JPH10296446A - プラズマアークトーチ - Google Patents

プラズマアークトーチ

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JPH10296446A
JPH10296446A JP9120239A JP12023997A JPH10296446A JP H10296446 A JPH10296446 A JP H10296446A JP 9120239 A JP9120239 A JP 9120239A JP 12023997 A JP12023997 A JP 12023997A JP H10296446 A JPH10296446 A JP H10296446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma
nozzle
sleeve
plasma arc
cathode electrode
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9120239A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeo Sasaki
重男 佐々木
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Origin Electric Co Ltd
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Origin Electric Co Ltd filed Critical Origin Electric Co Ltd
Priority to JP9120239A priority Critical patent/JPH10296446A/ja
Publication of JPH10296446A publication Critical patent/JPH10296446A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 細い環状物体の内側などの狭い場所でも溶接
作業できるプラズマアークトーチを得る。 【解決手段】 プラズマアークトーチ10の先端に、プ
ラズマスリーブ2のみを露出させ、このプラズマスリー
ブ2の先端にノズル部9を設けて、このノズル部9にノ
ズル横穴9aからプラズマアークを発生させる。プラズ
マアークの発生に先立ち、パイロットアークを発生させ
るため、カソード電極1を一時的に摺動突出させて、こ
のノズル部9の内面傾斜底部9gと接触させる。この
後、溶接アークを発生させて、横方向のプラズマアーク
により、細い環状物体の被加工物11の内側の溶接が可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明はプラズマアークトーチ
に関するものであり、特に細い環状物体の内側を溶接で
きるプラズマアークトーチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 プラズマアークトーチのアークの発生
方向を軸芯に対して横方向に発生させたいことがある。
この目的のために、例えば特公昭46−25616号公
報に示されているものがある。すなわち、その特許請求
の範囲第6項には、「陰極の外周に、この陰極から電気
的に絶縁された陰極外套と気流外套の二つの包囲外套を
設け、陰極に隣接してこれを包囲する陰極外套内部に陰
極先端を位置させ、陰極と陰極外套との間隙および陰極
外套とこれを包囲する気流外套との間隙はそれぞれ包被
気流源に連結せしめ、陰極と陰極外套この間に包被気流
を導入する系には所望アーク発生後それを停止せしめる
手段を設け、更に前記陰極外套と気流外套との間に前記
陰極の中心軸に対して任意の角度をなした狭窄孔を有す
る別の気流外套を設け、前記陰極外套とこの後者の気流
外套によって形成する気流通路によってアーク柱を彎曲
せしめるように構成したことを特徴とするアークトー
チ。」と記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、この従来
のプラズマアークトーチの構造断面は、陰極と陰極外套
と狭窄孔を有する気流外套と気流外套との3層構造とな
る。したがって、この従来のプラズマアークトーチを用
いて細い環状物体の内側を溶接することは、ノズル付近
の電極の外径がある程度(例えば30mm)以下にはで
きないため、被溶接物の内径寸法に対して障害となっ
て、実際上不可能であった。本発明は、軸芯に対して横
方向にアークを発生するプラズマアークトーチにおい
て、細い環状物体の内側を溶接することができるように
することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明はこの課題を解
決するために以下の手段を提案するものである。すなわ
ち、カソード電極と、このカソード電極を囲むプラズマ
スリーブと、このプラズマスリーブを囲むシールドスリ
ーブと、これらカソード電極とプラズマスリーブとの間
にプラズマガスを流すプラズマガス流路とを形成し、ま
たこれらプラズマスリーブとシールドスリーブとの間に
シールドガスを流すシールドガス流路とを形成してなる
プラズマアークトーチであって、このプラズマアークト
ーチの先端に、前記プラズマスリーブのみを露出させ、
このプラズマスリーブの先端にノズル部を設けて、この
ノズル部に設けたノズル横穴であってその周辺を局所的
に肉薄としたノズル横穴からプラズマアークを発生させ
ることを特徴とするプラズマアークトーチを提案する。
この構成のプラズマアークトーチは、ノズルの付近で
は、1層構造であるので、外径を小さくすることができ
る。
【0005】 第2の手段として、カソード電極の先端
形状が、ノズル横穴に近づく方向の傾斜の斜めカット部
を有していることを提案する。
【0006】 第3の手段として、カソード電極がプラ
ズマスリーブの軸芯に対してノズル横穴方向へ斜めに配
設されていることを提案する。
【0007】 第4の手段として、このプラズマアーク
の発生に先立ち、カソード電極を一時的に摺動突出させ
て、ノズル部の内面傾斜底部と接触させてパイロットア
ークを発生した後、プラズマアークに成長させることを
提案する。
【0008】
【実施例】 図1は本発明にかかるプラズマアークトー
チの一実施例である。図のプラズマアークトーチ10は
中心に細い棒状のカソード電極1と、これとほぼ同心円
状のプラズマスリーブ2と、絶縁体3と、カソードホル
ダ4と、シールドスリーブ5と、プラズマガス路6と、
冷却水路7と、シールドガス路8と、ノズル部9とから
構成される。カソード電極1とノズル部9との間に直流
電源(図示せず)を接続してノズル部9のノズル横穴9
aからプラズマアークを発生して、金属製0リングであ
る被加工物11を内面側から溶接するものである。カソ
ード電極1は直径約2mm、ノズル部9の直径は約8m
mで、内径13mmの金属性0リングである被加工物1
1を内側から溶接することができるものである。
【0009】 プラズマスリーブ2の上側には絶縁体3
を介してカソードホルダ4が接続され、このカソードホ
ルダ4の上端にはカソード電極1を摺動させる摺動部4
aを備えており、カソード電極1を任意の位置に調整固
定できる。また、プラズマスリーブ2の下側にはノズル
部9が固定される。このノズル部9の外径を8mmにす
ることができる。
【0010】 絶縁体3は、円盤状の固体絶縁物で製作
され、プラズマスリーブ2とカソードホルダ4との間に
配設されて、これら両者間を電気絶縁させる。
【0011】 カソードホルダ4は、カソード電極1を
保持するとともに、プラズマスリーブ2の上部を気密に
するための蓋を構成している。
【0012】 シールドスリーブ5は、プラズマスリー
ブ2の外周を囲む円柱物体である。ただし、ノズル部9
の付近までは延びていない。この形状により、ノズル部
9の外径寸法を小さく抑えることができる。
【0013】 プラズマガス路6は、カソードホルダ4
とカソードスリーブ2とノズル9で囲まれた空間であっ
て、カソードホルダ4の一側面より流入させ、ノズル9
から排出させるプラズマガス6gを運ぶ経路である。
【0014】 冷却水路7は、プラズマスリーブ2の熱
を冷却する冷却水を導く経路であって、プラズマスリー
ブ2の内部に円柱状の空間を設けてある。プラズマスリ
ーブ2の一方の側面から流入し、他方の側面から排水さ
れる。この冷却水路7に冷却水7wを流すことにより、
プラズマスリーブ2の熱を冷却する。
【0015】 シールドガス路8は、プラズマスリーブ
2の外周面とシールドスリーブ5の内周面とに挟まれた
空間であって、この空間の上部付近からシールドガス8
gを流入させ、シールドガス路8の下端から放出させ
て、被加工物11の付近で包み込み、保護する。なお、
シールドガス8gが、より充分に被加工物11を包み込
むようにするためには、図示していないが、プラズマア
ークトーチ10の下側に被加工物11を含めて広範囲の
別のシールドカバーを用意すると効果的である。さらに
必要に応じて、この別のシールドカバーから別のシール
ドガスを供給してもよい。
【0016】 図2は、ノズル部9の前面肉薄部9dを
含む切断面の上面図である。ノズル部9は全体を構成す
る円柱体から中空部9mを切削加工し、その後に、前面
肉薄部9dの部分は削り取る方法で製作される。
【0017】 図3は、ノズル部9の拡大断面図であ
る。ノズル部9は、横穴ノズル9aと、この横穴ノズル
9aの上縁9bに連なる周辺の前面肉薄部9dと、段差
部9eを経てなる前壁肉厚部9fと、横穴ノズル9aの
下縁9cに連なる内面傾斜底部9gと、底部9hと、後
壁部9kとからなる。
【0018】 横穴ノズル9aの穴の直径は0.7mm
程度であり、この大きさの穴径に対しては、横穴ノズル
9aの周囲の肉厚は穴径に対して1:1〜1:1.5程
度の比率の寸法でなければ、プラズマアークを発生させ
ることができない。
【0019】 カソード電極1の形状については、図2
に示すように断面は円であるが、その先端については図
3に示すように斜めカット部1bと偏平尖り部1cとを
有する形状となっている。斜めカット部1bの傾斜の方
向はノズル横穴9aに近い方向とする。
【0020】 アークの発生については、まず図3に示
すように、カソード電極1をノズル部9の内面傾斜底部
9gに接触させて、短絡電流を流す。
【0021】 次に、図4に示すようにカソード電極1
を上方に持ち上げて、に示す経路でのアークを発生さ
せる。徐々にカソード電極1を上方に持ち上げるにした
がって、アークの発生する経路は内面傾斜底部9gの上
をに示す位置のように徐々に移動して、ついにはノズ
ル横穴9aからの方向でプラズマアークが発生する。
カソード電極1の偏平尖り部1cの傾斜の方向がノズル
横穴9aに近い方向であるため、このような経路でアー
クの成長と移動が行われる。
【0022】 図5は、本発明にかかるプラズマアーク
トーチの第2の実施例の部分断面図である。この実施例
においては、カソード電極1の断面形状は完全に同心円
の形状で、全体の断面が円で先端付近が円錐形のもので
ある。ただしカソード電極1の配設方向は、その中心線
が斜めに内面傾斜底部9gに向かっている。この実施例
におけるアークの成長と移動の経路については、すでに
図3と図4によって説明した実施例と同様である。ただ
しカソード電極1が斜めに配設されている本実施例の構
成により、このような経路でアークの成長と移動が行わ
れる。
【0023】
【発明の効果】 本発明は以上述べたようにプラズマア
ークトーチの先端に、プラズマスリーブのみを露出さ
せ、このプラズマスリーブの先端にノズル部を設け、こ
のノズル部に設けたノズル横穴であってその周辺を局所
的に肉薄としたノズル横穴からプラズマアークを発生さ
せることを特徴としているので、先端部分の構造は2層
となり、外径寸法を小さく抑えることができる。したが
って、従来のプラズマアークトーチでは作業できないよ
うな細い環状物体の内側を溶接できる。したがって、プ
ラズマアークトーチの利用分野を拡張でき、その効果は
大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるプラズマアークトーチの一実
施例を示す図である。
【図2】 本発明にかかるプラズマアークトーチの一実
施例の切断面の拡大上面図である。
【図3】 本発明にかかるプラズマアークトーチの一実
施例のノズル部の拡大断面図である。
【図4】 本発明にかかるプラズマアークトーチにおけ
るアークの発生の経路を説明するための図である。
【図5】 本発明にかかるプラズマアークトーチの第2
の実施例のノズル部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…カソード電極 2…プラズマスリーブ 3…
絶縁体 4…カソードホルダ 5…シールドスリーブ 6…プ
ラズマガス路 7…冷却水路 8…シールドガス路 9…
ノズル部 10…プラズマアークトーチ 11…被加工物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カソード電極と、このカソード電極を囲む
    プラズマスリーブと、このプラズマスリーブを囲むシー
    ルドスリーブと、これらカソード電極とプラズマスリー
    ブとの間にプラズマガスを流すプラズマガス流路を形成
    し、またこれらプラズマスリーブとシールドスリーブと
    の間にシールドガスを流すシールドガス流路を形成して
    なるプラズマアークトーチであって、 このプラズマアークトーチの先端に、前記プラズマスリ
    ーブのみを露出させ、このプラズマスリーブの先端にノ
    ズル部を設けて、このノズル部に設けたノズル横穴であ
    ってその周辺を局所的に肉薄としたノズル横穴からプラ
    ズマアークを発生させることを特徴とするプラズマアー
    クトーチ。
  2. 【請求項2】前記カソード電極の先端形状が、前記ノズ
    ル横穴に近づく方向の傾斜の斜めカット部を有している
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラズマアークトー
    チ。
  3. 【請求項3】前記カソード電極が前記プラズマスリーブ
    の軸芯に対して前記ノズル横穴方向へ斜めに配設されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のプラズマアーク
    トーチ。
  4. 【請求項4】前記プラズマアークの発生に先立ち、前記
    カソード電極を一時的に摺動突出させて、前記ノズル部
    の内面傾斜底部と接触させてパイロットアークを発生し
    た後、プラズマアークに成長させることを特徴とする請
    求項1から請求項3までのいずれかに記載のプラズマア
    ークトーチ。
JP9120239A 1997-04-23 1997-04-23 プラズマアークトーチ Withdrawn JPH10296446A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100490214B1 (ko) * 2002-05-11 2005-05-17 (주)지에스티산업 플라스마 용접기 및 이를 이용한 소형 용접형 벨로우즈제조방법
JP7268932B1 (ja) * 2023-02-03 2023-05-08 春日電機株式会社 プラズマ噴射装置
US11963287B2 (en) 2020-09-24 2024-04-16 6K Inc. Systems, devices, and methods for starting plasma

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100490214B1 (ko) * 2002-05-11 2005-05-17 (주)지에스티산업 플라스마 용접기 및 이를 이용한 소형 용접형 벨로우즈제조방법
US11963287B2 (en) 2020-09-24 2024-04-16 6K Inc. Systems, devices, and methods for starting plasma
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040706