JPH10298689A - 高靱性アルミニウム合金ダイカスト - Google Patents
高靱性アルミニウム合金ダイカストInfo
- Publication number
- JPH10298689A JPH10298689A JP10595097A JP10595097A JPH10298689A JP H10298689 A JPH10298689 A JP H10298689A JP 10595097 A JP10595097 A JP 10595097A JP 10595097 A JP10595097 A JP 10595097A JP H10298689 A JPH10298689 A JP H10298689A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum alloy
- eutectic
- elongation
- strength
- die casting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Materials For Medical Uses (AREA)
Abstract
品の強度部材に適用して生産性を良くして軽量化を図
る。 【解決手段】 気孔率1%以下、共晶Siの円相当径が
2μm以下、または更に共晶Siの円形度が70%以
上、Si以外の晶出物の面積率が0.5%以下として、
好ましくは引張強さ(N/mm2)の3倍の数値と伸び
(%)の40倍の数値との無次元合計値で表わされる強
度指数を1,100以上とし、高温短時間保持後急冷の
溶体化処理、または更に人工時効処理を行う熱処理を施
す。
Description
ム合金ダイカストに関し、詳しくは自動車用部品の懸架
装置部品のナックルステアリング、操舵部品のステアリ
ングホイール用芯金や、車体を構成するクロスメンバ
ー、スペースフレームの継手、シートフレームなど、強
い引張強さと大きな伸びが要求される強度部材をダイカ
スト鋳造後に熱処理を施して得ることができる高靱性ア
ルミニウム合金ダイカストに関する。
む鋳造法であり、薄肉で寸法精度と鋳肌の優れた鋳物を
短時間で大量に生産することができる。そのため、この
ダイカスト法によるアルミダイカストは強度をさほど必
要としない工業部品に広く使用されている。
化処理や人工時効処理などの熱処理を施して、引張強
さ、0.2%耐力、伸びなどの機械的性質を向上させる
ことが行われている。たとえば金型内に酸素を吹き込ん
で射出を行うダイカスト法や、真空ダイカスト法で鋳造
した後熱処理を施して強度部材を実用化とすることがは
じめられている。
は、低圧鋳造法や溶湯鍛造法などで加圧鋳造の後、熱処
理を施すことによって、高靱性の加圧鋳造用高力アルミ
ニウム合金を得る開示がある。この特公平4−7198
3号公報に開示された加圧鋳造用高力アルミニウム合金
について詳述すれば、Al−Si−Cu−Mgからなる
合金系、即ち重量%で、Si:5〜13%、Cu:1〜
5%、Mg:0.1〜0.5%を含むアルミニウム合金
に、Sr:0.005〜0.3%と少量添加し、加圧鋳
造後の合金材にT6処理(溶体化処理に続いて人工時効
処理を行う熱処理)を施して、高い引張強さと伸び率を
与えようとするものである。
Si:5〜13%、Cu:1〜5%、Mg:0.1〜
0.5%を含むアルミニウム合金に、Sr:0.005
〜0.3%とTi:0.05〜0.5%を共存添加、ま
たはSr:0.005〜0.3%、Ti:0.05〜
0.5%、B:0.05〜0.3%の3種類の元素を共
存添加し、加圧鋳造後の合金材にT6処理を施して、高
靱性アルミニウム合金鋳物とする開示がある。そしてこ
の特公平4−71983号公報によれば、引張強さ約4
00N/mm2、伸び約11%が得られるとしている。
第4欄第9〜23行には、熱処理について「熱処理に際
しての加熱温度はこの種の合金で通常適用される温度範
囲、すなわち溶体化処理においては、500〜520
℃、人工時効処理においては140〜180℃が採用さ
れるが、この発明における溶体化時間は従来最高の引張
強さ、伸びを得るために必要とされる時間である4〜1
0時間を大幅に下まわる0.5〜2時間程度で十分満足
できる。なお、人工時効処理における加熱時間は、従来
この種の合金に適用される一般的な時間範囲4〜10時
間が採用されるが、この際、この合金系の人工時効にあ
たって、しばしば採用される人工時効処理の室温時効処
理あるいは前段処理として施される60〜120℃の温
度で数時間の2段時効処理を施してもよい。」との記載
があることから、溶体化の温度は「500〜520
℃」、「極く短時間における熱処理」における溶体化時
間は「0.5〜2時間程度」と解される。
を吹き込んで射出を行うダイカスト法は、酸素吹き込み
時にアルミ溶湯と発熱反応が起こり金型寿命が短いこと
などから広く実用化されるまでには到っていない。
するためには、前述のとおり鋳造後の鋳物に溶体化処
理、または更に人工時効処理を施すことが必要となる。
ダイカスト品は、肉厚が通常1.0〜1.5mmで、最大
肉厚でも5〜7mm程度のため、鋳造後の冷却速度が比
較的大きく、DAS2(Dendrite Arm S
pacing:デンドライト2次枝間隔)は20μm以
下と、低圧鋳造などのDAS2の概略30〜60μmに
比べミクロ組織が微細となる。この微細なミクロ組織を
粗大化させない適切な熱処理を施すことができれば、強
度部材を効率よく生産できるように思われる。
どの処理を施したとしても、高速鋳込みのために低圧鋳
造法や溶湯鍛造法による鋳造品などと比べて空気の巻き
込みによるガス含有量が多くなり、場合によっては10
0g当たり10cc以上のガスを含有している。そし
て、ガスを含有したアルミダイカストを熱処理すると、
図9に示すようにガスが膨張してフクレが発生し易くな
る。このようなアルミダイカストは、熱処理を施しても
機械的性質のばらつきが大きく、引張強さ250N/m
m2以上、伸び8〜10%以上の引張特性が要求される
強度部材、例えば、自動車用部品の懸架装置部品のナッ
クルステアリング、操舵部品のステアリングホイール用
芯金、車体を構成するクロスメンバー、スペースフレー
ムの継手、シートフレームなどに適用して軽量化を図る
ことは難かしい。
のような従来からの課題であるガスを含有するダイカス
ト品を熱処理する際に発生し易いフクレに対し、これ防
止することについては何等記載または示唆がされていな
い。
の鋳造後に熱処理を施して、自動車用部品の懸架装置部
品のナックルステアリング、操舵部品のステアリングホ
イール用芯金や、車体を構成するクロスメンバー、スペ
ースフレームの継手、シートフレームなど、軽量化と同
時に引張強さと伸びが要求される強度部材を、効率的に
生産できる高靱性アルミダイカストを得ることにある。
i−Mg系(AC4A系)のアルミニウム合金をダイカ
スト法で鋳造し、更に熱処理を施したダイカスト品につ
いて、気孔率、共晶部のSi(以下、「共晶部のSi」
を「共晶Si」と略す。)の形態が、引張強さや伸びな
ど靱性に与える影響を調査した。即ち、Feを0.19
〜0.3重量%と通常のダイカストに比べ低くして靱性
の低下を抑え、 Mnを0.00〜0.49重量%添加
して金型への焼付き防止と針状のAl−Si−Fe化合
物を塊状化し、更にMgを0.00〜0.60重量%と
した組成の溶湯を数種類溶製した。そして、強度部材の
ひとつである床板をダイカスト法で鋳造し、更に熱処理
を施して、熱処理後の気孔率と共晶Siの形態更に晶出
物が靱性に与える影響を鋭意研究した。その結果、熱処
理後のアルミダイカストの気孔率を1%以下、かつ共晶
Siの円相当径を2μm以下、または更に共晶Siの円
形度が70%以上とすることにより、引張強さおよび伸
びを総合して高靱性になるとの知見を得、これを自動車
用部品の懸架装置部品のナックルステアリング、操舵部
品のステアリングホイール用芯金や、車体を構成するク
ロスメンバー、スペースフレームの継手、シートフレー
ムなどに適用して軽量化できることを見出し本発明に想
到した。
イカストは、重量比で、Si:4〜13%、Mg:0.
7%以下、Cu:5%以下、Fe:0.3%以下を含
み、残部Alおよび不可避的不純物からなり熱処理を施
された高靱性アルミニウム合金ダイカストであって、気
孔率1%以下、共晶Siの円相当径が2μm以下である
ことを特徴とする。
%以上であり、前記Si以外の晶出物の面積率が0.5
%以下であることを特徴とする。
は、鋳造後520〜560℃に加熱して1秒〜2時間保
持後急冷する溶体化処理、好ましくは540〜560℃
に加熱して1分〜1時間保持後急冷する溶体化処理を行
うことを特徴とする。または更に、溶体化処理に続いて
人工時効処理を行う熱処理を施すことを特徴とする。
カストは、引張強さ(N/mm2)の3倍の数値と伸び
(%)の40倍の数値との合計値を無次元で表わされる
強度指数が1,100以上であることを特徴とする。
ト(以下「アルミニウム合金ダイカスト」という。)の
化学組成(重量%)および熱処理条件の限定理由は以下
のとおりである。
す。Siが4%未満では湯流れ性が悪くなる。一方Si
が13%をこえると靱性を低下させる。従ってSi:4
〜13%とする。好ましくはSi:7〜10%である。
によってMg2Siを析出させて強度を向上させる。し
かし、Mg含有量が0.7%を超えると、引張強さと
0.2%耐力は高くなるが、伸びが低下する。従って、
Mg:0.7%以下とする。なお本発明では、Mg0.
00%、即ちMgを含有しない場合に、溶体化540℃
×1時間、時効処理140℃×3時間で、引張強さ約1
80N/mm2 、伸び20%、強度指数(=3×引張強
さ+40×伸び)1340を得ることができる。従っ
て、Mg:0.7%以下とはMg:0.00%を含むも
のである。
るが、Cu:5%を超えると、引張強さと0.2%耐力
は高くなるが、伸びが低下する。従って、Cu:5%以
下とする。ここで、Cu:5%以下とは、Cu:0%を
含むものとする。
Fe化合物を形成し靱性の低下を招く。従ってFe:
0.3%以下を限度とする。
のみかけ比重から算出する。アルミニウム合金ダイカス
トに発生する気孔そのものの形状は、できる限り円形
で、かつ微細であって、気孔が繋がっていない状態が好
ましく、気孔率:1%以下でこの条件を満足する。
晶Siの円相当径とは、共晶Siが粒状に出てくる形態
を円形度で定義し、1000倍で観察した共晶Si粒子
と同じ面積を持つ円の直径に換算して求めた。アルミニ
ウム合金ダイカストを、520〜560℃×1秒〜2時
間保持、好ましくは540〜560℃×1分〜1時間保
持した後急冷する溶体化処理により、0.2%耐力、引
張強さがより高いレべルとなる。これは共晶Siの円相
当径が1.5〜2.0μmと微細のままになっているた
めであり、また、アルミニウム合金ダイカスト中に含ま
れるガスが熱処理により膨張して発生するブリスターが
20μm程度と粗大化していないためである。このこと
から、共晶Siの円相当径:2μm以下とする。
る共晶Siの円形度は、真円では100(%)であり、
共晶Siの円形への程度を表示する。従って、円形度
(%)の値が大きいほど共晶Siの形状が真円に近く、
丸くなっていることを示す。 共晶Siの円形度(%)= [(粒子面積(S)/計測した粒子と同じ周囲長(L)を持つ円の面積) ×100(%)] =[(4πS/L2 )×100(%)] ただし、S:粒子面積(μm2)、L:粒子の周囲長
(μm) アルミニウム合金ダイカストを、540〜560℃×1
分〜1時間で溶体化後急冷の溶体化処理を施すことよ
り、0.2%耐力、引張強さがより高いレべルとなり、
このときの共晶Siの円形度は70%以上と大きくな
る。
%以下 Si以外の晶出物としては、Al−Si−Mg系アルミ
ニウム合金ではアルミとマグネシウムの化合物、 Al
−Si−Cu−Mg系アルミニウム合金ではアルミと銅
の化合物などがあり、アルミニウム合金ダイカストを5
20℃以下の温度で溶体化したのでは、Mg2SiやA
l2Cuなどの晶出物が残る。520℃を超える温度で
溶体化を行うことにより、Si以外の晶出物をゼロに近
く、0.5%以下にすることができる。なお、このSi
以外の晶出物の面積率の測定は画像処理によって行う。
本発明のアルミニウム合金ダイカストでは、Si以外の
晶出物の面積率をMg2SiとAl2Cu化合物の面積率
(%)で評価した。
秒〜2時間保持、好ましくは540〜560℃×1分〜
1時間保持後急冷 520〜560℃×1秒〜2時間保持、好ましくは54
0〜560℃×1分〜1時間保持後急冷する溶体化処
理、即ち、高温短時間保持後急冷の溶体化処理により、
凝固過程で生じた偏析の多くが固溶されて解消される。
する溶体化処理後、更に人工時効処理高温短時間保持後
急冷する溶体化処理の後、更に人工時効処理を施すこと
で時効析出させて、0.2%耐力、引張強さ、および伸
びを向上させる。好ましくは、時効処理は、140℃の
温度で3時間施す。
数[3×引張強さ(N/mm2)+40×伸び
(%)]:1,100以上 引張強さ(N/mm2)の3倍の数値と、伸び(%)の
40倍の数値とを合計した無次元合計値を強度を示す指
数とする。本発明のアルミニウム合金ダイカストは、例
えば、引張強さが250N/mm2 で伸びが12%であ
れば、強度指数が3×250+40×12=1,230
となる。強度指数が1,100以上であれば、引張強さ
と伸びのバランスがとれたアルミニウム合金ダイカスト
となり、強度部材として適用できる。一方、従来のアル
ミダイカストは、引張強さが230N/mm2 程度、伸
びが3%程度であるので、強度指数は、3×230+4
0×3=810程度である。
後、更に人工時効処理を施したアルミニウム合金ダイカ
ストは、デンドライトアームスペーシング(DAS2)
が約8μmと低圧鋳造法や溶湯鍛造法などによるものと
比べて小さく、微細な結晶組織となる。
に説明する。 [実施の形態1] (1)アルミニウム合金ダイカストの組成 強度部材へ適用するため表1に示すA1−8%Si−M
g系(AC4A)組成のアルミニウム合金を溶製した。
防止するためFe:1%程度含有するアルミニウム合金
を使用するが、靱性低下の原因になるので、表1に示す
ように、Fe:0.20%と低くしている。Feを少な
くすると、塊状の析出物は少なくなり靱性を維持するこ
とはできるが、一方、金型と焼付きやすくなる。この焼
付きを防止するため、Mn:0.39%含有させて焼付
き防止を図っている。また溶湯処理は、酸化膜除去と水
素除去を目的としてガスバブリングによる脱ガス処理を
行った。
ャチップが直径90mmで3連のリングチップ付き、図
8に示す300角の床板のキャビティを形成した金型に
粉体離型剤を塗布し、減圧バルブ付きのダイカストマシ
ンを使用した。アルミニウム合金溶湯は、金型を型締め
後、温度700℃でスリーブ内に充填率34%で給湯口
より注入し、低速射出時のプランジャチップ平均速度を
0.54m/s、高速射出時のプランジャ平均速度を
1.8m/sとして、キャビティ内に充填した。途中、
プランジャチップが給湯口を塞いだ時点から減圧バルブ
を作動させて減圧を開始し、キャビティ内圧力が絶対圧
8kPa(大気圧基準で−0.92kg/cm2 )とし
て溶湯や離型剤ほかから発生するガス量を減少させ、高
速射出直前に減圧バルブを閉じた。
での熱処理を施した。表2で、「F」は鋳造のままで熱
処理を施さないもの、「T5」は人工時効処理のみを施
したもの、「T6」は溶体化処理後人工時効処理を施し
たものを示す。なお、この熱処理での温度は材料の温度
を示す。溶体化処理は、温度を480〜560℃、時間
を1分〜4時間の範囲で変えて行った。また、溶体化処
理の昇温速度は15〜18℃/minとした。
厚1.5mmの平板状試験片を採取し、0.2%耐力、
引張強さ、伸びを試験した。そして、3×引張強さ(N
/mm2 )+40×伸び(%)を計算して無次元指数と
した。
ないNo.1のF材は、気孔率が0.01%と少なく、
かつ共晶Si円相当径も1.12μmと小さいが、共晶
Siの円形度が24%しかなく、Mg2Siの面積率が
1.0%と多い。このためNo.1のF材は、0.2%
耐力が135.2N/mm2、引張強さ239.7N/
mm2 あるが、伸びが4.3%程度と小さく、引張強さ
と伸びを総合した強度指数[=3×引張強さ(N/mm
2 )+40×伸び(%)]が891であり、強度部材と
して適用するにはまだまだ靱性が足りない。
140℃で3時間の人工時効処理を施したNo.2のT
5材は、気孔率が0.01%と少なく、かつ共晶Si円
相当径も1.16μmと小さいが、共晶Siの円形度が
26%しかなく、Mg2Siの面積率が1.0%と多
い。このため、0.2%耐力が158.6N/mm2 、
引張強さ253.0N/mm2 であるが、伸びが3.1
%程度と小さく、強度指数は883であり、強度部材と
して適用するにはまだまだ靱性が足りない。
後、480℃で0.02時間(1分間)〜4時間保持後
急冷の溶体化処理に続き、140℃で3時間保持の人工
時効処理を施したNo.3〜6のT6材では、気孔率が
0.19〜0.28%と少なく、かつ共晶Si円相当径
も1.43〜1.77μmと小さく、また共晶Siの円
形度は64〜73%、Mg2 Siの面積率が0.5〜
0.8%のものは、0.2%耐力が116.2〜12
3.2N/mm2 、引張強さが206.1〜214.4
N/mm2 とF材やT5材に比較して小さい。一方、伸
びが7.1〜9.9%とF材やT5材に比較して大きい
ため、強度指数が902〜1,039となり、伸びを要
求される強度部材には適用することが可能である。
造後、500℃で0.02時間(1分間)〜4時間保持
後急冷の溶体化処理に続き、140℃で3時間保持の人
工時効処理を施したNo.7〜10のT6材は、気孔率
が0.19〜0.34%と少なく、かつ共晶Si円相当
径も1.46〜1.87μmと小さく、また共晶Siの
円形度が65〜74%、Mg2Siの面積率が0.1〜
0.2%であり、0.2%耐力が143.3〜164.
0N/mm2 、引張強さが237.1〜251.7N/
mm2 とF材やT5材と同等になっている。更に伸びが
6.5〜9.1%とF材やT5材に比較して大きいた
め、強度指数が971〜1090となり、0.2%耐
力、引張強さ、および伸び共に要求される強度部材とし
て適用することが可能である。
鋳造後、520℃で0.02時間(1分間)〜2時間保
持後急冷の溶体化処理に続き、140℃で3時間保持の
人工時効処理を施したNo.11〜13のT6材は、気
孔率が0.26〜0.30%と少なく、かつ共晶Si円
相当径も1.49〜1.97μmと小さく、また共晶S
iの円形度が70〜76%、Mg2 Siの面積率が0.
0〜0.1%であり、0.2%耐力が148.9〜16
5.8N/mm2 、引張強さが242.2〜256.0
N/mm2 と大きくなっている。更に伸びが6.4〜
7.5%と大きいため、強度指数が1,005〜1,0
27となり、0.2%耐力、引張強さ、および伸び共に
要求される強度部材として適用することが可能である。
後、540℃で0.02時間(1分間)保持後急冷の溶
体化処理に続き、140℃で3時間保持の人工時効処理
を施したNo.14の金属顕微鏡組織写真(倍率:10
0倍)を図1に示す。気孔率が0.64%と少なく、か
つ共晶Si円相当径も1.56μmと小さく、また共晶
Siの円形度が76%、Mg2Siの面積率が0.0%
であり、0.2%耐力が160.3N/mm2 、引張強
さが261.4N/mm2 と大きくなっていた。更に伸
びが7.6%と大きいため、強度指数は1,088とな
り、0.2%耐力、引張強さ、および伸び共に要求され
る強度部材として適用することが可能である。
後、540℃で1時間保持後急冷の溶体化処理に続き、
140℃で3時間保持の人工時効処理を施したNo.1
5の金属顕微鏡組織写真(倍率:100倍)を図2に示
す。気孔率は0.79%と少なく、かつ共晶Si円相当
径も1.92と小さく、また共晶Siの円形度が75
%、Mg2Siの面積率が0.0%であり、0.2%耐
力が173.2N/mm2 、引張強さが271.2N/
mm2 と大きくなっていた。更に伸びが9.4%と大き
いため、強度指数は1,190となり、0.2%耐力、
引張強さ、および伸び共に要求される強度部材として適
用することが可能である。
鋳造後、550℃で0.02時間(1分間)〜0.5時
間(30分)保持後急冷の溶体化処理に続き、140℃
で3時間保持の人工時効処理を施したNo.16、17
のT6材は、気孔率が0.45〜0.94%で、共晶S
i円相当径が0.97〜1.85μm、また共晶Siの
円形度が77〜78%、Mg 2Siの面積率が0.0%
であり、0.2%耐力が153.9〜156.7N/m
m2 、引張強さが238.9〜250.8N/mm2 、
伸びが5.6〜9.2%、強度指数は941〜1,12
0であった。 No.17は気孔率が0.94%と多い
ため強度指数が若干低下しているが、強度部材として適
用することは可能である。
後、560℃で極短時間の0.02時間(1分間)保持
後急冷の溶体化処理に続き、140℃で3時間保持の人
工時効処理を施したNo.18のT6材は、気孔率が
0.75%で、共晶Si円相当径が1.97μm、また
共晶Siの円形度が79%、Mg2Siの面積率が0.
0%であり、0.2%耐力が156.3N/mm2 、引
張強さが246.3N/mm2、伸びが6.6%、強度
指数が1,003あるので、強度部材として適用するこ
とは可能である。
1.0%以下でかつ共晶Siの円相当径が2μm以下と
し、更に共晶Siの円形度が70%以上、Si以外の晶
出物の面積率が0.5%以下であるので、引張強さおよ
び伸びを総合したアルミニウム合金ダイカストとなって
いる。
に、溶体化温度が高く、時間が長いほど大きくなる傾向
にある。これは共晶Siが溶体化によりSiの拡散が進
み大きく丸くなるものと考えられる。
高くなると到達するレベルが上がり、到達時間も短くな
る。540℃で1分保持の溶体化では円形度は76%と
十分に丸くなっており、機械的性質も満足できる値とな
っている。更に、Mg2 Siの面積率は溶体化温度が高
く、時間が長いほど減少するが、特に温度の影響が大き
い。溶体化温度が480℃では固溶が進まず多くの、M
g 2Siが残留しているのに対し、500℃以上でかな
り減少している。特に540℃で1分間保持し溶体化し
た場合には、、Mg2Siが観察されておらず、Mg2S
iを固溶させるためには、なるべく高温で溶体化するの
が好ましい。
イカスト鋳造後、520〜560℃で0.5時間(30
分間)〜4時間保持後急冷の溶体化処理に続き、140
℃で3時間保持の人工時効処理を施したものでも、比較
例のNo.21は気孔率が0.32%であるが共晶Si
円相当径が2.10μmと大きく、No.22〜25
は、共晶Siの円形度が76〜79%、Mg2 Siの面
積率が0.0%の範囲であっても、気孔率が1.21〜
2.87%と多く、共晶Siの円相当径が2.27〜
2.61μmと大きいものは、0.2%耐力が132.
6〜157.7N/mm2 、引張強さが142.0〜2
25.0N/mm2 、伸びが1.6〜5.5%である。
引張強さと伸びを総合した強度指数は490〜873と
なっており、気孔率が1.0%以下でかつ共晶Siの円
相当径が2μm以下でないと、引張強さまたは伸びの何
れか一方または双方が不足して強度指数が低下するもの
と思われる。図3は、540℃で2時間保持後急冷の溶
体化処理に続いて140℃で3時間保持の人工時効処理
を施した比較例No.22の金属顕微鏡組織写真(倍
率:100倍)を示す図である。No.22は、気孔率
が1.39%、共晶Siの円相当径が2.27μm、共
晶Siの円形度が76%、Si以外の晶出物面積率が
0.0%であり、強度指数は490であった。
0.2%、0.3%、0.4%、0.6%とした表4の
組成で、実施の形態1と同じ鋳造条件でダイカストし、
その後の熱処理の有無、540℃で1.0時間保持後急
冷の溶体化処理に続いての時効処理の有無、および時効
処理条件を変えて得たアルミニウム合金ダイカストから
試験片を切り出し、0.2%耐力、引張強さ、伸び、お
よび強度指数を調査した。その結果を表5に示す。
造後、熱処理を施さない、No.1のMg:0.0%、
No.5のMg:0.2%、No.9のMg:0.3
%、No.13のMg:0.4%、No.17のMg:
0.6%を含有するF材は、0.2%耐力が104.2
〜145.1N/mm2 、引張強さが218.3〜23
1.5N/mm2 、伸びが2.8〜6.7%であり、強
度指数は807〜923の範囲にあるが比較的小さく、
強度部材として適用することは難しい。
材)ダイカスト鋳造後、540℃で1時間保持後急冷す
る溶体化処理後、自然時効処理を行ったNo.2のM
g:0.0%、No.6のMg:0.2%、No.10
のMg:0.3%、No.14のMg:0.4%、N
o.18のMg:0.6%を含有するT4材は、0.2
%耐力が82.7〜168.2N/mm2、引張強さが
179.4〜259.3N/mm2 とMg含有量が多く
なるに従い増加している。一方、伸びは5.0〜19.
4%とMg含有量が多くなるに従い減少している。引張
強さと伸びを総合した強度指数は978〜1,314あ
り、引張強さまたは伸びの何れを重視するかで、適当な
Mg含有量のT4材として強度部材に適用することが可
能である。
材)ダイカスト鋳造後、540℃で1時間保持後急冷す
る溶体化処理した後、140℃で3時間保持の人工時効
処理を施した、No.3のMg:0.0%、No.7の
Mg:0.2%、No.11のMg:0.3%、No.
15のMg:0.4%、No.19のMg:0.6%を
含有するT6材は、0.2%耐力が80.8〜238.
0N/mm2 、引張強さが181.0〜313.2N/
mm2とMg含有量が多くなるに従い増加している。一
方、伸びは22.9〜5.4%とMg含有量が多くなる
に従い減少している。引張強さと伸びを総合した強度指
数は1,113〜1,459あり、引張強さまたは伸び
の何れを重視するかで、適当なMg含有量のT6材とし
て強度部材に適用することが可能である。
材)ダイカスト鋳造後、540℃で1時間保持後急冷す
る溶体化処理した後、180℃で3時間保持の人工時効
処理を施した、No.4のMg:0.0%、No.8の
Mg:0.2%、No.12のMg:0.3%、No.
16のMg:0.4%、No.20のMg:0.6%を
含有するT6材は、0.2%耐力が79.3〜327.
9N/mm2 、引張強さが176.5〜359.1N/
mm2とMg含有量が多くなるに従い増加している。一
方、伸びは17.6〜2.8%とMg含有量が多くなる
に従い減少している。引張強さと伸びを総合した強度指
数は1,108〜1,234あり、引張強さまたは伸び
の何れを重視するかで、適当なMg含有量のT6材とし
て強度部材に適用することが可能である。
4またはT6材は、0.2%耐力または引張強さを重視
する強度部材はMg含有量を多くし、伸びを重視する強
度部材の場合はMg含有量を少なく、また引張強さと伸
びとも必要な強度部材では、Mg:0.2〜0.4%で
適宜選定すればよい。また、0.2%耐力および引張強
さ、または強度指数においては、T4材に比較してT6
材のほうが優れている。人工時効温度は、0.2%耐力
および引張強さを必要とする強度部材では180℃が好
ましく、伸びを必要とする強度部材では140℃が好ま
しい。
ダイカストからなる車体、図5は車体を構成するスペー
スフレームである。図5のスペースフレームは、Si:
8%、Mg:0.3%、Cu:0.2%、Fe:0.1
%を含むアルミニウム合金を溶製した。そして、型締め
力800t、鋳造圧力14N/mm2 、プランジャチッ
プが直径90mmでリングチップ付加、減圧バルブ付き
のダイカストマシンにより、粉体離型剤を塗布して、金
型を型締め後、溶湯温度700℃でスリーブ内に注入
し、低速時のプランジャチップの平均速度を0.54m
/s、高速時のプランジャの平均速度を1.8m/sと
して、溶湯をスペースフレームを形成したキャビティ内
に充填した。減圧バルブを作動させ、キャビティ内圧力
が絶対圧8kPa(大気圧基準で−0.92kg/cm
2 )として溶湯や離型剤ほかから発生のガス量を減少さ
せた。次に、鋳造で得られたスペースフレーム素材を、
540℃で1時間保持後急冷する溶体化処理のあと14
0℃で3時間保持する人工時効処理を行う熱処理を施し
た。このスペースフレームから試験片を切り出し、組織
観察および機械的性質を調べた。その結果、気孔率が
0.68%、共晶Siの円相当径が1.76μm、共晶
Siの円形度が75%、Mg2Si面積率0.0%であ
り、0.2%耐力が172N/mm2 、引張強さが26
5N/mm2 、伸びが9%あり、強度指数は1,155
となって、高靱性のスペースフレームとなり軽量化する
ことができた。また、アルミ車体との溶接においても問
題なく行うことができた。
ダイカストからなるステアリングホイール用芯金であ
る。図6のステアリングホイール用芯金は、実施例3と
同様の条件でダイカスト鋳造し、熱処理を施した。そし
てこのステアリングホイール用芯金から試験片を切り出
し、組織観察および機械的性質を調べた。その結果、気
孔率が0.72%、共晶Siの円相当径が1.83μ
m、共晶Siの円形度が76%、Mg2Si面積率が
0.0%であり、0.2%耐力が175N/mm2、引
張強さが270N/mm2、伸びが9.5%となり、強
度指数は1,190となって、高靱性のステアリングホ
イール用芯金となり軽量化することができた。
ダイカストからなるシートフレームである。図7のシー
トフレームはサイアロン製プランジャスリーブで、3連
のリングチップ付きのプランジャチップを有するダイカ
ストマシンにより、減圧を付加してダイカスト鋳造し
た。更に、540℃で1時間保持後急冷の溶体化処理の
あと140℃で5時間人工時効処理を行った。そしてこ
のシートフレームから試験片を切り出し、組織観察およ
び機械的性質を調べた。その結果、気孔率が0.74
%、共晶Siの円相当径が1.90μm、共晶Siの円
形度が72%、Mg2Si面積率が0.1%であり、
0.2%耐力が172N/mm2 、引張強さが267N
/mm2、伸びが8.5%となり、強度指数は1,14
1となって、高靱性のシートフレームとなり軽量化する
ことができた。
靱性アルミニウム合金ダイカストは、気孔率1%以下、
共晶Siの円相当径が2μm以下、または更に共晶Si
の円形度が70%以上、Si以外の晶出物の面積率が
0.5%以下として、好ましくは引張強さ(N/m
m2)の3倍の数値と伸び(%)の40倍の数値との無
次元合計値で表わされる強度指数を1,100以上とし
ているので、自動車用部品の懸架装置部品のナックルス
テアリング、操舵部品のステアリングホイール用芯金
や、車体を構成するクロスメンバー、スペースフレーム
の継手、シートフレームなどの強度部材に適用して軽量
化を図ることができる。
保持後急冷の溶体化処理、140℃×3時間の人工時効
処理を施した試料の金属顕微鏡組織写真(倍率:100
倍)を示す図である。
保持後急冷の溶体化処理、140℃×3時間の人工時効
処理を施した試料の金属顕微鏡組織写真(倍率:100
倍)を示す図である。
の溶体化処理、140℃×3時間の人工時効処理を施し
た試料の金属顕微鏡組織写真(倍率:100倍)を示す
図である。
ダイカストからなる車体を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
ダイカストからなるステアリングホイール用芯金を示す
斜視図である。
ダイカストからなるシートフレームを示す斜視図であ
る。
示す図である。
が発生した状態の金属組織顕微鏡写真を示す図である。
示す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 重量比で、Si:4〜13%、Mg:
0.7%以下、Cu:5%以下、Fe:0.3%以下を
含み、残部Alおよび不可避的不純物からなり熱処理を
施されたアルミニウム合金ダイカストであって、気孔率
1%以下、共晶Siの円相当径が2μm以下であること
を特徴とする高靱性アルミニウム合金ダイカスト。 - 【請求項2】 前記共晶Siの円形度が70%以上であ
ることを特徴とする請求項1記載の高靱性アルミニウム
合金ダイカスト。 - 【請求項3】 Si以外の晶出物の面積率が0.5%以
下であることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の高靱性アルミニウム合金ダイカスト。 - 【請求項4】 前記熱処理は、鋳造後520〜560℃
に加熱して1秒〜2時間保持後急冷する溶体化処理を施
すことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項
に記載の高靱性アルミニウム合金ダイカスト。 - 【請求項5】 前記溶体化処理後、更に人工時効処理を
施すことを特徴とする請求項4記載の高靱性アルミニウ
ム合金ダイカスト。 - 【請求項6】 前記溶体化処理は、好ましくは540〜
560℃に加熱して1分〜1時間保持後急冷することを
特徴とする請求項4または請求項5に記載の高靱性アル
ミニウム合金ダイカスト。 - 【請求項7】 引張強さ(N/mm2)の3倍の数値と
伸び(%)の40倍の数値との合計値を無次元で表わさ
れる強度指数が1,100以上であることを特徴とする
請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の高靱性アル
ミニウム合金ダイカスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10595097A JPH10298689A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 高靱性アルミニウム合金ダイカスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10595097A JPH10298689A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 高靱性アルミニウム合金ダイカスト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298689A true JPH10298689A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14421122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10595097A Pending JPH10298689A (ja) | 1997-04-23 | 1997-04-23 | 高靱性アルミニウム合金ダイカスト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298689A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001049376A (ja) * | 1999-05-12 | 2001-02-20 | Daiki Aluminium Industry Co Ltd | 高強度加圧鋳造用アルミニウム合金及び同アルミニウム合金鋳物 |
JP2002339030A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-27 | Yamaha Motor Co Ltd | ダイカスト用アルミニウム合金 |
JP2006336044A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Hitachi Metals Ltd | アルミニウム合金鋳物及びその製造方法 |
JP2008111153A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Hitachi Metals Ltd | アルミニウムダイカスト合金およびこれを用いたコンプレッサ羽根車 |
JP2008525629A (ja) * | 2004-12-23 | 2008-07-17 | コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション | アルミニウム合金高圧ダイカスト鋳物の熱処理 |
KR100853505B1 (ko) * | 2007-01-18 | 2008-08-25 | (주)삼기오토모티브 | 자동차 엔진 서포트 브라켓과 그 제조 방법 |
CN102676885A (zh) * | 2012-05-25 | 2012-09-19 | 无锡格莱德科技有限公司 | 铝合金锭 |
CN104233015A (zh) * | 2014-08-28 | 2014-12-24 | 机械科学研究总院(将乐)半固态技术研究所有限公司 | 高强韧铝合金制动鼓及其制备方法 |
CN104313409A (zh) * | 2014-10-21 | 2015-01-28 | 成都泰格微波技术股份有限公司 | 一种高热传导率的压铸铝合金配方 |
CN105568081A (zh) * | 2016-01-27 | 2016-05-11 | 广西平果铝合金精密铸件有限公司 | 一种用于汽车板材的铝合金压铸件及其生产方法 |
CN105568082A (zh) * | 2016-02-02 | 2016-05-11 | 北京航空航天大学 | 一种Al-Si-Cu-Mg铸造合金的热处理方法 |
JP2016102246A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | アイシン軽金属株式会社 | 延性に優れたダイカスト鋳造用アルミニウム合金及びそれを用いた鋳造製品 |
JP2016132786A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 日立金属株式会社 | アルミニウム合金製ロードホイールの製造方法 |
CN109957687A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-07-02 | 华南理工大学 | 一种压铸铝硅合金及其制备方法 |
JP2021188103A (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-13 | 株式会社コイワイ | 高強度アルミニウム合金急冷凝固体及びその製造方法 |
WO2022091944A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 | 昭和電工株式会社 | 自動車のホイール用アルミニウム合金及び自動車のホイール |
CN117845105A (zh) * | 2023-12-06 | 2024-04-09 | 苏州大学 | 一种高强韧铸造铝合金及其制备方法与应用 |
-
1997
- 1997-04-23 JP JP10595097A patent/JPH10298689A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001049376A (ja) * | 1999-05-12 | 2001-02-20 | Daiki Aluminium Industry Co Ltd | 高強度加圧鋳造用アルミニウム合金及び同アルミニウム合金鋳物 |
JP2002339030A (ja) * | 2001-05-17 | 2002-11-27 | Yamaha Motor Co Ltd | ダイカスト用アルミニウム合金 |
JP2008525629A (ja) * | 2004-12-23 | 2008-07-17 | コモンウェルス サイエンティフィック アンド インダストリアル リサーチ オーガニゼイション | アルミニウム合金高圧ダイカスト鋳物の熱処理 |
US8409374B2 (en) | 2004-12-23 | 2013-04-02 | Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation | Heat treatment of aluminium alloy high pressure die castings |
KR101287995B1 (ko) * | 2004-12-23 | 2013-07-18 | 커먼웰쓰 사이언티픽 앤드 인더스트리얼 리서치 오가니제이션 | 알루미늄 합금 고압 다이 캐스팅의 열처리 |
JP2006336044A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Hitachi Metals Ltd | アルミニウム合金鋳物及びその製造方法 |
JP2008111153A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Hitachi Metals Ltd | アルミニウムダイカスト合金およびこれを用いたコンプレッサ羽根車 |
KR100853505B1 (ko) * | 2007-01-18 | 2008-08-25 | (주)삼기오토모티브 | 자동차 엔진 서포트 브라켓과 그 제조 방법 |
CN102676885A (zh) * | 2012-05-25 | 2012-09-19 | 无锡格莱德科技有限公司 | 铝合金锭 |
CN104233015A (zh) * | 2014-08-28 | 2014-12-24 | 机械科学研究总院(将乐)半固态技术研究所有限公司 | 高强韧铝合金制动鼓及其制备方法 |
CN104313409A (zh) * | 2014-10-21 | 2015-01-28 | 成都泰格微波技术股份有限公司 | 一种高热传导率的压铸铝合金配方 |
JP2016102246A (ja) * | 2014-11-28 | 2016-06-02 | アイシン軽金属株式会社 | 延性に優れたダイカスト鋳造用アルミニウム合金及びそれを用いた鋳造製品 |
JP2016132786A (ja) * | 2015-01-16 | 2016-07-25 | 日立金属株式会社 | アルミニウム合金製ロードホイールの製造方法 |
CN105568081A (zh) * | 2016-01-27 | 2016-05-11 | 广西平果铝合金精密铸件有限公司 | 一种用于汽车板材的铝合金压铸件及其生产方法 |
CN105568081B (zh) * | 2016-01-27 | 2017-09-26 | 广西平果铝合金精密铸件有限公司 | 一种用于汽车板材的铝合金压铸件及其生产方法 |
CN105568082A (zh) * | 2016-02-02 | 2016-05-11 | 北京航空航天大学 | 一种Al-Si-Cu-Mg铸造合金的热处理方法 |
CN109957687A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-07-02 | 华南理工大学 | 一种压铸铝硅合金及其制备方法 |
JP2021188103A (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-13 | 株式会社コイワイ | 高強度アルミニウム合金急冷凝固体及びその製造方法 |
WO2022091944A1 (ja) * | 2020-10-30 | 2022-05-05 | 昭和電工株式会社 | 自動車のホイール用アルミニウム合金及び自動車のホイール |
CN116324009A (zh) * | 2020-10-30 | 2023-06-23 | 株式会社力森诺科 | 汽车的车轮用铝合金以及汽车的车轮 |
CN117845105A (zh) * | 2023-12-06 | 2024-04-09 | 苏州大学 | 一种高强韧铸造铝合金及其制备方法与应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH10298689A (ja) | 高靱性アルミニウム合金ダイカスト | |
JP5236948B2 (ja) | アルミニウム合金高圧ダイカスト鋳物の熱処理 | |
CA2574962C (en) | An al-si-mg-zn-cu alloy for aerospace and automotive castings | |
US8636855B2 (en) | Methods of enhancing mechanical properties of aluminum alloy high pressure die castings | |
EP1885897A2 (en) | An al-zn-mg-ag high-strength alloy for aerospace and automotive castings | |
JP2002206133A (ja) | ダイカスト用アルミニウム合金、アルミニウムダイカスト製品およびその製造方法 | |
US20120087826A1 (en) | High strength aluminum casting alloy | |
Birol | Effect of solution heat treatment on the age hardening capacity of dendritic and globular AlSi7Mg0. 6 alloys | |
Yeom et al. | Effects of Mg enhancement and heat treatment on microstructures and tensile properties of Al2Ca-added ADC12 die casting alloys | |
Lumley et al. | Blister free heat treatment of high pressure die-casting alloys | |
JP3467824B2 (ja) | マグネシウム合金製部材の製造方法 | |
WO2003080880A2 (en) | Cast adc12 aluminium alloy and a braking system made from said cast alloy | |
Zhang et al. | Influence of aging temperatures and times on mechanical properties of vacuum high pressure die cast aluminum alloy A356 | |
JP2001234269A (ja) | 動的特性に優れたアルミニウム合金ダイカスト鋳物およびその製造方法 | |
JP2004292885A (ja) | 機械的特性に優れたアルミニウム合金鋳造材 | |
JP3509163B2 (ja) | マグネシウム合金製部材の製造方法 | |
Eisaabadi et al. | The effect of solution treatment time on the tensile deformation characteristics of naturally-aged A383 alloy die castings | |
Guan et al. | Influence of Hot Isostatic Pressing Temperature on the Microstructure and Properties of AlSi7Cu2Mg Alloys | |
JP3037926B2 (ja) | アルミホイール鋳造用アルミニウム合金 | |
Prach | Influence of Zr, Cr and Sc alloying on the microstructure and mechanical properties of a Al-Mg-Si casting alloy | |
NJUGUNA | Influence of modifiers and heat treatment on the fatigue life and mechanical properties of recycled cast aluminum alloys | |
JPH1129843A (ja) | アルミダイカスト品の熱処理方法 | |
Chen et al. | Microstructure and mechanical properties of indirect squeeze cast Al-7Si-0.7 Mg alloys containing 0.1–0.6 wt% Fe | |
Ahmmed et al. | Effect of thermal treatment on tensile properties of vacuum die cast modified aluminum alloy A356 | |
JPH0366387B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040401 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040401 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050824 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050922 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20051121 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061107 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070105 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |