JPH05237663A - Tig溶接トーチ - Google Patents

Tig溶接トーチ

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Publication number
JPH05237663A
JPH05237663A JP4519992A JP4519992A JPH05237663A JP H05237663 A JPH05237663 A JP H05237663A JP 4519992 A JP4519992 A JP 4519992A JP 4519992 A JP4519992 A JP 4519992A JP H05237663 A JPH05237663 A JP H05237663A
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JP
Japan
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torch
filler wire
welding torch
nozzle
peripheral portion
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Application number
JP4519992A
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English (en)
Inventor
Toshiji Nagashima
利治 永島
Osamu Akiyama
修 秋山
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接トーチのコンパクト性を確保しながら、
溶接機のティーチング性を向上させることのできる溶接
トーチを提供すること。 【構成】 トーチ本体1を内蔵し、不活性ガスを吹き出
す筒状部材内(トーチケース2、アルミナノズル3)に
アーク電極6とフィラワイヤ7内蔵フィラワイヤノズル
10を保持するTIGアーク溶接トーチにおいて、トー
チ本体1はアーク電極6とフィラワイヤノズル10を、
その内部に支持固定し、しかも、アーク電極6を溶接ト
ーチ中心軸上に配置するように支持し、該トーチ本体1
の外周部と前記筒状部材2、3内周部との間は筒状部材
の基部側から先端部に順に内蔵部材収納部を兼用する空
間部、円周方向に等間隔に設けたスリット状の溝を持つ
密着状接触部、環状空間部からなる不活性ガス通路を形
成する。アーク電極6を溶接トーチ中心軸上に配置した
ので溶接機にティーチングし易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接トーチに係り、特に
フィラワイヤと電極をトーチ内に一体化したホットワイ
ヤTIGアーク溶接を行うのに効果的な溶接トーチに関
する。
【0002】
【従来の技術】TIGアーク溶接法またはホットワイヤ
TIGアーク溶接法は不活性ガスを供給しながら、非消
耗性タングステン電極と母材との間にアークを発生さ
せ、フィラワイヤを供給する溶接法であり、アークの安
定性がよく、またシールドガスとして不活性ガスを用い
るため、スパッタのない高品質な溶接が行えることから
広く普及している溶接方法である。
【0003】従来のTIGアーク溶接トーチの一種にフ
ィラワイヤの挿入方向に無関係に溶接方向を選択でき、
狭隘部での施行が可能な溶接トーチとして図7に示すよ
うなTIG溶接トーチが開発されている。このTIG溶
接トーチはタングステン電極50が突出するセラミック
ノズル51内にフィラワイヤガイド52を設けて、フィ
ラワイヤ53をアーク54直下に送給する形式のタング
ステン電極50とフィラワイヤ53一体型のものであ
り、図7に示すようにセラミックノズル51は中空のト
ーチ本体55の先端外側に取り付てあり、また、トーチ
本体55に取り付けた給電ボディ56にタングステン電
極50とフィラワイヤ絶縁ガイド57が外部より交換可
能な機構で取り付けられている。
【0004】また、アルゴンガスをトーチ本体55の内
部に加工した穴55aより流し、ガス通路55bを介し
てセラミックノズル51の先端より吹き出させ、タング
ステン電極50の先端部を不活性ガスの雰囲気にする。
このとき、銅製の水冷導管66により給電ボディ56を
冷却し、また水冷導管66により給電ボディ56とタン
グステン電極50に通電して、タングステン電極50と
母材62との間でアーク54を発生させる。また、ホッ
トワイヤ方式とする場合はフィラワイヤ53への通電は
ワイヤガイド52よりフィラワイヤ給電チップ61に通
電することで行われる。
【0005】また、フィラワイヤ53は溶接トーチの基
部側のワイヤ送給モータ59と駆動側ワイヤ送給ローラ
60および従動側ワイヤ送給ローラ(図示しない。)で
構成されるワイヤ送給機構により、フィラワイヤガイド
52、フィラワイヤ給電チップ61(ホットワイヤ方式
の場合に使用される。)、フィラワイヤ絶縁ガイド57
を通って、タングステン電極50直下の母材62の溶接
部に供給される。図7のI−I線切断図である図8に示
すように、給電ボディ56内でタングステン電極50は
止めネジ56aにより、また、フィラワイヤ絶縁ガイド
57は止めネジ56bにより固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図7の溶接トーチ
はタングステン電極50とフィラワイヤ53が溶接トー
チ中心軸に対して左右対称の位置に配置されている。そ
のため、この溶接トーチをロボット溶接機に適用する場
合には次のような問題があった。すなわち、メンテナン
ス等でトーチを交換する場合、タングステン電極50の
先端位置を再現させることが難しく、ティーチングを再
度行うときもある。また、セラミックノズル51の中心
軸とタングステン電極50の中心軸とが同芯でないた
め、ティーチング作業が従来と異なることによる不慣れ
のために労力を費やすことである。このため、タングス
テン電極50およびセラミックノズル51を溶接トーチ
の中心軸上に持ってくれば、前記ティーチングやメンテ
ナンスが容易になる。しかし、電極50とノズル51を
溶接トーチの中心軸上に持って来ると、フィラワイヤ5
3の取り付け位置を溶接トーチ内で確保するため、ある
いは溶接トーチ内にある電極冷却用の水冷路を確保する
ために、溶接トーチの先端部の半径方向の大きさを大き
くする必要があり、溶接トーチのコンパクト性を犠牲に
することになる。また、タングステン電極50が溶接ト
ーチの中心軸上にあると、フィラワイヤ絶縁ガイド57
のため溶接トーチの横断面方向の均等性が崩れ、これが
不活性ガスの吹き出し方向にも影響して、不活性ガスの
シールド性が悪くなる。本発明は溶接トーチのコンパク
ト性を確保しながら、溶接機のティーチング性を向上さ
せることのできる溶接トーチを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために次の基本的構成を採用する。トーチ本体を
内蔵し、不活性ガスを吹き出す筒状部材内にアーク電極
とフィラワイヤが通過可能なフィラワイヤノズルを保持
するTIGアーク溶接トーチにおいて、トーチ本体はア
ーク電極とフィラワイヤノズルを、その内部に支持固定
し、しかも、アーク電極とセラミックノズルを溶接トー
チ中心軸上に配置するように支持し、該トーチ本体の外
周部と前記筒状部材内周部との間は筒状部材の基部側か
ら先端部に順に内蔵部材収納部を兼用する空間部、円周
方向に等間隔に設けたスリット状の溝を持つ密着状接触
部、環状空間部からなる不活性ガス通路を形成したTI
G溶接トーチである。
【0008】前記筒状部材はトーチ本体を内蔵したトー
チケースと該トーチケースと端部同士が着脱自在の接続
される不活性ガス吹き出し用ノズルからなり、前記内蔵
部材収納部兼用空間部はトーチ本体の外周部とトーチケ
ース先端部内周部との間に形成され、この空間部にはフ
ィラワイヤノズル基部と該フィラワイヤノズルにフィラ
ワイヤを供給するためのフィラワイヤガイド部材の接続
部が位置し、密着状接触部はトーチ本体外周部と不活性
ガス吹き出し用ノズル基部内周部との間に形成され、さ
らに環状空間部はトーチ本体外周部と不活性ガス吹き出
し用ノズル先端部内周部との間に形成される場合があ
る。
【0009】また、トーチ本体内には溶接トーチ基部側
から導入され、トーチ本体先端部から迂回して、トーチ
基部側に排出される溶接トーチ中心軸に概ね沿った方向
に形成される水冷往復路を設けることができる。さら
に、フィラワイヤガイド部材のトーチ基部側端部はトー
チ中心軸上に配置してもよい。
【0010】
【作用】アーク電極はトーチ本体内のトーチ中心軸上に
支持固定されている。そのため、本発明の溶接トーチを
ロボット溶接機に適用しても、ティーチングが容易にな
る。また、トーチ本体の外周部とトーチケース先端部内
周部との間にフィラワイヤノズル基部とフィラワイヤガ
イド部材の接続部を設けているので、少なくとも前記内
蔵部材収納部兼用の空間部分に相当するトーチ本体を切
り欠いて、当該部分のトーチ本体断面形状を例えば、半
月状とすることが望ましい。そして、前記空間部分を含
めてできるだけ多くの不活性ガス通路をトーチ本体外周
部とトーチケース内周部の間に設ける。また、トーチ本
体外周部とノズル基部内周部とは密着状に接触させて、
円周方向に等間隔に設けたスリット状の溝を形成する。
この複数個の溝により、前記フィラワイヤノズル基部と
フィラワイヤガイド部材接続部用の空間部分で偏流とな
って導入された不活性ガスの流れは電極の周囲にほぼ均
等に分配される。さらに、トーチ本体外周部と不活性ガ
ス吹き出し用ノズル先端部内周部との間には不活性ガス
通路となる環状の空間を持ち、前記ほぼ均等に分配され
た不活性ガス流は層流となってアーク発生部を効果的に
シールドすることができる。
【0011】このように本発明においては、トーチ本体
基部にはトーチ本体の形状を工夫することで、トーチの
半径方向の寸法を大きくしないで不活性ガスの通路を確
保し、アーク発生部では層流のシールドガスが得られ
る。
【0012】また、トーチ本体内に設けられるは水冷往
復路により、溶接トーチは充分冷却することができる。
さらに、フィラワイヤガイド部材のトーチ基部側端部は
トーチ中心軸上に配置すると溶接トーチををロボットの
ホルダに取り付けるときにフィラワイヤの母材への送給
方向をワーク形状に合わせるよう溶接トーチを容易に回
して最適位置にセットできる。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面と共に説明する。図1
は本実施例の溶接トーチの断面図であり、図2は溶接ト
ーチ基部から見た側面図である。図1は図2のI−I線
断面図である。図1に示すように、トーチ本体1はトー
チケース2内に挿着され、トーチ本体1の先端部外側に
はアルミナノズル3が取り付けられている。トーチ本体
1はトーチケース2の基部側から挿入され、トーチ本体
1の基部がトーチケース2の内周の大径部と小径部の境
界部分の段部2aに係止される。このとき、トーチ本体
1はトーチケース2内で回り止め5により固定される。
またトーチケース2から突出した部分のトーチ本体1は
アルミナノズル3でカバーされる。アルミナノズル3は
トーチ本体1の図1のC−C線切断面付近に設けられた
ネジ部分3aでトーチ本体1にネジ止される。また、該
アルミナノズル3からその一部が突き出すようにタング
ステン電極(以下、単に電極と言う。)6とフィラワイ
ヤノズル10がトーチ本体1内に取り付けられている。
約5〜8cmの長さの電極6はトーチ本体1の中心軸線
上の電極挿入孔1aに挿脱可能に取り付けられている。
電極6のトーチ本体1への着脱はトーチ本体1の先端部
付近の一横断面方向に設けられた貫通孔1b内にセット
されるボールプランジャー9の押圧力によりトーチ本体
1内に支持固定される。また、この電極6に隣接してセ
ラミック製のフィラワイヤノズル10がトーチ本体1内
のフィラワイヤノズル挿入孔1gに割りスペーサ11を
介して支持固定される。フィラワイヤ7はその軸線の延
長線が電極6の中心軸線延長線上のアーク溶接点近傍で
交差するようにフィラワイヤノズル10内でガイドされ
る。
【0014】また、ガイドチューブ13の一端にネジ込
まれたフィラワイヤノズル10の基部側の端部は、トー
チ本体1内のフィラワイヤ給電チップ12部分に接続さ
れている。また、ガイドチューブ13の他端は溶接トー
チの基部側のフィラワイヤガイド15に接続されてい
る。フィラワイヤ7は図示しないフィラワイヤ供給部か
らフィラワイヤガイド15を経て溶接トーチ内に順次供
給される。フィラワイヤガイド15はコネクタブロック
カバー16に内挿されており、図示しない止めネジでネ
ジ止めされている。コネクタブロック14およびコネク
タブロックカバー16の端部はナット17によりトーチ
ケース2の端部と当接して支持される。
【0015】ここで、フィラワイヤガイド15は溶接ト
ーチの横断面の中央部、すなわち溶接トーチの中心軸線
上に設けてある。そのため、図3に示すように溶接トー
チのフィラワイヤガイド15側近傍にワイヤ送給装置2
7を取り付けたときに、ワイヤ送給装置27のワイヤ出
口ガイド28の中心軸とフィラワイヤガイド15の中心
軸が一致する。このため、溶接トーチを溶接ロボットに
支持されたホルダに取り付けるときに、フィラワイヤ7
の母材への送給方向をワーク形状に合わせるように溶接
トーチを回して最適な位置にセットできる。
【0016】また、図1に示すようにコネクタブロック
カバー16にはアルゴンガス導入用ミニチュア管継手1
9から導入アルゴンガスのガス流路16aが形成されて
いてトーチケース2の内周部とトーチ本体1の外周部と
の間のアルゴンガス通路20に、このガス流路16aが
連通している。
【0017】コネクタブロック14内にはトーチ本体1
内の水冷路1c、1d(図5、図6参照)へ水を給排す
るための水冷路16c、16d(16dは図示せず。)
も形成され、この水路16c、16dとトーチ本体1内
の水冷路1c、1dはウォータパイプ21a、21b
(図6参照)でそれぞれ接続されており、コネクタブロ
ック14には水導入管29と水排出用ミニチュア管継手
30(図2参照)が取り付けられている。これらの水冷
路は水導入路1c、16c、21a、29と水排出路1
d、16d、21b、30とからなり、二本の水冷路1
c、1dはトーチ本体1の先端部で接続している。この
水冷路内を流れる水により、トーチ本体1を介して電極
6が冷却される。電極6はトーチ本体1内に内挿されて
いるので、電極6とトーチ本体1との接触面積が大きく
とれ、電極6の冷却が十分行え、電極6の寿命が長くな
るメリットもある。
【0018】ここで、トーチ本体1の図1に示すA−A
線、B−B線、C−C線、D−D線、E−E線、F−F
線、G−G線での各切断面形状を図5〜図6に示す。す
なわち、A−A線切断面(図5(a))ではアルミナノ
ズル3の内部の中心軸部に電極6が位置しており、この
電極6に隣接して、フィラワイヤノズル10が設けられ
ている。フィラワイヤノズル10は、その中心部にフィ
ラワイヤ7を遊びを持って挿脱自在に支持している。な
お、図5(a)のアルミナノズル3内の空間部はアルゴ
ンガスの通路20となる。また、B−B線切断面(図5
(b))ではアルミナノズル3内には、これと同心円状
に電極6をその中心軸部に支持するトーチ本体1がある
が、フィラワイヤノズル10はトーチ本体1に割りスペ
ーサ11を介して固定されていることが分かる。また、
アルミナノズル3内周部とトーチ本体1外周部との間に
は環状のアルゴンガス通路20が形成されている。な
お、図4に示すように割りスペーサ11は、これをa方
向に移動させて、フィラワイヤノズル10のb方向の移
動量を調節して、フィラワイヤ7の位置調整をするため
のものである。
【0019】また、C−C線切断面(図5(c))では
アルミナノズル3内には、これと同心円状に電極6をそ
の中心軸部に支持するトーチ本体1およびこれに隣接す
る割りスペーサ11とフィラワイヤノズル10がある
が、また、電極固定用のバネ式のボールプランジャー9
がトーチ本体1の半径方向のトーチ本体1の貫通孔1b
内に設けられている。このバネ式のボールプランジャー
9により電極6は溶接トーチ先端部からの引き出し、押
し込み操作だけで簡単に挿入、脱着できる。また、アル
ミナノズル3の内周部とトーチ本体1の外周部は、この
C−C線切断面(図5(c))ではネジにより密着状に
接しているが、トーチ本体1の外周部の周方向にはほぼ
均等間隔でアルゴンガスの通路20となる溝1eが形成
されている。したがって、この部分において、溶接トー
チの半径方向の寸法が増大することを最大限抑え、しか
もアルゴンガスの通路20を確保し、さらにアルゴンガ
スをトーチ本体1の周囲から均等に吹き出すことができ
る。
【0020】また、D−D線切断面(図5(d))では
アルミナノズル3内ではトーチ本体1は断面半月形状を
している。そして、電極6はトーチ本体1の平面部の溝
1f内に配置されている。また、アルミナノズル3内の
空間部はフィラワイヤ7の給電チップ12部分を除き、
アルゴンガス通路20となる。このD−D線切断面(図
5(d))部分ではアルミナノズル3をトーチ本体1か
ら取り外すことにより、フィラワイヤ7の給電チップ1
2の交換等の作業を行うことができる。従来例の図7に
示す溶接トーチの場合はフィラワイヤ53の給電チップ
61の交換のためには、アルミナノズル、トーチ本体を
取り外す作業が必要であるが本実施例の場合はそのよう
な複雑な操作は不要である。なお、給電チップ12はフ
ィラワイヤ加熱用の電流を銅製のフィラワイヤガイド1
5(図1)からガイドチューブ13を介してフィラワイ
ヤ7へ供給するためのものである。
【0021】また、E−E線切断面(図6(a))では
トーチケース2内の図面の下半分に断面半月状のトーチ
本体1があり、図面上半分の空間部20(アルゴンガス
通路用)には内部にフィラワイヤ7を持つガイドチュー
ブ13が位置している。また、F−F線切断面(図6
(b))ではトーチケース2の内周部はトーチ本体1の
基部の外周部と密着して接しており、両者は回り止め5
で固定されている。また、このトーチ本体1内部には水
冷路1c、1dの端部があり、コネクタブロックカバー
16側の水冷路16c、16dとウォータパイプ21
a、21bを介してそれぞれ接続している。またトーチ
本体1内にはアルゴンガス通路用の空間部20があり、
この空間部20内にはフィラワイヤ7のガイドチューブ
13が位置している。また、G−G線切断面(図6
(c))ではトーチケース2内にはフィラワイヤ7を持
つガイドチューブ13とウォータパイプ21a、21b
があるだけで、トーチケース2内の空間20はアルゴン
ガスの通路となっている。
【0022】本実施例では電極6およびアルミナノズル
3が溶接トーチの先端部で溶接トーチの中心軸線上に取
り付けられているので、ロボット溶接機等の溶接機に対
するティーチングが容易に行える。電極6の溶接用母材
に対する溶接角度を自由に変えることができる。
【0023】また、本実施例ではフィラワイヤガイド1
5が溶接トーチの基部で溶接トーチの中心軸線上に取り
付けられているので、フィラワイヤ送給系により溶接ト
ーチの取り付け位置が制限されることはなくなり、36
0度の範囲で溶接トーチを回して取り付けることができ
る。
【0024】本来、電極6とフィラワイヤ7を一体化し
た溶接トーチにおいては、トーチ本体1より突出した部
分における電極6とフィラワイヤ7は溶接トーチ先端部
側から見て、左右対称に配置されていれば、シールドガ
スは電極6とフィラワイヤ7により乱流となるおそれは
ない。しかし、本実施例の場合は電極6が溶接トーチの
中心軸上に設けられているため、フィラワイヤ7は中心
軸上からずれた位置に配置される。そのため、シールド
ガスは乱流になり易い。そこで、トーチ本体1の中心軸
線方向の形状を工夫することにより、溶接部におけるシ
ールド性を高めることができた。すなわち、前記したよ
うに、トーチ本体1のF−F線、E−E線、D−D線で
の各切断面形状はそれぞれ図6(b)、図6(a)、図
5(d)に示す形状をしているので、これらの部位では
アルゴンガスは偏流しているが、C−C線切断面(図5
(c))、B−B線切断面(図5(b))近傍では円周
方向にほぼ均等に配分されるので、母材溶接部には電極
6の周囲にアルゴンガスが層流となって吹き出され、溶
接部のシールド性が保持される。また、本実施例のトー
チ本体1の先端部は先細状であるので乱流になりにく
く、前記層流による母材溶接部のシールド性が向上す
る。
【0025】さらに、本実施例と図7の従来例とを比較
すると、図7の送給されるフィラワイヤ53はフィラワ
イヤ給電チップ61部分で急激に曲げられるため、フィ
ラワイヤ53の送給抵抗が大きくなり、フィラワイヤ5
3が削られ易く、削られた粉がトーチ内に溜まると、ア
ーク電流とワイヤ電流間でスパークする。しかし、本実
施例のフィラワイヤ7はD−D線切断面(図5(d))
〜G−G線切断面(図6(c))の間の空間20で緩や
かに曲げられているため、要所要所でフィラワイヤ7は
ガイドチューブ13に接触することにより、スムーズ
に、しかも安定してフィラワイヤ7の送給が行われる。
【0026】また、本実施例の溶接トーチは従来技術
(図7)に比べ、アルミナノズル3部分の構造が簡略化
されているので、比較的直径の大きな電極6を用いるこ
とができる。そのため、電極6の先端部の摩耗度が少な
くなり、電極6の寿命が長くなる。また、フィラワイヤ
給電チップ12の取り換えは図7のものでは絶縁カバー
65からセラミックノズル51とトーチ本体55を取り
外した上でないと行えないが、本実施例の場合はアルミ
ナノズル3をトーチ本体1から外すだけで良い。
【0027】
【発明の効果】本発明の溶接トーチはアーク電極はトー
チ本体内のトーチ中心軸上に支持固定されているため、
溶接ロボット溶接機に適用しても、ティーチングが容易
になる。また、アーク電極をトーチ中心軸上に配置して
もトーチ本体の形状を工夫することで、トーチの半径方
向の寸法を大きくする事なく、ノズルからは層流として
不活性ガスを吹き出すことができるため、アーク発生部
のシールド性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の溶接トーチの縦断面図であ
る。
【図2】 本発明の実施例の溶接トーチの側面図であ
る。
【図3】 本発明の実施例の溶接トーチの溶接ロボット
への取付状態図である。
【図4】 図1の割りスペーサ部分の拡大断面図であ
る。
【図5】 図1の溶接トーチの横断面図である。
【図6】 図1の溶接トーチの横断面図である。
【図7】 従来技術の電極とフィラワイヤ一体型TIG
溶接トーチの縦断面図である。
【図8】 図7のI−I線断面図である。
【符号の説明】
1…トーチ本体、2…トーチケース、3…アルミナノズ
ル、6…タングステン電極、7…フィラワイヤ、9…ボ
ールプランジャー、10…フィラワイヤノズル、11…
割りスペーサ、12…フィラワイヤ給電チップ、15…
フィラワイヤガイド、20…アルゴンガス通路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トーチ本体を内蔵し、不活性ガスを吹き
    出す筒状部材内にアーク電極とフィラワイヤが通過可能
    なフィラワイヤノズルを保持するTIGアーク溶接トー
    チにおいて、 トーチ本体はアーク電極とフィラワイヤノズルを、その
    内部に支持固定し、しかも、アーク電極を溶接トーチ中
    心軸上に配置するように支持し、該トーチ本体の外周部
    と前記筒状部材内周部との間は筒状部材の基部側から先
    端部に向け、順に内蔵部材収納部を兼用する空間部、円
    周方向に等間隔に設けたスリット状の溝を持つ密着状接
    触部、環状空間部からなる不活性ガス通路を形成したこ
    とを特徴とするTIG溶接トーチ。
  2. 【請求項2】 筒状部材はトーチ本体を内蔵したトーチ
    ケースと該トーチケースと端部同士が着脱自在に接続さ
    れる不活性ガス吹き出し用ノズルからなり、内蔵部材収
    納部兼用空間部はトーチ本体の外周部とトーチケース先
    端部内周部との間に形成され、この空間部にはフィラワ
    イヤノズル基部と該フィラワイヤノズルにフィラワイヤ
    を供給するためのフィラワイヤガイド部材の接続部が位
    置し、密着状接触部はトーチ本体外周部と不活性ガス吹
    き出し用ノズル基部内周部との間に形成され、さらに環
    状空間部はトーチ本体外周部と不活性ガス吹き出し用ノ
    ズル先端部内周部との間に形成されることを特徴とする
    請求項1記載のTIG溶接トーチ。
  3. 【請求項3】 トーチ本体内には溶接トーチ基部側から
    導入され、トーチ本体先端部から迂回して、溶接トーチ
    基部側に排出されるトーチ中心軸に概ね沿った方向に形
    成される水冷往復路が設けられていることを特徴とする
    請求項1記載のTIG溶接トーチ。
  4. 【請求項4】 フィラワイヤガイド部材のトーチ基部側
    端部は溶接トーチ中心軸上に配置されることを特徴とす
    る請求項1記載のTIG溶接トーチ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012206175A (ja) * 2006-06-08 2012-10-25 Caterpillar Inc 二重ワイヤ溶接トーチおよびそれに関連する方法
JP6913834B1 (ja) * 2021-01-22 2021-08-04 大陽日酸株式会社 トーチ及びその走査方法
JP2022028590A (ja) * 2020-08-03 2022-02-16 大陽日酸株式会社 トーチ及びその走査方法

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