JPH102962A - 移動物体の検知方法及び検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、装置を簡素化し、コストの低減と
故障やトラブルの防止を図ることができる、移動物体の
検知方法及び検知装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 上記課題を解決するための手段として、
本発明は、レ−ザ−光線の送受信機と、軸心を中心に回
転可能で、周面を複数の平面で形成した反射体と、検知
予定の移動物体に付設するレ−ザ−光線の反射シ−トと
を用いて、前記送信機から前記回転する反射体の周面に
向けてレ−ザ−光線を発射し、前記反射体でレ−ザ−光
線を広げて一定平面上又は一定線上の検知領域を連続走
査させ、前記検知領域内に侵入する移動物体を、前記反
射シ−トによる反射光を前記受信機で受信することによ
り検知することを特徴とした、移動物体の検知方法及び
検知装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、レ−ザ−光線の連
続走査による移動物体の検知方法及び検知装置に関する
ものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来より、レ−ザ−光
線の連続走査による移動物体の検知技術は存在するが、
従来の装置は、レ−ザ−光線の送信機を回転又は旋回さ
せて連続走査を行っていた。そのため、送信機の回転又
は旋回装置が複雑となり、コストの面や故障、トラブル
の面で問題があった。

【０００３】

【発明の目的】本発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、装置を簡素化し、コストの低
減と故障やトラブルの防止を図ることができる、移動物
体の検知方法及び検知装置を提供することを目的とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、レ−ザ−光線の送受信機と、
軸心を中心に回転可能で、周面を複数の平面で形成した
反射体と、検知予定の移動物体に付設するレ−ザ−光線
の反射シ−トとを用いて、前記送信機から前記回転する
反射体の周面に向けてレ−ザ−光線を発射し、前記反射
体でレ−ザ−光線を広げて一定平面上又は一定線上の検
知領域を連続走査させ、前記検知領域内に侵入する移動
物体を、前記反射シ−トによる反射光を前記受信機で受
信することにより検知することを特徴とした、移動物体
の検知方法及び検知装置を提供する。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の一実施の形態について説明する。 ＜イ＞検知装置の構造 （１）レ−ザ−送受信機 レ−ザ−送受信機１は、レ−ザ通信に使用されているレ
−ザ−発信機とレ−ザ−受信機が一体になったものであ
る。レ−ザ−光線が物体に当たり反射されて来た光を受
信することで物体の検知を行う。なお、レ−ザ−発信機
とレ−ザ−受信機が別体のものを用いてもよい。

【０００６】（２）回転式反射体 回転式反射体２は、軸心の回転軸２１を中心に回転可能
で、周面２２を複数の平面状の反射板で形成したもので
ある。本実施の形態では６角柱体で、その周面２２を鏡
で形成したものを図１に示す。なお、鏡のほかにプリズ
ム等を利用することもできる。

【０００７】（３）反射シ−ト 反射シ−ト３は、レ−ザ−光線を反射させるための公知
のシ−トであり、検知予定の移動物体に予め付設してお
く。

【０００８】＜ロ＞検知方法 次に上記のように構成した装置を用いた移動物体の検知
方法について説明する。（１）レ−ザ−光線の発射 回転式反射体２を回転させ、その周面２２に向けて、レ
−ザ−送受信機１からレ−ザ−光線を発射する。

【０００９】（２）連続走査 レ−ザ−送受信機１から発射されたレ−ザ−光線４は、
回転式反射体２の周面２２で反射して広がり、一定平面
上又は一定線上の検知領域を連続走査する。

【００１０】（３）移動物体の検知 検知領域内に移動物体が侵入すると、移動物体に付設し
た反射シ−ト３がレ−ザ−光線４を反射させる。そし
て、その反射光がレ−ザ−送受信機１で受信されて、移
動物体が検知領域内に侵入したことが検知される。

【００１１】

【その他の実施の形態】レ−ザ−送受信機１からレ−ザ
−光線を変調して発射し、図２に示すように、受信した
信号との遅れ時間を計測することで、移動物体までの距
離を測定することも可能である。

【００１２】また、上記遅れ時間と回転式反射体２の回
転角を各種設定することにより、連続走査する検知領域
を任意に設定することも可能となる。

【００１３】さらに、設定時間をＴ１以上Ｔ２以下の範
囲で設定すれば、検知装置からＴ１ｍ〜Ｔ２ｍの範囲の
侵入物の検知も可能となる。

【００１４】

【発明の効果】本発明は以上のように、レ−ザ−送信機
を回転させることなく、反射体を回転させることによっ
て装置を簡素化した。そのため、コストの低減が図れ、
また故障やトラブルをなくすことによって、信頼性の高
い検知を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態の説明図

【図２】 その他の実施の形態の説明図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 レ−ザ−光線の送受信機と、 軸心を中心に回転可能で、周面を複数の平面で形成した
   反射体と、 検知予定の移動物体に付設するレ−ザ−光線の反射シ−
   トとを用いて、 前記送信機から前記回転する反射体の周面に向けてレ−
   ザ−光線を発射し、 前記反射体でレ−ザ−光線を広げて一定平面上又は一定
   線上の検知領域を連続走査させ、 前記検知領域内に侵入する移動物体を、前記反射シ−ト
   による反射光を前記受信機で受信することにより検知す
   ることを特徴とした、 移動物体の検知方法。
2. 【請求項２】 レ−ザ−光線の送受信機と、 軸心を中心に回転可能で、周面を複数の平面で形成した
   反射体と、 検知予定の移動物体に付設するレ−ザ−光線の反射シ−
   トとよりなり、 前記送信機から前記回転する反射体の周面に向けて発射
   したレ−ザ−光線を、反射体で広げて一定平面上又は一
   定線上の検知領域を連続走査させ、検知領域内に侵入す
   る移動物体を、前記反射シ−トによる反射光を前記受信
   機で受信することにより検知するよう構成したことを特
   徴とする、 移動物体の検知装置。