JPH08218930A - データ読出装置 - Google Patents

データ読出装置

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JPH08218930A
JPH08218930A JP2568795A JP2568795A JPH08218930A JP H08218930 A JPH08218930 A JP H08218930A JP 2568795 A JP2568795 A JP 2568795A JP 2568795 A JP2568795 A JP 2568795A JP H08218930 A JPH08218930 A JP H08218930A
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JP
Japan
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data
level
vehicle
power supply
terminal
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Withdrawn
Application number
JP2568795A
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English (en)
Inventor
Shogo Imada
昭吾 今田
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制御装置と確実に接続されたときにのみデー
タを読出し、制御装置との異常接続時の過電流による入
出力回路の破壊をなくす。 【構成】 車両35はマスタおよびスレーブ端末装置3
6,37を含んで構成される。車両35の故障時におい
て、故障発生時に端末装置36,37が行っていた制御
を読出すためのデータ読出装置21は、読出動作を制御
する制御手段22を含む。データ読出装置21と車両3
5との接続時において、プルアップ抵抗R4にはトラン
ジスタTR3によって電源電圧が供給/遮断される。レ
ベル判定手段26は、抵抗R4への電源電圧の供給/遮
断時における通信ライン32の電位レベルを判定し、制
御手段22は、前記判定結果に基づいて車両35との接
続状態を判断し、正常な接続時にのみデータの読出動作
を行う。また、表示手段27に車両35との接続状態を
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば複数の電子制
御装置(以下、「ECU」(ElectronicControl Unit)
という)を有する車両の故障時において、前記車両に接
続されて用いられ、故障発生時に前記ECUが行ってい
た制御を知るために、当該ECUからデータを読出すデ
ータ読出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、複数のECUを有する車両11
と、当該車両11に接続して用いられる従来技術のデー
タ読出装置1との電気的構成を示すブロック図である。
車両11は、ECUでそれぞれ実現されるマスタ端末装
置12およびスレーブ端末装置13を有し、当該端末装
置12,13は、エンジン制御、ミッション制御および
ブレーキ制御などの予め定める制御をそれぞれ行う。端
末装置12,13は1本の通信ラインで接続され、いわ
ゆるマスタ・スレーブ方式のデータ通信を行う。すなわ
ち、複数のECUの中から選ばれるマスタ端末装置12
は、当該マスタ端末装置12以外のECU、すなわちス
レーブ端末装置13に対してデータ送信要求信号を送出
する。前記データ送信要求信号を受信したスレーブ端末
装置13は、予め定められるデータ送信の順序を決定す
る優先順位に従って、前記データ送信要求信号に対する
応答信号を順番に送出する。
【0003】このような車両11には、当該車両11の
故障時において、故障発生時に前記端末装置12,13
が行っていた制御を知るためにデータ読出装置1が接続
され、当該車両11は、データ読出装置1を接続するた
めの端子14〜16を有する。データ通信用端子14に
は前記端末装置12,13が接続され、電源電圧用端子
15には車両11が備える電源回路が接続され、グラン
ド用端子16は接地される。
【0004】データ読出装置1は、車両11の端末装置
12,13からデータを読出すデータ読出動作、すなわ
ちデータの読出しの開始動作およびデータの読出しの中
止動作を制御する制御手段2を有し、また端子5〜7を
有する。データ通信用端子5は、バッファ3,4を介し
て制御手段2に接続され、電源電圧用端子6は制御手段
2に接続され、グランド用端子7は接地される。
【0005】車両11の故障時には、当該車両11の端
子14〜16に端子5〜7がそれぞれ接続される。すな
わち、端子5と端子14とが、端子6と端子15とが、
端子7と端子16とがそれぞれ接続される。
【0006】また、データ読出装置1はプルアップ抵抗
R1を有する。当該抵抗R1は、データ通信用端子5と
制御手段2とを結ぶ通信ラインと、電源電圧用端子6と
制御手段2とを結ぶ電源ラインとの間に接続されて、デ
ータ読出装置1と車両11との接続時における前記車両
11からの電位Bの電源電圧によって、前記通信ライン
を所定の電位に保持する。その抵抗値r1は、たとえば
510Ωに選ばれる。
【0007】データ読出装置1と車両11との接続時に
おいて、データ読出装置1から車両11に向けて送出さ
れ、データの出力開始などを指示する制御信号は、次の
ようにして出力される。すなわち、端子6および抵抗R
1を経た電流を端子5に与えることによって、「H」レ
ベルの制御信号が出力され、端子6および抵抗R1を経
た電流を制御手段2方向に引込むことによって、「L」
レベルの制御信号が出力される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記データ読出装置1
と車両11との接続時において、操作者によって誤って
接続されたとき、たとえばデータ読出装置1のデータ通
信用端子5と車両11の電源電圧用端子15とが接続さ
れたときに、データ読出装置1がデータの読出動作を開
始して、当該データ読出装置1から車両11に向けて制
御信号が送出されると、前述した「L」レベルの信号の
送出時には、抵抗R1を経ないで電流を引込むため、過
電流が流れて入出力回路であるバッファ4が破壊するお
それがある。
【0009】このため、たとえば図7に示されるよう
に、前記バッファ4を構成する抵抗R2およびトランジ
スタTR1として、過電流に耐えうる大型部品が必要と
なる。したがって、部品コストが高くなる。また、発熱
量が増大し、熱による部品の変形や、トランジスタなど
の特性が劣化するという不都合が生じる。
【0010】また、たとえば図8に示されるように、通
信ライン上に過電流検知回路8を設け、前記バッファ4
を構成する抵抗R3に過電流が流れたことを検知したと
きに、同様にバッファ4を構成するトランジスタTR2
を遮断することも可能である。しかしながら、過電流検
知回路8は、過電流に耐えうるものでなくてはならず、
上述したのと同様に部品コストが高くなる。また、発熱
量が増大するという不都合が生じる。
【0011】また、特開平6−232712号公報に
は、負荷制御装置のセンサに対する電源供給ラインにシ
ョートが発生した場合であっても、当該負荷制御装置の
機能が失われる事態を防止する例が示されているけれど
も、このような装置であっても、センサとの接続ミスに
よって負荷制御装置のデータ通信用端子とセンサの電源
電圧用端子とが接続されたときには、上述したのと同様
に過電流によって入出力回路が破壊するおそれがある。
【0012】本発明の目的は、制御装置と確実に接続さ
れたときにのみデータを読出し、制御装置との異常接続
時の過電流による入出力回路の破壊を防止することがで
きるデータ読出装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、接続ラインを
介して接続されて、予め定める制御を行う制御装置から
データを読出すデータ読出装置において、前記制御装置
との接続状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検
出結果に基づいて、前記制御装置からのデータの読出し
の開始/中止動作を制御する制御手段とを含むことを特
徴とするデータ読出装置である。 また本発明の前記接続ラインは、電源電圧供給用の電源
ラインと、データ通信用の通信ラインと、グランド用の
グランドラインとを有し、前記検出手段は、前記電源ラ
インからの電源電圧によって通信ラインを所定の電位に
保持するプルアップ抵抗と、前記プルアップ抵抗への電
源電圧を供給/遮断する切換手段と、前記通信ラインの
電位レベルを判定するレベル判定手段とを含み、前記プ
ルアップ抵抗への電源電圧を遮断したときの通信ライン
の電位レベルと、前記プルアップ抵抗に電源電圧を供給
したときの通信ラインの電位レベルとによって前記制御
装置との接続状態を検出することを特徴とする。 また本発明は、前記検出手段の検出結果を出力する出力
手段を含むことを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、予め定める制御を行う制御装
置と接続ラインを介して接続されるデータ読出装置で
は、前記制御装置との接続状態の検出結果に基づいて、
前記制御装置からのデータの読出しの開始/中止動作が
制御される。したがって、制御装置とデータ読出装置と
が正しく接続されたときにのみデータを読出すことがで
きる。
【0015】また本発明に従えば、前記接続ラインは、
電源電圧供給用の電源ラインと、データ通信用の通信ラ
インと、グランド用のグランドラインとを有し、前記検
出手段は、電源ラインからの電源電圧によって通信ライ
ンを所定の電位に保持するプルアップ抵抗と、前記プル
アップ抵抗への電源電圧を供給/遮断する切換手段と、
前記通信ラインの電位レベルを判定するレベル判定手段
とを含んで構成される。プルアップ抵抗への電源電圧を
遮断したときの通信ラインの電位レベルが「H」レベ
ル、すなわち電源電圧の電位と、「0」レベルとの間の
中間レベルであり、プルアップ抵抗に電源電圧を供給し
たときの通信ラインの電位レベルが「H」レベルである
ときに、制御装置とデータ読出装置とが正しく接続され
ていると判断される。すなわち、制御装置のデータ通信
用の端子と、データ読出装置のデータ通信用の端子とが
接続されていると判断され、このような場合にのみデー
タを読出すことができる。
【0016】したがって、たとえば制御装置の電源電圧
用の端子と、データ読出装置のデータ通信用の端子とが
接続されたときには、制御装置からデータは読出され
ず、データ読出装置の入出力回路に過電流が流れること
はない。このため、データ読出装置を過電流に耐えうる
大型部品で構成する必要がなくなり、また過電流を検知
する検知手段も必要でなくなり、製造コストが低減す
る。さらに、発熱量の増大がなくなる。
【0017】また本発明に従えば、前記検出手段による
検出結果を出力することができる。たとえば、前記プル
アップ抵抗への電源電圧を遮断したときの通信ラインの
電位レベルが前記中間レベルでなく、「H」レベルであ
るときには、データ読出装置のデータ通信用の端子と、
制御装置の電源電圧用の端子とが接続されていると判断
される。また、プルアップ抵抗への電源電圧を遮断した
ときの電位レベルが前記中間レベルでなく、かつ「H」
レベルでない、すなわち「0」レベルであり、さらに電
源電圧を供給したときの電位レベルが「H」レベルであ
るときには、データ読出装置のデータ通信用の端子は制
御装置のいずれの端子とも接続されていないと判断され
る。また、電源電圧を遮断したときの電位レベルが前記
中間レベルでなく、かつ「H」レベルでない、すなわち
「0」レベルであり、さらに供給したときの電位レベル
が「H」レベルでないときには、データ読出装置のデー
タ通信用の端子と、制御装置のグランド用の端子とが接
続されていると判断される。さらに、電源電圧を遮断し
たときの電位レベルが前記中間レベルであり、かつ供給
したときの電位レベルが「H」レベルでないときには、
データ読出装置の入出力回路が破壊していると判断され
る。検出結果は、たとえば画像として出力される。また
たとえば音響的に出力される。
【0018】したがって、データ読出装置と制御装置と
を誤って接続したときであっても、操作者は、どのよう
に誤って接続されているかを知ることができて、直ちに
正しく接続し直すことができるので、データ読出装置の
操作性が著しく向上する。
【0019】
【実施例】図1は、車両35と、当該車両35に接続し
て用いられる本発明の一実施例であるデータ読出装置2
1との電気的構成を示すブロック図である。車両35
は、ECUでそれぞれ実現されるマスタ端末装置36お
よびスレーブ端末装置37を有し、当該端末装置36,
37は、エンジン制御、ミッション制御およびブレーキ
制御などの予め定める制御をそれぞれ行う。端末装置3
6,37は1本の通信ライン47で接続され、いわゆる
マスタ・スレーブ方式のデータ通信を行う。すなわち、
複数のECUの中から選ばれるマスタ端末装置36は、
当該マスタ端末装置36以外のECU、すなわちスレー
ブ端末装置37に対してデータ送信要求信号を送出す
る。前記データ送信要求信号を受信したスレーブ端末装
置37は、予め定められるデータ送信の順序を決定する
優先順位に従って、前記データ送信要求信号に対する応
答信号を順番に送出する。
【0020】このような車両35には、当該車両35の
故障時において、故障発生時に端末装置36,37が行
っていた制御を知るために、たとえばダイアグテスタな
どと称されるデータ読出装置21が接続され、当該車両
35は、データ読出装置21を接続するための端子38
〜40を有する。通信ライン47によってデータ通信用
端子38と端末装置36,37とが接続され、電源ライ
ン48によって電源電圧用端子39と車両35が備える
電源回路とが接続され、グランドライン49によってグ
ランド用端子40は接地される。また、端末装置36,
37とデータ通信用端子38との間には、一方端子が電
源ライン48に接続されて当該端子に電位Bの電源電圧
が与えられる抵抗R9が接続される。
【0021】データ読出装置21は、車両35の端末装
置36,37からデータを読出すデータ読出動作、すな
わちデータの読出しの開始動作およびデータの読出しの
中止動作を制御する制御手段22を含んで構成され、ま
た端子29〜31を有する。通信ライン32によってデ
ータ通信用端子29と制御手段22とが接続され、電源
ライン33によって電源電圧用端子30と制御手段22
とが接続され、グランドライン34によってグランド用
端子31は接地される。前記データ通信用端子29は、
バッファ23,24を介して制御手段22に接続され
る。車両35の故障時には、当該車両35の端子38〜
40に、データ読出装置21の端子29〜31がそれぞ
れ接続される。すなわち、端子29と端子38とが、端
子30と端子39とが、端子31と端子40とがそれぞ
れ接続される。
【0022】また、データ読出装置21のデータ通信用
端子29と制御手段22とを結ぶ通信ライン32には、
プルアップ抵抗R4とトランジスタTR3とが接続され
る。抵抗R4の一方端子は通信ライン32に接続され、
他方端子はトランジスタTR3のコレクタ端子に接続さ
れる。トランジスタTR3のエミッタ端子は、電源ライ
ン33に接続され、当該端子には電位Bの電源電圧が与
えられる。また、トランジスタTR3のベース端子は、
直列に接続された抵抗R5およびバッファ25を介して
制御手段22に接続される。トランジスタTR3のベー
ス端子と抵抗R5との間には、一方端子が電源ライン3
3に接続されて当該端子に電位Bの電源電圧が与えられ
る抵抗R6が接続される。
【0023】前記プルアップ抵抗R4は、データ読出装
置21と車両35との接続時における車両35からの電
位Bの電源電圧によって、前記通信ライン32を所定の
電位に保持し、その抵抗値r4は、たとえば510Ωに
選ばれる。また、前記トランジスタTR3は、抵抗R4
への電位Bの電源電圧を供給/遮断する切換手段であ
る。
【0024】また、前記通信ライン32には、当該通信
ライン32の電位レべルを判定するレベル判定手段26
が接続され、判定結果が制御手段22に与えられる。制
御手段22には、表示手段27および操作手段28が接
続される。出力手段である表示手段27は、たとえば液
晶表示装置で実現され、前記レベル判定手段26による
判定結果に基づいて判断された車両35との接続状態を
表示することができる。また、操作手段28は、たとえ
ば操作者によって押下されるボタンを有し、操作者によ
って車両35の端末装置36,37からのデータの出力
開始などが指示される。
【0025】なお、前記レベル判定手段26による判定
結果を前記表示手段27以外の出力手段から出力しても
よく、たとえば複数の接続状態にそれぞれ対応した異な
る色、形状または位置などで設けられる警告灯を利用し
て出力してもよい。また、たとえば複数の接続状態にそ
れぞれ対応した異なる音色などの音響として出力しても
よい。
【0026】さらに、データ通信用端子29とバッファ
23,24、レベル判定手段26および抵抗R4との間
には、一方端子がグランドライン34と接続された抵抗
R7が接続される。
【0027】前記トランジスタTR3のベース端子が所
定の電位になるまで(トランジスタTR3 オフ状態)
は、コレクタ端子からの出力が「L」レベルであり、し
たがってプルアップ抵抗R4には電位Bの電源電圧が供
給されず、遮断状態となる。トランジスタTR3のベー
ス端子が所定の電位になる(トランジスタTR3 オン
状態)と、コレクタ端子からの出力が「H」レベルとな
り、プルアップ抵抗R4に電位Bの電源電圧が供給され
る。
【0028】前記レベル判定手段26は、トランジスタ
TR3をオン/オフ状態としたときの通信ライン32の
電位レベルを判定し、制御手段22は、レベル判定手段
26の判定結果に基づいて車両35との接続状態を判断
する。プルアップ抵抗R4、トランジスタTR3および
レベル判定手段26を含んで車両35との接続状態を検
出する検出手段が構成される。
【0029】なお、「L」および「H」レベルの信号の
電位B1,B2は、抵抗R7の抵抗値をr7とし、抵抗
R9の抵抗値をr9とすると、B1=B×{r7/(r
7+r9)}、B2=B×{r7/(r4/r9)+r
7}≒Bで求められる。ここで、前記抵抗値r7,r9
は、たとえば100kΩに選ばれる。またBは、電源電
圧の電位である。
【0030】図2は、車両35のマスタ端末装置36を
示すブロック図である。なお、スレーブ端末装置37も
同様にして構成される。マスタ端末装置36は、演算処
理回路41、入力および出力インタフェイス回路42,
43、信号出力および信号入力回路44,45を備え
る。マスタ端末装置36には、車両35が有するバッテ
リ46から電位Bの電源電圧が供給されている。電源電
圧は逆流防止用のダイオードDI1および抵抗R16を
介して通信ライン47に与えられており、信号出力回路
44からの出力信号および信号入力回路45への入力信
号が「L」レベルとされる。
【0031】たとえばマスタ端末装置36が車両に設け
られるエンジン制御装置として用いられる場合、ニュー
トラルスイッチ、スタートスイッチ、吸気圧検出器およ
びクランク角検出器などからの出力信号が入力インタフ
ェイス回路42で波形整形またはA/D(アナログ/デ
ジタル)変換されてマイクロコンピュータなどで実現さ
れる演算処理回路41に入力される。演算処理回路41
は、入力インタフェイス回路42に入力された信号に基
づいて、マスタ端末装置36に接続される内燃機関など
を制御する制御信号を、出力インタフェイス回路43を
介して出力するとともに、スレーブ端末装置37に与え
るデータを、信号出力回路44を介して出力する。
【0032】信号出力回路44は、抵抗R10とトラン
ジスタTR4のベース端子とが接続され、トランジスタ
TR4のコネクタ端子と抵抗R12とが接続され、前記
抵抗R10とトランジスタTR4のベース端子との間
に、一方端子が接地された抵抗R11が接続されて構成
される。演算処理回路41からの信号は、前記抵抗R1
0,R11でレベル調整されてトランジスタTR4のベ
ース端子に入力される。トランジスタTR4のベース端
子が所定の電位になるまでは信号出力回路44からの出
力信号は「H」レベルであり、トランジスタTR4のベ
ース端子が所定の電位になると、前記出力信号は「L」
レベルになる。
【0033】一方、スレーブ端末装置37からのデータ
は、信号入力回路45を介して演算処理回路41に入力
される。信号入力回路45は、抵抗R14とトランジス
タTR5のベース端子とが接続され、前記抵抗R14と
トランジスタTR5のベース端子との間に、一方端子が
接地された抵抗R13が接続され、トランジスタTR5
のコネクタ端子と演算処理回路41との間に、一方端子
に電位Bの電源電圧が与えられた抵抗R15が接続され
て構成される。スレーブ端末装置37からの信号は、抵
抗R14,R13でレベル調整されてトランジスタTR
5のベース端子に入力される。トランジスタTR5のベ
ース端子が所定の電位になるまでは、信号入力回路45
からの出力信号は「H」レベルであり、所定の電位にな
ると前記出力信号は「L」レベルになる。
【0034】図3は、データ読出装置21の読出動作を
示すフローチャートである。ステップa1では、トラン
ジスタTR3がオフとなり、プルアップ抵抗R4への電
源電圧が遮断される。ステップa2では、レベル判定手
段26の判定結果が、「H」レベル、すなわち電源電圧
の電位Bと、「0」レベルとの間の中間レベルであるか
否かが判断される。中間レベルである場合にはステップ
a3に移り、中間レベルでない場合には読出動作を終了
する。
【0035】ステップa3では、トランジスタTR3が
オンとなり、プルアップ抵抗R4に電源電圧が供給され
る。ステップa4ではレベル判定手段26の判定結果が
「H」レベル、すなわち電位Bであるか否かが判断され
る。「H」レベルである場合にはステップa5に移り、
「H」レベルでない場合には読出動作を終了する。ステ
ップa5では、車両35の端末装置36,37からデー
タが読出される。所望のデータの読出しが終了すると、
読出動作を終了する。
【0036】図4は、前記データ読出装置21の他の読
出動作、すなわち車両35との接続状態を表示する場合
の動作を示すフローチャートである。このフローチャー
トは、前記ステップa1〜a5に、ステップa6〜a1
2を追加したものである。また図5は、各接続状態にお
いてレベル判定手段26が検出する電位レベルを示す波
形図である。
【0037】前述したステップa2で、レベル判定手段
26の判定結果が中間レベルでないと判断されると、ス
テップa6に移り、レベル判定手段26の判定結果が
「H」レベルであるか否かが判断される。「H」レベル
の場合にはステップa7に移り、データ読出装置21の
データ通信用端子29に車両35の電源電圧用端子39
が接続されていることを表す、たとえば「+Bショー
ト」が表示される。このような表示が行われる場合に
は、レベル判定手段26で検出される電位レベルは、図
5(2)に示されるようになる。ステップa7で所定の
表示が行われると、読出動作を終了する。
【0038】また、前記ステップa6で「H」レベルで
ないと判断された場合、すなわち信号レベルが「0」で
ある場合には、ステップa8に移り、トランジスタTR
3がオンとなってプルアップ抵抗R4に電源電圧が供給
される。ステップa9では、レベル判定手段26の判定
結果が「H」レベルであるか否かが判断され、「H」レ
ベルである場合にはステップa10に移り、データ読出
装置21のデータ通信用端子29は車両35のどの端子
38〜40とも接続されていないことを表す、たとえば
「OPEN」が表示される。この場合、検出される電位
レベルは、図5(4)に示されるようになる。ステップ
a10で所定の表示が行われると、読出動作を終了す
る。
【0039】また、前記ステップa9で「H」レベルで
ないと判断されるとステップa11に移り、データ読出
装置21のデータ通信用端子29と車両35のグランド
用端子40とが接続されていることを表す、たとえば
「GNDショート」が表示される。この場合、検出され
る電位レベルは、図5(3)に示されるようになる。ス
テップa11で所定の表示が行われると、読出動作を終
了する。
【0040】前述したステップa4で、レベル判定手段
26の判定結果が「H」でないと判断されるとステップ
a12に移り、入出力回路であるバッファ23,24が
破壊していることを表す「入出力回路エラー」が表示さ
れる。ステップa12で所定の表示が行われると、読出
動作を終了する。
【0041】なお、ステップa4で「H」レベルである
と判断された場合、すなわち正しく接続された場合にレ
ベル判定手段26で検出される電位レベルは、図5
(1)に示されるようになる。ここで、中間レベルは
「L」レベルとなる。
【0042】以上のように本実施例によれば、データ読
出装置21は、データ通信用端子29と車両35のデー
タ通信用端子38とが接続されているときにのみデータ
の読出動作を行うので、異常接続時における過電流によ
る入出力回路の破壊は生じない。したがって、過電流対
策として設けられる高耐圧で大型な回路および過電流検
知のための回路が不要となり、製造コストが低減すると
ともに、データ読出装置21の小型化を図ることができ
る。また、発熱量が少なくなり、熱による部品の変形
や、電気特性の劣化がなくなる。
【0043】また、データ読出装置21は、車両35と
の接続状態を表示手段27に表示して操作者に知らせる
ことができる。操作者は、表示手段27の表示を確認し
て接続状態が異常であるときには接続し直し、正常であ
ることを確認した後、たとえば操作手段28からデータ
の出力開始を指示する。したがって、データ読出装置2
1の操作性が著しく向上する。
【0044】なお、本実施例ではデータ読出装置の例と
して、車両35に接続して用いられ、当該車両35の端
末装置36,37からデータを読出すデータ読出装置2
1について説明したけれども、予め定める制御を行う制
御装置と接続され、当該制御装置との間でデータ授受を
行うデータ通信装置に適用することもでき、同様の効果
が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、制御装置
との接続状態に基づいてデータの読出しの開始/中止動
作が行われ、正しく接続されたときにのみデータを読出
すことができる。すなわち、プルアップ抵抗への電源電
圧を遮断したときの通信ラインの電位レベルが中間レベ
ルであり、供給したときの電位レベルが「H」レベルで
あるときに、正しく接続されていると判断し、データを
読出すことができる。
【0046】したがって、誤って接続された場合に、デ
ータ読出装置の入出力回路に過電流が流れることがなく
なり、当該過電流に耐え得る大型で高価な部品や過電流
検知回路が不要となり、製造コストが低減する。また、
発熱量が少なくなり、熱による部品の変形やトランジス
タなどの特性の劣化がなくなる。
【0047】また、接続状態の検出結果が出力されるの
で、誤って接続されたときにおいて、操作者は直ちに正
しく接続し直すことができ、データ読出装置の操作性が
著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両35と、本発明の一実施例であるデータ読
出装置21との電気的構成を示すブロック図である。
【図2】車両35のマスタ端末装置36を示すブロック
図である。
【図3】データ読出装置21の読出動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】データ読出装置21の他の読出動作を示すフロ
ーチャートである。
【図5】レベル判定手段26によって検出される電位レ
ベルを示す波形図である。
【図6】車両11と従来のデータ読出装置1との電気的
構成を示すブロック図である。
【図7】従来のデータ読出装置1を示すブロック図であ
る。
【図8】従来のデータ読出装置1を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
21 データ読出装置 22 制御手段 26 レベル判定手段 27 表示手段 28 操作手段 29,38 データ通信用端子 30,39 電源電圧用端子 31,40 グランド用端子 32,47 通信ライン 33,48 電源ライン 34,49 グランドライン 35 車両 36 マスタ端末装置 37 スレーブ端末装置 R4 プルアップ抵抗 TR3 トランジスタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続ラインを介して接続されて、予め定
    める制御を行う制御装置からデータを読出すデータ読出
    装置において、 前記制御装置との接続状態を検出する検出手段と、 前記検出手段の検出結果に基づいて、前記制御装置から
    のデータの読出しの開始/中止動作を制御する制御手段
    とを含むことを特徴とするデータ読出装置。
  2. 【請求項2】 前記接続ラインは、電源電圧供給用の電
    源ラインと、データ通信用の通信ラインと、グランド用
    のグランドラインとを有し、 前記検出手段は、 前記電源ラインからの電源電圧によって通信ラインを所
    定の電位に保持するプルアップ抵抗と、 前記プルアップ抵抗への電源電圧を供給/遮断する切換
    手段と、 前記通信ラインの電位レベルを判定するレベル判定手段
    とを含み、 前記プルアップ抵抗への電源電圧を遮断したときの通信
    ラインの電位レベルと、前記プルアップ抵抗に電源電圧
    を供給したときの通信ラインの電位レベルとによって前
    記制御装置との接続状態を検出することを特徴とする請
    求項1記載のデータ読出装置。
  3. 【請求項3】 前記検出手段の検出結果を出力する出力
    手段を含むことを特徴とする請求項1記載のデータ読出
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101068198B1 (ko) * 2009-02-27 2011-09-28 이강호 마스터 슬레이브 통신 시스템
US11364861B2 (en) * 2016-09-09 2022-06-21 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle data readout device, and vehicle data readout method

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