JP3509163B2 - マグネシウム合金製部材の製造方法 - Google Patents

マグネシウム合金製部材の製造方法

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JP3509163B2 JP01362994A JP1362994A JP3509163B2 JP 3509163 B2 JP3509163 B2 JP 3509163B2 JP 01362994 A JP01362994 A JP 01362994A JP 1362994 A JP1362994 A JP 1362994A JP 3509163 B2 JP3509163 B2 JP 3509163B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネシウム合金製部
材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、マグネシウム(以下、そ
の元素記号Mgで表示する)合金は、鍛造等の塑性加工を
含む加工用や鋳造用の材料として利用されており、近年
では、例えば自動車のホイールなど、軽量でかつ引張強
度ないしは耐力が要求される部材に適用することが考え
られている。上記Mg合金の合金元素としては、従来、
アルミニウム(Al),マンガン(Mn),亜鉛(Zn)等が一般
に採用されている。そして、かかる合金元素の作用とし
て、MgにAlを添加することによって合金の強さが増加
し、また鋳造組織が細かくなること、Mnの少量添加に
よって耐蝕性の向上と鋳造組織の微細化による強度向上
とが図れること、Znの少量添加によって機械的性質が
向上することなどが知られている。さらに、Mg合金に
おける鋳造組織の微細化手段としては、Zrの少量合
金、C接種、FeCl3接種等が知られている。
【0003】ところで、金属製部材の製造方法として、
製品形状に近似した素材を鋳造した後に、この鋳造素材
を鍛造するという方法が知られている(特開昭51−1
20953号公報参照)。すなわち、インゴットから最
終的な製品形状のものを鍛造する場合、通常、荒鍛造か
ら始めて仕上げ鍛造まで多数の鍛造工程を必要とするの
であるが、上記従来公報に記載された方法は、予め(鍛
造前に)最終的な製品形状に近似した素材を鋳造によっ
て形成しておくことにより、中間的な鍛造工程を減らす
というものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に鋳造と鍛造とを組合せた場合、確かに、鍛造工程の簡
素化を図ることができるのであるが、これをMg合金製
部材の製造方法として採用したとしても、鍛造加工率に
限界があって当該部材の引張強度や耐力の向上について
は、それほど大きく期待することはできない。また、先
に述べた鋳造組織の微細化は鍛造加工を含む塑性加工性
の向上に有効であり、引張強度や耐力の向上が図ること
ができるのであるが、従来用いられてきたAl,Mnある
いはZn等の合金元素の添加等による組織の微細化を利
用して成形性を向上させるにも限度がある。一方、Mg
合金部材を、例えば、自動車用のホイールなど外部環境
にさらされる箇所に用いる場合には、より高い耐食性が
求められる。
【0005】そこで、本発明は、鍛造加工性に優れ、引
張強度および耐力さらには耐食性がより高いMg合金製
材の製造方法を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本願発明者
は、かかる目的を達成するために鋭意研究した結果、一
定範囲の量のストロンチウム(以下、その元素記号Srで
表示する)を合金元素として用いると、Srにより鋳造組
織が微細化されて塑性加工における成形性が高まるだけ
でなく、特に、Srがある程度以上多量に含有された場
合には、Sr自体が結晶粒微細化とは別の方面から成形
性の向上に寄与すること、更に、Sr含有量が比較的少
ない場合でも、例えば鋳造時の凝固冷却速度が速い条件
下などでは、Sr含有量が増加するに従って、鋳造組織
が素材の表面近傍のみならずその内部までより微細化さ
れること、また更に、Mg合金製部材がSrを含有するこ
とによってその耐食性が高まることを見出した。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】そして、上記課題を解決する手段として、
本願の請求項1に記載された発明(以下、本願の第1の
発明という)に係るMg合金製部材の製造方法は、7.0
〜7.2重量%のアルミニウム,0.40〜0.50重
量%のマンガン,0.7〜0.8重量%の亜鉛および
0.02〜0.5重量%のストロンチウムを含有し、残
部がマグネシウム及び不可避不純物からなるマグネシウ
ム合金溶湯によって平均結晶粒径が200μm以下のマ
グネシウム合金製素材を鋳造する工程と、該マグネシウ
ム合金製素材を60%以上の加工率で所定形状のマグネ
シウム合金製部材に鍛造加工する工程と、該鍛造加工の
後に上記マグネシウム合金製部材にT6熱処理を施す工
程と、を順に行なうことを特徴としたものである。
【0012】本願の第1の発明においては、Mg合金製
部材を製造するに際して、Mg合金溶湯でMg合金製素材
を鋳造した後に、この素材を鍛造加工するようにした。
この場合、Srを含有させることによって鋳造組織の微
細化が図れるとともに、鍛造加工における成形性が向上
する。すなわち、鋳造組織の微細化は鍛造加工における
成形性の向上につながるが、Srを含有した溶湯で鋳造
することによる鋳造組織の微細化効果は、一般に、Sr
含有量が0.02重量%程度で飽和する。しかしなが
ら、鋳造時の凝固冷却速度が速い条件下などでは、0.
02重量%以上の範囲でも、Sr含有量が増加するに従
って組織がより微細化され、特に、素材の表面近傍のみ
ならずその内部まで微細化される(この点は後述する実
施例によって明らかになる)。本発明では、このSrを
0.02重量%以上含有させており、鋳造組織がより微
細化され、鍛造加工における成形性がより向上し、引張
強度および耐力がより高くなる。上記Srは0.1重量%
以上含有されることが望ましい。Srを0.1重量%以上
含有することによって、鋳造時の凝固冷却速度が特に速
くない場合でも、Sr含有量が比較的低いものに比べて
高い鍛造加工性が得られ、機械的性質も向上する(この
点は後述する実施例によって明らかになる)。その理由
は明確ではないが、Sr含有量が比較的高い(0.1重量
%以上)場合には、Srは結晶粒の微細化効果だけで成形
性の向上に寄与しているのではなく、多量に用いられて
いることによって別の形でも成形性の向上に寄与してい
るものと認められる。すなわち、SrがMg合金の結晶粒
界近傍に高濃度に存在して結晶粒界を強化し、成形時の
結晶粒界からの割れを抑制しているのではないかと、推
察される。
【0013】この第1の発明において、Sr含有量の下
限を0.02重量%としているのは、Mg合金の鋳造組織
の微細化効果、従ってMg合金製部材の機械的性質の向
上について所期の効果が得られるようにするためであ
る。また、上限を0.5重量%としているのは、Sr含有
量がこれよりも多くなると、Mg,Al,Zn等との化合物
を生成し、部材の機械的性質に悪影響を及ぼすからであ
り、また、鋳造が困難になるからである。尚、Srは非
常に高価な材料であるので、材料特性の向上と経済性と
を両立させるためには、上限としてさらに好ましいのは
0.2重量%である。ここに、上記鋳造工程で得られる
Mg合金製素材の平均結晶粒径を200μm以下としたの
は、当該素材の鍛造加工性を高めるためである。また、
ここに、鋳造工程で得たマグネシウム合金製素材を所定
形状のマグネシウム合金製部材に形成するに際して鍛造
加工を採用したのは、その後のT6熱処理によって結晶
粒の微細化を図り強度向上を図る上で有利になるからで
ある。
【0014】また、Mg合金製部材にSrを含有させた場
合、その含有量が高くなるに従って当該部材の耐食性が
向上する(この点は後述する実施例によって明らかにな
る)。本発明に係るMg合金製部材は、Srを0.02〜
0.5重量%含有しており、より高い耐食性が得られ
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】また、本願の請求項2に記載された発明
(以下、本願の第2の発明という)に係るMg合金製部材
の製造方法は、溶融状態で、7.0〜7.2重量%のア
ルミニウム,0.40〜0.50重量%のマンガン,
0.7〜0.8重量%の亜鉛および0.02〜0.5重
量%のストロンチウムが含有されるように上記各合金元
素を添加する工程と、上記各合金元素を含有し、残部が
マグネシウム及び不可避不純物からなるマグネシウム合
金溶湯によって平均結晶粒径が200μm以下のマグネ
シウム合金製素材を鋳造する工程と、該マグネシウム合
金製素材を60%以上の加工率で所定形状のマグネシウ
ム合金製部材に鍛造加工する工程と、該鍛造加工の後に
上記マグネシウム合金製部材にT6熱処理を施す工程
と、を順に行なうことを特徴としたものである。
【0020】本願の第2の発明においては、Mg合金製
部材を製造するに際して、Mg合金溶湯でMg合金製素材
を鋳造した後に、この素材を鍛造加工するようにした。
この場合、溶融状態で上記重量%のSrが含有されるよ
うにSrを添加することによって鋳造組織の微細化が図
れるとともに、鍛造加工における成形性が向上する。す
なわち、鋳造組織の微細化は鍛造加工における成形性の
向上につながるが、Srを含有した溶湯で鋳造すること
による鋳造組織の微細化効果は、一般に、Sr含有量が
0.02重量%程度で飽和する。しかしながら、鋳造時
の凝固冷却速度が速い条件下などでは、0.02重量%
以上の範囲でも、Sr含有量が増加するに従って組織が
より微細化され、特に、素材の表面近傍のみならずその
内部まで微細化される(この点は後述する実施例によっ
て明らかになる)。本発明では、このSrを0.02重量
%以上含有させており、鋳造組織がより微細化され、鍛
造加工における成形性がより向上し、引張強度および耐
力がより高くなる。上記Srは0.1重量%以上含有され
ることが望ましい。Srを0.1重量%以上含有すること
によって、鋳造時の凝固冷却速度が特に速くない場合で
も、Sr含有量が比較的低いものに比べて高い塑性加工
性が得られ、機械的性質も向上する(この点は後述する
実施例によって明らかになる)。その理由は明確ではな
いが、Sr含有量が比較的高い(0.1重量%以上)場合に
は、Srは結晶粒の微細化効果だけで成形性の向上に寄
与しているのではなく、多量に用いられていることによ
って別の形でも成形性の向上に寄与しているものと認め
られる。すなわち、SrがMg合金の結晶粒界近傍に高濃
度に存在して結晶粒界を強化し、成形時の結晶粒界から
の割れを抑制しているのではないかと、推察される。
【0021】この第2の発明において、Sr含有量の下
限を0.02重量%としているのは、Mg合金の鋳造組織
の微細化効果、従ってMg合金製部材の機械的性質の向
上について所期の効果が得られるようにするためであ
る。また、上限を0.5重量%としているのは、Sr含有
量がこれよりも多くなると、Mg,Al,Zn等との化合物
を生成し、部材の機械的性質に悪影響を及ぼすからであ
り、また、鋳造が困難になるからである。尚、Srは非
常に高価な材料であるので、材料特性の向上と経済性と
を両立させるためには、上限としてさらに好ましいのは
0.2重量%である。ここに、上記鋳造工程で得られる
Mg合金製素材の平均結晶粒径を200μm以下としたの
は、当該素材の鍛造加工性を高めるためである。また、
ここに、鋳造工程で得たマグネシウム合金製素材を所定
形状のマグネシウム合金製部材に形成するに際して鍛造
加工を採用したのは、その後のT6熱処理によって結晶
粒の微細化を図り強度向上を図る上で有利になるからで
ある。
【0022】また、Mg合金製部材にSrを含有させた場
合、その含有量が高くなるに従って当該部材の耐食性が
向上する(この点は後述する実施例によって明らかにな
る)。本第2の発明に係るMg合金製部材は、Srを0.0
2〜0.5重量%含有しており、より高い耐食性が得ら
れる。更に、本願の請求項3に記載された発明(以下、
本願の第3の発明という)に係るMg合金製部材の製造方
法は、上記第1又は第2の発明において、上記ストロン
チウムの含有量が、0.1重量%以上であることを特徴
としたものである。ここに、ストロンチウム(Sr)の
含有量の下限値を0.1重量%としたのは、前述のよう
に、Srを0.1重量%以上含有することによって、鋳造
時の凝固冷却速度が特に速くない場合でも、Sr含有量
が比較的低いものに比べて高い塑性加工性が得られ、機
械的性質も向上するからである。また更に、本願の請求
項4に記載された発明(以下、本願の第4の発明という)
に係るMg合金製部材の製造方法は、上記第1〜第3の
発明の何れか一において、上記ストロンチウムの含有量
が、0.2重量%以下であることを特徴としたものであ
る。ここに、ストロンチウム(Sr)の含有量の上限値
を0.2重量%としたのは、前述のように、Srは非常
に高価な材料であるので、材料特性の向上と経済性とを
両立させる上で、この値が好ましいためである。
【0023】
【0024】
【発明の効果】以上のように、本願の第1の発明によれ
ば、Mg合金製部材を製造するに際して、7.0〜7.
2重量%のアルミニウム,0.40〜0.50重量%の
マンガン,0.7〜0.8重量%の亜鉛および0.02
〜0.5重量%のストロンチウムを含有し、残部がマグ
ネシウム及び不可避不純物からなるMg合金溶湯によっ
てMg合金製素材を鋳造し、該Mg合金製素材を所定形状
のMg合金製部材に鍛造加工するようにしたから、鋳造
組織の微細化を図ることができるとともに、鍛造加工時
の成形性を飛躍的に高めることができ、Mg合金製部材
の引張強度および耐力等の機械的性質の向上を図ること
が可能になる。また、Srを含有することにより、Mg合
金製部材の耐食性を高めることができる。特に、鋳造工
程で平均結晶粒径が200μm以下のMg合金製素材が得
られるので、当該素材の鍛造加工性をより確実に高める
ことができる。更に、鋳造工程で得られたMg合金素材
を所定形状のMg合金製部材に形成するに際して鍛造加
工を採用したので、その後のT6熱処理(溶体化処理後
に時効処理)によって結晶粒の微細化を図ることがで
き、強度の高いMg合金製部材を得る上で有利になる。
【0025】
【0026】
【0027】また、本願の第2の発明によれば、Mg合
金製部材を製造するに際して、溶融状態で7.0〜7.
2重量%のアルミニウム,0.40〜0.50重量%の
マンガン,0.7〜0.8重量%の亜鉛および0.02
〜0.5重量%のストロンチウム含有し、残部がマグ
ネシウム及び不可避不純物からなるように上記各合金元
素を添加したMg合金溶湯によってMg合金製素材を鋳造
し、該Mg合金製素材を所定形状のMg合金製部材に鍛造
加工するようにしたから、鋳造組織の微細化を図ること
ができるとともに、鍛造加工時の成形性を飛躍的に高め
ることができ、Mg合金製部材の引張強度および耐力等
の機械的性質の向上を図ることが可能になる。また、S
rを含有することにより、Mg合金製部材の耐食性を高め
ることができる。特に、鋳造工程で平均結晶粒径が20
0μm以下のMg合金製素材が得られるので、当該素材の
鍛造加工性をより確実に高めることができる。更に、鋳
造工程で得られたMg合金素材を所定形状のMg合金製
部材に形成するに際して鍛造加工を採用したので、その
後のT6熱処理(溶体化処理後に時効処理)によって結晶
粒の微細化を図ることができ、強度の高いMg合金製部
材を得る上で有利になる。更に、本願の第3の発明によ
れば、基本的には上記第1又は第2の発明と同様の効果
を奏することができる。特に、Srを0.1重量%以上含
有することによって、鋳造時の凝固冷却速度が特に速く
ない場合でも、Sr含有量が比較的低いものに比べて高
い塑性加工性が得られ、機械的性質も向上する。また更
に、本願の第4の発明によれば、基本的には上記第1〜
第3の発明の何れか一と同様の効果を奏することができ
る。特に、Srの含有量の上限値を0.2重量%とした
ことにより、材料特性の向上と経済性とを両立させるこ
とができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付図面を
参照しながら説明する。まず、Sr(ストロンチウム)含
有量のMg(マグネシウム)合金製部材の機械的性質に及
ぼす影響を調べた第1試験について説明する。本試験で
は、それぞれ所定量のSrを含有するMg合金製部材を基
材とした5種類の供試片(試料)を作成し、これらの試料
について、その機械的性質(引張強度および耐力)等を比
較する実験を行った。
【0029】−試料1− 試料1については、下記の化学成分(重量%)のMg合金
Aを用いてMg合金製素材を鋳造した。 〈Mg合金A〉Al:8.6,Zn:0.58,Mn:0.50,S
r:0.10, 残Mg 鋳造時の注湯温度は750〜760℃、金型の予熱温度
は210〜230℃とした。但し、Srについては、図
1に示すように、溶湯温度が750〜760℃に上昇し
た時点で、90%Sr−10%Al合金を上記成分量とな
るように添加することによって配合した。また、当該添
加後に溶湯を上記温度に保持した状態で10分間攪拌し
15分間沈静させてから鋳造を行なった。鋳造によって
得られたMg合金製素材の平均結晶粒径は115〜18
0μm(素材表面近傍で115μm; 素材中心部で180
μm)であった。
【0030】次に、上記Mg合金製鋳造素材に図2に示
すように鍛造成形(塑性加工)を施した。同図において、
1は当該Mg合金製素材、3はダイ、4はパンチ、5は
鍛造品である。素材温度は350℃とした。また、次式
で定義される鍛造加工率は50%とした。 ・ 鍛造加工率={(H−H')/H}×100 尚、H及びH'は、それぞれ鍛造前後における供試材の
鍛造方向の高さである(図2参照)。また、同時に鍛造成
形限界について調べた。すなわち、供試材に割れ7を発
生した時点の鍛造加工率を鍛造成形限界とした。
【0031】次に、得られた鍛造品5に熱処理(T6)を
施した。熱処理条件は次の通りである。
【0032】−試料2− 試料2については、上記Mg合金Aを用いて試料1と同
様にMg合金製素材を鋳造し、鍛造加工率が65%とな
るように鍛造成形を行なった。そして、得られた鍛造品
に試料1と同じ熱処理(T6)を施した。
【0033】−引張試験− そうして、上記試料1,2の各熱処理品を図3に示す棒
状の引張試験片6に加工した。同図において、L1=4
2、L2=17、L3=2、L4=8、D1=4±0.0
3、D2=4.5、ねじ部はM6×1.0(以上の単位はm
m)である。そして、上記試験片6を用いて引張試験を行
ない、引張強度及び0.2%耐力を測定した。試験結果
は試料3〜5と共に表1に示されている。同表中の試料
3及び試料42は下記のMg合金Bを用いたものであっ
て、試料3はSr量を0.02重量%とした点及び鍛造を
行なわなかった点が試料1と相違し、試料4はSr量の
みが試料1と相違する。また、試料5はMg合金Aを用
いたものであって、鍛造を行なわなかった点のみが試料
1と相違する。 〈Mg合金B〉Al:8.6,Zn:0.58,Mn:0.50,S
r:0.02,残Mg このMg合金Bの鍛造前の平均結晶粒径は125〜28
5μm(素材表面近傍で125μm; 素材中心部で285
μm)であり、上記Mg合金Aと比べて、素材表面近傍に
ついては大きな差はなかっが、素材中心部についてはか
なりの差が認められた。これは、鋳造時の冷却速度が十
分に速くなかったためと考えられる。
【0034】
【表1】
【0035】尚、上記Mg合金A,Mg合金Bを用いて鋳
造成形された鋳造素材の正面形状を図4に示す。また、
得られたMg合金製鋳造素材9の平均結晶粒径を測定す
る場合の測定位置を図5に示す。これら図4および図5
において2点鎖線の仮想線は、上記Mg合金製鋳造素材
9の鋳造に用いられた金型8の外形形状を示している。
上記引張試験に用いた各試験片6は、上記Mg合金製鋳
造素材9から切り出した後に鍛造したもの及び鍛造を行
わなかったものの両方ともに、上記鋳造素材9の表面に
比較的近い部分、つまり、組織の結晶粒が比較的微細な
部分から採取したものである。一方、鍛造成形限界を調
べるための供試材の場合には、上記鋳造素材9の中心部
に比較的近い部分、つまり、組織の結晶粒が比較的粗大
な部分をも含んで採取されている。
【0036】−試験結果について− 鍛造成形限界はSr量が0.10重量%のMg合金Aの溶
湯を用いたものでは67%であるのに対し、Sr量が0.
02重量%のMg合金Bの溶湯を用いたものでは52%
であり、多量のSrを含有したものでは鍛造成形性が向
上していることが分かる。すなわち、Sr0.02重量%
以上では鋳造組織の微細化効果がほぼ飽和し、一般にそ
れ以上の微細化は望めないはずであるが、Srが多いMg
合金Aを用いた試料(試料1,2)では、Srが少ないMg
合金Bを用いた試料(試料3,4,5)に比べて鍛造成形性
が高くなっている。これは、基本的には、Srが結晶粒
の微細化によって鍛造成形性の向上に寄与するだけでな
く、SrがMg合金の結晶粒界近傍に高濃度に存在して結
晶粒界を強化し、成形時の結晶粒界からの割れを抑制す
ることで鍛造成形性の向上に寄与しているからではない
かと推察される。尚、鋳造素材を鍛造加工する場合、良
好な鍛造成形を安定して行うには、通常、その成形限界
が60%を越える鍛造成形性が必要とされるが、Sr含
有量が少ない(0.02重量%)Mg合金Bを用いた試料
3,4,5では、その鍛造成形限界がこの基準値をかなり
下回っている。これは、上述のように、Mg合金Bの場
合には、その鋳造素材の中心部の結晶粒径がMg合金A
の場合に比べてかなり粗大(285μm)になっており、
かつ、鍛造成形限界を調べるための供試材の場合には、
上述のように、上記鋳造素材9の中心部に比較的近い部
分をも含んで採取されている関係上、供試材中に結晶粒
径がかなり粗大(285μm)な部分が含まれることとな
るためであると推察される。
【0037】熱処理後の引張強度及び耐力についてみる
と、試料1は、試料3〜試料5のいずれと比べても引張
強度及び耐力が共に向上している。試料1及び試料4が
試料3,5よりも良い結果を示しているのは、鍛造によ
って加工のエネルギーが材料内部に歪みとしてたくわえ
られ、その後の熱処理によって結晶粒の微細化が図れた
ためと認められる。
【0038】また、試料1と試料4とを比べた場合、同
じ鍛造加工率でありながら、試料1の方が結果が良い。
この理由は、試料4の場合は鍛造成形限界が試料1に比
べて低く、その成形限界の比較的近くまで鍛造加工が施
されていることと、試料1の場合には、Srをより多く
含有しているので、Mg合金の結晶粒界近傍にSrが高濃
度に存在して結晶粒界を強化し、引張試験時に発生する
結晶粒界に沿ったクラックの進展を阻止しているためで
はないかと考えられる。更に、試料2の方が試料1より
も良い結果となっているのは、鍛造加工率が高くなって
いるためと認められる。
【0039】次に、Sr含有量とMg合金製鋳造素材の結
晶粒度との関係を調べた第2試験について説明する。図
6は、本試験で用いた溶解実験装置を示している。この
溶解実験装置11では、ケース12の中心部分にシリン
ダ13で上下動可能に支持された筒状のルツボ15が配
置され、このルツボ15の周囲にはヒータ14が配設さ
れている。上記ルツボ15は例えば軟鋼で形成され、ル
ツボ15内の溶融金属16(溶湯)の温度は熱電対17で
計測できる。また、ルツボ15内の溶融金属16の表面
にはガス供給管18から保護ガスが供給されるようにな
っている。
【0040】また、図7は、本試験で用いた鋳造実験装
置を示している。この鋳造実験装置21では、ベース2
2の上方に、油圧シリンダ23に連結されたプランジャ
24の下端部に支持された金型25が配置されている。
図8に詳しく示すように、この金型25の上部にはエア
抜き孔26,…,26が形成され、これらエア抜き孔2
6,…,26の上方は、溶融材の吹き抜け防止のためのN
i(ニッケル)セルメット27で覆われている。そして、
上記金型25の下方に溶融金属16を入れたルツボ15
を位置させ、プランジャ24を所定の荷重および速度で
降下させることにより、図9に示すように、金型25の
成形キャビティ25a内に溶融金属16が圧力注入され
る。この結果、図10に示すような鋳造素材29が得ら
れる。本試験では、この圧力注入条件について、例え
ば、プランジャ24の荷重を300kN、降下速度を3
0mm/sec.とした。
【0041】本試験では、表2にその化学成分を示す各
試料について、上記各実験装置11,21を用いて鋳造
を行い、Sr含有量と鋳造素材29の結晶粒度との関係
を調べた。実験結果を図12に示す。この図12のグラ
フにおいて、丸印は鋳造素材29の比較的表面近傍での
結晶粒度を、また、三角印は鋳造素材29の比較的内部
での結晶粒度を示している。尚、図11は、図10のX
−X線に沿った縦断面図であり、上記鋳造素材29の表
面近傍および内部での結晶粒度の測定位置を示してい
る。
【0042】
【表2】
【0043】図12の実験結果から、Srを含まない場
合には、表面近傍では比較的小さい粒度を維持できるも
のの、内部では結晶粒度が大きくなっている。これに対
して、Sr含有量が0.02重量%以上の場合には、表面
近傍だけでなく、特に、内部での結晶粒が大幅に微細化
されており、その含有量が下限値(0.02重量%)の場
合でも、結晶粒度は200μm以下に抑制されているこ
とが分かる。尚、本第2試験の場合、上述の第1試験
は鋳造方法が異なり、より速い冷却速度を確保すること
ができるため、仮に同成分の合金を鋳造したとしても、
得られる鋳造組織が異なる。つまり、両者における鋳造
素材内部にも部位による差異はあるが、全般的に第2
の方が第1試験に比べて、結晶粒度が小さい鋳造組織
が得られる。
【0044】このMg合金製鋳造素材の結晶粒度と塑性
加工性との関係を調べる実験を行った。この実験は、下
記表3に示す化学成分(重量%)のMg合金を用いて鍛造
用素材(直径28mm×高さ42mm)を鋳造し、この鋳造素
材を、図2(第1試験参照)に示された方法と同様の方法
にて据え込み加工(つまり鍛造加工)を施して行った。そ
して、第1試験における鍛造成形限界を評価する場合と
同様に、供試材を徐々に圧縮(据え込み)した際に、その
表面に微細なクラックが発生するまでの圧縮代で据え込
みによる成形性を評価した。また、実験条件は以下に示
す通りであった。 ・ 素材温度 : 350℃ ・ 据え込み時の歪み速度 : 低速
【0045】
【表3】
【0046】実験結果を図13に示す。鋳造素材を鍛造
加工する場合、良好な鍛造成形を安定して行うには、通
常、限界据え込み率60%を越える鍛造成形性が必要と
されるが、このような良好な鍛造成形性を得るために
は、平均結晶粒径を200μm以下とする必要があるこ
とが分かった。換言すれば、このように、鋳造素材29
の組織を結晶粒度が200μm以下となるように微細化
することにより、良好な塑性加工性(鍛造成形性)が得ら
れる。
【0047】次に、Sr含有量とMg合金製部材の耐食性
との関係を調べた第3試験について説明する。本試験
は、下記の表4に示すように、それぞれ所定量のSrを
含有したMg合金を加熱溶解し、そのMg合金溶湯を用い
て鋳造した後、所定の塑性加工(鍛造)を行い、その後に
熱処理としてT6処理を施した試料から、板状の試験片
をそれぞれ作成した。
【0048】
【表4】
【0049】上記各試料の鍛造加工率はいずれも30%
とし、また、熱処理(T6処理)条件は第1試験の場合と
同様で、以下の通りとした。 ・ 溶体化処理;413±2.5℃×16時間保持→空冷 ↓ ・ 時効処理;175±2.5℃×16時間保持→空冷 更に、上記板状試験片の寸法は以下の通りとした。 ・ 試験片寸法 : 幅50mm×長さ90mm×厚さ5mm この試験片を用いて、JIS Z 2371の規定に準じ
た塩水噴霧試験による腐食試験を行った。試験条件を以
下に示す。 ・ 試験温度 : 35℃ ・ 塩水濃度 : 5重量% ・ 試験時間 : 1000時間,2000時間
【0050】試験結果を図14に示す。この図14のグ
ラフから分かるように、Sr含有量が多くなるに従って
腐食減量が少なくなり、Srの添加がMg合金製部材の耐
食性を向上させることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験に係るMg合金製部材の鋳造時にお
ける溶湯処理のタイムチャート図である。
【図2】 第1試験に係るMg合金製鋳造素材の鍛造成
形限界を調べる試験方法および供試材を示す説明図であ
る。
【図3】 第1試験に係る引張試験片の正面図である。
【図4】 上記Mg合金製鋳造素材の素材形状を示す正
面図である。
【図5】 図4のY−Y線に沿った縦断面説明図であ
る。
【図6】試験に係る溶解実験装置の説明図であ
る。
【図7】 上記第2試験に係る鋳造実験装置の説明図で
ある。
【図8】 上記鋳造実験装置を用いて行う鋳造工程の一
部を示す縦断面説明図である。
【図9】 上記鋳造工程の一部を示す縦断面説明図であ
る。
【図10】 上記鋳造工程によって得られた鋳造素材の
斜視図である。
【図11】 図10のX−X線に沿った縦断面説明図で
ある。
【図12】 第2試験に係るMg合金製鋳造素材の結晶
粒度とSr含有量との関係についての実験結果を示すグ
ラフである。
【図13】 第2試験に係るMg合金製鋳造素材の結晶
粒度と塑性加工性との関係についての実験結果を示すグ
ラフである。
【図14】試験に係るMg合金製部材の耐食性と
Sr含有量との関係についての実験結果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1…素材 3…ダイ 4…パンチ 5…鍛造品 7…割れ 8,25…金型 9,29…鋳造素材
フロントページの続き (72)発明者 大内 勝哉 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 平原 庄司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−228448(JP,A) 特開 平5−78799(JP,A) 特開 平8−67928(JP,A) 米国特許2221254(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22F 1/00 - 3/02 C22C 23/00 B21J 5/00 B22D 21/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 7.0〜7.2重量%のアルミニウム,
    0.40〜0.50重量%のマンガン,0.7〜0.8
    重量%の亜鉛および0.02〜0.5重量%のストロン
    チウムを含有し、残部がマグネシウム及び不可避不純物
    からなるマグネシウム合金溶湯によって平均結晶粒径が
    200μm以下のマグネシウム合金製素材を鋳造する工
    程と、 該マグネシウム合金製素材を60%以上の加工率で所定
    形状のマグネシウム合金製部材に鍛造加工する工程と、 該鍛造加工の後に上記マグネシウム合金製部材にT6熱
    処理を施す工程と、 を順に行なうことを特徴とするマグネシウム合金製部材
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 溶融状態で、7.0〜7.2重量%のア
    ルミニウム,0.40〜0.50重量%のマンガン,
    0.7〜0.8重量%の亜鉛および0.02〜0.5重
    量%のストロンチウムが含有されるように上記各合金元
    素を添加する工程と、 上記各合金元素を含有し、残部がマグネシウム及び不可
    避不純物からなるマグネシウム合金溶湯によって平均結
    晶粒径が200μm以下のマグネシウム合金製素材を鋳
    造する工程と、 該マグネシウム合金製素材を60%以上の加工率で所定
    形状のマグネシウム合金製部材に鍛造加工する工程と、 該鍛造加工の後に上記マグネシウム合金製部材にT6熱
    処理を施す工程と、 を順に行なうことを特徴とするマグネシウム合金製部材
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記ストロンチウムの含有量が、0.1
    重量%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のマグネシウム合金製部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ストロンチウムの含有量が、0.2
    重量%以下であることを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か一に記載のマグネシウム合金製部材の製造方法。
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