JPH1029849A - 高流動コンクリート - Google Patents

高流動コンクリート

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JPH1029849A
JPH1029849A JP18925796A JP18925796A JPH1029849A JP H1029849 A JPH1029849 A JP H1029849A JP 18925796 A JP18925796 A JP 18925796A JP 18925796 A JP18925796 A JP 18925796A JP H1029849 A JPH1029849 A JP H1029849A
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JP
Japan
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water
concrete
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cement
strength
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JP18925796A
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English (en)
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Tsugumichi Watabe
嗣道 渡部
Seiichi Yokosuka
誠一 横須賀
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリートの品質条件に適合する適正な品
質石灰石微粉末と所要の流動性が得られる範囲内ででき
るだけ単位水量が節減され過剰な水和熱が低減され、優
れたワーカビリティを持つ経済性の優れた高流動コンク
リートを提供する。 【解決手段】 (イ)比表面積2,500〜10,00
0cm2 /gの石灰石微粉末、(ロ)粒径最大寸法が1
5mm以上でかさ容積が0.40m3 /m3 以上の粗骨
材、(ハ)セメント等の水和によって硬化するもの及び
セメントと同時に使用する水硬性または潜在水硬質をも
つ無機質粉末よりなる結合材、(ニ)水よりなり 水結合比65%以上、単位水量150〜185kg/m
3 水粉体比25〜40%、単位結合材量0〜285kg/
3 によりコンクリートを調合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高流動コンクリート
に係るものである。
【0002】
【従来の技術】高流動コンクリートは通常建設工事で使
用されているJIS A 5308「レディーミクスト
コンクリート」にくらべて施工性を大きく向上したもの
で、原則として締め固めなしで密実に充填できるよう
に、流動性と材料分離抵抗性を増したものである。而し
て所要の材料分離抵抗性を持つ方法として、次の2つの
方法がある。 (イ)増粘剤を使用して水の粘性を向上する、通常増粘
剤系と称する方法。 (ロ)水とセメントのような微粒子の粒体との重量比で
ある水粉体比を低減し、ペーストの粘性を向上する、通
常粉体系と称する方法。
【0003】以上の2方法のうち、(ロ)の粉体系によ
る方法である水粉体比を低減するための材料として、現
在下記の3つの方法が採用されている。 (a)セメント系結合材(ポルトランドセメント、混合
セメント等) (b)非セメント系結合材(高炉スラグ、フライアッシ
ュ等の混和材) (c)水硬性を持たない無機質粉体(石灰石微粉末、砕
石粉等) 而して本発明は(c)の水硬性を持たない無機質粉体の
うち、石灰石微粉末を使用した高流動コンクリートに係
るものである。
【0004】石灰石微粉末は粉体系の高流動コンクリー
トではよく使用されている材料で、適用技術については
多くの文献に発表されており、施工実績もあるが、いず
れもその場合のセメント量は所要の強度が得られる値以
上とし、石灰石微粉末を混入しなくても強度が得られる
程度の値となっている。石灰石微粉末を混入したコンク
リートは、混入しないコンクリートと比較して、同一水
結合材比の場合には前者の方が図1(イ)(日本建築学
会発行、1994年度大会(東海)学術講演梗概集 第
626頁所載の図4参照)に示すように高くなるもの
の、同一水粉体比の場合には後者の方が図1(ハ)(同
上学術講演梗概集 第626頁所載の図5参照)に示す
ように高くなる。
【0005】従って一般に石灰石微粉末は結合材とは見
なさず、即ち安全側に設計して強度に寄与しないものと
して取り扱っている。この場合水セメント比としては高
いものでも50〜60%程度となっている。一般的に所
要の材料分離抵抗性が得られる水粉体比は35%以下
(30〜35%)程度であるから、単位水量を165k
g/m3 とすれば石灰石微粉末の使用量は150〜20
0kg/m3 程度であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記から明らかなよう
に、一般的に石灰石微粉末は結合材として取り扱われ
ず、コンクリート強度に寄与しないものと考えられてい
る。しかしながら水セメント比を同一として石灰石微粉
末を混入したものと、混入しないものとに実験的に強度
試験をしてみると、石灰石微粉末を混入したものの方が
強度が強く発現される。更には石灰石微粉末ではなくセ
メントのような結合材を粉体として用いた場合には、強
度は通常の設計基準強度240kgf/cm2 程度より
も可成り過剰な強度となる。
【0007】一方、一般的に高流動コンクリートが必要
とされる個所は充填が困難な場合であり、その他の従来
の打ち込み方法では充填が可能な個所には通常のコンク
リートが使用される。従って、高流動コンクリートと、
通常のコンクリートとを同一建物の中に使用するときは
強度分布に極端な差異のある不連続な構造部材となり、
構造設計上憂慮しなければならない躯体状況となる。
【0008】また過剰な強度は不必要なものであり、経
済的ではない。更にセメント量は通常のコンクリートと
同等以上となるため、水和による発熱は大きく、マスコ
ンクリートの温度ひび割れの発生が懸念される。更にま
たセメント量は同等であるとしても通常のコンクリート
と比較して石灰石微粉末よりなる混和材の使用量及び通
常専ら高性能AE剤よりなる高性能AE減水剤の添加量
が増大して、この結果、コストが著しく嵩む。
【0009】本発明は前記従来技術に鑑みて提案された
もので、その目的とするところは、コンクリートの品質
条件に適合する適正な品質の石灰石微粉末と、所要の流
動性が得られる範囲内でできるだけ単位水量が節減さ
れ、過剰な水和熱が低減され、優れたワーカビリティを
持つ、経済性に有利な高流動コンクリートを提供する点
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る高流動コンクリートは、(イ)比表面
積2,500〜10,000cm2 /gの石灰石微粉末 (ロ)粒径最大寸法が15mm以上で、かさ容積が0.
40m3 /m3 以上の粗骨材 (ハ)水和によって硬化するもの及びセメントと同時に
使用する水硬性または潜在水硬性をもつ無機質粉末より
なる結合材 (ニ)水 より構成され、 水結合材比 65%以上 単位水量 150〜185kg/m3 水粉体比 25〜40% 単位結合材量 0〜285kg/m3 より構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施の形態
について説明する。粉体の比表面積は高流動コンクリー
トの流動性や材料分離抵抗性に大きく影響を及ぼすので
コンクリートの品質条件に適合するように、比表面積
2,500〜10,000cm2 /gの石灰石微粉を使
用し、粗骨材粒径の最大寸法が15mm以上とし粗骨材
かさ容積0.40m3 /m3 以上とし、単位水量は乾燥
収縮を低減するために所要の流動性が得られる範囲内で
できるだけ小さくするもので150〜180kg/m3
の値を選定する。
【0012】設定基準強度等の所要の強度を得るため
(結合材水比と圧縮強度との関係)を示す強度関係式か
ら得られた水結合材比が必要となる。前述のように一般
的には石灰石微粉末は結合材として取り扱われないため
に、石灰石微粉末を用いる場合でも、通常のコンクリー
トと同様に所要の強度が得られる程度の結合材を混入し
ている。
【0013】しかし石灰石微粉末を用いれば用いないも
のに比して強度発現性はよく、結合材量を少なくするこ
とができる。この理由は現在のところ定かではないが、
実用的にはこの強度特性を利用すれば経済的となる。従
って石灰石微粉末を用いたコンクリートが水結合材比を
後述の圧縮強度関係式 F28=−83+290×B/W(水結合材比) から算定する場合には、その強度増進性も考慮すること
とする。調合強度と水結合材比の逆数とは線形関係にあ
り、石灰石微粉末を用いた場合の関係式を図1(ハ)
(日本建築学会発行、1994年度大会(東海)学術講
演梗概集 第626頁 図−5)より、水結合材比を求
めるものとする。
【0014】適正な単位粉体量の確保により、所要の材
料分離抵抗性及び流動性を持つ高流動コンクリートが可
能である。従って本発明では一般的に粉体系の高流動コ
ンクリートの水粉体比である範囲とした。
【0015】
【実施例】設計基準強度240kgf/cm2 のコンク
リートの調合例を次に示す。 (調合条件) スランプフロー 65cm 空気量 4.5% 設計基準強度 240kgf/cm2 単位水量 175kg/m3 石灰石微粉末量 250kg/m3 (比重2.71と
すると92リットル/m3 ) 粗骨材の表乾比重 2.65 細骨材の表乾比重 2.65 (調合計算) 水結合材比W/Bと単位結合材量 既往の実験により普通ポルトランドセメントを使用した
コンクリートの水結合材比と圧縮強度との関係は F28=−83+290×B/W 設計基準強度を240kgf/cm2 とすると 調合強度F28=240+1.73×25=283kgf
/cm2 よって W/B=79.2%≒79.0%となり単位結合材量は
222kg/m3 となる。
【0016】ここで使用する結合材(ポルトランドセメ
ント)の比重を3.15とすると単位結合材容積は、7
0リットル/m3 となる。 (単位粗骨材量)粗骨材容積は310リットル/m3
ここで粗骨材の表乾比重が2.65であるから、単位粗
骨材量は822kg/m3 となる。 (単位細骨材量)細骨材容積は、 1000−175−45−70−92−310=308
リットル/m3 したがって、細骨材の表乾比重を2.65とすると、単
位細骨材量は816kg/m3 となる。 (高性能AE減水剤量)所要のスランプフローが得られ
る値とする。
【0017】以上の計算結果より、石灰石微粉末を用い
た高流動コンクリートの計画調合は、
【0018】
【表1】
【0019】ここで、混和材とは石灰石微粉末を示す。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば前記したように水結合材
比を65%以上としても、石灰石微粉末を混入した場合
の強度増進性を利用することで、設計基準強度210〜
240kgf/cm2 レベルの調合強度を満足すること
ができ、したがって、過剰な強度発現を生起する惧れが
ない。
【0021】また本発明は水結合材比を65%以上、単
位水量を150〜185kg/m3とすることによっ
て、単位結合材量を285kg/m3 以下に抑えること
ができ、水和発熱を抑制することができる。更に石灰石
微粉末を用いた粉体系の高流動コンクリートのコストに
ついて、他の高流動コンクリートに比べて主な特徴は、
混和剤添加量が小さい、石灰石微粉末はセメントより低
価格、セメント量が小さい等の特徴を有することから本
発明によれば材料コストを低減することができる。
【0022】更にまたコンクリートの充填性は要求され
るものの、通常の建設物のように強度は必要とせず、場
合によっては保形性のみを要求されるものもある。この
ような場合には、結合材はほとんど必要とされない。し
たがって、本発明によれば石灰石微粉末のみで優れた経
済性および施工性を持つ高流動コンクリートが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(イ)(ロ)(ハ)は同一水セメント比の場合
の石灰石微粉末の影響を示す図表及び同一粉体比の場合
の石灰石微粉末の影響を示す図表並びに水結合材比と圧
縮強度との関係を示す図表である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)比表面積2,500〜10,00
    0cm2 /gの石灰石微粉末 (ロ)粒径最大寸法が15mm以上で、かさ容積が0.
    40m3 /m3 以上の粗骨材 (ハ)水和によって硬化するもの及びセメントと同時に
    使用する水硬性または潜在水硬性をもつ無機質粉末より
    なる結合材 (ニ)水 より構成され、 水結合材比 65%以上 単位水量 150〜185kg/m3 水粉体比 25〜40% 単位結合材量 0〜285kg/m3 よりなることを特徴とする高流動コンクリート。
JP18925796A 1996-07-18 1996-07-18 高流動コンクリート Pending JPH1029849A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018154863A1 (ja) 2017-02-22 2018-08-30 信越化学工業株式会社 コンクリート組成物及びその調製方法
JP2019123653A (ja) * 2018-01-18 2019-07-25 太平洋プレコン工業株式会社 コンクリート

Cited By (3)

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WO2018154863A1 (ja) 2017-02-22 2018-08-30 信越化学工業株式会社 コンクリート組成物及びその調製方法
KR20190122211A (ko) 2017-02-22 2019-10-29 신-에쮸 케미칼 컴퍼니 리미티드 콘크리트 조성물 및 이의 제조 방법
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