JP2868471B2 - 静電式インクジェット記録ヘッド - Google Patents

静電式インクジェット記録ヘッド

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JP2868471B2
JP2868471B2 JP8198795A JP19879596A JP2868471B2 JP 2868471 B2 JP2868471 B2 JP 2868471B2 JP 8198795 A JP8198795 A JP 8198795A JP 19879596 A JP19879596 A JP 19879596A JP 2868471 B2 JP2868471 B2 JP 2868471B2
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    • B41J2002/061Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電式インクジェッ
ト記録ヘッドに関し、特にトナー粒子を記録媒体に付着
させ記録を行う静電式インクジェット記録ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】ノンインパクト記録法は、記録時におけ
る騒音の発生が無視し得る程度に極めて小さいという点
において、最近関心を集めている。その中で、簡単な機
構で記録媒体上に直接高速記録が可能であり、しかも普
通紙に記録の行えるインクジェット記録法は極めて有力
な記録法であって、これまでにも様々な方式が提案され
ている。
【0003】その中に、記録紙背面に設けた電極と、こ
れに対向した針状電極間に電圧を印加し、発生した電界
の静電力によりインク等の色材を飛翔せしめ、記録を行
う方法がある。
【0004】図6は、例えば特願平07−120252
号明細書に示される、この従来のインクジェット記録ヘ
ッドの第1の例を示す斜視図であり、図7は、このイン
クジェット記録ヘッドのヘッド先端部の平面図及びA−
A断面図である。
【0005】図6及び図7を参照して、この従来のイン
クジェット記録法の第1の例を説明する。基板21はガ
ラス等の絶縁体で、その表面には、複数の記録電極22
が形成されている。記録電極22は基板全面にスパッタ
したクロム等の導電性材料をフォトリソグラフィでパタ
ーニングしたもので、例えば300dpi (dot perin
ch)ピッチ、すなわち約85μm 間隔で配置されてい
る。記録電極22は、不図示のドライバに接続されてお
り、記録時には記録電極22に選択的に高電圧パルスを
印可することが出来る。
【0006】メニスカス形成部材23は基板21上にラ
ミネートした感光性高分子フィルムをフォトリソグラフ
ィで加工したもので、記録電極22の先端部よりやや後
退した位置に、各記録電極22に重なるように形成され
ている。感光性高分子フィルムの厚みは30μmで、メ
ニスカス形成部材23の幅も約30μmである。メニス
カス形成部材23の上には、メニスカス形成部材23先
端部より更に後退した位置に、カバー24が取り付けら
れている。カバー24は、絶縁性部材で、あらかじめイ
ンク供給口25およびインク排出口26が加工されてい
る。基板21とカバー24とがスリット状のインク噴射
口27を形成し、インク噴射口27の外部には記録電極
22上に乗ったメニスカス形成部材23が突き出てい
る。メニスカス形成部材23は、カバー24を支持する
目的も兼ねるため、一部カバー24の下にも続いてい
る。また、メニスカス形成部材23を形成する際に、同
時にヘッド側部および後端部にも連続した壁面を形成
し、基板21、カバー24とともにインク室を構成して
いる構造となっている。
【0007】図8は、例えば特願平08−012897
号明細書に示される、従来の静電式インクジェット記録
ヘッドの第2の例を示す斜視図であり、図9は、この従
来の静電式インクジェット記録ヘッドのインクが供給さ
れた状態でのインク噴射口37付近(A部)を上面から
見た拡大図(図9(a))およびA−A断面(図9
(b))を示す。
【0008】図8及び図9を参照すると、基板31は、
プラスチック等の絶縁体で、ベースフィルム40をその
裏側からサポートしている。ベースフィルム40は、ポ
リイミド等の絶縁体で、その厚みは50μm程度あり、
複数の記録電極32がその表面に一体的に形成されてい
る。記録電極32は、ベースフィルム40上に銅等の導
電性材料を20〜30μmの厚さにパターンメッキした
もので、300dpiピッチ、すなわち約85μm間隔
で配置されている。また、記録電極32は、ベースフィ
ルム40の端面からそれぞれ独立に飛び出しており、そ
の飛び出し量は80μm〜500μm程度である。更
に、記録電極32は、その表面が絶縁性コーティング部
材33で、厚み10μm以下で均一に覆われている。
【0009】この従来の静電式インクジェット記録ヘッ
ドは、ベースフィルム40上に記録電極32を一体的に
構成したテープ状のヘッドを用いており、具体的には
TapeAutomated Bonding(TAB)技術に用いられるTABテ
ープを使用し、更に絶縁性コーティング部材33をパリ
レン樹脂の化学蒸着にて形成している。
【0010】ベースフィルム40上には、記録電極32
の突出部を覆わない位置に、カバー34が取り付けられ
ている。カバー34は、絶縁性部材で、あらかじめイン
ク供給口35および不図示のインク排出口が加工されて
おり、ベースフィルム40とカバー34とで構成された
空間がインク室を構成しており、インクがインク供給口
35より充填され内部に満たされている。更に、カバー
34は、その先端部が開口しており、ベースフィルム4
0とカバー34とで構成されたスリット状の開口部がイ
ンク噴射口37を形成し、そこにインクメニスカスが形
成されている。カバー34の内部にインク36と接触さ
せた泳動電極41が構成されている。泳動電極41は、
トナーの電位と同極性の電圧が印可され、インク供給口
35から供給されたインク36中のトナー粒子を、泳動
電極41と不図示の対向電極との電界により記録電極3
2近傍に電気泳動現象により搬送する。
【0011】インク36は、その表面張力によりインク
噴射口37にインクメニスカス38を形成する。ヘッド
内のインク36には負圧が付与されており、また、記録
電極32がベースフィルム40およびカバー34より突
き出しているため、インクメニスカス38は側面から見
ると斜め下向きに凹形状となる。さらに、インク噴射口
37外部に各記録電極32が個別に突き出ているため、
上面から見ると各記録電極32に対応してインクメニス
カス38が形成される。このため、任意の記録電極32
に高電圧パルスを印加した際、その記録電極32部の突
き出したインクメニスカス38先端部に電界が集中され
る。インク36中の帯電したトナーは、この電界に導か
れて、突き出したインクメニスカス38先端部から引き
出され、トナー群39となって、記録ヘッドに対向する
不図示の対向電極、すなわち印字用紙方向に飛翔する。
印字用紙上に付着し、記録ドットを形成したトナーは、
ヒーターにより加熱され、定着される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のインクジェット記録ヘッドの第1の例における問題点
は、ヘッドコストが高価であるということである。その
理由は、基板上に薄膜形成技術(フォトリゾグラフィ)
によりヘッドを製造するため製造プロセスが複雑になる
からである。
【0013】また、上述した従来のインクジェット記録
ヘッドの第2の例における問題点は、目的の記録電極以
外の電極、典型的には目的の記録電極の両端の電極から
意図しない吐出が起こり印字品質が劣化するということ
である。その理由は、複数の記録電極のみに選択的に高
電圧パルスを印可するためである。
【0014】したがって、本発明の目的は、このような
点に鑑みなされたもので、静電界でインク中のトナー粒
子のみを吐出させる静電式インクジェット記録ヘッドに
於いて、制御電極を設け目的の記録電極のみから吐出を
行うようにしたことにより信頼性のある低コストなマル
チエレメントヘッドを供給することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の静電式インクジ
ェット記録ヘッドは、絶縁性を有するベースフィルムA
と、前記ベースフィルムAの表面に構成され、且つその
一端が前記ベースフィルムAの端部より突き出して形成
され、更に絶縁性のコーティング材でその表面を被覆さ
れた複数の記録電極と、前記ベースフィルムAに対面す
る位置に配設された絶縁性を有するベースフィルムB
と、前記ベースフィルムBの表面に端部より突き出さな
いよう形成され、更に絶縁性のコーティング材でその表
面を被覆された複数の制御電極と、前記ベースフルムA
又は前記ベースフィルムBの上部に構成され、その中に
トナー粒子を含むインクを保持するアッパーカバーとを
備える。
【0016】また、本発明の静電式インクジェット記録
ヘッドは、前記ベースフィルムA上に構成された前記記
録電極と、前記ベースフィルムB上に構成された前記制
御電極とが千鳥配列になるよう張り合わされたことを特
徴とする。
【0017】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録ヘッドは、前記ベースフィルムA上に構成された前記
記録電極と、前記ベースフィルムB上に構成された前記
制御電極とを電極面がお互いに対向するように張り合わ
せたことを特徴とする。
【0018】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録ヘッドは、前記ベースフィルムA上に構成された前記
記録電極と、前記ベースフィルムB上に構成された前記
制御電極とを電極面がお互いに対向するように張り合わ
せた際、前記記録電極と前記制御電極がお互いに交わら
ないよう配設されていることを特徴とする。
【0019】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録ヘッドは、前記記録電極は、電気的にどこにも接続さ
れていない状態とし、前記記録電極の両端に位置する前
記制御電極に駆動電圧を印加することを特徴とする。
【0020】さらに、本発明の静電式インクジェット記
録ヘッドは、前記ベースフィルムA及び前記ベースフィ
ルムBと前記記録電極とは、Tape Automated Bonding技
術で用いられる2層あるいは3層のテープに一体的に構
成されていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は本発明の一実施の形態の静電式イン
クジェット記録ヘッドの斜視図であり、図2はこの実施
の形態の静電式インクジェット記録ヘッドのヘッド先端
部の平面図であり、図3は図2におけるA−A断面図で
ある。
【0023】図1に併せて図2及び図3を参照すると、
この実施の形態の静電式インクジェット記録ヘッドは、
絶縁性を有するベースフィルムA10と、このベースフ
ィルムA10の表面に構成され、且つその一端がベース
フィルムA10の端部より突き出して形成され、更に絶
縁性のコーティング材でその表面を被覆された複数の記
録電極2と、ベースフィルムA10に対面する位置に配
設された絶縁性を有するベースフィルムB11と、この
ベースフィルムB11の表面に端部より突き出さないよ
う形成され、更に絶縁性のコーティング材でその表面を
被覆された複数の制御電極18と、ベースフルムA10
又はベースフィルムB11の上部に構成され、その中に
トナー粒子を含むインクを保持するアッパカバー4とか
ら構成される。
【0024】基板1はプラスチック等の絶縁体で、ベー
スフィルムA10をその裏側からサポートしている。ベ
ースフィルムA10は、ポリイミド等の絶縁体で、その
厚みは50μm程度あり、その表面には、複数の記録電
極2がその表面に一体的に形成されている。記録電極2
はベースフィルムA10上に銅等の導電性材料を20〜
30μmの厚さにパターンメッキしたもので、例えば3
00dpiピッチ、即ち約85μm間隔で配置されてい
る。また、記録電極2は、ベースフィルムA10の端面
からそれぞれ独立に飛び出しており、その飛び出し量は
80μm〜500μm程度である。更に、記録電極2
は、その先端部表面が絶縁性コーティング部材3で、厚
み10μm以下で均一に覆われている。
【0025】ベースフィルムB11は、ベースフィルム
A10と同様にポリイミド等の絶縁体で、その厚みは、
50μm程度有り、その表面には、複数の制御電極18
がその表面に一体的に形成されている。制御電極18
は、ベースフィルムB11上に銅等の導電性材料を20
〜30μmの厚さにパターンメッキしたもので、例えば
300DPIピッチ、即ち約85μm間隔で配置されて
いる。更に、制御電極18は、その先端部表面が絶縁性
コーティング部材3で、厚み10μm以下で均一に覆わ
れている。更に制御電極18は、記録電極2と重ならな
いで、その先端部が千鳥構成になるように、ベースフィ
ルムA10とベースフィルムB11とが互いに張り合わ
されている。
【0026】この実施の形態の記録ヘッドは、ベースフ
ィルムA10上の記録電極2とベースフィルムB11上
の制御電極18とをそれぞれ一体的に構成したテープ状
のヘッドを用いており、具体的にはTape Automated Bon
ding(TAB)技術に用いられるTABテープを使用
し、更に絶縁性コーティング部材17をパリレン樹脂の
化学蒸着にて形成している。
【0027】アッパカバー4は、ベースフィルムA10
より突き出した記録電極2を挟み込む様に、更に記録電
極2の突出部を覆わない位置に取り付けられている。ア
ッパカバー4は、絶縁性部材で、あらかじめインク供給
口5が加工されており、ベースフィルムA10とアッパ
カバー4とで構成された空間がインク室を構成してお
り、インクがインク供給口5より充填され内部が満たさ
れている。更に、アッパカバー4は、その先端部が開口
しており、ベースフィルムA10とアッパカバー4とで
構成されたスリット状の開口部がインク噴射口7を形成
し、そこにインクメニスカス8が形成されている。
【0028】この実施の形態の記録ヘッドは、図示しな
いインクタンクとチューブとにより接続されており、1
cmH2 O程度の負圧を付与するとともに、強制的にイ
ンクが循環されている。インクは、石油系有機溶媒(イ
ソパラフィン)に帯電制御剤とともに着色した熱可塑性
樹脂の微粒子、いわゆるトナーを分散したもので、トナ
ーはゼータ電位により正極性に見かけの帯電をしてい
る。
【0029】インクは、その表面張力により、インク噴
射口7にインクメニスカス8を形成する。ヘッド内のイ
ンクには負圧が付与されており、また、記録電極2がベ
ースフィルムA10及びアッパカバー4より突き出して
いるため、インクメニスカス8は側面から見るとアッパ
カバー4側は斜め下向きに凹形状となる。さらに、イン
ク噴射口7外部に各記録電極2が個別に突き出ているた
め、インクメニスカス8は、上面から見ると各記録電極
2に対応して個別にインクメニスカス8が形成されるこ
ととなる。
【0030】制御電極18と記録電極2とは、互いが対
向しその先端部が千鳥構成になるようベースフィルムA
10とベースフィルムB11とが張り合わされている。
記録電極2は、電気的にハイインピーダンス状態となっ
ており、制御電極18が不図示の駆動回路に接続されて
いる。この為、任意の記録電極2からトナー粒子を吐出
させる場合、その記録電極2の両側の制御電極18に高
電圧パルスを印加すると、その目的の記録電極2部の突
き出したインクメニスカス先端部に電界が集中する。目
的の記録電極2は電気的にハイインピーダンス状態であ
る為、記録電極2の電位は、両側の制御電極18とほぼ
同一となり、記録電極2のインクメニスカス先端部に電
界が集中する。一方、制御電極18の外側の記録電極2
は、片方の高電圧パルスが印可されている制御電極18
の電位と、その外側の高電圧パルスが印可されていない
制御電極18との中間の電位、即ち吐出電位以下の電位
となる。その為、インク中の帯電したトナーは、この記
録電極2の先端の電界に導かれて、突き出したインクメ
ニスカス先端部から引き出され、トナー群9となって、
記録ヘッドに対向する不図示の対向電極、すなわち記録
用紙方向に飛翔する。記録紙上に付着し、記録ドットを
形成したトナーは、ヒーターにより加熱され、定着され
る。
【0031】図4は、この実施の形態の静電式インクジ
ェット記録ヘッドに使用するTABテープの概略図であ
る。図4を参照して、TABテープ12の製造方法につ
いて概略説明する。両端にスプロケットホール15を持
つテープ状のポリイミド等のベースフィルムA10にフ
ラッシュメッキをおこなう。次に、ドライフルムをラミ
ネートし露光、現像によりパターンを形成する。その
後、銅等をパターンメッキした後ベースフィルムA10
をエッチングしてスルーホール14を形成する。その
後、レジストフィルムを除去し仕上げメッキを施す。そ
の後、必要なところに絶縁性コーティング部材3を化学
蒸着させ記録ヘッドとして用いる。このプロセスに於い
て、ベースフィルムA10をエッチングで除去したとこ
ろに飛び出したインナーリード部13が記録電極2とな
る。
【0032】図5は、本発明の他の実施の形態の記録電
極をインク噴出口から見た図である。この実施の形態で
は、制御電極18と記録電極2とは、お互いが対向し、
且つ重ならないようにして、その先端部が千鳥構成にな
るようベースフィルムA10とベースフィルムB11と
が張り合わされている。その為、2つのベースフィルム
を張り合わせた際、厚みが電極1層分となり、記録電極
2と制御電極18と勘合する構造となり、インク噴射口
7の厚みが薄くなりインクメニスカスを保持しやすくな
る。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の静電式イ
ンクジェット記録ヘッドにおける第1の効果は、ヘッド
の製造プロセスが簡単でありヘッドの低コスト化が出来
るということである。その理由は、2枚のTABテープ
を用い、一枚のTABテープのインナーリード部分に絶
縁コーティングを施し記録電極を構成し、もう一枚のT
ABテープで構成した制御電極を張り合わせヘッドを構
成するためである。
【0034】第2の効果は、安定した記録電極間隔、電
極突き出し量が確保できるということである。その理由
は、この記録ヘッドは複数の記録電極を高密度且つ高精
度で構成することを、本製造プロセスを用いることによ
り実現できるからである。
【0035】第3の効果は、ヘッドの薄型化・小型化が
可能となることである。その理由は、ヘッドがテープ状
で有るためである。
【0036】第4の効果は、目的の記録電極からのみ吐
出が確実に行われ、印字の条件に依らず信頼性のある印
字が得られることである。その理由は、一枚のTABテ
ープの記録電極を電気的にハイインピーダンスとし、そ
の間に構成したもう一枚のTABテープで構成した制御
電極に高電圧パルスを印可するためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の静電式インクジェット
記録ヘッドの斜視図である。
【図2】図1の実施の形態の静電式インクジェット記録
ヘッドのヘッド先端部の平面図である。
【図3】図2におけるA−A断面図である。
【図4】図1の実施の形態の静電式インクジェット記録
ヘッドのヘッドテープの概略図である。
【図5】本発明の静電式インクジェット記録ヘッドの別
の実施の形態の記録電極部のインク噴出口から見た図で
ある。
【図6】従来の静電式インクジェット記録ヘッドの第1
の例の斜視図である。
【図7】従来の静電式インクジェット記録ヘッドの第1
の例のヘッド先端部の平面図及びそのA−A断面図であ
る。
【図8】従来の静電式インクジェット記録ヘッドの第2
の例を示す斜視図である。
【図9】この従来の静電式インクジェット記録ヘッドの
第2の例のインクが供給された状態でのインク噴射口付
近(A部)を上面から見た拡大図(図9(a))および
A−A断面(図9(b))を示す。
【符号の説明】
1 基板 2 記録電極 3 絶縁性コーティング部材 4 アッパカバー 5 インク供給口 7 インク噴射口 8 インクメニスカス 9 トナー群 10 ベースフィルムA 11 ベースフィルムB 12 TABテープ 13 インナーリード部 14 スルーホール 15 スプロケットホール 18 制御電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上松 良介 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 峯本 仁史 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 薬師寺 徹 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 竹本 人司 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (72)発明者 溝口 忠志 新潟県柏崎市大字安田7546番地 新潟日 本電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−34932(JP,A) 特開 平10−809(JP,A) 特開 平10−808(JP,A) 特開 平9−201971(JP,A) 特開 平9−201970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性を有するベースフィルムAと、前
    記ベースフィルムAの表面に構成され、且つその一端が
    前記ベースフィルムAの端部より突き出して形成され、
    更に絶縁性のコーティング材でその表面を被覆された複
    数の記録電極と、前記ベースフィルムAに対面する位置
    に配設された絶縁性を有するベースフィルムBと、前記
    ベースフィルムBの表面に端部より突き出さないよう形
    成され、更に絶縁性のコーティング材でその表面を被覆
    された複数の制御電極と、前記ベースフルムA又は前記
    ベースフィルムBの上部に構成され、その中にトナー粒
    子を含むインクを保持するアッパーカバーとを備えるこ
    とを特徴とする静電式インクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ベースフィルムA上に構成された前
    記記録電極と、前記ベースフィルムB上に構成された前
    記制御電極とが千鳥配列になるよう張り合わされたこと
    を特徴とする請求項1記載の静電式インクジェット記録
    ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ベースフィルムA上に構成された前
    記記録電極と、前記ベースフィルムB上に構成された前
    記制御電極とを電極面がお互いに対向するように張り合
    わせたことを特徴とする請求項1記載の静電式インクジ
    ェット記録ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ベースフィルムA上に構成された前
    記記録電極と、前記ベースフィルムB上に構成された前
    記制御電極とを電極面がお互いに対向するように張り合
    わせた際、前記記録電極と前記制御電極がお互いに交わ
    らないよう配設されていることを特徴とする請求項3記
    載の静電式インクジェット記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記記録電極は、電気的にどこにも接続
    されていない状態とし、前記記録電極の両端に位置する
    前記制御電極に駆動電圧を印加することを特徴とする請
    求項2記載の静電式インクジェット記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記ベースフィルムA及び前記ベースフ
    ィルムBと前記記録電極とは、Tape Automated Bonding
    技術で用いられる2層あるいは3層のテープに一体的に
    構成されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の静電式インクジェット記録ヘッド。
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