JPH1029881A - 耐酸化性c/c複合材の製造方法 - Google Patents
耐酸化性c/c複合材の製造方法Info
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Abstract
均一な膜厚のSiC被覆層を形成した耐酸化性C/C複
合材の製造方法を提供する。 【構成】 炭素繊維をマトリックス樹脂と共に複合成形
し硬化及び焼成炭化して得られるC/C複合材の表層面
に、SiOガスを接触させて該C/C複合材の表層面の
炭素をSiCに転化する耐酸化性C/C複合材の製造方
法において、珪素源粉末と炭素源粉末との混合粉末に炭
素繊維のチョップ及び熱硬化性樹脂を加えて混練し、成
形した板状成形体の上下両面に炭素繊維ペーパーを貼着
したタイル状成形体を、前記C/C複合材の形状に合わ
せて敷設し、非酸化性雰囲気下1700〜1900℃の
温度に加熱処理して、C/C複合材の表層面にSiC被
覆層を形成する。
Description
下において高度の酸化抵抗性を示す複雑形状の大型C/
C複合材(炭素繊維強化炭素複合材)、例えば宇宙航空
機用のC/C複合材の表層面に、均一で密着性の良好な
SiC被覆層を形成した耐酸化性C/C複合材の製造方
法に関する。
性率を有するうえに優れた耐熱性および化学的安定性を
備えているため、航空宇宙用をはじめ多くの分野で構造
材料として有用されている。しかし、C/C複合材を含
め炭素材料は大気中において、500℃付近から酸化を
受けて損耗するために物理的、化学的性質が低下する欠
点があり、例えば高温大気中での使用は極短時間の場合
を除き不可能であった。このため、従来からC/C複合
材の表面に耐酸化性の被覆を施して改質化する試みがな
されており、例えば炭化珪素、窒化珪素、ジルコニヤ、
アルミナ等の耐熱セラミックス系物質によって被覆処理
する方法が開発されている。このうち、被覆層の形成操
作、性状特性など技術的、経済的の面から炭化珪素の被
膜形成が最も工業性に適合している。
す方法として、気相反応により生成するSiCを直接沈
着させるCVD法(化学的気相蒸着法)と、基材の炭素
を反応源に利用してSiOガスと反応させることにより
SiCに転化させるコンバージョン法が知られている。
このうち、前者のCVD法を適用して形成した炭化珪素
被覆層は緻密なSiC被覆層を形成することができる
が、基材との界面が明確に分離している関係で熱衝撃を
与えると相互の熱膨張差によってSiC被覆層が剥離し
たり、クラックが発生し易く、高温域での十分な耐酸化
性は望めない。これに対し、後者のコンバージョン法に
よる場合にはC/C複合材の炭素とSiOガスとが、2
C+SiO→SiC+COの反応によりSiC1分子当
たり1分子のCOが排出されるので容積変化が抑制さ
れ、C/C複合材に内部応力を発生することなく、C/
C複合材の表層部が連続組織としてSiC被覆層を形成
する傾斜機能組織となるため界面剥離を生じることがな
い。
えばC/C基材の原料フィラー中に予め炭化珪素の微粉
末を混入しておき熱処理時に耐酸化膜を形成する方法
(特開平2−271963号公報) やC/C基材をSiC被覆
用の材料中に埋没させて加熱することにより耐酸化膜を
形成する方法(特開平1−179714号公報)等が提案され
ている。更に、喰われや反り等の材質欠陥を伴わずに大
型材に対しても容易かつ均一にSiC被覆層を形成する
ことができるC/C複合材の耐酸化処理法としてC/C
複合材の基材面を多孔質炭素質物で被包した状態で珪素
源と炭材とからなる組成の被覆材料粉末中に埋没し、非
酸化性雰囲気下で1800〜2000℃に加熱処理して
基材面に炭化珪素の被覆層を形成する方法が本出願人の
1人より提案されている(特開平4−325481号公報)。
ば、C/C複合材の形状が平板のような単純形状の場合
には有効な手段となるが、炭化珪素被覆用の材料が粉体
であるために均一に混合することが難しいうえ、混合粉
体中において珪素源と炭材が偏析を生じる問題がある。
このように原料系に偏析が発生すると、生成するSiO
ガス濃度が変動して不均質になり易く、形成される炭化
珪素の被覆層の膜厚が不均一になる欠点があり、特に、
C/C複合材が三次元的に複雑な形状を有する場合には
反応原料を基材に対して一定割合で均等に配置すること
が難しく、均一な膜厚のSiC被覆層を形成することが
困難である。
ために鋭意研究を進めた結果、珪素源と炭素源との混合
粉末をそのまま使用するのではなく、混合粉末を板状に
成形した板状成形体とし、この板状成形体の両面に炭素
繊維ペーパーを貼着したタイル状成形体をC/C複合材
の形状に合わせて多数敷設することにより、複雑、大型
形状のC/C複合材に対しても均一なSiC被覆層が形
成できることを見出した。
ので、その目的はコンバージョン法によるSiC被覆処
理を改良することにより、複雑、大型形状のC/C複合
材を対象にして、均一で密着性の良好なSiC被覆層を
形成することのできる耐酸化性C/C複合材の製造方法
を提供することにある。
めの本発明による耐酸化性C/C複合材の製造方法は炭
素繊維をマトリックス樹脂と共に複合成形し硬化及び焼
成炭化して得られるC/C複合材の表層面に、SiOガ
スを接触させて該C/C複合材の表層面の炭素をSiC
に転化する耐酸化性C/C複合材の製造方法において、
珪素源粉末と炭素源粉末との混合粉末に炭素繊維のチョ
ップ及び熱硬化性樹脂を加えて混練し、成形した板状成
形体の両面に炭素繊維ペーパーを貼着したタイル状成形
体を、前記C/C複合材の形状に合わせて敷設し、非酸
化性雰囲気下1700〜1900℃の温度に加熱処理し
て、C/C複合材の表層面にSiC被覆層を形成するこ
とを構成上の特徴とする。
は、ポリアクリロニトリル系、レーヨン系、ピッチ系な
ど各種原料から製造された平織、朱子織、綾織などの織
布を一次元または多次元方向に配向した繊維体、フェル
ト、トウ等が使用され、マトリックス樹脂としてはフェ
ノール系、フラン系など高炭化性の液状熱硬化性樹脂、
タールピッチのような熱可塑性物質が用いられる。炭素
繊維は、含浸、塗布などの手段によりマトリックス樹脂
で十分に濡らしたのち半硬化してプリプレグを形成し、
ついで積層加圧成形する。成形体は加熱して樹脂成分を
完全に硬化し、引き続き常法に従って焼成炭化または更
に黒鉛化してC/C基材を得る。また、用途によっては
マトリックス樹脂の含浸、硬化、炭化の処理を反復した
り、CVD法を用いてメタン、プロパン等を原料とする
熱分解炭素を沈着させて組織の緻密化を図ることもでき
る。なお、前記焼成炭化時の温度は炭化珪素膜を形成す
る際の処理温度よりも高く設定しておくことが望まし
い。
には、珪素源粉末と炭素源粉末との混合粉末が用いられ
る。珪素源粉末には粒径10〜500μm に粉砕した石
英、珪石、珪砂等のSiO2 含有物質が、また炭素源粉
末には粒径10〜500μmに粉砕したコークス、ピッ
チ、黒鉛、カーボンブラック等の炭素質物質が用いられ
る。この珪素源粉末と炭素源粉末との混合粉末に炭素繊
維を裁断したチョップを添加し、フェノール樹脂やフラ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂を配合して充分に混練し、均一
な混練物とした後、板状に成形する。炭素繊維チョップ
は板状成形体の骨格として形状保持に機能し、熱硬化性
樹脂は成形時のバインダーとして機能する。なお、板状
成形体の大きさはC/C複合材の形状に合わせて敷設す
る際の形状、面積を考慮して適宜な寸法に設定される。
なお、この板状成形体は、敷設時にフレキシビリティを
保持できる程度に硬化処理することが望ましい。この板
状成形体は、その上下両面に炭素繊維ペーパーを貼着す
ることによりハンドリング時に破損しないタイル状成形
体が得られる。
素源粉末との混合比率は、珪素源粉末中のSiO2 と炭
素源粉末中のCとの重量比で7:1〜8:1に設定する
ことが望ましい。SiO2 粉の比率が7を下回ると形成
されたSiC被覆層の耐酸化機能が低下し、8を越える
とSiC被覆層にクラックが発生し易くなるためであ
る。また、炭素繊維チョップは珪素源粉末と炭素源粉末
との混合粉末100重量部に対して1.0〜1.5重量
部の範囲になるように添加することが好ましい。添加量
が1.0重量部未満では骨格として形状を保持する機能
が充分でなく、一方1.5重量部を上回ると混練時に凝
集し易くなるためである。なお、炭素繊維チョップは長
さが3〜10mm程度のものが好ましい。配合する熱硬化
性樹脂量は珪素源粉末と炭素源粉末との混合粉末100
重量部に対して35〜45重量部の範囲で加えることが
好ましい。配合量が35重量部を下回ると粘度が上昇し
て混練が困難となり、また45重量部を越えるとSiO
ガスの生成割合が減少するためである。このようにして
作製された板状成形体の目付量は8000〜12000
g/m2であることが好ましい。
キシビリティが失われないように適度に硬化処理したの
ち、その上下両面には炭素繊維ペーパーを貼着すること
により成形体の形状保持機能が強化されたタイル状成形
体が得られる。このタイル状成形体の断面模式図を図1
に例示した。図1において、1はタイル状成形体、2は
板状成形体であり、板状成形体2はSiO2 粉末3、コ
ークス粉末4、炭素繊維チョップ5及び樹脂6から構成
され、板状成形体2の上下両面には炭素繊維ペーパー7
が貼着されている。なお、炭素繊維ペーパーは好ましく
は厚さが0.2〜0.4mm、目付量が30〜50g/m2の
ものが用いられる。このタイル状成形体はSiC被覆層
を形成するためのSiOガス発生用の原材料となるもの
であり、適度のフレキシビリティを備えており、SiC
を被覆するC/C複合材の形状に合わせて所定数のタイ
ル状成形体が敷設される。
との間にフェルト状の炭素繊維を介在させておくと、炭
素繊維フェルトが生成したSiOガスの拡散層として機
能し、C/C複合材の表層面でSiOガスが均等に接触
してSiC化反応させることができる。したがって、C
/C複合材の表層面に均一なSiC被覆層を形成するこ
とが可能となる。SiOガスを均等に拡散させるために
は炭素繊維フェルトは厚さが5〜10mm、目付量が40
0〜600g/m2程度のものが適当である。
ル状成形体及び炭素繊維フェルトから構成されたユニッ
トを黒鉛シートで覆うことが好ましい。黒鉛シートで覆
うことによりタイル状成形体から発生したSiOガスが
系外に散出することが抑制され、効率良くSiC被覆層
を形成することができる。黒鉛シートで覆ったユニット
は、その形状に合わせて加工した黒鉛治具内に挿設して
非酸化性雰囲気中で1700〜1900℃の温度に適宜
時間加熱処理することにより、SiC被覆層が形成され
る。
面模式図を例示した。図2においてユニット8はタイル
状成形体1をC/C複合材9の両面に炭素繊維フェルト
10を介して敷設して構成されており、その内外両面を
黒鉛シート11で覆った状態で黒鉛治具12の内面に挿
設されている。なお、内部には加熱媒体となるブリーズ
粉13が充填されている。黒鉛治具は加熱処理時にユニ
ットの形状を保持し、更に温度分布の均一化に機能して
C/C複合材の表層面に均一なSiC被覆層を形成する
ことが可能となる。このようにして、宇宙航空機用等の
複雑な形状を有する大型C/C複合材に対しても均一な
厚さでSiC被覆層を形成することができる。
明する。
布(8枚朱子織、フィラメント数3000)にフェノー
ル樹脂初期縮合物をマトリックス樹脂として充分に塗布
したのち乾燥してプリプレグシートを作成した。このプ
リプレグシートを積層し、半球状の炭素繊維複合樹脂成
形体に成形した。この成形体を250℃の温度に加熱し
て完全に硬化した後、窒素雰囲気に保持された焼成炉内
に移し、5℃/hrの昇温速度で1000℃に昇温し、そ
の温度に5時間保持して焼成炭化した。更に、フラン樹
脂初期縮合物を含浸し焼成炭化する緻密化処理を3回繰
り返したのち、10℃/hrの昇温速度で2000℃に昇
温して黒鉛化した。このようにして、長径800mm、短
径780mm、厚さ4〜6mmの半球状のC/C複合基材
(全表面積 12000cm2)を作製した。なお、C/C複合基
材の炭素繊維体積含有率(Vf)は65%、見掛密度は1.
6 g/cm3であった。
ワクサンド)6600g 、炭素源粉末としてコークス粉
末(MOBIL 社製K74Z12 粒度200#下45%)860g を混
合し、混合粉末に炭素繊維チョップ〔クレハ化学(株)
製C-206C繊維長6.0mm 〕96g 及びフェノール樹脂初期
縮合物2980g を加えて3時間混練した。内寸500
×800×5H mmの成形型の底に500×800×0.
3t mmの炭素繊維ペーパー〔クレハ化学(株)製 E-20
4)を敷き、そこに混練物3512g を充填し、更にそ
の上面に炭素繊維ペーパーを敷いて、ローラーにより均
一に伸ばした。この成形体を温度60℃で30hr加熱硬
化して、500×800mm、厚さ5mmのタイル状成形体
を作製した。なお、成形体の目付量は8840g/m2であ
った。
0mm、高さ 470 mm )の内面に黒鉛シート〔東洋炭素
(株)製パーマフォイル PF-40、厚さ 0.4mm、目付量40
0g/m2)を32分割のマイラー形状に切断して設置した。 (2)タイル状成形体を黒鉛治具内面の形状に合わせて1
2分割のマイラー形状に切断し、黒鉛シートの上に敷設
した。 (3)フェルト状炭素繊維〔クレハ化学(株)製 F-205、
厚さ 5.0mm、目付量500g/m2)を6分割のマイラー形状に
切断し、(2) で敷設したタイル状成形体の上面に敷い
た。 (4)このフェルト状炭素繊維の上面にC/C複合基材を
設置した。 (5)次に、C/C複合基材の上面に、前記と逆の順序
で、すなわち (3)→ (2)→(1)の順序でフェルト状炭素
繊維、タイル状成形体、黒鉛シートを敷設した。 (6)このようにして、図2の断面模式図に示したC/C
複合材の両面にフェルト状炭素繊維、タイル状成形体、
黒鉛シートをサンドウイッチ状に積層した黒鉛治具雌型
の上部にφ890×100H mmの黒鉛質の蓋をセットし
た。なお、蓋には発生するCOガスを散出させるための
穴を3ヶ所設けた。
ガス雰囲気中で20±5℃/hrの昇温速度で1850±
20℃に昇温し、その温度に5時間保持してSiC被覆
層を形成した。
体の作製条件、及びフェルト状炭素繊維の介在、ならび
に黒鉛シートの覆いの有無等の条件を変えてSiC被覆
処理を行った。
源粉末との混合粉末中にC/C複合基材を埋没させて、
実施例1と同一の条件により加熱処理してSiC被覆処
理を行った。
部及び凸部についてSiC膜厚を渦電流式膜厚計で測定
した。なお、測定はSiC被覆層の凹部及び凸部の各1
00ヶ所について行い膜厚の均一性を比較した。また、
外観検査により形成したSiC被覆層の状態を観察し
た。これらの結果について、SiC被覆層の形成条件を
表1に、得られた測定、観察結果を表2に示した。
例に比べてSiC被覆層の膜厚のばらつきが少ないうえ
に、凹部及び凸部の被覆層の差も小さく、SiC被覆層
が均一に形成されていることが判る。また、形成された
SiC被覆層には微細なクラックの発生も極めて少な
く、平滑で密着性の良好な被覆層が形成されていること
が認められる。更に、タイル状成形体を構成するSiO
2 :Cの重量比、炭素繊維チョップ及び熱硬化性樹脂の
配合重量%を調整することにより、より一層均一な被覆
層が形成されることが判る。
覆用のSiOガス発生の原材料として珪素源粉末と炭素
源粉末との混合粉末に炭素繊維チョップ及び熱硬化性樹
脂を加えて混練、成形した板状成形体の上下両面に炭素
繊維ペーパーを貼設したタイル状成形体を、C/C複合
材の形状に合わせて敷設することにより複雑形状を有す
る大型C/C複合材に対しても、SiOガスを均等に接
触、反応させることができるので、均一なSiC被覆層
を形成することが可能である。したがって、例えば高温
酸化性雰囲気に曝される宇宙航空機などの部材として用
いられる耐酸化性C/C複合材の製造方法として極めて
有用である。
ル状成形体を例示した断面模式図である。
た断面模式図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 炭素繊維をマトリックス樹脂と共に複合
成形し硬化及び焼成炭化して得られるC/C複合材の表
層面に、SiOガスを接触させて該C/C複合材の表層
面の炭素をSiCに転化する耐酸化性C/C複合材の製
造方法において、珪素源粉末と炭素源粉末との混合粉末
に炭素繊維のチョップ及び熱硬化性樹脂を加えて混練
し、成形した板状成形体の両面に炭素繊維ペーパーを貼
着したタイル状成形体を、前記C/C複合材の形状に合
わせて敷設し、非酸化性雰囲気下1700〜1900℃
の温度に加熱処理して、C/C複合材の表層面にSiC
被覆層を形成することを特徴とする耐酸化性C/C複合
材の製造方法。 - 【請求項2】 珪素源粉末と炭素源粉末をSiO2 :C
の重量比で7:1〜8:1の割合に混合し、この混合粉
末100重量部に対し1.0〜1.5重量部の炭素繊維
チョップ及び35〜45重量部の熱硬化性樹脂を加えて
混練し、板状成形体を成形する請求項1記載の耐酸化性
C/C複合材の製造方法。 - 【請求項3】 C/C複合材とタイル状成形体との間に
フェルト状の炭素繊維を介在させる請求項1又は2記載
の耐酸化性C/C複合材の製造方法。 - 【請求項4】 C/C複合材、タイル状成形体及びフェ
ルト状炭素繊維からなるユニットの両面を黒鉛シートで
覆い、ユニットを黒鉛治具内に挿設して非酸化性雰囲気
下1700〜1900℃の温度に加熱処理する請求項
1、2又は3記載の耐酸化性C/C複合材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20777996A JP3494533B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 耐酸化性c/c複合材の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1029881A true JPH1029881A (ja) | 1998-02-03 |
JP3494533B2 JP3494533B2 (ja) | 2004-02-09 |
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ID=16545383
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20777996A Expired - Fee Related JP3494533B2 (ja) | 1996-07-18 | 1996-07-18 | 耐酸化性c/c複合材の製造方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3494533B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1088804A3 (en) * | 1999-09-30 | 2001-08-22 | Ngk Insulators, Ltd. | Carbonaceous materials having an oxidation-resistant protective layer and method for producing the same |
EP1138655A1 (en) * | 2000-03-30 | 2001-10-04 | Ngk Insulators, Ltd. | Member made of carbonaceous material having layer for protective layer formation and method for producing the same |
JP2002211990A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-31 | Taiheiyo Cement Corp | 放熱板及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-07-18 JP JP20777996A patent/JP3494533B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1138655A1 (en) * | 2000-03-30 | 2001-10-04 | Ngk Insulators, Ltd. | Member made of carbonaceous material having layer for protective layer formation and method for producing the same |
JP2002211990A (ja) * | 2001-01-09 | 2002-07-31 | Taiheiyo Cement Corp | 放熱板及びその製造方法 |
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JP3494533B2 (ja) | 2004-02-09 |
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