JPH07188826A - マグネシウム合金製部材およびその製造方法 - Google Patents

マグネシウム合金製部材およびその製造方法

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JPH07188826A
JPH07188826A JP1362994A JP1362994A JPH07188826A JP H07188826 A JPH07188826 A JP H07188826A JP 1362994 A JP1362994 A JP 1362994A JP 1362994 A JP1362994 A JP 1362994A JP H07188826 A JPH07188826 A JP H07188826A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マグネシウム合金製部材を製造するにあた
り、塑性加工における成形性の向上を図り、高い引張強
度及び耐力を得ることができるようにする。 【構成】 マグネシウム合金製部材を製造するに際し
て、ストロンチウムを0.02〜0.5重量%含有するマ
グネシウム合金溶湯によってマグネシウム合金製素材を
鋳造する工程と、該マグネシウム合金製素材を所定形状
のマグネシウム合金製部材に塑性加工する工程とを順に
行なうことを特徴とし、また、上記鋳造工程では、上記
マグネシウム合金製素材の平均結晶粒径が200μm以
下となるようにストロンチウムの含有量を調整すること
を特徴とし、更に、上記塑性加工として鍛造加工を採用
することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マグネシウム合金製部
材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、マグネシウム(以下、そ
の元素記号Mgで表示する)合金は、鍛造等の塑性加工を
含む加工用や鋳造用の材料として利用されており、近年
では、例えば自動車のホイールなど、軽量でかつ引張強
度ないしは耐力が要求される部材に適用することが考え
られている。上記Mg合金の合金元素としては、従来、
アルミニウム(Al),マンガン(Mn),亜鉛(Zn)等が一般
に採用されている。そして、かかる合金元素の作用とし
て、MgにAlを添加することによって合金の強さが増加
し、また鋳造組織が細かくなること、Mnの少量添加に
よって耐蝕性の向上と鋳造組織の微細化による強度向上
とが図れること、Znの少量添加によって機械的性質が
向上することなどが知られている。さらに、Mg合金に
おける鋳造組織の微細化手段としては、Zrの少量合
金、C接種、FeCl3接種等が知られている。
【0003】ところで、金属製部材の製造方法として、
製品形状に近似した素材を鋳造した後に、この鋳造素材
を鍛造するという方法が知られている(特開昭51−1
20953号公報参照)。すなわち、インゴットから最
終的な製品形状のものを鍛造する場合、通常、荒鍛造か
ら始めて仕上げ鍛造まで多数の鍛造工程を必要とするの
であるが、上記従来公報に記載された方法は、予め(鍛
造前に)最終的な製品形状に近似した素材を鋳造によっ
て形成しておくことにより、中間的な鍛造工程を減らす
というものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に鋳造と鍛造とを組合せた場合、確かに、鍛造工程の簡
素化を図ることができるのであるが、これをMg合金製
部材の製造方法として採用したとしても、鍛造加工率に
限界があって当該部材の引張強度や耐力の向上について
は、それほど大きく期待することはできない。また、先
に述べた鋳造組織の微細化は鍛造加工を含む塑性加工性
の向上に有効であり、引張強度や耐力の向上が図ること
ができるのであるが、従来用いられてきたAl,Mnある
いはZn等の合金元素の添加等による組織の微細化を利
用して成形性を向上させるにも限度がある。一方、Mg
合金部材を、例えば、自動車用のホイールなど外部環境
にさらされる箇所に用いる場合には、より高い耐食性が
求められる。
【0005】そこで、本発明は、塑性加工性に優れ、引
張強度および耐力さらには耐食性がより高いMg合金製
部材およびその製造方法を提供することを目的としてな
されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用】本願発明者
は、かかる目的を達成するために鋭意研究した結果、一
定範囲の量のストロンチウム(以下、その元素記号Srで
表示する)を合金元素として用いると、Srにより鋳造組
織が微細化されて塑性加工における成形性が高まるだけ
でなく、特に、Srがある程度以上多量に含有された場
合には、Sr自体が結晶粒微細化とは別の方面から成形
性の向上に寄与すること、更に、Sr含有量が比較的少
ない場合でも、例えば鋳造時の凝固冷却速度が速い条件
下などでは、Sr含有量が増加するに従って、鋳造組織
が素材の表面近傍のみならずその内部までより微細化さ
れること、また更に、Mg合金製部材がSrを含有するこ
とによってその耐食性が高まることを見出した。
【0007】そして、上記課題を解決する手段として、
本願の請求項1に記載された発明(以下、本願の第1の
発明という)に係るMg合金製部材は、Srを0.02〜
0.5重量%含有することを特徴としたものである。
【0008】本願の第1の発明においては、Mg合金を
鋳造後に塑性加工して上記Mg合金製部材を得る場合、
Srを含有させることによって鋳造組織の微細化が図れ
るとともに、塑性加工における成形性が向上する。すな
わち、鋳造組織の微細化は塑性加工における成形性の向
上につながるが、Srを含有した溶湯で鋳造することに
よる鋳造組織の微細化効果は、一般に、Sr含有量が0.
02重量%程度で飽和する。しかしながら、鋳造時の凝
固冷却速度が速い条件下などでは、0.02重量%以上
の範囲でも、Sr含有量が増加するに従って組織がより
微細化され、特に、素材の表面近傍のみならずその内部
まで微細化される(この点は後述する実施例によって明
らかになる)。本発明では、このSrを0.02重量%以
上含有させており、鋳造組織がより微細化され、塑性加
工における成形性がより向上し、引張強度および耐力が
より高くなる。上記Srは0.1重量%以上含有されるこ
とが望ましい。Srを0.1重量%以上含有することによ
って、鋳造時の凝固冷却速度が特に速くない場合でも、
Sr含有量が比較的低いものに比べて高い塑性加工性が
得られ、機械的性質も向上する(この点は後述する実施
例によって明らかになる)。その理由は明確ではない
が、Sr含有量が比較的高い(0.1重量%以上)場合に
は、Srは結晶粒の微細化効果だけで成形性の向上に寄
与しているのではなく、多量に用いられていることによ
って別の形でも成形性の向上に寄与しているものと認め
られる。すなわち、SrがMg合金の結晶粒界近傍に高濃
度に存在して結晶粒界を強化し、成形時の結晶粒界から
の割れを抑制しているのではないかと、推察される。
【0009】この第1の発明において、Sr含有量の下
限を0.02重量%としているのは、Mg合金の鋳造組織
の微細化効果、従ってMg合金製部材の機械的性質の向
上について所期の効果が得られるようにするためであ
る。また、上限を0.5重量%としているのは、Sr含有
量がこれよりも多くなると、Mg,Al,Zn等との化合
物を生成し、部材の機械的性質に悪影響を及ぼすからで
あり、また、鋳造が困難になるからである。尚、Srは
非常に高価な材料であるので、材料特性の向上と経済性
とを両立させるためには、上限としてさらに好ましいの
は0.2重量%である。
【0010】また、Mg合金製部材にSrを含有させた場
合、その含有量が高くなるに従って当該部材の耐食性が
向上する(この点は後述する実施例によって明らかにな
る)。本発明に係るMg合金製部材は、Srを0.02〜
0.5重量%含有しており、より高い耐食性が得られ
る。
【0011】また、本願の請求項2に記載された発明
(以下、本願の第2の発明という)に係るMg合金製部材
の製造方法は、Srを0.02〜0.5重量%含有するMg
合金溶湯によってMg合金製素材を鋳造する工程と、該
Mg合金製素材を所定形状のMg製合金製部材に塑性加
工する工程とを順に行なうことを特徴としたものであ
る。
【0012】本願の第2の発明においては、Mg合金製
部材を製造するに際して、Mg合金溶湯でMg合金製素材
を鋳造した後に、この素材を塑性加工するようにした。
この場合、Srを含有させることによって鋳造組織の微
細化が図れるとともに、塑性加工における成形性が向上
する。すなわち、鋳造組織の微細化は塑性加工における
成形性の向上につながるが、Srを含有した溶湯で鋳造
することによる鋳造組織の微細化効果は、一般に、Sr
含有量が0.02重量%程度で飽和する。しかしなが
ら、鋳造時の凝固冷却速度が速い条件下などでは、0.
02重量%以上の範囲でも、Sr含有量が増加するに従
って組織がより微細化され、特に、素材の表面近傍のみ
ならずその内部まで微細化される(この点は後述する実
施例によって明らかになる)。本発明では、このSrを
0.02重量%以上含有させており、鋳造組織がより微
細化され、塑性加工における成形性がより向上し、引張
強度および耐力がより高くなる。上記Srは0.1重量%
以上含有されることが望ましい。Srを0.1重量%以上
含有することによって、鋳造時の凝固冷却速度が特に速
くない場合でも、Sr含有量が比較的低いものに比べて
高い塑性加工性が得られ、機械的性質も向上する(この
点は後述する実施例によって明らかになる)。その理由
は明確ではないが、Sr含有量が比較的高い(0.1重量
%以上)場合には、Srは結晶粒の微細化効果だけで成形
性の向上に寄与しているのではなく、多量に用いられて
いることによって別の形でも成形性の向上に寄与してい
るものと認められる。すなわち、SrがMg合金の結晶粒
界近傍に高濃度に存在して結晶粒界を強化し、成形時の
結晶粒界からの割れを抑制しているのではないかと、推
察される。
【0013】この第2の発明において、Sr含有量の下
限を0.02重量%としているのは、Mg合金の鋳造組織
の微細化効果、従ってMg合金製部材の機械的性質の向
上について所期の効果が得られるようにするためであ
る。また、上限を0.5重量%としているのは、Sr含有
量がこれよりも多くなると、Mg,Al,Zn等との化合物
を生成し、部材の機械的性質に悪影響を及ぼすからであ
り、また、鋳造が困難になるからである。尚、Srは非
常に高価な材料であるので、材料特性の向上と経済性と
を両立させるためには、上限としてさらに好ましいのは
0.2重量%である。
【0014】また、Mg合金製部材にSrを含有させた場
合、その含有量が高くなるに従って当該部材の耐食性が
向上する(この点は後述する実施例によって明らかにな
る)。本発明に係るMg合金製部材は、Srを0.02〜
0.5重量%含有しており、より高い耐食性が得られ
る。
【0015】更に、本願の請求項3に記載された発明
(以下、本願の第3の発明という)に係るMg合金製部材
の製造方法は、上記第2の発明において、上記鋳造工程
では、上記Mg合金製素材の平均結晶粒径が200μm以
下となるようにSrの含有量を調整することを特徴とし
たものである。
【0016】ここに、上記鋳造工程で、上記Mg合金製
素材の平均結晶粒径が200μm以下となるようにSrの
含有量を調整するようにしたのは、当該素材の塑性加工
性を高めるためである。
【0017】また、更に、本願の請求項4に記載された
発明(以下、本願の第4の発明という)に係るMg合金製
部材の製造方法は、上記第2の発明または第3の発明に
おいて、上記塑性加工として鍛造加工を採用することを
特徴としたものである。
【0018】ここに、上記塑性加工として鍛造加工を採
用したのは、その後の熱処理(溶体化処理)によって結晶
粒の微細化を図り強度向上を図る上で有利になるからで
ある。
【0019】また、更に、本願の請求項5に記載された
発明(以下、本願の第5の発明という)に係るMg合金製
部材の製造方法は、溶融状態で、Srを0.02〜0.5
重量%含有されるように添加する工程と、このSrを含
有するMg合金溶湯によってMg合金製素材を鋳造する工
程と、該Mg合金製素材を所定形状のMg合金製部材に鍛
造加工する工程とを順に行なうことを特徴としたもので
ある。
【0020】本願の第5の発明においては、Mg合金製
部材を製造するに際して、Mg合金溶湯でMg合金製素材
を鋳造した後に、この素材を鍛造加工するようにした。
この場合、溶融状態で上記重量%のSrが含有されるよ
うにSrを添加することによって鋳造組織の微細化が図
れるとともに、鍛造加工における成形性が向上する。す
なわち、鋳造組織の微細化は鍛造加工における成形性の
向上につながるが、Srを含有した溶湯で鋳造すること
による鋳造組織の微細化効果は、一般に、Sr含有量が
0.02重量%程度で飽和する。しかしながら、鋳造時
の凝固冷却速度が速い条件下などでは、0.02重量%
以上の範囲でも、Sr含有量が増加するに従って組織が
より微細化され、特に、素材の表面近傍のみならずその
内部まで微細化される(この点は後述する実施例によっ
て明らかになる)。本第5の発明では、このSrを0.0
2重量%以上含有させており、鋳造組織がより微細化さ
れ、鍛造加工における成形性がより向上し、引張強度お
よび耐力がより高くなる。上記Srは0.1重量%以上含
有されることが望ましい。Srを0.1重量%以上含有す
ることによって、鋳造時の凝固冷却速度が特に速くない
場合でも、Sr含有量が比較的低いものに比べて高い塑
性加工性が得られ、機械的性質も向上する(この点は後
述する実施例によって明らかになる)。その理由は明確
ではないが、Sr含有量が比較的高い(0.1重量%以上)
場合には、Srは結晶粒の微細化効果だけで成形性の向
上に寄与しているのではなく、多量に用いられているこ
とによって別の形でも成形性の向上に寄与しているもの
と認められる。すなわち、SrがMg合金の結晶粒界近傍
に高濃度に存在して結晶粒界を強化し、成形時の結晶粒
界からの割れを抑制しているのではないかと、推察され
る。
【0021】この第5の発明において、Sr含有量の下
限を0.02重量%としているのは、Mg合金の鋳造組織
の微細化効果、従ってMg合金製部材の機械的性質の向
上について所期の効果が得られるようにするためであ
る。また、上限を0.5重量%としているのは、Sr含有
量がこれよりも多くなると、Mg,Al,Zn等との化合物
を生成し、部材の機械的性質に悪影響を及ぼすからであ
り、また、鋳造が困難になるからである。尚、Srは非
常に高価な材料であるので、材料特性の向上と経済性と
を両立させるためには、上限としてさらに好ましいのは
0.2重量%である。
【0022】また、Mg合金製部材にSrを含有させた場
合、その含有量が高くなるに従って当該部材の耐食性が
向上する(この点は後述する実施例によって明らかにな
る)。本第5の発明に係るMg合金製部材は、Srを0.0
2〜0.5重量%含有しており、より高い耐食性が得ら
れる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本願の第1の発明によれ
ば、Mg合金製部材に0.02〜0.5重量%のSrを含有
させることにより、当該Mg合金製部材を鋳造後に塑性
加工して製造した場合に、塑性加工時の成形性が向上
し、引張強度および耐力等の機械的性質が高くなる。ま
た、Srを含有することにより、Mg合金製部材の耐食性
が高くなる。
【0024】また、本願の第2の発明によれば、Mg合
金製部材を製造するに際して、Srを0.02〜0.5重
量%含有するMg合金溶湯によってMg合金製素材を鋳造
し、該Mg合金製素材を所定形状のMg合金製部材に塑性
加工するようにしたから、鋳造組織の微細化を図ること
ができるとともに、塑性加工時の成形性を飛躍的に高め
ることができ、Mg合金製部材の引張強度および耐力等
の機械的性質の向上を図ることが可能になる。また、S
rを含有することにより、Mg合金製部材の耐食性を高め
ることができる。
【0025】更に、本願の第3の発明によれば、基本的
には、上記第2の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、鋳造工程では上記Mg合金製素材の平均結晶
粒径が200μm以下となるようにSr量を調整したの
で、当該素材の塑性加工性をより確実に高めることがで
きる。
【0026】また、更に、本願の第4の発明によれば、
基本的には、上記第2の発明または第3の発明と同様の
効果を奏することができる。特に、上記塑性加工として
鍛造加工を採用したので、その後の熱処理(溶体化処理
後に時効処理)によって結晶粒の微細化を図ることがで
き、強度の高いMg合金製部材を得る上で有利になる。
【0027】また、更に、本願の第5の発明によれば、
Mg合金製部材を製造するに際して、溶融状態で0.02
〜0.5重量%のSrが含有されるようにSrを添加した
Mg合金溶湯によってMg合金製素材を鋳造し、該Mg合
金製素材を所定形状のMg合金製部材に鍛造加工するよ
うにしたから、鋳造組織の微細化を図ることができると
ともに、鍛造加工時の成形性を飛躍的に高めることがで
き、Mg合金製部材の引張強度および耐力等の機械的性
質の向上を図ることが可能になる。また、Srを含有す
ることにより、Mg合金製部材の耐食性を高めることが
できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付図面を
参照しながら説明する。まず、Sr(ストロンチウム)含
有量のMg(マグネシウム)合金製部材の機械的性質に及
ぼす影響を調べた第1実施例について説明する。本実施
例では、それぞれ所定量のSrを含有するMg合金製部材
を基材とした5種類の供試片(試料)を作成し、これらの
試料について、その機械的性質(引張強度および耐力)等
を比較する実験を行った。
【0029】−試料1− 試料1については、下記の化学成分(重量%)のMg合金
Aを用いてMg合金製素材を鋳造した。 〈Mg合金A〉Al:8.6,Zn:0.58,Mn:0.50,S
r:0.10, 残Mg 鋳造時の注湯温度は750〜760℃、金型の予熱温度
は210〜230℃とした。但し、Srについては、図
1に示すように、溶湯温度が750〜760℃に上昇し
た時点で、90%Sr−10%Al合金を上記成分量とな
るように添加することによって配合した。また、当該添
加後に溶湯を上記温度に保持した状態で10分間攪拌し
15分間沈静させてから鋳造を行なった。鋳造によって
得られたMg合金製素材の平均結晶粒径は115〜18
0μm(素材表面近傍で115μm; 素材中心部で180
μm)であった。
【0030】次に、上記Mg合金製鋳造素材に図2に示
すように鍛造成形(塑性加工)を施した。同図において、
1は当該Mg合金製素材、3はダイ、4はパンチ、5は
鍛造品である。素材温度は350℃とした。また、次式
で定義される鍛造加工率は50%とした。 ・ 鍛造加工率={(H−H')/H}×100 尚、H及びH'は、それぞれ鍛造前後における供試材の
鍛造方向の高さである(図2参照)。また、同時に鍛造成
形限界について調べた。すなわち、供試材に割れ7を発
生した時点の鍛造加工率を鍛造成形限界とした。
【0031】次に、得られた鍛造品5に熱処理(T6)を
施した。熱処理条件は次の通りである。
【0032】−試料2− 試料2については、上記Mg合金Aを用いて試料1と同
様にMg合金製素材を鋳造し、鍛造加工率が65%とな
るように鍛造成形を行なった。そして、得られた鍛造品
に試料1と同じ熱処理(T6)を施した。
【0033】−引張試験− そうして、上記試料1,2の各熱処理品を図3に示す棒
状の引張試験片6に加工した。同図において、L1=4
2、L2=17、L3=2、L4=8、D1=4±0.0
3、D2=4.5、ねじ部はM6×1.0(以上の単位はm
m)である。そして、上記試験片6を用いて引張試験を行
ない、引張強度及び0.2%耐力を測定した。試験結果
は試料3〜5と共に表1に示されている。同表中の試料
3及び試料42は下記のMg合金Bを用いたものであっ
て、試料3はSr量を0.02重量%とした点及び鍛造を
行なわなかった点が試料1と相違し、試料4はSr量の
みが試料1と相違する。また、試料5はMg合金Aを用
いたものであって、鍛造を行なわなかった点のみが試料
1と相違する。 〈Mg合金B〉Al:8.6,Zn:0.58,Mn:0.50,S
r:0.02,残Mg このMg合金Bの鍛造前の平均結晶粒径は125〜28
5μm(素材表面近傍で125μm; 素材中心部で285
μm)であり、上記Mg合金Aと比べて、素材表面近傍に
ついては大きな差はなかっが、素材中心部についてはか
なりの差が認められた。これは、鋳造時の冷却速度が十
分に速くなかったためと考えられる。
【0034】
【表1】
【0035】尚、上記Mg合金A,Mg合金Bを用いて鋳
造成形された鋳造素材の正面形状を図4に示す。また、
得られたMg合金製鋳造素材9の平均結晶粒径を測定す
る場合の測定位置を図5に示す。これら図4および図5
において2点鎖線の仮想線は、上記Mg合金製鋳造素材
9の鋳造に用いられた金型8の外形形状を示している。
上記引張試験に用いた各試験片6は、上記Mg合金製鋳
造素材9から切り出した後に鍛造したもの及び鍛造を行
わなかったものの両方ともに、上記鋳造素材9の表面に
比較的近い部分、つまり、組織の結晶粒が比較的微細な
部分から採取したものである。一方、鍛造成形限界を調
べるための供試材の場合には、上記鋳造素材9の中心部
に比較的近い部分、つまり、組織の結晶粒が比較的粗大
な部分をも含んで採取されている。
【0036】−試験結果について− 鍛造成形限界はSr量が0.10重量%のMg合金Aの溶
湯を用いたものでは67%であるのに対し、Sr量が0.
02重量%のMg合金Bの溶湯を用いたものでは52%
であり、多量のSrを含有したものでは鍛造成形性が向
上していることが分かる。すなわち、Sr0.02重量%
以上では鋳造組織の微細化効果がほぼ飽和し、一般にそ
れ以上の微細化は望めないはずであるが、Srが多いMg
合金Aを用いた試料(試料1,2)では、Srが少ないMg
合金Bを用いた試料(試料3,4,5)に比べて鍛造成形性
が高くなっている。これは、基本的には、Srが結晶粒
の微細化によって鍛造成形性の向上に寄与するだけでな
く、SrがMg合金の結晶粒界近傍に高濃度に存在して結
晶粒界を強化し、成形時の結晶粒界からの割れを抑制す
ることで鍛造成形性の向上に寄与しているからではない
かと推察される。尚、鋳造素材を鍛造加工する場合、良
好な鍛造成形を安定して行うには、通常、その成形限界
が60%を越える鍛造成形性が必要とされるが、Sr含
有量が少ない(0.02重量%)Mg合金Bを用いた試料
3,4,5では、その鍛造成形限界がこの基準値をかなり
下回っている。これは、上述のように、Mg合金Bの場
合には、その鋳造素材の中心部の結晶粒径がMg合金A
の場合に比べてかなり粗大(285μm)になっており、
かつ、鍛造成形限界を調べるための供試材の場合には、
上述のように、上記鋳造素材9の中心部に比較的近い部
分をも含んで採取されている関係上、供試材中に結晶粒
径がかなり粗大(285μm)な部分が含まれることとな
るためであると推察される。
【0037】熱処理後の引張強度及び耐力についてみる
と、試料1は、試料3〜試料5のいずれと比べても引張
強度及び耐力が共に向上している。試料1及び試料4が
試料3,5よりも良い結果を示しているのは、鍛造によ
って加工のエネルギーが材料内部に歪みとしてたくわえ
られ、その後の熱処理によって結晶粒の微細化が図れた
ためと認められる。
【0038】また、試料1と試料4とを比べた場合、同
じ鍛造加工率でありながら、試料1の方が結果が良い。
この理由は、試料4の場合は鍛造成形限界が試料1に比
べて低く、その成形限界の比較的近くまで鍛造加工が施
されていることと、試料1の場合には、Srをより多く
含有しているので、Mg合金の結晶粒界近傍にSrが高濃
度に存在して結晶粒界を強化し、引張試験時に発生する
結晶粒界に沿ったクラックの進展を阻止しているためで
はないかと考えられる。更に、試料2の方が試料1より
も良い結果となっているのは、鍛造加工率が高くなって
いるためと認められる。
【0039】次に、Sr含有量とMg合金製鋳造素材の結
晶粒度との関係を調べた第2実施例について説明する。
図6は、本実施例で用いた溶解実験装置を示している。
この溶解実験装置11では、ケース12の中心部分にシ
リンダ13で上下動可能に支持された筒状のルツボ15
が配置され、このルツボ15の周囲にはヒータ14が配
設されている。上記ルツボ15は例えば軟鋼で形成さ
れ、ルツボ15内の溶融金属16(溶湯)の温度は熱電対
17で計測できる。また、ルツボ15内の溶融金属16
の表面にはガス供給管18から保護ガスが供給されるよ
うになっている。
【0040】また、図7は、本実施例で用いた鋳造実験
装置を示している。この鋳造実験装置21では、ベース
22の上方に、油圧シリンダ23に連結されたプランジ
ャ24の下端部に支持された金型25が配置されてい
る。図8に詳しく示すように、この金型25の上部には
エア抜き孔26,…,26が形成され、これらエア抜き孔
26,…,26の上方は、溶融材の吹き抜け防止のための
Ni(ニッケル)セルメット27で覆われている。そし
て、上記金型25の下方に溶融金属16を入れたルツボ
15を位置させ、プランジャ24を所定の荷重および速
度で降下させることにより、図9に示すように、金型2
5の成形キャビティ25a内に溶融金属16が圧力注入
される。この結果、図10に示すような鋳造素材29が
得られる。本実施例では、この圧力注入条件について、
例えば、プランジャ24の荷重を300kN、降下速度
を30mm/sec.とした。
【0041】本実施例では、表2にその化学成分を示す
各試料について、上記各実験装置11,21を用いて鋳
造を行い、Sr含有量と鋳造素材29の結晶粒度との関
係を調べた。実験結果を図12に示す。この図12のグ
ラフにおいて、丸印は鋳造素材29の比較的表面近傍で
の結晶粒度を、また、三角印は鋳造素材29の比較的内
部での結晶粒度を示している。尚、図11は、図10の
X−X線に沿った縦断面図であり、上記鋳造素材29の
表面近傍および内部での結晶粒度の測定位置を示してい
る。
【0042】
【表2】
【0043】図12の実験結果から、Srを含まない場
合には、表面近傍では比較的小さい粒度を維持できるも
のの、内部では結晶粒度が大きくなっている。これに対
して、Sr含有量が0.02重量%以上の場合には、表面
近傍だけでなく、特に、内部での結晶粒が大幅に微細化
されており、その含有量が下限値(0.02重量%)の場
合でも、結晶粒度は200μm以下に抑制されているこ
とが分かる。尚、本第2実施例の場合、上述の第1実施
例とは鋳造方法が異なり、より速い冷却速度を確保する
ことができるため、仮に同成分の合金を鋳造したとして
も、得られる鋳造組織が異なる。つまり、両者における
鋳造素材内部にも部位による差異はあるが、全般的に第
2実施例の方が第1実施例に比べて、結晶粒度が小さい
鋳造組織が得られる。
【0044】このMg合金製鋳造素材の結晶粒度と塑性
加工性との関係を調べる実験を行った。この実験は、下
記表3に示す化学成分(重量%)のMg合金を用いて鍛造
用素材(直径28mm×高さ42mm)を鋳造し、この鋳造素
材を、図2(第1実施例参照)に示された方法と同様の方
法にて据え込み加工(つまり鍛造加工)を施して行った。
そして、第1実施例における鍛造成形限界を評価する場
合と同様に、供試材を徐々に圧縮(据え込み)した際に、
その表面に微細なクラックが発生するまでの圧縮代で据
え込みによる成形性を評価した。また、実験条件は以下
に示す通りであった。 ・ 素材温度 : 350℃ ・ 据え込み時の歪み速度 : 低速
【0045】
【表3】
【0046】実験結果を図13に示す。鋳造素材を鍛造
加工する場合、良好な鍛造成形を安定して行うには、通
常、限界据え込み率60%を越える鍛造成形性が必要と
されるが、このような良好な鍛造成形性を得るために
は、平均結晶粒径を200μm以下とする必要があるこ
とが分かった。換言すれば、このように、鋳造素材29
の組織を結晶粒度が200μm以下となるように微細化
することにより、良好な塑性加工性(鍛造成形性)が得ら
れる。
【0047】次に、Sr含有量とMg合金製部材の耐食性
との関係を調べた第3実施例について説明する。本実施
例では、下記の表4に示すように、それぞれ所定量のS
rを含有したMg合金を加熱溶解し、そのMg合金溶湯を
用いて鋳造した後、所定の塑性加工(鍛造)を行い、その
後に熱処理としてT6処理を施した試料から、板状の試
験片をそれぞれ作成した。
【0048】
【表4】
【0049】上記各試料の鍛造加工率はいずれも30%
とし、また、熱処理(T6処理)条件は第1実施例の場合
と同様で、以下の通りとした。 更に、上記板状試験片の寸法は以下の通りとした。 ・ 試験片寸法 : 幅50mm×長さ90mm×厚さ5mm この試験片を用いて、JIS Z 2371の規定に準じ
た塩水噴霧試験による腐食試験を行った。試験条件を以
下に示す。 ・ 試験温度 : 35℃ ・ 塩水濃度 : 5重量% ・ 試験時間 : 1000時間,2000時間
【0050】試験結果を図14に示す。この図14のグ
ラフから分かるように、Sr含有量が多くなるに従って
腐食減量が少なくなり、Srの添加がMg合金製部材の耐
食性を向上させることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るMg合金製部材の
鋳造時における溶湯処理のタイムチャート図である。
【図2】 第1実施例に係るMg合金製鋳造素材の鍛造
成形限界を調べる試験方法および供試材を示す説明図で
ある。
【図3】 第1実施例に係る引張試験片の正面図であ
る。
【図4】 上記Mg合金製鋳造素材の素材形状を示す正
面図である。
【図5】 図4のY−Y線に沿った縦断面説明図であ
る。
【図6】 本発明の第2実施例に係る溶解実験装置の説
明図である。
【図7】 上記第2実施例に係る鋳造実験装置の説明図
である。
【図8】 上記鋳造実験装置を用いて行う鋳造工程の一
部を示す縦断面説明図である。
【図9】 上記鋳造工程の一部を示す縦断面説明図であ
る。
【図10】 上記鋳造工程によって得られた鋳造素材の
斜視図である。
【図11】 図10のX−X線に沿った縦断面説明図で
ある。
【図12】 第2実施例に係るMg合金製鋳造素材の結
晶粒度とSr含有量との関係についての実験結果を示す
グラフである。
【図13】 第2実施例に係るMg合金製鋳造素材の結
晶粒度と塑性加工性との関係についての実験結果を示す
グラフである。
【図14】 本発明の第3実施例に係るMg合金製部材
の耐食性とSr含有量との関係についての実験結果を示
すグラフである。
【符号の説明】
1…素材 3…ダイ 4…パンチ 5…鍛造品 7…割れ 8,25…金型 9,29…鋳造素材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大内 勝哉 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 平原 庄司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロンチウムを0.02〜0.5重量%
    含有することを特徴とするマグネシウム合金製部材。
  2. 【請求項2】 ストロンチウムを0.02〜0.5重量%
    含有するマグネシウム合金溶湯によってマグネシウム合
    金製素材を鋳造する工程と、該マグネシウム合金製素材
    を所定形状のマグネシウム合金製部材に塑性加工する工
    程とを順に行なうことを特徴とするマグネシウム合金製
    部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記鋳造工程では、上記マグネシウム合
    金製素材の平均結晶粒径が200μm以下となるように
    ストロンチウムの含有量を調整することを特徴とする請
    求項2記載のマグネシウム合金製部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記塑性加工として鍛造加工を採用する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のマグ
    ネシウム合金製部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 溶融状態で、ストロンチウムを0.02
    〜0.5重量%含有されるように添加する工程と、この
    ストロンチウムを含有するマグネシウム合金溶湯によっ
    てマグネシウム合金製素材を鋳造する工程と、該マグネ
    シウム合金製素材を所定形状のマグネシウム合金製部材
    に鍛造加工する工程とを順に行なうことを特徴とするマ
    グネシウム合金製部材の製造方法。
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