrが目標の
流量比Riより大きい場合には、バイパス側の流量を減
少させるべく流量制御弁GM2の開度を小さくし、熱交
換部2からの流量を増やすべく流量制御弁GM1の開度
を大きくする。
【0036】上述したように、流量制御弁GM1,GM
2の開度は、通常1:1の対応関係にあり、例えば流量
制御弁GM2の開度を上記流量比Rr,Riの比較の上
で決定すると、流量制御弁GM1の開度は自ずと決定さ
れる。例を上げると、流量制御弁GM1,GM2の開度
の合計を100%にするように制御する。すなわち流量
制御弁GM2を30%とした時には流量制御弁GM1の
開度を70%とし、流量制御弁GM2の開度を30%と
した時には流量制御弁GM1の開度を70%とする。
【0037】上記のような給湯初期のミキシング制御に
より、出口温度TOUT,設定温度TSP,入水温度TIN
基づいて、湯と水の混合を適切に行い、受熱管11の滞
留湯に起因した出湯温度のオーバーシュートや、バイパ
ス側の水を過剰に混合することに起因したアンダーシュ
ートを抑制して、出湯温度を設定温度にすることができ
る。また、このミキシング制御に際しては、バイパス側
の流量制御弁GM2の開度制御のみならず、これと平行
して熱交換部2側の流量制御弁GM1を逆方向に開度制
御することにより、湯と水の混合比を迅速に適切な比に
することができ、より一層確実にオーバーシュートやア
ンダーシュートを抑制できる。しかも、検出出湯温度T
MIXによらず、流量制御弁GM1,GM2の開度変更に
即座に応答する2つのフローセンサFL1,FL2の検
出流量Q1,Q2に基づいて、流量制御弁GM1,GM
2を制御するので、迅速かつ適切な開度制御を行うこと
ができ、より一層確実に出湯温度のオーバーシュートや
アンダーシュートを抑制できる。
【0038】フローセンサFL1は熱交換部2を通る流
量を検出するのでガス燃焼制御(供給ガス量制御)の情
報として用いることができ、しかも、給水管12側に配
置されているので、受熱管11の高温の滞留水に触れず
に済み、経年劣化に伴う特性変化の可能性を小さくする
ことができる。フローセンサFL2は、接続点P5より
下流側に配置されているので、湯張りが実行されている
か否かにかかわらず、給湯配管系10からの出湯を検出
することができる。また、出湯量を検出するフローセン
サFL2は、湯に触れるので上記フローセンサFL1に
比べれば特性変化の可能性が高くなるが、この湯の温度
は混合された後の湯であり比較的低いので、大きな特性
変化を免れることができる。
【0039】上記給湯初期のミキシング制御は、追焚停
止状態でも行われる。この場合には、上記検出入水温度
と設定温度とフローセンサFL1,FL2の検出流量Q
1,Q2に基づいて、バーナ1の燃焼が制御される。上
記燃焼は、フローセンサFL1の検出流量Q1が第1閾
値(例えば2.5リットル/分)を越えた時に開始さ
れ、第2閾値(例えば2.0リットル/分)を下回った
時に、停止される。この閾値は、バーナ1での最小燃焼
熱量に基づいて決定される。第1,第2閾値を用いてヒ
ステリシス制御をするのは、燃焼開始と停止との間のハ
ンチングを防止するためである。本実施形態では、この
ハンチングをより一層少なくするために、フローセンサ
FL1の検出流量Q1が第1閾値より若干大きい所定流
量(例えば第1閾値と第2閾値の間の流量2.1リット
ル/分)に達したら、それ以上は、流量制御弁GM1の
開度の絞りを中止し、検出流量Q1をこの所定流量に維
持して第1閾値より下回らないようにする。これによ
り、燃焼停止を免れ上記ハンチングを防止できる。この
際、バイパス側の流量制御弁GM2の開度は流量制御弁
GM1の開度に対応させて一定に維持してもよいし、単
独で変動させてもよい。
【0040】なお、上記流量制御弁GM1の絞り制限
は、追焚と平行してミキシング制御している場合にも行
われる。この場合、フローセンサFL1での検出流量Q
1が上記第2閾値に達するのを防止し、これにより給湯
のための燃焼制御を継続することができ、出湯温度を設
定温度になるように制御することができる。絞り制限が
ないと、フローセンサFL1での検出流量Q1が上記第
2閾値を下回った時に、給湯のための燃焼制御が停止
し、出湯温度の制御ができなくなるのである。また、1
缶2水路型給湯装置の場合、絞り制限がないと、フロー
センサFL1での検出流量Q1が上記第2閾値を下回っ
た時でも、追焚のための燃焼制御は継続しているので、
追焚側の熱を給湯側が吸熱し、給湯の出湯温度の制御が
できなくなるのである。
【0041】ちなみに、流量制御弁GM1の開度を増大
させる方向へ制御している際に、この流量制御弁GM1
に設けた全開位置センサ(図示しない)で全開位置を検
出した時には、モータへの電流供給を停止してそのロッ
クを防止する。同様に、流量制御弁GM2の開度を減少
させる方向へ制御している際に、この流量制御弁GM2
に設けた全閉位置センサにより全閉位置を検出した時に
もモータが停止され、開度を増大させる方向へ制御して
いる時に、全開位置センサにより全開位置を検出した時
にも、モータが停止される。なお、流量制御弁GM1
は、全閉位置でも漏れが生じることがある。この漏れが
上記所定流量より多い場合を想定して、流量制御弁GM
1の閉じ方向への制御は、上記フローセンサFL1の検
出流量が上記所定流量に達した時、および全閉位置セン
サによる全閉位置検出がなされた時に、停止できるよう
にしてもよい。
【0042】上記ミキシング制御は、給湯開始から所定
時間経過後に終了し、それから前述した通常の給湯制御
に移行して、流量制御弁GM2を全閉にし、流量制御弁
GM1を器具の最大燃焼能力(最大号数)の範囲で全開
にし、総流量制御(制御モード2)に移行する。なお、
この移行を、出湯温度の安定確認により行ってもよい。
上記ミキシング制御中に、給湯栓14が閉じられ、流水
を検知しなくなった時には、制御モード1に返り、流量
制御弁GM1,GM2を半開状態にする。
【0043】給湯配管系10に装備されるフローセンサ
FL1,FL2の特性の経年変化について、前に簡単に
説明したが、ここでより詳しく説明することにする。フ
ローセンサFL1,FL2は、管路内に配置した回転車
と、この回転車の回転に伴ってパルスを出力するホール
ICとを有している。この回転車の摺動抵抗等の変化に
より、単位時間当たりの出力パスル数と流量との関係が
変化する。すなわち、流量を横軸に出力パスル数を縦軸
にとった時に、両者の関係を表す線はほぼリニアな状態
を維持するものの、その傾きが変化してしまうのであ
る。特に、フローセンサFL2は、湯に晒されるため、
経年使用により特性が変化する可能性があることは、前
述したとおりである。
【0044】上記フローセンサFL2の特性変化による
悪影響について、説明する。フローセンサFL2が実際
より多い流量として検出する場合には、ミキシングにお
いて、前述した(5)式により得られた混合比Rrが実
際の混合比より大きくなる。そのため、流量制御弁GM
2の開度を目標混合比Riを得るための開度より小さい
開度にし、流量制御弁GM1の開度を目標混合比Riを
得るための開度より大きくしようとする。その結果、出
湯温度は、設定温度より高くなってしまう。これとは逆
に、フローセンサFL2が実際より少ない流量として検
出する場合には、演算された混合比Rrが実際の混合比
より小さくなる。そのため、流量制御弁GM2の開度を
目標混合比Riを得るための開度より大きな開度にし、
流量制御弁GM1の開度を目標混合比Riを得るための
開度より小さくしようとする。その結果、出湯温度は、
設定温度より低くなってしまう。
【0045】そこで、本実施形態では、フローセンサF
L2の検出流量を、バイパス側の流量制御弁GM2が閉
じ、注湯弁31が閉じた状態で、フローセンサFL1の
検出流量と比較し、補正するようにしている。この状態
では、フローセンサFL1,FL2の検出流量Q1,Q
2は一致するはずであるが、一致しない時には、補正定
数を求め、この補正定数に基づいて上記フローセンサF
L2の検出流量を補正する。
【0046】次に、補正定数を得るルーチンについて図
3を参照しながら、詳述する。このルーチンは、給湯の
最中に比較的短い間隔で周期的に実行されるものであ
る。このルーチンの説明から明らかなように、補正定数
は、給湯の度に1回だけ演算され、以後、この演算され
た補正定数を用いてミキシング制御を行う。なお、新し
い補正定数を演算するまでは、前回演算した補正定数を
用いてミキシング制御を行う。
【0047】まず、完了フラグがセットされているか否
かを判断する(ステップ101)。肯定判断した時に
は、このルーチンを終了する。この完了フラグは、後述
する補正定数演算を終了した時にセットされるものであ
る。したがって、補正定数演算は、給湯毎に1回だけ行
われることになる。ステップ101で否定判断した時に
は、注湯弁31が閉じた状態か否かを判断する(ステッ
プ102)。ここで否定判断した時、すなわち湯張り中
であると判断した時には、このルーチンを終了する。こ
こで肯定判断した時には、バイパス側の流量制御弁GM
2が全閉状態か否かを判断する(ステップ103)。こ
こで否定判断した時には、このルーチンを終了する。こ
のようにして、注湯弁31の閉じと流量制御弁GM2の
閉じの状態を、補正定数演算の条件とすることができ
る。
【0048】上記ステップ103で肯定判断した時に
は、給湯燃焼中か否かを判断する(ステップ104)。
すなわち、まだ点火動作中で燃焼を確認できない時には
否定判断してこのルーチンを終了する。給湯栓14が開
いて給湯を開始した直後は、検出流量が不安定であり、
フローセンサFL1,FL2の検出流量にタイムラグの
影響がでるため、この状態での補正定数演算を避ける必
要があるからである。上記ステップ104で肯定判断し
た時には、検出流量Q1,Q2が閾流量Q0以上か否か
を判断する(ステップ105)。いずれか一方でも閾流
量Q0を下回った時には、このルーチンを終了する。流
量が小さい場合には検出流量Q1,Q2が不安定にな
り、補正定数を正確に演算できないからである。
【0049】上記ステップ105で肯定判断した時に
は、流量比Rx=Q2/Q1を求め(ステップ10
6)、この流量比Rxを積算し(ステップ107)、カ
ウンタをインクリメントして(ステップ108)、ステ
ップ109に進む。ここでカウンタの計数値が255を
越えているか否かを判断し、否定判断した時には、この
ルーチンを終了する。これにより、上記流量比Rxの演
算およびその積算が、周期的に256回繰り返される。
【0050】上記流量比Rxの演算およびその積算が2
56回実行された後、ステップ109で肯定判断される
と、完了フラグをセットし(ステップ110)、上記積
算値を256で割ることにより、平均流量比RAVを求め
(ステップ111)、ステップ112に進む。ここで平
均流量比RAVが0.5より小さい場合には、フローセン
サFL1が明らかに故障しているとして、リモートコン
トローラ60の表示部にエラー表示をして(ステップ1
13)、このルーチンを終了する。なお、このエラーの
際には、給湯燃焼を禁じるようにしてもよい。
【0051】ステップ112で否定判断した時には、平
均流量比RAVが0.9を下回っているか否か判断し(ス
テップ114)、ここで否定判断した時には平均流量比
AVが1.2を上回っているか否か判断し(ステップ1
15)、ここで否定判断した時、すなわち平均流量比R
AVが0.9〜1.2の範囲に入っていると判断した時に
は、この平均流量比RAVを補正定数Mとする(ステップ
116)。また、ステップ114で肯定判断した時、す
なわち上記所定範囲0.9〜1.2を下回っていると判断
した時には、その下限値0.9を、補正定数Mとする
(ステップ117)。ステップ115で肯定判断した
時、すなわち上記所定範囲0.9〜1.2を上回ってい
ると判断した時には、その上限値1.2を、補正定数M
とする(ステップ118)。
【0052】上述したように所定範囲0.9〜1.2を越
えた場合には、この平均流量比RAVの信頼性が低いと判
断する。この平均流量比RAVをそのまま補正定数として
用いて後述の補正を実行すると、この補正に起因して出
湯温度が著しくオーバーシュートしたりアンダーシュー
トする不測の事態が生じる可能性があるので、その限界
値「0.9」,「1.2」を補正定数Mとしたのである。
なお、上限を下限より緩やかとしたのは、流量制御弁G
M2の閉じ状態での漏れの可能性を考慮したからであ
る。なお、給湯終了時点または給湯開始時点で、カウン
タをクリアし、フラグをリセットする。
【0053】上記補正定数Mを用いて、フローセンサF
L2の検出流量Q2を補正する。補正検出流量はQ2/
Mで表すことができる。この補正検出流量Q2/Mを前
述の(5)式のQ2に置き換えることにより、正確な実
際の流量比Rrを演算することができる。これにより、
フローセンサFL2の特性変化があっても、フローセン
サFL1,FL2の検出流量に基づいて正確な流量制御
弁GM1,GM2の開度制御を行うことができ、出湯温
度のオーバーシュート,アンダーシュートを防止するこ
とができる。
【0054】なお、(5)式は次のように書き換えるこ
とができる。 Rr=(Q2/Q1)ー1 ・・・(5) したがって、この流量比(Q2/Q1)を演算した後、
この流量比を補正定数Mで割った値から1を差し引くこ
とにより、実際の流量比Rrを求めることもできる。こ
の場合には、流量比(Q2/Q1)を補正することにな
る。なお、本実施形態では、上述したように直接または
間接的に流量比(Q2/Q1)を補正するため、フロー
センサFL1,FL2の両方に特性変化があった時や、
フローセンサFL1に特性変化があった時、または製品
出荷時から両者に特性上の相違があった時にも、補正が
有効に働く。
【0055】上記補正定数のためのルーチンにおいて、
平均流量比RAVが所定範囲0.9〜1.2を大きく上回
っていた時、例えば1.5を越えた時にも、エラー表示
をしてもよい。また、給湯制御が、流量制御弁GM2を
一定開度又はバイパス通路に水ガバナを設けて一定流量
(上限制限)にした状態で行われる場合には、この状態
で上記補正定数を演算してもよい。ただし、この場合、
バイパス側を流れる水の割合を考慮する必要がある。す
なわち、フローセンサFL2の検出流量はフローセンサ
FL1の検出流量より一定割合だけ多くなる状態を正常
とする。
【0056】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用することができる。例えば、フローセンサ
FL1の方が特性変化が大きい環境に置かれる場合に
は、このフローセンサFL1の検出流量を補正してもよ
い。給湯初期において、上記受熱管11のUベンド部の
温度センサTHzの検出温度に基づいて、ミキシング制
御をするか否かを選択してもよい。すなわち、ユーザー
に苦痛とならない温度である場合には、ミキシング制御
を行わず、ユーザーに苦痛となる温度である場合にの
み、ミキシング制御を行う。図1の流量制御弁GM1は
省略してもよい。また、この流量制御弁GM1を接続点
P1,P3間の給水管12に設けてもよいし、接続点P
3の上流側の給水管12に設けてもよい。流量制御弁は
ギアモータ駆動式でないタイプのものを用いてもよい。
フローセンサFL1を接続点P2,P4間の給湯管13
に設けてもよい。また、フローセンサFL2を接続点P
3より上流側の給水管12に設けてもよい。これら2つ
のフローセンサFL1,FL2の検出流量から、バイパ
ス流量を求めることができ、また、検出流量,検出流量
比の補正も可能である。フローセンサをバイパス管16
に設けてバイパス管16の流量を直接検出してもよい。
この場合、給水管(接続点P3の上流,下流のどちらで
もよい)と、給湯管(接続点P4の上流,下流のどちら
でもよい)の少なくとも一方に、もうひとつのフローセ
ンサを設け、給湯初期に、これらフローセンサの検出流
量に基づいて流量制御弁GM1,GM2の開度を制御す
る。本発明は、1缶2水路型のみならず、給湯単能型の
給湯装置にも適用できる。給湯直後の後沸きにより熱交
換部に滞留した水が高温になるからである。また、湯張
り機能をもたない給湯装置にも適用できる。1缶2水路
型において、追焚配管系の代わりに暖房系や、循環給湯
配管系を備えたものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、給湯初期に受熱管の出口からの湯の温度情報に
基づいて、バイパス弁を制御することにより、湯と水の
混合を適切に行い、受熱管の滞留湯に起因した出湯温度
のオーバーシュートや、バイパス側の水を過剰に混合す
ることに起因したアンダーシュートを抑制して、適温の
湯を供給することができる。しかも、バイパス弁の開度
変更に即座に応答する2つのフローセンサの検出流量に
基づいて、バイパス弁の開度を制御するので、迅速かつ
適切な開度制御を行うことができ、より一層確実に出湯
温度のオーバーシュートやアンダーシュートを抑制でき
る。
【0058】請求項2の発明によれば、給湯初期制御に
おける湯水混合比を、受熱管の出口からの検出温度のみ
ならず、給水管からの検出入水温度と設定温度を用いて
決定するので、出湯温度を正確に設定温度に一致させる
ことができる。請求項3の発明によれば、バイパス側の
第1流量制御弁の開度制御のみならず、これと平行して
第2の流量制御弁を逆方向に開度制御することにより、
湯と水の混合比を迅速に適切な比にすることができ、よ
り一層確実にオーバーシュートやアンダーシュートを抑
制できる。請求項4の発明によれば、第1,第2の2つ
のフローセンサを用いることにより、バイパス管の流量
も求めることができる。請求項5の発明によれば、第1
のフローセンサは給水側にあるので高温の湯に晒され
ず、また第2のフローセンサも水と混合された後の湯に
晒されるだけであるので、これらの故障の可能性を低減
させることができる。また、第2のフローセンサは湯張
りの有無に関係なく、給湯動作を確実に検出することが
できる。請求項6の発明によれば、第1,第2のフロー
センサの比較結果により、いずれか一方のフローセンサ
の検出流量または両フローセンサの検出流量の比を補正
することができ、フローセンサの特性変化等の影響を受
けずに、適切な湯水混合を行うことができる。請求項7
の発明によれば、第1,第2のフローセンサの検出流量
の比を補正定数とすることにより、比較的簡単な演算で
上記検出流量または検出流量比の補正を行うことができ
る。請求項8の発明によれば、比較結果としての流量比
が所定範囲を越えた時には、信頼性が低いとしてその限
界値を補正定数として用いることにより、補正に起因し
て出湯温度の著しいオーバーシュートやアンダーシュー
トが生じる可能性を減じることができる。請求項9の発
明によれば、フローセンサの検出流量が所定流量に達し
た時に第2流量制御弁の開度の絞りを停止することによ
り、給湯燃焼制御の開始と停止との間のハンチングを防
止することができる。請求項10の発明によれば、給湯
初期に、すでに流量制御弁が所定開度だけ開いているの
で、短時間で目標混合比に達することができ、これによ
っても出湯温度のオーバーシュートやアンダーシュート
を確実に抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる1缶2水路型の追
焚機能付き給湯装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】同給湯装置で実行される4つの制御モードの関
係を示す図である。
【図3】フローセンサの検出流量を補正するための補正
定数を得るルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ガスバーナ(熱発生部) 2 熱交換部 10 給湯配管系 11 受熱管 12 給水管 13 給湯管 16 バイパス管 20 追焚配管系 21 受熱管 50 制御ユニット(制御手段) GM1 第2流量制御弁 GM2 第1流量制御弁(バイパス流量制御弁) FL1,FL2 フローセンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱発生部と、この熱発生部からの熱を受け
    る熱交換部と、給湯配管系と、制御手段とを備え、 上記給湯配管系が、上記熱交換部を通る受熱管と、この
    受熱管の入口端に接続された給水管と、受熱管の出口端
    に接続された給湯管と、これら給水管と給湯管の間に接
    続されるとともに受熱管と並列をなすバイパス管と、こ
    のバイパス管に設けられ上記制御手段で制御されるバイ
    パス弁と、を有する給湯装置において、上記バイパス弁
    として、開度を変えることによりバイパス管の流量を制
    御することができる流量制御弁が用いられ、 上記給湯配管系において、上記バイパス管と、上記バイ
    パス管の接続点より熱交換部に近い給水管または給湯管
    と、上記バイパス管の接続点より熱交換部から遠い給水
    管または給湯管の、3つの部位のうちの少なくとも2つ
    の部位に、フローセンサが設置され、 上記制御手段は、給湯初期に、少なくとも上記受熱管出
    口からの湯の温度情報に基づいて決定された混合比が得
    られるように、上記少なくとも2つのフローセンサから
    の検出流量に基づいてバイパス弁の開度を制御すること
    を特徴とするバイパス弁付き給湯装置。
  2. 【請求項2】上記制御手段は、混合比を、受熱管出口か
    らの湯の検出温度と、給水管からの水の検出温度と、設
    定温度とに基づいて決定することを特徴とする請求項1
    に記載のバイパス弁付き給湯装置。
  3. 【請求項3】上記バイパス弁として提供される第1の流
    量制御弁の他に、上記バイパス管の接続点より熱交換部
    に近い給湯管または給水管に第2の流量制御弁が設けら
    れ、上記制御手段は、上記給湯初期制御において、第1
    の流量制御弁の開度を減少させる場合には第2の流量制
    御弁の開度を増大させ、第1の流量制御弁の開度を増大
    させる場合には第2の流量制御弁の開度を減少させるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のバイパス弁付
    き給湯装置。
  4. 【請求項4】上記バイパス管の接続点より熱交換部に近
    い給水管または給湯管に第1のフローセンサが設けら
    れ、上記バイパス管の接続点より熱交換部から遠い給水
    管または給湯管に第2フローセンサが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のバイパ
    ス弁付き給湯装置。
  5. 【請求項5】上記給湯管には、上記バイパス管との接続
    点の下流側に風呂への湯張りを行うための注湯管が接続
    され、上記第1のフローセンサは、上記バイパス管の接
    続点より熱交換部に近い給水管に設けられ、上記第2の
    フローセンサは、上記注湯管の接続点より下流側の給湯
    管に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の
    バイパス弁付き給湯装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段は、上記バイパス弁を全閉ま
    たは所定開度にした状態での給湯制御実行中に、第1フ
    ローセンサの検出流量と第2フローセンサの検出流量と
    を比較し、その比較結果に基づいて、以後検出される第
    1,第2フローセンサのいずれか一方の検出流量または
    両者の検出流量の比を補正することを特徴とする請求項
    4または5に記載のバイパス弁付き給湯装置。
  7. 【請求項7】上記制御手段は、上記第1,第2のフロー
    センサの検出流量の比較結果として、両者の比を演算
    し、この比を補正定数として、以後検出される第1,第
    2フローセンサのいずれか一方の検出流量または両者の
    検出流量の比を補正することを特徴とする請求項6に記
    載のバイパス弁付き給湯装置。
  8. 【請求項8】上記制御手段は、上記第1,第2のフロー
    センサの検出流量の比較結果としての比が所定の範囲内
    にある時には、この比を補正定数とし、この比が所定の
    範囲の限界値を越える時には、この限界値を補正定数と
    することを特徴とする請求項7に記載のバイパス弁付き
    給湯装置。
  9. 【請求項9】上記熱発生部としてガスバーナが用いら
    れ、上記フローセンサの1つが、上記バイパス管の接続
    点より熱交換部に近い給水管または給湯管に設けられ、 上記制御手段は、上記ガスバーナの燃焼を、当該フロー
    センサの検出流量が第1閾値を越えた時に開始し、当該
    フローセンサの検出流量が第1閾値より小さい第2閾値
    を下回った時に停止し、 さらに上記制御手段は、給湯初期制御において第1,第
    2流量制御弁の開度を制御している時に、当該フローセ
    ンサの検出流量が、上記第2閾値より大きい所定流量に
    達した時には、それ以上の第2流量制御弁の開度絞りを
    停止することを特徴とする請求項3に記載のバイパス弁
    付き給湯装置。
  10. 【請求項10】上記熱交換部を通る他の配管系が装備さ
    れ、上記制御手段は、当該他の配管系を水が流れ上記給
    湯配管系を水が流れていない状態で、上記熱発生部から
    熱交換部に熱が付与されている時に、第1,第2流量制
    御弁をそれぞれ全開位置および全閉位置から離れた所定
    開度位置にして待機させ、給湯初期に、この所定開度位
    置から上記第1,第2流量制御弁の開度制御を実行する
    ことを特徴とする請求項3に記載のバイパス弁付き給湯
    装置。
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