JP6860235B2 - マグネシウム基合金展伸材及びその製造方法 - Google Patents

マグネシウム基合金展伸材及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マンガン(Mn)、ジルコニウム(Zr)、ビスマス(Bi)、スズ(Sn)の4種類の元素のうち二種類以上が添加された室温延性に優れた微細結晶粒のマグネシウム(Mg)基合金展伸材及びその製造方法に関する。より詳しくは、前記4種類以外の元素を合金添加元素としないことを特徴とするMg基合金展伸材及びその製造方法に関するものである。
Mg合金は、次世代の軽量金属材料として注目されている。しかし、Mg金属結晶構造が六方晶であるため、底面すべりと柱面に代表される非底面すべりの臨界分断せん断応力(CRSS)の差が、室温付近では極めて大きい。そのため、アルミニウム(Al)や鉄(Fe)などの他の金属展伸材料と比較して、延性に乏しいため、室温での塑性変形加工が難しい。
これらの問題を解決すべく、希土類元素添加による合金化がよく用いられている。例えば、特許文献1、2では、イットリウム(Y)やセリウム(Ce)、ランタン(La)をはじめとする希土類元素を添加し、塑性変形能の改善が図られている。希土類元素には、非底面のCRSSを低下させる、すなわち、底面と非底面のCRSSの差を縮め、非底面の転位すべり運動をしやすくする働きがあるためである。しかしながら、素材価格が高騰するため、経済的観点から、希土類元素代替が求められている。
一方、Mgの結晶粒界近傍では、変形を継続するために必要な複雑な応力、すなわち、粒界コンパティビリティー応力が作用し、非底面すべりが活動することも指摘されている(非特許文献1)。そのため、大量の結晶粒界を導入(結晶粒微細化)することは、延性改善に有効であると提唱されている。
特許文献3では、希土類元素又は汎用元素であるCa,Sr,Ba,Sc,Y,La,Ce,Pr,Nd,Pm,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,Ho,Dr,Tm,Yb、Luのうち一種類の元素を微量に含有させ、結晶粒が微細化している強度特性に優れた微細結晶粒Mg合金が開示されている。この合金の高強度化は、これらの溶質元素が結晶粒界に偏析することが主要因とされている。他方、微細結晶粒Mg合金は、粒界コンパティビリティー応力の作用による非底面の転位すべり運動が活性化する。
しかし、塑性変形を補完する働きのある粒界すべりに関して、これらの合金では、いずれの添加元素も粒界すべりの発現を抑制する働きがあるため、粒界すべりが変形に殆ど寄与しない。そのため、これらの合金の室温における延性は、従来からのMg合金と同等レベルで、更なる延性の改善が求められている。すなわち、粒界コンパティビリティー応力が作用する微細組織構造を維持しながら、粒界すべりの発現を抑制しない溶質元素の探索が必要である。
発明者らは、一種類のみの溶質元素を添加させることに着目し、特許文献4では、0.07〜2mass%のMnが含有し、また、特許文献5では、Mnに代えて、Zrを0.11〜2mass%含有させても室温延性に優れることを開示している。また、MnやZrをBiに代えて、0.25〜9mass%のBiを含有しても室温延性に優れることを見出し、特許出願(WO2017/154969)している。これらの合金は、平均結晶粒サイズが10μm以下で、破断伸びが100%程度を示し、変形に及ぼす粒界すべりの寄与率の指標であるm値(=ひずみ速度感受性指数)が0.1以上を示すことを特徴としている。また、これらの合金は、成形性の指標として、応力低下度を用い、その値が0.3以上を示すことを特徴としている。しかし、工業的観点から、より早い速度条件、すなわち高速域においても、室温延性や成形性に優れる必要がある。また、部材として使用する場合、部材の製造において好ましい室温延性や成形性に優れることだけでなく、構造物を形成する材料においては急に壊れず破壊に対して大きな抵抗(=エネルギー吸収能)を示す必要もある。すなわち、急に壊れず、エネルギー吸収能に優れ、室温延性と成形性が兼備したMg基合金の開発が望まれている。
一般的に、金属材料の破壊に対する抵抗(エネルギー吸収能)を向上させるためには、複数の溶質元素を添加させることが多い。しかし、複数の元素を添加した場合、溶解や熱処理、展伸加工時に、添加元素同士の結合や添加元素と母材元素(本発明ではMg)と結合し、金属間化合物を形成する。これらの金属間化合物は、変形中、応力集中サイトになり破壊の起点となる。そのため、二元系合金において、優れた特性を発揮する添加元素であっても、三元系や四元系合金など、複数の元素を添加することで、二元系合金において示された添加元素によるこの効果が継続、発揮するかは不明である。(ここで、二元系合金とは、一種類の元素が添加した合金で、二種類、三種類の元素が含有した合金を三元系、四元系合金と言う)
例えば、Mg基二元系合金の非底面転位を活性化させる元素として、前記のとおり、Yをはじめとする希土類元素が有効であることが知られている。しかし、複数の希土類元素が含有するMg−4mass%Y−3mass%MM合金:通称WE43合金(MM:ミッシュメタル)は、Mg母相に希土類元素を主成分とする金属間化合物を形成し、これらの粒子分散が延性の低下を招くと指摘されている。このように、複数の元素を添加することによる影響は、事前に、はかり知ることが困難である。
国際出願WO2013/180122号公報 特開2008−214668号公報 特開2006−16658号公報 特開2016−17183号公報 特開2016−89228号公報 国際出願WO2017/154969号公報
J.Koike et al.,Acta Mater,51(2003)p2055.
上述してきたように、室温での塑性変形加工が容易であり、特に、高速域においても室温延性や成形性に優れ、急に壊れず、エネルギー吸収能に優れるMg基合金が望まれており、本願では、そのようなMg基合金を比較的安価に提供することを課題としている。
ところで、Mn、Zr、Bi、Snのうち二種類以上の元素が含有するMg基三元系合金や四元系合金は、Mn、Zr、Bi、Snのうちいずれかの元素が含有するMg基二元系合金と比べて、その機械的特性において同等又はそれらを超える効果を備えるとする文献や開示例は、本発明者らが知る限りでは存在しない。また、Mn、Zr、Bi、Snのうち二種類以上の元素が含有するMg基三元系合金や四元系合金に関する特性を開示する文献等は、皆無であると本発明者らは考える。
しかるに、本発明者らは、鋭意研究をすることにより、Mn、Zr、Bi、Snの4種類のうち二種類以上の元素を添加したMg基合金素材を、温度と減面比を制御した熱間及び温間加工を施すことにより、従来合金(例えばAZ31)に比較して、急に壊れず、破壊に対して大きな抵抗(=エネルギー吸収能)を示し、優れた室温加工性及び変形能を有するMg基合金伸展材が提供できることを見出した。ここで、展伸材とは、圧延、押出し、引抜き、鍛造などの熱間や温間又は冷間温度にて、塑性ひずみ付与加工によって造られた板状、管状、棒状、線状などからなる素材の総称をいう。
具体的には、以下のようなものを提供する。
本発明の第1の側面において、Mg−Amol%X−Bmol%Zからなり、残部がMgと不可避的不純物からなるMg基合金伸展材であって、
ここで、XはMn、Bi、Snのうちいずれか一種類の元素であり、
ZはMn、Bi、Sn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素であって、Xの元素と重複しないものであり、
Aの値は、0.03mol%以上1mol%以下であり、
AとBの関係は、A≧Bであって、Bの上限値はAの上限値に対して1.0倍以下であり、Bの下限値は0.03mol%以上であると共に、
前記Mg基合金展伸材の平均結晶粒サイズが20μm以下であるMg基合金展伸材を提供する。ここで、一般には、Mg基合金展伸材は、金属材料を溶解し、鋳造し、鋳造合金を溶体化処理し、そして、溶体化処理後に塑性ひずみが付与されて製造される。
本発明の第2の側面において、上記第1の側面において記載のMg基合金展伸材であって、前記Mg基合金展伸材の金属組織中のMg母相及び/又は結晶粒界に、平均直径が0.5μm以下でMgや添加元素(Mg以外に添加される金属)から構成される金属間化合物粒子が分散しているMg基合金展伸材を提供する。ここで、金属間化合物粒子は、母相元素及び添加元素の化合物又は混合物からなる金属間化合物からなる粒子のことをいう。一般に、金属間化合物は、2種類以上の金属によって構成される化合物のことを言うとされ、構成元素の原子比は整数であり、成分元素と異なる特有の物理的・化学的性質を示すとされる。粒子の形状は、それぞれの組成により、球状形、針状形、板状形になり得る。
本発明の第3の側面において、上記第1の側面又は第2の側面において記載のMg基合金展伸材であって、展伸材の初期ひずみ速度:1x10−3−1以下の室温引張試験によって得られる応力−ひずみ曲線図において、最大負荷応力を(σmax)と破断時応力を(σbk)と定義したときの式(σmax−σbk)/σmaxの値が0.2以上であるMg基合金展伸材を提供する。このような合金は、応力低下度(σmax−σbk)/σmaxの値が0.2以上であるため、室温延性が、従来合金(例えばAZ31)に比較して優れている。
本発明の第4の側面において、上記第1の側面から第3の側面のいずれかにおいて記載のMg基合金展伸材であって、展伸材の初期ひずみ速度:1x10−3−1以下の室温引張又は圧縮試験によって、公称ひずみを0.2以上付与しても破断しないMg基合金展伸材を提供する。試験は、引張又は圧縮試験の何れかであればよい。このような合金は、公称ひずみを0.2以上付与しても破断しないため、室温延性が、従来合金(例えばAZ31)に比較して優れており、急に壊れない。
本発明の第5の側面において、上記第1の側面から第4の側面のいずれかにおいて記載のMg基合金展伸材であって、展伸材の初期ひずみ速度:1x10−3−1以上の室温圧縮試験によって得られる応力−ひずみ曲線図において、公称応力と公称ひずみ曲線によって囲まれる面積が、200kJ以上を示すMg基合金展伸材を提供する。このような合金は、公称応力と公称ひずみ曲線によって囲まれる面積が200kJ以上なので、従来合金(例えばAZ31)に比較して、破壊に対して大きな抵抗を有する。
本発明の第6の側面において、上記第1の側面から第5の側面のいずれかにおいて記載のMg基合金展伸材を製造する方法であって、溶解、鋳造の工程を経たMg基合金鋳造材を400℃以上、650℃以下の温度で0.5時間以上、48時間以下の溶体化処理した後、塑性ひずみ付与として、50℃以上、550℃以下の温度で断面減少率70%以上の熱間塑性加工を施すMg基合金展伸材の製造方法を提供する。ここで、断面減少率は、鍛造等の塑性加工において用いられる用語であり、断面減少率=(素材断面積−加工後断面積)/素材断面積×100%で定義することができる。また、例えば、金属を再結晶温度以上に加熱して、板、棒、形鋼などにする加工法を熱間塑性加工の例として挙げることもできるが、これらに限られない。このような板、棒、形鋼の展伸加工方向にほぼ垂直な断面において、加工前の素材の断面積から加工後の成形品の断面積を引いたものの、加工前の素材の断面積に対する割合が相当する。このような加工方法では、レールなど長尺材を連続的に生産できる。また、Mg−Amol%X−Bmol%Zからなり、残部がMgと不可避的不純物からなるMg基合金であって、ここで、XはMn、Bi、Snのうちいずれか一種類の元素であり、ZはMn、Bi、Sn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素であって、Xの元素と重複しないものであり、Aの値は、0.03mol%以上1mol%以下であり、AとBの関係は、A≧Bであって、Bの上限値はAの上限値に対して1.0倍以下であり、Bの下限値は0.03mol%以上である、Mg基合金を、溶解、鋳造してMg基合金鋳造材を製造する工程と、前記Mg基合金鋳造材を、400℃以上、650℃以下の温度で0.5時間以上、48時間以下の溶体化処理して、溶体化処理Mg基合を製造する工程と、前記溶体化処理Mg基合に対して、50℃以上、550℃以下の温度で、断面減少率70%以上の熱間塑性加工を施す、塑性ひずみ付与工程とを含む、Mg基合金展伸材の製造方法を提供することもできる。また、上述するように、A及びB、及び、X及びZを規定すれば、それぞれの特性を備えるMg基合金展伸材を製造することができる。
本発明の第7の側面において、上記第6の側面において記載のMg基合金展伸材の製造方法であって、塑性ひずみ付与方法が、押出加工、鍛造加工、圧延加工、引抜加工のうちのいずれかの加工法であるMg基合金展伸材の製造方法を提供する。
Mg−3Al−1Zn合金押出材の室温引張試験によって得られる公称応力−公称ひずみ曲線。 Mg−3Al−1Zn合金押出材の室温圧縮試験によって得られる公称応力−公称ひずみ曲線。 実施例のMg基合金押出材の室温引張試験により得られた公称応力−公称ひずみ曲線。 実施例:Mg−Mn−Zr合金押出材の室温圧縮試験により得られた公称応力−公称ひずみ曲線。 実施例:Mg−Mn−Zr合金押出材の電子線後方散乱回折法によって取得された微細組織図。 実施例のMg基合金展伸材の透過型電子顕微鏡観察によって取得された微細組織図。 Mg−3Al−1Zn合金押出材の光学顕微鏡観察によって取得された微細組織図。
本発明の実施例において、Mg基合金素材は、Mg−Amol%X−Bmol%Zからなり、X=Mn、Bi、Snのうちいずれか一種類の元素で、Z=Mn、Bi、Sn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素が選択されている。すなわち、XがMnの場合、Zは、Bi、Sn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素である。XがSnの場合、Zは、Bi、Mn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素である。また、XがBiの場合、Zは、Mn、Sn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素である。AとBの関係は、A≧Bであり、Aの値は、好ましくは1mol%以下、より好ましくは0.5mol%以下、更により好ましくは0.3mol%以下である。Aの下限値は、0.03mol%以上である。Bの上限値は、Aの上限値に対して1.0倍以下が好ましく、0.9倍以下がより好ましく、0.8倍以下が更に好ましい。Bの下限値は、0.03mol%以上である。
ここで、0.03mol%は不可避的不純物と添加元素との境界を定める値である。Mg基合金素材の原料として、リサイクルMg基合金を用いる場合には、各種の合金元素が予め含まれている可能性があるため、Mg基合金素材の原料として用いる場合に、通常含まれるような含有量を排除するためである。不可避的不純物に含まれる元素には、例えばFe(鉄)、Si(ケイ素)、Cu(銅)、Ni(ニッケル)がある。
尚、本発明の実施例において、Mg基合金素材は、Mg−aMn−bBi−cSn−dZr(それぞれ、a、b、c、dはmol%)と表すことができ、次のいずれかの条件を満足するものとして、取り扱うことも可能である。尚、a、b、c、dは、それぞれ、0以上である。
(1)条件1(aがAに相当。b+c+dがBに相当。)
1≧a≧b+c+d≧0.03、
(2)条件2(bがAに相当。a+c+dがBに相当。)
1≧b≧a+c+d≧0.03、 又は
(3)条件3(cがAに相当。a+b+dがBに相当。)
1≧c≧a+b+d≧0.03。
熱間加工後のMg母相すなわち結晶粒の平均結晶粒サイズが、20μm以下であることが好ましい。より好ましくは、10μm以下、さらに好ましくは5μm以下である。結晶粒サイズの測定は、断面の光学顕微鏡観察により、JIS規格に基づいた切片法(G 0551:2013)を使用することが望ましい(顕微鏡視野における結晶粒及び粒界の見え方の概念図を図7に示す)。結晶粒サイズが微細な場合や、結晶粒界が不鮮明な場合、切片法の使用が困難であるため、透過型電子顕微鏡によって得られる明視野像や暗視野像、または電子線後方散乱回折像を用いて、測定してもかまわない。ここで、結晶粒サイズが20μmより粗大な場合、結晶粒界近傍で生じる粒界コンパティビリティー応力は、結晶粒内全域に影響を及ぼさない。すなわち、非底面転位すべりが結晶粒内全域で活動することが難しく、延性の向上が望めない。もちろん、平均結晶粒サイズが20μm以下であれば、Mg結晶粒内及び結晶粒界に0.5μm以下の金属間化合物が分散していてもかまわない。また、平均結晶粒サイズを20μm以下に維持できるのであれば、熱間加工後に、ひずみ取り焼鈍などの熱処理を行ってもかまわない。なお、結晶粒界には、添加元素が偏析していても、偏析してなくても良い。
次に微細組織を得るための製造方法を説明する。溶製したMg基合金鋳造材を、400℃以上、650℃以下の温度で溶体化処理を行う。ここで、溶体化処理温度が400℃未満の場合、添加した溶質元素を均質に固溶させるためには長時間の温度保持が必要となり、工業的観点から好ましくない。一方、650℃を超えると、固相温度以上であるため、局所溶解が始まり、作業上危険である。また、溶体化処理時間は、0.5時間以上、48時間以下が好ましい。0.5時間未満の場合、溶質元素が母相内全域に拡散することが不十分なため、鋳造時の偏析が残存し、健全な素材を創製することができない。48時間を超える場合、作業時間が長くなるため、工業的観点から好ましくない。もちろん、鋳造法は、重力鋳造、砂型鋳造、ダイキャスト、連続鋳造など、本発明のMg基合金鋳造材を作製できる手法であればいずれの方法も採用できる。
溶体化処理後、熱間ひずみ付与を行う。熱間加工の温度は、50℃以上、550℃以下が好ましく、75℃以上、525℃以下がより好ましく、100℃以上、500℃以下が更に好ましい。加工温度が50℃未満の場合、割れや亀裂の起点となる変形双晶が数多く生じるため、健全な展伸材を作製することができない。加工温度が550℃を超える場合、加工中に再結晶化が進行して結晶粒微細化が阻害され、更に、押出加工の金型寿命の低下の原因となる。
熱間加工時のひずみ付与は、総断面減少率が70%以上、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上とする。総断面減少率が70%未満の場合、ひずみ付与が不十分であるため、結晶粒サイズの微細化ができない。また、微細粒と粗大粒が混在した組織を形成することが考えられる。この様な場合、粗大粒が破壊の起点となるため、室温延性が低下する。熱間加工方法は、押出、鍛造、圧延、引抜などが代表的であるが、ひずみを付与できる塑性加工法であればいずれの加工法でも採用できる。ただし、熱間加工を実行せず、鋳造材に溶体化処理したのみでは、Mg母相の結晶粒サイズが粗大になり易く、あまり好ましいとは言えない。
室温におけるMg基合金展伸材の延性や成形性を評価する指標すなわち応力低下度と、破壊に対する抵抗(Fと定義する)について説明する。両指標は、それぞれ室温引張試験と圧縮試験によって取得される公称応力と公称ひずみ曲線から算出することができる。なお、速度の高速化が重要であるため、引張・圧縮試験ともに1x10−3−1以上の初期ひずみ速度によって得られた公称応力と公称ひずみ曲線であることとする。
図1と2に、商業用マグネシウム合金(Mg−3mass%Al−1mass%Zn:通称AZ31)押出材によって、室温引張と圧縮試験から得られた公称応力と公称ひずみ曲線を示す。図1に示す引張試験時の応力−ひずみ曲線では、降伏後、わずかな加工硬化を示した後、公称ひずみが0.2程度に到達した時に破断に至っている。一方、図2に示す圧縮試験時の応力−ひずみ曲線においても、降伏後、大きな加工硬化を示すが、公称ひずみ:0.2程度で破断に至っている。引張および圧縮試験ともに、従来のMg基合金の場合、変形の早期で破断することが分かる。
応力低下度は、式1によって求めることができ、応力低下度の値が、0.2以上であることが好ましく、0.25以上であることがより好ましい。
Figure 0006860235
なお、σmaxは最大負荷応力、σbkは破断時応力であり、その例を図1に示している。
次に、破壊に対する抵抗:Fは、図2に示す室温圧縮試験によって得られる公称応力と公称ひずみ曲線によって囲まれた面積に相当し、面積が大きいほど、破壊に対する抵抗(=エネルギー吸収能)が大きい(図中斜線部)。この抵抗:Fは、室温引張試験によって得られる公称応力と公称ひずみ曲線からも同様に、公称応力と公称ひずみ曲線によって囲まれた面積として求めることができる。Fは、ひずみ速度に影響を受け、試験速度の高速化にともない、増加する傾向にある。そのため、Fの値は、初期ひずみ速度が1x10−3−1の条件にて求め、好ましくは200kJ以上、より好ましくは250kJ以上、よりさらに好ましくは300kJ以上である。なお、引張試験でも、圧縮試験と同様の公称応力と公称ひずみ曲線(図1)が得られるが、MgおよびMg基合金の場合、圧縮試験の方が、わずかな公称ひずみで破壊が起こるため、引張試験より厳格に破壊に対する抵抗を評価することができる。
市販の純Mn(99.9mass%)と市販の純Mg(99.98mass%)を、鉄製るつぼを用いて、Mg−Mn母合金を作製した。同様に、市販の純Zrと市販の純Mgを用いて、Mg−Zr母合金を作製した。それぞれの母合金を用い、目標含有量が、0.1mol%Mn−0.1mol%Zrとなるように調整し、鉄製るつぼを用いてMg−Mn−Zr合金鋳造材を溶製した。なお、Ar雰囲気にて、溶解温度は700℃、溶解保持時間を5分とし、直径50mm、高さ200mmの鉄製鋳型を用いて鋳造した。その後、鋳造材を500℃、8時間にて溶体化処理した。
溶体化処理後の鋳造材を、機械加工により、直径40mm、長さ60mmの円柱押出ビレットに加工した。加工後のビレットを165℃に設定したコンテナ内で30分間保持した後、押出比25:1(=減面率:94%)にて押出による熱間ひずみ付与加工を行い、直径8mmで長さ500mm以上の形状の押出材を作製した。(以下、押出材と称す。)
添加元素としてMnやZrを使用する場合は、前述の各母合金を用い、BiやSnを添加する場合は、市販の純Biや純Snを用い、目的組成となるように調整し、鉄製るつぼにて各種鋳造材を溶製した。その後、容体化処理条件(温度と時間)や円柱押出ビレット寸法、押出加工時の押出比と保持時間は、前記と同じ条件にて、各種押出材を作製した。なお、押出温度は表1に示すとおりである。
各種押出材の微細組織は、光学顕微鏡により撮影し、Mg母相の平均結晶粒サイズは、切片法によって求め、表1にまとめた。いずれの押出材においても、平均結晶粒サイズは、5μm以下であった。なお、電子線後方散乱回折法を用いて取得された微細組織は、図5に示すとおりである。同図において、同じコントラストから構成される様相が、一つの結晶粒、すなわちMg母相であり、5μm以下からなることが確認できる。また、透過型電子顕微鏡を用いて観察した微細組織様相を図6に示す。黒色のコントラストからなる集合体が、金属間化合物である。直径100〜200nmサイズの金属間化合物が存在することが確認できる。
Mg基合金押出材から採取した試験片について、初期ひずみ速度が、1x10−3−1で室温引張試験を行った。全ての引張試験は、平行部長さ10mm、平行部直径2.5mmからなる丸棒試験片を用いた。試験片は、押出方向に対して、平行方向から採取した。図3に、実施例2の室温引張試験により得られた公称応力−公称ひずみ曲線を示す。Mg−0.3Bi−0.1Zr合金押出材では、引張破断ひずみが1.0を超え、優れた延性を示すことが確認できる。ここで、引張試験時の公称応力が急激に(各測定間で20%)低下した場合を「破断」したと定義し、その時の公称ひずみを、引張破断ひずみ:eTとして表1にまとめている。いずれの押出材の引張破断ひずみが0.30を超え、優れた引張延性を示すことが分かる。
Figure 0006860235
図3に示す引張試験時のMg基合金押出材の公称応力と公称ひずみ曲線では、最大負荷応力に到達した後、大きな応力低下度を示していることが分かる。例えば、Mg−0.3Bi−0.1Zr合金押出材の場合、(σmax−σbk)/σmaxの値は0.75を示すことから、本発明合金の塑性変形限界が大きく、成形性に優れることを示唆している。表1より、いずれの押出材の(σmax−σbk)/σmaxの値は、商業用マグネシウム合金:AZ31より大きな値であり、優れた成形性を示すことが分かる。
Mg基合金押出材から採取した試験片について、初期ひずみ速度が、1x10−2と1x10−3−1で室温圧縮試験を行った。試験片は、高さ8mm、直径4mmからなる円柱試験片を用いた。試験片は、押出方向に対して、平行方向から採取した。図4には、実施例2を用いて、室温圧縮試験により得られた公称応力−公称ひずみ曲線を示す。圧縮試験時の公称ひずみが0.5に到達しても、図2に示すような応力低下が起こらず、変形が継続していることが分かる。また、図内斜線部で示す領域が、破壊に対する抵抗に相当し、403kJと求まった。圧縮試験時の初期ひずみ速度が、更に一桁大きくなると、応力とひずみによって囲まれた面積は増大することがわかる。表1に、初期ひずみ速度:1x10−3−1で得られたFを示す。いずれの押出材も優れた破壊に対する抵抗を示すことが確認できる。また、表1には、圧縮試験時の公称応力が急激に(各測定間で20%)低下した場合を「破断」したと定義し、その時の公称ひずみを、圧縮破断ひずみ:eCとしてまとめている。なお、0.5以上に関する表記は、圧縮公称ひずみを0.50付与しても破断が起こらず、優れた圧縮変形能を有することを示唆している。
ここで、溝ロール加工の工程手順を記載する。溶体化処理後の各種鋳造材を、機械加工により、直径40mm、長さ80mmの円柱圧延ビレットに加工した。加工後のビレットを400℃に設定した電気炉内で30分間以上保持した.その後、ロール温度は室温にて、1回の圧延による減断面率を18%とし、総断面減少率が92%となるように、繰返し圧延を実施した。(以下、溝ロール材と称す)
表1に、溝ロール材の各室温特性をまとめている。展伸加工方法が溝ロール法であっても、商業用マグネシウム合金:AZ31と比較して、優れた値を示すことが確認できる。なお、引張および圧縮試験片は、圧延方向に対して平行方向から採取し、試験条件は前記押出材と同じである。
また、破壊に対する抵抗および応力低下度に及ぼす結晶粒サイズの影響を調査した。各種Mg基合金押出材を200度に設定したマッフル炉に1時間保持した。その後、上記と同一の手順、同形状の試験片を用いて、室温引張および圧縮試験を実施した。表1に得られた結果を示す。熱処理により平均結晶粒サイズが粗大化しているが、商業用マグネシウム合金:AZ31と比較して、優れた値を示すことが確認できる。
比較例
商業用マグネシウム合金(Mg−3mass%Al−1mass%Zn:通称AZ31)押出材を用いて、室温引張と圧縮試験を行った。いずれも前記の実施例と同じ試験片寸法、試験条件である。引張・圧縮試験によって得られた破断伸びや応力低下度、Fの値などは、表1にまとめている。また、光学顕微鏡によって取得した微細組織様相を図7に示している。黒色の線で示されるものが結晶粒界であり、黒線で囲まれた領域が、一つの結晶粒に相当する。
なお、本発明の実施例では、一回の塑性ひずみ付与方法によって内部組織の微細化を図ったが、断面減少率が所定の値より少ない場合には、複数回の塑性ひずみ付与を行うこともできる。
本発明のMg基合金は、優れた室温延性を示すことから、二次加工性に富み、板形状をはじめとする複雑形状への成形が容易である。特に、張り出し成形や深絞り成形などは極めて優れた特性を有する。また、粒界すべりが発現することから、内部摩擦特性に優れ、振動やノイズを課題とする部位への適応が考えられる。更に、汎用元素の微量添加と希土類元素を用いていないため、従来の希土類添加Mg合金と比較して素材の価格を低減することが可能である。
σmax 最大負荷応力
σbk 破断時応力
F 破壊に対する抵抗(=エネルギー吸収能)

Claims (6)

  1. Mg−Amol%X−Bmol%Zからなり、残部がMgと不可避的不純物からなるMg基合金展伸材であって、
    ここで、XはMn、Bi、Snのうちいずれか一種類の元素であり、
    ZはMn、Bi、Sn、Zrのうちいずれか一種類以上の元素であって、Xの元素と重複しないものであり、
    Aの値は、0.03mol%以上1mol%以下であり、
    AとBの関係は、A≧Bであって、Bの上限値はAの上限値に対して1.0倍以下であり、Bの下限値は0.03mol%以上であると共に、
    非底面の転位すべりが活性化するように前記Mg基合金展伸材の平均結晶粒サイズが20μm以下であり、
    前記Mg基合金展伸材の金属組織中のMg母相及び/又は結晶粒界に、平均直径が0.5μm以下でMgや添加元素から構成される金属間化合物粒子が存在しているMg基合金展伸材。
  2. 請求項1に記載のMg基合金展伸材であって、初期ひずみ速度:1x10−3 −1 室温引張試験によって得られる応力−ひずみ曲線図において、最大負荷応力を(σmax)と破断時応力を(σbk)と定義したときの式(σmax−σbk)/σmaxの値が0.2以上であるものであるMg基合金からなるMg基合金展伸材。
  3. 請求項1又は2に記載のMg基合金展伸材であって、初期ひずみ速度:1x10−3 −1 室温引張又は圧縮試験によって、公称ひずみを0.2以上付与しても破断しないものであるMg基合金からなるMg基合金展伸材。
  4. 請求項1からのいずれかに記載のMg基合金展伸材であって、初期ひずみ速度:1x10−3−1以上の室温圧縮試験によって得られる応力−ひずみ曲線図において、公称応力と公称ひずみ曲線によって囲まれる面積が、200kJ以上を示すものであるMg基合金からなるMg基合金展伸材。
  5. 請求項1からのいずれかに記載のMg基合金展伸材を製造する方法であって、溶解、鋳造の工程を経たMg基合金鋳造材を400℃以上、650℃以下の温度で0.5時間以上、48時間以下の溶体化処理した後、塑性ひずみ付与として、50℃以上、550℃以下の温度で断面減少率70%以上の熱間塑性加工を施すことを特徴とするMg基合金展伸材の製造方法。
  6. 請求項に記載のMg基合金展伸材の製造方法であって、塑性ひずみ付与方法が、押出加工、鍛造加工、圧延加工、引抜加工のうちのいずれかの加工法であることを特徴とするMg基合金展伸材の製造方法
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