JPH10297076A - ネット状生地への印刷物の形成方法 - Google Patents
ネット状生地への印刷物の形成方法Info
- Publication number
- JPH10297076A JPH10297076A JP9117486A JP11748697A JPH10297076A JP H10297076 A JPH10297076 A JP H10297076A JP 9117486 A JP9117486 A JP 9117486A JP 11748697 A JP11748697 A JP 11748697A JP H10297076 A JPH10297076 A JP H10297076A
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- Japan
- Prior art keywords
- net
- ink layer
- cloth
- ink
- printing
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は印刷用インクを載せにくいネット状
生地に、容易かつ確実に印刷物を形成できるようにした
ネット状生地への印刷物の形成方法に関する。 【解決手段】 離型紙の表面にインキ層を形成し、この
インキ層のインキが乾燥する前に、ネット状生地を前記
離型紙に押圧して、インキ層をネット状生地の糸又はま
す目に絡ませ、この状態でネット状生地に転写されたイ
ンキ層を乾燥させることを特徴とする。
生地に、容易かつ確実に印刷物を形成できるようにした
ネット状生地への印刷物の形成方法に関する。 【解決手段】 離型紙の表面にインキ層を形成し、この
インキ層のインキが乾燥する前に、ネット状生地を前記
離型紙に押圧して、インキ層をネット状生地の糸又はま
す目に絡ませ、この状態でネット状生地に転写されたイ
ンキ層を乾燥させることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネット状生地への印刷
物の形成方法に関し、さらに詳しくは印刷用インクを載
せにくいネット状生地に、容易かつ確実に印刷物を形成
できるようにしたネット状生地への印刷物の形成方法に
関する。
物の形成方法に関し、さらに詳しくは印刷用インクを載
せにくいネット状生地に、容易かつ確実に印刷物を形成
できるようにしたネット状生地への印刷物の形成方法に
関する。
【0002】最近、道路工事現場や建設現場等で使用さ
れる「安全」、「あぶない」、「工事中」、「入っては
いけません」等の文字あるいは図形等を表示したシート
状標識、さらにはイベント会場やスポーツ競技施設等で
宣伝用、案内用、さらには応援用として旗や幕やシート
状標識等が広範囲で使用されている。
れる「安全」、「あぶない」、「工事中」、「入っては
いけません」等の文字あるいは図形等を表示したシート
状標識、さらにはイベント会場やスポーツ競技施設等で
宣伝用、案内用、さらには応援用として旗や幕やシート
状標識等が広範囲で使用されている。
【0003】以下これらのものを総称して「シート状標
識類」と称することにするが、一般的に、このシート状
標識類はネット製即ちネット状生地を使用することが多
い。これは、シート状標識類が風に煽られて倒れたり、
印刷を施した生地面が大きく撓んで生地が破損したりす
ることがないよう、風を透過させて逃がすことができる
ネット状生地を使用している。
識類」と称することにするが、一般的に、このシート状
標識類はネット製即ちネット状生地を使用することが多
い。これは、シート状標識類が風に煽られて倒れたり、
印刷を施した生地面が大きく撓んで生地が破損したりす
ることがないよう、風を透過させて逃がすことができる
ネット状生地を使用している。
【0004】ここでネット状生地とは、テトロン糸に塩
ビをコーティングした糸を直交状に交差させたような構
成の生地(一般に、「ターポリン」と称される)が代表
的であり、ひとつのます目の大きさは約1〜8mm程度
のものが多い。
ビをコーティングした糸を直交状に交差させたような構
成の生地(一般に、「ターポリン」と称される)が代表
的であり、ひとつのます目の大きさは約1〜8mm程度
のものが多い。
【0005】
【従来の技術】このようなシート状標識類に使用される
ネット状生地は、その表面に印刷インクを直接印刷しよ
うとすると、ネット状生地の各ます目は通常の織物生地
等と比較して目が粗いため、印刷インクがこの粗います
目を透過して落下するので印刷物を形成できない。
ネット状生地は、その表面に印刷インクを直接印刷しよ
うとすると、ネット状生地の各ます目は通常の織物生地
等と比較して目が粗いため、印刷インクがこの粗います
目を透過して落下するので印刷物を形成できない。
【0006】そこで考えられることは、ネット状生地へ
の印刷物の形成方法として、予めシリコン加工等が施さ
れている離型紙の片面に、目的とする印刷面部分を事前
形成しておき、この印刷面部分にネットを重ね合わせ、
その重ね合わせ物のネット面側から印刷面部分と対にな
ってネット状生地を挟み込むように二次的印刷を新たに
施し、この二次的印刷にて離型紙から転写した印刷面部
分をネット状生地面に絡ませて止める方法がある。
の印刷物の形成方法として、予めシリコン加工等が施さ
れている離型紙の片面に、目的とする印刷面部分を事前
形成しておき、この印刷面部分にネットを重ね合わせ、
その重ね合わせ物のネット面側から印刷面部分と対にな
ってネット状生地を挟み込むように二次的印刷を新たに
施し、この二次的印刷にて離型紙から転写した印刷面部
分をネット状生地面に絡ませて止める方法がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなネット状生
地への印刷物の形成方法は、二次的印刷を必要とするこ
とから、どうしても印刷機械により印刷可能な範囲内で
しか印刷物を形成できないという物理的制限があり、印
刷物の形成のためのコストがアップするのみならず、印
刷工程も複雑となる等の問題点があった。
地への印刷物の形成方法は、二次的印刷を必要とするこ
とから、どうしても印刷機械により印刷可能な範囲内で
しか印刷物を形成できないという物理的制限があり、印
刷物の形成のためのコストがアップするのみならず、印
刷工程も複雑となる等の問題点があった。
【0008】本発明は、ネット状の生地に対しても、安
価でかつ確実に印刷インクを載せることができ、さらに
は二次的印刷を必要としないから印刷機械の使用による
制限もないため印刷物の大きさは無制限となり、これら
によりネット状生地に印刷物を確実に形成することがで
きる方法を提供して、上記の問題点を解消せんとするも
のである。
価でかつ確実に印刷インクを載せることができ、さらに
は二次的印刷を必要としないから印刷機械の使用による
制限もないため印刷物の大きさは無制限となり、これら
によりネット状生地に印刷物を確実に形成することがで
きる方法を提供して、上記の問題点を解消せんとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を解決する
ための手段として、まず請求項1記載のものは離型紙の
表面にインキ層を形成し、このインキ層のインキが乾燥
する前に、ネット状生地を前記離型紙に押圧して、イン
キ層をネット状生地の糸又はます目に絡ませ、この状態
でネット状生地に転写されたインキ層を乾燥させること
を特徴とする。
ための手段として、まず請求項1記載のものは離型紙の
表面にインキ層を形成し、このインキ層のインキが乾燥
する前に、ネット状生地を前記離型紙に押圧して、イン
キ層をネット状生地の糸又はます目に絡ませ、この状態
でネット状生地に転写されたインキ層を乾燥させること
を特徴とする。
【0010】また請求項2記載のものは、インキ層の厚
さ寸法を、ネット状生地の厚さ寸法の半分以上になるよ
うにした請求項1記載のネット状生地への印刷物の形成
方法である。
さ寸法を、ネット状生地の厚さ寸法の半分以上になるよ
うにした請求項1記載のネット状生地への印刷物の形成
方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明によれば、ネット状生地を
離型紙に押圧させる際、インキ層を未乾燥状態としてい
るので、離型紙に形成されているインキ層が簡単にネッ
ト状生地の糸又はます目に絡みついて強固に付着し、こ
の状態で絡みついたインキ層を乾燥させるので、インキ
層のネット状生地に対する接着は万全なものとなる。
離型紙に押圧させる際、インキ層を未乾燥状態としてい
るので、離型紙に形成されているインキ層が簡単にネッ
ト状生地の糸又はます目に絡みついて強固に付着し、こ
の状態で絡みついたインキ層を乾燥させるので、インキ
層のネット状生地に対する接着は万全なものとなる。
【0012】またインキ層を接着させるだけで、従来の
ような二次的印刷を施すことがないため、二次的印刷の
ための印刷機械の使用が不要となり、したがってネット
状生地の大きさに制限を受けず、自由な大きさの製品が
作成可能となる。
ような二次的印刷を施すことがないため、二次的印刷の
ための印刷機械の使用が不要となり、したがってネット
状生地の大きさに制限を受けず、自由な大きさの製品が
作成可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0014】本発明方法は、表面がシリコン加工等を施
された、通常「セパ」と称せられる離型紙1の表面に好
みの文字又は図形等をインキ層2により形成している。
された、通常「セパ」と称せられる離型紙1の表面に好
みの文字又は図形等をインキ層2により形成している。
【0015】このインキ層2の素材としては、ビニール
系、プラスチック系、ラバー系、ナイロン系等の油性・
水性インキ、さらには紙用インキ、合成紙用インキ、ポ
リプロピレン用インキ等の中から適宜のものが選択され
る。
系、プラスチック系、ラバー系、ナイロン系等の油性・
水性インキ、さらには紙用インキ、合成紙用インキ、ポ
リプロピレン用インキ等の中から適宜のものが選択され
る。
【0016】上述の素材から選ばれた1種又は2種以上
の素材を使用して、インキ層2が好みの色彩で形成され
る。このインキ層2の厚さ寸法L1は、20〜200ミ
クロン程度が好適であり、具体的にはネット状生地3の
厚さ寸法L2の半分以上であることが好ましい。
の素材を使用して、インキ層2が好みの色彩で形成され
る。このインキ層2の厚さ寸法L1は、20〜200ミ
クロン程度が好適であり、具体的にはネット状生地3の
厚さ寸法L2の半分以上であることが好ましい。
【0017】発明者の実験によれば、インキ層2の厚さ
寸法L1を、上述のように形成しておくと、インキ層2
が乾燥した後インキ層2とネット状生地3との絡み付き
が良好な状態となることが判明した。
寸法L1を、上述のように形成しておくと、インキ層2
が乾燥した後インキ層2とネット状生地3との絡み付き
が良好な状態となることが判明した。
【0018】離型紙1へのインキ層2の形成手段として
は、通常シルクスクリーン印刷の方法で行われる。この
シルクスクリーン印刷1回で得られるインキ層2の厚さ
寸法が薄い場合には、数回に分けて重ね印刷することも
可能であり、数色の色を使い分ける際にも同様の印刷手
段が使われる。
は、通常シルクスクリーン印刷の方法で行われる。この
シルクスクリーン印刷1回で得られるインキ層2の厚さ
寸法が薄い場合には、数回に分けて重ね印刷することも
可能であり、数色の色を使い分ける際にも同様の印刷手
段が使われる。
【0019】上述のようにして準備されたインキ層2が
未乾燥の状態、また数回に重ね印刷した際には最後に形
成されたインキ層2が未乾燥の状態でネット状生地3を
離型紙1に押圧して、ネット状生地3にインキ層2を転
写させて、ネット状生地3の糸4又はます目5にインキ
層2を絡ませる。
未乾燥の状態、また数回に重ね印刷した際には最後に形
成されたインキ層2が未乾燥の状態でネット状生地3を
離型紙1に押圧して、ネット状生地3にインキ層2を転
写させて、ネット状生地3の糸4又はます目5にインキ
層2を絡ませる。
【0020】この後、前記離型紙1をはがし、インキ層
2を完全乾燥させることにより目的の印刷物がネット状
生地3に形成できる。図中の符号6は、ネット状生地3
の保護を図る保護用縁である。
2を完全乾燥させることにより目的の印刷物がネット状
生地3に形成できる。図中の符号6は、ネット状生地3
の保護を図る保護用縁である。
【0021】
【発明の効果】よって本発明方法によれば、従来の形成
方法のように、生地の背面側から二次的印刷を必要とし
ないので、製造コストが低減されると共に印刷工程も単
純となり、さらには二次的印刷のための印刷機械の使用
もなくなるので、得られる印刷物の大きさに制限を受け
ないという優れた効果がある。
方法のように、生地の背面側から二次的印刷を必要とし
ないので、製造コストが低減されると共に印刷工程も単
純となり、さらには二次的印刷のための印刷機械の使用
もなくなるので、得られる印刷物の大きさに制限を受け
ないという優れた効果がある。
【0022】また従来の二次的印刷を施す方法と比較し
て、従来の方法は二次的印刷に際してネット状生地がゆ
がんで印刷ミスが出やすかったり、さらにはネット状生
地の縁を保護用縁で囲んだ場合には、保護用縁部分が厚
くなるため縁の直近まできれいに印刷物を形成すること
ができなかったが、本発明の方法ではこのような弊害も
全く発生しないという特徴がある。
て、従来の方法は二次的印刷に際してネット状生地がゆ
がんで印刷ミスが出やすかったり、さらにはネット状生
地の縁を保護用縁で囲んだ場合には、保護用縁部分が厚
くなるため縁の直近まできれいに印刷物を形成すること
ができなかったが、本発明の方法ではこのような弊害も
全く発生しないという特徴がある。
【図1】本発明方法の工程説明図である。
【図2】印刷物を完成させた状態のネット状生地の正面
図である。
図である。
【図3】インキ層とネット状生地との関係を示す側面図
である。
である。
【図4】ネット状生地にインキ層が絡んだ状態を示す拡
大斜視図である。
大斜視図である。
1 離型紙 2 インキ層 3 ネット状生地 4 ネット状生地の糸 5 ネット状生地のます目 6 ネット状生地の保護用縁 L1 インキ層の厚さ寸法 L2 ネット状生地の厚さ寸法
Claims (2)
- 【請求項1】 離型紙の表面にインキ層を形成し、この
インキ層のインキが乾燥する前に、ネット状生地を前記
離型紙に押圧して、インキ層をネット状生地の糸又はま
す目に絡ませ、この状態でネット状生地に転写されたイ
ンキ層を乾燥させることを特徴とするネット状生地への
印刷物の形成方法。 - 【請求項2】 インキ層の厚さ寸法を、ネット状生地の
厚さ寸法の半分以上になるようにした請求項1記載のネ
ット状生地への印刷物の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9117486A JPH10297076A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | ネット状生地への印刷物の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9117486A JPH10297076A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | ネット状生地への印刷物の形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10297076A true JPH10297076A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14712913
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9117486A Pending JPH10297076A (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | ネット状生地への印刷物の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10297076A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102582304A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-18 | 杭州鹰自达塑业有限公司 | 采用印刷工艺在离型纸上形成发泡产品的方法 |
JP2015047559A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-03-16 | セノー株式会社 | 印刷方法 |
-
1997
- 1997-04-22 JP JP9117486A patent/JPH10297076A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102582304A (zh) * | 2012-03-01 | 2012-07-18 | 杭州鹰自达塑业有限公司 | 采用印刷工艺在离型纸上形成发泡产品的方法 |
JP2015047559A (ja) * | 2013-09-02 | 2015-03-16 | セノー株式会社 | 印刷方法 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010116 |