JPH10300073A - 触媒燃焼加熱器の温度制御装置 - Google Patents

触媒燃焼加熱器の温度制御装置

Info

Publication number
JPH10300073A
JPH10300073A JP9102947A JP10294797A JPH10300073A JP H10300073 A JPH10300073 A JP H10300073A JP 9102947 A JP9102947 A JP 9102947A JP 10294797 A JP10294797 A JP 10294797A JP H10300073 A JPH10300073 A JP H10300073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
magnet
control means
catalytic combustion
curie point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9102947A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3674235B2 (ja
Inventor
Haruo Ida
治夫 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10294797A priority Critical patent/JP3674235B2/ja
Publication of JPH10300073A publication Critical patent/JPH10300073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3674235B2 publication Critical patent/JP3674235B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Combustion (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液化燃料ガスを触媒燃焼させ、その熱を利用
して加熱する負荷部および燃焼部の温度を制御する触媒
燃焼加熱機器の温度制御装置において、温度を2段階に
設定し、制御できるようにする。 【解決手段】 触媒燃焼部4の温度により燃料ガスの供
給を制御するガス流量制御手段17と、このガス流量制
御手段17の動作を制御する制御手段18とからなり、
制御手段18は、ガス流量制御手段17の燃料ガスの供
給を停止する温度より高い温度になるまで、ガス流量制
御手段17の動作を拘束するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液化燃料ガスを触媒
燃焼させ、その熱を利用して加熱する負荷部および燃焼
部の温度を制御する触媒燃焼加熱機器の温度制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の触媒燃焼加熱機器の温度
制御装置は、図3および図4に示すように構成してい
た。以下、その構成について説明する。
【0003】図3に示すように、温度制御ノズル1は、
片側からガスが供給され、先端に小さな孔を穿孔したノ
ズル部2を有し、このノズル部2から燃料ガスを高速で
吹き出すようにしている。燃料ガスはインジェクター部
3で周囲の空気を巻き込み混合気となって触媒燃焼部4
に供給され、点火ヒータ5に電流が流れて赤熱すると、
燃料ガスに点火され、触媒6を加熱する。触媒6の温度
が上がると触媒燃焼が開始する。触媒燃焼部4の熱で温
度制御ノズル1が加熱される。
【0004】温度制御ノズル1は、図4に示すように構
成しており、感温フェライト7は、磁気的特性が急激に
変化するキュリー点(例えば150℃)をもち、リング
状に形成してケース8に固定している。磁石9は、ケー
ス8の内面に所定の隙間を介して感温フェライト7に対
向して設け、感温フェライト7を吸引するもので、感温
フェライト7と反対側の面にガイド部材10を固定し、
このガイド部材10に弁部材11を固定している。ばね
12は磁石9を感温フェライト7より離反する方向に付
勢している。
【0005】弁体13は、弁部材11に対向して弁ポー
ト14を設けて弁を形成するとともに、弁ポート14と
反対側の位置に気化燃料ガスを触媒燃焼部4に向けて噴
出するノズル部2を設けている。感温フェライト7、ケ
ース8、磁石9、ガイド部材10、弁部材11、ばね1
2、弁体13などで触媒燃焼部4の燃焼温度を制御する
温度制御装置を構成している。なお、15は燃料ガス供
給口である。
【0006】上記構成において動作を説明すると、燃料
ガス供給口15より燃料ガスを供給すると、燃料ガスは
感温フェライト7の中央部を通り、感温フェライト7と
磁石9の隙間から、磁石9とケース8との隙間を通過し
て、弁ポート14に至りノズル部2より吹き出す。この
とき、燃料ガスはインジェクター部3で周囲の空気を巻
き込み混合気となって触媒燃焼部4に供給される。点火
ヒータ5に電流が流れて赤熱すると、ガスに点火され、
触媒6を加熱する。触媒6の温度が上がると触媒燃焼が
開始する。触媒燃焼によりケース8が加熱される。
【0007】ケース8が加熱されることによって、ケー
ス8に固定された感温フェライト7を加熱し、感温フェ
ライト7の温度が組成により決まるキュリー点を越える
と、磁石9は感温フェライト7に吸着できなくなり、ば
ね12により感温フェライト7から離され、弁部材11
が弁体13側へ移動して弁ポート14を塞ぐ。これによ
り燃料ガスは触媒燃焼部4に供給されなくなり、温度が
低下する。
【0008】感温フェライト7は非常にヒステリシスが
小さく、数度以下の温度変化で元の状態に復帰する。感
温フェライト7が復帰すると磁石9は再び感温フェライ
ト7を吸着し弁ポート14を開く。この間はわずかの時
間のため、触媒6の温度は充分に高く、燃料ガスが供給
されると再び触媒反応を開始する。この作用を繰り返す
ことで、触媒燃焼部4の温度を一定に保つことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の構成では、制御する温度は1組の感温フェライ
ト7と磁石9の組み合わせで決まり、温度制御は1点で
しかできないものであった。しかし、機器によっては温
度の設定を2段階にする必要があるものが少なくない。
例えばジャーポットでは、保温モードでは90℃前後の
温度で制御するが、湯の用途によっては沸騰させる必要
がある。又、炊飯器では、最初は100℃で沸騰させ、
ご飯が炊き上がると保温モードに入れて70℃前後で温
度制御する必要がある。
【0010】したがって、2段階の温度設定が必要な機
器の要求仕様を満足できないという問題を有していた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、温度設定を2段階に設定できるようにし、2段階の
温度設定が必要な機器の要求仕様を満足できるようにす
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、触媒燃焼部の温度により燃料ガスの供給
を制御するガス流量制御手段と、このガス流量制御手段
の動作を制御する制御手段とからなり、前記制御手段
は、前記ガス流量制御手段の燃料ガスの供給を停止する
温度より高い温度になるまで、前記ガス流量制御手段の
動作を拘束するようにしたものである。
【0013】これにより、制御手段によりガス流量制御
手段の動作を拘束するときの温度と、拘束しないときの
温度との2段階の温度設定をすることができ、2段階の
温度設定が必要な機器の要求仕様を満足することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、触媒燃焼部の温度により燃料ガスの供給を制御する
ガス流量制御手段と、このガス流量制御手段の動作を制
御する制御手段とからなり、前記制御手段は、前記ガス
流量制御手段の燃料ガスの供給を停止する温度より高い
温度になるまで、前記ガス流量制御手段の動作を拘束す
るようにしたものであり、ガス流量制御手段により燃料
ガスの供給を制御する温度と、制御手段によりガス流量
制御手段の動作の拘束を解除する温度との2段階の温度
設定をすることができ、2段階の温度設定が必要な機器
の要求仕様を満足することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、ガス流量制御手段は、磁気的特性
が急激に変化する第1のキュリー点を持つ第1の感温磁
性体と、前記第1の感温磁性体に対向して設け前記第1
の感温磁性体を引き付ける第1の磁石と、触媒燃焼部へ
の燃料ガスの供給を制御する弁とを備え、前記触媒燃焼
部の燃焼熱により前記第1の感温磁性体の温度が第1の
キュリー点を越えたとき、前記弁により燃料ガスの供給
を停止し、前記触媒燃焼部の温度を制御するようにした
ものであり、触媒燃焼部の燃焼熱により第1の感温磁性
体の温度が第1のキュリー点を越えると第1の磁石は吸
着力を失い、燃料ガスの流れを制御する弁を閉塞して燃
料ガスの供給を停止し、第1の感温磁性体の温度が第1
のキュリー点より下がると、再び第1の磁石の吸着力に
より弁を開いて触媒燃焼部に燃料ガスを供給する。この
ような作用は、第1の感温磁性体の組成だけで決まり、
常に一定の温度で起こるため、ガス流量制御手段により
触媒燃焼部の温度をほぼ一定の温度に制御することがで
きる。
【0016】請求項3に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御手段は、第1のキュリー点よ
り高い第2のキュリー点を持つ第2の感温磁性体と、前
記第2の感温磁性体に対向して設け前記第2の感温磁性
体を引き付ける第2の磁石とを備え、前記第2の感温磁
性体の温度が第2のキュリー点を越えるまで、前記第2
の磁石により第1の磁石の動作を拘束するようにしたも
のであり、第2の感温磁性体の温度が第1のキュリー点
より高い第2のキュリー点を越えるまでは、第1の磁石
と第2の磁石との間の吸着力により、第1の磁石の動作
を拘束することができて、ガス流量制御手段は、第1の
キュリー点を越えても燃料ガスの供給を続けることがで
き、触媒燃焼部の温度が第2のキュリー点を越えるまで
加熱することができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記請求項3に
記載の発明において、制御手段は、第2の感温磁性体の
温度が第2のキュリー点を越えると、第2の磁石により
第1の磁石の動作を拘束しないようにしたものであり、
第2の感温磁性体の温度が第2のキュリー点を越える
と、第2の磁石は第1の磁石の動作を拘束しないため、
第2の感温磁性体の温度が第2のキュリー点を越えた後
は、ガス流量制御手段は、第1のキュリー点を越えると
弁により燃料ガスの供給を停止し、触媒燃焼部の温度を
第1のキュリー点で決まるほぼ一定の温度に制御するこ
とができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、第2の磁石に外部より操作できる
軸部を設け、前記第2の磁石を第2の感温磁性体に手動
で吸着し、前記第2の磁石により第1の磁石の動作を拘
束するようにしたものであり、外部からの操作で第2の
磁石を第2の感温磁性体に吸着することにより、第1の
磁石と第2の磁石との間の距離が短くなり、第1の磁石
と第2の磁石との間の吸着力が発生し、第1の磁石の動
作を拘束することができ、外部からの操作で必要な時に
高い方の温度設定をすることができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、上記請求項3〜
5に記載の発明において、第1の磁石と第2の磁石の吸
着力より強いばねで第2の磁石を付勢したものであり、
第2の感温磁性体の温度が第2のキュリー点を越える
と、第2の磁石は第2の感温磁性体に吸着できなくな
り、ばねにより第2の感温磁性体から離され、第1の磁
石と第2の磁石の吸着力が殆どなくなって、第2の磁石
による第1の磁石の動作の拘束を解除することができ
る。
【0020】
【実施例】本発明の一実施例について、図1および図2
を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のも
のは同一符号を付して説明を省略する。
【0021】図に示すように、温度制御ノズル16は、
触媒燃焼部4の温度により燃料ガスの供給を制御するガ
ス流量制御手段17と、このガス流量制御手段17の動
作を制御する制御手段18とで構成している。
【0022】ガス流量制御手段17に設けた第1の感温
フェライト(第1の感温磁性体)19は、磁気的特性が
急激に変化する第1のキュリー点(例えば90℃)をも
ち、リング状に形成してケース20に固定している。第
1の磁石21は、ケース20の内面に所定の隙間を介し
て第1の感温フェライト19に対向して設け、第1の感
温フェライト19を吸引するもので、第1の感温フェラ
イト19と反対側の面にガイド部材10を固定し、この
ガイド部材10に弁部材11を固定している。ばね12
は第1の磁石21を第1の感温フェライト19より離反
する方向に付勢している。
【0023】制御手段18に設けた第2の感温フェライ
ト(第2の感温磁性体)22は、磁気的特性が急激に変
化する第1のキュリー点(例えば100℃)をもち、リ
ング状に形成してケース20に固定している。第2の磁
石23は、ケース20の内面に所定の隙間を介して第2
の感温フェライト22に対向して設け、第2の感温フェ
ライト22を吸引するもので、第1の感温フェライト1
9と反対側に押し棒(軸部)24を固定し、外部からの
操作で第2の磁石23を第2の感温磁性体22に手動で
吸着できるようにし、ばね25で第2の磁石23を第2
の感温フェライト22より離反する方向に付勢してい
る。
【0024】第1の磁石21と第2の磁石23は互いに
吸引するように極性を設定し、第2の感温フェライト2
2の温度が第2のキュリー点を越えるまで、第2の磁石
23により第1の磁石21の動作を拘束するようにして
いる。すなわち、第2の感温フェライト22の温度が第
2のキュリー点を越えるまで、制御手段18によりガス
流量制御手段17の動作を拘束するようにしている。
【0025】ばね25は第1の磁石21と第2の磁石2
3の吸着力より強いばね力を有しており、第2の感温磁
性体22の温度が第2のキュリー点を越えると、第2の
磁石23を第2の感温フェライト22より離反する方向
に移動させ、第2の磁石23により第1の磁石21の動
作を拘束しないようにしている。他の構成は従来例と同
じである。
【0026】上記構成において動作を説明すると、燃料
ガス供給口15より燃料ガスを供給すると、燃料ガスは
第1の感温フェライト19の中央部を通り、第1の感温
フェライト19と第1の磁石21の隙間から、第1の磁
石21とケース20との隙間を通過して、弁ポート14
に至りノズル部2より吹き出す。このとき、燃料ガスは
インジェクター部3で周囲の空気を巻き込み混合気とな
って触媒燃焼部4に供給される。点火ヒータ5に電流が
流れて赤熱すると、燃料ガスに点火し火炎を生じさせ
る。
【0027】触媒6の形状は火炎を作るのに適した形状
にしており、生じた火炎により触媒6は加熱され、やが
て触媒反応を開始する。触媒6が触媒反応を開始するこ
とにより火炎には排気ガスしかこなくなり、自然に消滅
する。触媒反応によりケース20は加熱され、ケース2
0が加熱されることによって、ケース20に固定された
第1の感温フェライト19および第2の感温フェライト
22を加熱する。
【0028】第1の感温フェライト19または第2の感
温フェライト22の温度がそれぞれ組成により決まる第
1のキュリー点または第2のキュリー点を越えると、第
1の磁石21または第2の磁石23は第1の感温フェラ
イト19または第2の感温フェライト22に吸着できな
くなる。
【0029】今、温度が90℃になると、第1の感温フ
ェライト19の第1のキュリー点になり、第1の磁石2
1は第1の感温フェライト19に吸着しなくなる。この
ため、ばね12により付勢された第1の磁石21は第1
の感温フェライト19より離れようとするが、第2の磁
石23の吸着力の方が強く、第1の磁石21はそのまま
の位置にあり、弁は開いたままである。
【0030】この状態でガスは流れ続け、温度がさらに
上昇し100℃に達すると、第2の感温フェライト23
の第2のキュリー点に達する。このため、第2の磁石2
3はもはや第2の感温フェライト22に吸着することが
できなくなる。このとき、第1の磁石21と第2の磁石
23は引き合っているが、第2の磁石23を付勢してい
るばね25は第1の磁石21と第2の磁石23の引き合
う力より強く設定されているため、第2の磁石23は第
2の感温フェライト22より引き離される。
【0031】第2の磁石23が引き離されることによ
り、第1の磁石21もばね12により動かされ、弁部材
11が弁ポート14を塞ぐ。このことにより、燃料ガス
は流れなくなり、温度が下がり始める。温度が100℃
以下になると、第2の感温フェライト22の温度は第2
のキュリー点以下となり、第2の磁石23が吸着できる
ようになるが、このときの第2の磁石23と第2の感温
フェライト22の距離は充分離れており、ばね25のば
ね力に抗して吸着することはない。
【0032】さらに温度が下がり90℃以下になると、
第1の感温フェライト19が第1の磁石21に吸着する
ようになる。この時、第1の磁石21と第1の感温フェ
ライト19との距離は充分近く、ばね12のばね力に抗
して吸着する。その結果、再び燃料ガスの通路が開か
れ、触媒燃焼部4に燃料ガスが供給される。触媒6は再
び反応を開始し温度が上がりはじめる。温度が90℃に
達すると、第1の磁石21は第1の感温フェライト19
に吸着できなくなる。
【0033】今度は第2の磁石23は離れた位置にあ
り、第1の磁石21を吸着できない。そのため、第1の
磁石21はばね12により引き離され、弁部材11が弁
ポート14を塞ぎ、燃料ガスの供給が停止する。このよ
うに、最初は第2の感温フェライト22の第2のキュリ
ー点(100℃)に達した温度が、その次からは第1の
感温フェライト19の第1のキュリー点(90℃)で制
御されるようになる。
【0034】外部からの操作により押し棒24に力を加
え、第2の磁石23を第2の感温フェライト22に押し
付けると、第2の磁石23と第2の感温フェライト22
は吸着し、再び最初の状態になり、温度が第2の感温フ
ェライト22の第2のキュリー点(100℃)を越える
までガスは停止せず、一度第2の感温フェライト22の
第2のキュリー点(100℃)を越えると、その次から
は第1の感温フェライト19の第1のキュリー点(90
℃)で温度制御される。
【0035】このように本実施例では、2種類の感温フ
ェライトを用いて、2段階の温度で加熱部を制御するこ
とができる。2段階の温度は感温フェライトの特性で設
定できるため、2段階の温度の制御が必要なジャーポッ
トや炊飯器等の用途に適したものである。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、触媒燃焼部の温度により燃料ガスの供給
を制御するガス流量制御手段と、このガス流量制御手段
の動作を制御する制御手段とからなり、前記制御手段
は、前記ガス流量制御手段の燃料ガスの供給を停止する
温度より高い温度になるまで、前記ガス流量制御手段の
動作を拘束するようにしたから、ガス流量制御手段によ
り燃料ガスの供給を制御する温度と、制御手段によりガ
ス流量制御手段の動作の拘束を解除する温度との2段階
の温度設定をすることができ、2段階の温度設定が必要
な機器の要求仕様を満足することができる。
【0037】また、請求項2に記載の発明によれば、ガ
ス流量制御手段は、磁気的特性が急激に変化する第1の
キュリー点を持つ第1の感温磁性体と、前記第1の感温
磁性体に対向して設け前記第1の感温磁性体を引き付け
る第1の磁石と、触媒燃焼部への燃料ガスの供給を制御
する弁とを備え、前記触媒燃焼部の燃焼熱により前記第
1の感温磁性体の温度が第1のキュリー点を越えたと
き、前記弁により燃料ガスの供給を停止し、前記触媒燃
焼部の温度を制御するようにしたから、第1の感温磁性
体の第1のキュリー点により燃料ガスの供給を制御する
ことができ、第1の感温磁性体の組成だけで決まる温度
で、触媒燃焼部の温度をほぼ一定の温度に制御すること
ができる。
【0038】また、請求項3に記載の発明によれば、制
御手段は、第1のキュリー点より高い第2のキュリー点
を持つ第2の感温磁性体と、前記第2の感温磁性体に対
向して設け前記第2の感温磁性体を引き付ける第2の磁
石とを備え、前記第2の感温磁性体の温度が第2のキュ
リー点を越えるまで、前記第2の磁石により第1の磁石
の動作を拘束するようにしたから、第2の感温磁性体の
第2のキュリー点を越えるまでは、第1の磁石と第2の
磁石との間の吸着力により、第1の磁石の動作を拘束す
ることができ、触媒燃焼部の温度が第2のキュリー点を
越えるまで加熱することができる。
【0039】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御手段は、第2の感温磁性体の温度が第2のキュリー点
を越えると、第2の磁石により第1の磁石の動作を拘束
しないようにしたから、第2の感温磁性体の温度が第2
のキュリー点を越えた後は、第1の感温磁性体の第1の
キュリー点により燃料ガスの供給を制御することがで
き、第1の感温磁性体の組成だけで決まる温度で、触媒
燃焼部の温度をほぼ一定の温度に制御することができ
る。
【0040】また、請求項5に記載の発明によれば、第
2の磁石に外部より操作できる軸部を設け、前記第2の
磁石を第2の感温磁性体に手動で吸着し、前記第2の磁
石により第1の磁石の動作を拘束するようにしたから、
外部からの操作で第2の磁石を第2の感温磁性体に吸着
することにより、第1の磁石と第2の磁石との間の吸着
力が発生し、第1の磁石の動作を拘束することができ、
外部からの操作で必要な時に高い方の温度設定をするこ
とができる。
【0041】また、請求項6に記載の発明によれば、第
1の磁石と第2の磁石の吸着力より強いばねで第2の磁
石を付勢したから、第2の感温磁性体の温度が第2のキ
ュリー点を越えると、ばねにより第2の磁石を第2の感
温磁性体から離すことができ、第1の磁石と第2の磁石
の吸着力が殆どなくなって、第2の磁石による第1の磁
石の動作の拘束を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の触媒燃焼加熱器の温度制御
装置を備えた触媒燃焼加熱器の断面図
【図2】同触媒燃焼加熱器の温度制御装置の断面図
【図3】従来の触媒燃焼加熱器の温度制御装置を備えた
触媒燃焼加熱器の断面図
【図4】同触媒燃焼加熱器の温度制御装置の断面図
【符号の説明】
4 触媒燃焼部 17 ガス流量制御手段 18 制御手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒燃焼部の温度により燃料ガスの供給
    を制御するガス流量制御手段と、このガス流量制御手段
    の動作を制御する制御手段とからなり、前記制御手段
    は、前記ガス流量制御手段の燃料ガスの供給を停止する
    温度より高い温度になるまで、前記ガス流量制御手段の
    動作を拘束するようにした触媒燃焼加熱器の温度制御装
    置。
  2. 【請求項2】 ガス流量制御手段は、磁気的特性が急激
    に変化する第1のキュリー点を持つ第1の感温磁性体
    と、前記第1の感温磁性体に対向して設け前記第1の感
    温磁性体を引き付ける第1の磁石と、触媒燃焼部への燃
    料ガスの供給を制御する弁とを備え、前記触媒燃焼部の
    燃焼熱により前記第1の感温磁性体の温度が第1のキュ
    リー点を越えたとき、前記弁により燃料ガスの供給を停
    止し、前記触媒燃焼部の温度を制御するようにした請求
    項1記載の触媒燃焼加熱器の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、第1のキュリー点より高い
    第2のキュリー点を持つ第2の感温磁性体と、前記第2
    の感温磁性体に対向して設け前記第2の感温磁性体を引
    き付ける第2の磁石とを備え、前記第2の感温磁性体の
    温度が第2のキュリー点を越えるまで、前記第2の磁石
    により第1の磁石の動作を拘束するようにした請求項1
    記載の触媒燃焼加熱器の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、第2の感温磁性体の温度が
    第2のキュリー点を越えると、第2の磁石により第1の
    磁石の動作を拘束しないようにした請求項3記載の触媒
    燃焼加熱器の温度制御装置。
  5. 【請求項5】 第2の磁石に外部より操作できる軸部を
    設け、前記第2の磁石を第2の感温磁性体に手動で吸着
    し、前記第2の磁石により第1の磁石の動作を拘束する
    ようにした請求項1記載の触媒燃焼加熱器の温度制御装
    置。
  6. 【請求項6】 第1の磁石と第2の磁石の吸着力より強
    いばねで第2の磁石を付勢した請求項3〜5のいずれか
    1項に記載の触媒燃焼加熱機器の温度制御装置。
JP10294797A 1997-04-21 1997-04-21 触媒燃焼加熱器の温度制御装置 Expired - Fee Related JP3674235B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294797A JP3674235B2 (ja) 1997-04-21 1997-04-21 触媒燃焼加熱器の温度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10294797A JP3674235B2 (ja) 1997-04-21 1997-04-21 触媒燃焼加熱器の温度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10300073A true JPH10300073A (ja) 1998-11-13
JP3674235B2 JP3674235B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=14341025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10294797A Expired - Fee Related JP3674235B2 (ja) 1997-04-21 1997-04-21 触媒燃焼加熱器の温度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3674235B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3674235B2 (ja) 2005-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2559737B2 (ja) 燃焼機関
ES2127416T3 (es) Dispositivo de calentamiento alimentado por gas.
JP3039120B2 (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPH10300073A (ja) 触媒燃焼加熱器の温度制御装置
JPS57148046A (en) Temperature sensing controller of carburetor
JPH11325458A (ja) 触媒燃焼機器の温度制御装置
JP3201210B2 (ja) 触媒燃焼加熱機器
JP2540605Y2 (ja) 燃料温度調節装置
JPS5815661B2 (ja) ガスデンジベン
JP3843599B2 (ja) 触媒燃焼装置
JPH045873Y2 (ja)
JP3016660B2 (ja) 発熱装置
JPS5833401Y2 (ja) ガス器具の安全装置
JPH01193558A (ja) ガス温風暖房機
JPS61265414A (ja) 触媒燃焼装置
JPS59197718A (ja) 触媒燃焼装置
GB1410009A (en) Flame failure device
JP2841951B2 (ja) 内燃機関における燃料噴射装置
JPS62125216A (ja) 空燃比制御装置
JPH02233906A (ja) 触媒燃焼装置
JPH03236520A (ja) 過熱防止コンロ
JPH0928264A (ja) 触媒燃焼殺虫器
JPH09112826A (ja) ヒーター内蔵型ノズルユニット
JPS63254281A (ja) 弁制御装置
JPH0776613B2 (ja) コンロ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050418

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees