JPH10296981A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH10296981A
JPH10296981A JP11158197A JP11158197A JPH10296981A JP H10296981 A JPH10296981 A JP H10296981A JP 11158197 A JP11158197 A JP 11158197A JP 11158197 A JP11158197 A JP 11158197A JP H10296981 A JPH10296981 A JP H10296981A
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Yoshihiro Hagiwara
良広 萩原
Junichi Suetsugu
淳一 末次
Kazuo Shima
和男 島
Tadashi Mizoguchi
忠志 溝口
Hitoshi Minemoto
仁史 峯本
Hitoshi Takemoto
人司 竹本
Toru Yakushiji
徹 薬師寺
Tomoya Saeki
智也 佐伯
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/015Ink jet characterised by the jet generation process
    • B41J2/04Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand
    • B41J2/06Ink jet characterised by the jet generation process generating single droplets or particles on demand by electric or magnetic field
    • B41J2002/061Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電圧で駆動可能で、記録ギャップへの依存
度が低く、低コストで記録品質が安定した記録装置を提
供する。 【解決手段】 帯電したトナー12を含むインク11が
満たされるとともにインク11の吐出の起点となる突出
した吐出点24を有する吐出孔23が複数個形成された
インク室22と、インク室22の内部かつ複数の吐出孔
23の周囲に設けられこれらの吐出孔23の共通電極と
なる制御電極26と、インク室22の外部かつ吐出孔2
3各々の付近に個別に設けられた複数の吐出電極27
と、吐出点24から所定距離離間した位置に吐出点24
の配列方向に平行に配置された対向電極29とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナーを記録媒体
に付着させることにより記録を行なう記録装置に係り、
特に、静電式インクジェット記録方式を採用した記録装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近関心を集めている記録方式に、ノン
インパクト記録法がある。この記録法は、記録時におけ
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという利
点がある。中でも、簡単な機構で記録媒体上に直接かつ
高速で記録することができ、しかも普通紙に記録するこ
とのできるインクジェット記録法は極めて有力な記録法
であり、これまでにも様々な方法が提案されている。そ
の中に、記録紙の背面側に設けた対向電極と、この対向
電極に対向して設けられた針状電極との間に電圧を印加
し、発生した電界の静電力によりインク等の色材を飛翔
せしめて記録紙上に記録する方法がある。
【0003】図9は、この方法が適用された従来の静電
式インクジェット記録ヘッドの一例を示す斜視図、図1
0は同平面図、図11は図10のA−A線に沿う断面図
であり、図において、1はガラス等の絶縁体からなる基
板、2は基板1の表面に配列された吐出電極である。こ
の吐出電極2は、基板1全面にクロム等の導電性材料を
スパッタし、その後フォトリソグラフィにより所定のパ
ターンにパターニングしたもので、例えば300dpi
ピッチ、すなわち約85μm間隔で配列されている。こ
の吐出電極2は、図示しないドライバに接続されてお
り、記録時には選択的に高電圧パルスが印加される。
【0004】、3は吐出電極2、2、…の先端部よりや
や後退した位置にこれら吐出電極2、2、…に重なるよ
うに形成された幅約30μmのメニスカス形成部材であ
る。このメニスカス形成部材3は、基板1上にラミネー
トした感光性高分子フィルムをフォトリソグラフィによ
り加工したもので、感光性高分子フィルムの厚みは30
μmである。
【0005】4はメニスカス形成部材3の先端部より更
に後退した位置に設けられた絶縁性の部材からなるアッ
パカバーである。該アッパカバー4には、予めインク流
入口5及びインク流出口6が形成されている。なお、メ
ニスカス形成部材3は、アッパカバー4を支持し、イン
ク流路を形成するために、その一部はアッパカバー4の
下にも続いている。
【0006】7はスリット状のインク吐出孔で、基板1
とアッパカバー4とにより形成されている。そして、該
インク吐出孔7の外側には吐出電極2上のメニスカス形
成部材3が突出しており、その先端にインクメニスカス
8が形成されている。9はインク室で基板1とメニスカ
ス形成部材3とアッパカバー4により構成されており、
メニスカス形成部材3を形成する際に同時にヘッド側部
及び後端部にも連続する壁面を形成することにより作成
される。
【0007】10は泳動電極で、インク流路の後方、す
なわちインク室9の背後に配設されたもので、インク1
1中のトナー12を濃縮しインク流路を経由してインク
吐出孔7近傍に供給するものである。なお、13はイン
ク11の吐出の起点となる吐出点である。
【0008】この記録ヘッドでは、泳動電極10と記録
用紙背面に設けられた対向電極との間の電界により、イ
ンク11中のトナー12が電気泳動現象により移動し、
インク吐出孔7近傍に集中し、吐出点13から記録用紙
に向かって飛翔し、記録用紙に記録を行なう。
【0009】また、記録ヘッドの一例として、例えば、
特開平8−156261号公報に開示されているものが
ある。この記録ヘッドは、インク吐出口に配置した焦電
性誘電体(吐出電極)に熱的刺激を与えることにより自
発分極を変化させてインクの電位を変え、記録紙裏面に
配置された対向電極により形成される電界と重畳するこ
とで、静電吸引力によってインクを飛翔させ、記録紙に
記録を行うようにしたものである。
【0010】さらに、記録ヘッドの他の例としては、例
えば、特開平6−262760号公報に開示されている
ものがある。この記録ヘッドは、記録媒体に静電潜像を
担持し、この記録媒体と非接触状態で対向し、対向電極
と接液して電位を高めたインクを容するインク室及びイ
ンク吐出孔を備えたもので、記録媒体上の静電潜像と対
向電極との間の電界によりインクの吐出を行ない、記録
媒体に記録を行うようにしたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の静電
式インクジェット記録装置に用いられている記録ヘッド
の第1の問題点は、記録紙等の記録媒体上の記録品質が
変化し易いことである。その理由は、従来の記録ヘッド
では、そのほとんどが記録紙を挟んでその表側(吐出電
極)と裏側(対向電極)との間に電位差を与え、その電
界によりインクの吐出を行っているが、このような吐出
方法では、吐出電極と対向電極との間の距離、すなわち
記録ギャップを厳密に一定に保持する必要があり、ま
た、その距離を少なくとも0.5mm以下程度にする必
要がある。
【0012】そのため、特にシリアルプリンタにおいて
は、そのスペーシング動作時に記録ギャップを厳密に一
定に保持する事が困難であり、また、ラインプリンタに
おいても、配列されたインク吐出孔の並びと対向電極と
の間の平行度を厳密に調整する必要がある。さらに、吐
出電極と対向電極との間に存在する記録紙の誘電率や平
面度も発生する電界分布に大きな影響を及ぼす。特に、
普通紙においては、紙面より起立した繊維等が誤吐出を
引き起こす可能性があり、場合によっては専用紙が必要
になることもある。
【0013】第2の問題点は、高電圧を必要とすること
である。吐出に必要な電界強度は、被吐出物の帯電量に
よっても異なるがおおよそ5〜20MW/m程度の強度
が必要で、この電界強度は、これは記録ギャップ0.5
mmに換算すると、2.5kV〜10kVにもなる。し
たがって、これほどの高電圧を高速でスイッチングする
ためには、そのドライバも大型で高価なものとなり、ま
た周辺へのノイズもかなり大きなものとなるため、その
ためのシールド等が別途必要となる。
【0014】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であって、低電圧で駆動可能で、記録ギャップへの依存
度が低く、低コストで記録品質が安定した記録装置を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な記録装置を採用した。すなわち、
請求項1記載の記録装置は、帯電したトナーを含むイン
クが満たされるとともに該インクの吐出の起点となる突
出した吐出点を有する吐出孔が複数個形成されたインク
室と、該インク室の内部かつ前記複数の吐出孔の周囲に
設けられこれらの吐出孔の共通電極となる制御電極と、
前記インク室の外部かつ前記吐出孔各々の付近に個別に
設けられた複数の吐出電極と、前記吐出点から所定距離
離間した位置に前記吐出点の配列方向に平行に配置され
た対向電極とを備えたものである。
【0016】請求項2記載の記録装置は、前記制御電極
を前記インクに対して非絶縁状態とし、前記インクとの
間で電荷の交換が可能としたものである。
【0017】請求項3記載の記録装置は、複数の前記吐
出電極各々が電気的に独立しており、かつ、各々の表面
には絶縁層が形成されているものである。
【0018】請求項4記載の記録装置は、前記吐出電極
の電位が前記制御電極の電位より低いものである。
【0019】請求項5記載の記録装置は、複数の前記吐
出電極に各々の電位を個別に制御する制御手段を設けた
ものである。
【0020】請求項6記載の記録装置は、前記対向電極
の電位を前記制御電極の電位以下としたものである。
【0021】請求項7記載の記録装置は、テープ状基材
に、帯電したトナーを含むインクの吐出の起点となる突
出した吐出点を有する吐出孔を複数形成し、該基材の表
面の前記吐出孔各々の付近に個別に吐出電極を形成する
とともに、裏面の前記複数の吐出孔の周囲にこれらの吐
出孔の共通電極となる制御電極を形成し、前記吐出孔近
傍で折曲して前記吐出点を突出させ、内部にインク室が
形成されたブロック状部材に張り付けたものである。
【0022】請求項1記載の記録装置では、帯電したト
ナーを含むインクが満たされるとともに該インクの吐出
の起点となる突出した吐出点を有する吐出孔が複数個形
成されたインク室と、該インク室の内部かつ前記複数の
吐出孔の周囲に設けられこれらの吐出孔の共通電極とな
る制御電極と、前記インク室の外部かつ前記吐出孔各々
の付近に個別に設けられた複数の吐出電極と、前記吐出
点から所定距離離間した位置に前記吐出点の配列方向に
平行に配置された対向電極とを備えたことにより、前記
吐出点をインクの吐出に必要な最大電界とすることで、
該吐出点においてトナーを対向電極に向かって飛翔さ
せ、記録媒体上に着滴させる。
【0023】これにより、吐出に必要な電界を制御電極
と吐出電極との間で発生させるため、吐出性能は記録ギ
ャップの影響を受けなくなり、常に安定した吐出が可能
となる。また、制御電極と吐出電極とは非常に近接して
いるので、低い電位差で十分必要な電界強度を発生させ
ることが可能になる。
【0024】請求項2記載の記録装置では、前記制御電
極を前記インクに対して非絶縁状態とし、前記インクと
の間で電荷の交換が可能としたことにより、前記吐出孔
近傍の前記インクの電位を制御電位まで引き上げること
が可能になる。
【0025】請求項3記載の記録装置では、複数の前記
吐出電極各々が電気的に独立しており、かつ、各々の表
面には絶縁層が形成されていることにより、外部に対し
て絶縁性を良好に保持する。
【0026】請求項4記載の記録装置では、前記吐出電
極の電位を前記制御電極の電位より低いとしたことによ
り、前記制御電極との間で局所的に強い電界集中が起こ
り、その電界により吐出動作を行なう。
【0027】請求項5記載の記録装置では、複数の前記
吐出電極に各々の電位を個別に制御する制御手段を設け
たことにより、各前記吐出点におけるそれぞれの電界強
度を制御し、吐出動作を制御する。
【0028】請求項6記載の記録装置では、前記対向電
極の電位を前記制御電極の電位以下としたことにより、
吐出点から飛翔したトナーが空間内の電界に導かれて対
向電極に向かって飛翔する。
【0029】請求項7記載の記録装置では、テープ状基
材に、インクの吐出の起点となる突出した吐出点を有す
る吐出孔を複数形成し、該基材の表面の前記吐出孔各々
の付近に個別に吐出電極を形成するとともに、裏面の前
記複数の吐出孔の周囲にこれらの吐出孔の共通電極とな
る制御電極を形成し、前記吐出孔近傍で折曲して前記吐
出点を突出させたことにより、両電極の電位差により吐
出点に強い電界集中が起きる。これにより、吐出点での
電界強度は記録ギャップの影響を受けず、また低電位差
であっても十分な電界が発生する。また、TAB接合技
術を利用することにより、生産効率が向上し、コストダ
ウンが図れる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の記録装置の一実施
形態について図面に基づき説明する。図1は本発明の一
実施形態の記録ヘッド(記録装置)を示す縦断面図であ
り、図において、21は断面略直角の山形の先端部を有
するヘッドブロック(ブロック状部材)、22はヘッド
ブロック21の先端部の稜線に沿って形成され、帯電し
たトナー12を含む絶縁性のインク11で内部が満たさ
れているインク室、23はインク室22の一端部に形成
され該インク室22と外部とを連通する吐出孔、24は
吐出孔23内にあってインク11の吐出の起点となる吐
出点である。
【0031】また、25はTAB(Tape Automated Bon
ding)接合技術の際に用いられるテープ材であるTAB
テープ(テープ状基材)であり、吐出孔23近傍で略直
角に折曲げることにより突出点24が突出した状態で、
吐出孔23がヘッドブロック21の先端部の稜線に沿う
ように張り付けられている。
【0032】26はインク室22の内面を構成するTA
Bテープ25の裏面の全ての吐出孔23の周囲に設けら
れ、全ての吐出孔23の共通電極となる制御電極、27
はインク室22外部のTABテープ25の表面の吐出孔
23付近の吐出点24を中心に略直角に位置する面上に
各々の吐出孔23毎に設けられた吐出電極、28は吐出
電極27の表面に形成された絶縁皮膜(絶縁層)、29
は吐出点24からインク11の吐出方向に所定距離離れ
た位置に吐出点24の配列方向と平行になるように配置
された対向電極である。なお、30は対向電極29の前
面側に配置された記録用紙(記録媒体)である。
【0033】図2は前記TABテープ25の上面図、図
3は同下面図であり、図4は図2の部分拡大図である。
TABテープ25は、その両端にスプロケットホールを
もつ長いテープ状のもので、リールから巻き出されてパ
ターンが一括形成された後にパターン単位で切り放すた
め、量産時には非常に効率良く低コストで製造できると
いうメリットがある。このTABテープ25には、解像
度のピッチで形成された吐出孔23が一列に並んでお
り、図4に示すように、各吐出孔23には孔内にTAB
テープ25の一部が突出してできた吐出点24がある。
【0034】そして、TABテープ25の表面の各吐出
孔23の近傍には、互いに電気的に独立している吐出電
極27が配置され、吐出電極27の表面は絶縁皮膜28
で覆われており、外部電極との接合部以外では外部とは
絶縁されている。吐出電極27はTABテープ25中に
あるドライバ41に接続されており、ドライバ41から
テープの両端に向かって引き出され、外部電極に接続さ
れる。
【0035】このTABテープ25の裏面の吐出孔23
の周囲は、一面制御電極26で覆われている。制御電極
26は全ての吐出孔23で共通の電位であり、その表面
が絶縁されていないために、インク11と接する部分に
おいて電荷の交換が行われる。
【0036】TABテープ25は、図5に示すように、
各吐出孔23がヘッドブロック21の先端部の稜線に沿
うように該ヘッドブロック21の表面に張り付けられ
る。この際、TABテープ25は、図6に示すように、
吐出孔23の一端を境にして折曲げられるが、吐出孔2
3内の吐出点24は折れ曲がらず外方に突出した形とな
る。
【0037】一方、吐出孔23が位置するヘッドブロッ
ク21の先端部には、インク室22が形成され、インク
室22には、インク流入口45及びインク流出口46が
形成され、これらインク流入口45及びインク流出口4
6は、インク流入路47及びインク流出路48を介して
常に外部のインク貯蔵部との間でインク11の循環を行
っている。このインク室22内のインク11は、図6に
示すように、吐出孔23においてその表面張力によりイ
ンクメニスカス8が形成され、該インクメニスカス8の
一端は吐出点24の先端部に接している。なお、すでに
説明した図1は図6のX面に沿う断面を表したものであ
る。
【0038】次に、本実施形態の記録ヘッドの動作につ
いて説明する。図7は制御電極26に900V、吐出電
極27に0V、対向電極29に−100Vの電位を与え
たときの2次元電界シミュレーション結果を示す図であ
り、図において、51は電気力線、52は等電位線であ
る。
【0039】ここで、制御電極26と対向電極29に与
える電位はDCのため、高速スイッチングするドライバ
を必要としない。この場合、吐出点24の先端部におい
て最大電界17MV/mが発生しており、このとき突出
点24のトナー12はその最大電界方向に向かって飛び
出す。飛翔したトナー12は空間内の弱い電界に導かれ
て対向電極29の方向へ飛翔し、記録用紙30上に着滴
する。
【0040】図8は制御電極26に900V、吐出電極
27に200V、対向電極29に−100Vの電位を与
えたときの2次元電界シミュレーション結果を示す図で
ある。この場合、吐出点24の先端部における最大電界
は10MV/mであり、このときに非吐出状態となるよ
うトナー12の帯電量を調整することで、吐出のON/
OFF動作を、200Vのスイッチングで行なうことが
できる。この200Vのスイッチングは、図示しない制
御装置(制御手段)を用いて吐出電極27の電位を変更
することで実現される。また、逆にトナー12の帯電量
が決まっているならば、吐出OFF時の吐出電極27の
電位を調整すればよい。
【0041】以上説明した様に、本実施形態の記録装置
によれば、吐出に必要な電界を、吐出点24の先端部が
最大電界になるよう制御電極26及び吐出電極27によ
り発生させているので、吐出性能は記録ギャップの影響
を受けることがなくなり、常に安定した吐出を実現する
ことができる。したがって、記録媒体に記録する記録品
質が向上する。
【0042】また、電界を発生させる制御電極26と吐
出電極27とが非常に近接しているので、低い電位差で
十分必要な電界強度を発生させることができ、低電圧で
駆動させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の記録装置によれば、帯電したトナーを含むインクが
満たされるとともに該インクの吐出の起点となる突出し
た吐出点を有する吐出孔が複数個形成されたインク室
と、該インク室の内部かつ前記複数の吐出孔の周囲に設
けられこれらの吐出孔の共通電極となる制御電極と、前
記インク室の外部かつ前記吐出孔各々の付近に個別に設
けられた複数の吐出電極と、前記吐出点から所定距離離
間した位置に前記吐出点の配列方向に平行に配置された
対向電極とを備えたので、吐出に必要な電界を制御電極
と吐出電極との間で発生させることにより、吐出性能を
記録ギャップの影響を受けないようにすることができ、
常に安定した吐出を行なうことができる。また、制御電
極と吐出電極とは非常に近接しているので、低い電位差
で十分必要な電界強度を発生させることができる。
【0044】請求項2記載の記録装置によれば、前記制
御電極を前記インクに対して非絶縁状態とし、前記イン
クとの間で電荷の交換が可能としたので、前記吐出孔近
傍の前記インクの電位を制御電位まで引き上げることが
できる。
【0045】請求項3記載の記録装置によれば、複数の
前記吐出電極各々が電気的に独立しており、かつ、各々
の表面には絶縁層が形成されているので、外部に対して
絶縁性を良好に保持することができる。
【0046】請求項4記載の記録装置によれば、前記吐
出電極の電位を前記制御電極の電位より低くしたので、
前記制御電極との間で局所的に強い電界集中を起こすこ
とができ、その電界により吐出動作を行なうことができ
る。
【0047】請求項5記載の記録装置によれば、複数の
前記吐出電極に各々の電位を個別に制御する制御手段を
設けたので、各前記吐出点におけるそれぞれの電界強度
を制御することができ、吐出動作を制御することができ
る。
【0048】請求項6記載の記録装置によれば、前記対
向電極の電位を前記制御電極の電位以下としたので、吐
出点から飛翔したトナーを空間内の電界により対向電極
に向かって飛翔させることにより、記録媒体上に記録を
行なうことができる。
【0049】請求項7記載の記録装置によれば、テープ
状基材に、帯電したトナーを含むインクの吐出の起点と
なる突出した吐出点を有する吐出孔を複数形成し、該基
材の表面の前記吐出孔各々の付近に個別に吐出電極を形
成するとともに、裏面の前記複数の吐出孔の周囲にこれ
らの吐出孔の共通電極となる制御電極を形成し、前記吐
出孔近傍で折曲して前記吐出点を突出させ、内部にイン
ク室が形成されたブロック状部材に張り付けたので、吐
出点での電界強度が記録ギャップの影響を受けず、また
低電位差であっても十分な電界を発生させることができ
る。また、TAB接合技術を利用することにより、生産
効率を向上させることができ、コストダウンを図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の記録ヘッドを示す縦断
面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の記録ヘッドのTABテ
ープを示す上面図である。
【図3】 本発明の一実施形態の記録ヘッドのTABテ
ープを示す下面図である。
【図4】 図2の部分拡大図である。
【図5】 本発明の一実施形態の記録ヘッドを示す分解
斜視図である。
【図6】 図5の部分拡大図である。
【図7】 本発明の一実施形態の記録ヘッドの2次元電
界シミュレーション結果の一例を示す図である。
【図8】 本発明の一実施形態の記録ヘッドの2次元電
界シミュレーション結果の他の一例を示す図である。
【図9】 従来の静電式インクジェット記録ヘッドの一
例を示す斜視図である。
【図10】 従来の静電式インクジェット記録ヘッドの
一例を示す平面図である。
【図11】 図10のA−A線に沿う断面図である。
【符号の説明】
8 インクメニスカス 11 インク 12 トナー 21 ヘッドブロック(ブロック状部材) 22 インク室 23 吐出孔 24 吐出点 25 TABテープ(テープ状基材) 26 制御電極 27 吐出電極 28 絶縁皮膜(絶縁層) 29 対向電極 30 記録用紙(記録媒体) 41 ドライバ 45 インク流入口 46 インク流出口 47 インク流入路 48 インク流出路 51 電気力線 52 等電位線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内 (72)発明者 佐伯 智也 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日本 電気株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電したトナーを含むインクが満たされ
    るとともに該インクの吐出の起点となる突出した吐出点
    を有する吐出孔が複数個形成されたインク室と、該イン
    ク室の内部かつ前記複数の吐出孔の周囲に設けられこれ
    らの吐出孔の共通電極となる制御電極と、前記インク室
    の外部かつ前記吐出孔各々の付近に個別に設けられた複
    数の吐出電極と、前記吐出点から所定距離離間した位置
    に前記吐出点の配列方向に平行に配置された対向電極と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御電極は、前記インクに対して非
    絶縁状態とされ、前記インクとの間で電荷の交換が可能
    とされていることを特徴とする請求項1記載の記録装
    置。
  3. 【請求項3】 複数の前記吐出電極は、各々が電気的に
    独立しており、かつ、各々の表面には絶縁層が形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記吐出電極の電位は、前記制御電極の
    電位より低いことを特徴とする請求項1、2または3記
    載の記録装置。
  5. 【請求項5】 複数の前記吐出電極に、各々の電位を個
    別に制御する制御手段を設けたことを特徴とする請求項
    1、2、3または4記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記対向電極の電位は、前記制御電極の
    電位以下であることを特徴とする請求項1、2、3、4
    または5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 テープ状基材に、帯電したトナーを含む
    インクの吐出の起点となる突出した吐出点を有する吐出
    孔が複数形成され、該基材の表面の前記吐出孔各々の付
    近に個別に吐出電極が形成されるとともに、裏面の前記
    複数の吐出孔の周囲にこれらの吐出孔の共通電極となる
    制御電極が形成され、 さらに、前記吐出孔近傍で折曲されて前記吐出点が突出
    され、内部にインク室が形成されたブロック状部材に張
    り付けられていることを特徴とする記録装置。
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