JP3273911B2 - 光ファイバ増幅器、励起用半導体レーザモジュールおよび光信号伝送システム - Google Patents
光ファイバ増幅器、励起用半導体レーザモジュールおよび光信号伝送システムInfo
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Description
に関し、特に、励起光を波長多重により形成し、それに
よって高出力をもたらす光ファイバ増幅器、励起用半導
体レーザモジュールおよび光信号伝送システムに関す
る。
EDM96-39,CPM96-62,OPE96-61,LQE96-63)は、励起光の
多重により出力を増大させる従来の光ファイバ増幅器を
開示している。この光ファイバ増幅器を図19および図
20を用いて説明する。
プファイバ(以下、EDFと記す。)33の入力側に
は、信号光を伝える入力側光ファイバ31がアイソレー
タ32を介して接続され、EDF33の出力側には出力
側光ファイバ35がアイソレータ34を介して接続され
ている。EDF33の入力側および出力側には、それぞ
れ、第1のWDMカプラ36および第2のWDMカプラ
37が接続されている。このWDMカプラ36および3
7は、1.55μm帯の信号光と、EDF33の吸収波
長帯の一つである1.48μm帯への励起光とを低損失
で接続するために挿入されている。
励起光源として、8台の励起用半導体レーザ1が用いら
れている。これら8台の励起用半導体レーザ1には、発
振波長1.465μmのレーザが4台、発振波長1.4
85μmのレーザが4台が含まれ、EDFの入力側に4
台、出力側に4台設置されている。入力側の4台のレー
ザのうち2台のレーザの発振波長は1.465μmであ
り、残りの2台のレーザの発振波長は1.485μmで
ある。発振波長が同じ2台のレーザの出力光は、偏波カ
プラ41a、41b、41cまたは41dによって合成
される。偏波合成を用いることにより、波長の等しいT
Eモードの励起光とTMモードの励起光とを干渉なしに
合成することができ、光の損失が少なくなる。
光および波長1.485μmの励起光は、波長多重カプ
ラ36aまたは37aにより波長多重された後、前記の
第1のWDMカプラ36と第2のWDMカプラ37によ
ってEDF33に入射される。波長多重された励起光ス
ペクトルと、波長多重カプラ36a(37a)の透過帯
域特性を図20に示す。
は、入力側の4台の励起用レーザからの励起光と出力側
4台の励起用レーザからの励起光とを、EDF33に双
方向から入射させることにより、入力側ファイバ31か
ら入力する光信号を増幅する。
光ファイバ増幅器では、必ずしも充分に高い出力光は得
られてない。
のであり、その目的とするところは、波長多重方式を用
いて、より高い出力の光ファイバ増幅器を提供すること
にある。
器は、励起光を出射する複数の励起光源と、前記複数の
励起光源から出射された前記励起光を複数の入力ポート
で受け取り、前記励起光を波長多重することによって波
長多重励起光を形成し、出力ポートから前記波長多重励
起光を出射する第1の波長多重器と、前記波長多重励起
光を第1の入力ポートで受け取り、かつ、信号光を第2
の入力ポートで受け取り、前記波長多重励起光と前記信
号光とを合波することによって合波光を形成し、出力ポ
ートから前記合波光を出射する第2の波長多重器と、前
記第2の波長多重器の前記出力ポートから出射された前
記合波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励起光を
利用して、前記信号光を増幅する希土類添加光ファイバ
とを備えた光ファイバ増幅器であって、前記複数の励起
光源は狭線幅光源であり、前記狭線幅光源の数は32か
ら128の範囲にある。
を出射する複数の励起光源と、前記複数の励起光源から
出射された前記励起光を複数の入力ポートで受け取り、
前記励起光を波長多重することによって波長多重励起光
を形成し、出力ポートから前記波長多重励起光を出射す
る第1の波長多重器と、前記波長多重励起光を第1の入
力ポートで受け取り、かつ、信号光を第2の入力ポート
で受け取り、前記波長多重励起光と前記信号光とを合波
することによって合波光を形成し、出力ポートから前記
合波光を出射する第2の波長多重器と、前記第2の波長
多重器の前記出力ポートから出射された前記合波光を受
け取り、前記合波光のうちの前記励起光を利用して、前
記信号光を増幅する希土類添加光ファイバとを備えた光
ファイバ増幅器であって、前記複数の励起光源は狭線幅
光源であり、前記第1の波長多重器の透過帯域と前記第
1の波長多重器の挿入損失との積が0.25dBnmか
ら0.5dBnmの範囲において、前記狭線幅光源の数
が32から64の範囲にある。
ザを含んでもよい。
起光を偏波合成する偏波カプラを更に備えていてもよ
い。
起光を出射する複数の第1励起光源と、第2励起光を出
射する複数の第2励起光源と、前記複数の第1励起光源
から出射された前記第1励起光を複数の入力ポートで受
け取り、前記第1励起光を波長多重することによって第
1波長多重励起光を形成し、出力ポートから前記第1波
長多重励起光を出射する第1波長多重器と、前記第1波
長多重励起光を第1の入力ポートで受け取り、かつ、信
号光を第2の入力ポートで受け取り、前記第1波長多重
励起光と前記信号光とを合波することによって合波光を
形成し、出力ポートから前記合波光を出射する第2の波
長多重器と、前記第2の波長多重器の前記出力ポートか
ら出射された前記合波光を一方の端から受け取り、他方
の端から出射する希土類添加光ファイバと、前記複数の
第2励起光源から出射された前記第2励起光を複数の入
力ポートで受け取り、前記第2励起光を波長多重するこ
とによって第2波長多重励起光を形成し、出力ポートか
ら前記第2波長多重励起光を出射する第3波長多重器
と、前記第2波長多重励起光を第1の入力ポートで受け
取り、前記希土類添加光ファイバの前記他方の端に入力
する第4の波長多重器とを備え、前記複数の第1励起光
源は狭線幅光源であり、前記狭線幅光源の数は32から
128の範囲にあり、前記複数の第2励起光源は狭線幅
光源であり、前記狭線幅光源の数は32から128の範
囲にある。
は、励起光を出射する複数の狭線幅光源と、前記複数の
狭線幅光源から出射された前記励起光を波長多重するた
めの複数のフィルタと、前記複数のフィルタが斜めに埋
め込まれ、前記複数のフィルタを介して前記励起光を受
け取り、波長多重された前記励起光を一端から出射する
光ファイバとを備え、前記複数の狭線幅光源の数が32
から128の範囲にある。
を支持する基板を更に備えており、前記基板には、前記
光ファイバを受ける相対的に大きな溝、および前記複数
のフィルタを受ける相対的に小さな溝が形成されている
ことが好ましい。
ザを含んでいてもよい。
長多重された励起光を出射する励起用半導体レーザモジ
ュールと、前記励起用半導体レーザモジュールから出射
された前記波長多重された励起光を第1の入力ポートで
受け取り、かつ、信号光を第2の入力ポートで受け取
り、前記励起光と前記信号光とを合波することによって
合波光を形成し、出力ポートから前記合波光を出射する
波長多重器と、前記波長多重器の前記出力ポートから出
射された前記合波光を受け取り、前記合波光のうちの前
記励起光を利用して、前記信号光を増幅する希土類添加
光ファイバとを備えた光ファイバ増幅器であって、前記
励起用半導体レーザモジュールは、前記励起光を出射す
る複数の狭線幅光源と、前記複数の狭線幅光源から出射
された前記励起光を波長多重するための複数のフィルタ
と、前記複数のフィルタが斜めに埋め込まれ、前記複数
のフィルタを介して前記励起光を受け取り、前記波長多
重された励起光を一端から出射する光ファイバとを備
え、前記複数の狭線幅光源の数が32から128の範囲
にある。
送信することのできる光信号送信器と、前記光信号を増
幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器によ
って増幅された光信号を受信することのできる光信号受
信器とを備えた光伝送システムであって、前記光ファイ
バ増幅器は、励起光を出射する複数の励起光源と、前記
複数の励起光源から出射された前記励起光を複数の入力
ポートで受け取り、前記励起光を波長多重することによ
って波長多重励起光を形成し、出力ポートから前記波長
多重励起光を出射する第1の波長多重器と、前記波長多
重励起光を第1の入力ポートで受け取り、かつ、信号光
を第2の入力ポートで受け取り、前記波長多重励起光と
前記信号光とを合波することによって合波光を形成し、
出力ポートから前記合波光を出射する第2の波長多重器
と、前記第2の波長多重器の前記出力ポートから出射さ
れた前記合波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励
起光を利用して、前記信号光を増幅する希土類添加光フ
ァイバとを備え、前記複数の励起光源の数が32から1
28の範囲にある。
号を送信することのできる光信号送信器と、前記光信号
を増幅する光ファイバ増幅器と、前記光ファイバ増幅器
によって増幅された光信号を受信することのできる光信
号受信器とを備えた光伝送システムであって、前記光フ
ァイバ増幅器は、波長多重された励起光を出射する励起
用半導体レーザモジュールと、前記励起用半導体レーザ
モジュールから出射された前記波長多重された励起光を
第1の入力ポートで受け取り、かつ、信号光を第2の入
力ポートで受け取り、前記励起光と前記信号光とを合波
することによって合波光を形成し、出力ポートから前記
合波光を出射する波長多重器と、前記波長多重器の前記
出力ポートから出射された前記合波光を受け取り、前記
合波光のうちの前記励起光を利用して、前記信号光を増
幅する希土類添加光ファイバとを備え、前記励起用半導
体レーザモジュールは、前記励起光を出射する複数の狭
線幅光源と、前記複数の狭線幅光源から出射された前記
励起光を波長多重するための複数のフィルタと、前記複
数のフィルタが斜めに埋め込まれ、前記複数のフィルタ
を介して前記励起光を受け取り、前記波長多重された励
起光を一端から出射する光ファイバとを備え、前記複数
の狭線幅光源の数が32から128の範囲にある。
出射される異なる波長を持った狭線幅励起光を波長多重
し、それによって、励起光の総光量を増大させる。
光を多重化する場合、カプラ損失が問題になる。また、
狭線幅のレーザ光が光ファイバに結合すると、非線形効
果のため光ファイバ内で誘導ブリュリアン散乱が生じ、
損失の原因となることが良く知られている。このため、
励起光の光量を増加させるためには、励起光源に与える
駆動電流を単純に増大させたり、前述のように線幅の広
い励起光を多重するような試みが行われてきた。
とも約40〜50nm程度であることと、従来の光ファ
イバ増幅器に使用されている励起光源のスペクトル線幅
が約15nmであることとを考慮すると、波長多重に用
いられるレーザの発振波長は、3種類以下に限定され
る。
起光を波長多重することによって種々の好ましい結果が
得られることを見いだした。
h)」とは「励起光スペクトルの、最大値から10dB
低下したレベルにおける全幅」であると定義する。ま
た、「狭線幅光源」とは、「線幅が約5nm以下の光を
出射する光源」であると定義する。
施形態を説明する。
ら、本発明の第1の実施形態を説明する。
出射する複数の励起光源として、「線幅」が5nm以下
のファブリペロー型(FP)半導体レーザ1a、1b、
1cおよび1dを備えている。半導体レーザ1a、1
b、1cおよび1dの中心波長は、それぞれ、1460
nm、1470nm、1480nmおよび1490nm
である。これらの波長は、すべて、エルビウムイオンの
励起光吸収波長帯(1450nmから1500nmまで
の範囲)に含まれている。
ーザ1a〜1dから出射された励起光を第1の波長多重
カプラ2によって波長多重する。この第1の波長多重カ
プラ2は、複数のカプラから構成されている。図2
(a)は第1の波長多重カプラ2の内部構成を示してい
る。図2(a)からわかるように、波長多重カプラ2
は、カプラ素子2a、カプラ素子2bおよびカプラ素子
2cを備えている。カプラ素子2aの二つの入力ポート
には、励起光源1aからの励起光(波長1460nm)
P1および励起光源1bからの励起光(波長1470n
m)P2がそれぞれ入力され、カプラ2bの二つの入力
ポートには、励起光源1cからの励起光(波長1480
nm)P3および励起光源1dからの励起光(波長14
90nm)P4がそれぞれ入力される。また、カプラ素
子2cの二つの入力ポートには、カプラ素子2aで合波
された励起光P12、およびカプラ素子2bで合波され
た励起光P34がそれぞれ入力される。
主要部構成を模式的に示している。二つの入力ポートに
入力された励起光P1およびP2(またはP3およびP
4)のうち、一方は、干渉フィルタを透過し、他方は干
渉フィルタで反射する。干渉フィルタには、例えば励起
光P1に対しては高い透過率を示す一方で、励起光P2
に対しては高い反射率を示す特性が要求される。励起光
P1の波長と励起光おP2の波長が離れている場合は、
上記要求を満足させることは比較的に容易だが、励起光
P1の波長と励起光P2の波長が接近している場合は、
干渉フィルタの透過帯域幅を充分に狭くする必要があ
る。ここで、励起光P2は干渉フィルタで反射している
が、この反射率の波長依存性をも広く透過帯域特性と呼
ぶことにする。
励起光スペクトルを示している。図3(b)は、カプラ
素子2aの透過帯域(透過特性)を示している。図3
(c)は、カプラ素子2aで合波された励起光のスペク
トルを示している。これに対して、図4(a)は、励起
光源1cおよび1dの励起光スペクトルを示している。
図4(b)は、カプラ素子2bの透過帯域を示してい
る。図4(c)は、カプラ素子2bで合波された励起光
のスペクトルを示している。図5(a)は、カプラ素子
2cの透過帯域を示している。図5(b)は、カプラ素
子2cで合波された励起光のスペクトルを示している。
トの中心波長は、そこに入力される励起光の中心波長に
一致している。また、各入力ポートの透過帯域幅は8n
mである。波長多重カプラ2の透過帯域を図6に示す。
ラの示す透過帯域の幅を励起光の波長差に比較して小さ
く設計する必要がある。一般に、透過帯域幅の小さなカ
プラは、透過帯域の大きなカプラに比較して大きな損失
をもたらす。例えば、フィルタ型のカプラでは、透過帯
域幅を狭くするには、基板上に形成する誘電体多層膜の
層数を増加する必要があり、誘電体多層膜の層数増加は
カプラ損失を増大させる。限られた吸収波長帯域を持つ
光ファイバに多数の波長の励起光を多重して与えようと
すると、当然に励起光の波長間隔を狭くする必要があ
る。励起光の波長間隔を狭くすると、図3(b)および
図4(b)に示したカプラ素子の透過帯域幅を狭くする
必要があるため、カプラによる挿入損失が増大する。し
かし、本実施形態では、励起光の線幅を狭くすることに
よって、透過帯域の狭いカプラでの損失をできるだけ低
減している。
励起光は、波長多重カプラ2により挿入損失0.5dB
で光ファイバに結合される。波長多重カプラ2の出力ポ
ートから出た波長多重励起光は、光ファイバを介して第
2の波長多重カプラ3の第1の入力ポートに入力され、
第2の波長多重カプラ3の第2の入力ポートに入力され
た1.55μm帯信号光と合波される。
出射された合波光は、エルビウムドープファイバ5に入
射される。エルビウムドープファイバ5は、波長多重さ
れた1.48μm帯励起光により励起され、1.55μ
m帯信号光を増幅し、光ファイバ6より出力する。エル
ビウムドープファイバ5の両端には、信号光が高い利得
のために発振する事を防ぐ目的で、光アイソレータ4が
挿入されている。
各々の出力光量は100mWである。第1の波長多重カ
プラ2で4台の半導体レーザからの励起光を合波した結
果得られる総光量は、挿入損失0.5dBを差し引い
て、360mWとなる。用いたエルビウムドープファイ
バ5の長さは50mである。信号光の入射光量が0dB
mのときの信号光の出力は250mWである、変換効率
は70%になる。
幅が5nm以下の狭線幅レーザを複数個用い、励起光の
波長多重を行っているため、ドープファイバ5を高出力
で励起できる。このため、入力信号を大きく増幅するこ
とができる。
ー型レーザを用いたが、高出力で線幅が狭ければスーパ
ールミネッセント光源でも、面発光レーザでも、ファイ
バグレーティングを用いた外部共振器型レーザでも、同
様の効果が得られる。特に、ファイバグレーティングを
用いた外部共振器型レーザでは、注入電流の変化に対し
て発振波長の変化が小さいため、波長多重カプラの各中
心波長からずれにくいという効果が得られる。
線幅が狭線幅光源から構成したが、複数の励起光源の少
なくとも一つに狭線幅光源を使用し、他の励起光源とし
ては線幅の比較的に広い光源を使用したとしても、光フ
ァイバ増幅器の出力を向上させる効果はある程度得られ
る。しかし、使用する励起光源の全てを狭線幅光源から
構成することが好ましいことは言うまでもない。
施形態による光ファイバ増幅器の構成を示す。本実施形
態が前述の実施形態と異なる点は、励起光源にDFB型
レーザを用いている点である。
1dは、いずれも、発振線幅が100MHzのDFB型
レーザである。励起光源51a、51b、51cおよび
51dの中心波長は、それぞれ、1460nm、147
0nm、1480nmおよび1490nmで、これらは
エルビウムイオンの励起光吸収波長帯である1450n
mから1500nmの範囲にすべて含まれている。励起
光源51a〜51dにDFBレーザを用いることで各励
起光の線幅を1nm程度以下にまで小さくできる。この
ため、エルビウムイオンの励起光吸収波長帯に多数の励
起光を割り当てることができる。波長多重カプラ2の透
過波長特性は、図6に示すものと同じであり、カプラの
各入力ポートの中心波長は、各励起光源の中心波長に一
致している。また、カプラの各入力ポートの透過帯域幅
は8nmである。
全に含まれるため、励起光源51a〜51dからの出力
光の挿入損失は、第1の実施形態に比較して小さくな
る。本実施形態における励起光は0.4dBの挿入損失
で光ファイバに結合する。
3で1.55μm帯信号光と合波され、エルビウムドー
プファイバ5に入射される。エルビウムドープファイバ
5は1.48μm帯励起光により励起され、信号光を増
幅し、光ファイバ6より出力する。光アイソレータ4
は、信号光が高い利得のために発振する事を防ぐ目的
で、エルビウムドープファイバの両端に挿入されてい
る。
b、51cおよび51dの1台あたりの出力光量は10
0mWである。波長多重カプラ2で4台からの励起光を
合波した後の総光量は、波長多重カブラ2の挿入損失
0.4dBを差し引いて、365mWである。用いたエ
ルビウムドープファイバの長さは50mである。信号光
入射光量が0dBmのときの出力信号光は255mW
で、変換効率は70%になる。
体レーザからの励起光を波長多重してエルビウムドープ
ファイバを励起するため、光ファイバ増幅器の出力を更
に高くすることができる。
吸収波長帯1.48μm帯のうち、1450nmから1
500nmの範囲内で中心波長が等間隔に分布するよう
な励起光を用いる場合を考える。
合、波長多重の数が増えれば増えるほど総励起光量が増
加するとは期待できない。それは、波長多重の数が増え
ると、多重のために必要なカプラの数も多くなるため、
カプラの挿入損失の合計を無視できなくなるからであ
る。カプラでの損失の合計は、カプラ数に応じて多くな
る。また、希土類添加光ファイバの吸収帯域に適合した
スペクトルの励起光を得るには、励起光の波長間隔を縮
小しながら波長多重数を増やす必要がある。そのために
は、より狭い帯域特性を持った波長多重カプラが必要に
なる。狭帯域特性の得られる誘電体多層膜フィルタを用
いた波長多重カプラでは、透過波長帯域が狭くなるほど
挿入損失が増加する。これらの理由から、波長多重の数
を増やすことが、必ずしも、励起光の総光量を増加させ
るわけではないことがわかる。
0nm程度の場合には挿入損失が0.1dB以上とな
り、透過帯域が狭いほど挿入損失は大きくなる。透過帯
域が0.5nmの場合、挿入損失は2dB程度になる。
透過帯域と挿入損失との積を求めると、この範囲では、
1dB・nmと一定値が得られる。この積を変数とし
て、波長多重数に対する総励起光量を求めると、図8
(a)に示すような結果が得られる。図8(a)の線a
に示されるように、積が1dB・nmの場合、波長多重
数が40程度のとき励起光量は最大となる。損失の相対
的に小さいカプラを用いた場合(たとえば、積が0.2
5dB・nm )には、図8(a)の線dに示させるよ
うに、波長多重数が130程度まで、多重数に応じて励
起光量が増加する。
プラ同様に2分岐カプラを多段接続した構成(図8
(b))であると仮定して求めた。しかし、全波長範囲
を等間隔で分岐した図9のようなカプラを用いた場合に
も同等の結果が得られる。図9のカプラは、複数の光フ
ァイバ92からの異なる波長の励起光をグレーティング
91で多重し、その多重光を出力用の光ファイバ93に
結合する。
ば、波長多重数を例えば40程度にまで増加しても、カ
プラの挿入損失はそれほど大きな問題にならないことが
わかる。また、波長多重数には好ましい範囲が存在し、
その範囲は約30から約150であることがわかる。
実施形態による光ファイバ増幅器を説明する。
2台の半導体レーザから構成される。各半導体レーザ
は、発振線幅が100MHzのDFB型レーザである。
各半導体レーザの中心波長は、1450nmから150
0nmの範囲で等間隔に配置されている。波長多重カプ
ラ2の各入力ポートの中心波長は、各励起光源の中心波
長と一致している。
ため、励起光に対するカプラの損失も増加する。本実施
形態の励起光はカプラの挿入損失1.25dBで光ファ
イバに結合する。合波された励起光は、波長多重カプラ
3で1.55μm帯信号光と合波され、エルビウムドー
プファイバ5に入射される。エルビウムドープファイバ
5は1.48μm帯励起光により励起され、信号光を増
幅し、光ファイバ6より出力する。光アイソレータ4
は、信号光が高い利得のために発振する事を防ぐ目的
で、エルビウムドープファイバの両端に挿入されてい
る。
00mWである。波長多重カプラ2で32台の半導体レ
ーザの出射光を合波して形成した励起光の光量は、挿入
損失1.25dBを差し引いて2.4Wである。用いた
エルビウムドープファイバの長さは150mとした。信
号光入射光量が0dBmのときの出力信号光は1.7W
で、変換効率は約70%になる。
光源の波長多重数を最適化してエルビウムドープファイ
バを励起するため、高出力光が得られる。
ザを用いているが、発振線幅の十分に狭い励起光源であ
れば、狭線幅ファブリペロー型レーザでも、同様の効果
が得られる。
実施形態による光ファイバ増幅器の構成を示す。8台の
励起光源1は、いずれも、線幅が5nm以下のファブリ
ペロー型レーザである。
70nm、1480nmおよび1490nmである。中
心波長が同じ励起光源が2台ずつ存在し、中心波長が同
じ励起光は偏波合成される。同一波長のレーザ光を偏波
カプラ41a、41b、41cおよび41dによってま
ず合成する。偏波カプラ41a〜41dは、TEモード
とTMモードのように、波長は同じだが偏向方向が90
度異なるレーザ光を合成するために用いられる。偏向方
向が90度異なるレーザ光を合成すると、レーザ光が相
互に干渉することなく、ロスが少ない。
に示すものと同じである。カプラの各入力ポートの中心
波長は各励起光源の中心波長に一致しており、透過帯域
幅は8nmである。これにより全励起光源からの出力光
は、挿入損失0.5dBで光ファイバに結合する。合波
された励起光は、波長多重カプラ3で1.55μm帯信
号光と合波され、エルビウムドープファイバ5に入射さ
れる。エルビウムドープファイバ5は1.48μm帯励
起光により励起され、信号光を増幅し、光ファイバ6よ
り出力する。光アイソレータ4は、信号光が高い利得の
ために発振する事を防ぐ目的で、エルビウムドープファ
イバの両端に挿入されている。
りの出力光量は100mW、偏波カプラと波長カプラで
合波された8台の励起光源の光量は、挿入損失0.5d
Bを差し引いて710mWである。用いたエルビウムド
ープファイバの長さは50mとした。信号光入射光量が
0dBmのときの出力信号光は500mWで、変換効率
は70%になる。
源を偏波多重と波長多重を併用してエルビウムドープフ
ァイバを励起するため、上述のように高出力の信号光が
得られる。
ー型レーザを用いたが、高出力で線幅が狭ければDFB
型半導体レーザでも、スーパールミネッセント光源で
も、面発光レーザでも、ファイバグレーティングを用い
た外部共振器型レーザでも、同様の効果が得られる。特
に、ファイバグレーティングを用いた外部共振器型レー
ザでは、注入電流の変化に対して発振波長の変化が小さ
いため、波長多重カプラの中心波長からずれにくいとい
う効果が得られる。
実施形態による光ファイバ増幅器の構成を示す。本実施
形態が第1の実施形態から異なる点は、ファイバ5の後
方(出力側)に励起光源を配置した後方励起方式として
いる点である。
ファブリペロー型レーザである。各レーザの中心波長は
1460nm、1470nm、1480nm、1490
nmで、エルビウムイオンの励起光吸収波長帯である1
450nmから1500nmの範囲にすべて含まれてい
る。波長多重カプラ2の透過波長特性は、図6に示すも
のと同等である。カプラの各入力ポートの中心波長は各
励起光源の中心波長に一致しており、透過帯域幅は8n
mである。これにより全励起光源からの出力光は、挿入
損失0.5dBで光ファイバに結合するものである。合
波された励起光は、波長多重カプラ3で1.55μm帯
信号光と合波され、エルビウムドープファイバ5に入射
される。エルビウムドープファイバ5は1.48μm帯
励起光により励起され、信号光を増幅し、光ファイバ6
より出力する。光アイソレータ4は、信号光が高い利得
のために発振する事を防ぐ目的で、エルビウムドープフ
ァイバの両端に挿入されている 本実施形態に用いた励起光源1の1台あたりの出力光量
は100mW、波長カプラで4台を合波された光量は、
挿入損失0.5dBを差し引いて360mWである。用
いたエルビウムドープファイバの長さは50mとした。
信号光入射光量が0dBmのときの出力信号光は270
mWで、変換効率は75%になる。
励起方式とすることで変換効率が高くなり、より高出力
特性を得ることが可能となる。また、本発明では、狭線
幅励起光源を波長多重してエルビウムドープファイバを
励起するため、高出力光ファイバ増幅器を実現できる なお、後方励起方式光ファイバ増幅器の実施形態を説明
するのに狭線幅励起光源を用いたが、実施形態2のよう
にDFB型半導体レーザを用いても良い。また、実施形
態3のように励起光源数を最適化することでもも、実施
形態4のように偏波合成と併用することでも、より高出
力の光ファイバ増幅器を実現することが可能である。ま
た、狭線幅励起光源としてファブリペロー型レーザを用
いたが、高出力で線幅が狭ければスーパールミネッセン
ト光源でも、面発光レーザでも、ファイバグレーティン
グを用いた外部共振器型レーザでも、同様の効果が得ら
れる。特に、ファイバグレーティングを用いた外部共振
器型レーザでは、注入電流の変化に対して発振波長の変
化が小さいため、波長多重カプラの中心波長からずれに
くいという効果が得られる。
実施形態による光ファイバ増幅器の構成を示す。この実
施形態は、図1の前方励起方式と図12の後方励起方式
とを組み合わせた双方向励起方式である。
ファブリペロー型レーザである。各レーザの中心波長は
1460nm、1470nm、1480nm、1490
nmで、エルビウムイオンの励起光吸収波長帯である1
450nmから1500nmの範囲にすべて含まれてい
る。波長多重カプラ2の透過波長特性は、図6に示すも
のと同等である。カプラの各入力ポートの中心波長は各
励起光源の中心波長に一致しており、透過帯域幅は8n
mである。これにより全励起光源からの出力光は、挿入
損失0.5dBで光ファイバに結合するものである。合
波された励起光は、波長多重カプラ3で1.55μm帯
信号光と合波され、エルビウムドープファイバ5に入射
される。エルビウムドープファイバ5は1.48μm帯
励起光により励起され、信号光を増幅し、光ファイバ6
より出力する。光アイソレータ4は、信号光が高い利得
のために発振する事を防ぐ目的で、エルビウムドープフ
ァイバの両端に挿入されている 本実施形態に用いた励起光源1の1台あたりの出力光量
は100mW、波長カプラで4台を合波された光量は、
挿入損失0.5dBを差し引いて360mW、双方向よ
りエルビウムドープファイバに入射されることより総励
起光量は720mWである。用いたエルビウムドープフ
ァイバの長さは50mとした。信号光入射光量が0dB
mのときの出力信号光は525mWで、変換効率は73
%になる。
向励起方式とすることで励起光源を増すことができるた
め、より高出力特性を得ることが可能となる。また、本
発明では、狭線幅励起光源を波長多重してエルビウムド
ープファイバを励起するため、高出力光ファイバ増幅器
を実現できる なお、双方向励起方式光ファイバ増幅器の実施形態を説
明するのに狭線幅励起光源を用いたが、実施形態2のよ
うにDFB型半導体レーザを用いても良い。また、実施
形態3のように励起光源数を最適化する事でも、実施形
態4のように偏波合成と併用することでも、より高出力
の光ファイバ増幅器を実現することが可能である。ま
た、狭線幅励起光源としてファブリペロー型レーザを用
いたが、高出力で線幅が狭ければスーパールミネッセン
ト光源でも、面発光レーザでも、ファイバグレーティン
グを用いた外部共振器型レーザでも、同様の効果が得ら
れる。特に、ファイバグレーティングを用いた外部共振
器型レーザでは、注入電流の変化に対して発振波長の変
化が小さいため、波長多重カプラの中心波長からずれに
くいという効果が得られる。
照しながら、本発明の第7の実施形態による波長多重励
起光源モジュールを説明する。
光源モジュールの平面図、図14(b)は、ファイバの
光軸に沿った励起光源モジュールの断面図、図14
(c)はファイバの光軸に垂直な面内の励起光源モジュ
ールの断面図である。
励起光源モジュールは、シリコン基板124上に複数の
半導体レーザ121a〜121fを配置し、各半導体レ
ーザ121a〜121fからのレーザ光を一本の光ファ
イバ123に結合している。光ファイバ123の一端か
らは、波長多重された励起光が出射される。半導体レー
ザ121a〜121fは、線幅が5nm以下のファブリ
ペロー型レーザである。
グによりV溝が形成され、そのV溝に光ファイバ123
が配置されている。ファイバ123は、V溝の2つの側
面によって支えられている。シリコン基板123の表面
のうちV溝の形成されていない領域には、ファイバ12
3に対して垂直にレーザ光を入射できるように半導体レ
ーザ121a〜121fが配置されている。これらの半
導体レーザは、V溝の縁にそって配列されている。
ように平行な複数の溝(幅50μm)が形成されてお
り、各溝内には波長多重用狭帯域フィルタ122a〜1
22fが挿入されている。フィルタ122a〜122f
は、ファイバ123を斜めに切断した断面よりもやや大
きいサイズを持ち、ファイバ123の屈折率と同等の屈
折率を持つ樹脂により固定されている。ファイバ123
の屈折率と同等の屈折率を持つ樹脂を用いるのは、光の
経路に屈折率の異なる樹脂が存在すると、光の損失を生
じるからである。
ーザ121a〜121fからのレーザ光をファイバ12
3中に導入するために必要である。半導体レーザ121
a〜121fは、光ファイバ123の中心にレーザ光が
入射されるように配置されている。すなわち、図14
(c)に示されるように、V溝の両側面で固定された光
ファイバ123の中心位置と半導体レーザ121a〜1
21fの活性層の位置とがほぼ一致するように配置関係
が調整されている。
された光は、対応するフィルタ122a〜122fによ
り反射され、光ファイバ123に結合する。透過波長帯
域が異なる複数のフィルタを用いると、異なる中心波長
を有する励起用半導体レーザからの出力光を一本の光フ
ァイバ213に結合することが可能となる。
ファブリペロー型レーザ121a〜121fが6台搭載
されている。各レーザの中心波長は1450nm、14
60nm、1470nm、1480nm、1490n
m、および1500nmである。これらの波長は、エル
ビウムイオンの励起光吸収波長帯である1450nmか
ら1500nmの範囲にすべて含まれている。
帯域特性を図15に示す。各フィルタの中心波長は対応
する励起光源の中心波長に一致しており、反射帯域幅は
8nmである。これにより全励起光源からの出力光は、
挿入損失0.5dBで光ファイバに結合するものであ
る。
力ポート数が2の乗数でなければいけないため、励起光
源の数を16台、32台、64台と飛躍的に増加させる
か、または入力ポートの幾つかが空くため、大きな結合
損失が生じた。しかしながら、本実施形態によれば、5
台、6台、あるいは40台、50台の励起光源を結合す
る場合にも最適な波長間隔、最小の結合損失を実現する
ことが可能となる。
てファブリペロー型レーザを用いたが、高出力で線幅が
狭ければDFB型半導体レーザでも、スーパールミネッ
セント光源でも、面発光レーザでもよい。
実施形態による光ファイバ増幅器の構成を示す。励起光
源131として、第7の実施形態による励起光源モジュ
ールを採用している。合波された励起光は、波長多重カ
プラ3で1.55μm帯信号光と合波され、エルビウム
ドープファイバ5に入射される。エルビウムドープファ
イバ5は1.48μm帯励起光により励起され、信号光
を増幅し、光ファイバ6より出力する。光アイソレータ
4は、信号光が高い利得のために発振する事を防ぐ目的
で、エルビウムドープファイバの両端に挿入されてい
る。
31の出力は360mWである。エルビウムドープファ
イバの長さは50mである。信号光の入射光量が0dB
mのときの出力信号光は250mWで、変換効率は70
%になる。
長多重して励起光を生成する励起光源モジュールを用い
るため、簡易な構成で高出力光ファイバ増幅器を実現で
きる。
いたが、後方励起方式ではより高出力特性を、双方向励
起方式では励起モジュールの個数を倍にできるためより
高出力な光ファイバ増幅器を実現できるものである。
実施形態による光ファイバ伝送システム(光ファイバ通
信システム)の構成を示す。
M−FDM信号により直接変調され、1.55μm信号
光を出力する。伝送路である光ファイバ153は、長さ
40kmのものが2本接続されており、中間点に光信号
を直接増幅するための光ファイバ増幅器152が設置さ
れている。この光ファイバ増幅器152は実施形態8に
説明されたもので、高出力特性が得られるものである。
増幅された光信号は、さらに光ファイバを伝送した後、
光信号受光器154で電気信号に変換される。
れも、特に励起光源の駆動電流を変調してはいない。狭
線幅の励起光は、前述したように、光ファイバ内でブリ
ュリアン散乱による損失を受けやすい。このような損失
は、光ファイバの長さが約100m以下の場合はほとん
ど問題にならないが、光ファイバの長さが約100mを
超えると、無視できなくなる。
し、それによって上記ブリュリアン散乱による損失を低
減する。
源に与える駆動電流(注入電流)を周波数f1、f2、
f3およびf4でそれぞれ高周波変調した場合の、光パ
ワーの時間変化を示している。変調周波数f1〜f4
は、600メガヘルツ(MHz)付近の値を持つ。この
ため、チャーピングによる線幅の広がりは、せいぜい、
数ギガヘルツ(GHz)になる。この程度の励起光線幅
の広がりは、波長多重に影響を与えないが、ブリュリア
ン散乱による損失を低減するのに大いに寄与する。
f4は、相互に異なることが好ましい。波長多重された
励起光がバースト的に過大な大きさを持つことを防止す
るためである。
トロール(APC)の方法で平均バイアス電流(図18
(a)から(d)では点線で示す)の大きさを制御する
ことによって、光ファイバ増幅器の出力光レベルを一定
レベル範囲に維持することができる。これは、光ファイ
バに添加された希土類イオンの緩和時間は約10ミリ秒
程度であるため、平均バイアス電流の変化によって光フ
ァイバ内の希土類イオンの励起状態を充分に制御できる
からである。また、光ファイバ内の希土類イオンの励起
状態は、励起光の高周波成分に追従して変動することは
ない。そのため、信号光の増幅に高周波変調が影響を与
えることはない。
とは、狭線幅の励起光を用いる場合にきわめて好ましい
効果を提供する。
ウムドープトファイバの励起光吸収波長帯として、1.
48μm帯(1450nmから1500nmまで)を利
用しているが、他の励起光吸収波長帯、例えば、0.9
8μm帯を利用してもよい。また、エルビウムドープト
ファイバの代わりに、他の希土類イオンを添加したファ
イバ、例えば、プロセオジウム(Pr)が添加された光
ファイバやネオジウム(Nd)が添加された光ファイバ
を使用してもよい。これらの希土類元素が添加された光
ファイバは、1.3μm帯の信号光を増幅するために用
いられる。
狭線幅光源からの光を励起光多重に用いることによっ
て、希土類添加ファイバの限られた吸収帯域に他種類の
励起光を効率的に割り当て、励起光の総光量を増加させ
ることができる。その結果、入力光信号を大幅に増幅
し、より高い出力の光信号を得ることが可能となる。
を示す図、(b)は、各カプラの主要部構成を模式的に
示す図。
ペクトルを示す図、(b)は、カプラ2aの透過帯域
(透過特性)を示す図、(c)は、カプラ2aで合波さ
れた励起光のスペクトルを示す図。
ペクトルを示す図、(b)は、カプラ2bの透過帯域
(透過特性)を示す図、(c)は、カプラ2bで合波さ
れた励起光のスペクトルを示す図。
(b)は、カプラ2cで合波された励起光のスペクトル
を示す図。
を示すグラフ、(b)は、波長多重カプラの構成を示す
図。
ールの平面図、(b)はファイバの光軸に沿った励起光
源モジュールの断面図、(c)はファイバの光軸に垂直
な面内の励起光源モジュールの断面図。
性を示す図。
化を示す図、(b)は第2の励起光源の光パワーの時間
変化を示す図、(c)は第3の励起光源の光パワーの時
間変化を示す図、(d)は第4の励起光源の光パワーの
時間変化を示す図。
長多重カプラの透過特性と合波された励起光スペクトル
図。
Claims (11)
- 【請求項1】 励起光を出射する複数の励起光源と、 前記複数の励起光源から出射された前記励起光を複数の
入力ポートで受け取り、前記励起光を波長多重すること
によって波長多重励起光を形成し、出力ポートから前記
波長多重励起光を出射する第1の波長多重器と、 前記波長多重励起光を第1の入力ポートで受け取り、か
つ、信号光を第2の入力ポートで受け取り、前記波長多
重励起光と前記信号光とを合波することによって合波光
を形成し、出力ポートから前記合波光を出射する第2の
波長多重器と、 前記第2の波長多重器の前記出力ポートから出射された
前記合波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励起光
を利用して、前記信号光を増幅する希土類添加光ファイ
バと、 を備えた光ファイバ増幅器であって、 前記複数の励起光源は狭線幅光源であり、前記狭線幅光
源の数は32から128の範囲にある光ファイバ増幅
器。 - 【請求項2】 励起光を出射する複数の励起光源と、 前記複数の励起光源から出射された前記励起光を複数の
入力ポートで受け取り、前記励起光を波長多重すること
によって波長多重励起光を形成し、出力ポートから前記
波長多重励起光を出射する第1の波長多重器と、 前記波長多重励起光を第1の入力ポートで受け取り、か
つ、信号光を第2の入力ポートで受け取り、前記波長多
重励起光と前記信号光とを合波することによって合波光
を形成し、出力ポートから前記合波光を出射する第2の
波長多重器と、 前記第2の波長多重器の前記出力ポートから出射された
前記合波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励起光
を利用して、前記信号光を増幅する希土類添加光ファイ
バと、 を備えた光ファイバ増幅器であって、 前記複数の励起光源は狭線幅光源であり、前記第1の波
長多重器の透過帯域と前記第1の波長多重器の挿入損失
との積が0.25dBnmから0.5dBnmの範囲に
おいて、前記狭線幅光源の数が32から64の範囲にあ
る光ファイバ増幅器。 - 【請求項3】 請求項1記載の光ファイバ増幅器であっ
て、 前記狭線幅光源は、分布帰還型半導体レーザを含む光フ
ァイバ増幅器。 - 【請求項4】 請求項1記載の光ファイバ増幅器であっ
て、 前記複数の励起光源から出射された前記励起光を偏波合
成する偏波カプラを更に備えている光ファイバ増幅器。 - 【請求項5】 第1励起光を出射する複数の第1励起光
源と、 第2励起光を出射する複数の第2励起光源と、 前記複数の第1励起光源から出射された前記第1励起光
を複数の入力ポートで受け取り、前記第1励起光を波長
多重することによって第1波長多重励起光を形成し、出
力ポートから前記第1波長多重励起光を出射する第1波
長多重器と、 前記第1波長多重励起光を第1の入力ポートで受け取
り、かつ、信号光を第2の入力ポートで受け取り、前記
第1波長多重励起光と前記信号光とを合波することによ
って合波光を形成し、出力ポートから前記合波光を出射
する第2の波長多重器と、 前記第2の波長多重器の前記出力ポートから出射された
前記合波光を一方の端から受け取り、他方の端から出射
する希土類添加光ファイバと、 前記複数の第2励起光源から出射された前記第2励起光
を複数の入力ポートで受け取り、前記第2励起光を波長
多重することによって第2波長多重励起光を形成し、出
力ポートから前記第2波長多重励起光を出射する第3波
長多重器と、 前記第2波長多重励起光を第1の入力ポートで受け取
り、前記希土類添加光ファイバの前記他方の端に入力す
る第4の波長多重器と、 を備え、 前記複数の第1励起光源は狭線幅光源であり、前記狭線
幅光源の数は32から128の範囲にあり、 前記複数の第2励起光源は狭線幅光源であり、前記狭線
幅光源の数は32から128の範囲にある光ファイバ増
幅器。 - 【請求項6】 励起光を出射する複数の狭線幅光源と、 前記複数の狭線幅光源から出射された前記励起光を波長
多重するための複数のフィルタと、 前記複数のフィルタが斜めに埋め込まれ、前記複数のフ
ィルタを介して前記励起光を受け取り、波長多重された
前記励起光を一端から出射する光ファイバと、を備え、 前記複数の狭線幅光源の数が32から128の範囲にあ
る励起用半導体レーザモジュール。 - 【請求項7】 請求項6記載の励起用半導体レーザモジ
ュールであって、 前記複数の狭線幅光源と前記光ファイバとを支持する基
板を更に備えており、 前記基板には、前記光ファイバを受ける相対的に大きな
溝、および前記複数のフィルタを受ける相対的に小さな
溝が形成されている励起用半導体レーザモジュール。 - 【請求項8】 請求項6記載の励起用半導体レーザモジ
ュールであって、 前記狭線幅光源は、分布帰還型半導体レーザを含んでい
る励起用半導体レーザモジュール。 - 【請求項9】 波長多重された励起光を出射する励起用
半導体レーザモジュールと、 前記励起用半導体レーザモジュールから出射された前記
波長多重された励起光を第1の入力ポートで受け取り、
かつ、信号光を第2の入力ポートで受け取り、前記励起
光と前記信号光とを合波することによって合波光を形成
し、出力ポートから前記合波光を出射する波長多重器
と、 前記波長多重器の前記出力ポートから出射された前記合
波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励起光を利用
して、前記信号光を増幅する希土類添加光ファイバと、 を備えた光ファイバ増幅器であって、 前記励起用半導体レーザモジュールは、 前記励起光を出射する複数の狭線幅光源と、 前記複数の狭線幅光源から出射された前記励起光を波長
多重するための複数のフィルタと、 前記複数のフィルタが斜めに埋め込まれ、前記複数のフ
ィルタを介して前記励起光を受け取り、前記波長多重さ
れた励起光を一端から出射する光ファイバと、を備え、 前記複数の狭線幅光源の数が32から128の範囲にあ
る光ファイバ増幅器。 - 【請求項10】 光信号を送信することのできる光信号
送信器と、 前記光信号を増幅する光ファイバ増幅器と、 前記光ファイバ増幅器によって増幅された光信号を受信
することのできる光信号受信器と、 を備えた光伝送システムであって、 前記光ファイバ増幅器は、 励起光を出射する複数の励起光源と、 前記複数の励起光源から出射された前記励起光を複数の
入力ポートで受け取り、前記励起光を波長多重すること
によって波長多重励起光を形成し、出力ポートから前記
波長多重励起光を出射する第1の波長多重器と、 前記波長多重励起光を第1の入力ポートで受け取り、か
つ、信号光を第2の入力ポートで受け取り、前記波長多
重励起光と前記信号光とを合波することによって合波光
を形成し、出力ポートから前記合波光を出射する第2の
波長多重器と、 前記第2の波長多重器の前記出力ポートから出射された
前記合波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励起光
を利用して、前記信号光を増幅する希土類添加光ファイ
バと、 を備え、 前記複数の励起光源の数が32から128の範囲にある
光信号伝送システム。 - 【請求項11】 光信号を送信することのできる光信号
送信器と、 前記光信号を増幅する光ファイバ増幅器と、 前記光ファイバ増幅器によって増幅された光信号を受信
することのできる光信号受信器と、 を備えた光伝送システムであって、 前記光ファイバ増幅器は、 波長多重された励起光を出射する励起用半導体レーザモ
ジュールと、 前記励起用半導体レーザモジュールから出射された前記
波長多重された励起光を第1の入力ポートで受け取り、
かつ、信号光を第2の入力ポートで受け取り、前記励起
光と前記信号光とを合波することによって合波光を形成
し、出力ポートから前記合波光を出射する波長多重器
と、 前記波長多重器の前記出力ポートから出射された前記合
波光を受け取り、前記合波光のうちの前記励起光を利用
して、前記信号光を増幅する希土類添加光ファイバと、 を備え、 前記励起用半導体レーザモジュールは、 前記励起光を出射する複数の狭線幅光源と、 前記複数の狭線幅光源から出射された前記励起光を波長
多重するための複数のフィルタと、 前記複数のフィルタが斜めに埋め込まれ、前記複数のフ
ィルタを介して前記励起光を受け取り、前記波長多重さ
れた励起光を一端から出射する光ファイバと、を備え、 前記複数の狭線幅光源の数が32から128の範囲にあ
る光信号伝送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30061697A JP3273911B2 (ja) | 1996-11-15 | 1997-10-31 | 光ファイバ増幅器、励起用半導体レーザモジュールおよび光信号伝送システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30439096 | 1996-11-15 | ||
JP8-304390 | 1996-11-15 | ||
JP30061697A JP3273911B2 (ja) | 1996-11-15 | 1997-10-31 | 光ファイバ増幅器、励起用半導体レーザモジュールおよび光信号伝送システム |
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JPH10200178A JPH10200178A (ja) | 1998-07-31 |
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