JPH10294510A - 光増幅器 - Google Patents
光増幅器Info
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- JPH10294510A JPH10294510A JP10036382A JP3638298A JPH10294510A JP H10294510 A JPH10294510 A JP H10294510A JP 10036382 A JP10036382 A JP 10036382A JP 3638298 A JP3638298 A JP 3638298A JP H10294510 A JPH10294510 A JP H10294510A
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Abstract
光増幅器を提供する。 【解決手段】 本発明では、利得媒質としてエルビウム
添加ファイバ(EDF)を用い、2段階の増幅構成をと
っている。エルビウム添加濃度は1000ppmとし、
1550nmにおける信号光の未飽和吸収係数は1dB
/mとする。EDF・14−8の長さは100mであ
り、EDF・14−12の長さは70mである。励起光
源14−6,14−10は1.53μmの半導体レーザ
であり、励起光パワーは100mWである。合波器14
−7,14−11は誘電体多層膜フィルタであり、利得
等化器14−4はフーリエフィルタである。該フーリエ
フィルタのピーク損失は17dBである。EDF・14
−8の利得は25dBであり、EDF・14−12の利
得は15dBである。光アイソレータをレーザ発振防止
のため、前段増幅部に2個、後段増幅部に1個設置して
いる。
Description
や光信号処理系において必要とされる光増幅器に関す
る。
の光増幅器の構成を図23〜図25に示す。図23,図
24,図25はそれぞれ、従来技術の光増幅器の第1,
第2,第3の構成である。
幅部23−2および利得等化器23−3よりなる。その
光増幅器23−1は、伝送ファイバ23−4,23−5
に接続されている。多波長の信号光が、その光増幅器2
3−1に入射し、増幅される。前記増幅部23−2は、
利得媒質23−6(希土類添加ファイバまたは導波
路)、励起光源23−7、および、利得媒質23−6の
前段に設置された光部品23−8(励起光と信号光の合
波器、光アイソレータ等)と、利得媒質23−6の後段
に設置された光部品23−9(光アイソレータ等)より
なる(参考文献:Massicott et al., Electron. Lett.,
vol.26, No.20, pp.1645-1646, 1990)。
性を、図26(a)〜図26(c)に示す。図26
(a)は、利得媒質23−6の利得の波長依存性を示し
ている。図26(a)で、利得のピーク値は約30d
B、利得平坦帯域(例えば、3dB利得低下帯域)は約
10nmである。利得等化器23−3の損失を図26
(b)に示す。その損失のピーク値は、約10dBであ
る。図26(a)の利得から図26(b)の損失を引い
た値が、光増幅器23−1の利得であるが、それを図2
6(c)に示す。ただし、簡単のため、光部品23−8
と光部品23−9の損失は無視した。利得等化器23−
3を用いたことで、利得平坦帯域は約30nmに増加し
た。このように、利得平坦帯域が広がれば、信号光波長
間隔が等しい場合、より多くの波長の(したがって多く
のチャンネルの)信号光を同一利得で増幅できるという
利点がある。
るが、図23に比べ、より低雑音な光増幅器の構成であ
る。図23の場合と異なるのは、励起光波長の異なる2
つの励起光源23−7,24−3を用いていることであ
る。励起光源24−3が出力する励起光の波長は、励起
光源23−7が出力する励起光の波長より短く、利得媒
質23−6の(信号光入力方向に対して)上位部分を、
図23に比べ、より高い反転分布状態で励起する(参考
文献:Massicott et al., Electron. Lett., vol.28, N
o.20, pp.1924-1925, 1992)。
はないが、本発明の構成に類似した構成の光増幅器であ
る。増幅部が前段(増幅部25−2)および後段(増幅
部25−3)に分かれており、それらの間に、帯域制限
光フィルタまたは分散補償器25−4が設置してある。
信号光は、おもに単一波長である。帯域制限光フィルタ
を用いた場合には、利得媒質が2ヵ所に分かれているの
で、レーザ発振や増幅された自然放出光による増幅特性
劣化を被ることなく、高利得化が可能である。分散補償
器を用いた場合には、分散補償器の損失による信号対雑
音比の劣化を除去することができる(参考文献:Masuda
et al., Electron. Lett., vol.26, No.10, pp.661-66
2, 1990)。
示した構成における、平坦利得帯域の平坦利得依存性、
および、光増幅器飽和出力パワーの等化器損失依存性
を、それぞれ図9(a)および図9(b)に示した。図
9(a)より、平坦利得帯域は平坦利得の増加と共に減
少し、平坦利得は、レーザ発振や増幅された自然放出光
による増幅特性劣化により、30dB程度に制限され
る。一方、図9(b)より、光増幅器飽和出力パワー
は、等化器損失の増加と共に著しく減少する。ところ
が、広い平坦利得帯域を得るには、大きな等化器損失が
必要とされるため、大きな光増幅器飽和出力パワーを保
ったまま、広い平坦利得帯域を得ることが困難になる、
という欠点が生じる。
た、広帯域な光増幅器を提供することにある。
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、希土類添加
ファイバを利得媒質とする長尺な利得媒質を2以上の整
数であるN個に分割し、該分割した利得媒質と、該利得
媒質の有効励起波長を1.53μmとなる励起光を出力
する励起光源とを含むN個の増幅部と、前記N個の増幅
部の各間に設置され、前記利得媒質の広波長域で有効と
なる(N−1)個の利得等化器とを備えたことを特徴と
する光増幅器である。また、請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の光増幅器において、前記励起光が、励
起波長の異なる複数の励起光からなることを特徴として
いる。また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の光増幅器において、前記希土類添加ファイバは、エル
ビウム添加ファイバであることを特徴としている。
に記載の光増幅器において、前記光増幅器が、該光増幅
器が接続されるシリカファイバ伝送路に対しラマン増幅
励起光を送る励起光源をさらに備えたことを特徴として
いる。また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の光増幅器において、前記光増幅器が、入力側に方向性
結合器を備え、前記ラマン増幅励起光は、前記方向性結
合器を介して前記ラマン増幅体に送られることを特徴と
している。また、請求項6に記載の発明は、請求項5に
記載の光増幅器において、前記ラマン増幅励起光の波長
が、前記光増幅器による増幅帯が広帯域化される波長で
あることを特徴としている。また、請求項7に記載の発
明は、請求項6に記載の光増幅器において、前記希土類
添加ファイバが、エルビウム添加ファイバであり、前記
光増幅器による増幅帯が広帯域化されるラマン増幅励起
光の波長が、1.49から1.53μmの範囲であるこ
とを特徴としている。
に記載の光増幅器において、前記増幅部が、前記励起光
源による第1の励起光波長と異なる所望の第2の励起光
が信号光と同方向に発振するリング構成を備えたことを
特徴としている。また、請求項9に記載の発明は、請求
項8に記載の光増幅器において、前記リング構成が、信
号光および前記利得媒質による増幅光に対し前記第2の
励起光を狭帯域に合波・分波するWDMカプラを含むこ
とを特徴としている。
2に記載の光増幅器において、前記増幅部が、前記励起
光源による第1の励起光波長と異なる所望の第2の励起
光が信号光と逆方向に発振するリング構成を備えたこと
を特徴としている。また、請求項11に記載の発明は、
請求項10に記載の光増幅器において、前記リング構成
が、信号光および前記利得媒質による増幅光に対し前記
第2の励起光の合波を行う方向性結合器を含むことを特
徴としている。また、請求項12に記載の発明は、請求
項1に記載の光増幅器において、前記リング構成が、前
記第1の励起光と同波長の励起光を発する第2の励起光
源と、前記第2の励起光源による励起光を前記リング構
成に光合波する合波器とをさらに備えたことを特徴とし
ている。
し、分割した利得媒質間に利得等化器を接続した光増幅
器の第1〜第6の構成についてその概要を説明し、その
あとそれらの第1〜第6実施形態を説明する。
す。第1の構成である図1は、従来技術の図23と、増
幅部が前段(増幅部1−2)および後段(増幅部1−
3)の2つに分かれている点で大きく異なる。また、従
来技術の図25とは、前段の増幅部1−2と後段の増幅
部1−3の間に設置する光部品が利得等化器1−4であ
り、入力信号光が広帯域な多波長光である点で大きく異
なる。
図7(b),図8に示す。図7(a)は、利得媒質の利
得の波長依存性を示している。図7(a)で、利得のピ
ーク値は約40dBであり、従来技術の場合に比べ、レ
ーザ発振や増幅された自然放出光による増幅特性劣化が
ないので、高い値が得られる。前段の増幅部1−2の利
得の典型値は25dBであり、後段の増幅部1−3の利
得の典型値は15dBである。また、ある一定値(例え
ば10dBまたは20dB)以上の利得も増加してい
る。利得等化器1−4の損失を図7(b)に示す。その
損失のピーク値は、約10dBおよび20dBである。
引いた値が、光増幅器1−1の利得であるが、それを図
8に示す。ただし、簡単のため、光部品1−8,1−1
0と光部品1−12,1−14の損失は無視した。損失
ピーク値が約10dBのときの利得平坦帯域は30nm
であり、損失ピーク値が約20dBのときの利得平坦帯
域は50nmである。図26(c)、すなわち、従来技
術における平坦利得値20dBのときの利得平坦帯域は
30nmであり、図8、すなわち、本発明における平坦
利得値20dBのときの利得平坦帯域は50nmである
から、本発明の構成により、利得平坦帯域が顕著に拡大
したことがわかる。
の平坦利得依存性を示す。従来技術に比べ、利得平坦帯
域が顕著に拡大したことがわかる。図9(b)に本発明
における光増幅器飽和出力の等化器損失依存性を示し
た。本発明では、利得等化器1−4のあとに光増幅器
(増幅部1−3)があるので、光増幅器飽和出力は等化
器損失にあまり依存しないことがわかる。従来技術に比
べ、光増幅器飽和出力が顕著に増大していることがわか
る。以上のように、本発明の第1構成では、高い光増幅
器飽和出力を保ったまま、広い利得平坦帯域を確保する
ことができる。
図27に示す。3分割した利得媒質の間に2つの利得等
化器1−4、1−4’を設置している。2つの利得等化
器1−4、1−4’を用いているため、総合した利得等
化器の損失ピーク値は、30dB程度に設定できる。こ
のときの利得平坦領域は約60nmである。利得媒質を
2分割した場合の利得平坦帯域は50nmであるから、
3分割することにより利得平坦帯域を約10nm拡大す
ることができる。なお、図では利得媒質を3分割までし
た例について示してあるが、分割数をN(Nは2以上整
数)とし、分割された利得媒質を構成要素とするN個の
増幅部と、その増幅部間に設けられた(N−1)個の利
得等化器とを備えた光増幅器としてもよい。なお、光増
幅器は、分割数Nを増やすことで、利得媒質の帯域範囲
内で利得平坦帯域を徐々に拡大していくことができる。
る。本発明の第2構成は、図1に示す構成(第1の構
成)の増幅部1−2,1−3を、それぞれ、図2に示す
構成に置き換えたものである。すなわち、図1とは、増
幅部の励起光源が異なっている。図2では、図面の簡単
化のため、図1との相違点のみを、図1の増幅部1−2
に対応する増幅部2−1について示した。この相違点
は、図1の増幅部1−3に対応する増幅部(図示略)に
ついても同様である。本構成は、図1に比べ、より低雑
音な光増幅器の構成である。図1の場合と異なるのは、
励起光波長の異なる2つの励起光源1−7,2−2を用
いていることである。励起光源2−2が出力する励起光
の波長は、励起光源1−7が出力する励起光の波長より
短く、利得媒質1−9の(信号光入力方向に対して)上
位部分を、図1に比べ、より高い反転分布状態で励起す
る。
る。図23(従来技術)とは、伝送ファイバ23−4を
増幅媒質として用い、その励起光源3−3があらたに設
置されている点が異なる。伝送ファイバ23−4はラマ
ン増幅を行い、その利得は希土類添加ファイバなどの利
得媒質の利得波長依存性の平坦化、すなわち、利得等化
を行う波長依存性を有するようになっている。すなわ
ち、励起光の波長が、利得等化を行う波長のラマンシフ
ト量(シリカファイバで約110nm)だけ、短波長側
に設定されている。この第3構成の利得特性を図10に
示す。総合利得(利得媒質利得−等化器損失+ラマン利
得)の利得平坦帯域は、ラマン増幅を行わない場合の利
得(利得媒質利得−等化器損失)の利得平坦帯域より広
くなるという利点が生じている。
る。図2(本発明の第2構成)と利得および雑音特性は
同様であるが、構成部品がより簡易・安価・安定な構成
である。低雑音特性を確保するために、励起波長が短い
励起光源2−2を用いている。光部品4−2を用いて、
利得媒質1−9をレーザ発振媒質とするレーザリング
(光部品1−8〜利得媒質1−9〜光部品1−10〜光
部品4−2〜光部品1−8)を構成する。このとき、光
部品1−8および光部品1−10はレーザ発振光に対し
て、それぞれ合波器および分波器を有する。そのレーザ
発振光は、図2(本発明の第2構成)における励起光源
1−7が出力する励起光と同様の作用、すなわち、利得
媒質を所望の反転分布状態に励起する作用を有する。
る。図4(本発明の第4構成)と類似の構成であるが、
レーザ発振光の伝搬方向が図4の場合と逆である。この
とき、光部品1−8および光部品1−10はレーザ発振
光に対して、それぞれ、合波器および分波器を有する
が、それらは方向性の合分波器である光サーキュレータ
等であることが新たに可能であり、効率も良い。レーザ
発振光は信号光と逆方向に伝搬するため、信号光の波長
に関係なくレーザ発振光の波長を設定でき、部品構成の
任意度が広がり、有利である。
る。図5(本発明の第5構成)と類似の構成であるが、
励起光源6−2を新たに設置して、励起光をレーザリン
グの経路を利用して追加している。したがって、総合の
励起光強度を増加させ、光増幅器の飽和出力を増加させ
ることができる。
が、以下に、従来技術との相違を明確にするために、従
来技術および本発明の典型例の構成と、それらの構成の
ときの利得特性を図を用いて説明する。利得媒質は、エ
ルビウム添加ファイバ(Er 3+添加ファイバ:EDF)
とした。エルビウム添加濃度は1000ppmとし、1
550nmにおける信号光の未飽和吸収係数は1dB/
mとする。
第1および第2の典型例の構成を示す。図11(a)
は、励起波長が1.48μmの第1の従来技術の典型例
である。EDF・11−6の長さは50m、励起光パワ
ーは100mW、利得等化器11−3のピーク損失は1
0dB以下である。このときの利得の波長依存性(利得
スペクトル)を図12(a)に示した。平坦利得20d
B、平坦帯域30nm(1535〜1565nm)であ
る。図11(b)は、励起波長が1.55μmの第2の
従来技術の典型例である。EDF・12−4の長さは1
50m、励起光パワーは200mW、利得等化器11−
3のピーク損失は10dB以下である。このときの利得
の波長依存性(利得スペクトル)を図12(a)に示し
た。平坦利得20dB、平坦帯域40nm(1570〜
1610nm)である。
段増幅構成であり、前段のEDF・13−7の長さは1
00mであり、後段のEDF・13−11の長さは70
mである。また、前段のEDF・13−7の利得は25
dBであり、後段のEDF・13−11の利得は15d
Bである。その間に設置された利得等化器13−4のピ
ーク損失は20dBである。総合した利得スペクトルを
図12(b)に示す。平坦利得20dB、平坦帯域50
nm(1550〜1600nm)である。上記の従来技
術および本発明の典型例の利得スペクトルを比較すると
明らかなように、本発明の構成を採用することにより、
平坦帯域が顕著に拡大した。
ヵ所または3ヶ所以上に分けて設置することにより、総
合利得を、レーザ発振や増幅された自然放出光による利
得劣化の影響なく増大させるとともに、ある一定以上の
利得を有する帯域を、従来技術に比べ、増大させてい
る。また、利得等化器の損失値を大きくとって、利得平
坦帯域を従来技術に比べ、広げることを可能にしてい
る。さらに、利得等化器の後段に利得媒質を設置する構
成をとっているので、利得等化器の損失値を大きくとっ
ても、光増幅器の飽和出力を大きく保つことができ、利
得等化器の損失値を大きくとったとき、光増幅器の飽和
出力が顕著に低下する従来技術の欠点を克服している。
て説明する。図14は、この発明の第1実施形態による
広帯域光増幅器の構成例を示すブロック図である。本実
施形態では、利得媒質としてエルビウム添加ファイバ
(Er3+添加ファイバ:EDF)を用い、2段増幅構成
をとっている。エルビウム添加濃度は1000ppmと
し、1550nmにおける信号光の未飽和吸収係数は1
dB/mとする。前段のEDF・14−8の長さは10
0mであり、後段のEDF・14−12の長さは70m
である。励起光源14−6,14−10は、1.53μ
mの半導体レーザ(LD)であり、励起光パワーは10
0mWである。励起光と信号光の合波器14−7,14
−11は誘電体多層膜フィルタ、利得等化器14−4は
Split Beam Fourier Filter (フーリエフィルタ)であ
る。利得等化器(フーリエフィルタ)14−4のピーク
損失は17dBである。前段のEDF・14−8の利得
は25dBであり、後段のEDF・14−12の利得は
15dBである。光アイソレータをレーザ発振防止のた
め、前段の増幅部に2個、後段の増幅部に1個設置して
いる。なお、利得等化器14−4は、利得平坦帯域が拡
大し、利得媒質の広波長域で有効なパラメータ設定され
るものとする。
図15に示した。平坦利得17dB、利得平坦帯域50
nmを得ている。また、1.54〜1.61μmの多波
長信号入力(例えば、20波、100波)のときの飽和
出力は約15dBmであり、十分高い。ただし、合波器
14−7,14−11、光アイソレータ14−9,14
−13、利得等化器(フーリエフィルタ)14−4の挿
入損失は各1dBとした。
6は、この発明の第2実施形態による広帯域光増幅器の
構成例を示すブロック図である。図14(第1実施形
態)とは励起光源部が異なる。他は第1実施形態と同様
である。励起光源16−4,16−8は、波長1.48
μm、出力光パワー100mWのLDであり、励起光源
16−6,16−10は、波長1.55μm、出力光パ
ワー1mWのLDである。EDF・14−8,14−1
2内に入射した1.48μmの励起光は、該EDF・1
4−8,14−12に吸収され、一方、1.55μmの
励起光は、該EDF・14−8,14−12中で増幅さ
れる。その結果、該EDF・14−8,14−12の上
位部では1.48μmの励起光パワーが支配的である
が、下位部では1.55μmの励起光パワーが支配的に
なる。総合的には、1.53μmで励起した第1実施形
態と同じ利得を得ることができる。さらに、上位部での
反転分布が1.48μm励起により高まるので、雑音特
性が向上する。具体的には、雑音指数が低減される。図
17に第2実施形態および第1実施形態における雑音指
数の信号光波長依存性を示す。第2実施形態の方が雑音
指数が低くなっていることがわかる。
8は、この発明の第3実施形態による広帯域光増幅器の
構成例を示すブロック図である。図14(第1実施形
態)とは、ラマン増幅を加えている点が異なる。伝送フ
ァイバ(シリカファイバ)18−4を、波長1.51μ
m、出力光パワー200mWの励起光源(LD)・18
−6で励起している。伝送ファイバ18−4は、60k
mの分散シフトファイバである。1.61μmでのラマ
ン利得は5dBである。図19に本実施形態による利得
スペクトルを示す。第1実施形態に比べ、平坦利得で1
0dB、利得帯域で25nmの向上がある。
である光サーキュレータを用いるとよい。なぜならば、
伝送ファイバに対する励起波長(1.51μm)と信号
光の方向が異なることから、光サーキュレータによる光
の合波が容易に行えるからである。また、合波器18−
5としてWDM(Wavelength Division Multiplexing)
カプラを用いる場合に比べ、光サーキュレータを用いる
ことにより励起波長近くの信号光の光増幅も可能とな
り、光増幅する帯域の広帯域化を図ることが可能となる
からである。
0は、この発明の第4実施形態による広帯域光増幅器の
構成例を示すブロック図である。本実施形態は、図16
(第2実施形態)とは、前段および後段の増幅部におけ
るEDFの励起部の構成が異なる。したがって、図20
では、前段の増幅部20−1のみ示した。後段の増幅部
(図示略)の構成は、前段の増幅部20−1の構成と同
様である。励起光源16−4は、波長1.48μm、出
力光パワー100mWのLDである。波長1.55μm
のLDを用いる代わりに、リングレーザを構成し、波長
1.55μmの高強度レーザ発振光を発振させている。
リングレーザは、EDF・14−8、リングレーザ用合
波器(合波器20−2,20−3)、狭帯域透過光フィ
ルタ20−6、可変減衰器20−5、および、光アイソ
レータ20−4で構成されている。合波器20−2,2
0−3は、レーザ発振光波長のみ狭帯域に合波・分波す
るWDM(Wavelength Division Multiplexing)カプラ
を用いると良い。得られる増幅特性は、第2実施形態の
場合と同じである。本構成では、励起光源(LD)が1
個で済むため、構成が簡易・高安定などの利点がある。
1は、この発明の第5実施形態による広帯域光増幅器の
構成例を示すブロック図である。図20(第4実施形
態)とは、リングレーザを構成するにあたって、光アイ
ソレータ20−4,リングレーザ用合波器(合波器20
−2,20−3)を用いず、光サーキュレータ21−
2,21−3を用いている点が異なる。光サーキュレー
タ21−2,21−3を用いることにより、光部品点数
が減り、構成が簡易になるなどの利点がある。
2は、この発明の第6実施形態による広帯域光増幅器の
構成例を示すブロック図である。図21(第5実施形
態)とは、リングレーザのループを用いて励起光源を1
個増設している点で異なる。これにより、信号光利得の
劣化なしに総合励起光パワーを増大して、信号光飽和出
力を増大させることができるなどの利点がある。
部が2段ありその間に利得等化器を設けた構成を例にし
て説明したが、各実施形態において説明した増幅部をN
段(Nは2以上の整数)設け、それぞれの増幅部の間に
利得等化器を設けた構成としてもよい。
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
べ、利得平坦帯域が広く、かつ、高飽和出力・低雑音な
光増幅器を実現できるという効果がある。
る(利得媒質を2分割した場合)。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
ある。
を示すグラフである。
である。
である。
示すグラフである。
である。
幅器の構成例を示すブロック図である。
フである。
幅器の構成例を示すブロック図である。
数スペクトルを示すグラフである。
幅器の構成例を示すブロック図である。
フである。
幅器の構成例を示すブロック図である。
幅器の構成例を示すブロック図である。
幅器の構成例を示すブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
フである。
ある(利得媒質を3分割した場合)。
−4……利得等化器、 1−5,1−6……伝送ファイ
バ、1−7,1−11……励起光源、1−8,1−1
0,1−12,1−14……光部品、1−9,1−13
……利得媒質
Claims (12)
- 【請求項1】 希土類添加ファイバを利得媒質とする長
尺な利得媒質を2以上の整数であるN個に分割し、該分
割した利得媒質と、該利得媒質の有効励起波長を1.5
3μmとなる励起光を出力する励起光源とを含むN個の
増幅部と、 前記N個の増幅部の各間に設置され、前記利得媒質の広
波長域で有効となる(N−1)個の利得等化器とを備え
たことを特徴とする光増幅器。 - 【請求項2】 前記励起光は、励起波長の異なる複数の
励起光からなることを特徴とする請求項1記載の光増幅
器。 - 【請求項3】 前記希土類添加ファイバは、エルビウム
添加ファイバであることを特徴とする請求項1記載の光
増幅器。 - 【請求項4】 前記光増幅器は、該光増幅器が接続され
るシリカファイバ伝送路に対しラマン増幅励起光を送る
励起光源をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載
の光増幅器。 - 【請求項5】 前記光増幅器は、入力側に方向性結合器
を備え、 前記ラマン増幅励起光は、前記方向性結合器を介して前
記ラマン増幅体に送られることを特徴とする請求項4記
載の光増幅器。 - 【請求項6】 前記ラマン増幅励起光の波長は、前記光
増幅器による増幅帯が広帯域化される波長であることを
特徴とする請求項5記載の光増幅器。 - 【請求項7】 前記希土類添加ファイバは、エルビウム
添加ファイバであり、 前記光増幅器による増幅帯が広帯域化されるラマン増幅
励起光の波長は、1.49から1.53μmの範囲であ
ることを特徴とする請求項6記載の光増幅器。 - 【請求項8】 前記増幅部は、前記励起光源による第1
の励起光波長と異なる所望の第2の励起光が信号光と同
方向に発振するリング構成を備えたことを特徴とする請
求項2記載の光増幅器。 - 【請求項9】 前記リング構成は、信号光および前記利
得媒質による増幅光に対し前記第2の励起光を狭帯域に
合波・分波するWDMカプラを含むことを特徴とする請
求項8記載の光増幅器。 - 【請求項10】 前記増幅部は、前記励起光源による第
1の励起光波長と異なる所望の第2の励起光が信号光と
逆方向に発振するリング構成を備えたことを特徴とする
請求項2記載の光増幅器。 - 【請求項11】 前記リング構成は、信号光および前記
利得媒質による増幅光に対し前記第2の励起光の合波を
行う方向性結合器を含むことを特徴とする請求項10記
載の光増幅器。 - 【請求項12】 前記リング構成は、 前記第1の励起光と同波長の励起光を発する第2の励起
光源と、 前記第2の励起光源による励起光を前記リング構成に光
合波する合波器とをさらに備えたことを特徴とする請求
項10記載の光増幅器。
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JP3406797 | 1997-02-18 | ||
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ID=26372867
Family Applications (1)
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-
1998
- 1998-02-18 JP JP03638298A patent/JP3461113B2/ja not_active Expired - Lifetime
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---|---|
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