JPH10297314A - アクセル開度検出システム - Google Patents

アクセル開度検出システム

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JPH10297314A
JPH10297314A JP11871697A JP11871697A JPH10297314A JP H10297314 A JPH10297314 A JP H10297314A JP 11871697 A JP11871697 A JP 11871697A JP 11871697 A JP11871697 A JP 11871697A JP H10297314 A JPH10297314 A JP H10297314A
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JP
Japan
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position sensor
accelerator position
transistor
accelerator
opening
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Withdrawn
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JP11871697A
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Makoto Kimura
誠 木村
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセル位置センサが交換された場合に、そ
の交換がなされたことを確実に検出する。 【解決手段】 接続状態検出手段51がアクセル位置セ
ンサ5と開度算出手段50の接続の有無を検出し、非接
続状態が検出されると保持手段52がその検出結果を保
持する。学習手段54は電源オン時に保持されていた検
出結果が非接続状態を示すものであったときはリセット
手段53によりその保持状態をリセットする。そして、
接続状態検出手段51による新たな検出結果が接続状態
を示すものであるときは、アクセル位置センサ5の出力
を読み込んで基準値としてメモリ13に記憶させる。以
後車両の運転中は、開度算出手段50がアクセル位置セ
ンサ5の出力をメモリ13に記憶された基準値と比較し
てアクセル開度を算出し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子制御スロット
ルシステムにおけるアクセル開度検出システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両のエンジンを制御するためのスロッ
トルシステムとして、従来、機械式スロットルシステム
と電子制御スロットルシステムがある。機械式スロット
ルシステムでは、図3に示すように、スロットルバルブ
1にドラム2を直接取り付け、これにアクセルペダル3
に連結されたワイヤー4を巻き付けて、アクセルペダル
3に連動してドラム2を回転させ、これによりスロット
ルバルブ1を開閉するようになっている。そしてドラム
2に隣接してアクセル位置センサ20が設置されてい
る。ドラム2の回転を検出するアクセル位置センサ20
の出力からアクセル開度が求められ、これに基づいてエ
ンジンコントロールユニット(以下、ECUと呼ぶ)2
1が点火時期その他のパラメータを制御する。
【0003】図4はアクセル位置センサ20およびEC
U21の一部とからなる従来のアクセル開度検出システ
ムを示す。ECU21には、CPU22と、CPUに接
続されたA/D変換器11およびメモリ13が設けられ
ている。A/D変換器11はアクセル位置センサ20の
出力電圧をデジタル変換してCPU22に入力する。C
PU22はアクセル全閉の時のアクセル位置センサ20
の出力電圧を読み込んで学習し、これをメモリ13に記
憶させる。そして通常は、アクセル位置センサ20の出
力電圧と記憶してあるアクセル全閉時のアクセル位置セ
ンサの出力電圧とを比較してアクセル開度を算出する。
【0004】アクセル全閉時のアクセル位置センサ20
の出力電圧の学習は、例えば図5のフローチャートに示
すような流れで行われる。すなわち、まずステップ50
1でECU21の電源がオンされると、ステップ502
でそのときの初回検出値であるアクセル位置センサ20
の出力電圧をメモリ13に記憶する。それ以降はステッ
プ503において、A/D変換器11を介して読み込ん
だアクセル位置センサ20の出力電圧をメモリ13の記
憶値と比較する。ここで読み込み値が記憶値よりも小さ
くなると、ステップ504でメモリ13の記憶値を新し
い当該読み込み値でその都度更新する。以後ステップ5
03へ戻って上記比較を繰り返す。
【0005】このような機械式スロットルシステムにお
いては、ドラム2の回転を検出するアクセル位置センサ
20の出力から求めたアクセル開度は、スロットルバル
ブ1自体の開度と1対1で対応している。すなわち、ス
ロットルバルブ1とアクセルペダル3が機械的に直結さ
れているため、スロットルバルブ1の開度ひいてはエン
ジンの吸入空気量は運転者のアクセルペダル3の踏み込
み量によって直接決定される。
【0006】一方、電子制御スロットルシステムにおい
ては、図6に示すように、アクセルペダル3とスロット
ルバルブ1間の機械的な連結が切り離され、ドラム2が
スロットルバルブ1と独立して回転可能に設けられると
ともに、別にスロットルバルブを開閉するモータ7が設
けられる。ここでは、ドラム2の回転を検出するアクセ
ル位置センサ20の出力から運転者によるアクセル開度
を検出する。そして、ECU21’がこのアクセル開度
からスロットルバルブ1の目標開度を算出し、モーター
7を制御駆動してスロットルバルブ1を開閉させる。ス
ロットルバルブ1の開度は、スロットルバルブに付設し
たスロットル位置センサ8により検出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上から明らかなよう
に、機械式スロットルシステムと電子制御スロットルシ
ステムとではアクセル開度の意味が異なってくる。すな
わち、機械式スロットルシステムにおいては、アクセル
開度はアクセルペダル3の踏み込み量を表わすととも
に、同時にスロットルバルブ1の開度をも表わしている
のに対して、電子制御スロットルシステムにおいてはア
クセル開度はアクセルペダル3の踏み込み量は表わして
もスロットルバルブ1の開度を表わしているわけではな
い。
【0008】スロットルバルブ1の開度ひいてはエンジ
ンの吸入空気量は、ECU21’で算出したスロットル
バルブの目標開度により決定され、運転者のアクセルペ
ダル踏み込み量によって直接決定されるのではないの
で、もしメモリ13に記憶されているアクセル全閉を示
す記憶値が正しい値でなかった場合には、運転者の意思
にそわない出力状態となるおそれがある。 したがっ
て、学習動作においてメモリ13にはアクセル位置セン
サ20のアクセル全閉時の出力電圧が正しく記憶されて
いる必要がある。そのためには、ECU21’の電源オ
ン時に確実にアクセル全閉となっていなければならな
い。
【0009】しかし運転者が車両のイグニッションスイ
ッチをオンする際に必ずしもアクセルを全閉にしている
わけではない。 運転者がアクセルペダル3を若干でも
踏み込んだ状態で、車両のイグニツションスイッチをス
タータスイッチオンの位置にしたときには、正確にアク
セル全閉に対応するアクセル位置センサの出力電圧がメ
モリ13に記憶されないまま運転開始されることにな
る。この場合CPU22は、正しいアクセル開度を算出
できないため、ECU21’で算出されるスロットルバ
ルブ1の目標開度に誤りが生じてくる。
【0010】そこで、アクセル全閉位置でのアクセル位
置センサ出力としての記憶値を固定値とすることが考え
られるが、アクセル位置センサの出力にはある程度の個
体差があるので、やはりアクセル全閉に正確に対応する
ものとならないので、学習は必要である。このため、操
作が不確実な一般ユーザの影響を受けずにイグニツショ
ンスイッチオン時のアクセル全閉を確実に実現する方策
として、作業手順が規定され遵守される車両工場での車
両組立後初回の電源オンあるいはサービス工場でのアク
セル位置センサ交換後初回の電源オン時に限定して、ア
クセル位置センサ出力電圧の学習を実行することが必要
になる。
【0011】すなわち、車両工場等でアクセル位置セン
サが取付けられた後の初回のECUの電源オン時にアク
セルを確実に全閉としてそのときのアクセル位置センサ
の出力電圧をメモリに記憶させる。その後は、サービス
工場等でアクセル位置センサが交換された場合のみ、そ
の交換後初回のECUの電源オン時に確実にアクセルを
全閉にしておいて得たアクセル位置センサの出力を新た
なメモリの記憶値として更新する。しかしながら、アク
セル位置センサの交換は、通常車両のイグニッションス
イッチをオフにして作業を行うので、交換後にアクセル
位置センサが交換されたことを検出することができず、
従来の装置では交換後初回のECUの電源オン時にメモ
リの記憶値を更新すべきかどうかを判断することができ
なかった。
【0012】したがって本発明は、このような問題点に
着目し、アクセル位置センサの出力からアクセル開度を
検出するアクセル開度検出システムにおいて、アクセル
位置センサが交換された場合に、その交換がなされたこ
とを確実に検出できるようにしたアクセル開度検出シス
テムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、図
1に示すように、アクセル位置センサ5と、アクセル位
置センサの出力からアクセル開度を算出する開度算出手
段50と、アクセル開度算出に用いる基準値を記憶する
メモリ13と、開度算出手段に対するアクセル位置セン
サの接続状態を検出する接続状態検出手段51と、接続
状態検出手段が「アクセル位置センサが開度算出手段に
接続されていない状態」を検出したとき、接続状態検出
手段に当該「アクセル位置センサが開度算出手段に接続
されていない状態」を示す検出結果を保持させる保持手
段52と、前記保持手段をリセットするリセット手段5
3と、電源オン時に接続状態検出手段が前記「アクセル
位置センサが開度算出手段に接続されていない状態」を
示す検出結果を保持していたとき、前記リセット手段を
作動させ、リセット後の接続状態検出手段の検出結果が
「アクセル位置センサが開度算出手段に接続されている
状態」を示すものであるとき、アクセル位置センサの出
力を読み込んで前記基準値としてメモリに記憶させる学
習手段54とを有するものとした。
【0014】請求項2のものは、とくに上記の接続状態
検出手段を、バックアップ電源に接続された第1のプル
アップ抵抗と、一端が接地された第1の接地抵抗と、第
1のプルアップ抵抗と第1の接地抵抗の間に設けられた
第1のトランジスタとを有し、第1の接地抵抗は、アク
セル位置センサに付設され、その他端はアクセル位置セ
ンサが開度算出手段に接続されているとき第1のトラン
ジスタに接続されるものとし、 保持手段を、バックア
ップ電源に接続された第2のプルアップ抵抗と、一端が
接地された第2の接地抵抗と、第2のプルアップ抵抗と
第2の接地抵抗の間に設けられた第2のトランジスタと
を有し、第2のトランジスタのベースが第1のトランジ
スタの第1のプルアップ抵抗側に接続されるとともに、
第2のトランジスタの第2の接地抵抗側が第1のトラン
ジスタのベースに接続されているものとしたものであ
る。
【0015】また、リセット手段は、第2のトランジス
タのベースと接地間に設けられた第3のトランジスタを
備え、第3のトランジスタをオンさせることにより第2
のトランジスタをオンさせてリセットするものとするこ
とができる。
【0016】
【作用】請求項1の本発明では、接続状態検出手段51
がアクセル位置センサ5と開度算出手段50の接続の有
無を検出し、「アクセル位置センサが開度算出手段に接
続されていない状態」が検出されると保持手段52が接
続状態検出手段51にその検出結果を保持させる。学習
手段54は電源オン時に接続状態検出手段51により保
持されていた検出結果が上記の非接続状態を示すもので
あったときは、リセット手段53により保持手段52を
リセットし、接続状態検出手段の保持状態を解除する。
そして、接続状態検出手段51による新たな検出結果が
「アクセル位置センサ5が開度算出手段50に接続され
ている状態」を示すものであるときは、アクセル位置セ
ンサ5の出力を読み込んで基準値としてメモリ13に記
憶させる。以後車両の運転中は、開度算出手段50は、
アクセル位置センサ5の出力をメモリ13に記憶された
基準値と比較してアクセル開度を算出し出力する。
【0017】なお、「アクセル位置センサが開度算出手
段に接続されていない状態」が検出されたとき接続状態
検出手段51が保持する「検出結果」は、アクセル位置
センサが開度算出手段に接続されていない状態を検出し
た接続状態検出手段自体の状態でもよく、あるいはアク
セル位置センサが開度算出手段に接続されていない状態
を示す情報でもよい。接続状態検出手段自体の状態の場
合は、「アクセル位置センサが開度算出手段に接続され
ていない状態」を検出した状態のまま当該接続状態検出
手段を不作動または休止状態にする。情報の場合は、そ
れをデータとして内部メモリ等に保持すればよい。
【0018】また、接続状態検出手段と保持手段をトラ
ンジスタとバックアップ電源によるプルアップ抵抗の組
み合わせで構成した請求項2の場合には、アクセル位置
センサと開度算出手段の接続が切られ、第1の接地抵抗
と第1のトランジスタの間の接続が遮断されると、第1
のトランジスタの第1のプルアップ抵抗側がHiになる
とともに、第2のトランジスタがオフして第1のトラン
ジスタもオフする。これにより、第1のプルアップ抵抗
側のHi状態がバックアップ電源により電源オン時まで
保持され、アクセル位置センサと開度算出手段が接続さ
れていない状態があったことの情報を得ることができ
る。また、第2のトランジスタのベースと接地間に設け
られた第3のトランジスタを備えるリセット手段によれ
ば、第3のトランジスタをオンさせることにより第2の
トランジスタをオンさせると、第2のトランジスタの第
2の接地抵抗側の電位が上がり、これにベースが接続さ
れた第1のトランジスタがオンしてリセットされる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例により説明する。図2は実施例の構成図で、先の図6
におけるアクセル位置センサ20とECU21’に置き
換わる部分を示す。アクセル位置センサ5にはその内部
に第1の接地抵抗としての抵抗RAが付設され、抵抗R
Aの一端はECU6内の後述するトランジスタTRAに
接続され、他端は接地される。
【0020】ECU6は、先の図4に示されたECU2
1と同様に、CPU12、A/D変換器11およびメモ
リ13を備えている。ECU6はさらに第1のトランジ
スタとしてトランジスタTRAを備え、トランジスタT
RAのエミッタはアクセル位置センサ5の抵抗RAに接
続され、コレクタは第1のプルアップ抵抗としての抵抗
RBを介して、バックアップ電源VBにプルアップされ
ている。トランジスタTRAのコレクタはさらにCPU
12にも接続され、トランジスタTRAのコレクタとC
PU12の接続点には第3のトランジスタとしてのトラ
ンジスタTRBのコレクタが接続されている。トランジ
スタTRBのエミッタは接地され、ベースにはCPUか
ら制御信号が入力するようになっている。
【0021】また、トランジスタTRAにはその状態を
保持するため、第2のトランジスタとしてのトランジス
タTRCを含む保持回路14が接続されている。すなわ
ち、トランジスタTRAのコレクタにはトランジスタT
RCのベースが接続され、トランジスタTRCのエミッ
タは第2のプルアップ抵抗としての抵抗RCを介してバ
ックアップ電源VBにプルアップされ、コレクタは第2
の接地抵抗としての抵抗RDを介して接地されている。
トランジスタTRCのコレクタはまたトランジスタTR
Aのベースに接続されている。
【0022】ECU6ではアクセル位置センサ5の接
続、非接続状態に応じて次のように作動する。まず、ト
ランジスタTRCがオンしていてトランジスタTRAの
べ一ス電位がHiの時、トランジスタTRAは、アクセ
ル位置センサ5が取付けられて、抵抗RAを介してその
エミッタが接地されていればオン状態となり、アクセル
位置センサ5が取付けられておらず、エミッタが接地さ
れていなければオフ状態となる。また、アクセル位置セ
ンサ5が取付けられておらずオフ状態にあるトランジス
タTRAのコレクタ電位は、抵抗RBを介してバックア
ップ電源VBにプルアップされているので、Hiにな
る。
【0023】トランジスタTRCは、アクセル位置セン
サ5が取付けられていない場合、そのべ一スがHiにな
るためオフする。ここで、車両の図示しないイグニツシ
ョンスイッチのオンによりECU6の電源がオンなら
ば、トランジスタTRAのコレクタ電位ならびにトラン
ジスタTRCのベース電位がHiになったことがCPU
12でモニターされ、CPU12にアクセル位置センサ
5が取付けられていないことを検知する。もし、このと
きECU6の電源がオフの場合は、CPU12は電源が
供給されていないため、トランジスタTRAのコレクタ
電位ならびにトランジスタTRCのベース電位がHiに
なったことをモニターできないが、この情報は保持回路
14によって保持される。
【0024】すなわち、トランジスタTRCのべ一スが
Hiになると、そのベース−エミッタ間の電位差がなく
なるので、トランジスタTRCはオフし、抵抗RDを介
して接地されるそのコレクタ電位がLoとなる。これに
より、トランジスタTRCのコレクタに接続されたトラ
ンジスタTRAのベース電位がLoとなる。この状態
は、バックアップ電源を用いたプルアップにより、イグ
ニツションスイッチのオフによるECU6の電源オフの
間も保持される。
【0025】したがって、その後アクセル位置センサ5
が取付けられ、トランジスタTRAのエミッタが抵抗R
Aを介して接地されても、トランジスタTRAはオンす
ることがないから、アクセル位置センサ5が取付けられ
ていない状態があったという情報が保持される。こうし
て、CPU12は、トランジスタTRAのコレクタ電位
をモニターし、これがHiであれば、アクセル位置セン
サ5が取付けられていなかった状態があったと判断す
る。
【0026】そこでCPU12は、制御信号によりトラ
ンジスタTRBのベース電位をHiにしてトランジスタ
TRBをオンさせ、Hiに保持されていたトランジスタ
TRAのコレクタ電位ならびにトランジスタTRCのべ
一ス電位をLoに落とす。すると、トランジスタTRC
のベース−エミッタ間に電位差が生じ、トランジスタT
RCがオンして、トランジスタTRCのコレクタに接続
されたトランジスタTRAのベース電位がHiになる。
これにより、つぎにトランジスタTRAのエミッタが抵
抗RAを介して接地されたときトランジスタTRAはオ
ン可能となり、保持されていたアクセル位置センサ5が
取付けられていない状態があったというモニター情報が
リセットされる。
【0027】CPU12は、上述のように保持されてい
たトランジスタTRAのコレクタ電位に基づくモニター
情報からアクセル位置センサ5が取付けられていない状
態があったと判断し、その後そのモニター情報をリセッ
トした後、トランジスタTRAのコレクタ電位をモニタ
ーする。そして、当該コレクタ電位がLoであることか
らアクセル位置センサ5が現在は取付けられていること
を確認することができる。
【0028】本実施例では、A/D変換器11とCPU
12とで発明の開度算出手段ならびに学習手段を構成し
ており、また、抵抗RA、バックアップ電源に接続され
た抵抗RBおよびこれらの抵抗間に設けられたトランジ
スタTRAとで接続状態検出手段を、抵抗RD、バック
アップ電源に接続された抵抗RCおよびこれらの抵抗間
に設けられトランジスタTRAと接続されたトランジス
タTRCとで形成される保持回路が保持手段をそれぞれ
構成している。また、トランジスタTRCと接地間に設
けられたトランジスタTRBとCPU12とでリセット
手段をなしている。
【0029】そこで、本実施例では次の要領でアクセル
全閉時のアクセル位置センサ出力電圧をメモリに記憶さ
せる。 1)車両工場での組立後初回のECU6の電源オン時 車両工場での組立後初回のECU6の電源オン時には、
確実にアクセル全閉にして車両のイグニツションスイッ
チをオンすることを作業手順として規定する。
【0030】前述のように、トランジスタTRCのベー
ス及びエミッタはバックアップ電源VBにプルアップさ
れているため、そのベース−エミッタ間に電位差がなく
オフしているから、抵抗RDで接地されるトランジスタ
TRCのコレクタに接続されたトランジスタTRAのベ
ース電位はLoである。この状態でアクセル位置センサ
5が取付けられ、トランジスタTRAのエミッタが抵抗
RAを介して接地されても、トランジスタTRAのベー
ス−エミッタ間に電位差が生じないのでトランジスタT
RAはオンすることがなく、トランジスタTRAのコレ
クタ電位はHiを維持する。これは、アクセル位置セン
サが取付けられていない状態があったことを示してい
る。
【0031】CPU12は、トランジスタTRAのコレ
クタ電位がHiのときは、トランジスタTRBのベース
電位を一度Hiにしてアクセル位置センサが取付けられ
ていない状態があった情報をリセットする。そして、そ
の後トランジスタTRAのコレクタ電位がLoに変わる
ことを確認すると、CPU12はアクセル位置センサ5
が現在接続されていると判断し、A/D変換器11を介
してアクセル位置センサ5の出力電圧を続み込み、アク
セル全閉時のアクセル位置センサ5の出力電圧としてメ
モリ13に記憶させ、これを記憶値とする。ここでは、
作業手順としてアクセルペダルの踏み込み量をゼロとし
て確実にアクセル全閉にしてあるから、正確にアクセル
全閉を示す出力電圧が記憶される。
【0032】2)サービス工場でのアクセル位置センサ
の交換時 アクセル位置センサに何らかの理由で交換の必要が生じ
た場合、交換が行なわれるサービス工場ではアクセル位
置センサ交換後の初回のイグニッションスイッチオンを
おこなう際に確実にアクセル全閉とすることを作業手順
として規定する。
【0033】作業は、車両のイグニッションスイッチが
オフの状態でアクセル位置センサを取り外し、新たなア
クセル位置センサ5を取付け、アクセル全閉を確認して
イグニッションスイッチをオンするという手順で行な
う。まず、交換前に車両に取付けられていたアクセル位
置センサを取り外すと、接地されていたトランジスタT
RAのエミッタがハイインピーダンスになり、トランジ
スタTRAがオフする。この結果、トランジスタTRA
のコレクタならびにこれに接続されているトランジスタ
TRCのベース電位がHiになる。
【0034】続いて、新たなアクセル位置センサ5を取
付けて交換が完了すると、イグニッションスイッチをオ
ンし、ECU6の電源がオンになる。このとき、トラン
ジスタTRCのベース電位は交換前のアクセル位置セン
サを取り外したときのHiに保持されているから、トラ
ンジスタTRCはオフで、その接地されているコレクタ
に接続されているトランジスタTRAのベース電位はL
oとなる。したがって、新たなアクセル位置センサ5が
取付けられてもトランジスタTRAはオンせず、トラン
ジスタTRAのコレクタ電位がHiのままであるから、
CPU12はアクセル位置センサ5が取付けられていな
い状態があったことの情報を得る。
【0035】これに対応して、CPU12はトランジス
タTRBのべース電位を一度Hiにして、アクセル位置
センサ5が取付けられていない状態があった情報をリセ
ットした後、再びトランジスタTRAのコレクタ電位を
モニターする。このコレクタ電位がLoになったことを
確認すると、CPU12はアクセル位置センサ5が交換
されたと判断し、アクセル位置センサ5の出力電圧を読
みとり、アクセル全閉時のアクセル位置センサ5の出力
電位としてメモリ13に記憶する。
【0036】なお、通常運転時においては、車両組立後
初回の電源オン時にアクセル位置センサが取付けられて
いない状態があったことの情報がリセットされて後、ア
クセル位置センサ5が取り外されることなく、正常に接
続されている限り、トランジスタTRAはオンのままで
ある。そのため、ユーザーによる通常運転時にアクセル
位置センサ5が取り外されることがない限り、誤ってア
クセル位置センサ5が交換されたと判断されることはな
い。
【0037】本実施例は以上のように構成され、ECU
6にアクセル位置センサ5の接続、非接続によってイン
ピーダンスの変わるトランジスタTRAを設け、そのト
ランジスタの状態をプルアップ電源VBを用いた保持回
路14で保持するとともに、CPU12が電源オン時に
トランジスタTRAの状態からアクセル位置センサが取
付けられていない状態があったことを検出し、トランジ
スタTRAのリセットによる変化から新たにアクセル位
置センサ5が取付けられたことを検出したとき、そのア
クセル位置センサ5の出力電圧をメモリ13に記憶させ
るものとした。これにより、作業手順が規定される車両
工場やサービス工場等でアクセル位置センサ5が組み付
けあるいは交換された後、初回のECU6の電源オンに
際してアクセルを完全に全閉とすることにより、アクセ
ル位置センサ5から読み込んだ出力電圧を正確なアクセ
ル全閉時の値としてメモリ13に記憶させ、その後のア
クセル開度検出における基準の記憶値とすることができ
る。
【0038】なお、実施例ではアクセル位置センサがA
/D変換器を介してCPU12に接続していないことを
トランジスタTRAが検出したとき、その検出状態のま
まトランジスタTRAを不作動または休止状態にして保
持するようにしている。すなわち、「アクセル位置セン
サが開度算出手段に接続されていない状態」が検出され
たとき接続状態検出手段が保持する「検出結果」を、ア
クセル位置センサが開度算出手段に接続されていない状
態を検出した接続状態検出手段自体の状態としている。
しかし、本発明はこれに限定されず、接続状態検出手段
が保持する「検出結果」は、たとえばアクセル位置セン
サが開度算出手段に接続されていない状態を示す情報で
もよい。このような情報の場合は、それをデータとして
内部メモリ等に保持すればよい。
【0039】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、接続状態検出
手段でアクセル位置センサと開度算出手段の接続の有無
を検出し、非接続状態が検出されると保持回路がその検
出結果を保持し、電源オン時に保持されていた検出結果
が非接続状態を示すものであったときはその保持状態を
リセットしたあとの検出結果が接続状態を示すものであ
るときアクセル位置センサの出力を読み込んで基準値と
してメモリに記憶させるものとしたので、車両工場やサ
ービス工場等でアクセル位置センサを組み付けあるいは
交換したあと初回の電源オンに際してアクセルを完全に
全閉とすることにより、正確なアクセル全閉時の基準値
を記憶させることができる。これにより、正確にアクセ
ル開度の検出ができ、スロットルバルブの適切な目標開
度が決定されるから運転者の意思にそった運転が確保さ
れるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】発明の実施例を示す図である。
【図3】従来の機械式スロットルシステムを示す図であ
る。
【図4】従来のアクセル開度検出システムを示す図であ
る。
【図5】アクセル全閉時のアクセル位置センサの出力電
圧学習の流れを示すフローチャートである。
【図6】電子制御スロットルシステムを示す図である。
【符号の説明】
1 スロットルバルブ 2 ドラム 3 アクセルペダル 4 ワイヤ 5 アクセル位置センサ 6 ECU 11 A/D変換器 12 CPU 13 メモリ 14 保持回路 20 アクセル位置センサ 21、21’ ECU 22 CPU 50 開度算出手段 51 接続状態検出手段 52 保持手段 53 リセット手段 54 学習手段 RA、RB,RC,RD 抵抗 TRA、TRB、TRC トランジスタ VB バックアップ電源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル位置センサと、アクセル位置セ
    ンサの出力からアクセル開度を算出する開度算出手段
    と、アクセル開度算出に用いる基準値を記憶するメモリ
    と、開度算出手段に対するアクセル位置センサの接続状
    態を検出する接続状態検出手段と、接続状態検出手段が
    「アクセル位置センサが開度算出手段に接続されていな
    い状態」を検出したとき、接続状態検出手段に当該「ア
    クセル位置センサが開度算出手段に接続されていない状
    態」を示す検出結果を保持させる保持手段と、前記保持
    手段をリセットするリセット手段と、電源オン時に接続
    状態検出手段が前記「アクセル位置センサが開度算出手
    段に接続されていない状態」を示す検出結果を保持して
    いたとき、前記リセット手段を作動させ、リセット後の
    接続状態検出手段の検出結果が「アクセル位置センサが
    開度算出手段に接続されている状態」を示すものである
    とき、アクセル位置センサの出力を読み込んで前記基準
    値としてメモリに記憶させる学習手段とを有することを
    特徴とするアクセル開度検出システム。
  2. 【請求項2】 前記接続状態検出手段は、バックアップ
    電源に接続された第1のプルアップ抵抗と、一端が接地
    された第1の接地抵抗と、前記第1のプルアップ抵抗と
    第1の接地抵抗の間に設けられた第1のトランジスタと
    を有し、前記第1の接地抵抗は、アクセル位置センサに
    付設され、その他端はアクセル位置センサが開度算出手
    段に接続されているとき前記第1のトランジスタに接続
    されるものであり、前記保持手段は、バックアップ電源
    に接続された第2のプルアップ抵抗と、一端が接地され
    た第2の接地抵抗と、前記第2のプルアップ抵抗と第2
    の接地抵抗の間に設けられた第2のトランジスタとを有
    し、第2のトランジスタのベースが前記第1のトランジ
    スタの第1のプルアップ抵抗側に接続されるとともに、
    第2のトランジスタの第2の接地抵抗側が第1のトラン
    ジスタのベースに接続されているものであることを特徴
    とする請求項1記載のアクセル開度検出システム。
  3. 【請求項3】 前記リセット手段は、前記第2のトラン
    ジスタのベースと接地間に設けられた第3のトランジス
    タを備え、該第3のトランジスタをオンさせることによ
    り前記第2のトランジスタをオンさせてリセットするこ
    とを特徴とする請求項2記載のアクセル開度検出システ
    ム。
JP11871697A 1997-04-22 1997-04-22 アクセル開度検出システム Withdrawn JPH10297314A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1754871A2 (de) * 2005-08-17 2007-02-21 Robert Bosch Gmbh Steuergerät für eine Brennkraftmaschine
JP2021080974A (ja) * 2019-11-15 2021-05-27 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置
JP2021187225A (ja) * 2020-05-27 2021-12-13 株式会社Soken 急発進防止装置

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