JPH10297572A - 自動二輪車等のリヤフォーク - Google Patents

自動二輪車等のリヤフォーク

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JPH10297572A
JPH10297572A JP10698097A JP10698097A JPH10297572A JP H10297572 A JPH10297572 A JP H10297572A JP 10698097 A JP10698097 A JP 10698097A JP 10698097 A JP10698097 A JP 10698097A JP H10297572 A JPH10297572 A JP H10297572A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross member
rear fork
motorcycle
partition wall
hollow
Prior art date
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Pending
Application number
JP10698097A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiyomitsu Uchiyama
知代光 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP10698097A priority Critical patent/JPH10297572A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡素な構造で製造コストが安価な
自動二輪車等のリヤフォークの提供を目的とする。 【解決手段】 アルミニウム合金等の軽合金製の左右の
アーム2、2と、各アーム2、2を連結するクロスメン
バ3を備えた自動二輪車等のリヤフォーク1において、
各アーム2、2とクロスメンバ3を、押出し成形又は引
抜き成形により内部が空洞状の中空成形品とし、クロス
メンバ3は、中間仕切壁3aによって内部空洞部を前後
2領域に仕切り、後面側の中間部に、円弧状に切除した
切除部Eを形成する。中間仕切壁を多数設けて複数領域
に仕切るようにしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車等のリ
ヤフォークの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車等のリヤフォークの構
造として、図5に示すように、左右のアーム51、51
の先端ピボット部p、pを車体側に枢着し、後端側を不
図示の後輪軸に連結するとともに、左右のアーム51、
51間にクロスメンバ52を架け渡すような構造が知ら
れており、このクロスメンバ52として、例えば略箱型
断面の中空構造の連結部53を架け渡すことで、曲げ剛
性、捩り剛性等を高めるとともに、左右方向の中間のタ
イヤスペースQを避けて連結部53の左右コーナ部に断
面コの字のガセット54、54を取付けて補強し、クロ
スメンバ52を、連結部53とガセット54、54から
構成している。
【0003】一方、このようなクロスメンバの構造とし
て、本出願人の提案に係る特開平5−238465号の
ような構造も知られており、この技術では、クロスメン
バを箱型断面の中空材から一体に成形し、左右方向中間
部の後面側の一部を切り落としてタイヤとの干渉を避け
るようにするとともに、この切り落としによって生じる
開口部を樹脂カバーで覆うことで、泥、小石等の堆積防
止や騒音防止を図るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
ような連結部53の左右コーナ部をガセット54、54
で補強するような方法は、連結部53とガセット54、
54が別体であるため、それぞれ専用の成形型(押出し
成形用コア型又はプレス型)等を必要とし、また、溶接
部位が、連結部53と各アーム51の接合部のみならず
ガセット54と連結部53の接合部、及びガセット54
とアーム51の接合部も必要となって、全般的に溶接長
が長くなり、しかもガセット54の溶接はロボットによ
る自動化が困難なため、手間とコストがかかるという問
題がある。
【0005】また、前記特開平5−238465号の場
合は、ガセットと連結部が別体ではなく全体が一体構造
のため上記のような不具合はないが、後面側の切り落と
しによって生じる開口部を樹脂カバーで覆う必要がある
ため、部品コストと組付コストがかかるという問題があ
る。
【0006】そこで本発明は、アームとクロスメンバの
接合に手間とコストがかからず、しかも剛性の高いリヤ
フォークの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、請求項1において、自動二輪車等の後輪軸に
連結される左右のアームと、この左右のアーム間に架け
渡されるクロスメンバを備えたリヤフォークにおいて、
クロスメンバを、内部が空洞状に成形された中空一体成
形品とし、中空内部に、空洞部を少なくとも前後の2領
域に仕切る中間仕切壁を形成した。
【0008】このようなリヤフォークに対して、後輪か
らアームを介して力が加わると、クロスメンバには曲げ
荷重とか捩り荷重等が作用し、これらの荷重を有効に支
える必要がある。一方、リヤフォーク一般に要求される
特性として、出来るだけ軽量化を図り、バネ下荷重を小
さくすることが望ましい。
【0009】このため、クロスメンバを閉断面の中空成
形品とすることで軽量化を図り、また中間仕切壁によっ
て少なくとも2領域の空洞部を有する多室閉断面構造に
することで、軽量化を維持しつつ、曲げ剛性及び捩り剛
性等の向上を図る。ここで、中間仕切壁は多数設けて空
洞部を多数の領域に仕切れば、一層剛性を高めることが
出来るが、それだけ重量も増え、成形コストもかかる。
この際、剛性等を確保する点からは、通常1ヵ所だけで
充分であり、剛性が不足するような時は、断面の肉厚を
変更すれば対応可能である。
【0010】また請求項2では、クロスメンバの左右中
間部に、仕切壁より後方の一部分を円弧状に切除した切
除部を形成するようにした。この切除部は、通常後輪と
の干渉を避けるためであり、この切除部によって、通常
後方の閉空間領域に開口部が形成されるが、中間仕切壁
の存在によって剛性は確保される。
【0011】また請求項3では、アームとクロスメンバ
を、押出し成形又は引抜き成形により成形するようにし
た。このように押出し成形又は引抜き成形で成形すれ
ば、中間仕切壁等も含めて容易に成形することが出来
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1はリヤフォーク
の取付部を説明するための二輪車の全体図、図2はリヤ
フォークの一部の平面図、図3は図2のA−A線断面
図、図4はクロスメンバの斜視図である。
【0013】本発明に係るリヤフォーク1は、例えば図
1に示すような自動二輪車のリヤサスペンション構造と
して適用され、先端側のピボット部pが車体フレームF
に枢着されるとともに、後端側が後輪Rの車軸に連結さ
れ、緩衝器Sによって支持されている。
【0014】このリヤフォーク1は、図2に示すよう
に、先端にピボット部pを備えた左右のアーム2、2
と、これら左右のアーム2、2を連結するクロスメンバ
3を備えており、これらアーム2、2とクロスメンバ3
は、アルミニウム合金等の軽合金から成形されている。
【0015】前記アーム2は、例えば断面箱型の中空成
形品であり、押出し成形又は引抜き成形により成形され
た後、先端部に筒状のピボット部pが溶接接合される。
【0016】前記クロスメンバ3は、左右のアーム2、
2を連結すべく前方側のアーム2、2間に架け渡され、
左右両端部がそれぞれアーム2、2の内側面に溶接で接
合されている。そしてこのクロスメンバ3は、内部が空
洞状の中空成形品であり、全体が押出し成形又は引抜き
成形により一体成形された後、後方の一部が切削加工等
により切除されて形成されている。
【0017】すなわち、このクロスメンバ3は、図3及
び図4に示すように、基本的に断面箱型形状の中空成形
品であり、内部空間を前後に仕切る中間仕切壁3aを備
えている。そして、このクロスメンバ3の後面側は、左
右中央部の前後幅が一番幅狭となるような円弧状の切除
部Eが設けられ、部分的に切除されている。通常この切
除部Eは後輪との干渉を避けるためのものである。
【0018】このため、中間仕切壁3aで仕切られる後
方の空洞室は中央附近が部分的に開放された開口部とさ
れているが、クロスメンバ3の左右両端部の前後幅は、
押出し成形又は引抜き成形時の幅がそのまま確保されて
おり、従来のガセットによる補強効果と同等又はそれ以
上の効果が得られるようにしている。
【0019】以上のようなリヤフォーク1の成形方法に
ついて述べる。左右のアーム2、2とクロスメンバ3を
押出し成形又は引抜き成形によって成形し、切削加工等
によりクロスメンバ3の切除部Eを円弧状に切除する。
【0020】次いで、左右のアーム2、2とクロスメン
バ3を所定位置に位置決めし、クロスメンバ3とアーム
2の接合部を溶接するが、アーム2、2とクロスメンバ
3の位置決めは比較的簡単で正確に位置決め出来るた
め、ロボットによる自動溶接が可能である。従って溶接
時の人的労力を軽減することが出来る。また、両端部を
ガセットで補強するような従来方式に較べて溶接長が短
くなり、溶接コストの低減が可能である。
【0021】また、本発明では、アーム2、2とクロス
メンバ3の溶接だけで組付が完了し、例えば特開平5−
238465号に示すような樹脂カバーを組み付ける必
要はない。これは、特開平5−238465号では、中
間仕切壁がないため剛性確保等のために開口部分の空洞
部の前後幅を広くとる必要があり、樹脂カバーで覆わな
ければ空洞部に起因する騒音とか、走行に伴う泥、小石
等の堆積部が広くなる等の問題が生じるが、本発明の場
合は、中間仕切壁より前方部分で剛性が確保されるた
め、切除部Eを中間仕切壁3aに近づけることが可能と
なり、泥、小石等の堆積部が狭くなって泥の詰り等があ
まり問題にならず、また開口部となる空洞領域が狭くな
れば、騒音も少なくなるため、特にカバーで覆って遮音
するような必要が生じないからである。
【0022】従って、組付手順等が簡単となり、またア
ーム2、クロスメンバ3を押出し成形又は引抜き成形に
より成形するため、成形が比較的容易である。また、開
口部分の大きさ等によって剛性が問題となるような時
は、基本断面の肉厚を適宜設定することで容易に対応出
来、この時も、押出し成形又は引抜き成形に格別な問題
は生じない。
【0023】尚、以上の実施形態では、中間仕切壁3a
を1ヵ所にした場合を例にとって説明したが、複数設け
て空洞部を複数領域に仕切るようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明に係るリヤフォーク
は、請求項1のように、クロスメンバを、内部が空洞状
の中空一体成形品とし、中間仕切壁によって空洞部を少
なくとも前後の2領域に仕切るようにしたため、曲げ荷
重とか捩り荷重等に対する剛性を高めつつ軽量化を図る
ことが出来、しかも溶接コスト等を低減させることが出
来る。そして請求項2のように、仕切壁より後方の一部
分に円弧状の切除部を形成すれば、後輪との干渉を避け
て小型化することが出来、また請求項3のように、アー
ムとクロスメンバを、押出し成形又は引抜き成形により
成形すれば容易に成形することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】リヤフォークの取付部を説明するための二輪車
の全体図
【図2】リヤフォークの部分的平面図
【図3】図2のA−A線断面図
【図4】クロスメンバの斜視図
【図5】従来のリヤフォークの部分的平面図
【符号の説明】
1…リヤフォーク、2…アーム、3…クロスメンバ、3
a…中間仕切壁、E…切除部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車等の後輪軸に連結される左右
    のアームと、この左右のアーム間に架け渡されるクロス
    メンバを備えたリヤフォークであって、前記クロスメン
    バは、内部が空洞状に成形された中空一体成形品であ
    り、中空内部に、空洞部を少なくとも前後の2領域に仕
    切る中間仕切壁が形成されることを特徴とする自動二輪
    車等のリヤフォーク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動二輪車等のリヤフ
    ォークにおいて、前記クロスメンバの左右中間部には、
    前記仕切壁より後方の一部分を円弧状に切除した切除部
    が形成されることを特徴とする自動二輪車等のリヤフォ
    ーク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の自動二輪
    車等のリヤフォークにおいて、前記アームとクロスメン
    バは、押出し成形又は引抜き成形により成形されること
    を特徴とする自動二輪車等のリヤフォーク。
JP10698097A 1997-04-24 1997-04-24 自動二輪車等のリヤフォーク Pending JPH10297572A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111038637A (zh) * 2019-12-13 2020-04-21 重庆宗申创新技术研究院有限公司 一种摩托车防窜动平叉连接结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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