JPH10298309A - フッ素樹脂フィルム - Google Patents
フッ素樹脂フィルムInfo
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- JPH10298309A JPH10298309A JP9109580A JP10958097A JPH10298309A JP H10298309 A JPH10298309 A JP H10298309A JP 9109580 A JP9109580 A JP 9109580A JP 10958097 A JP10958097 A JP 10958097A JP H10298309 A JPH10298309 A JP H10298309A
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- silver
- fluororesin
- fluoroplastic
- fluororesin film
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐汚染性および抗菌性を有すフッ素樹脂フィル
ムを提供する。 【解決手段】フッ素樹脂100重量部に、無機抗菌剤を
0.2〜3重量部含有するフッ素樹脂フィルムであり、
そのフッ素樹脂フィルム表面の算術平均粗さRaが0.
25〜1.2μmであるフッ素樹脂フィルムにする。
ムを提供する。 【解決手段】フッ素樹脂100重量部に、無機抗菌剤を
0.2〜3重量部含有するフッ素樹脂フィルムであり、
そのフッ素樹脂フィルム表面の算術平均粗さRaが0.
25〜1.2μmであるフッ素樹脂フィルムにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌性を有するフ
ッ素樹脂フィルムに関する。
ッ素樹脂フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】テトラフルオロエチレン系共重合体など
のフッ素樹脂のフィルムは、その非粘着性、耐汚染性、
透明性、耐薬品性、耐候性、耐熱性に優れたフィルムと
して、例えば、ポリ塩化ビニルシートやポリエチレンシ
ートに代表される熱可塑性プラスチック、または熱硬化
性ポリエステルシート等に接着剤を介してフッ素樹脂フ
ィルムが積層された複合シートが、壁紙、キッチン扉の
表面材として用いられている。
のフッ素樹脂のフィルムは、その非粘着性、耐汚染性、
透明性、耐薬品性、耐候性、耐熱性に優れたフィルムと
して、例えば、ポリ塩化ビニルシートやポリエチレンシ
ートに代表される熱可塑性プラスチック、または熱硬化
性ポリエステルシート等に接着剤を介してフッ素樹脂フ
ィルムが積層された複合シートが、壁紙、キッチン扉の
表面材として用いられている。
【0003】また、ガスレンジフード、キッチンの壁パ
ネル材料として塗装された金属板に接着剤を用いてフッ
素樹脂フィルムを積層した材料が用いられている。
ネル材料として塗装された金属板に接着剤を用いてフッ
素樹脂フィルムを積層した材料が用いられている。
【0004】これらの用途は、フッ素樹脂フィルムが耐
汚染性に優れることを利用したものであり、大腸菌、黄
色ブドウ球菌が表面に付着しても、水を含んだ雑巾等で
拭き取ることができる。
汚染性に優れることを利用したものであり、大腸菌、黄
色ブドウ球菌が表面に付着しても、水を含んだ雑巾等で
拭き取ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、フッ素
樹脂フィルムは耐汚染性に優れるが、近年、抗菌ブーム
が高まり、フッ素樹脂フィルムにも更に抗菌性が要求さ
れる。しかし、フッ素樹脂フィルムには大腸菌、黄色ブ
ドウ球菌に対する抗菌性はない。
樹脂フィルムは耐汚染性に優れるが、近年、抗菌ブーム
が高まり、フッ素樹脂フィルムにも更に抗菌性が要求さ
れる。しかし、フッ素樹脂フィルムには大腸菌、黄色ブ
ドウ球菌に対する抗菌性はない。
【0006】フッ素樹脂フィルムに抗菌性を付与させる
ために、抗菌剤をフッ素樹脂フィルム中に練り込むこと
が考えられる。
ために、抗菌剤をフッ素樹脂フィルム中に練り込むこと
が考えられる。
【0007】本発明は、抗菌性に優れたフッ素樹脂フィ
ルムを提供することにある。
ルムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、フッ素樹脂
フィルムの抗菌性は抗菌剤がフッ素樹脂に覆われなく、
フィルム表面に露出しないと発現しないため、如何に効
率よくフィルム表面に露出させ検討した結果、平均粒径
が2.0μm未満の無機抗菌剤をフッ素樹脂フィルムに
含有させた場合に、フィルムの如何なる成形条件にかか
わらず抗菌性は効率良く発現されないことを見い出し本
発明に至った。
フィルムの抗菌性は抗菌剤がフッ素樹脂に覆われなく、
フィルム表面に露出しないと発現しないため、如何に効
率よくフィルム表面に露出させ検討した結果、平均粒径
が2.0μm未満の無機抗菌剤をフッ素樹脂フィルムに
含有させた場合に、フィルムの如何なる成形条件にかか
わらず抗菌性は効率良く発現されないことを見い出し本
発明に至った。
【0009】すなわち、本発明は、フッ素樹脂100重
量部に、平均粒径が2.0μm以上の無機抗菌剤を0.
2〜3重量部含有するフッ素樹脂フィルムであり、その
フッ素樹脂フィルムの算術平均粗さRaが0.25〜
1.2μmであることを特徴とするフッ素樹脂フィルム
を提供する。
量部に、平均粒径が2.0μm以上の無機抗菌剤を0.
2〜3重量部含有するフッ素樹脂フィルムであり、その
フッ素樹脂フィルムの算術平均粗さRaが0.25〜
1.2μmであることを特徴とするフッ素樹脂フィルム
を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において使用するフッ素樹
脂は、種々のフッ素樹脂が使用できるが、エチレン−テ
トラフルオロエチレン系共重合(以下、ETFEと略
す)、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチ
レン系共重合、パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)−テトラフルオロエチレン系共重合、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリ
デン系共重合が挙げられる。
脂は、種々のフッ素樹脂が使用できるが、エチレン−テ
トラフルオロエチレン系共重合(以下、ETFEと略
す)、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフルオロエチ
レン系共重合、パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)−テトラフルオロエチレン系共重合、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン−フッ化ビニリ
デン系共重合が挙げられる。
【0011】本発明において使用する無機系抗菌剤は、
種々の無機系抗菌剤が使用できるが、銀を含む無機系抗
菌剤が好ましい。銀を含む無機系抗菌剤としては、たと
えば無機担体に銀を担持させたもの、無機化合物に銀を
吸着させたもの、無機化合物に銀を混合させたものなど
が挙げられる。含有される銀は、銀金属単体であっても
よく、銀錯塩、銀化合物であってもよい。無機担体に銀
を担持させたものとしては、銀をゼオライトに担持した
銀−ゼオライトをはじめ、リン酸ジルコニウム、ヒドロ
キシアパタイト、シリカアルミナマグネシウムなどを種
々の無機担体に銀を担持したものが挙げられる。
種々の無機系抗菌剤が使用できるが、銀を含む無機系抗
菌剤が好ましい。銀を含む無機系抗菌剤としては、たと
えば無機担体に銀を担持させたもの、無機化合物に銀を
吸着させたもの、無機化合物に銀を混合させたものなど
が挙げられる。含有される銀は、銀金属単体であっても
よく、銀錯塩、銀化合物であってもよい。無機担体に銀
を担持させたものとしては、銀をゼオライトに担持した
銀−ゼオライトをはじめ、リン酸ジルコニウム、ヒドロ
キシアパタイト、シリカアルミナマグネシウムなどを種
々の無機担体に銀を担持したものが挙げられる。
【0012】無機化合物に銀を吸着または吸収させたも
のとしては、たとえば、銀錯塩をシリカゲルに吸蔵した
ものが挙げられる。
のとしては、たとえば、銀錯塩をシリカゲルに吸蔵した
ものが挙げられる。
【0013】無機化合物に銀を混合させたものとして
は、たとえば、水溶性ガラスに銀を添加したものなど各
種の無機系抗菌剤が例示できる。これらのうち、銀−ゼ
オライト、銀−ガラス混合物は、成形したフィルムの透
明性に優れ、かつフィルムの着色が少ないことから好適
に用いられる。
は、たとえば、水溶性ガラスに銀を添加したものなど各
種の無機系抗菌剤が例示できる。これらのうち、銀−ゼ
オライト、銀−ガラス混合物は、成形したフィルムの透
明性に優れ、かつフィルムの着色が少ないことから好適
に用いられる。
【0014】無機系抗菌剤中に含まれる銀の含有量は、
特に制限ないが、金属単体換算で通常0.2〜3重量%
が好ましい。
特に制限ないが、金属単体換算で通常0.2〜3重量%
が好ましい。
【0015】無機抗菌剤としては、平均粒径2μm以上
のものが使用され、特に2〜5μmのものがフッ素樹脂
フィルム表面に露出でき好ましく、かつ無機抗菌剤をフ
ッ素樹脂100重量部に対して1〜2重量部を使用する
ことがフィルムの透明性等の外観より好ましい。
のものが使用され、特に2〜5μmのものがフッ素樹脂
フィルム表面に露出でき好ましく、かつ無機抗菌剤をフ
ッ素樹脂100重量部に対して1〜2重量部を使用する
ことがフィルムの透明性等の外観より好ましい。
【0016】表面の算術平均粗さRaは、JIS B0
601の規定に基づいて測定される。算術平均粗さRa
が0.25〜1.2μmであるフッ素樹脂フィルムの製
造方法として、溶融したフィルムをサンド(砂)をシリ
コンゴム等に担持したエンボスロールに支持させてフィ
ルム成形を行う方法が挙げられる。この方法により、フ
ッ素樹脂がTダイ押出成形機で溶融した温度より100
℃近く低いエンボスロールに急激に接触し、伸ばされる
ため、抗菌剤に対しフッ素樹脂の被覆が追いつかず、抗
菌剤がフッ素樹脂フィルム表面に露出しやすい。この、
凹凸の深さは、サンド(砂)の粒径、ロール温度、およ
びエアギャップ(ダイス出口からロールまでの距離)に
依存する。
601の規定に基づいて測定される。算術平均粗さRa
が0.25〜1.2μmであるフッ素樹脂フィルムの製
造方法として、溶融したフィルムをサンド(砂)をシリ
コンゴム等に担持したエンボスロールに支持させてフィ
ルム成形を行う方法が挙げられる。この方法により、フ
ッ素樹脂がTダイ押出成形機で溶融した温度より100
℃近く低いエンボスロールに急激に接触し、伸ばされる
ため、抗菌剤に対しフッ素樹脂の被覆が追いつかず、抗
菌剤がフッ素樹脂フィルム表面に露出しやすい。この、
凹凸の深さは、サンド(砂)の粒径、ロール温度、およ
びエアギャップ(ダイス出口からロールまでの距離)に
依存する。
【0017】また、フッ素樹脂フィルム成形において、
ダイの開口部の寸法と製品の厚さの比、すなわち引落率
(Draw Down Ratio 以下DDRとい
う)を10〜20として成形する延伸方法も考えられ
る。このフッ素樹脂の押出速度よりフィルムの引取速度
を大きくする延伸成形法においても、抗菌剤に対するフ
ッ素樹脂の被覆が追いつかず、フッ素樹脂フィルム表面
に抗菌剤の露出する割合が多く、抗菌性が発現されやす
い。なお、通常の成形法では、DDRは5〜10程度で
ある。
ダイの開口部の寸法と製品の厚さの比、すなわち引落率
(Draw Down Ratio 以下DDRとい
う)を10〜20として成形する延伸方法も考えられ
る。このフッ素樹脂の押出速度よりフィルムの引取速度
を大きくする延伸成形法においても、抗菌剤に対するフ
ッ素樹脂の被覆が追いつかず、フッ素樹脂フィルム表面
に抗菌剤の露出する割合が多く、抗菌性が発現されやす
い。なお、通常の成形法では、DDRは5〜10程度で
ある。
【0018】フッ素樹脂フィルム成形方法として、エン
ボスロールに接触させる方法が、フィルムを延伸させる
方法よりもフッ素樹脂フィルムの後収縮が起きず好まし
い。
ボスロールに接触させる方法が、フィルムを延伸させる
方法よりもフッ素樹脂フィルムの後収縮が起きず好まし
い。
【0019】なお、フッ素樹脂は、通常200〜450
℃でTダイ押出成形によりフッ素樹脂フィルムに成形さ
れる。
℃でTダイ押出成形によりフッ素樹脂フィルムに成形さ
れる。
【0020】フッ素樹脂フィルム表面の算術平均粗さR
aは、0.25〜1.2μmである。1.2μmを超え
ると、抗菌性は発現されるが、汚れが凹部に入り、汚れ
が取れやすいというフッ素樹脂の良さが損なわれる。
aは、0.25〜1.2μmである。1.2μmを超え
ると、抗菌性は発現されるが、汚れが凹部に入り、汚れ
が取れやすいというフッ素樹脂の良さが損なわれる。
【0021】本発明の抗菌性を有するフッ素樹脂フィル
ムは、通常のフッ素樹脂フィルムと同様の取り扱いが可
能である。たとえば、フッ素樹脂フィルムの片面をコロ
ナ放電、アルゴン等の不活性ガス下で、あるいは有機ガ
ス中でのプラズマ放電により、JIS K6768に規
定するぬれ試験方法により、ぬれ指数で35〜45程度
にぬれ性を高めることが可能である。そして、接着剤を
用いてこれらの処理面と他のプラスチックフィルム、あ
るいは金属等の各種基材と積層すれば、フッ素樹脂フィ
ルムの優れた耐汚染性を有したまま、耐抗菌性を有する
壁紙、扉、壁、洗面台、パネル、デスクマット、レンジ
フード、ガスコンロ天板などが製造できる。また、放電
処理によりぬれ性を高めた後、このフィルムにインキを
用いて印刷し、金属基材と接着剤を用いてラミネートす
れば、抗菌性と意匠性を有するラミネート鋼板の製造も
可能である。
ムは、通常のフッ素樹脂フィルムと同様の取り扱いが可
能である。たとえば、フッ素樹脂フィルムの片面をコロ
ナ放電、アルゴン等の不活性ガス下で、あるいは有機ガ
ス中でのプラズマ放電により、JIS K6768に規
定するぬれ試験方法により、ぬれ指数で35〜45程度
にぬれ性を高めることが可能である。そして、接着剤を
用いてこれらの処理面と他のプラスチックフィルム、あ
るいは金属等の各種基材と積層すれば、フッ素樹脂フィ
ルムの優れた耐汚染性を有したまま、耐抗菌性を有する
壁紙、扉、壁、洗面台、パネル、デスクマット、レンジ
フード、ガスコンロ天板などが製造できる。また、放電
処理によりぬれ性を高めた後、このフィルムにインキを
用いて印刷し、金属基材と接着剤を用いてラミネートす
れば、抗菌性と意匠性を有するラミネート鋼板の製造も
可能である。
【0022】また、これらのフッ素樹脂に対しては、無
機抗菌剤のほか、紫外線吸収剤、顔料等を配合すること
が可能である。
機抗菌剤のほか、紫外線吸収剤、顔料等を配合すること
が可能である。
【0023】
【実施例】次に本発明を例1〜4に基づいて、さらに具
体的に説明する。例1、2は実施例を、例3、4は比較
例を示す。なお、これらの例は、本発明を何ら制限する
ものでない。耐汚染性および抗菌性については、次の方
法により評価した。
体的に説明する。例1、2は実施例を、例3、4は比較
例を示す。なお、これらの例は、本発明を何ら制限する
ものでない。耐汚染性および抗菌性については、次の方
法により評価した。
【0024】(1)耐汚染性 代表的な汚染物質として油性の赤フェルトペンでフッ素
樹脂フィルムの表面に線を書き、赤フェルトペンのはじ
き具合から耐汚染性を評価した。また、耐汚染性評価の
尺度となる水接触角も測定した。
樹脂フィルムの表面に線を書き、赤フェルトペンのはじ
き具合から耐汚染性を評価した。また、耐汚染性評価の
尺度となる水接触角も測定した。
【0025】(2)抗菌性 大腸菌と黄色ブドウ球菌に対する抗菌性をフィルム密着
法にて評価した。
法にて評価した。
【0026】各試料(50mm×50mm)に、1/5
00ニュートリエントプロス溶液で調整した菌の懸濁液
を0.5ml滴下し、その上に(47mm×47mm)
に切った強化ポリエチレンフィルムを被せ、35℃で2
4時間保存した。
00ニュートリエントプロス溶液で調整した菌の懸濁液
を0.5ml滴下し、その上に(47mm×47mm)
に切った強化ポリエチレンフィルムを被せ、35℃で2
4時間保存した。
【0027】保存後、滅菌済SCDL培地10mlにて
試料の表面を洗い出した。この洗い出した液中の生残菌
数を菌数測定用寒天培地を用いて混釈平板法により測定
した。
試料の表面を洗い出した。この洗い出した液中の生残菌
数を菌数測定用寒天培地を用いて混釈平板法により測定
した。
【0028】[例1]ETFE(旭硝子製;アフロンC
OP88AX)100重量部に、銀−ゼオライト系抗菌
剤(シナネン製;AW−10D、平均粒径2.5μm、
銀含有量0.5重量%)1重量部を配合し、2軸押出機
にて混練し、ペレットを製造した後、そのペレットを用
い150℃に保持したサンドシリコンロールにして、T
ダイ押出成形法により厚さ12μmのフィルムを成形し
た。
OP88AX)100重量部に、銀−ゼオライト系抗菌
剤(シナネン製;AW−10D、平均粒径2.5μm、
銀含有量0.5重量%)1重量部を配合し、2軸押出機
にて混練し、ペレットを製造した後、そのペレットを用
い150℃に保持したサンドシリコンロールにして、T
ダイ押出成形法により厚さ12μmのフィルムを成形し
た。
【0029】このフィルム表面の算術平均粗さRaを接
触式表面粗さ計(小坂研究所社製;サーフコーダーSE
−30H)を用いて測定した結果、0.32μmであっ
た。また、このフィルムの引張り破断強度は350kg
f/cm2 であり、引張り破断伸度は250%であっ
た。水接触角は98°であり、この表面に油性の赤フェ
ルトペンで線を書いたところ、きれいにはじいた。
触式表面粗さ計(小坂研究所社製;サーフコーダーSE
−30H)を用いて測定した結果、0.32μmであっ
た。また、このフィルムの引張り破断強度は350kg
f/cm2 であり、引張り破断伸度は250%であっ
た。水接触角は98°であり、この表面に油性の赤フェ
ルトペンで線を書いたところ、きれいにはじいた。
【0030】続いてフィルムの大腸菌及び黄色ブドウ球
菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように両
菌に対して高い抗菌性を示した。
菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように両
菌に対して高い抗菌性を示した。
【0031】[例2]実施例1で得られたペレットを用
い、180℃に保持したサンドシリコンロールにして、
Tダイ押出成形法により厚さ12μmのフィルムを成形
した。算術平均粗さRaは0.58μmであり、引張り
破断強度は340kgf/cm2 であり、引張り破断伸
度は240%であった。水接触角は96°であった。ま
た、この表面に油性の赤フェルトペンで線を書いたとこ
ろ、きれいにはじいた。
い、180℃に保持したサンドシリコンロールにして、
Tダイ押出成形法により厚さ12μmのフィルムを成形
した。算術平均粗さRaは0.58μmであり、引張り
破断強度は340kgf/cm2 であり、引張り破断伸
度は240%であった。水接触角は96°であった。ま
た、この表面に油性の赤フェルトペンで線を書いたとこ
ろ、きれいにはじいた。
【0032】続いてフィルムの大腸菌及び黄色ブドウ球
菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように高
い抗菌性を示した。
菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように高
い抗菌性を示した。
【0033】[例3]ETFE(旭硝子製;アフロンC
OP88AX)のみを使用し、Tダイ押出成形法により
厚さ12μmのフィルムを成形した。
OP88AX)のみを使用し、Tダイ押出成形法により
厚さ12μmのフィルムを成形した。
【0034】このフィルムの算術平均表面粗さRaは
0.08μmであり、引張り破断強度は650kgf/
cm2 であり、引張り破断伸度は450%であった。水
接触角は102°であった。また、この表面に油性の赤
フェルトペンで線を書いたところ、きれいにはじいた。
0.08μmであり、引張り破断強度は650kgf/
cm2 であり、引張り破断伸度は450%であった。水
接触角は102°であった。また、この表面に油性の赤
フェルトペンで線を書いたところ、きれいにはじいた。
【0035】続いてフィルムの大腸菌及び黄色ブドウ球
菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように両
菌に対して全く抗菌性は示さなかった。
菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように両
菌に対して全く抗菌性は示さなかった。
【0036】[例4]実施例1で得られたペレットを用
い、フィルムを支持するロールを150℃に保持した鏡
面仕上げのクロムメッキにして、Tダイ押出成形法によ
り厚さ12μmのフィルムを成形した。
い、フィルムを支持するロールを150℃に保持した鏡
面仕上げのクロムメッキにして、Tダイ押出成形法によ
り厚さ12μmのフィルムを成形した。
【0037】このフィルムの算術平均表面粗さRaは
0.12μmであり、引張り破断強度は360kgf/
cm2 であり、引張り破断伸度は260%であった。水
接触角は99°であった。また、この表面に油性の赤フ
ェルトペンで線を書いたところ、きれいにはじいた。
0.12μmであり、引張り破断強度は360kgf/
cm2 であり、引張り破断伸度は260%であった。水
接触角は99°であった。また、この表面に油性の赤フ
ェルトペンで線を書いたところ、きれいにはじいた。
【0038】続いてフィルムの大腸菌および黄色ブドウ
球菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように
両菌に対して抗菌性を示さなかった。
球菌に対する抗菌性試験を実施した。表1に示すように
両菌に対して抗菌性を示さなかった。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明のフッ素樹脂フィルムは、優れた
耐汚染性と抗菌性の双方の性能を有する。
耐汚染性と抗菌性の双方の性能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮澤 英明 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社玉川分室内
Claims (3)
- 【請求項1】フッ素樹脂100重量部に、平均粒径が
2.0μm以上の無機抗菌剤を0.2〜3重量部含有す
るフッ素樹脂フィルムであり、そのフッ素樹脂フィルム
表面の算術平均粗さRaが0.25〜1.2μmである
ことを特徴とするフッ素樹脂フィルム。 - 【請求項2】フッ素樹脂が、テトラフルオロエチレン系
共重合体であることを特徴とする請求項1記載のフッ素
樹脂フィルム。 - 【請求項3】無機抗菌剤が、銀を含む無機抗菌剤である
請求項1記載のフッ素樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9109580A JPH10298309A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | フッ素樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9109580A JPH10298309A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | フッ素樹脂フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10298309A true JPH10298309A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14513882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9109580A Pending JPH10298309A (ja) | 1997-04-25 | 1997-04-25 | フッ素樹脂フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10298309A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072779A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-21 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 防汚用フッ素系樹脂フィルム |
JP2002219750A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-08-06 | Asahi Glass Co Ltd | 機械的強度の高いフッ素樹脂フィルム |
CN110494488A (zh) * | 2017-05-19 | 2019-11-22 | 大金美国股份有限公司 | 组合物以及制造组合物的方法 |
-
1997
- 1997-04-25 JP JP9109580A patent/JPH10298309A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001072779A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-21 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 防汚用フッ素系樹脂フィルム |
JP2002219750A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-08-06 | Asahi Glass Co Ltd | 機械的強度の高いフッ素樹脂フィルム |
CN110494488A (zh) * | 2017-05-19 | 2019-11-22 | 大金美国股份有限公司 | 组合物以及制造组合物的方法 |
JP2020519749A (ja) * | 2017-05-19 | 2020-07-02 | ダイキン アメリカ インコーポレイティッドDaikin America,Inc. | 組成物及び組成物の製造方法 |
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