JPS5815661B2 - ガスデンジベン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガス湯沸器などのバーナへのガス供給を制御す
るためのガス電磁弁に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種ガス電磁弁にあっては励磁コイルの磁力が
充分に達したときプランジャーを介して突然弁が開く構
成であった。

例えば水温と関連した開閉位置をもつ接点と直列の励磁
コイルに給電してバーナのガス供給量を制御するガス湯
沸器に従来周知の電磁弁を用いれば、バーナの燃焼制御
は必ずオン−オフ型となる。

このオン−オフ型は種々の欠点があり、特に湯沸器で温
水暖房を行なう場合など、その温度が最高値と最低値と
の間で大きく変動する問題があった。

発明の目的 本発明はこのようなガス電磁弁においで湯温の最高値と
最低値との間で大きく湯温か変動しない特性を得ること
を目的とする。

発明の構成 本発明は上記目的を解決するため以下の技術的手段をと
った。

すなわち本発明の構成は励磁コイルにより作動するプラ
ンジャーにガス通路の弁座を開閉する弁を設け、この弁
には２個のスプリングを関連させ、一方のスプリングは
プランジャーの動作初期から弁に働き、他方のスプリン
グはそれよりも遅れて弁に働くように設定したものであ
る。

この技術的手段により、たとえばガス湯沸器などのバー
ナへのガス供給を制御するためガス電磁弁において、湯
温の最高値と最低値との間で大きく湯温か変動しない特
性とすることができる。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。

図において、１はガス人口２、ガス流入室３および弁座
４を連設したガス通路部材、５は上記弁座４と連通して
ガス流出室６とガス出ロアを形成したもう１つのガス通
路部材で、ビス８を介して先の部材１に分離可能に固定
しである。

９は励磁コイル１０、プランジャー１１などからなる電
磁装置にして、上記プランジャー１１の下端には弁座４
と対応して弁１２が装着しである。

上記弁１２は弁座４に当る面よりこの弁座４内に突入す
る制御子１３を突設している。

そしてこの制御子１３は下方になるにしたがい小径とな
っているものである。

１４は上記弁１２を弁座４に押付けるスプリング、１５
は上部を弁１２およびプランジャー１１に挿入螺合した
軸で、この径大なる下端は部材５のガス流出室６にまで
達している。

１６はこの軸１５に挿入した爪板、１１はこの爪板１６
と軸１５の下端径大部間に介在させたスプリングである
。

上記構成において、第１図は励磁コイル１０が解磁され
たガス遮断状態を示し、この時弁１２はスプリング１４
およびガス圧によって弁座４に押し付けられている。

また爪板１６は部材１の下面と距離ｔをおいて位置して
いるものである。

いま、ガス湯沸器に応用した例（第４図）で説明すると
、バーナ１８により熱交換器１９を通過する水を加熱し
、その湯温を熱交換器１９の出口に設けた、例えば正特
性サーミスタ等のセンサー２０により検出して湯温か高
ければ、励磁コイル１０への電流値を減らし、湯温か低
ければ励磁コイル１０への電流値を増やして弁１２の開
度をそれぞれ減少、増大させガス供給量を調節して湯温
を一定に保つように動作する。

ところが、バーナ１８へのガラスの供給量があまり少な
すぎると点火が十分に行なわれなかったり、バーナ１８
の炎が吹き消えてしまったりしてしまうので、ガス供給
量はある量販下には絞らないようにする必要性が生じて
くる。

本発明のガス電磁弁ではこれを実現させるべく、実際に
プランジャー１１に生ずる力に比較して、スプリング１
４の設定荷重を十分に小さくし、スプリング１７の設定
荷重を同程度にしである。

ここで、第１図のガス遮断状態から、励磁コイル１０へ
電流か印加されるとプランジャー１１にはスプリング１
４の設定荷重より十分大きな上昇力を生じるため急激に
第２図の状態となり、引き続きスプリング１７の力も上
昇抵抗として加わり、プランジャー１１の上昇力と釣り
合う位置まで開弁する。

（第３図）このようにして、第５図の図表に示すように
ある励磁コイル１０への印加電流値ｉ。

になって初めて第２図の状態となってガス流量はＱ。

となる。そして印加電流を増やしていくと、第３図に見
るように弁１２が開いていきガス流量も増えていくこと
となる。

このように、点火の際は励磁コイル１０への電流量をＯ
から徐々に増やしていくだけで、点火時のガス流量をＱ
。

にすることができ、Ｑｏは爪板１６の位置を調節するこ
とにより、任意の量を選ぶことができる。

したがって、バーナの点火は大きな音を発することなく
静かに行なわれるものである。

さらに上記構成では部材５の分離が可能であるところか
ら、スプリング１７を交換しその弾性力を調整すること
ができる。

これは弁１２の制御子１３部分で行なわれるガス量調整
に関し、ガス質が変った場合などに特に有効である。

すなわち、発熱量大なるガスを使用する場合はスプリン
グ１Ｔの弾性を強くして制御子１８での弁座開口度を小
さく設定するといった具合である。

以上のように実施例の構成によれば弁が一定変位すると
２個のスプリングの反作用が働くので、従来のごとく瞬
時に弁が全開することはなく、除徐に弁座開口度を制御
し得る。

そのため負荷における最高、最低の温度中が小さくでき
、特にガス湯沸器などでは有効である。

発明の詳細 な説明したように本発明によれば次のような特有の効果
が得られる。

すなわち励磁コイルにより作動するプランジャーにガス
通路の弁座を開閉する弁を設け、この弁には２個のスプ
リングを関連させ、一方のスプリングはプランジャーの
動作初期から弁に働き、他方のスプリングはそれよりも
遅れて弁に働くように設定したものであるから、バーナ
へのガス供給開始時にあっては少量のガスしか流れず、
したがって点火時に１ボン」という大きな点火騒音のわ
ずられしさがなく、オン−オフ式であっても静かな燃焼
匍脚が行なえるものである。

つまり、バーナの点火時の音はガス供給量が少ないと必
ずしも音も小さいのではなく、ガス供給量がある一定量
以下の場合は点火せず一定量のガスが噴出した後に突然
点火し大きな爆発音が発生することがあるが、本発明で
は一対のスプリングの強弱を利用し、ガス供給量がゆっ
くりと徐々に増加するようにしたので、爆発点火の恐れ
はないものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すガス電磁弁の断面図、
第２図および第３図はそれぞれ同ガス電磁弁の動作を説
明する断面図、第４図は同電磁弁を使用した湯沸器の構
成図、第５図は同電磁弁の特性図である。 ４……弁座、１０……励磁コイル、１１……プランジヤ
ー、１２……弁、１４，１７……スプリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ガス通路の途中に設けた弁座と、前記弁座を開閉す
   る弁と、前記弁をプランジャーを介して電磁力により作
   動する電磁コイルと、前記弁を前記プランジャー側にお
   いて閉弁方向に付勢する第１のスプリングと、前記弁に
   連通し前記弁座の下流側に突出した軸と、前記軸の下端
   と前記軸の途中に設けられた爪板が弁座に当接するとと
   もに前記爪板が当接してのち前記第２のスプリングが前
   記弁を閉弁方向に付勢する構成とし、さらに前記弁の開
   弁時にプランジャーに生ずる開弁力に比較し、前記第１
   のスプリングの設定荷重を十分小さくし、かつ前記第２
   のスプリングの設定荷重をそれとほぼ同程度としてなる
   ガス電磁弁。