JPH10295777A - 安定な抗菌点眼剤 - Google Patents
安定な抗菌点眼剤Info
- Publication number
- JPH10295777A JPH10295777A JP9109972A JP10997297A JPH10295777A JP H10295777 A JPH10295777 A JP H10295777A JP 9109972 A JP9109972 A JP 9109972A JP 10997297 A JP10997297 A JP 10997297A JP H10295777 A JPH10295777 A JP H10295777A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- brown
- ophthalmic solution
- agent
- light
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000002997 ophthalmic solution Substances 0.000 title claims abstract description 15
- 229940054534 ophthalmic solution Drugs 0.000 title claims abstract description 15
- 230000003115 biocidal effect Effects 0.000 title 1
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 claims abstract description 22
- JLKIGFTWXXRPMT-UHFFFAOYSA-N sulphamethoxazole Chemical compound O1C(C)=CC(NS(=O)(=O)C=2C=CC(N)=CC=2)=N1 JLKIGFTWXXRPMT-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 13
- NHUHCSRWZMLRLA-UHFFFAOYSA-N Sulfisoxazole Chemical compound CC1=NOC(NS(=O)(=O)C=2C=CC(N)=CC=2)=C1C NHUHCSRWZMLRLA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 7
- 229960000654 sulfafurazole Drugs 0.000 claims abstract description 7
- 229960005404 sulfamethoxazole Drugs 0.000 claims abstract description 7
- YZMCKZRAOLZXAZ-UHFFFAOYSA-N sulfisomidine Chemical compound CC1=NC(C)=CC(NS(=O)(=O)C=2C=CC(N)=CC=2)=N1 YZMCKZRAOLZXAZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 7
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 claims abstract description 5
- 229940079593 drug Drugs 0.000 claims description 10
- 239000003814 drug Substances 0.000 claims description 10
- 238000002360 preparation method Methods 0.000 claims description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 abstract description 2
- 239000000243 solution Substances 0.000 abstract description 2
- FDDDEECHVMSUSB-UHFFFAOYSA-N sulfanilamide Chemical compound NC1=CC=C(S(N)(=O)=O)C=C1 FDDDEECHVMSUSB-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract 2
- 229940124530 sulfonamide Drugs 0.000 abstract 2
- -1 polypropylene Polymers 0.000 description 25
- 239000003889 eye drop Substances 0.000 description 14
- 238000002835 absorbance Methods 0.000 description 12
- 229920000139 polyethylene terephthalate Polymers 0.000 description 12
- 239000005020 polyethylene terephthalate Substances 0.000 description 12
- 229940012356 eye drops Drugs 0.000 description 10
- 239000004743 Polypropylene Substances 0.000 description 8
- 229920001155 polypropylene Polymers 0.000 description 8
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 7
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 7
- 239000011112 polyethylene naphthalate Substances 0.000 description 7
- 238000004040 coloring Methods 0.000 description 6
- 238000002845 discoloration Methods 0.000 description 6
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 6
- 229920003207 poly(ethylene-2,6-naphthalate) Polymers 0.000 description 5
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 4
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 description 3
- 238000004806 packaging method and process Methods 0.000 description 2
- 239000008213 purified water Substances 0.000 description 2
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 2
- 230000036561 sun exposure Effects 0.000 description 2
- 230000001629 suppression Effects 0.000 description 2
- 230000002195 synergetic effect Effects 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Chemical compound O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- BIVBRWYINDPWKA-VLQRKCJKSA-L Glycyrrhizinate dipotassium Chemical compound [K+].[K+].O([C@@H]1[C@@H](O)[C@H](O)[C@H](O[C@@H]1O[C@H]1CC[C@]2(C)[C@H]3C(=O)C=C4[C@@H]5C[C@](C)(CC[C@@]5(CC[C@@]4(C)[C@]3(C)CC[C@H]2C1(C)C)C)C(O)=O)C([O-])=O)[C@@H]1O[C@H](C([O-])=O)[C@@H](O)[C@H](O)[C@H]1O BIVBRWYINDPWKA-VLQRKCJKSA-L 0.000 description 1
- DGAQECJNVWCQMB-PUAWFVPOSA-M Ilexoside XXIX Chemical compound C[C@@H]1CC[C@@]2(CC[C@@]3(C(=CC[C@H]4[C@]3(CC[C@@H]5[C@@]4(CC[C@@H](C5(C)C)OS(=O)(=O)[O-])C)C)[C@@H]2[C@]1(C)O)C)C(=O)O[C@H]6[C@@H]([C@H]([C@@H]([C@H](O6)CO)O)O)O.[Na+] DGAQECJNVWCQMB-PUAWFVPOSA-M 0.000 description 1
- 239000007864 aqueous solution Substances 0.000 description 1
- 229910021538 borax Inorganic materials 0.000 description 1
- 244000309464 bull Species 0.000 description 1
- 229940101029 dipotassium glycyrrhizinate Drugs 0.000 description 1
- 238000004898 kneading Methods 0.000 description 1
- 239000012528 membrane Substances 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000002156 mixing Methods 0.000 description 1
- 238000000275 quality assurance Methods 0.000 description 1
- 229910052708 sodium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011734 sodium Substances 0.000 description 1
- 239000004328 sodium tetraborate Substances 0.000 description 1
- 235000010339 sodium tetraborate Nutrition 0.000 description 1
- LARLNXOUTTUXPN-UHFFFAOYSA-N sodium;(4-aminophenyl)sulfonyl-(5-methyl-1,2-oxazol-3-yl)azanide Chemical compound [Na+].O1C(C)=CC([N-]S(=O)(=O)C=2C=CC(N)=CC=2)=N1 LARLNXOUTTUXPN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229960001975 sulfisomidine Drugs 0.000 description 1
- 125000000391 vinyl group Chemical group [H]C([*])=C([H])[H] 0.000 description 1
- 229920002554 vinyl polymer Polymers 0.000 description 1
Abstract
(57)【要約】
【目的】光に不安定なサルファ剤（スルファメトキサゾ
ール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソ
ミジンナトリウム、スルフイソキサゾール）を配合する
点眼剤の耐光性を向上し、より安定な状態で提供する 【構成】スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾ
ールナトリウム、スルフイソミジンナトリウムまたはス
ルフイソキサゾールなどのサルファ剤を含有する点眼液
を茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合した光の透
過率が、波長４５０ｎｍにおいて２０％以下、かつ３５
０ｎｍにおいて１０％以下である点眼容器に充填するこ
とを特徴とする点眼剤。
ール、スルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソ
ミジンナトリウム、スルフイソキサゾール）を配合する
点眼剤の耐光性を向上し、より安定な状態で提供する 【構成】スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾ
ールナトリウム、スルフイソミジンナトリウムまたはス
ルフイソキサゾールなどのサルファ剤を含有する点眼液
を茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合した光の透
過率が、波長４５０ｎｍにおいて２０％以下、かつ３５
０ｎｍにおいて１０％以下である点眼容器に充填するこ
とを特徴とする点眼剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、点眼剤に関する。
更に詳しくは、光に不安定なサルファ剤（スルファメト
キサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スル
フイソミジンナトリウム、スルフイソキサゾール）を配
合する点眼剤を、茶褐色の着色または紫外線カット剤を
練合した点眼容器に充填することにより安定な状態で提
供することを可能にした点眼剤に関する。
更に詳しくは、光に不安定なサルファ剤（スルファメト
キサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、スル
フイソミジンナトリウム、スルフイソキサゾール）を配
合する点眼剤を、茶褐色の着色または紫外線カット剤を
練合した点眼容器に充填することにより安定な状態で提
供することを可能にした点眼剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】サルファ剤を用いた製剤が光による変色
等で不安定であることは松田ら（Chem,Pharm,Bull,26
(9)2649-2656(1978)）によって報告されており、光の遮
断方法が要求されていた。
等で不安定であることは松田ら（Chem,Pharm,Bull,26
(9)2649-2656(1978)）によって報告されており、光の遮
断方法が要求されていた。
【０００３】一方、点眼剤容器は点眼剤の品質保証の面
で、内容液の異物を観察するのに差し支えない程度の透
明性のあることが日本薬局方に義務づけられている。
で、内容液の異物を観察するのに差し支えない程度の透
明性のあることが日本薬局方に義務づけられている。
【０００４】そこで、サルファ剤を配合した点眼剤で
は、異物が観察できる程度の茶褐色の容器を用い、遮光
して保管する目的で紙箱や不透明なビニール製の袋、い
わゆる携帯袋に入れた形態で市販されている。
は、異物が観察できる程度の茶褐色の容器を用い、遮光
して保管する目的で紙箱や不透明なビニール製の袋、い
わゆる携帯袋に入れた形態で市販されている。
【０００５】消費者が購入した後の耐光性については消
費者の注意に頼る以外なく、その安定性が保証されるも
のではない。
費者の注意に頼る以外なく、その安定性が保証されるも
のではない。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、消費者が購
入した後の耐光性については消費者の注意に頼る以外な
く、その安定性が保証されるものではない。
入した後の耐光性については消費者の注意に頼る以外な
く、その安定性が保証されるものではない。
【０００７】本発明は、光に不安定なサルファ剤（スル
ファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウ
ム、スルフイソミジンナトリウム、スルフイソキサゾー
ル）を配合する点眼剤の耐光性を向上し、より安定な状
態で提供することを目的とする。
ファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウ
ム、スルフイソミジンナトリウム、スルフイソキサゾー
ル）を配合する点眼剤の耐光性を向上し、より安定な状
態で提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の目
的を達成する手段について検討を重ねた結果、サルファ
剤を配合する点眼剤において、波長４５０ｎｍ以下の光
を遮断する容器・包装形態を用いることによって、サル
ファ剤の安定な点眼剤を得ることに成功した。さらに、
この点眼容器・包装形態は内容液の異物の有無を観察す
るのに支障のない透明性を保っている。さらに、本発明
者らは、茶褐色の色調の容器に、紫外線カット剤を練合
することにより、サルファ剤の安定性に相乗の効果を有
することを見出した。
的を達成する手段について検討を重ねた結果、サルファ
剤を配合する点眼剤において、波長４５０ｎｍ以下の光
を遮断する容器・包装形態を用いることによって、サル
ファ剤の安定な点眼剤を得ることに成功した。さらに、
この点眼容器・包装形態は内容液の異物の有無を観察す
るのに支障のない透明性を保っている。さらに、本発明
者らは、茶褐色の色調の容器に、紫外線カット剤を練合
することにより、サルファ剤の安定性に相乗の効果を有
することを見出した。
【０００９】すなわち本発明は、サルファ剤を含有する
点眼液を茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合した
点眼容器に充填することを特徴とする点眼剤である。
点眼液を茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合した
点眼容器に充填することを特徴とする点眼剤である。
【００１０】本発明において、サルファ剤がスルファメ
トキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、ス
ルフイソミジンナトリウムまたはスルフイソキサゾール
であることが好ましい。
トキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム、ス
ルフイソミジンナトリウムまたはスルフイソキサゾール
であることが好ましい。
【００１１】さらに、点眼剤の外装フィルムに、光を遮
断する茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合したポ
リプロピレン他のフィルムを使用することも可能であ
る。
断する茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合したポ
リプロピレン他のフィルムを使用することも可能であ
る。
【００１２】また、茶褐色の着色または紫外線カット剤
を練合した容器または容器の外側に施したフィルムの光
の透過率が、波長４５０ｎｍにおいて２０％以下、かつ
３５０ｎｍにおいて１０％以下であることが好ましい。
を練合した容器または容器の外側に施したフィルムの光
の透過率が、波長４５０ｎｍにおいて２０％以下、かつ
３５０ｎｍにおいて１０％以下であることが好ましい。
【００１３】特に点眼剤の容器の容量が２０ｍＬ以下で
ある場合、容器に光を遮断する茶褐色の着色または紫外
線カット剤を練合したポリエチレンナフタレート（以下
ＰＥＮと略す）製の容器を用いることをが好ましく、点
眼剤の容器の容量が１ｍＬ以下である場合、光を遮断す
る茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合したポリエ
チレンである容器を用いることが好ましい。
ある場合、容器に光を遮断する茶褐色の着色または紫外
線カット剤を練合したポリエチレンナフタレート（以下
ＰＥＮと略す）製の容器を用いることをが好ましく、点
眼剤の容器の容量が１ｍＬ以下である場合、光を遮断す
る茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合したポリエ
チレンである容器を用いることが好ましい。
【００１４】本発明で用いる容器は、１〜２０ｍＬ以下
の容器では、従来のポリエチレンテレフタレートからポ
リエチレンナフタレートを用いることにより、変色等を
抑制する等の安定性を向上させることができる。
の容器では、従来のポリエチレンテレフタレートからポ
リエチレンナフタレートを用いることにより、変色等を
抑制する等の安定性を向上させることができる。
【００１５】また、従来１ｍＬ以下の容器では、ポリエ
チレンを用いており、この容器は、従来の１０〜１５ｍ
Ｌの容器に比較し、液の少量化、容器の材質及び厚みの
影響で内容液が光の影響を受けやすくなっているが、ポ
リエチレン容器に茶褐色の着色または紫外線カット剤を
練合し、更にこの容器の外装フィルムに茶褐色の着色ま
たは紫外線カット剤を配合することにより、変色等を抑
制する等の安定性を向上させることができる。
チレンを用いており、この容器は、従来の１０〜１５ｍ
Ｌの容器に比較し、液の少量化、容器の材質及び厚みの
影響で内容液が光の影響を受けやすくなっているが、ポ
リエチレン容器に茶褐色の着色または紫外線カット剤を
練合し、更にこの容器の外装フィルムに茶褐色の着色ま
たは紫外線カット剤を配合することにより、変色等を抑
制する等の安定性を向上させることができる。
【００１６】
【発明の効果】本発明の目的は、光に不安定なサルファ
剤（スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾール
ナトリウム、スルフイソミジンナトリウム、スルフイソ
キサゾール）を配合する点眼剤を、より安定な状態で提
供することができる。
剤（スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾール
ナトリウム、スルフイソミジンナトリウム、スルフイソ
キサゾール）を配合する点眼剤を、より安定な状態で提
供することができる。
【００１７】
【実施例】以下、実施例及び試験例に基づいて本発明を
さらに詳細に説明する。
さらに詳細に説明する。
【００１８】実施例１ サルファ剤４０００ｍｇを精製水に溶解し、これにグリ
チルリチン酸二カリウムを１００ｍｇ、ホウ砂を適量溶
解し、ｐＨ８．４に調製した。この水溶液を精製水で全
量１００ｍＬとし、０.２２μｍメンブランフィルター
で濾過後、容器に充填し、施栓して点眼剤とした。
チルリチン酸二カリウムを１００ｍｇ、ホウ砂を適量溶
解し、ｐＨ８．４に調製した。この水溶液を精製水で全
量１００ｍＬとし、０.２２μｍメンブランフィルター
で濾過後、容器に充填し、施栓して点眼剤とした。
【００１９】試験例１ 点眼液を無色ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）
容器（１４ｍＬ）、茶褐色ポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）容器（１４ｍＬ）、無色ポリエチレンナ
フタレート（ＰＥＮ）容器（１４ｍＬ）、茶褐色ポリ
エチレンナフタレート（ＰＥＮ）容器（１４ｍＬ）に充
填し、１０００ルクス光の照射試験及び太陽光曝露試験
を行った。ポリエチレンナフタレートは、ポリエチレン
テレフタレートと比較し、紫外線カット効果を有してい
る容器である。
容器（１４ｍＬ）、茶褐色ポリエチレンテレフタレー
ト（ＰＥＴ）容器（１４ｍＬ）、無色ポリエチレンナ
フタレート（ＰＥＮ）容器（１４ｍＬ）、茶褐色ポリ
エチレンナフタレート（ＰＥＮ）容器（１４ｍＬ）に充
填し、１０００ルクス光の照射試験及び太陽光曝露試験
を行った。ポリエチレンナフタレートは、ポリエチレン
テレフタレートと比較し、紫外線カット効果を有してい
る容器である。
【００２０】本試験の評価は、内容液の茶褐色変色を４
００ｎｍの吸光度の値の程度で評価した。
００ｎｍの吸光度の値の程度で評価した。
【００２１】
【表１】
【００２２】＊１０００ルクス光照射２ヶ月時の無色Ｐ
ＥＴの400nmの吸光度の値（0.940）を、各容器の２ヶ月
時の400nmの吸光度の値で割って算出した。
ＥＴの400nmの吸光度の値（0.940）を、各容器の２ヶ月
時の400nmの吸光度の値で割って算出した。
【００２３】
【表２】
【００２４】＊窓際太陽光曝露７日時の無色ＰＥＴの40
0nmの吸光度の値（1.243）を、各容器の７日時の400nm
の吸光度の値で割って算出した。
0nmの吸光度の値（1.243）を、各容器の７日時の400nm
の吸光度の値で割って算出した。
【００２５】その結果、耐光性に関して茶褐色ポリエチ
レンナフタレート容器が優れていた。
レンナフタレート容器が優れていた。
【００２６】試験例２ 点眼液を茶褐色ポリエチレンテレフタレート（ＰＥ
Ｔ）容器（１４ｍＬ）、茶褐色ポリエチレン（ポリエ
チ）容器（１ｍＬ）に充填し、１０００ルクス光の照射
試験を行った。
Ｔ）容器（１４ｍＬ）、茶褐色ポリエチレン（ポリエ
チ）容器（１ｍＬ）に充填し、１０００ルクス光の照射
試験を行った。
【００２７】本試験の評価は、内容液の茶褐色変色を４
００ｎｍの吸光度の値の程度で評価した。
００ｎｍの吸光度の値の程度で評価した。
【００２８】
【表３】
【００２９】＊１０００ルクス光照射３０日時の茶褐色
ＰＥＴの400nmの吸光度の値（0.087）を、茶褐色ポリエ
チ容器の３０日時の400nmの吸光度の値で割って算出し
た。
ＰＥＴの400nmの吸光度の値（0.087）を、茶褐色ポリエ
チ容器の３０日時の400nmの吸光度の値で割って算出し
た。
【００３０】その結果、茶褐色ポリエチレン容器（１ｍ
Ｌ）は茶褐色ポリエチレンテレフタレート容器（１４ｍ
Ｌ）に比べ、耐光性に劣り、光の影響を受けやすく、内
容液の変色が大きいことが確認された。
Ｌ）は茶褐色ポリエチレンテレフタレート容器（１４ｍ
Ｌ）に比べ、耐光性に劣り、光の影響を受けやすく、内
容液の変色が大きいことが確認された。
【００３１】試験例３ 点眼液を茶褐色ポリエチレン容器（１ｍＬ）に充填
し、に茶褐色ポリプロピレンのフィルムを施したも
の、に無色の紫外線カット（ＵＶカット）剤練合ポリ
プロピレンのフィルムを施したもの、に茶褐色の紫
外線カット（ＵＶカット）剤練合ポリプロピレンのフィル
ムを施したものを用い、１０００ルクス光の照射試験及
び太陽光曝露試験を行った。なお、茶褐色の紫外線カッ
ト（ＵＶカット）剤練合ポリプロピレンのフィルムは、波
長４５０ｎｍの透過率が２０％以下、かつ３５０ｎｍの
透過率が１０％以下であるものを使用した。
し、に茶褐色ポリプロピレンのフィルムを施したも
の、に無色の紫外線カット（ＵＶカット）剤練合ポリ
プロピレンのフィルムを施したもの、に茶褐色の紫
外線カット（ＵＶカット）剤練合ポリプロピレンのフィル
ムを施したものを用い、１０００ルクス光の照射試験及
び太陽光曝露試験を行った。なお、茶褐色の紫外線カッ
ト（ＵＶカット）剤練合ポリプロピレンのフィルムは、波
長４５０ｎｍの透過率が２０％以下、かつ３５０ｎｍの
透過率が１０％以下であるものを使用した。
【００３２】
【表４】
【００３３】＊１０００ルクス光照射２ヶ月時のフィル
ムなしの400nmの吸光度の値（1.163）を、各フィルム２
ヶ月時の400nmの吸光度の値で割って算出した。
ムなしの400nmの吸光度の値（1.163）を、各フィルム２
ヶ月時の400nmの吸光度の値で割って算出した。
【００３４】
【表５】
【００３５】＊窓際太陽光曝露２１日時のフィルムなし
の400nmの吸光度の値（1.292）を、各フィルムの２１日
時の400nmの吸光度の値で割って算出した。
の400nmの吸光度の値（1.292）を、各フィルムの２１日
時の400nmの吸光度の値で割って算出した。
【００３６】茶褐色の紫外線カット（ＵＶカット）剤練合
ポリプロピレンのフィルムを施したものは、無色の紫外
線カット（ＵＶカット）剤練合ポリプロピレンのフィル
ム、茶褐色ポリプロピレンのフィルムを施したものに比
較し、耐光性に相乗の効果を示した。
ポリプロピレンのフィルムを施したものは、無色の紫外
線カット（ＵＶカット）剤練合ポリプロピレンのフィル
ム、茶褐色ポリプロピレンのフィルムを施したものに比
較し、耐光性に相乗の効果を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加川 真由美 東京都豊島区高田３丁目24番１号 大正製 薬株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】サルファ剤を含有する点眼液を茶褐色の着
色または紫外線カット剤を練合した点眼容器に充填する
ことを特徴とする点眼剤。 - 【請求項２】サルファ剤を含有する点眼液を点眼容器の
外装に、光を遮断する茶褐色の着色または紫外線カット
剤を練合したフィルムで覆った点眼容器に充填すること
を特徴とする点眼剤。 - 【請求項３】サルファ剤がスルファメトキサゾール、ス
ルファメトキサゾールナトリウム、スルフイソミジンナ
トリウムまたはスルフイソキサゾールであることを特徴
とする請求項１記載または請求項２の点眼剤。 - 【請求項４】茶褐色の着色または紫外線カット剤を練合
した容器の光の透過率が、波長４５０ｎｍにおいて２０
％以下、かつ３５０ｎｍにおいて１０％以下であること
を特徴とする請求項１から３記載の点眼剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9109972A JPH10295777A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 安定な抗菌点眼剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9109972A JPH10295777A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 安定な抗菌点眼剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10295777A true JPH10295777A (ja) | 1998-11-10 |
Family
ID=14523829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9109972A Pending JPH10295777A (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | 安定な抗菌点眼剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10295777A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001087303A1 (fr) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Preparation liquide aqueuse |
| JP2002037746A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-02-06 | Fuji Yakuhin:Kk | キノロンカルボン酸系抗菌剤を含有する液剤 |
| WO2003002139A1 (fr) * | 2001-06-29 | 2003-01-09 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Procede permettant d'ameliorer la stabilite de la preparation de proteines |
| JP2003095952A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Lion Corp | 眼科組成物及び該組成物の抗菌力増強方法 |
| JP2005035969A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-02-10 | Lion Corp | 眼科用組成物及び該組成物の安定化方法 |
| JP2005247819A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-09-15 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2005261598A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 包装体入りアズレン誘導体含有組成物 |
| JP2005336153A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-12-08 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | プラノプロフェン含有組成物 |
| JP2006289070A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-10-26 | Santen Pharmaceut Co Ltd | キノロン系抗菌化合物含有製品 |
| JP2011063624A (ja) * | 2003-09-30 | 2011-03-31 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2013213052A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-10-17 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科用組成物キット |
-
1997
- 1997-04-28 JP JP9109972A patent/JPH10295777A/ja active Pending
Cited By (15)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001087303A1 (fr) * | 2000-05-17 | 2001-11-22 | Senju Pharmaceutical Co., Ltd. | Preparation liquide aqueuse |
| JP4754149B2 (ja) * | 2000-05-17 | 2011-08-24 | 千寿製薬株式会社 | 水性液剤 |
| JP2002037746A (ja) * | 2000-07-24 | 2002-02-06 | Fuji Yakuhin:Kk | キノロンカルボン酸系抗菌剤を含有する液剤 |
| WO2003002139A1 (fr) * | 2001-06-29 | 2003-01-09 | Asahi Kasei Kabushiki Kaisha | Procede permettant d'ameliorer la stabilite de la preparation de proteines |
| JP2003095952A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Lion Corp | 眼科組成物及び該組成物の抗菌力増強方法 |
| JP2005035969A (ja) * | 2003-06-25 | 2005-02-10 | Lion Corp | 眼科用組成物及び該組成物の安定化方法 |
| JP2011063624A (ja) * | 2003-09-30 | 2011-03-31 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2005247819A (ja) * | 2003-09-30 | 2005-09-15 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2014015467A (ja) * | 2003-09-30 | 2014-01-30 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2015007126A (ja) * | 2003-09-30 | 2015-01-15 | ロート製薬株式会社 | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2016065088A (ja) * | 2003-09-30 | 2016-04-28 | ロート製薬株式会社 | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 |
| JP2005261598A (ja) * | 2004-03-17 | 2005-09-29 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | 包装体入りアズレン誘導体含有組成物 |
| JP2005336153A (ja) * | 2004-04-28 | 2005-12-08 | Rohto Pharmaceut Co Ltd | プラノプロフェン含有組成物 |
| JP2006289070A (ja) * | 2005-03-18 | 2006-10-26 | Santen Pharmaceut Co Ltd | キノロン系抗菌化合物含有製品 |
| JP2013213052A (ja) * | 2012-02-27 | 2013-10-17 | Rohto Pharmaceutical Co Ltd | 眼科用組成物キット |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH10295777A (ja) | 安定な抗菌点眼剤 | |
| WO2005094811A1 (ja) | トラニラストを含有する医薬製品 | |
| JP2013216385A (ja) | ボトルキャップ | |
| JP2022513469A (ja) | 紫外線抑制コンタクトレンズパッケージ | |
| JPH03145421A (ja) | 安定な点眼剤 | |
| JP2014055028A (ja) | 光による分解から薬物を保護するためのプラスチック容器 | |
| JP5711957B2 (ja) | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 | |
| JP2006289070A (ja) | キノロン系抗菌化合物含有製品 | |
| DE4233817C1 (de) | Verpackungsmaterial für ein gasfreisetzendes Produkt | |
| AU2014364351A1 (en) | Stable liquid medication containing diphenhydramine | |
| JP2008100957A (ja) | 点眼剤 | |
| JP5477996B2 (ja) | 透明包装体入りトラニラスト含有医薬製剤 | |
| JP2004182984A (ja) | 紫外線吸収剤および該紫外線吸収剤を含有する包装用資材 | |
| TWI374842B (en) | Uv-protected container with product having dyes or lakes | |
| EP0074620A2 (de) | Verfahren zur Stabilisierung photoinstabiler Arzneistoffe sowie stabilisierte Arzneizubereitungen | |
| DE3106775C2 (de) | Portionsbehälter mit Farbentwicklerkonzentrat | |
| JP2010235457A (ja) | 透明容器入り液体口腔用組成物 | |
| EP1162957A1 (de) | Verfahren zur erhöhung der stabilität bei lagerung und/oder anwendung lichtempfindlicher therapeutischer systeme oder deren bestandteile | |
| JPH08337522A (ja) | 塩酸アンブロキソール水性液剤 | |
| JP3648132B2 (ja) | キノロン系抗菌薬液体製剤及びその包装体 | |
| CH685371A5 (it) | Sciroppo contenente N-acetil-cisteina. | |
| JP2760494B2 (ja) | 練り香辛料用チユーブ | |
| US2092604A (en) | Hairnet packaging | |
| FR2399249A1 (fr) | Compositions ophtalmiques contenant de l'acide 1,3-dioxo-1h-benz(d,e)isoquinoline-2(3h)-acetique | |
| RU14759U1 (ru) | Препаративная форма сухой микстуры от кашля |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040406 |
|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040406 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060523 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060808 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060922 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |