JP2022028590A - トーチ及びその走査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】中心に位置するフィラーワイヤの周囲で非消耗電極を回転自在に配置するのに好適なトーチを提供する。【解決手段】フィラーワイヤWを先端に向けて送給するワイヤガイド2と、ワイヤガイド2の周囲を囲んだ状態で、ワイヤガイド2の軸回りに回転自在に取り付けられた回転筒3と、回転筒3を先端側から突出させた状態で、回転筒3を内側に保持するトーチボディ4とを備え、回転筒3の先端側には、フィラーワイヤWの先端に向かって延在する非消耗電極Tが設けられ、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きが回転筒3の回転により変更自在とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、トーチ及びその走査方法に関する。
従来より、金属や非鉄金属などを母材として用いた構造物(被溶接物)の溶接には、例えばTIG溶接(Tungsten Inert Gas welding)又はプラズマアーク溶接等のGTAW(Gas Tungsten Arc welding)と呼ばれる非消耗電極式のガスシールドアーク溶接が用いられている。また、MIG溶接(Metal Inert Gas welding)、MAG溶接(Metal Active Gas welding)又は炭酸ガスアーク溶接等のGMAW(Gas Metal Arc welding)と呼ばれる消耗電極式のガスシールドアーク溶接が用いられている。
これらの溶接方法では、一般に溶接トーチを使用し、電極と被溶接物(母材)との間でアークを発生させて、このアークの熱により被溶接物を溶かして溶融池(プール)を形成しながら溶接が行われる。また、溶接中は電極の周囲を囲むトーチノズルからシールドガスを放出し、このシールドガスで大気(空気)を遮断しながら溶接が行われる。
ところで、近年では、アーク溶接を応用した金属積層造形技術(WAAM:Wire and Arc Additive Manufacturing)の開発も進められている。金属積層造形技術では、溶接トーチを面内で走査し、母材と非消耗電極との間で発生するアークの熱により造形用材料となるフィラーワイヤを溶融させながら、この造形用材料を目的の形状に合わせて積層していく。これにより、立体的な金属積層造形物を形成することが可能である。
TIG溶接では、トーチの中心に位置する非消耗電極に対してフィラーワイヤを横方向から非消耗電極の先端に向けて挿入するのが一般的である。また、フィラーワイヤは、トーチの走査方向の前方又は後方から挿入される。このため、溶接トーチを面内で走査する際は、この溶接トーチの走査方向に合わせてフィラーワイヤの挿入方向を変更する必要がある。
これに対して、トーチの中心から溶接ワイヤを送給しながら、溶接ワイヤの周囲で電極を回転又はオシレートさせるTIG溶接方法が提案されている(下記特許文献1を参照。)。また、下記特許文献1には、トーチ本体に回転自在に支持された電極と、当該電極を回転又はオシレートさせる超音波モータと、当該トーチ本体の軸心に配設されて溶接ワイヤの供給に供される絶縁管とを備えた溶接トーチが記載されている。
特開平5-57447号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載の溶接トーチでは、フィラーワイヤの周囲で回転する電極の先端をフィラーワイヤの先端に向かって屈曲させた特殊な電極を用いている。この場合、汎用のタングステン電極棒を用いることは不可能である。また、電極の先端が消耗した場合、このような特殊な電極を丸ごと交換する必要がある。さらに、電極は、この電極を回転させる超音波モータに直接取り付けられた構造を有しており、この電極への給電方法も不明確である。
したがって、上述した特許文献1に記載のTIG溶接方法を金属積層造形技術に適用することは困難であり、コスト面から見ても実施は困難である。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、中心に位置するフィラーワイヤの周囲で非消耗電極を回転自在に配置するのに好適なトーチ、並びに、そのようなトーチを走査するのに好適なトーチの走査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 フィラーワイヤを先端に向けて送給するワイヤガイドと、
前記ワイヤガイドの周囲を囲んだ状態で、前記ワイヤガイドの軸回りに回転自在に取り付けられた回転筒と、
前記回転筒を先端側から突出させた状態で、前記回転筒を内側に保持するトーチボディとを備え、
前記回転筒の先端側には、前記フィラーワイヤの先端に向かって延在する非消耗電極が設けられ、
前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きが前記回転筒の回転により変更自在とされていることを特徴とするトーチ。
〔2〕 前記回転筒の先端側には、前記非消耗電極を着脱自在に取り付ける電極取付部が設けられていることを特徴とする前記〔1〕に記載のトーチ。
〔3〕 前記電極取付部は、前記回転筒の先端側に着脱自在に取り付けられた電極取付部材を含み、
前記非消耗電極は、前記電極取付部材に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする前記〔2〕に記載のトーチ。
〔4〕 前記電極取付部において、前記非消耗電極の長さが調節自在とされていることを特徴とする前記〔2〕又は〔3〕に記載のトーチ。
〔5〕 前記電極取付部において、前記非消耗電極の傾きが調節自在とされていることを特徴とする前記〔2〕~〔4〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔6〕 前記非消耗電極が前記回転筒に直接取り付けられていることを特徴とする前記〔1〕に記載のトーチ。
〔7〕 前記ワイヤガイドと前記回転筒との間が電気的に絶縁されると共に、前記回転筒と前記トーチボディとの間が電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕~〔6〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔8〕 前記回転筒と前記トーチボディとの間には、互いに摺接しながら給電される給電部が設けられていることを特徴とする前記〔7〕に記載のトーチ。
〔9〕 前記回転筒の先端側の周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディの先端側に取り付けられると共に、シールドガスを先端から放出するトーチノズルを備えることを特徴とする前記〔1〕~〔8〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔10〕 前記ワイヤガイドと前記回転筒との間で流通されるシールドガスを先端から放出することを特徴とする前記〔1〕~〔9〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔11〕 前記トーチボディには、冷却液が循環される流路が設けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔10〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔12〕 前記トーチボディの周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディと熱的に接続されると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備えることを特徴とする前記〔1〕~〔11〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔13〕 前記回転筒の周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディに取り付けられると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備え、
前記回転筒は、前記冷却ブロックと熱的に接続されると共に、前記冷却ブロックと電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕~〔6〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔14〕 前記ワイヤガイドの先端側には、前記フィラーワイヤを先端から送り出すコンタクトチップが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔13〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔15〕 前記回転筒を回転させる回転駆動機構を備えることを特徴とする前記〔1〕~〔14〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔16〕 前記〔1〕~〔15〕の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きを変更した後に、前記トーチを走査することを特徴とするトーチの走査方法。
〔17〕 前記〔1〕~〔15〕の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
前記トーチを走査している間に、前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きを変更することを特徴とするトーチの走査方法。
〔18〕 前記〔1〕~〔15〕の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
前記フィラーワイヤの周囲で前記非消耗電極を回転させながら、前記トーチを走査することを特徴とするトーチの走査方法。
以上のように、本発明によれば、中心に位置するフィラーワイヤの周囲で非消耗電極を回転自在に配置するのに好適なトーチ、並びに、そのようなトーチを走査するのに好適なトーチの走査方法を提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係るトーチの構成を示す斜視図である。 図1に示すトーチの構成を示す断面斜視図である。 図2示すトーチの先端側を拡大した断面斜視図である。 回転筒の構成を示す分解斜視図である。 回転筒の先端側に電極取付部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。 ウォータージャケットの構成を示す分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るトーチの走査方法を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るトーチの走査方法を説明するための模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るトーチの走査方法を説明するための模式図である。 フィラーワイヤに対する非消耗電極の位置関係を示す模式図である。 電極取付部材に2つの非消耗電極が取り付けられた状態を示す斜視図である。 電極取付部材の別の構成例を示す斜視図である。 電極取付部の別の構成例を示す斜視図である。 電極取付部の別の構成例を示す斜視図である。 トーチの別の構成例を示す側面図である。 図15に示すトーチの構成を示す分解側面図である。 図15に示すトーチの構成を示す断面図である。 回転筒に電極取付部を介して非消耗電極が取り付けられた状態を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(トーチ)
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1~図6に示すトーチ1の構成について説明する。
なお、図1は、トーチ1の構成を示す斜視図である。図2は、トーチ1の構成を示す断面斜視図である。図3は、トーチ1の先端側を拡大した断面斜視図である。図4は、回転筒3の構成を示す分解斜視図である。図5は、回転筒3の先端側に電極取付部材11が取り付けられた状態を示す斜視図である。図6は、ウォータージャケット13の構成を示す分解斜視図である。
本実施形態のトーチ1は、図1、図2及び図3に示すように、中心に位置するフィラーワイヤWの周囲で非消耗電極Tを回転自在に配置したものである。具体的に、このトーチ1は、ワイヤガイド2と、回転筒3と、トーチボディ4と、冷却ブロック5と、トーチノズル6と、回転駆動機構7とを備えている。
ワイヤガイド2は、先端に向けてフィラーワイヤWを送給するものであり、軸線方向に貫通する中心孔(図示せず。)を有した略円筒状の長尺部材からなる。なお、ワイヤガイド2の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの金属や、セラミックスなどを挙げることができる。
ワイヤガイド2は、トーチボディ4の中心部を貫通した状態で、トーチボディ4の内側に保持されている。また、ワイヤガイド2の基端側は、フィラーワイヤWを自動で送給するワイヤ送給装置(図示せず。)と接続されている。これにより、ワイヤガイド2は、フィラーワイヤWを中心孔を通して先端側へと送給する。
なお、フィラーワイヤWについては、特に限定されるものではなく、その用途に合わせたフィラーワイヤWを適宜選択して用いることが可能である。
ワイヤガイド2の先端側には、シールドガスGを噴出する複数の噴出孔2aが周方向に並んで設けられている。一方、ワイヤガイド2の基端側には、シールドガスGを導入するホース(図示せず。)が接続される接続部2bが設けられている。
なお、シールドガスGについては、特に限定されるものではなく、例えばアルゴン(Ar)やヘリウム(He)等の不活性ガスや、アルゴン(Ar)に水素(H)、ヘリウム(He)、窒素(N)等のガスを添加した混合ガスを用いることができる。また、アルゴン(Ar)とヘリウム(He)との混合ガスに水素(H)、窒素(N)等のガスを添加した混合ガスを用いることができる。また、シールドガスGについては、上述した組成のガスの他に、アルゴン(Ar)又はアルゴン(Ar)とヘリウム(He)との混合ガスに、例えば炭酸ガス(CO)や酸素(O)等の酸化性ガスを添加したものを用いてもよい。
ワイヤガイド2の先端には、フィラーワイヤWを先端から送り出すコンタクトチップ8が着脱自在に取り付けられている。コンタクトチップ8は、軸線方向に貫通する中心孔8aを有する略円筒状の部材からなる。コンタクトチップ8は、この中心孔8aを通してフィラーワイヤWを先端から送り出すことが可能となっている。
コンタクトチップ8は、ワイヤガイド2の先端側に螺合により取り付けられている。これにより、コンタクトチップ8にスパッタ等が付着した際や、中心孔8aが変形や摩耗した際に、このコンタクトチップ8を取り外して清掃したり、交換したりすることが可能である。
コンタクトチップ8には、特注品(専用品)に限らず、市販品(汎用品)を用いることができる。なお、コンタクトチップ8の材質には、例えば、銅や銅合金、セラミックスなどを挙げることができる。
回転筒3は、図2~図5に示すように、軸線方向に貫通する中心孔3aを有する略円筒状の長尺部材からなる。なお、回転筒3の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの金属を挙げることができる。
回転筒3は、中心孔3aの内側にワイヤガイド2を配置し、ワイヤガイド2の周囲を囲んだ状態で、トーチボディ4の内側に保持されている。また、回転筒3は、軸線方向に並んで配置された複数(本実施形態では3つ)のベアリング9a,9b,9cを介してワイヤガイド2の軸回りに回転自在に取り付けられている。
複数のベアリング9a,9b,9cのうち、回転筒3とトーチボディ4との間には、金属製のベアリング9a,9bが配置されている。一方、ワイヤガイド2と回転筒3とトーチボディとの間には、セラミックスなどの絶縁性のベアリング9cが配置されている。これにより、ワイヤガイド2と回転筒3との間は、電気的に絶縁されている。
なお、本実施形態のトーチ1では、ワイヤガイド2と回転筒3との間を電気的に絶縁するため、ワイヤガイド2と回転筒3との間に、例えば絶縁樹脂又はセラミックスからなる絶縁筒を配置した構成としてもよい。
ワイヤガイド2と回転筒3との間には、複数の噴出孔2aから噴出されたシールドガスGが流通する第1のガス流路(隙間)R1が形成されている。これにより、ワイヤガイド2の先端側の周囲からシールドガスGを放出することが可能となっている。なお、第1のガス流路R1内を流れるシールドガスGは、ベアリング9cの間を通過することが可能である。
回転筒3の先端側には、非消耗電極Tを着脱自在に取り付ける電極取付部10が設けられている。電極取付部10は、回転筒3の先端側に着脱自在に取り付けられた電極取付部材11を有し、この電極取付部材11に対して非消耗電極Tが着脱自在に取り付けられた構造を有している。
電極取付部材11は、軸線方向に貫通する中心孔11aを有する略円筒状のリング部材からなる。電極取付部材11は、中心孔11aの内側にコンタクトチップ8を配置した状態で、回転筒3の先端に対してネジ止めにより着脱自在に取り付けられている。なお、電極取付部材11の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの金属などを挙げることができる。
非消耗電極Tには、特注品(専用品)ではなく、市販品(汎用品)を用いることができる。なお、非消耗電極Tは、例えばタングステンなどの融点の高い金属材料を用いて形成された長尺状の電極棒からなる。また、非消耗電極Tには、タングステンの他に、例えば酸化トリウムや酸化ランタン、酸化セリウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムなどの酸化物を添加したものを用いることができる。
非消耗電極Tは、電極保持部材12に対してネジ止めにより着脱自在に取り付けられている。電極保持部材12は、電極取付部材11に対してネジ止めにより着脱自在に取り付けられている。
電極取付部10では、電極保持部材12に対する非消耗電極Tの取付位置を変更することで、この非消耗電極Tの長さが調節自在とされている。また、電極取付部10では、電極取付部材11に対する電極保持部材12の取付角度を変更することで、非消耗電極Tの傾きが調節自在とされている。なお、非消耗電極Tの傾きは、フィラーワイヤWに対して10°~45°程度である。
トーチボディ4は、冷却水(冷却液)Lが循環される第1の液流路13aを形成するウォータージャケット13と、トーチノズル6に向けてシールドガスGを供給する第2のガス流路R2を形成するガスディフューザ14と、絶縁樹脂からなる前側ブロック15、中間ブロック16及び後側ブロック17とを有している。
ウォータージャケット13は、図2及び図6に示すように、高温となる回転筒3の先端側を冷却するものであり、第1の液流路13aの前側を形成する前側リング部13bと、第1の液流路13aの後側を形成する後側リング部13cと、前側リング部13bと後側リング部13cとの間で接続される第1の液流路13aを形成する一対の配管部13dとを有している。なお、ウォータージャケット13の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの金属などを挙げることができる。
ウォータージャケット13のうち、前側リング部13bの外周側及び一対の配管部13dが前側ブロック15の絶縁樹脂により被覆されている。一方、前側リング部13bの内周側は、回転筒3の外周側と接触している。
後側リング部13cの内側には、中間ブロック16が螺合により取り付けられている。また、中間ブロック16には、回転筒3を回転自在に支持するベアリング9bが配置されている。後側ブロック17には、ワイヤガイド2の基端側がネジ止めにより取り付けられている。また、後側ブロック17には、回転筒3を回転自在に支持するベアリング9bが配置されている。
また、後側リング部13cには、第1の液流路13aに冷却水Lを供給する入側の接続部13eと、第1の液流路13aから冷却水Lを排出する出側の接続部13fとが設けられている。
ウォータージャケット13では、これらの接続部13e,13fに冷却装置(チラー)(図示せず。)が接続されることによって、第1の液流路13a内の冷却水Lが循環されることになる。また、ウォータージャケット13は、回転筒3の先端側と熱的に接続されている。これにより、回転筒3の先端側を冷却することが可能である。なお、冷却装置については、特に限定されるものではなく、従来より公知のものを使用することができる。
回転筒3とトーチボディ4(ウォータージャケット13)との間には、互いに摺接しながら給電される給電部18が設けられている。給電部18は、非消耗電極Tに電力を供給するため、回転筒3とトーチボディ4(ウォータージャケット13)との間を電気的に接続する。
具体的に、この給電部18では、図2~図6に示すように、ウォータージャケット13の先端側に取り付けられた給電部材19と、回転筒3の先端側に取り付けられた電極取付部材11との間で、互いに摺接しながら給電が行われる。
給電部材19は、軸線方向に貫通する中心孔19aを有する略円筒状のリング部材からなる。なお、給電部材19の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの金属などを挙げることができる。給電部材19は、中心孔19aの内側に回転筒3を配置した状態で、ウォータージャケット13(前側リング部13b)の先端に対してネジ止めにより取り付けられている。
なお、給電部18では、上述した電極取付部材11と給電部材19との互いに摺接される面での摺接抵抗を低減するため、何れか一方の摺接面に溝部を設けた構成としてもよい。また、溝部以外にも、互いの摺接面積を減らす形状としてもよい。また、電極取付部材11及び給電部材19には、耐熱導電性の高い材質のものを適宜選択して用いることが好ましい。
ガスディフューザ14は、図2及び図3に示すように、略円筒状の部材からなる。なお、ガスディフューザ14の材質には、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やテフロン(登録商標)などの絶縁樹脂、又はセラミックスなどを挙げることができる。
ガスディフューザ14は、Oリング(パッキン)20を介して前側ブロック15の外周部に取り付けられている。また、ガスディフューザ14は、前側ブロック15の外周面に全周に亘って設けられた溝部15aとの間で第2のガス流路R2を形成している。ガスディフューザ14には、第2のガス流路R2内にシールドガスGを導入するホース(図示せず。)が接続される接続部14aが設けられている。
溝部15aには、第2のガス流路R2内を流れるシールドガスGを整流するメッシュ21a,21bが軸線方向に並んで配置されている。なお、メッシュ21a,21bの材質には、例えば金属、発泡金属、発泡セラミックスなどを挙げることができる。
冷却ブロック5は、ガスディフューザ14を含むトーチボディ4を冷却するものであり、トーチボディ4(ガスディフューザ14)の周囲を囲んだ状態で、トーチボディ4(ガスディフューザ14)と熱的に接続されると共に、冷却水Lが循環される第2の液流路5aが設けられた構成を有している。
具体的に、この冷却ブロック5は、略方形筒状の部材からなる。なお、冷却ブロック5の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの金属などを挙げることができる。冷却ブロック5は、軸線方向に並ぶOリング(パッキン)22a,22bを介してガスディフューザ14の外周部に取り付けられている。
冷却ブロック5は、ガスディフューザ14の外周面と、Oリング(パッキン)22a,22bの間の内周面に全周に亘って設けられた溝部5bとの間で第2の液流路5aを形成している。また、冷却ブロック5には、第2の液流路5aに冷却水Lを供給する入側の接続部5cと、第2の液流路5aから冷却水Lを排出する出側の接続部(図示せず。)とが設けられている。
冷却ブロック5では、これらの接続部5cに冷却装置(チラー)が接続されることによって、第2の液流路5a内の冷却水Lが循環されることになる。これにより、上述したウォータージャケット13と共に、冷却効果を高めることが可能である。また、前側ブロック15の熱よる変形を防ぐことが可能である。
なお、前側ブロック15を安価な絶縁樹脂の代わりに、耐熱性の高いセラミックスで形成した場合は、上記冷却ブロック5を省略することも可能である。
トーチノズル6は、概略円筒状に形成されると共に、その先端側が漸次縮径されたノズル形状を有している。なお、トーチノズル6の材質には、例えば銅や銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼などの金属やセラミックスなどを挙げることができる。
トーチノズル6は、回転筒3の先端側(電極取付部材11)の周囲を囲んだ状態で、トーチボディ4(前側ブロック15)の先端側に螺合により取り付けられている。これにより、トーチノズル6の先端からは、ガスディフューザ14から供給されるシールドガスGが放出される。
回転駆動機構7は、図1及び図2に示すように、回転筒3を回転させるものであり、駆動モータ23と、駆動モータの回転軸23aに取り付けられた駆動側プーリ24と、回転筒3の中間ブロック16と後側ブロック17との間に取り付けられた被動側プーリ25と、駆動側プーリ24と被動側プーリ25との間に掛け合わされた無端ベルト26とを有している。
回転駆動機構7では、駆動モータ23による回転駆動を駆動側プーリ24から無端ベルト26を介して被動側プーリ25に伝達することで、回転筒3を回転させることが可能となっている。
以上のような構成を有する本実施形態のトーチ1では、電極取付部10からフィラーワイヤWの先端に向かって延在する非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きが回転筒3の回転により変更自在とされている。
本実施形態のトーチ1では、上述した電極取付部10において、回転筒3の先端側に取り付けられた電極取付部材11に対して非消耗電極T(電極保持部材12)が着脱自在に取り付けられている。また、上述した給電部18において、ウォータージャケット13(トーチボディ4)の先端側に取り付けられた給電部材19と回転筒3との間で、互いに摺接しながら給電が行われている。
これにより、本実施形態のトーチ1では、回転筒3に対して非消耗電極Tを容易に取り付けることができ、なお且つ、この非消耗電極Tに対する電力の供給を確実に行うことが可能である。
また、本実施形態のトーチ1では、上述した電極取付部10において、電極保持部材12に対する非消耗電極Tの取付位置や、電極取付部材11に対する電極保持部材12の取付角度を変更することで、この非消耗電極Tの長さや傾きを調節することが可能である。
さらに、本実施形態のトーチ1では、非消耗電極Tの特注品(専用品)ではなく、非消耗電極Tの市販品(汎用品)を用いることができ、この非消耗電極Tの交換も容易である。
したがって、本実施形態のトーチ1は、中心に位置するフィラーワイヤWの周囲で非消耗電極Tを回転自在に配置するのに好適なものとして、一般的なTIG溶接に限らず、例えば、金属積層造形技術(WAAM)や肉盛溶接などに好適に用いることが可能である。また、突合溶接や重ね溶接、隅肉溶接などの全ての継手形状に使用できる。
特に、金属積層造形技術(WAAM)では、トーチ1を面内で走査し、母材と非消耗電極Tとの間で発生するアークの熱により造形用材料となるフィラーワイヤWを溶融させながら、この造形用材料を目的の形状に合わせて積層していく。
本実施形態のトーチ1では、中心に位置するフィラーワイヤWに対して非消耗電極Tを横方向からフィラーワイヤWの先端に向けて挿入している。このとき、非消耗電極Tは、トーチ1の走査方向の前方又は後方から挿入される。
したがって、本実施形態のトーチ1では、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きをトーチ1の走査方向に合わせて変更できるため、立体的な金属積層造形物を精度良く形成することが可能である。
なお、トーチ1を走査する場合は、トーチ1を保持するグリップ100をトーチ1の位置制御ロボット(図示せず。)に取り付けた構成とすればよい。
(トーチの走査方法)
次に、上記トーチ1の走査方法について、図7~図9を参照しながら具体的に説明する。
なお、図7~図9は、トーチ1の走査方法を説明するための模式図である。
〔第1の実施形態〕
本発明の第1の実施形態に係るトーチ1の走査方法は、図7に示すように、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きを変更した後に、トーチ1を走査することを特徴とする。
すなわち、この走査方法では、トーチ1の走査を開始する前に、トーチ1の走査方向の前方又は後方から非消耗電極Tが挿入されるように、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きを変更する。これにより、トーチ1の走査方向に合わせて、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きを確実に変更することが可能である。
〔第2の実施形態〕
本発明の第2の実施形態に係るトーチ1の走査方法は、図8に示すように、トーチ1を走査している間に、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きを変更することを特徴とする。
すなわち、この走査方法では、トーチ1の走査中に、トーチ1の走査方向の変更に合わせて、トーチ1の走査方向の前方又は後方から非消耗電極Tが挿入されるように、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きを変更する。これにより、トーチ1の走査方向に合わせて、非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きを速やかに変更することが可能である。
〔第3の実施形態〕
本発明の第3の実施形態に係るトーチ1の走査方法は、図9に示すように、フィラーワイヤWの周囲で非消耗電極Tを回転させながら、トーチを走査することを特徴とする。
すなわち、この走査方法では、トーチ1の走査中に、フィラーワイヤWの周囲で非消耗電極Tを回転させることで、トーチ1の走査方向の変更に合わせることなく、トーチ1の走査を行うことが可能である。
なお、非消耗電極Tの回転については、非消耗電極Tを一方向に回転させる場合に限らず、非消耗電極Tを両方向に交互に回転(往復回転)させることも可能である。
なお、フィラーワイヤWに対する非消耗電極Tの位置関係については、フィラーワイヤWに対する非消耗電極Tの位置関係については、上述した図7~図9に示すように、非消耗電極Tの先端がフィラーワイヤWの先端(中心)に向いている場合に限らず、例えば図10に示すように、非消耗電極Tの先端がフィラーワイヤWの先端からずれていてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記トーチ1では、図11に示すように、上記電極保持部材12が電極取付部材11に2つ取り付けられた構成としてもよい。2つの電極保持部材12は、フィラーワイヤWを挟んで非消耗電極Tが互いに向かい合うように、電極取付部材11に取り付けられている。
また、上記トーチ1では、図12に示すように、上記電極保持部材12が非消耗電極Tを保持する保持部27aと、電極取付部材11に取り付けられる取付部27bとに分割された構成としてもよい。保持部27aは、非消耗電極Tの長さを変更しながら、取付部27bに螺合により固定することができる。また、取付部27bは、非消耗電極Tの傾きを変更しながら、電極取付部材11に固定することができる。
また、上記トーチ1では、上述した電極取付部10において、電極取付部材11に対して電極保持部材12が取り付けられた構成に限らず、図13(A)~(E)に例示するように、電極取付部材11に対して非消耗電極Tが直接取り付けられた構成としてもよい。すなわち、電極取付部10において、電極取付部材11と電極保持部材12とを一体化することも可能である。
また、上記トーチ1では、図14に示すように、非消耗電極Tが回転筒3の先端側に直接取り付けられた構成であってもよい。すなわち、上記電極取付部材11を省略し、回転筒3の先端側に電極保持部材12Aが直接取り付けられた構成とすることも可能である。
なお、回転駆動機構7については、上述したプーリ機構を用いた構成に限らず、駆動モータ23の回転駆動をギア機構を介して回転筒3に伝達する構成や、駆動モータ23が回転筒3を直接駆動する構成であってもよい。
例えば、図15~図18に示すようなトーチ1Aの別の構成例について説明する。
なお、図15は、トーチ1Aの構成を示す側面図である。図16は、トーチ1Aの構成を示す分解側面図である。図17は、トーチ1Aの構成を示す断面図である。図18は、回転筒3Aに電極取付部41を介して非消耗電極Tが取り付けられた状態を示す側面図である。また、以下の説明では、上記トーチ1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
本実施形態のトーチ1Aは、図15~図18に示すように、中心に位置するフィラーワイヤWの周囲で非消耗電極Tを回転自在に配置したものである。具体的に、このトーチ1Aは、ワイヤガイド2と、回転筒3Aと、トーチボディ4Aと、回転駆動機構7Aと、冷却ブロック5Aと、トーチノズル6Aとを備えている。
このうち、回転筒3Aは、軸線方向に貫通する中心孔3aを有する略円筒状の部材からなる。回転筒3Aは、中心孔3aの内側にワイヤガイド2を配置し、ワイヤガイド2の周囲を囲んだ状態で、トーチボディ4の内側に保持されている。また、回転筒3Aは、軸線方向に並んで配置された複数(本実施形態では2つ)のベアリング9d,9eを介してワイヤガイド2の軸回りに回転自在に取り付けられている。
ワイヤガイド2と回転筒3Aとの間には、複数の噴出孔2aから噴出されたシールドガスGが流通するガス流路(隙間)Rが形成されている。これにより、ワイヤガイド2の先端側の周囲からシールドガスGを放出することが可能となっている。
トーチボディ4Aは、絶縁樹脂からなる第1のリング部材30、第2のリング部材31、第3のリング部材32及びスリーブ部材33を有している。また、トーチボディ4Aは、金属からなる第1のフレーム部材34、第2のフレーム部材35及び一対の支柱36を有している。
トーチボディ4Aは、第1のリング部材30と第2のリング部材31との間に第1のフレーム部材34を挟み込んだ状態で、第2のリング部材31の内側にベアリング9dを保持している。また、トーチボディ4Aは、第3のリング部材32とスリーブ部材33との間に第2のフレーム部材35を挟み込んだ状態で、第3のリング部材32の内側にベアリング9eを保持している。第1のフレーム部材34と第2のフレーム部材35とは、一対の支柱36を介して連結されている。
トーチボディ4Aは、スリーブ部材33の内側にワイヤガイド2を保持している。したがって、ワイヤガイド2と回転筒3Aとの間は、スリーブ部材33を介して電気的に絶縁されている。
回転駆動機構7Aは、回転筒3Aを回転させるものであり、駆動モータ(図示せず。)の回転軸37に取り付けられた駆動ギア38と、回転筒3Aに取り付けられた被動ギア39とが互いに噛合された構成を有している。回転軸37は、第1のフレーム部材34と第2のフレーム部材35との間で回転自在に支持されている。
回転駆動機構7Aでは、駆動モータによる回転軸37の回転駆動を駆動ギア38から被動ギア39へと伝達することで、回転筒3Aをワイヤガイド2の軸回りに回転させることが可能となっている。
冷却ブロック5Aは、回転筒3Aを冷却するものであり、回転筒3Aの先端側の周囲を囲んだ状態で、トーチボディ4Aの先端側(第1のリング部材30)に取り付けられている。
冷却ブロック5Aには、冷却水Lが循環される液流路5dと、液流路5dに冷却水Lを供給する入側の接続部5eと、液流路5dから冷却水Lを排出する出側の接続部(図示せず。)とが設けられている。冷却ブロック5Aでは、これらの接続部5eに冷却装置(チラー)が接続されることによって、液流路5d内の冷却水Lが循環されることになる。
トーチノズル6Aは、概略円筒状の部材からなる。なお、トーチノズル6Aの材質には、例えば銅や銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼などの導電性の金属を挙げることができる。
トーチノズル6Aは、回転筒3の先端側の周囲を囲んだ状態で、冷却ブロック5Aの先端側に嵌合により取り付けられている。これにより、トーチノズル6Aの先端からは、ワイヤガイド2の複数の噴出孔2aから噴出されたシールドガスGが放出される。
回転筒3Aは、冷却ブロック5Aと熱的に接続されると共に、冷却ブロック5Aと電気的に接続されている。冷却ブロック5Aと回転筒3Aとの間には、互いに摺接しながら給電される給電部40が設けられている。すなわち、冷却ブロック5Aと回転筒3との間では、互いに対向する面が摺接されると共に、この互いに摺接する給電部40を介して給電が行われる。
なお、給電部40では、上述した冷却ブロック5Aと回転筒3Aとの互いに摺接される面での摺接抵抗を低減するため、何れか一方の摺接面に溝部を設けた構成としてもよい。また、溝部以外にも、互いの摺接面積を減らす形状としてもよい。
回転筒3Aには、非消耗電極Tを着脱自在に取り付ける電極取付部41が設けられている。電極取付部41は、回転筒3Aの先端側に着脱自在に取り付けられた電極取付部材42を有し、この電極取付部材42に対して非消耗電極Tが着脱自在に取り付けられた構造を有している。
電極取付部材42は、回転筒3Aの先端側の側面に対してネジ止めにより着脱自在に取り付けられている。なお、電極取付部材42の材質には、例えば、真鍮や銅、銅合金、炭素鋼、ステンレス鋼、チタンなどの導電性の金属などを挙げることができる。
非消耗電極Tは、電極取付部材42に対してネジ止めにより着脱自在に取り付けられている。非消耗電極Tには、特注品(専用品)ではなく、市販品(汎用品)を用いることができる。なお、非消耗電極Tは、例えばタングステンなどの融点の高い金属材料を用いて形成された長尺状の電極棒からなる。また、非消耗電極Tには、タングステンの他に、例えば酸化トリウムや酸化ランタン、酸化セリウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウムなどの酸化物を添加したものを用いることができる。
電極取付部41では、電極取付部材42に対する非消耗電極Tの取付位置を変更することで、この非消耗電極Tの長さが調節自在とされている。また、電極取付部41では、回転筒3Aに対する電極取付部材42の取付角度を変更することで、非消耗電極Tの傾きが調節自在とされている。なお、非消耗電極Tの傾きは、フィラーワイヤWに対して10°~45°程度である。
以上のような構成を有する本実施形態のトーチ1Aでは、上述した電極取付部材42(電極取付部41)を介して非消耗電極Tが回転筒3Aの先端側に直接取り付けられている。これにより、トーチ1Aでは、上記トーチ1と同様に、電極取付部41からフィラーワイヤWの先端に向かって延在する非消耗電極TのフィラーワイヤWと対向する向きが回転筒3Aの回転により変更自在とされている。
一方、トーチ1Aでは、上述した給電部40において、冷却ブロック5Aと回転筒3Aとの間で互いに摺接しながら給電が行われる。これにより、トーチ1Aでは、回転筒3Aから電極取付部材42を介して非消耗電極Tに対する電力の供給を確実に行うことが可能である。
なお、本発明では、ワイヤガイド2を溶接用電源と電気的に接続し、ホットワイヤーとしてもよい。さらに、ワイヤガイド2として、市販の消耗電極式(MIG、MAG)のトーチを用いてもよい。市販の消耗電極式のトーチを用いる場合、そのトーチノズルを外して用いればよい。
また、本発明は、上述した非消耗電極式のトーチに限らず、消耗電極式(MIG、MAG)のトーチに適用することも可能である。
1…トーチ 2…ワイヤガイド 3,3A…回転筒 4,4A…トーチボディ 5,5A…冷却ブロック 6,6A…トーチノズル 7,7A…回転駆動機構 8…コンタクトチップ 9a~9e…ベアリング 10…電極取付部 11…電極取付部材 12,12A…電極保持部材 13…ウォータージャケット 13a…第1の液流路 14…ガスディフューザ 15…前側ブロック 16…中間ブロック 17…後側ブロック 18…給電部 19…給電部材 21a,21b…メッシュ 22a,22b…Oリング(パッキン) 23…駆動モータ 24…駆動側プーリ 25…被動側プーリ 26…無端ベルト 30…第1のリング部材 31…第2のリング部材 32…第3のリング部材 33…スリーブ部材 34…第1のフレーム部材 35…第2のフレーム部材 36…支柱 37…回転軸 38…駆動ギア 39…被動ギア 40…給電部 41…電極取付部 42…電極取付部材 R…ガス流路 R1…第1のガス流路 R2…第2のガス流路 W…フィラーワイヤ T…非消耗電極 G…シールドガス L…冷却水(冷却液)
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 フィラーワイヤを先端に向けて送給するワイヤガイドと、
前記ワイヤガイドの周囲を囲んだ状態で、前記ワイヤガイドの軸回りに回転自在に取り付けられた回転筒と、
前記回転筒を先端側から突出させた状態で、前記回転筒を内側に保持するトーチボディとを備え、
前記回転筒の先端側には、前記フィラーワイヤの先端に向かって延在する非消耗電極が設けられ、
前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きが前記回転筒の回転により変更自在とされ
前記回転筒の先端側には、前記非消耗電極を着脱自在に取り付ける電極取付部が設けられていることを特徴とするトーチ
〕 前記電極取付部は、前記回転筒の先端側に着脱自在に取り付けられた電極取付部材を含み、
前記非消耗電極は、前記電極取付部材に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする前記〔〕に記載のトーチ。
〕 前記電極取付部において、前記非消耗電極の長さが調節自在とされていることを特徴とする前記〔〕又は〔〕に記載のトーチ。
〕 前記電極取付部において、前記非消耗電極の傾きが調節自在とされていることを特徴とする前記〔〕~〔〕の何れか一項に記載のトーチ
〕 前記ワイヤガイドと前記回転筒との間が電気的に絶縁されると共に、前記回転筒と前記トーチボディとの間が電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕~〔〕の何れか一項に記載のトーチ。
〕 前記回転筒と前記トーチボディとの間には、互いに摺接しながら給電される給電部が設けられていることを特徴とする前記〔〕に記載のトーチ。
〕 前記回転筒の先端側の周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディの先端側に取り付けられると共に、シールドガスを先端から放出するトーチノズルを備えることを特徴とする前記〔1〕~〔〕の何れか一項に記載のトーチ。
〕 前記ワイヤガイドと前記回転筒との間で流通されるシールドガスを先端から放出することを特徴とする前記〔1〕~〔〕の何れか一項に記載のトーチ。
〕 前記トーチボディには、冷却液が循環される流路が設けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔〕の何れか一項に記載のトーチ。
10〕 前記トーチボディの周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディと熱的に接続されると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備えることを特徴とする前記〔1〕~〔〕の何れか一項に記載のトーチ。
11〕 前記回転筒の周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディに取り付けられると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備え、
前記回転筒は、前記冷却ブロックと熱的に接続されると共に、前記冷却ブロックと電気的に接続されていることを特徴とする前記〔1〕~〔10〕の何れか一項に記載のトーチ。
12〕 前記ワイヤガイドの先端側には、前記フィラーワイヤを先端から送り出すコンタクトチップが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔11〕の何れか一項に記載のトーチ。
13〕 前記回転筒を回転させる回転駆動機構を備えることを特徴とする前記〔1〕~〔12〕の何れか一項に記載のトーチ。
〔14〕 フィラーワイヤを先端に向けて送給するワイヤガイドと、
前記ワイヤガイドの周囲を囲んだ状態で、前記ワイヤガイドの軸回りに回転自在に取り付けられた回転筒と、
前記回転筒を先端側から突出させた状態で、前記回転筒を内側に保持するトーチボディとを備え、
前記回転筒の先端側には、前記フィラーワイヤの先端に向かって延在する非消耗電極が前記回転筒に直接取り付けられ、
前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きが前記回転筒の回転により変更自在とされ、
前記ワイヤガイドと前記回転筒との間で流通されるシールドガスを先端から放出することを特徴とするトーチ。
〔15〕 前記トーチボディの周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディと熱的に接続されると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備えることを特徴とする前記〔14〕に記載のトーチ。
〔16〕 前記〔1〕~〔15〕の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きを変更した後に、前記トーチを走査することを特徴とするトーチの走査方法。
〔17〕 前記〔1〕~〔15〕の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
前記トーチを走査している間に、前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きを変更することを特徴とするトーチの走査方法。
〔18〕 前記〔1〕~〔15〕の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
前記フィラーワイヤの周囲で前記非消耗電極を回転させながら、前記トーチを走査することを特徴とするトーチの走査方法。

Claims (18)

  1. フィラーワイヤを先端に向けて送給するワイヤガイドと、
    前記ワイヤガイドの周囲を囲んだ状態で、前記ワイヤガイドの軸回りに回転自在に取り付けられた回転筒と、
    前記回転筒を先端側から突出させた状態で、前記回転筒を内側に保持するトーチボディとを備え、
    前記回転筒の先端側には、前記フィラーワイヤの先端に向かって延在する非消耗電極が設けられ、
    前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きが前記回転筒の回転により変更自在とされていることを特徴とするトーチ。
  2. 前記回転筒の先端側には、前記非消耗電極を着脱自在に取り付ける電極取付部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のトーチ。
  3. 前記電極取付部は、前記回転筒の先端側に着脱自在に取り付けられた電極取付部材を含み、
    前記非消耗電極は、前記電極取付部材に対して着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のトーチ。
  4. 前記電極取付部において、前記非消耗電極の長さが調節自在とされていることを特徴とする請求項2又は3に記載のトーチ。
  5. 前記電極取付部において、前記非消耗電極の傾きが調節自在とされていることを特徴とする請求項2~4の何れか一項に記載のトーチ。
  6. 前記非消耗電極が前記回転筒に直接取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のトーチ。
  7. 前記ワイヤガイドと前記回転筒との間が電気的に絶縁されると共に、前記回転筒と前記トーチボディとの間が電気的に接続されていることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載のトーチ。
  8. 前記回転筒と前記トーチボディとの間には、互いに摺接しながら給電される給電部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載のトーチ。
  9. 前記回転筒の先端側の周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディの先端側に取り付けられると共に、シールドガスを先端から放出するトーチノズルを備えることを特徴とする請求項1~8の何れか一項に記載のトーチ。
  10. 前記ワイヤガイドと前記回転筒との間で流通されるシールドガスを先端から放出することを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載のトーチ。
  11. 前記トーチボディには、冷却液が循環される流路が設けられていることを特徴とする請求項1~10の何れか一項に記載のトーチ。
  12. 前記トーチボディの周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディと熱的に接続されると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備えることを特徴とする請求項1~11の何れか一項に記載のトーチ。
  13. 前記回転筒の周囲を囲んだ状態で、前記トーチボディに取り付けられると共に、冷却液が循環される流路が設けられた冷却ブロックを備え、
    前記回転筒は、前記冷却ブロックと熱的に接続されると共に、前記冷却ブロックと電気的に接続されていることを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載のトーチ。
  14. 前記ワイヤガイドの先端側には、前記フィラーワイヤを先端から送り出すコンタクトチップが着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1~13の何れか一項に記載のトーチ。
  15. 前記回転筒を回転させる回転駆動機構を備えることを特徴とする請求項1~14の何れか一項に記載のトーチ。
  16. 請求項1~15の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
    前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きを変更した後に、前記トーチを走査することを特徴とするトーチの走査方法。
  17. 請求項1~15の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
    前記トーチを走査している間に、前記非消耗電極の前記フィラーワイヤと対向する向きを変更することを特徴とするトーチの走査方法。
  18. 請求項1~15の何れか一項に記載のトーチの走査方法であって、
    前記フィラーワイヤの周囲で前記非消耗電極を回転させながら、前記トーチを走査することを特徴とするトーチの走査方法。
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