JPH10299877A - 自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート - Google Patents

自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート

Info

Publication number
JPH10299877A
JPH10299877A JP11650497A JP11650497A JPH10299877A JP H10299877 A JPH10299877 A JP H10299877A JP 11650497 A JP11650497 A JP 11650497A JP 11650497 A JP11650497 A JP 11650497A JP H10299877 A JPH10299877 A JP H10299877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slide plate
plate
hole
select lever
peripheral wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11650497A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Ito
藤 則 行 伊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oshima Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Oshima Electric Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oshima Electric Works Co Ltd filed Critical Oshima Electric Works Co Ltd
Priority to JP11650497A priority Critical patent/JPH10299877A/ja
Publication of JPH10299877A publication Critical patent/JPH10299877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立及び構造が簡単で、大幅なコストダウン
と小型化が可能であり、しかも支持枠の案内孔を確実に
閉鎖することができる自動変速機のセレクトレバー装置
用スライドプレートを提供する。 【解決手段】 セレクトレバー30を挿通させ、かつそ
の揺動を前後方向及び左右方向にそれぞれ案内し得るよ
うに形成した案内孔23を有する支持枠20に、該案内
孔を下方より常時塞いだ態様で前後方向に摺動可能に設
けられる、自動変速機のセレクトレバー装置用のスライ
ドプレート1において、スライドプレート本体2の中間
部に環状の周壁面4を有するスペース3を形成する。該
環状周壁面4の内側に前記セレクトレバーの軸部をそれ
の左右方向への回動を所定の回動角範囲内において許容
するように挿通させる透孔部5を設ける。該透孔部と重
合させた状態で前記セレクトレバーの軸部を回動可能に
挿通させる挿通孔11をその偏心部位に設けた円形の回
動プレート10を前記スペース3内に摺回動可能に収容
保持させ、これによりスライドプレート1を回動プレー
ト10を内蔵させた組立体として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機のセレ
クトレバー装置に関し、殊に該装置の支持枠に、該セレ
クトレバーを挿通し、その移動を前後方向及び左右方向
にそれぞれ案内し得るように形成した案内孔を下方より
常時閉塞するためのスライドプレートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動変速機用セレクトレバー
装置の支持枠の上部に形成された案内孔から塵埃が該支
持枠内に進入するのを防止するために、前記案内孔を閉
塞する様々なスライドプレートが提案されている。
【0003】例えば、セレクトレバーを左右方向に揺動
可能に挿通させる長孔を穿設した第1のスライド板を支
持枠に前後方向に摺動可能に設けて案内孔を塞ぐととも
に、該第1のスライド板に、セレクトレバーに装着され
て前記長孔を閉塞する第2のスライド板をセレクトレバ
ーの左右方向の揺動に追従して同方向に摺動するように
摺動可能に支持した構造のものが知られている。
【0004】しかしながら、このような構造のものにあ
っては、第2のスライド板自体の寸法を、セレクトレバ
ーが左右方向のいずれの揺動位置に在る場合でも、上記
長孔を確実に塞ぎ得るよう、左右方向に十分に大きく設
定する必要があるため、装置の大型化が不可避となるば
かりでなく、案内孔の一側に沿設される他の機能部品と
接触し、故障等の悪影響を及ぼすおそれがある。
【0005】そこでかような問題を解決するために、例
えば特開昭63−205715号公報に開示されている
ように、セレクトレバーの左右方向の揺動に連動回転し
てスライド板の長孔を閉塞する回動カバーを、スライド
板に連結したものや、実開平4−122858号公報に
開示されているように、スライド板の下面に回動カバー
を重合させ、該回動カバーとスライド板間に、該回動カ
バーをセレクトレバーの左右方向の移動に連動して該セ
レクトレバー周りに回転させる係合ピン、抜き止めフラ
ンジ等の各種構成部品からなる連動回転機構を介装し、
該回動カバーがスライド板の長孔及び支持枠の案内孔の
重合部を常に塞ぐようにしたもの等が提案されている。
このような構成によれば、該カバーの占有空間をある程
度小さくすることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開昭63−205715号公報に開示されている発明で
は、回動カバーをセレクトレバーの左右方向の揺動に連
動回転させるために、該回動カバーに、セレクトレバー
を挿通係合させ、かつそれと直交する方向に摺動させる
切欠き溝を形成する必要があり、該切欠き溝がスライド
板の長孔と重なる場合には、その重なる部分を回動カバ
ーによって確実に閉塞することができないという問題点
があった。 また、上記実開平4−122858号公報
に開示されている考案では、セレクトレバーの左右方向
の揺動の際に、前記長孔を塞ぎ得るようにし、かつ前記
スライド板の側縁から張出しないように前記回動カバー
の形状が決められるので、回動カバーの形状が異形とな
り、金型のコストが高くなる。それに加え、スライド板
と回動カバーの2つを上下に重合させ、かつその両者間
に構造が複雑な連動回転機構を介装する必要があるた
め、全体として厚みが増し、支持枠の中に何か突起物の
ようなものがあった場合には、それに引っかかるおそれ
がある。さらに、スライド板と回動カバーを別々に組み
付ける構成をとるため、製造段階において組み付け忘れ
が生じるおそれがある。さらにまた、セレクトレバーの
左右方向への移動の際には、回動カバーもそれに伴って
左右方向へ移動するので、少なくともその移動分のスラ
イド板の幅寸法が必要となるため、スライド板の小型化
が困難となるといったような問題点があった。
【0007】そこで本発明は、これらの問題点を解決す
べくなされたものであって、組立及び構造が簡単で、大
幅なコストダウンと小型化が可能であり、しかも支持枠
の案内孔を確実に閉塞することができる自動変速機のセ
レクトレバー装置用スライドプレートを提供することを
その主たる目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記課題を解決す
るための手段を、本発明の実施の形態を示す添付図面を
参照して説明する。この発明の自動変速機のセレクトレ
バー装置用スライドプレート1は、セレクトレバー30
を挿通させ、かつその揺動を前後方向及び左右方向にそ
れぞれ案内し得るように形成した案内孔23を有する支
持枠20に、該案内孔23を下方より常時塞いだ態様で
前後方向に摺動可能に設けられる、自動変速機のセレク
トレバー装置用のスライドプレートにおいて、スライド
プレート本体2の中間部に環状の周壁面4を有するスペ
ース3を形成すると共に、該環状周壁面4の内側に前記
セレクトレバー30の軸部32をそれの左右方向への回
動を所定の回動角範囲内において許容するように挿通さ
せる透孔部5を設ける一方、該透孔部5と重合させた状
態で前記セレクトレバー30の軸部32を回動可能に挿
通させる挿通孔11をその偏心部位に設けた円形の回動
プレート10を前記スペース3内に摺回動可能に収容保
持させ、これにより該回動プレート10を内蔵させた組
立体として構成したことを特徴とする。
【0009】この場合、前記スペース3は前記環状周壁
面4に取り囲まれた円形の凹所によって形成されている
と共に、該スペース3内に収容された前記回動プレート
10の離脱を防止するための離脱防止手段6が該環状周
壁面4上端部に設けられていることが望ましい。
【0010】そして、前記離脱防止手段6は前記環状周
壁面4上端部から所定の間隔を開けて内方へ突出する複
数個の突起片6Aや該環状周壁面4上端部周縁から突出
する内向きフランジ6Bで構成することが望ましく、さ
らに、前記透孔部5の形状は、スライドプレート本体2
の軸線に対して左右対称の略半円形や略三日月形に形成
することが望ましい。
【0011】また、スライドプレート本体2の前記スペ
ース3を形成する前記円形凹所の底部は、下方に膨出し
ている構成とすることができる。そして、該スライドプ
レート本体2は、熱可塑性ポリエステル・エラストマー
の如き柔軟性と弾性とを併有する樹脂材によって作られ
ていることが望ましく、金型を使用するプレス成形方式
等によって一体成形することができる。
【0012】さらに、前記円形凹所の底部を形成するプ
レート部分は、スライドプレート1の他のプレート部分
とは別体に作られ、該円形凹所の底部が形成される部位
の外周近傍に溶着ないし接着されている構成としてもよ
い。
【0013】このような構成により、セレクトレバー3
0を左右方向に揺動操作すると、それに伴って回動プレ
ート10が、常に上方から透孔部5を閉塞した状態でス
ペース3内を摺回動する。
【0014】これにより、本発明による自動変速機のセ
レクトレバー装置用スライドプレート1では、セレクト
レバー30を左右方向へ揺動させる際においても、支持
枠20の蓋板22に形成された案内孔23を全体にわた
って常に確実に塞ぐことができ、塵埃等が該案内孔23
を通じて支持枠20内に進入することを確実に防止する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る自動変速機の
セレクトレバー装置用スライドプレートの実施の形態を
添付図面を参照して詳しく説明する。
【0016】図1〜4は、本発明に係るスライドプレー
トの第1の実施例を示したものである。本発明に係るス
ライドプレート1は、この第1の実施例及び後述する他
の全ての実施例を通じて、スライドプレート本体2と円
形の回動プレート10とによって大略構成される。
【0017】図1〜4において、スライドプレート本体
2は、熱可塑性ポリエステル・エラストマー等の如き柔
軟性と弾性とを併有する樹脂材で作られており、略短冊
状に形成されている。3は、その略中央に形成された環
状の周壁面4を有する前記回動プレート10を摺回動可
能に収容するためのスペースであり、このスペース3
は、該環状周壁面4に取り囲まれたスライドプレート本
体2の左右の幅よりもわずかに短い直径を有する円形の
凹所3′によって画成されている。
【0018】また、環状周壁面4の内側には、前記した
円形凹所3′の底部3″に、スライドプレート本体2の
長手方向軸線に対して左右対称の略半円形をした透孔部
5が形成されている。この透孔部5は、前記円形スペー
ス3の中心と同心の略半円弧状の周縁を形成していると
共に、その半径はスペース3の半径よりもわずかに短く
なるように設定されている。また、透孔部5の弦を画成
する直線部分は、スライドプレート本体2の長手方向軸
線と直交している。
【0019】前記環状周壁面4の上端部には、前記スペ
ース3に収容された回動プレート10の離脱、すなわち
該スペース3からの抜け出しを防止するための離脱防止
手段6が設けられており、図1から5に示す例にあって
は、該離脱防止手段6は、環状周壁面4の上端部から所
定の間隔をあけて内方へ突出する複数個の突起片6Aか
らなっている。
【0020】前記円形回動プレート10は、前記スライ
ドプレート本体2と同質の材料で形成されるとともに、
前記スペース3を形成する円形凹所3′の直径より若干
小さな直径を有するように形成されていて、該環状周壁
面4との間に僅かなクリアランスが生じるようにしてあ
り、これにより、該スペース3内において摺回動せしめ
られる際に、若干遊動できるようになっている。この回
動プレート10の偏心部位には、円形の挿通孔11が形
成されている。この挿通孔11の直径は、後述するセレ
クトレバー30の揺動操作と該回動プレートの左右方向
への回動とを円滑ならしめるために、該セレクトレバー
の軸部32の外径より若干大きく設計されている。
【0021】そして、回動プレート10は、スライドプ
レート本体2のスペース3に摺回動可能に収容されると
共に、前記複数の突起片6Aが、図2に示すように、回
動プレート10の上面と若干の間隔をおいてその外周寄
りの部位まで張出していることによって、スライドプレ
ート本体2の上方への抜け出しが防止される。また、ス
ペース3に収容された回動プレート10は、スライドプ
レート本体2の透孔部5を上から覆っており、その挿通
孔11のみが該透孔部5と重合し、連通するようになっ
ている。本発明に係るスライドプレート1は、このよう
に、回動プレート10を内蔵させた組立体として構成し
たことを特徴とするものである。
【0022】上記の如く構成されたスライドプレート1
は、自動変速機のセレクトレバー装置用の一つのユニッ
トとしてその支持枠に装着して使用されるものである。
図6は、このスライドプレート1の使用に好適なセレク
トレバー装置の支持枠の一例とスライドプレート1の該
支持枠への取り付け方法を略示したものである。図6に
おいて20は支持枠であり、この支持枠20は、上端に
操作ノブ31を有する自動変速機用セレクトレバー30
を起立させ、車体の前後及び左右のいずれの方向にも揺
動操作自在に支持するものであって、車体に固定される
枠本体21と、この枠本体21の上端に着脱可能に被着
される蓋体22とから構成される。
【0023】支持枠20の前記蓋体22には、セレクト
レバー30の軸部32を挿通させて該レバー30の揺動
を案内する案内孔23が設けられている。この案内孔2
3は、セレクトレバー30の前後方向の揺動を案内する
ための同方向に延在する複数の縦長部分と、同レバー3
0の左右方向の揺動を案内するための同方向に延在する
複数の横長部分とを交互に接続して全体としてステップ
状に形成されている。
【0024】かようなステップ状案内孔23にあって
は、セレクトレバー30を例えば「P」位置より「R」
位置へ移動操作する場合や、「3」位置より「2」位置
や「1」位置に移動操作する場合等には、いったんセレ
クトレバー30を左側へ揺動させてからでないと、前後
方向へ揺動させ得ないようになっている(図7参照)。
【0025】次に、支持枠本体21の略中央には、スラ
イドプレート1を前後方向に摺動可能に支持し、かつ案
内するための細長状の受板24が形成されている。該受
板24は、その左右幅、すなわち端縁幅がスライドプレ
ート1の左右幅、すなわち端縁幅より若干狭く形成され
ているとともに、その長手方向両端部の左右両側に上方
に立ち上がる案内突起25が形成されている。さらに、
受板24の略中央には、セレクトレバー30が前後左右
に揺動自在なよう略短冊状に切り欠きされた開口部26
が形成されている。
【0026】そして、前記スライドプレート1は、前記
支持枠20の支持枠本体21と蓋体22との間に嵌装さ
れることにより、支持枠20に装着される。そして、こ
れにより、スライドプレート1は、蓋体22の案内孔2
3を下方より塞ぐとともに、スライドプレート1の長手
方向両端部が、蓋板22の前、後端壁に形成された切り
欠き部からその外方へ延出し、その中間部が上方に弯曲
した態様で蓋体22の裏面に重合される。
【0027】なお、本実施の形態では、スライドプレー
ト1の支持枠20への装着を支持枠本体21及び蓋板2
2間に嵌装することにより行ったが、別の方法、例えば
蓋体22の前、後端壁にそれぞれ長孔を穿設し、その長
孔にスライドプレート1の長手方向両端部を摺動可能に
貫通させ、その外方へ突出させる構成としてもよい。
【0028】そして、前記支持枠本体21の開口部26
から突出したセレクトレバー30の軸部32は、スライ
ドプレート1の透孔部5とこれに重合させた回動プレー
ト10の挿通孔11とを貫通させた後、蓋体22の案内
孔23に挿通させる。
【0029】次に、前記実施の形態の作用について説明
する。案内孔23の形状が前述のようにステップ状であ
る関係で、セレクトレバー30を例えば「P」位置より
「R」位置にシフト操作する場合には、図7の矢印で示
すように該レバー30を一旦左側へ揺動させてからでな
いと後方への揺動が困難である。このようなセレクトレ
バー30の左右方向の揺動は、スライドプレート本体2
のスペース3に収納された回動プレート10が、該スペ
ース3内を摺回動することによって達成される。すなわ
ち、セレクトレバー30の軸部32が挿通された回動プ
レート10の挿通孔11が、スライドプレート本体2の
透孔部5に沿って図7の鎖線A方向に回動することに従
い、軸部32も同方向に回動移動することによって、セ
レクトレバー30の左右方向の揺動が行われる。この
時、回動プレート10は、常に透孔部5を閉塞しながら
回動するので、セレクトレバー30の左右方向の揺動に
より、支持枠20内に塵埃が進入することを阻止するこ
とができるばかりでなく、体裁も良好となる。なお、か
かる回動プレート10による透孔部5の閉塞作用は、例
えばセレクトレバー30を「2」位置にシフトすべく回
動プレート10を図7の鎖線位置Bまで回動させた場合
にも同様である。
【0030】従って、このように構成された自動変速機
のセレクトレバー装置用スライドプレート1では、スラ
イドプレート本体2に形成された透孔部5を回動プレー
ト10が常に閉塞するように摺回動するので、セレクト
レバー30を左右方向へ揺動する際においても、支持枠
20の蓋体22に形成された案内孔23を全体にわたっ
て常に確実に塞ぐことができる。これにより、当該案内
孔23の見栄えが良くなるばかりでなく、塵埃等が該案
内孔23を通じて支持枠20内に進入することを確実に
防止することができる。
【0031】また、回動プレート10は、スライドプレ
ート本体2に重合させるのではなく、スライドプレート
本体2のスペース3に組み込まれるので、ユニットとし
てのスライドプレート1の厚みは該本体2の厚みと同一
で嵩張らないから、支持枠20内に突起物のような物が
あっても、それの影響を受けることがなくなるばかりで
なく、スライドプレート本体2と回動プレート10とが
一体となってスライドプレート1を構成するので、製造
過程における組み付け忘れを防止することもできる。
【0032】さらに、回動プレート10は、異形ではな
く円形であるため、それを作る金型のコストも低く抑え
ることができる。
【0033】また、セレクトレバー30を左右方向へ揺
動する場合であっても、回動プレート10は前記スペー
ス3内で摺回動するだけでそれ自身が左右方向に移動す
ることはないので、スライドプレート本体2の左右幅の
縮小化を図ることができ、従ってスライドプレート1を
全体として小型化することができる。
【0034】なお、上述した実施の形態では、スライド
プレート本体2に形成された透孔部5を略半円形とした
が、透孔部5の形状は、このような形状に限定されず、
例えば、後述する他の実施例におけるように三日月状形
としてもよい。
【0035】また、上述した実施の形態では、スライド
プレート1をステップ状に形成された案内孔23に適用
する例について述べたが、該案内孔23の形状はこれに
限定する必要はなく、例えばH状の案内孔にスライドプ
レート1を用いても、上述した効果と同様の効果を得る
ことができる。この場合、セレクトレバー30の左右方
向の揺動距離に従って、適宜スライドプレート本体2の
左右幅及び回動プレート10の直径幅を調整するとよ
い。
【0036】次に、本発明の他の実施形態について図面
を参照して説明するが、重複をさけるため、前記第1実
施例と同一の部分については同一の符号を付して説明を
省略することとし、それとは異なる部分ないし構成等に
ついてのみ言及するに止める。
【0037】図8〜10は、本発明の第2の実施例を示
すものであり、この実施例が前記第1実施例と異なると
ころは、前記第1実施例にあっては、スライドプレート
(以下、単にプレート本体という)2がその全体に亘っ
て均一の厚みに形成されているのに対し、この第2実施
例にあっては、円形凹所3′の前後のプレート本体2の
各プレート部分を比較的薄く形成し、該円形凹所3′の
底部3″を下方に膨出させた構成とすると共に、該凹所
3′の両側部位にプレート本体2の長手方向軸線と平行
に上方へ若干突出する一対の案内突起12を立設した点
にある。回動プレートは第1実施例の回動プレート10
と同一のものを使用するので、その図示を省略した。プ
レート本体及び回動プレートの原材料、スライドプレー
ト1の作用等も前記と同様であるので、これらの点につ
いても説明を省略する。この第2実施例の利点は、プレ
ート本体2の大半が薄いので、使用原材料が少なくて済
み、製造コストを抑えることができることと、前記案内
突起12を支持枠本体21と蓋体22との間に形成され
る案内(図示してない)と摺接させることによってプレ
ート本体2の左右方向への移動をより良く規制すること
ができるようにしたことにある。
【0038】図11〜13は、前記第2実施例の単なる
変形例であり、第2実施例と異なる点は、透孔部5の形
状を略三日月形とした点だけであるので、この変形例に
関するその余の点については、第2実施例についてした
説明を援用して重複説明を省くこととする。
【0039】図14〜16は、本発明の第3の実施例を
示すものであり、この第3実施例にあっては、円形凹所
3′の底部3″を形成するプレート部分2′がプレート
本体2の他のプレート部分とは別体に作られ、該凹所の
底部3″が形成される部位の外周近傍に溶着ないし接着
されている点及び円形回動プレート10の離脱防止手段
6が前記環状周壁面4の上端部周縁から突出する内向き
フランジ6Bで構成されている点が前記した各実施例と
異なっている。この第3実施例の利点は、金型の形状を
単純化することができるので、金型の数が増えても金型
コストの低減が可能であること、前記プレート部分2′
を溶着する場合には、超音波接合方式により極めて簡単
かつ能率的に溶着作業を遂行することができること、離
脱防止手段6が内向きフランジ6Bであるので、回動プ
レート10の離脱を確実に防止することができること等
である。図中、13は超音波接合による4つの溶着スポ
ットを示す。その他の点については、前記各実施例と同
様であるので、説明を省略する。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による自動
変速機のセレクトレバー装置用スライドプレートにあっ
ては、スライドプレート本体に形成された透孔部を回動
プレートが常に閉塞するように摺回動するので、セレク
トレバーを左右方向へ揺動する際においても、支持枠の
蓋体に形成された案内孔を全体にわたって常に確実に塞
ぐことができる。これにより、当該案内孔の見栄えが良
好となるばかりでなく、塵埃等が該案内孔を通じて支持
枠内に進入することを確実に防止することができるとい
う効果がある。
【0041】また、前記回動プレートは、スライドプレ
ート本体のスペースに組み込まれるので、スライドプレ
ートの厚みが僅少となり、支持枠内に突起物のような物
があっても、それの影響を受けることがなくなるばかり
でなく、スライドプレート本体と回動プレートとが一体
となってスライドプレートを構成するので、製造過程に
おける組み付け忘れや装置への取り付けの失敗を防止す
ることができるという効果がある。
【0042】さらに、前記回動プレートは、単なる円形
であるため、それを作る金型のコストも低く抑えること
ができるという効果がある。
【0043】また、セレクトレバーを左右方向へ揺動す
る場合であっても、回動プレートはそれ自身が左右方向
に移動することが規制されるので、スライドプレート本
体の左右幅の縮小化を図ることができ、従ってスライド
プレートを全体として小型化すると共に、そのコストダ
ウンを図ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機のセレクトレバー装置
用スライドプレートの第1の実施例を示す平面図。
【図2】図1のB−B線による要部拡大断面図。
【図3】図1のスライドプレート本体の平面図。
【図4】図3のA−A線による要部拡大断面図。
【図5】回動プレートの平面図。
【図6】本発明に係るスライドプレートが使用される自
動変速機のセレクトレバー装置及び該スライドプレート
が該装置に装着される様子を示す分解斜視図。
【図7】本発明に係るスライドプレートを使用した装置
の運転状況を示す平面図
【図8】本発明に係るスライドプレートの第2の実施例
におけるスライドプレート本体を示す平面図。
【図9】図8のA部の拡大平面図。
【図10】図9のB−B線断面図。
【図11】本発明に係るスライドプレートの第2の実施
例の変形例を示す平面図。
【図12】図11のA部の拡大平面図。
【図13】図12のB−B線断面図。
【図14】本発明に係るスライドプレートの第3の実施
例を示す平面図。
【図15】図14の要部の拡大底面図。
【図16】図15のB−B線断面図。
【符号の説明】
1 スライドプレート 2 スライドプレート本体 3 スペース 3′ 円形凹所 4 環状周壁面 5 透孔部 6 離脱防止手段 6A 突起片 6B 内向きフランジ 10 回動プレート 11 挿通孔 20 支持枠 23 案内孔 30 セレクトレバー 32 軸部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セレクトレバーを挿通させ、かつその揺動
    を前後方向及び左右方向にそれぞれ案内し得るように形
    成した案内孔を有する支持枠に、該案内孔を下方より常
    時塞いだ態様で前後方向に摺動可能に設けられる、自動
    変速機のセレクトレバー装置用のスライドプレートにお
    いて、スライドプレート本体の中間部に環状の周壁面を
    有するスペースを形成すると共に、該環状周壁面の内側
    に前記セレクトレバーの軸部をそれの左右方向への回動
    を所定の回動角範囲内において許容するように挿通させ
    る透孔部を設ける一方、該透孔部と重合させた状態で前
    記セレクトレバーの軸部を回動可能に挿通させる挿通孔
    をその偏心部位に設けた円形の回動プレートを前記スペ
    ース内に摺回動可能に収容保持させ、これにより該回動
    プレートを内蔵させた組立体として構成したことを特徴
    とする自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレ
    ート。
  2. 【請求項2】前記スペースが前記環状周壁面に取り囲ま
    れた円形の凹所によって形成されていると共に、該スペ
    ース内に収容された前記回動プレートの離脱を防止する
    ための離脱防止手段が該環状周壁面上端部に設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスライドプレー
    ト。
  3. 【請求項3】前記離脱防止手段が前記環状周壁面上端部
    から所定の間隔を開けて内方へ突出する複数個の突起片
    からなっていることを特徴とする請求項2に記載のスラ
    イドプレート。
  4. 【請求項4】前記離脱防止手段が前記環状周壁面上端部
    周縁から突出する内向きフランジからなっていることを
    特徴とする請求項2に記載のスライドプレート。
  5. 【請求項5】前記透孔部の形状がスライドプレート本体
    の軸線に対して左右対称の略半円形であることを特徴と
    する請求項1に記載のスライドプレート。
  6. 【請求項6】前記透孔部の形状がスライドプレート本体
    の軸線に対して左右対称の略三日月形であることを特徴
    とする請求項1に記載のスライドプレート。
  7. 【請求項7】前記スペースを形成する前記円形凹所の底
    部が下方に膨出していることを特徴とする請求項2から
    6までのいずれか1項に記載のスライドプレート。
  8. 【請求項8】前記スライドプレート本体が熱可塑性ポリ
    エステル・エラストマーの如き柔軟性と弾性とを併有す
    る樹脂材によって作られていることを特徴とする請求項
    1から7までのいずれか1項に記載のスライドプレー
    ト。
  9. 【請求項9】前記スライドプレート本体が一体成型品で
    あることを特徴とする請求項8に記載のスライドプレー
    ト。
  10. 【請求項10】前記円形凹所の底部を形成するプレート
    部分がスライドプレートの他のプレート部分とは別体に
    作られ、該円形凹所の底部が形成される部位の外周近傍
    に溶着ないし接着されていることを特徴とする請求項7
    又は8に記載のスライドプレート。
JP11650497A 1997-04-19 1997-04-19 自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート Pending JPH10299877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11650497A JPH10299877A (ja) 1997-04-19 1997-04-19 自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11650497A JPH10299877A (ja) 1997-04-19 1997-04-19 自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10299877A true JPH10299877A (ja) 1998-11-13

Family

ID=14688783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11650497A Pending JPH10299877A (ja) 1997-04-19 1997-04-19 自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10299877A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102189944A (zh) * 2010-03-08 2011-09-21 现代自动车株式会社 与座椅高度调节装置联锁的车用防护盖组件
CN107830167A (zh) * 2017-11-28 2018-03-23 延锋伟世通(重庆)汽车电子有限公司 一种车用换挡器面板及其制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102189944A (zh) * 2010-03-08 2011-09-21 现代自动车株式会社 与座椅高度调节装置联锁的车用防护盖组件
CN102189944B (zh) * 2010-03-08 2015-05-27 现代自动车株式会社 与座椅高度调节装置联锁的车用防护盖组件
CN107830167A (zh) * 2017-11-28 2018-03-23 延锋伟世通(重庆)汽车电子有限公司 一种车用换挡器面板及其制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6915997B2 (en) Cup holding device
JPH10299877A (ja) 自動変速機のセレクトレバー装置用スライドプレート
JP3990478B2 (ja) ディスクトレイを備えたディスク駆動装置
EP1239481B1 (en) Driving mechanism of electronic instrument
US4635879A (en) Tape cassette
JP4459378B2 (ja) ドアチェック装置のアームおよびその製造方法
JP2017171303A (ja) リッド機構
JP2001106302A (ja) 袋止めを備えた容器
KR101859016B1 (ko) 차일드 앵커 커버 조립체
JP7358629B2 (ja) 光ディスクドライブ及び電子機器
JP2508242B2 (ja) ワゴンの引出し施錠装置
JPH06156105A (ja) 自動変速機のシフトレバー装置
JP7449368B2 (ja) 光ディスクドライブ及び電子機器
JP7419498B2 (ja) 光ディスクドライブ及び電子機器
JPS5843569Y2 (ja) 蝶番機構
JP4638838B2 (ja) 車載用ディスクプレーヤ
JP3835110B2 (ja) 収納ボックスの取付構造
JP2001304407A (ja) シフトレバー装置
JPS63108798A (ja) 事務機における筐体扉の支持構造
JPH09250268A (ja) ロック装置
JP4262958B2 (ja) 自動車における自動変速機のシフトレバー装置
JPH07230652A (ja) ディスク二重挿入防止装置
JP2002240556A (ja) 車両用サンバイザ
JPH09273370A (ja) リミットスイッチ
JP2020086102A (ja) 外装構造および画像形成装置